ひろせ明子の市議日記

無所属・無会派。
市議として日常で見たこと・感じたことを綴っています。

繰り返される横領事件

2008年04月02日 | Weblog
読売新聞が都内区立中学校職員による、生徒らの積立金横領事件を報道しています。
その手口が、01年に娘が通っていた中学校で起きた教頭による横領事件と余りにもに似ているので苦笑してしまいました。
着任当初から横領していたこと、その金額、修学旅行積立金や教材費などを横領したことなど、浦安市の事件と全く同じでした。

学校には、特に中学校にはかなりのお金が集まる仕組みになっています。(私は事件に遭遇するまで、学校でお金が大量に動いているなどと想像すらしたことがありませんでした。)
その中で一番大きなお金が修学旅行費でしょう。殆どの場合が、中学入学と同時に修学旅行積立金を始めます。
しかし、このお金は修学旅行実施・・・殆どの学校が中学三年の春に実施するようです・・・までの約二年間はある意味「自由」に使える状態になるわけです。
旅行会社にお金を払う時だけまとまったお金が手元にあれば良いわけで、それ以外は通帳管理者が自由に使える状態に置かれているわけです。
「一時借用」しても、兎に角支払日に必要なお金を振り込めば「バレない」で済む仕組みがあるのです。
常時、通帳を通帳管理者以外の人がチェックする体制があれば、こんな事件は起きないのですが、学校関係者が「悪いことをする訳がない」というい、間違った一種の思い込みが日本社会にはあるようで、同じ事件が繰り返されるのでしょう。
今回の事件は全国の学校に改めて警鐘を鳴らしたと言えます。

今回の事件の手口は浦安市で起きた事件と全く同じでしたが、発覚後の事後処理は全く異なっていました

板橋区の場合は、事件発覚と同時に校長の付き添いで警察に出頭していますが、わが市の場合は、校長はじめ教育員会ぐるみで隠蔽に走ったことです
そして、当時の校長はじめ隣の市に異動した前校長まで出てきて、横領した分を皆でお金を出し合い穴埋めまでしていました。
そして事件を更に隠蔽するために、三月の異動で船橋市に問題の教頭を送り返してしまいました。
当時の教育長までこの話には加担していましたが、事件発覚と同時に「辞職」してしまいました。

当時浦安市の教育者達が「穴埋め」した理由は、「こども達に迷惑をかけたくなかった」とのことでした。
このことだけを見れば、「ご立派」なことなのですが、何故警察に告発しなかったのか私は未だにわかりません。
教頭が犯した犯罪を何故校長、あるいは教育員会の課長クラスが自腹を切って「穴埋め」しなければいけないのかも、私は未だに理解できません。

今回新聞報道されている事件も、校長や教育委員会の関係者が「穴埋め」(立替?)するのでしょうか?そんなバカな・・・。
板橋区の今後の対応には大変関心があります。



この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« パブコメ結果 | トップ | 新入職員さんに贈る言葉 »
最新の画像もっと見る

Weblog」カテゴリの最新記事