マガジンひとり

オリンピック? 統一教会? ジャニーズ事務所?
巻き添え食ってたまるかよ

10 Best Fauré Songs

2023-06-30 18:47:20 | 音楽
数年前ブラームスの20曲を選んで記事化したが、その後に良い曲がたくさん見つかり、恥ずかしい思いをして後悔する結果に。クラシックの有名な作曲家はロックなどと異なりおおむね生涯にわたって広いジャンルの曲を書いているため、全貌を把握することは困難。この種の企画も、どこかで折り合いを付けるか、あるいは何度もやり直すか。

1845年、南フランスのパミエで生まれたガブリエル・フォーレは子どもの頃に音楽の才能が開花、教会付きのオルガン奏者と合唱指揮者を志し9歳のときパリの寄宿学校に旅立つ。カミーユ・サン=サーンスがこの学校のピアノ教師としてシューマンやワーグナーのような同時代のドイツ音楽を導入、やがて学生フォーレの才能に気づき、友情を結ぶ。

卒業後パリの教会でオルガン奏者・合唱指揮者になっていたフォーレは、フランス国民の統合を音楽によって図るべく創設された国立音楽協会の会員になる。彼の作曲の多くは協会主催のコンサートで初演されることに。 30代になり作曲家として成功し始めるもパリ音楽院の学長という重職に就いたため多忙となり、夏季は避暑地に逃れて作曲に没頭。元来陽気な性格で女性関係も奔放を極めたが、作曲家としての評価への不満、フォーレ門下で斬新な才能を発揮したラヴェルが旧弊な楽壇の冷遇により独立音楽協会を旗揚げするなど音楽の仕事に起因する悩みは続き、晩年にはひどい難聴にも悩まされ、作風も内面に沈潜するよう変化していく。1924年秋、遺作となる最初で最後の弦楽四重奏曲を完成させた2ヵ月後に肺炎のため死去。79歳。

第一次大戦の時期にはサン=サーンスを筆頭にドイツ音楽を排斥する動きがあったが、フォーレは自らの芸術を「あらゆる国家からあまりに彼方の上の方に位置するある国に属するもの」と位置づけ、先立つ1908年には次男フィリップに「私にとって芸術、とりわけ音楽とは、可能な限り人間をいまある現実から引き上げてくれるものなのだ」と書き残している。同感至極。



Cantique de Jean Racine, Op. 11 (1865)



3 Songs, Op. 8 - 1. Au bord de l'eau (1875)



Après un rêve, Op. 7/1 (1878)



Elégie, Op. 24 (1883)
これらのチェロとピアノによる短い曲がフォーレでは最も人口に膾炙しているのかな。同じアルバムに入っているSicilienneという曲は70年代の朝ドラテーマ曲のように煽情的・感傷的。NHKは当時から権威を装う事大主義であったが今ほど腐敗しておらず良心的な面があった。



Requiem, Op. 48 - 4. Pie Jesu (1900)
Requiem, Op. 48 - 7. In paradisum (1900)
Pavane, Op. 50 (1888)
男声合唱によるレクイエム、7digital(という販売サイトがあった)時代にアルバム単位でDL購入してよく聞いた。Pie Jesuでソロを取るボーイソプラノの儚い美しさ…。フォーレは自身のレクイエムについて「宗教的幻想が自分にもたらした楽しみすべてをレクイエムに込めた。永遠の安息への信仰という非常に人間的な感情が最初から最後まで貫く」と述べた。 Pavaneも朝ドラっぽい。



Dolly, Op. 56 - 1. Berceuse (1894)



Ave verum, Op. 65/1 (1894)



Une châtelaine en sa tour, Op. 110 (1918)


ヘッダー画像=40代終りのフォーレがダブル不倫関係にあったとされるエンマ・バルダックの娘=愛称ドリー=にピアノを教える様子。
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帰ってきたサンプラー⑥ 〝一発屋〟

2023-06-28 17:48:50 | 音楽
1970~80年代、「バス・ストップ」の平浩二、あるいは「メモリーグラス」の堀江淳といったあたりの一発屋ですら、調べてみると現在までほぼ切れ目なく音楽・芸能・放送関連の仕事を続けているということで、そうした業界を成り立たせている個々の旺盛な生活力に驚いてしまう。若い頃に注目を浴び、以降の人生はずっとその余禄というか利息というか、それにしたって楽ではないでしょう。

