マガジンひとり

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巻き添え食ってたまるかよ

29-Jan-2022 Top 20 Hits

2022-01-29 17:52:18 | Weekly Top 15
1. ← 16. 2 Beach House / Masquerade (2022 - Once Twice Melody)
2. ← 1. 7 Peggy Gou / I Go (2021 - Single)
3. ← 8. 3 Big Thief / No Reason (2022 - Dragon New Warm Mountain I Believe in You)
4. ← 3. 7 Los Espíritus / Jugo (2017 - Agua ardiente)
5. ← 4. 4 La Máquina Camaleón / Motora (2017 - Amarilla)
6. ← 2.8Dave / Black (2019 - Psychodrama)
7. ← 7. 5 Mon Laferte / Mi buen amor (feat. Bunbury) (2017 - La trenza)
8. ← 5. 7 Maria Arnal i Marcel Bagés / Tú que vienes a rondarme (2017 - 45 crebros y 1 corazón)
9. ← 6. 8 Angèle / Bruxelles je t'aime (2021 - Nonante-cinq)
10. ← 12. 4 Father John Misty / Funny Girl (2022 - Chloë and the Next 20th Century)
11. ← 9. 7 Shake Stew / I Wear My Heart on the Outside (2021 - Single)
12. ← 14. 4 Sondre Lerche / Cut (2022 - Avatars of Love)
13. ← 18. 2 Fazer / Mara (2018 - Mara)
14. ← 10. 9 Richard Dawson & Circle / Lily (2021 - Henki)



15. NEW 1 Molly Nilsson / Fearless Like a Child (2022 - Extreme)
16. ← 11. 9 Cassandra Jenkins / Hard Drive (2021 - An Overview on Phenomenal Nature)
17. ← 13. 9 WILLOW / t r a n s p a r e n t s o u l (feat. Travis Barker) (2021 - lately I feel EVERYTHING)



18. NEW 1 Lana Del Rey / Watercolor Eyes (2022 - Single)
19. ← 20. 3 Christian Lee Hutson / Rubberneckers (2022 - Quitters)
20. ← 15. 10 Aeon Station / Fade (2021 - Observatory)


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日本幻景 #32 — 軍国主義と朝日新聞

2022-01-28 19:46:59 | メディア・芸能
1918年8月26日、大阪朝日新聞(タ刊。以下「朝日新聞」で統一)は〈寺内内閣の暴政を責め 猛然として弾劾を決議した関西記者大会の痛切なる攻撃〉という見出しの記事を掲載した(一部現代表記にあらためた)。この記事のうち、寺内正毅内閣は以下の記述を問題視したのだ。

〈我大日本帝国は今や恐ろしい最後の裁判(さばき)の日に近づいてゐるのではなからうか、『白虹日を貫けり』と昔の人が咳いた不吉な兆(きざし)が黙々として肉叉(フォーク)を動かしてゐる人々の頭に雷(いなづま)のやうに閃く〉

当時の日本は米騒動で紛糾しており、寺内内閣は朝日新聞からの糾弾を恐れていた。政権は朝日新聞を攻撃する材料を探していたわけだが、そこに先の記事が出た。(白虹日を貫けり〉とは中国の古典からの引用であり、「国に内乱が起きる」という意味だ。寺内内閣は「日は天子=天皇を意味する」と難癖をつけ、記者を新聞紙法の「朝憲素乱(ちょうけんびんらん)」違反で起訴した。「朝日新聞は天皇の暗殺をそそのかしている」と言いがかりをつけたのだ。 

朝日新聞が発行禁止までされることはなかったが、当時の村山龍平社長は辞任し、鳥居素川(そせん)編集局長と長谷川如是閑(にょぜかん)社会部長は退社に追いこまれた。記事を書いた記者や編集発行人は、2カ月の禁固刑を下されている(朝日新聞99年1月25日付、05年10月21日付より)。

白虹事件は、戦前の日本のジャーナリズムの中で非常にインパクトが大きい事件となった。大正時代の人たちは古典の教育を受けているため、記事中に中国の古典を援用する。その言葉の揚げ足を取り、記者に刑事罰を科したり仕事をできなくさせたりしたのだ。特別報道部から弾き出された依光隆明記者たち(注:吉田調書報道取り消しの当事者)を見ていると、私は「まるで長谷川如是閑のようだな。これでは平成の白虹事件ではないか」と慄然とする。

ちなみに、長谷川如是閑をはじめ朝日新聞を辞めさせられた記者は、このとき読売新聞に移籍した。それを見た日本の財閥は恐ろしくなり、内務省で警視庁警務部長まで務めた正力松太郎氏に「キミ、新聞を買わないか」と声をかける。
正力氏は内務省時代、思想警察を指揮して共産党を弾圧していた人物だ。この人物が財界の応援を受け、1924年に読売新聞を買収して社長に就任した。すると長谷川如是閑ら政権に都合の悪いジャーナリストは、読売新聞から追放されてしまった。

「白虹事件」は、政府への批判的報道を潰した第一歩だった。骨のあるジャーナリストを追放した戦前の朝日新聞では政府への批判的な報道が少なくなり、大本営発表を垂れ流す新聞へと成り下がっていく。そして日本全体が軍国主義的傾向を強めていった。

翻って現在の朝日新聞を見ると、14年9月11日の「吉田調書」報道取り消し以降、紙面からは調査報道らしい調査報道がほとんどなくなってしまった。調査報道の牙城が崩れ、政権へのカウンターがジャーナリズムから放たれなくなってしまったのだとすれば、まさに「平成の白虹事件」ではないかと私は危惧を強める。 ─(マーティン・ファクラー/安倍政権にひれ伏す日本のメディア/双葉社2016)



③昭和17年8月1日朝刊の企画記事「戦う日本」で紹介された東條英機首相。対米英開戦直前の16年10月から19年7月まで首相を務め、陸軍大臣・軍需大臣も兼任、23年末にA級戦犯として絞首刑に処された。朝日新聞は、まめに国民生活を視察する東條首相を好意的に報じたが、唯一、東條に批判的だった衆院議員・中野正剛の論文「戦時宰相論」が東條の逆鱗に触れ、同紙面は発禁、憲兵によって軟禁状態に置かれた中野は割腹自殺。



④細川隆元(たかもと)ブエノスアイレス特派員の署名記事が外報面に頻繁に掲載され、米国の政治・文化が堕落し、戦争でも日本に押されている様子を大げさに伝えた。戦後は日曜朝のテレビ番組『時事放談』などで政財界のご意見番として活躍。



