レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

「ブダペスト」展

2020-02-10 16:34:58 | 
 これをどのカテゴリーにいれるべきか悩むが、美術や音楽でわざわざ分類していないので、「本」ですませてしまう。

「ブダペスト ヨーロッパとハンガリーの美術400年」

 展覧会は久しぶりである。乃木坂の国立新美術館で開催中の「ブダペスト ヨーロッパとハンガリーの美術400年」のチケットを頂いたので、行ってきた。音声ガイドも借りた。
 目玉作品の一つであるクラーナハの『不釣り合いなカップル』は、実物で見るといっそうじじいのいやらしさが光って(?)見えておかしな迫力がある。
 『羊飼いの礼拝』、聖母子のそばにいるヒツジがなんだかかわいくて、赤ん坊が人々に拝まれている奇妙な光景に対して「このひとたちなにやってるんだろう?」と思っている表情に見える、
 『ヴィーナスとキューピッド』 イルカがマヌケな顔している。
 ベルナルディーノ・ルイーニ『聖母子と聖エリザベト、洗礼者ヨハネ』、作者はレオナルドの弟子ではないがよく研究していたという解説を読んでなるほどと思った、確かに似ている。
 ジローラモ・シチョランテ・ダ・セルモータに帰属『聖家族』
  珍しく、母マリアと向き合っているイエス。
フランチェスコ・ヴァンニ『聖家族』
 全体にかわいい。赤ん坊イエスが珍しく可憐。
・・・という具合に、一覧表にいろいろと書きこんだ、こんなに念入りに鑑賞したのは初めてだろう。
 さほど大きく取り上げられていない絵でインパクトを感じたのは、「ポスト印象派」の部屋に置かれた『子どもの葬儀』byツィガーニ・デジェー。ゴーギャンの影響を受けたというのが納得できる感じで、人物の肌が褐色である。磔刑像の白さが際立っているのは、子供の無垢を表しているのだろうか。
 美女!と最も思ったのは、『春――リッピナ・イロナの肖像』byロツ・カーロイ。清楚な白いドレスに、端正で上品で可憐な容貌。これはポストカードも買った。
 あ~楽しくて見ごたえもあった!
 「ぶら美」もまた見て復習しよう。

まだひと月あるので、関心と機会のある方にはお勧めする。定休は原則火曜なので注意。
コメント (2)
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