視るともなく、眺めていたテレビ番組で、耳についた言葉がある。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」
理屈ではわかっていても、実際に痛い思いをしないと、本当の
意味ではわからないと、常々考えている私は、やはり愚者なん
だろうなと思いながら聞いていた。
ただ、直接的な経験ではなく、間接的な経験、あるいは知識とでも
言い換えられるかもしれないが、実際に自分が経験した事では
なくとも、こうすればどうなるといった認識によって、自分の
行動を律している事も、人並みにはある。
ぶち殺したいほどの怒りの衝動に翻弄されそうな時でも、
かろうじてそれを制御してこれたのは、人を傷つけて、血を
流させるような事は絶対にしてはならないという自戒がある
ためであり、自戒のみではなく、人の痛みを自分の痛みと出来る
感受性が、大きなブレーキとなってきたに違いない。
もっとも、肉体的に傷つけることは無かったにせよ、精神的に
人を傷つけてきた事は多々あったとは思う。
まあ、この言葉の意味するところは、どちらかというと個別の
人間に焦点を当てたものではなくて、もっと大局的なものの見方に
おいての格言だとは思うが、あえて個別的な見方で考えた時に、
スリップというものにも当てはめる事が出来るかもしれないと
考えていた。
私は、スリップの経験はない。スリップすればどうなるか
という事は、ありありと目に浮かぶし、知識としても、経験者の
体験談を聞くことで、より深くしてきたつもりである。
ただ、実体験がない以上、時に好奇心から、実験をしてみたい
気持ちがまるでないかといえば、わずかにあるといえる。
抗酒剤を飲んだ上で、お酒を飲むとどうなるかだとか、長い事
断酒した後に、再び飲酒すればどうなっていくかとかである。
その実体験があれば、人にも話しをする事ができるではないか
という、下手な言い訳までが、頭のどこかにあるということも
否めない。
しかしながら、一面で、断酒するしないは、自分自身の問題で
あるという、根本的なところで、自分本位であり続けようとも
考えている。
周りに対して格好をつけたところで仕方が無い。
スリップの事は話せなくとも、それ以外ならいくらでも話が出来る。
スリップしないで、継続しているからこその体験も話が出来る
というものだ。
つまり、この一点に限っては、経験から学ぶ愚者であっては
ならないと思うのである。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」
理屈ではわかっていても、実際に痛い思いをしないと、本当の
意味ではわからないと、常々考えている私は、やはり愚者なん
だろうなと思いながら聞いていた。
ただ、直接的な経験ではなく、間接的な経験、あるいは知識とでも
言い換えられるかもしれないが、実際に自分が経験した事では
なくとも、こうすればどうなるといった認識によって、自分の
行動を律している事も、人並みにはある。
ぶち殺したいほどの怒りの衝動に翻弄されそうな時でも、
かろうじてそれを制御してこれたのは、人を傷つけて、血を
流させるような事は絶対にしてはならないという自戒がある
ためであり、自戒のみではなく、人の痛みを自分の痛みと出来る
感受性が、大きなブレーキとなってきたに違いない。
もっとも、肉体的に傷つけることは無かったにせよ、精神的に
人を傷つけてきた事は多々あったとは思う。
まあ、この言葉の意味するところは、どちらかというと個別の
人間に焦点を当てたものではなくて、もっと大局的なものの見方に
おいての格言だとは思うが、あえて個別的な見方で考えた時に、
スリップというものにも当てはめる事が出来るかもしれないと
考えていた。
私は、スリップの経験はない。スリップすればどうなるか
という事は、ありありと目に浮かぶし、知識としても、経験者の
体験談を聞くことで、より深くしてきたつもりである。
ただ、実体験がない以上、時に好奇心から、実験をしてみたい
気持ちがまるでないかといえば、わずかにあるといえる。
抗酒剤を飲んだ上で、お酒を飲むとどうなるかだとか、長い事
断酒した後に、再び飲酒すればどうなっていくかとかである。
その実体験があれば、人にも話しをする事ができるではないか
という、下手な言い訳までが、頭のどこかにあるということも
否めない。
しかしながら、一面で、断酒するしないは、自分自身の問題で
あるという、根本的なところで、自分本位であり続けようとも
考えている。
周りに対して格好をつけたところで仕方が無い。
スリップの事は話せなくとも、それ以外ならいくらでも話が出来る。
スリップしないで、継続しているからこその体験も話が出来る
というものだ。
つまり、この一点に限っては、経験から学ぶ愚者であっては
ならないと思うのである。
のあたりからは、
うん、あるあると思いながら、
思わず笑みが・・・。
でも最後で
>つまり、この一点に限っては、経験から学ぶ愚者であっては
ならないと思うのである。
との、ジェットさんらしい言葉。
この通りだと思います。
いつも、気づかせて下さってありがとうございます。
信じています。でも、何か目標があって、
そこに向かっていての失敗であればいいのですが、
スリップの場合は、失敗と言うよりも、心の隙を
突かれてしまった場合と考えた方がよさそうです。
問題は、スリップではなくて、心に隙ができたときに、
どうするのかという事だと思っています。