マガジンひとり

自分なりの記録

タイムマシンにお願い

2005-02-15 22:59:29 | マンガ
コサキンの投稿のテーマで「もしタイムマシンが使えたら」というのがあった。
私だったら未来へ行って、オナニーの手段がどれほど進歩しているか確かめてみたい。
そんなことを連想させるマンガである。

「ルサンチマン」花沢健吾(小学館)
2015年、デブ・ハゲ・メガネで素人童貞の30男。
モテない友人に教えられ、触感・視覚も超リアルなバーチャル世界の恋愛が楽しめるパソコンゲームに手を染める。
ゲーム世界で見つけた純情で美しい少女・月子。
しかしそれは危険を伴う伝説のゲーム・ソフト「MOON」だった...

印刷工場や狭い和室とバーチャル世界が同じ絵柄で描かれ、シンクロする。
まだ1巻を読んだだけだが、桐野夏生の男性版のような味とともに切なさも感じさせ、今後の展開に期待させる(3巻まで出ている)。

私が高校生の頃は有害図書なんたら条例はなく、好き放題にエロマンガが読めたものだった。
亀和田武、大塚英志ら意欲的な編集者が活躍し、少年マンガ・少女マンガの影響を受けた、従来の「三流劇画」の枠にはまらない新しい才能が次々と生まれていた。
学校へ中島史雄の特集号を持っていったらボロボロになるまで回し読まれた。
あの、ひさうちみちおもエロマンガを描いていたのだ。
20代の頃に「成年コミック」なる指定ができたが、いつの時代も当局とのせめぎ合いは続いていた。
最も過激なコアマガジンはホットミルク誌が失速して以来チェックを怠っていたが、知らない間にコミックメガストアHという雑誌がスゴいことになっていた。
以下、買い集めた最近の号からの秀作。

「ハッチポッチステーション」ANI(コミックメガストアH・04年10月号)
積極的なカナは、オナニーばかりしていて巨大なクリトリスを持つチアキに初エッチを体験させる...
リアルな絵柄で繊細な感性を表現している。

「はだか姫」天竺浪人(コミックメガストアH・04年12月号)
かりん星から来たかりん姫こと小倉ゆうかは特定の男子からは裸に見えてしまう。
鬱屈した男子を救うため、貧乳で超リアルなかりん姫は今日は教室で、明日はスクール水着でお尻にハメるのだった...
天竺浪人久々の快作。
O倉Y子ちゃんのファンが見たら随喜の涙を流しそう。
近々、三和出版からコミックスが出る予定(この作品はたぶん収録されない)。

「痴漢レッスン」如月群真(コミックメガストアH・05年3月号)
清楚な優等生が女教師に誘われて通学電車の最後尾に乗る。
そこは痴漢の巣だった。
最初は驚いた彼女もやがて陶酔していく...
この人の描くおっぱいの質感は見事。
巨乳嫌いの私も説得されるほど。

その他、木谷さい、山田タヒチ、二宮亮三、イソラシ、フクダーダ、Clone人間、どざむら、RAYMONなど人材豊富。
画力ではClone人間と如月群真、ストーリーでは木谷さいと二宮亮三が光る。
コミックスでは木谷さいの「放課後、教室で」が粒ぞろいだが、このシチュエーションで如月群真の絵だったら...

ちなみにコサキンのタイムマシン・ネタには「あべ静江がキレイだった頃へ行き、『今のうちに結婚しておかないと大変なことになりますよ』と忠告してあげる」というのがあった。

ルサンチマン 1 (1)

小学館

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2 コメント

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最近は、このような情報に (chaotzu)
2005-02-15 23:23:32
すっかり疎くなっておりました。コミックメガストアしかとインプットしました。いや、変な思惑はありませんよ。エロ漫画でもときにとんでもない才能が出現することがありますので、引き続きウォッチしていただければありがたいかぎりです。
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メガストアH (冬のマーケット)
2005-02-16 00:10:32
¥680で400ページもあり、内容もバラエティに富んでいるので本屋さんで取り置く価値あると思います。

久しぶりに拝見して、深い学識に感服いたしました。カシアス内藤さんの闘病や「太平洋市」について初めて知りました。
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