食べるということは、動物や植物などの「いのち」をいただく行為。
「いただきます」というのはその「いのち」を頂戴していることに対して感謝と敬意がこめられています。
食事が終わったときの挨拶といえば “ごちそうさま” ですよね?
NHKの「ちこちゃんに叱られる」で『ごちそうさまってな~~に?』
ちこちゃんの疑問に、明日から始まる大河ドラマ「いだてん」に出演の阿部サダオさんが「ぼーっと生きてんじゃないよ!」と叱られていました。
ドラマは1964年、昭和中期に開催された東京オリンピックを控えた時代。この韋駄天が関係していました。
(1909年明治時代にストックホルム大会への出場が決まり、三年後。大正が始まった1912年ストックホルム大会で日本選手として初めてオリンピックに登場した人物、金栗四三さんが主役で、田畑政治さんは1964年に開催された東京オリンピックの招致に尽力した人物として知られている。)
韋駄天は、お釈迦様がむかえいれた古代インドの仏教の神様でとても足の速い人だそうです。
奔走の末、お釈迦様の大切な歯を鬼から取り返したという言い伝えがあるそう。
その後も人々のために、足を生かし、苦労して食べ物を調達したり、功徳を施して救ったということから、苦しんでいる人を助けることを「馳走」と言うそうです。
「馳」も「走」」も走るという意味があります。
昔は、食事を作るのに、遠くまで走って食材を調達しなくてはなりませんでした。
そんな風に、走ってまで食事を用意してくれることに対して、丁寧な気持ちを表す接頭語である「御」、敬う気持ちを表現する「様」をつけて、「ご馳走様」と言うようになったというのです。