⑤昭和18年3月7日朝刊、「撃ちてし止まむ」企画11回目として千葉県の女たちが竹槍訓練に励む様子を伝える。



⑥1940・昭和15年の紀元2600年(後世の創作)を記念し、ベルリン大会に続く東京オリンピック開催、万国博覧会、5000人収容の武道館建設などが計画されたものの、泥沼化する日中戦争の戦費は膨張し、一大プロジェクトは計画倒れに。左:奉祝演奏会のためリヒャルト・シュトラウス、ジャック・イベールら高名な作曲家が楽曲を献呈。右:万博の東京会場の計画。 ─(この項のみ朝日歴史写真ライブラリー『戦争と庶民①大政翼賛から日米開戦』より)


当時の日本人当局者は文民・軍人を問わず、広告というものを批判的な目で見ていたのに加え、広告業界全体を品のないものとみなしていた理由は理解しやすい。生理用品や青年の性的好奇心を刺激する機器等に関する露骨な広告が掲載される度に、日本社会は広告業界を非難していた。しかし、政府は広告業を営む専門家が、戦時下プロパガンダの制作に加担することをどうしても必要としていたため、一種のジレンマに陥っていた。言うまでもなく「宣伝製品」、すなわちプロパガンダ製品は、専門家により意図的に制作される必要があった。政府と民間プロパガンダ組織は、いずれも日本国内、および、さらに重要なこととして、海外で消費される多様なプロパガンダの創作と執筆、生成と出版を行える才能を持った人々を必要としていた。

他方で、広告会社の幹部や業界全体の視点に立つと、この政府の戦争遂行に便乗することで、広告業界の社会的地位を向上させることができると考えていた。この日和見主義と増収益への欲求は、熱狂的な愛国心を求める当時の雰囲気とうまく噛み合うことになった。軍や政府が所有するのではない小規模広告会社も、多くの場合政府広告や観光ポスター、その他関連製品のプロパガンダを制作している。これらの企業は、日本は近代的で効率的、さらに衛生的であるため、アジアを牽引するのにふさわしい国である、というアイディアをその広告にプロパガンダとして組み込んでいる。

(中略)1930年代前半になると、広告に関する研究会が早稲田・慶應・立教・明治といった一流大学で結成され始めていた。広告を研究していた人々の大部分が慶應大学に所属していたが、早稲田大学も一定の勢力を誇っており、『早稲田広告学研究』という雑誌を出版している。また、早稲田は山名文夫の報道技術研究会のような団体を生み出すには至らなかったが、『早稲田広告学研究』は中国における戦争や広告に関する学術会議の内容を掲載していた。本誌に掲載されている一般向け討論会では、コロムビア・レコードの幹部が他の参加者に対し、経済的な規制が強まっているこの時代には、広告はもう必要ないのではないか、という質間を投げかけている。この問いかけに対する回答の多くは、広告の将来について悲観的な見方を隠し切れないものが多かった。しかし、参加者の多くは、広告が無くなることはないだろうが、その見た目や中身は変えていく必要があるという意見に賛同している。討論参加者の多くが、広告は時代に適応していかなければ、戦時インフレと低下する可処分所得により絶命の危機に瀕するだろうと結論付けている。 ─(バラク・クシュナー/思想戦 大日本帝国のプロパガンダ/明石書店2016)




10億円の国有地を1億円で、という森友問題が明るみに出る前、安倍晋三・昭恵の側近や、大阪維新の議員・関係者が深く関与していたことについて、朝日新聞はつかんでいながらあえて報道しなかったという疑惑。安倍側近と大阪維新がつながっているというのは、大阪の自民党や府市民にとっては裏切り行為に等しい大問題である。

朝日新聞はあえて「反日パヨクの総本山」として叩かれ役を演じる一方、テレビ朝日や傘下のアベマTVを通じて安倍・維新・ネトウヨ寄りの日和見的な態度をとることで、自分たちさえ存続できればいいという戦時中と同じ過ちを繰り返しているのだろう。この保身は朝日に限ったことではないから日本は短期間でオワコン化してしまったのだ。
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22-Jan-2022 Top 20 Hits

2022-01-22 17:52:20 | Weekly Top 15
1. ← 2. 6 Peggy Gou / I Go (2021 - Single)
2. ← 1.7Dave / Black (2019 - Psychodrama)
3. ← 6. 6 Los Espíritus / Jugo (2017 - Agua ardiente)
4. ← 7. 3 La Máquina Camaleón / Motora (2017 - Amarilla)
5. ← 5. 6 Maria Arnal i Marcel Bagés / Tú que vienes a rondarme (2017 - 45 crebros y 1 corazón)
6. ← 3. 7 Angèle / Bruxelles je t'aime (2021 - Nonante-cinq)
7. ← 10. 4 Mon Laferte / Mi buen amor (feat. Bunbury) (2017 - La trenza)
8. ← 14. 2 Big Thief / No Reason (2022 - Dragon New Warm Mountain I Believe in You)
9. ← 8. 6 Shake Stew / I Wear My Heart on the Outside (2021 - Single)
10. ← 4. 8 Richard Dawson & Circle / Lily (2021 - Henki)
11. ← 9. 8 Cassandra Jenkins / Hard Drive (2021 - An Overview on Phenomenal Nature)
12. ← 16. 3 Father John Misty / Funny Girl (2022 - Chloë and the Next 20th Century)
13. ← 11. 8 WILLOW / t r a n s p a r e n t s o u l (feat. Travis Barker) (2021 - lately I feel EVERYTHING)
14. ← 13. 3 Sondre Lerche / Cut (2022 - Avatars of Love)
15. ← 12. 9 Aeon Station / Fade (2021 - Observatory)



16. NEW 1 Beach House / Masquerade (2022 - Once Twice Melody)
17. ← 17. 3 Tsheque / Muanapoto (2017 - Survivor EP)



18. NEW 1 Fazer / Mara (2018 - Mara)



19. NEW 1 Fontaines D.C. / Jackie Down the Line (2022 - Skinty Fia)
20. ← 20. 2 Christian Lee Hutson / Rubberneckers (2022 - Quitters)


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読書録 #28 — 資本主義だけ残った、ほか

2022-01-20 20:02:58 | 読書
ベス・メイシー/DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機/光文社2020・原著2018
「スペンサーを起訴した連邦検事補のアンドリュー・バスフォードは、ロアノーク郡の教育長から激しい抗議の電話を受けたことがあるという。それはバスフォードが、郡内の学校でヘロインとオキシコンチンの乱用が横行していることを公然と指摘したことに対する、 抗議の電話だった。その教育長は『そんなことを新聞記者の前で言わないでくれ』と、怒り心頭だったという。もちろん、陸軍の予備役で准将まで務めたバスフォードは、そんな抗議には動じなかった。『私は本当のことを言ったまでです。あなたの郡の学校は穴場になっています。そこの生徒たちはお金を持っているので、麻薬が集まってきているのです』と、彼は言い返した」。
南青山の格が下がるとかで自閉症のための施設建設に反対したバカ主婦。正月に2年ぶりに会ったイトコの娘さんがそれに近づいていて驚いた。MARCH時代はテニサーに所属しミスコン出場⇒メガバンクに就職したが男尊女卑がひどくランク下位の銀行に転職⇒コロナ前に結婚し渋谷区に住む30歳。百田や竹田に感化され「高市さんに1票入れたいから自民党員になろうかと」。陽キャの道を歩んだ美人なので、多数派に従う以外の考え方ができない。アメリカの見栄っ張りの中流家庭がまず子どもから麻薬に蝕まれる様相と似る。愛国あるいはアベノミクスという現実逃避。日本の大学は圧倒的多数の奴隷と少数の奴隷監督の養成所になっているのだ。




