レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

明日『くるみ割り人形』を読もう。

2017-12-23 16:45:34 | 
 冬休み、年末年始には図書館が休みになるのでそのぶん期限が伸びる。これになると年の終わりを感じる。

 集英社文庫の「ポケットマスターピース」をいずれは読破しようと思っていて、いまはスティーヴンソンとバルザックとセルバンテスを借りている。

 『オリエント急行』のドラマを録画してありそろそろ見てしまいたいので、準備として原作をまた借りている。

 明日は『くるみ割り人形』を読もう、本棚にある「ドイツ・ロマン派全集」の「ホフマン」に収録されている。

 ここ数日で読んだのは『ドラゴン・ヴォランの部屋』、創元推理文庫で今年出た本。作者レ・ファニュは『吸血鬼カーミラ』が有名なので女のような感じがあるのだけどそうではない。ジョゼフ・シェリダン・レ・ファニュ。この名前もなんだか雰囲気があって、怪奇幻想の作品にたいへん似つかわしい。(同じころやはり創元でレベッカ・デュ・モーリア(『レベッカ』が有名)の短編集も出たのでちょっと記憶が混じり気味。) 


すでに去年のことだと思うけど書いておこう。

『本能寺遊戯(ゲーム)』(by高井忍 創元推理文庫)を本屋の新刊として目にして気になっていた。後日読んだ。女子高校生トリオが本能寺を始めとして日本史の謎に挑む設定。彼女たちのうちのクールな娘は、面白半分に珍説を出してしまう傾向に対して批判の態度を示していることは、物語としてのバランスでもあり、作者の分別でもあるのだろう。
 でも実は、このあと読んだ同じ作家の『漂流巌流島』のほうが面白かった。こちらは、映画の青年脚本家とその上司が主要キャラ。歴史の新解釈という点は共通している。忠臣蔵の理不尽さとその罪な影響があとの時代にまで及んでしまったという話が特に印象に残った。
 この本のあとで読んだ『シャーロック・ホームズたちの冒険』by田中啓文 は、1本がホームズだがその他は歴史上の人物を扱ったものが多かった。うち1本は忠臣蔵だったが解かれた謎はけっこうXXだった。
コメント
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