俗に「乞食と役者は3日やったらやめられない」というが、「やめさせない」面もあるのでは。飲む打つ買う水商売ライクな「飼う・縛り合う・監視社会・分断支配」の統治に則れば、広末涼子や市川猿之助のようなお騒がせがなるべくたくさん出てきてくれる方がよい。オリンピックや統一教会やジャニーズ事務所のような、国民の好奇や批判が政官財の中枢に近いところまで届く事態も相対化され、怒りが大きな動きにまとまることなく風化していく。そのためにこそ芸能人や文化人を養う。

不用意にネットを開き、見出しや顔写真、芸能界や何らか犯罪・炎上のニュースが視界に入ると、瞬時に視線をぼかしたり外したり認知しないようにして慌てて違う画面に移るのですが、 ああいうものを我慢できる、むしろ楽しいっていう人たちとコミュニケーション成立させられる気がしない。普通の日本人に向けてニュースを作っているつもりなら非国民で結構だ。




The Best One Hit Wonders in the World... Ever! (2003, 2CD)
Bob & Earl / Harlem Shuffle (1964)
Piero Umiliani / Mah nà mah nà (1968)
Men Without Hats / The Safety Dance (1982)
この種の企画で定番となっているTarzan Boyも入っているが、日本でシングル盤になったバージョンと違っていてがっかりした記憶。


The One & Only: A Collection of One Hit Wonders (2005, 3CD)
Adrian Gurvitz / Classic (1982)
Racing Cars / They Shoot Horses Don't They? (1976)
White Town / Your Woman (1997)



Die hit-giganten: One Hit Wonder (2008, 2CD)
Daniel Boone / Beautiful Sunday (1972)
Crystal Waters / Gypsy Woman (She's Homeless) (1991)
Freeez / I.O.U. (1983)
Beautiful Sundayは4年後に日本で洋楽シングル曲としては空前絶後の大ヒットとなったが、その経緯がウィキペディアに詳しく書かれていて面白い。テレビの権力が絶大になっていく…。



Alle 40 goed: Eendagsvliegen (2009, 2CD)
Eamon / Fuck It (I Don't Want You Back) (2003)
Divinyls / I Touch Myself (1990)
Foxy / Get Off (1978)



Top of the Pops: One Hit Wonders (2009, 3CD)
Martha and the Muffins / Echo Beach (1980)
Bonzo Dog Doo-Dah Band / I'm the Urban Spaceman (1968)
First Class / Beach Baby (1974)


Formel eins One Hit Wonder (2013, 2CD)
Mezzoforten / Garden Party (1983)
Scotch / Disco Band (1983)
Sigue Sigue Sputnik / Love Missile F1-11 (1986)



The Only One Hit Wonders Album You'll Ever Need (2015, 3CD)
New Radicals / You Get What You Give (1998)
Ace Frehley / New York Groove (1978)
Charlie Dore / Pilot of the Airwaves (1979)
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06/24/2023 Top 15 Hits

2023-06-24 16:50:04 | Weekly Top 15
1. ← 5. 2Jonathan Wilson / Charlie Parker (2023 - Eat the Worm)
2. ← 10. 2Big Blood / 1000 Times (2023 - First Aid Kit)
3. ← 2. 4Jason Isbell and the 400 Unit / Death Wish (2023 - Weathervanes)
4. ← 1. 8Rahul Sipligunj & Kaala Bhairava / Naatu Naatu (2021 - Single)
5. ← 4. 3The New Pornographers / Pontius Pilate's Home Movies (2023 - Continue as a Guest)
6. ← 3. 4Junip / Line of Fire (feat. Sharon Van Etten) (2023 - Single)



7. NEW 1Palehound / Independence Day (2023 - Eye on the Bat)



8. NEW 1Capitão Fausto / Amor, a nossa vida (2019 - A invenção do dia claro)
9. ← 7. 4McKinley Dixon / Run, Run, Run (2023 - Beloved! Paradise! Jazz!?)
10. ← 6. 4Buck Meek / Haunted Mountain (2023 - Haubted Mountain)



11. NEW 1Sigur Rós / Blóðberg (2023 - ÁTTA)



12. NEW 1Hauschka / Loved Ones (2023 - Philanthropy)



13. NEW 1Wye Oak / Every Day Like the Last (2023 - Every Day Like the Last)
14. ← 12. 3King Krule / Seaforth (2023 - Space Heavy)
15. ← 8. 5Anjimile / The King (2023 - The King)