アン・ケース&アンガス・ディートン/絶望死のアメリカ 資本主義がめざすべきもの/みすず書房2021・原著2020
「調査の過程で、中年の白人アメリカ人の自殺率が急速に増えていることがわかった。驚いたことに、中年の白人の間で増えていたのは自殺率だけではなかった。すべての死因による死亡率が増えていたのだ。もっとも増加率の高い死因は三つに絞られた。自殺、薬物の過剰摂取、そしてアルコール性肝疾患だ。私たちは、これらを“絶望死”と呼ぶことにした。絶望死が増えているのは、ほとんどが大学の学位を持たない人々の間でだった」。
上記のように日本の大学は奴隷と(少数の)奴隷監督・犯罪者の養成所になっているに違いないけれども、普通・平凡に寄せて相互監視する「世間」の機能により奴隷だろうが奴隷監督・犯罪者(安倍・キャリア官僚・大企業・テレビなどを指す)だろうが心理的には立場を共有し安心で長生き。実際能力も変らない。オリンピック開会式を見たまえ(私は見ていない)。
アメリカの金銭万能社会はもっと厳密に人を査定し分断する。誰もが必要とする教育と医療にかかる費用、とりわけ後者が非常識な高額になり、製薬などのロビイストが是正を許さない。健康はお金と立場(ほとんどのアメリカ人は雇用者経由で医療保険に加入する)で買う贅沢品になり、弱者は何もかも奪われる。COVID-19はこの病理をますます顕在化させた。


アランナ・コリン/あなたの体は9割が細菌/河出書房新社2016・原著2015
①体内の微生物の構成=マイクロバイオータの最初の入植集団は産道を通るとき母親から受け継ぐ。母は祖母から。世代をさかのぼれば霊長類として哺乳類として繰り返されてきた②腸内の微生物は免疫と重大な関係がある。アメリカ人に多い肥満は腸内環境悪化がもたらす一種の病気。ほかアレルギーや自閉症などにも関係する③2の肥満をもたらす腸内環境悪化は、脂肪分・糖分そのものより食物繊維を摂らなすぎることにより腸内のマイクロバイオータが崩れること、またアメリカの食肉産業が抗生物質入り飼料で急激に太らせるので、その残留抗生物質も有害④毎日体を洗って制汗剤を付けている欧米の人は熱帯雨林に住む先住民より悪臭がする。先住民は体臭がない。
…ので中南米の先住民は感染症の免疫がなく、圧倒的に少ないスペインの軍勢によって帝国を滅ぼされてしまった。ヨーロッパ人は野蛮で不潔。コロナ時代を生きるための必読書と思うが、肉眼で見えない微生物のことゆえ、ツイッターにはびこるエセ医学・オカルト民間療法の類に悪用されないか懸念される。


フライト つりたくにこ作品集/青林工藝舎2010
嫌儲「疑問なんだが、なろうにマトモな小説がアップされない理由って、アップしても誰も読まないから? キンキンキンしか需要ないの?」。成田亨「表現・創造は、物事の本質をつかむための自分との戦い。デザイナーはクライアントのために描く。本質をみないで置きにいくからウルトラマンにツノを生やしたりする」。60年代、高校在学時に創刊直後の『ガロ』最初の新人としてデビュー、SFショートショートや社会風刺やシュールレアリスムなど多様な作風を試み、不治の難病SLE(全身性エリテマトーデス)を発病し37歳の若さで死去したつりたくにこ氏の作品集。ガロは当然としてもこの時代は少年ジャンプさえ『はだしのゲン』から『アストロ球団』まで何が飛び出すか分らない楽しさがあった。↑の「置きにいく」は私が追加した文言であるが、置かれる対象に私は入っていない、国内の商業化されたあらゆる…。 


ナシーム・ニコラス・タレブ/身銭を切れ 「リスクを生きる」人だけが知っている人生の本質/ダイヤモンド社2019・原著2018
「身銭を切れば物事はシンプルになる。官僚化したシステムは、複雑な解決策を売り込む人々の干渉主義のせいで、どんどん複雑になる。そして最終的に崩壊する」「私生活と知的意見が矛盾した場合、その人の私生活ではなく知的意見の方が無効になる」「追放されるリスクを冒してまで行動するジャーナリストはまぎれもなく善人だ。一方、みんなが袋叩きにしているのを見て、同じことをしても大丈夫だと分ったところで初めて意見表明し、おまけに善人面をする連中もいる。それは悪だ、臆病といじめを合せたような」。ごもっともなのだが、言葉の端々に役人・学ばない人・凝り固まった専門家・薬物中毒者などへの侮蔑が感じられ、不快である。この種の本を読む人は「私はリスクを取っているからそうでない人を食いものにしてもよい」となってユニクロ・パソナ化しがちだし、なにしろ著者はレバノンからの移民でトレーダーにして大学教授という、世界にリスクをばらまき国民を分断する米金融界・リベラル能力資本主義の理論的支柱なのだ。




川尻こだま/あたしゃ川尻こだまだよ①/KADOKAWA2021
ツイッターに流れてくるような、女が描いて女が読む日常系ネタ漫画。おおむね屑だがこの人は抜きんでた才能の持ち主。飲食を楽しむことに強いこだわりがあり、笑えるし参考にもなる(高齢者がそのまま真似たらたちどころに体調を崩しそうですが)。絵がうまく、漫画としての見せ方、どんな本を作りたいかポリシーが明確。ただ↑図のような「ボーッとテレビ付けっぱなしにしてられる」というのはおそらく人間社会への関心が薄く自分にしか関心がない。でも自分の満足をマジメに追求した結果ネットを通じて漫画で頭角を現す。KADOKAWA・白泉社・竹書房・マガジンハウスなどにみられる美大女。傲慢に類型化してごめん。いろんな人がいるね(ナダル)。認めろや!!(自分の非を・フジモン)。


