レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

本にとって装丁はだいじだ

2009-03-29 07:01:02 | 
 きのう、文庫新刊等のコーナーで買った本、
『文鳥・夢十夜・永日小品』
『黒猫・アッシャー家の崩壊』
『怪盗紳士リュパン』
 『文鳥~』は、角川の今月のフェア本(つまりポイントつき)なので。エッセイふうのもののほうが、再読するに一層気乗りする。
 『黒猫~』、これまた読んだことあるけど、「新訳」でまえにはなかった作品もはいっているようなので。
 『リュパン』、創元推理文庫が「文庫創刊50周年 既刊限定イラストカバー」という企画で、これは西炯子。特にファンというわけでもないのだけどかっこいいので。『ホームズ』は読破したからルパンも少しは手を出してもよかろうと思うし。
 
 「限定イラストカバー」はほかにもいくつか出ているけど、買いたくなるのはない。ホームズに坂田靖子!なんて人選ならばまた買いたくもなるけど。

 ついでに、本のイラストの話。

 三浦しをん『まほろ駅前多田便利軒』は、単行本と文庫で装丁が、よく見ると違うけど、ぼーっと見てるとわからない程度で、似たような感じにしてある。同じ担当者。単行本のときにあった、各章トビラの絵がなくなっているのはもったいない。例えて言えば、西炯子ふうの絵だった。(なお、マンガ化ーーまだ読んでないけどーーは山田ユギ)

 雑誌から単行本とか、文庫化とか、あるいは出版社移動で復刊とか、その場合イラストは、①同じものが載る ②同じ人が新たに描く ③別の人に替わる
ーー③の場合、旧担当者に連絡はいくのだろうか? 知らない間に別の人の絵で出てるのを見たらイヤだろう。でも、出直すけど別の人が描くから、とわざわざ知らせられるのもそれはそれでイヤかもな、と思うし。
 吉原理恵子『間の楔』は、徳間から文庫で新たに出始めて、イラストが替わった。まぁ悪くはない。これまでの道原かつみが人気あって定着していたから抵抗もかうのではないだろうか。私は、道原さんの絵は、少なくとも連載当時の絵はあまり好きではなかった。作品世界の雰囲気に合ってはいるけど。こんどのが決定版扱いになって、これまでの絵がうずもれてしまうのはもったいない。
コメント
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