ALQUIT DAYS

The Great End of Life is not Knowledge but Action.

酔態

2015年03月05日 | ノンジャンル
お酒で酔いが回ってくると、人それぞれ様々な
酔態を現す。

無口な人が饒舌になったり、明るい人がふさぎ込んだり、
おとなしい人が暴れ出したり、無愛想な人がニコニコ
していたりと、千差万別だろう。

前頭葉の理性がマヒしてくるわけであるから、
普段見せることのないその人の内面が顕れる
ということでもある。

自分は、飲めば明るく、よく喋るようになる傾向が
あったが、いつの間にか度を越すと陰々と飲み続け、
鬱のようになっていく傾向が出始めた。

その頃にはもうすでに依存症を発症して
いたのだろう。

さて、二人の子供達も成人して、お酒の場に出る
機会も増えてきたようだ。

初心者の息子は二日酔いで食事も取れないように
なると、もう二度とお酒は飲まないなどと
言っているが、これも咽喉元過ぎればに
なりがちである。

ただ、おそらくカミさんに似ているのか、
あまり強い方ではなく、気分良くなってくるぐらいで
十分なようである。
少し過ごすと、眠くなる方なので、あまり心配は
いらないようだ。

これに対して娘はめっぽう強い。
かなり飲んでいても、普段とあまり変わらない。
これはどうやら私に似たのかもしれない。

ただ、これも私と違って肉体派の彼女は、身体を動かす
ことに支障が出るほどまでは飲まないようで、二人とも
それぞれのブレーキを持っている点で安心している。

明日のことなどどうでも良いと飲んでいた私とは
ちがって、それぞれのブレーキを身につけているのは
いいことである。

毒は薬となり、薬も毒となる。

薬として楽しむことができれば、それはそれで
いいのである。

子供達と一緒に飲みたいと昔は思っていたが、
今はもうそんなことはどうでも良くなっている。

一緒に飲むことが大事なのではなく、いくつになっても
互いに話ができる相手でいることの方が
よほど大事なのである。

私自身、自分を振り返れば不思議で仕方ないほど、
子供達は私に様々な話をする。
それはつまり、私自身が話を聞いてやれるようになった
ということかもしれない。

それはそれで、私にとってもありがたい事なのである。



最新の画像もっと見る

2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (めたぼ侍)
2015-03-08 16:24:32
>子供達は私に様々な話をする

いい父だと思いますよ。私の父は、自分のことを喋り捲りで会話になってなかったですからね。毎晩、酒入って独演会でした。あれも一種の酒の作用だったと思います。
返信する
Unknown (jetlinks)
2015-03-09 15:39:10
私の父は、とにかくよく喋る人ですが、
母は、黙って話を聞くタイプでした。

私は、母親似かもしれません。 ^^
返信する

post a comment