ホップ ステップ エイジング

車の免許を取ったのもパソコンを始めたのも55歳過ぎ。
興味を持ち楽しみながらゆっくりゆっくり年を重ねていきたい。

絵本で心を癒す

2008-02-06 23:13:03 | 雑記
「人間の文明の中で最も優れているものは、本と水洗便所だ」と言った人がある。(笑)
それはさておいて、童謡、読み聞かせを子供たちに一杯経験させようと、いろんな支援やお手伝いをしている関係で、ここのところ本箱の絵本を見ては、なつかしく昔を思い出し、心を癒している。
絵本は子供の為ばかりにあるのではないと思っていたら、先日岡部での柳田邦夫さんの講演でもそんな話しがあった。
戦史ノンフィクション,生命、終末医療など幅広い分野の作家として知られる柳田さんは、絵本には、「自分が幼いときに読んでもらう、自分が子どもに読んであげるのみならず、老いてから読むという3段階の楽しみがある」と話された。
まさにその通りだ。
柳田さんは、長男を自殺によって失い、喪失感でいっぱいになっているとき、ふと手にした絵本に救われたという。「いのち」をテーマにした絵本も多く出されている。
死と向き合う現場での絵本の取り上げられ方も紹介されていて、「楽しい」のみではない絵本の世界があることを思い知らされた。
1つの絵本ができあがるのには、著者、画家、デザイナー、編集者、開発者…など、多くの創り手(つくりて)たちが関わっている。
それぞれの仕事を通して抱く、熱い思いが伝わってくる。
特別な資格も必要としないものの、絵本作家の方はある種、芸術家のような気がする。
より少ない文字、少ない紙面で多くのことを伝えるの事は、本当に難しいものだと思う。
絵本がなぜ良いか。
それは、絵と言葉の同時進行で「文脈」が育っていくからそうだ。
それが言葉の力を育み、時代、感情、論理などの「流れ」の意味をつかまえる力になっていく。
又、好きなところは、時間を止め、いつまでも見ていられるし、その場面を共有できるよさがある。
作者のメッセージが生活のヒントになり、想像力を引き伸ばす。
これが生きる力に繋がると言う。
いいものはずっと時代を超えて受け継がれていき、絵本に救われたと言う人は本当に多い。





コメント
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