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レアグルーヴ@ユーチューブ #45

2023-06-22 17:17:37 | 音楽

Piero Umiliani / Mahè (1972) Italy


Sergio y Estibaliz / Búscame (1973) Spain


Hal Dorado / 24 00 24 (What Is Love) (1974) Netherlands


Os Tubarões / Alto cutelo (1976) Cape Verde


Enanitos Verdes / Guitarras blancas (1988) Argentina


Lucybell / Mataz (1996) Chile


Bersuit Vergarabat / La soledad (2004) Argentina


Totó la Momposina / Yo me llamo cumbia (2009) Colombia
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歌謡曲50選

2023-06-19 17:34:06 | 音楽
当ブログ初期の2007年末に歌謡曲100選という企画を投稿、十数年を経て前回選ばなかった、あるいは知らなかった曲を中心に50曲を選んでみました。前回と重ねて選んだ曲を赤数字で示しています。

1) ディック・ミネ / 旅姿三人男 (1938)
2) 伊藤久男, 二葉あき子. 霧島昇, 松原操 / 父よあなたは強かった (1939)
3) 霧島昇, 渡辺はま子 / 蘇州夜曲 (1940)
4) 小夜福子 / 小雨の丘 (1940)
5) 菊池章子 / 星の流れに (1947)
♪敵の屍(かばね)と共に寝て 泥水すすり草を噛み~
実際過半が餓死だ 。さらに大量のアジア太平洋の犠牲者。そうまでして無条件降伏。連合軍の占領は、マッカーサー元帥が最高司令官に就いたのをはじめ実質アメリカによる占領となり、それまで敵性文化として禁じられていたアメリカの大衆文化・娯楽の類もなだれ込んでくる。

戦後なだれ込んできたこの異文化に最も身近に晒され、そしていち早く摂取したのは「パンパン」と呼ばれる女性たちだった。はからずも、彼女たちは戦後社会での「アメリカ的なもの」の受容と普及の担い手となった。米兵客からもらったタバコやチョコレートや缶詰などが彼女たちの手から闇市に流れ、一般市民の手に行き渡った。物資だけではない、彼女たちはアメリカの派手なファッションを最初に取り入れ、流行歌のメロディを口ずさみ、当時米軍の間で流行っていた俗語やゼスチュアを含む「生きた英語」を必死にまねしようとして、「パングリッシュ」のような独自の表現をも生み出した。 ─(マイク・モラスキー/紙礫2 街娼/皓星社2015)

♪星の流れに身を占って どこをねぐらの今日の宿
荒む心でいるのじゃないか 泣けて涙も枯れ果てた
こんな女に誰がした

6) 笠置シヅ子 / 東京ブギウギ (1948)
7) 小畑実 / 星影の小径 (1949)
8) 美空ひばり / お祭りマンボ (1952)
9) 高英男 / 雪の降る町を (1953)
10) 菅原都々子 / 月がとっても青いから (1955)
11) 春日八郎 / 山の吊橋 (1959)
よくこんな地味な歌がはやったなとお思いかもしれませんが、しかしこの歌、地味なのは歌詞だけなんです。この歌詞が歌われるメロディというのがなんと、軽やかなラテンのリズムに乗ってたりするんです。(中略)この歌は山の奥に暮らす人達の人生を軽くスケッチしちゃったんです。安藤広重の浮世絵の世界が歌謡曲にあるとしたらここにあるという、そういう世界で、ここには〝他人の人生〟がある。(中略)最早〝自己表現の芸術家〟ばかりになってしまった現代では忘れられてしまった〝実直な職人の真心〟というのがここにはある。 ─(橋本治/恋の花詞集/ちくま文庫2000・原著1990)