フランコ・ミラノヴィッチ/資本主義だけ残った 世界を制するシステムの未来/みすず書房2021・原著2019
イェール大学「君たちの才能や訓練やスキル、君たちそのものが今日最大の資産であり、富と地位の優位な源泉」。著者は『大不平等』で経済のグローバル化が先進各国の中間層を崩し、格差がとめどなく拡大する様子を示した。さらに本書ではそうしたアメリカをはじめとする「リベラル能力資本主義」と中国をはじめとする「政治的資本主義」を比較考察、従来の「民主化されなければ中国などの経済成長はいずれ止まる」という見通しが外れた要因として「教条的なマルクス主義が主張するように資本主義の矛盾が社会主義をもたらしたのではなく、むしろ中国やベトナムは資本主義的な経済発展を実現するためにこそ社会主義革命が必要だった」とする。


門松秀樹/明治維新と幕臣 「ノンキャリアの底力」/中公新書2014
政府・財務省は遺族に1億円払って「赤木ファイル」を隠し通すことになった。政策の決定などへの影響力は地位の高さと比例するが、実際の予算編成や行政実務においては経験を積んだ「ノンキャリア」集団が不可欠。明治維新の薩長勢力は全国統治のための実務集団を持っていなかったが、西郷隆盛と勝海舟の交渉により江戸城無血開城し、幕臣の多くをそのまま新政府で登用する道が開け、政治的空白を最小限で済ませることができた。
↑のミラノヴィッチ「中国で台頭した資本家エリート層に目立つ特徴は、彼らがいわば“叩きあげ”であることだ。構成員の5分の4近くが、自分の父親は農民か肉体労働者だったと報告している」。国民党が不正腐敗にまみれていたのに対し、共産党の毛沢東は文化大革命により医師・教師といった知識層を一掃し、飢餓と混乱を招いたものの、いま遂に国恥150年をすすぎ世界一の超大国に復帰しようとしている。



ウォルフガング・シュトレーク/時間かせぎの資本主義 いつまで危機を先送りできるか/みすず書房2016・原著2013
著者は社会学と経済指標を結び付けて2008年リーマンショックへ至るような資本主義の危機を分析する。1970年代以降の各国の金融緩和(低金利と紙幣の増刷)、そして雇用や社会保障をはじめとする規制緩和、これらの改革政策はごく短期間の効果しかない、時間を金で買う「時間かせぎ」に過ぎず、グローバルな資本の動きが国民国家的な一国民主主義の政策では制御できなくなっていることが問題だとする。
↑ツイートの「諸問題を先送りして利権をむさぼる安倍一派」は特にアベノミクスが致命的。民主党政権も金融緩和を求めたが当時の白川総裁は「平時の金融緩和は危険」として拒んだ。危険を伴う緩和政策を9年以上続けてすっかり依存し、純債務国だが純債権国である日本との関係では「借りる側が強い」アメリカがコロナ後の(緩和)出口政策のショックを和らげるため最大限日本に損失をなすりつけてくるのは必至。もう兆しはみえている。




石井紘基/日本が自滅する日 「官制経済体制」が国民のお金を食い尽くす!/PHP研究所2002
わが国は自由経済の「小さな政府」と見せかけて、政府にぶら下がる特殊法人をはじめグレーゾーン「民間セクターの役人」が無数にいて国の富や将来を食いつぶす、旧ソビエトも真っ青の官製経済の国である。ソビエト留学経験を持つ著者は民主党衆院議員としてこの問題を暴き、改革しようとの志も空しく2002年に暗殺されてしまった。国会で審議される一般会計よりはるかに大きい特別会計(約330兆円、2000年)、財政投融資や各種補助金、それらは迂回したり複雑に絡み合い、国民や市場のチェックが及ばないところで膨れ上がった。高速道路が無料にならないこと、家電やスマホの敗北、原発事故、奨学金という借金、外国人技能実習、自民党の選挙の強さ、すべてはつながっており、知らない間に国民も加担させられていてもはや手の施しようがなく財政破綻・没落を待つのみ。もう国は救えない。生き残りを考えよう。
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ブラジルの250曲

2022-01-16 21:28:17 | 世界の音楽
1) Callado: Flor amorosa (1870s?) 
2) Gonzaga (C): Corta-jaca (1895)
3) Oswald: Il neige (1902)
4) Grupo Chiquinha Gonzaga / Sultana (1914)
5) Bahiano e Côro / Pelo telephone (1917)
6) Mignone: Congada (1921)
7) Pernambuco: Sons de carrilhões (1926)
8) Villa-Lobos: Saudades das selvas brasilieras #2 (1927)
9) Fernândez: Reisado do Pastoreio - 3. Batuque (1930)
10) Noel Rosa / São coisas nossas (1932)
11) Aurora Miranda & André Filho / Cidade maravilhosa (1935)
12) Orlando Silva / Carinhoso (1937)
13) Francisco Alves / Aquarela do Brasil (1939)



14) Carmen Miranda e Dorival Caymmi / O que é que a baiana tem? (1939)
15) Cyro Monteiro / Oh! seu Oscar (1939)
16) Carmen Miranda / Mama éu quero (I Want My Mama) (1940)
17) Carmen Miranda / Tico tico no fubá (1945)
18) Pixinguinha / 1 X 0 (1946)
19) Luiz Gonzaga / Asa branca (1947)
20) Aracy de Almeida / Palpite infeliz (1950)
21) Nora Ney / Ninguém me ama (1952)
22) Jackson do Pandeiro / Sebastiana (1953)
23) Guarnieri: Canção sertaneja (1955)
24) Dorival Caymmi / Samba da minha terra (1957)


25) Dolores Duran / Por causa de você (1957)
26) João Gilberto / Chega de saudade (1958)
27) Carlos Lyra / Maria ninguém (1959)
28) Elizeth Cardoso / Manha de carnaval (1959)
29) Jocy de Oliveira / Samba gregoriano (1959)
30) Sylvia Telles / Dindi (1959)
31) Lúcio Alves / Cheiro de saudade (1960)
32) João Gilberto / Insensatez (1961)



33) Maysa / O barquinho (1961)
34) Elza Soares / Cadeira vazia (1961)


35) Luiz Bonfá / Inquietação (1962)
36) Jorge Ben / Mas, que nada! (1963)
37) Stan Getz & João Gilberto / The Girl From Ipanema (1963)
38) Demônios da Garoa / Trem das onze (1964)
39) Os Gatos / Novo sol (1964)
40) Roberto Menescal / Menina feia (1964)
41) Baden Powell / Berimbau (1964)
42) Flora Purim / Samba do carioca (1964)
43) Sambalanço Trio / Samblues (1964)
44) Tenório Jr. / Nebulosa (1964)
45) Johnny Alf / Eu e a Brisa (1965)
46) Maria Bethânia / Missa agrária/Carcará (1965)
47) Astrud Gilberto & Antônio Carlos Jobim / Agua de beber (1965)
48) Elis Regina / Arrastão (1965)
49) Wanda Sá / Só danço samba (Jazz 'n' Samba) (1965)
50) Moacir Santos / Coisa n.º 4 (1965)
51) Marcos Valle / Samba de verão (1965)
52) Os Cariocas / Tim-Tim por Tim-Tim (1966)
53) Nara Leão / A banda (1966)
54) Baden Powell & Vinícius de Moraes / Canto de Ossanha (1966)
55) Jair Rodrigues / Disparada (1966)
56) Walter Wanderley / Summer Samba (So Nice) (1966)
57) Jacob do Bandolim / Vibrações (1967)
58) Antônio Carlos Jobim / Wave (1967)
59) Edu Lôbo & Marília Medalha / Ponteio (1967)
60) Sérgio Mendes & Brasil '66 / For Me (1967)


