*病院の待合室*
週に一度の通院日は、家族ミーティングのある日でもある。
ミーティングを終え、待合室に下りて来る面々はほとんど
面識がある。
母親ほどの年齢の方であろうか。
「こればっかりは本人がその気にならんと
どうしようもないわ。」とあっけらかんとした
雰囲気ながら、つと、私のところへ来て、
「ごめんな」と言いながら肩についた糸くずを
そっと取って捨ててくれた。
温かい気配りに、久し振りに母親に触れられたような
気がした。
*ショットバー*
病院のすぐ近くに昔ながらの酒屋があり、
立ち飲みもできる。
患者が通院帰りにここで飲んでいるということも
古い時代にはあったようだ。
院長先生も帰りにここの前を必ず通り、患者がいないか
確認したそうである。
今、病院の目と鼻の先にショットバーがある。
夜診のときなど、帰りには開店していて、ガラス越しに
中の様子が見える。
早い時間帯なので客の姿を見ることはまれだが、
それでもたまに見かけることもある。
アルコール専門医がすぐそばにあることを知ってか
知らずか、よくもこんな場所に開店したものだ。
今のところ、患者の姿をこの店で見たことは無い。
*父の背中*
『とうちゃ~ん』
息子の勉強を見ている私の後ろから、
娘が背中に抱き付いてきた。
「ん? なんや」
『なんもな~い』
「なにもないんかい!」
娘の胸のふくらみが背中にあたる。大きくなったものだ。
いろいろと頑張っている事もよくわかっている。
抱き付いて、ほっと安心できる背中を見せている
今の自分があって良かったと思う。
*気の毒に*
カミサンには気の毒だが、私よりも良い男は
この世にごまんといる。
ところが、カミサンよりも良い女となると、
なかなかお目に掛かった事が無い。
もちろん、若くて美人でスタイルが良い女性は
いくらでもいるが、女としてカミサンより上と感じる人は
滅多にいない。
そんな私が、彼女の夫であることに罪悪感さえ感じる。
『子供たちは、お父さんが大好きなんよ。』
「で、お前は?」
『。。。。。。。微妙。』
「。。。。。。。。。。。。。」
『でも、飲んだくれてたときも、今も、子供たちの前では
いつも笑ってるよね。それって、すごいと思うよ。』
私は彼女に、自分には到底無いDNAを感じているのだが、
彼女もまた私に、自分には無いDNAを感じているの
かもしれない。
週に一度の通院日は、家族ミーティングのある日でもある。
ミーティングを終え、待合室に下りて来る面々はほとんど
面識がある。
母親ほどの年齢の方であろうか。
「こればっかりは本人がその気にならんと
どうしようもないわ。」とあっけらかんとした
雰囲気ながら、つと、私のところへ来て、
「ごめんな」と言いながら肩についた糸くずを
そっと取って捨ててくれた。
温かい気配りに、久し振りに母親に触れられたような
気がした。
*ショットバー*
病院のすぐ近くに昔ながらの酒屋があり、
立ち飲みもできる。
患者が通院帰りにここで飲んでいるということも
古い時代にはあったようだ。
院長先生も帰りにここの前を必ず通り、患者がいないか
確認したそうである。
今、病院の目と鼻の先にショットバーがある。
夜診のときなど、帰りには開店していて、ガラス越しに
中の様子が見える。
早い時間帯なので客の姿を見ることはまれだが、
それでもたまに見かけることもある。
アルコール専門医がすぐそばにあることを知ってか
知らずか、よくもこんな場所に開店したものだ。
今のところ、患者の姿をこの店で見たことは無い。
*父の背中*
『とうちゃ~ん』
息子の勉強を見ている私の後ろから、
娘が背中に抱き付いてきた。
「ん? なんや」
『なんもな~い』
「なにもないんかい!」
娘の胸のふくらみが背中にあたる。大きくなったものだ。
いろいろと頑張っている事もよくわかっている。
抱き付いて、ほっと安心できる背中を見せている
今の自分があって良かったと思う。
*気の毒に*
カミサンには気の毒だが、私よりも良い男は
この世にごまんといる。
ところが、カミサンよりも良い女となると、
なかなかお目に掛かった事が無い。
もちろん、若くて美人でスタイルが良い女性は
いくらでもいるが、女としてカミサンより上と感じる人は
滅多にいない。
そんな私が、彼女の夫であることに罪悪感さえ感じる。
『子供たちは、お父さんが大好きなんよ。』
「で、お前は?」
『。。。。。。。微妙。』
「。。。。。。。。。。。。。」
『でも、飲んだくれてたときも、今も、子供たちの前では
いつも笑ってるよね。それって、すごいと思うよ。』
私は彼女に、自分には到底無いDNAを感じているのだが、
彼女もまた私に、自分には無いDNAを感じているの
かもしれない。
「よもやま話」ですね。^^)
飲み続けていたら在りえなかった「よもやま話」は、
これからもジェット様にはたくさん訪れるのでしょう。
最後のタイトルだけは、「え~っ!」っと、
ちょいと異議を申し上げ奉ります。(笑)
楽しい事の多い日々であって欲しいと思います。
一人でも元気が無ければ、家族の雰囲気は沈みます。
昔は私が率先して沈めていたんですね。 ^^;
きっと相思相愛ですよ。
満足となるのでしょう。
足りないのを責めても、嘆いていても仕方ありませんね。