12) 三橋美智也 / 古城 (1959)
13) ザ・ピーナッツ / 東京たそがれ (1963)
14) 北島三郎 / 函館の女 (1965)
15) 都はるみ / アラ見てたのね (1966)
16) ジャッキー吉川とブルー・コメッツ / ブルー・シャトウ (1967)
17) 青江三奈 / 伊勢佐木町ブルース (1968)
18) 島倉千代子 / 愛のさざなみ (1968)
19) 和田アキ子 / 星空の孤独 (1968)
20) 高田恭子 / みんな夢の中 (1969)
21) 森山加代子 / 白い蝶のサンバ (1970)
22) 五木ひろし / よこはま・たそがれ (1971)
23) 森進一 / おふくろさん (1971)
24) ちあきなおみ / 喝采 (1972)
25) 勝彩也 / まぼろしのブルース (1972)
26) フィンガー5 / 個人授業 (1973)
フィンガー5の中央で歌う玉元晃の声質は普通のボーイソプラノとは異なるキンキン声で、彼のトンボメガネと、ソウルミュージックを模倣したダンスやコスチュームと合せ、官能的な魅力があったと思う。最初の同性愛発露だったかも。 

27) 八代亜紀 / なみだ恋 (1973)
28) 西城秀樹 / 激しい恋 (1974)
29) ダウン・タウン・ブギウギ・バンド / 港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ (1975)
30) 長谷川きよし / 黒の舟唄 (1975)
31) 太田裕美 / 木綿のハンカチーフ (1975)
32) 沢田研二 / 時の過ぎゆくままに (1975)
33) あおい輝彦 / あなただけを (1976)
34) キャンディーズ / 哀愁のシンフォニー (1976)
35) 桜田淳子 / しあわせ芝居 (1977)
36) 山口百恵 / いい日旅立ち (1978)
37) クリスタルキング / 大都会 (1979)
38) SHŌGUN / 男達のメロディー (1979)
39) サザンオールスターズ / C調言葉に御用心 (1979)
40) 尾崎亜美 / 純情 (1981)
41) あみん / 待つわ (1982)
42) 中森明菜 / 少女A (1982)
43) ラッツ & スター / め組のひと (1983)
44) 光GENJI / ガラスの十代 (1987)
45) 浅香唯 / セシル (1988)
46) 石川さゆり / 東京ドドンパ娘 (1993)
金鳥のCMに使われ、たいへん印象的で、これを含むカバー曲集アルバムを購入。ところがCDを買ったと会社で話したところ、女の同僚が「え? マジで?」のような反応。おそらく彼女にとって石川さゆりはジジババ向け演歌キャラでしかなく、「曲の良さ」「歌唱力」で音楽を選ぶという発想がないのだろう。90年代の若者は既にそうなっており、そして「キャラ」なんて業界で談合すればいくらでも捏造できますよと示したのがジャニー喜多川と秋元康といえるだろう。国民も悪いのである。

47) Black Biscuits / Timing (1998)
48) Salyu / VALON-1 (2004)
49) ゆらゆら帝国 / 空洞です (2007)
50) 宇多田ヒカル / Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー (2022)


ヘッダー画像:こうの史代/夕凪の街(2003、『夕凪の街 桜の国』双葉社2004)
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06/17/2023 Top 15 Hits

2023-06-17 17:01:19 | Weekly Top 15
1. ← 1. 7Rahul Sipligunj & Kaala Bhairava / Naatu Naatu (2021 - Single)
2. ← 3. 3Jason Isbell and the 400 Unit / Death Wish (2023 - Weathervanes)
3. ← 2. 3Junip / Line of Fire (feat. Sharon Van Etten) (2023 - Single)
4. ← 10. 2The New Pornographers / Pontius Pilate's Home Movies (2023 - Continue as a Guest)



5. NEW 1Jonathan Wilson / Charlie Parker (2023 - Eat the Worm)
6. ← 5. 3Buck Meek / Haunted Mountain (2023 - Haubted Mountain)
7. ← 7. 3McKinley Dixon / Run, Run, Run (2023 - Beloved! Paradise! Jazz!?)
8. ← 4. 4Anjimile / The King (2023 - The King)
9. ← 14. 2Madeline Kenney / I Drew a Line (2023 - A New Reality Mind)



10. NEW 1Big Blood / 1000 Times (2023 - First Aid Kit)
11. ← 6. 8Palehound / The Clutch (2023 - Eye on the Bat)
12. ← 15. 2King Krule / Seaforth (2023 - Space Heavy)
13. ← 11. 4M. Ward / Supernatural Thing (2023 - Supernatural Thing)
14. ← 12. 4Jess Williamson / Time Ain't Accidental (2023 - Time Ain't Accidental)
15. ← 8. 8Jessie Ware / That! Feels Good! (2023 - That! Feels Good!)