61) Milton Nascimento / Travessia (1967)
62) Sérgio Ricardo / Bichos da noite de "O coronel de Macambira" (1967)
63) Waldir Azevedo / Brasileirinho (1968)
64) Gal Costa & Caetano Veloso / Baby (1968)
65) Os Mutantes / Panis et circensis (1968)
66) Wilson Simonal / Sá Marina (1968)
67) Geraldo Vandré / Prá não dizer que não falei das flôres (Caminhando) (1968)
68) Caetano Veloso / Tropicália (1968)
69) Wanderléa / Eu já nem sei (1968)
70) Beth Carvalho / Andança (1969)
71) Gilberto Gil / Aquele abraço (1969)
72) Paulinho da Viola / Foi um rio que passou em minha vida (1970)
73) Vinícius de Moraes con Maria Creuza y Toquinho / Eu sei que vou te amar (1970)
74) Jards Macalé / Soluços (1970)
75) José Mauro / Obnóxius (1970)
76) Taiguara / Viagem (1970)
77) Chico Buarque / Construção (1971)
78) Antonio Carlos & Jocafi / Você abusou (1971)
79) Erasmo Carlos / Gente aberta (1971)
80) Roberto Carlos / Detalhes (1971)


81) Nara Leão / Outra vez (1971)
82) MPB4 / Pois é, pra que? (1971)
83) Nelson Ned / Dejenme si estoy llorando (1971)
84) Dom Salvador e Abolição / O Rio (1971)
85) Bola Sete / Bettina (1971)
86) Toni Tornado / B.R.3 (1971)
87) Nelson Ângelo e Joyce / Um gôsto de fruta (1972)
88) Jorge Ben / Taj Mahal (1972)
89) Lô Borges / Um girassol da cor de seu cabelo (1972)
90) Deodato / Also Sprach Zarathustra (2001) (1972)
91) Módulo 1000 / Turpe est sine crine caput (1972)
92) Os Mutantes / Balada do louco (1972)
93) Milton Nascimento / Tudo que você podia ser (1972)
94) Novos Baianos / Brasil pandeiro (1972)
95) Quarteto em Cy / Quando o Carnaval chegar (1972)
96) Elis Regina / Águas de março (1972)
97) Caetano Veloso / You Don't Know Me (1972)
98) Arthue Verocai / Na boca do Sol (1972)
99) Nelson Cavaquinho / Juízo final (1973)
100) João Donato / A rã (1973)


101) Beto Guedes / Belo horror (1973)
102) Luiz Melodia / Pérola negra (1973)
103) Airto Moreira / Tombo in 7/4 (1973)
104) Os Originais do Samba / Falador passa mal (1973)
105) Hermeto Pascoal / Bebê (1973)
106) Marku Ribas / O adeus, segundo Maria (1973)
107) Sérgio Sampaio / Eu quero é botar meu bloco na rua (1973)
108) Secos & Molhados / Sangue latino (1973)
109) Raul Seixas / Metamorfose ambulante (1973)
110) Os Tincoãs / Deixa a gira girá (1973)
111) Arnaldo Baptista / Será que eu vou virar bolor? (1974)



112) Burnier & Cartier / Só tem lugar pra você (1974)
113) Gal Costa / Lágrimas negras (1974)
114) Martinho da Vila / Canta canta, minha gente (1974)
115) Benito di Paula / Charlie Brown (1974)
116) Flaviola e o Bando do Sol / O tempo (1974)
117) Nelson Gonçalves / naquela mesa (1974)
118) Alcione / Não deixe o samba morrer (1975)
119) Casa das Máquinas / Vou morar no ar (1975)
120) Lula Côrtes e Zé Ramalho / Nas paredes da pedra encantada, os segredos talhados por Sumé (1975)
121) Radamés Gnattali / Urubú malandro (1975)
122) Hyldon / Na rua, na chuva, na fazenda (Casinha de sapê) (1975)
123) Emílio Santiago / Bananeira (1975)
124) Tamba Trio / 3 horas da manhã (1975)
125) O Terço / 1974 (1975)
126) Toquinho e Vinícius / Onde anda você (1975)
127) Guilherme Arantes / Meu mundo e nada mais (1976)
128) Belchior / Sujeito de sorte (1976)
129) Chico Buarque / O que será (À flor da terra) (feat. Milton Nascimento) (1976)
130) Cartola / Preciso me encontrar (1976)
131) Cassiano / Onda (1976)
132) Alaíde Costa / Catavento (1976)
133) Paulo Moura / Bicho papão/Tema do Zeca da Cuíca (1976)



134) Clara Nunes / Canto das três raças (1976)
135) Elis Regina / Como nossos pais (1976)
136) Azymuth / Vôo sobre o horizonte (1977)
137) Banda Black Rio / Maria fumaça (1977)
138) Candeia / Expressão do teu olhar (1977)
139) Miúcha & Antônio Carlos Jobim / Pela luz dos olhos teus (1977)
140) Sivuca & Rosinha de Valença / Feira de mangaio (1977)
141) Trio Mocotó / Não adianta (1977)
142) Maria Bethânia & Gal Costa / Sonho meu (1978)
143) Olivia Byington / Cavalo marinho (1978)
144) Edu Lôbo / Lero-lero (1978)
145) Milton Nascimento / Maria Maria (1978)
146) Renato Teixeira / Romaria (1978)



147) Dominguinhos / Lamento sertanejo (1979)
148) Amelinha / Foi deus que fez você (1980)
149) Rita Lee / Lança perfume (1980)
150) Fernando Falcão / Curimão (1981)
151) Gilberto Gil / Palco (1981)
152) Egberto Gismonti / Lôro (1981)
153) Dalto / Muito estranho (Cuida bem de mim) (1982)
154) Sandra de Sá / Olhos coloridos (1982)
155) Gonzaguinha / O que é o que é? (1982)
156) Paulinho Pedra Azul / Jardim da fantasia (1982)
157) Almir Sater / Doma (1982)
158) Bacamarte / UFO (1983)
159) Nei Lisboa / Pra viajar no cosmos não precisa gasolina (1983)
160) Tim Maia / O descobridor dos sete mares (1983)
161) Tânia Maria / Come With Me (1983)
162) Ritchie / Menina veneno (1983)
163) Aldo Sena / Lambada complicada (1983)


