幕末から昭和初期にかけて活躍された実業家で武士でもあったのが渋沢栄一さんです。
「日本の資本主義の父」渋沢栄一さんは大腸狭窄きょうさく症という病気(大腸がん)で、1931年11月11日享年92歳でこの世を去りました。
幕臣・明治政府の官僚を経て実業家に転身。生涯で500余りの会社を設立しました。
現在のみずほ銀行は渋沢栄一さんが設立した第一国立銀行だそうです。
明治維新後に帰国した渋沢栄一さんは、徳川家とともに静岡へと移ることになります。
静岡では日本で初めての株式会社、商法会所(銀行と商社を兼ねたような組織)を作っています。
アメリカと日本との関係を良くしようと渋沢が活動していたことで、二度もノーベル平和賞の候補になっていたそうですが、残念ながら選ばれなかったそうです。
子孫は、100人以上にのぼると言われています。
子孫たちが自分の財産管理で揉めることをとても心配していました。
そのため、1891年に渋沢一族の財産管理をする「澁澤同族会」を結成。
1916年にこの同族会は「澁澤同族株式会社」を設立し、もっていた株式や一族の資産をこの会社の保有物としたようです。
2024年に20年ぶりに刷新されることになった新紙幣1万円札の肖像画が、渋沢栄一さんになるようですね。
1万円札:聖徳太子⇒福沢諭吉⇒渋沢栄一
5千円札:新渡戸稲造⇒樋口一葉⇒津田梅子
千円札:夏目漱石⇒野口英世⇒北里柴三郎
渋沢栄一さんの名言は多数あります。
夢なき者は理想なし
理想なき者は信念なし
信念なき者は計画なし
計画なき者は実行なし
実行なき者は成果なし
成果なき者は幸福なし
ゆえに幸福を求むる者は夢なかるべからず
中でもこの「夢七訓」『幸せを求める人は「夢」を持ちなさい』という名言ですが、これが本当に渋沢栄一さんによるものかはわかっていないそうなんです。
毎日を何となく過ごすのではなく、明確な目標を持って過ごすようにすれば、充実した日々を送れるのですね。