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06/10/2023 Top 15 Hits

2023-06-10 16:14:01 | Weekly Top 15
1. ← 1. 6Rahul Sipligunj & Kaala Bhairava / Naatu Naatu (2021 - Single)
2. ← 9. 2Junip / Line of Fire (feat. Sharon Van Etten) (2023 - Single)
3. ← 8. 2Jason Isbell and the 400 Unit / Death Wish (2023 - Weathervanes)
4. ← 4. 3Anjimile / The King (2023 - The King)
5. ← 13. 2Buck Meek / Haunted Mountain (2023 - Haubted Mountain)
6. ← 2. 7Palehound / The Clutch (2023 - Eye on the Bat)
7. ← 14. 2McKinley Dixon / Run, Run, Run (2023 - Beloved! Paradise! Jazz!?)
8. ← 3. 7Jessie Ware / That! Feels Good! (2023 - That! Feels Good!)
9. ← 5. 4ANOHNI and the Johnsons / It Must Change (2023 - My Back Was a Bridge for You to Cross)



10. NEW 1The New Pornographers / Pontius Pilate's Home Movies (2023 - Continue as a Guest)
11. ← 6. 3M. Ward / Supernatural Thing (2023 - Supernatural Thing)
12. ← 11. 3Jess Williamson / Time Ain't Accidental (2023 - Time Ain't Accidental)
13. ← 7. 7Thundercat & Tame Impala / No More Lies (2023 - Single)



14. NEW 1Madeline Kenney / I Drew a Line (2023 - A New Reality Mind)



15. NEW 1King Krule / Seaforth (2023 - Space Heavy)


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世界の音楽 — オランダ

2023-06-07 17:43:09 | 世界の音楽
私が洋楽を聞き始めた1978~80年ころ、オランダの音楽といえば1にショッキング・ブルー、2にフォーカスという一般の認知だったろうと思う。しかし当時は大人になったら流行の音楽を漁るなんてしない、洋楽リスナーが学生中心だったこともあって、全盛が70年代前半であるオランダの2組はすっかり忘れられて過去の存在になっていた。

ショッキング・ブルーのVenusは70年に米国で1位、日本のオリコンでも2位となって55万枚、同年「悲しき鉄道員」も2位50万枚、ビートルズのLet It Beが同年オリコン6位で52万枚ということからもショッキング・ブルーの人気ぶりが偲ばれるのだが、同等の数字を~とか言いたくないな、空しい。外国人で2位っていったらエマニエル坊やの♪リンリン電話が~とかいうのもそうだよ。81年。この年「恋のぼんちシート」も2位だ。盗作とされているが原曲を確かめる気にもならない。

少年を性のおもちゃにしてから、関係者に売り込んでドラマの目立つ役をもらって、死ぬほど下手だけど歌でもデビューさせよう。売れない女優がいるから「ジャズ歌手」として売ってみてはどうです。下手クソだけど馬鹿なサラリーマンが買うでしょ。文字を赤くしてあるところはすべて1979~81年に起ったことです。音楽ビジネスはどの国でもアウトローとの関わりがあるんだろうけど、日本ほど不潔で幼稚な商売がまかり通ってしまう例はない。市場の閉鎖性が特殊。

80~90年代にはMTVの隆盛やCDの普及に伴い特に米英発で記号的漫画的な音楽が増え、先進各国でジャンルの細分化とそれぞれの分断、ヒットチャートに代表される総合容器としてのポピュラー音楽の形骸化が進む。オランダのヒット曲はわりと近年まで正統的で骨太なポップスが残っており、市場を成立させている価値観が某国と対照的。




1) Lassus: Si du malheur (1573)



2) Sweelinck: Echo fantasia in Aeolian mode, SwWV 275 (1610s)
ルネサンス音楽の末期からバロック音楽の最初期において北ドイツ・オルガン楽派の育成に寄与した作曲家・オルガン奏者。


3) Liesbeth List & Ramses Shaffy / Shaffy cantate (1966)


4) Bojoura / Everybody's Day (1967)


5) George Baker Selection / Little Green Bag (1969)
元は米ドル紙幣を意味するLittle Greenbackというタイトルであったが、レコード化の過程で誤ったタイトルになり、袋を探しているが思い出せない、気が変になるという歌詞が大麻の袋を指すのではと解釈されてそのまま定着。当時は米21位の小ヒットに過ぎなかったが、1992年タランティーノ映画レザボア・ドッグス、また同じ頃日本ではビールのCMに使われたことで広く流布した。