164) Alceu Valença / Anunciação (1983)
165) Agepê / Deixa eu te amar (1984)
166) João Bosco / Papel marché (1984)
167) Kid Abelha e os Abóboras Selvagens / Como eu quero (1984)
168) Marina Lima / Fullgás (1984)
169) Lobão e os Ronaldos / Me chama (1984)
170) Titãs / Sonífera ilha (1984)
171) Tetê Espíndola / Escrito nas estrelas (1985)
172) Metrô / Beat acelerado (1985)
173) Plebe Rude / Até quando esperar (1985)
174) RPM / Olhar 43 (1985)
175) Ultraje a Rigor / Inútil (1985)
176) Geraldo Azevedo / Dona da minha cabeça (1986)


177) Capital Inicial / Música urbana (1986)
178) Camisa de Vênus / Só o fim (1986)
179) Bezerra da Silva / Malandragem dá um tempo (1986)
180) Bebel Gilberto / Preciso dizer que te amo (1986)
181) Ira! / Envelheço na cidade (1986)
182) Legião Urbana / Tempo perdido (1986)
183) Ivan Lins / Vitoriosa (1986)
184) Pena Branca e Xavantinho / Cuitelinho (1987)
185) Engenheiros do Hawaii / Infinita highway (1987)
186) Grupo Fundo de Quintal / O show tem que continuar (1988)
187) Xuxa / Ilariê (1988)
188) Os Paralamas do Sucesso / Lanterna dos afogados (1989)
189) Fernanda Abreu / Você pra mim (1990)
190) Fagner / Borbulhas de amor (tenho um coração) (1991)
191) Djavan / Se... (1992)
192) Daniela Mercury / O canto da cidade (1992)
193) Lulu Santos / Apenas mais uma de amor (1992)
194) Guinga / Choro pro Zé (1993)
195) Olodum / Requebra (1993)
196) Adriana Calcanhotto / Metade (1994)
197) Cássia Eller / Malandragem (1994)
198) Carlinhos Brown / A namorada (1996)
199) Carrapicho / Tic, tic tac (Chilli feat. Carrapicho Version) (1996)
200) Zélia Duncan / Enquanto durmo (1996)
201) Chico Science & Nação Zumbi / Maracatu atômico (1996)
202) Sepultura / Ratamahatta (1996)
203) Skank / Garota nacional (1996)
204) Gabriel, o Pensador / Cachimbo da paz (with Lulu Santos) (1997)



205) Lenine / Hoje eu quero sair só (1997)
206) Zizi Possi / Per amore (1997)
207) Vanessa Rangel / Palpite (1997)
208) Paulo Ricardo / Dois (1997)
209) Barão Vermelho / Por você (1998)
210) Nana Caymmi / Resposta ao tempo (1998)
211) Caetano Veloso / Sozinho (1998)
212) Tom Zé / Xiquexique (1998)
213) Los Hermanos / Anna Júlia (1999)
214) Ney Matogrosso / Poema (1999)
215) O Rappa / Minha alma (A paz que eu não quero) (1999)
216) Amon Tobin / Slowly (2000)
217) Ana Carolina / Quem de nós dois (2001)
218) Dudu Nobre / A grande família (2001)
219) Trio Nordestino / Forró e paixão (2001)
220) Tribalistas / Já sei namorar (2002)
221) Moska / Pensando em você (2003)
222) Renato Russo / Mais uma vez (2003)
223) Rogério Skylab / Você Vai Continuar Fazendo Música (2004)
224) BiD & Seu Jorge / E depois... (2005)
225) Céu / Malemolência (2005)
226) CSS / Let's Make Love and Listen to Death From Above (2006)
227) Jupiter Apple / A marchinha psicótica de Dr. Soup (2007)
228) Arlindo Cruz / Meu lugar (2007)
229) Seu Jorge / Burguesinha (2007)
230) Marcelo D2 / Desabafo (feat. Cláudia) (2008)
231) Chico César / Deus me proteja (with Dominguinhos & Dona Etelvina Boágua) (2008)


232) Cidadão Instigado / Como as luzes (2009)
233) Chimarruts / Do lado de cá (2010)
234) Pato Fu / My Girl (2010)
235) Criolo / Não existe amor em SP (2011)
236) Paula Fernandes / Não precisa (feat. Victor & Leo) (2011)
237) Marisa Monte / Ainda Bem (2011)
238) El Efecto / O encontro de Lampião com Eike Batista (2012)
239) Metá Metá / São Jorge (2012)
240) BaianaSystem / Terapia (2013)
241) Dorgas / Vice-Homem (2013)



242) Tiê / A noite (2014)
243) Emicida / Passarinhos (feat. Vanessa da Mata) (2015)
244) Ava Rocha / Transeunte coração (2015)
245) Elza Soares / A mulher do fim do mundo (2015)
246) Mateus Aleluia / Fogueira doce (2017)
247) Boogarins / Foimal (2017)
248) Rosauro: Brazilian Fantasy, Op. 36 "Bach in Brazil" (2017)
249) Rubel / Mantra (feat. Emicida) (2018)
250) Pabllo Vittar / Amor de que (2019)
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15-Jan-2022 Top 20 Hits

2022-01-15 17:14:40 | Weekly Top 15
1. ← 1.6Dave / Black (2019 - Psychodrama)
2. ← 5. 5 Peggy Gou / I Go (2021 - Single)
3. ← 4. 6 Angèle / Bruxelles je t'aime (2021 - Nonante-cinq)
4. ← 2. 7 Richard Dawson & Circle / Lily (2021 - Henki)
5. ← 3. 5 Maria Arnal i Marcel Bagés / Tú que vienes a rondarme (2017 - 45 crebros y 1 corazón)
6. ← 8. 5 Los Espíritus / Jugo (2017 - Agua ardiente)
7. ← 14. 2 La Máquina Camaleón / Motora (2017 - Amarilla)
8. ← 10. 5 Shake Stew / I Wear My Heart on the Outside (2021 - Single)
9. ← 7. 7 Cassandra Jenkins / Hard Drive (2021 - An Overview on Phenomenal Nature)
10. ← 13. 3 Mon Laferte / Mi buen amor (feat. Bunbury) (2017 - La trenza)
11. ← 6. 7 WILLOW / t r a n s p a r e n t s o u l (feat. Travis Barker) (2021 - lately I feel EVERYTHING)
12. ← 9. 8 Aeon Station / Fade (2021 - Observatory)
13. ← 20. 2 Sondre Lerche / Cut (2022 - Avatars of Love)



14. NEW 1 Big Thief / No Reason (2022 - Dragon New Warm Mountain I Believe in You)
15. ← 11. 7 Richard Dawson & Circle / Methuselah (2021 - Henki)
16. ← 17. 2 Father John Misty / Funny Girl (2022 - Chloë and the Next 20th Century)
17. ← 18. 2 Tsheque / Muanapoto (2017 - Survivor EP)
18. ← 15. 4 Khruangbin & Leon Bridges / Texas Sun (2020 - EP)
19. ← 12. 6 Low / All Night (2021 - HEY WHAT)



20. NEW 1 Christian Lee Hutson / Rubberneckers (2022 - Quitters)


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8-Jan-2022 Top 20 Hits

2022-01-08 17:43:25 | Weekly Top 15
1. ← 2.5Dave / Black (2019 - Psychodrama)
2. ← 1. 6 Richard Dawson & Circle / Lily (2021 - Henki)
3. ← 7. 4 Maria Arnal i Marcel Bagés / Tú que vienes a rondarme (2017 - 45 crebros y 1 corazón)
4 ← 6. 5 Angèle / Bruxelles je t'aime (2021 - Nonante-cinq)
5. ← 11. 4 Peggy Gou / I Go (2021 - Single)
6. ← 5. 6 WILLOW / t r a n s p a r e n t s o u l (feat. Travis Barker) (2021 - lately I feel EVERYTHING)
7. ← 4. 6 Cassandra Jenkins / Hard Drive (2021 - An Overview on Phenomenal Nature)
8. ← 10. 4 Los Espíritus / Jugo (2017 - Agua ardiente)
9. ← 3. 7 Aeon Station / Fade (2021 - Observatory)
10. ← 13. 4 Shake Stew / I Wear My Heart on the Outside (2021 - Single)
11. ← 9. 6 Richard Dawson & Circle / Methuselah (2021 - Henki)
12. ← 8. 5 Low / All Night (2021 - HEY WHAT)
13. ← 18. 2 Mon Laferte / Mi buen amor (feat. Bunbury) (2017 - La trenza)



14. NEW 1 La Máquina Camaleón / Motora (2017 - Amarilla)
15. ← 16. 3 Khruangbin & Leon Bridges / Texas Sun (2020 - EP)
16. ← 12. 7 Silk Sonic / Leave the Door Open (2021 - Leave the Door Open)



17. NEW 1 Father John Misty / Funny Girl (2022 - Chloë and the Next 20th Century)



18. NEW 1 Tsheque / Muanapoto (2017 - Survivor EP)
19. ← 15. 8 Porter / Sol@ (2021 - Single)



20. NEW 1 Sondre Lerche / Cut (2022 - Avatars of Love)


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1-Jan-2022 Top 20 Hits

2022-01-01 18:05:56 | Weekly Top 15
1. ← 1. 5 Richard Dawson & Circle / Lily (2021 - Henki)
2. ← 4.4Dave / Black (2019 - Psychodrama)
3. ← 2. 6 Aeon Station / Fade (2021 - Observatory)
4. ← 3. 5 Cassandra Jenkins / Hard Drive (2021 - An Overview on Phenomenal Nature)
5. ← 5. 5 WILLOW / t r a n s p a r e n t s o u l (feat. Travis Barker) (2021 - lately I feel EVERYTHING)
6 ← 7. 4 Angèle / Bruxelles je t'aime (2021 - Nonante-cinq)
7. ← 9. 3 Maria Arnal i Marcel Bagés / Tú que vienes a rondarme (2017 - 45 crebros y 1 corazón)
8. ← 6. 4 Low / All Night (2021 - HEY WHAT)
9. ← 8. 5 Richard Dawson & Circle / Methuselah (2021 - Henki)
10. ← 12. 3 Los Espíritus / Jugo (2017 - Agua ardiente)
11. ← 15. 3 Peggy Gou / I Go (2021 - Single)
12. ← 10. 6 Silk Sonic / Leave the Door Open (2021 - Leave the Door Open)
13. ← 18. 2 Shake Stew / I Wear My Heart on the Outside (2021 - Single)
14. ← 13.8C Duncan / Alluvium (2021 - Single)
15. ← 11. 7 Porter / Sol@ (2021 - Single)
16. ← 17. 2 Khruangbin & Leon Bridges / Texas Sun (2020 - EP)
17. ← 14. 8 Beach House / Superstar (2021 - Once Twice Melody)



18. NEW 1 Mon Laferte / Mi buen amor (feat. Bunbury) (2017 - La trenza)
19. ← 16. 9 BADBADNOTGOOD / Love Proceeding (feat. Arthur Verocai) (2021 - Talk Memory)
20. ← 20. 2 Arooj Aftab / Mohabbat (2021 - Vulture Prince)


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世間という民活

2022-01-01 17:22:10 | 中産階級ハーレム
よく当選者が出るとされる有楽町の年末ジャンボ?の行列、身なりのよい人が多いのだが、もし前後に並んでた人を後で「当選しました!」とかテレビで見かけようもんなら嫉妬というか焦燥というか、胸も張り裂けんばかり、死ぬまで引きずるんじゃないか。パチンコ開店前から並んで一つの台に執着し続ける身なりのよくない人と変らない。あるいは転売屋。自分だけは損したくない。監視・査定・選別、ときに排除まで行う、わが国特有の「世間」なるものの様相を象徴している。

コロナ禍が始まった一昨年、それまで「いつ死んでもいい」って言ってた婆さんが「コロナでだけは死にたくない」と言い出したそうだ。「世間」の笑いもの。自分だけは損したくない、そういう世間。松田聖子の娘さんが亡くなったニュース、いまどきマイ・フェア・レディのような古い拝金・男尊女卑のストーリーで全国を回れるということにまず驚いてしまった。女は個々は男よりマジメで優秀だが、集団になると手の付けられない馬鹿になる。昼間のテレビ・ドラッグストア・主婦・女子大生。狭い世間を形成し、打たれる杭にならないよう「普通・平凡」に寄せて監視し合う。

女は妊娠・出産・授乳の期間を仲間と助け合って凌ぐ必要上子どものころから社会性が発達している。人類の文明やさまざまな社会悪もこれら男女の性差の問題に端を発していることが多い。たとえば戦後の「標準労働者」=会社勤めの夫と主婦と子どもという家族のあり方は、会社を通じてお互いを人質のように縛っている面があり、会社員の男も(女のように)狭い世間を形成して相互監視するよう誘導され、部活や大学はその準備となる。私は部活も大学も経ておらず、20年間の会社員時代はとうとう最後までそういう世間のルールを理解できないままであった。



人質社員とは、その人が存在しているだけでよいという意味。何もしなくても、身柄を会社で拘束しているだけで、メリットがあるためだ。能力がないため社内では「人質」とか「劣る君」と言われている。人質の劣る君は、両親や親せきに有力者がいる人で、人質をもらい受けた会社の社長が、その有力者に会った際、「いやー劣る君(仮称)は頑張っていますよ」と、挨拶代りに言うだけで、有力者と良好な関係でいられて、仕事もうまくいく。このためだけに飼っておく。