6) Ann Burton / A Lovely Way to Spend an Evening (1969)



7) Shocking Blue / Venus (1969)


8) The Shoes / Osaka (1970)
パワーポップ系の印象的なヒット。オーサカという女を讃える内容の歌詞で、同年の大阪万博は無関係の様子。いまやチンピラ支配の糞垂れ流し女になってしまった…I used to love her (Common)


9) Focus / Hocus Pocus (1971)



10) BZN / Mon amour (1976)


11) Golden Earring / Twilight Zone (1982)



12) Nits / In the Dutch Mountains (1987)


13) Louis Andriessen / M is for Man, Music, Mozart - The Eisenstein Song (1991)
現代音楽の作曲家。ストラヴィンスキーと米国のミニマリズムおよびジャズを組み合わせた作風。



14) Doop / Doop (1993)
チャールストン・ダンス音楽の断片をハウス/ユーロビートの手法で構成したインスト曲。英1位・ドイツ6位・スペイン3位・オーストラリア5位など世界的ヒットに。


15) Valensia / Gaia (1993)



16) Boudewijn de Groot / Avond (1996)
ボウデヴェイン・デグロートは1944年に日本軍占領下のジャワ島バタビア(現ジャカルタ)の強制収容所で生まれ、母親は翌年にそこで亡くなった。1964年にデビュー、当初はジャック・ブレル風の作風であったが次第に幅を広げ、オランダを代表するシンガーソングライターとなる。この曲は97年にシングルとなってヒット、年末のラジオ人気企画Top 2000においてDJが長く君臨するBohemian Rhapsody以外への投票を呼びかけたところ、この曲がいきなり1位になって驚きをもたらした。


17) Acda en de Munnik / Het regent zonnestralen (1998)


18) Abel / Onderweg (2000)


19) Spinvis / Kom terug (2011)


20) Altın Gün / Yüce Dağ Başında (2021)
同年に私のチャート入りした曲。オランダ人ベーシストがトルコ民俗音楽を取り入れたサイケデリックな作風を志し、フェイスブックでトルコ人ミュージシャンを募集して結成したという。
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人間牧場

2023-06-04 15:05:32 | メディア・芸能
ミスター卑屈。当ブログでお分りのとおり、私の陰険で独善的な性格は変えられないと思うが、震災と原発事故・アベノミクスとその結果として円安と格差社会・コロナ禍・オリンピック強行と汚職発覚・統一教会・ジャニーズ性虐待などなど日本人全体を巻き添えにして価値を下落させる事態の連続で、とりあえずこれ以上〝卑屈〟である必要はないと悟る。金持ちだろうと社長だろうと人気者だろうと、日本を恥ずかしい現状に至らせた責任は孤独な私よりそいつらが負っている。


「関根さん雨男なんじゃないですかw」。いやお前もこの場にいるだろ。しかしより問題なのは関根勤がこの嫌味な男と複数回ゴルフコースを回り、その場で言わずにコサキンのラジオで陰口を叩いて、私も疑問を持たず会社員時代ずっとコサキンを心の友としていたことだ。

関根と小堺一機は当時としては珍しい大卒芸人だった。オーディション番組を物まねで勝ち抜いて欽ちゃんファミリーに属するということで、ドリフやひょうきん族にみられる昭和の演芸臭をよりソフィスティケートした形で親近感を抱かせてくれる新世代だったと思う。と同時に、コサキン初期のナンセンス路線から次第に「芸能人の悪口」が投稿コーナーの多くを占めていく様子は、とんねるず・ダウンタウンの〝イジリ〟、たけしや有吉弘行の〝毒舌〟とも軌を一にして、有名人なんて悪口を言われてナンボ、日々の娯楽としてガス抜きを図るやったもん勝ちの〝知名度=ポジション〟確保につながる。80年代以降、芸人だけでなく、いったん名の売れた者が退かず、ひな壇やバラドル転向などインフレーション。芸能事務所が学校を設け、大卒の志望者も増加。