よく「コネ入社」や「縁故採用」とは何が違うのかと聞かれるが、人質社員は、通常の入社試験では入れないことは明白。そんな能力はない。コネは「下駄を履かせる」=入社試験での点数を水増し、縁故は社内ネットワークの身内意識を固めるためで、「人質」のような取引関係を続けさせる代償という意味合いは薄い。

この手の人質社員はかつて電通が多く、また有名であった。電通というと、かつてはかなり優秀でないと入れなかった。また入社しても営業局に配属になると、スポンサーへの過激な接待のため、商社と変わらぬ男芸者の役割を演じていた。広告宣伝を取るというのは大変なのだ。不景気なので。

最近の人質君は電通よりも、テレビ局に増えている。以前はマスコミは格好がよく、給与も高かったので、有力者が子弟をテレビ局に押し込んだのである。お蔭でもともと人数の少ない東京のテレビ局は、人質やコネ、縁故の馬鹿ばかりが入ってきて、バカ度が上がり、会社組織が衰えてしまった。

まあ人質もかわいそうな面がある。有力者が失脚したり、スポンサーが買収されたりして、人質の母体会社との関係が変わったら、追い出される。利用価値がなくなったら、劣る君の会社人生も終わりである。これが人質の運命である。戦国時代は、人質はよく殺された。現代もこの仕組みは変わらない。 ─(2013年9月19日付「JTT海外展開のブログ」より抜粋引用)



「日本では常に互いの心をわずらわせまいと気にしています。とてもバランスのとれた関係を作っています。日本人が『YES』と言うとき、必ずしも『YES』を意味しません。実は『NO』かもしれません。なぜなら、他の人の気持ちを傷つけたくないからです。とにかく人の気持ちを害するようなことをしたくないのです。アメリカでは他の人の気持ちを気にする必要がありません。私は他の人のことを気にすることが得意ではないのです。アメリカで暮らすってすばらしいことですよ。私はまわりと協調して生きることができないのです。それが日本に帰りたくない理由の一つです」

「アメリカでは研究でやりたいことが何でもできました。非常に恵まれた中で、コンピューターの購入代金などすべてアメリカの政府がやってくれました。非常に多くのお金を使いました。私のような科学者が研究でやりたいことを何でもできるんです」

「アメリカの科学アカデミーは、日本よりはるかにいろんな意見が学者から上がってきます。日本よりはるかにいいと思います。日本の置かれた現状は非常に難しいですね。政治家と科学者のコミュニケーションがうまくいっていないのが問題だと思います。日本政府の政策にいろんな分野の専門家の意見がどのように伝わっているのか。政治家に対してアドバイスするシステムが日本は難しいところがいっぱいあると思うんですよ」 ─(米国に移住・帰化しノーベル物理学賞を受けた真鍋淑郎氏の会見より)


(AI・ユビキタスのようなテクノロジーの進歩は止められないとする)不可避主義のあらゆる教義には、虚無主義という生物兵器が仕込まれている。それは人間の営みをターゲットとし、人間の可能性というテキストから抵抗と創造性を削除するようプログラムされている。不可避というレトリックは狡猾な欺瞞であり、わたしたちを無力で受け身な存在にし、人間に関心を持たず持つべきでもない無慈悲な力の思うままにさせる。これがロボット化されたインターフェースの世界であり、 そこではテクノロジーは意志を持ち、断固として権力を守っている。 この状況の経済的意味を最も巧みに表現したのはジョン・スタインベックだ。彼の名著『怒りの葡萄』の冒頭の章では、世界恐慌のさなか、砂嵐に見舞われた農民が、故郷オクラホマから逃れてカリフォルニアに向かう姿が描かれる。一家は何世代にもわたって開墾してきた土地を追われた。彼らは地主の代理人に窮状を訴えるが、代理人が来たのは、彼らに無力さを自覚させるためだった。代理人はこう応える。「銀行ってのは、人間とは別ものなんだ。銀行で働いている者はみんな、銀行のやることを憎んでいるが、それでも銀行はそれをやめようとしない。まったくの話、銀行は人間以上のものだ。あれは怪物だよ。たしかに作ったのは人間だが、人間にはそいつを抑えることができないんだ」。 ─(ショシャナ・ズボフ/監視資本主義/東洋経済新報社2021・原著2019)



地方の中小企業とかで、外部から経営者を迎えようとすると、取引銀行が反対して血縁者に継がせようとしたがると聞く。代々の社長=その地元の名士ということで、経営が傾いても家とか私財を追加担保にしてどうにか再建しようとするから、銀行としては自分のところは損しないで済む。昔は女子行員は実家から通ってないと採用しないなんて話もあったし、監視・査定・選別、ときに排除という日本の「世間」の仕組みは、まさに銀行のようなウェットだが閉鎖的で冷たいものなのでは。

大企業ともなればそれ自体が1個の世間であり、経営者の世襲によって求心力を持たせる場合がもっぱらでも、逆に粉飾会計(オリンパス)や派閥争い(NISSAN)から世間の目を遠ざけるため外国人経営者を広告塔のように迎えることも。↑に引用した、教師が学校の資金を集めるため地べたにはいつくばってお札を拾う姿、米国から来日して東大で地震学を教える先生が「米国の恥部」としてリツイートしたので知ることができたのだが、日本の教師が明文化されていない部活の拘束や煩雑な書類仕事でブラック労働化しているのに対し、先生でもお金がすべて、金銭万能という明快さはあるように思う。それでこそ、いろんな想像もつかない人間がいるアメリカがGAFAなどの新しい商売を生み出す結果に。

↑画像の大和銀行ニューヨーク支店巨額損失事件(リンク・ウィキペディア)はまさにそういうアメリカと日本の落差、そして銀行が「日本の世間」を凝縮したような組織であることを示している。赤澤氏の父は、著者が子どもの頃は「額に汗して働く者が報われるような社会であってほしい、そのための銀行」と説いていたそうなのだが、専務にまで出世、銀行の暗部を組織ぐるみで隠蔽する立場となり、現役中に急死。家族は、ニューヨーク支店の事件が報じられてしばらくしてから、ようやく銀行での死去前の父の立場を知る。亭主元気で留守がいい。銀行で働く者はみな、銀行のやることを憎んでいる。さらに赤澤氏が入学した慶應大学も、エスカレーター式で進学してきた金持ち学生との間に格差のある、醜悪なプチ世間であり、彼は駆け落ち婚・日雇い労働とドロップアウトの道へ。

新年おめでとうございます。長文お読みくださり多謝です。もう結論はお分りかと。G7中でコロナ一人勝ち、経済一人負け、今後はスタグフレーション(不況下の物価高)や財政破綻にもなりかねない事態をもたらした最大のファクターXは「世間」だったのである。
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