アンタッチャブルの柴田って社長の友達がたくさんいるらしい。あるいは干されていた時も庇護してくれたかも。ハライチのラジオでも岩井のフリートークに「害虫駆除の社長」なる人物が。↑の映像で先ごろ死去した上岡龍太郎が「芸人とヤクザは一緒。楽したい。人と同じはイヤ。チヤホヤされたい。お金もようけもらいたい。ヤクザと交際厳禁と言われても、元々同じ人種なので」と吐露。何をもって笑いに換えるのか。それがヤクザの価値観そのままであれば恐ろしい。しかし網野史学が指摘するような「代官から接待を受ける鎌倉時代の図太い百姓」が、ヤクザと官僚を合せたような存在である武士階級のお気持ちお立場に、食うや食わずの小作人を集団で同化させる〝接待の価値観〟であるとすれば、萩本欽一とビートたけし以降芸人がテレビの権威となってきたことこそ、人権や民主主義が形骸化して日本が先進国から落後しようとしている現状を招く、最有力な影響源だったといえよう。


ラストFMの楽曲アカウントから、どんなコンピレーション盤で聞かれているか芋ヅル式に辿って、ホリプロが1990年に企画した自社回顧3枚組CDを発見。ホリプロがあるなら渡辺プロもあるでしょってことで探し、こちらは2006年の5枚組。ヘッダー画像に一部紹介した選曲が楽しい。比企理恵って笹塚中学の一学年下だったんですよ、歌が売れなかったのにいつまでもテレビに出ていたのはホリプロの力か。桑江知子が低調な79年の新人賞レースを制したのも渡辺プロの。そう考えると〝知名度=ポジション〟ってでっち上げられるんですよね。内海某=ホリプロ、河合某=渡辺プロと、おニャン子クラブのソロが両方の回顧CDに。AKBとかもそのやり方でしょ、あちこちの関係者に恩を売る、電通や創価学会や統一教会ライクな。

↑画像の、深刻な衝撃を集団で和らげて、解離性人格障害やPTSDを防ぐ日本人独特なあり方、最初読んで咄嗟にジャニーズの件を想起したんですが、光GENJIなんて7人もいたでしょ、年も離れて。しかしもっと当てはまるのはジャニーズのファンをはじめテレビのターゲットたる日本の女なのではないかと。喜多川の行いは、性欲の暴走だけでなく、若い衆が歯向かってこないよう去勢して手なずける意味も。彼の若い頃にも問題視されたが渡辺プロが喜多川を匿ったのだといい、芸能界全体も特に器量のいい女をめぐってそのようなヤクザまがいの経営手法が残っていることは察しがつく。去勢されてポジションを与えられたお人形のようなタレントやアイドル、あるいは「マリエちゃんやっちゃいなよ~」経営側におもねって空気醸成する男たち、日々そんなテレビを見る日本の女たちはどうでもいい情報を消費しながら何も考えずただ現状維持を生きるだけの存在になる。主婦なんて時間がたっぷりあるし長生きなのに。世界最悪の音楽、恥ずかしいオリンピック開会式は日本人の総意である。悪い、恥ずかしいと思ってもすぐ忘れる。人間牧場。
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06/03/2023 Top 15 Hits

2023-06-03 16:13:24 | Weekly Top 15
1. ← 1. 5Rahul Sipligunj & Kaala Bhairava / Naatu Naatu (2021 - Single)
2. ← 2. 6Palehound / The Clutch (2023 - Eye on the Bat)
3. ← 3. 6Jessie Ware / That! Feels Good! (2023 - That! Feels Good!)
4. ← 11. 2Anjimile / The King (2023 - The King)
5. ← 4. 3ANOHNI and the Johnsons / It Must Change (2023 - My Back Was a Bridge for You to Cross)
6. ← 8. 2M. Ward / Supernatural Thing (2023 - Supernatural Thing)
7. ← 9. 6Thundercat & Tame Impala / No More Lies (2023 - Single)



8. NEW 1Jason Isbell and the 400 Unit / Death Wish (2023 - Weathervanes)



9. NEW 1Junip / Line of Fire (feat. Sharon Van Etten) (2023 - Single)
10. ← 5. 3Spoon / Sugar Babies (2023 - Memory Dust)
11. ← 14. 2Jess Williamson / Time Ain't Accidental (2023 - Time Ain't Accidental)
12. ← 7. 8Jessie Ware / Begin Again (2023 - That! Feels Good!)



13. NEW 1Buck Meek / Haunted Mountain (2023 - Haubted Mountain)



14. NEW 1McKinley Dixon / Run, Run, Run (2023 - Beloved! Paradise! Jazz!?)
15. ← 12. 3Baustelle / Contro il mondo (2023 - Elvis)


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