マガジンひとり

オリンピック? 統一教会? ジャニーズ事務所?
巻き添え食ってたまるかよ

Top 20 Hits of 26-Sep-2015

2015-09-26 20:08:16 | Weekly Top 15
1. NEW 1 "Sea Calls Me Home" Julia Holter (2015 - Have You in My Wilderness)
2. ← 1. 4 "Drone" FIDLAR (2015 - Too)
3. ← 12. 2 "The Less I Know the Better" Tame Impala (2015 - Currents)
4. ← 5. 3 "Shadow" Chromatics (2015 - Free Download - Adult Swim Singles Program)
5. ← 2. 4 "Times Square" Destroyer (2015 - Poison Season)
6. ← 3. 4 "A New Life" Jim James (2013 - Regions of Light and Sound of God)
7. ← 13. 3 "Standard" Empress of (2015 - Me)
8. ← 7. 3 "iv) Ready" Mikal Cronin (2015 - MCIII)
9. ← 4. 6 "Snakeskin" Deerhunter (2015 - Fading Frontier)
10. ← 9. 4 "Paul" Girl Band (2015 - Holding Hands with Jamie)



11. NEW 1 "Trust" Half Moon Run (2015 - Single)
12. ← 19. 2 "What Are the Chances?" Duran Duran (2015 - Paper Gods)
13. ← 6. 4 "I Bite Through It" Oneohtrix Point Never (2015 - Garden of Delete)



14. NEW 1 "Leaving the City" Joanna Newsom (2015 - Divers)



15. NEW 1 "Widerstehe doch der Sünde" Nicolas Godin (2015 - Contrepoint)
16. ← 8. 7 "Young and Dumb" The Bird and the Bee (2015 - Recreational Love)
17. ← 14. 3 "Friday I'm in Love" Yo La Tengo (2015 - Stuff Like That There)
18. ← 10. 10 "Pretty Pimpin" Kurt Vile (2015 - (2015 - B'lieve I'm Going Down...)
19. ← 11. 6 "Sparks" Beach House (2015 - Depression Cherry)



20. NEW 1 "Trouble" Keith Richards (2015 - Crosseyed Heart)
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腐女子と専業主婦

2015-09-23 20:02:05 | マンガ
あかぎはるな(以下Q) 稚児は権力構造ですか。

中島梓(以下A) 絶対そうね。ま、だからいいってとこはあるね。サドマゾと結びついてるとこね。

 中島さん好みの。

 あなただって好きなくせに(大笑)でもそれってあるでしょう。サドマゾと結びついたものって美しいでしょう。

 たしかにね。

 どうしようもないもの、やむにやまれぬものってのが現代にはないからね。人間どこかでサド側とマゾ側を差別しちゃわないとダメなんだ。デレッとしちゃって。やさしさとか平等とかってドラマチックの敵なのよね。少なくとも稚児制度の敵よ。

 稚児制度復活のために戦いましょうか。

 またまじめな顔してこの人は――まあだけどやっぱり共学ってつまんないと思わない。早いうちから男女まぜるのってすべての面でよくないよ。やっぱし男は男子校、女は女子校で純粋培養しとけば、そのあいだはジュネるのを楽しみ、出てからは異性が新鮮にみえていうことないと思うんだけどね。でもそうなればなったで、おくてな人が男女ともにふえて扱いに困るかもしれないけど。

 そうでなくてもマザコンの軟弱者がはびこる世の中ですから(笑)

 きたえるのよ。青池さんじゃないけど(笑) ―(JUNE・1979年8月号)




先日のBeggars Banquetでも触れた少年愛=後のやおいやBL=を前面に掲げる雑誌JUNEは、この号でいったん休刊、2年後の秋に復刊される。

美少年学入門という連載を持ち、JUNEのご意見番的な存在だったのが作家の中島梓(栗本薫)で、彼女が、武士や僧のような極端な男社会で、いわゆる稚児、同性愛のならわしが生じ、きょう契ってあすには死ぬというような、肉体の愛から精神的な愛へ昇華する美しいものだと言いながら、一方、例えば全寮制の受験校のような、疑似的な封建制の下では、弱い男子が尻を向けて、強い男子がそれを掘って勝ち誇るような同性愛が生じる、すなわち制度化された権力構造こそ(サド・マゾの含みのある)男の同性愛を促すので、現代はそういうのがないから、バーンと差別しちゃわないとダメ、男女共学もやめて一時的でもホモらせよう――との持論を述べたインタビュー記事を引用。

差別が必要であるとか大それたことを軽く口にするあたり、介護のため移民を受け入れよう、しかし居住区は別にして、というアパルトヘイト肯定論を述べた曾野綾子との類似を指摘することが今にして可能だが、私はもっとここには、その後の「腐女子」と呼ばれる流れまで引き継がれ、一部の専業主婦などとも共通する、わが国の女性にありがちな、利己的で欺瞞的な人生観が映し出されているように思える。

しばらく前、女性週刊誌は盛んに安保法制に反対する記事を載せていたが、今は沙汰やみ。
元通り芸能人のゴシップや嫁姑問題や食や病気のネタが満載。もちろん巻頭には氷川きよし、ジャニタレ、韓流スターらのグラビアも。

読者層の高齢主婦にとって、亭主が外で稼いでくるのに依存し、男を立てておく、妻は夫の従属物に過ぎない現実があるので、デモや安保も一過性の話題で、相変わらずのイケメン芸能人に幻想を託さざるをえない。自分の心は美しい男に委ねるから、夫が浮気しようが関知しない。あるいは今どきはもっと夫婦で不倫しまくり―




腐女子が(自らは女だから)徹頭徹尾観客、あるいは創作者として現実ばなれしたやおい・ボーイズラブの世界を夢見るのと似た構図だ。既にある性差別(特に経済格差)や男社会については問わず、ファンタジーに自閉するという生き方は、いわゆるフェミニズムであるとか男女の共同参画とは真逆であることは言うまでもない。

社会から目を背け、美しい男たちを鑑賞する観念的マスターベーション。
作品内のキャラクターによる「カップリング」などで囲い込みと排除の論理がはたらき、こじらせると↑画像の中傷メッセージのように(二次創作などの)描き手に矛先が向かうことも。

ただし、こういう傾向がみられますよ、と現時点でまとめてみただけで、何も一くくりにして日本の女は駄目だ、などと言うつもりはございません。
実は今、女性を含む20名余りの作家さんを招いて、少年愛・BL・ショタ・男の娘といった題材総ざらえの同人誌を作っており―
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Top 20 Hits of 19-Sep-2015

2015-09-19 17:57:07 | Weekly Top 15
1. ← 1. 3 "Drone" FIDLAR (2015 - Too)
2. ← 3. 3 "Times Square" Destroyer (2015 - Poison Season)
3. ← 2. 3 "A New Life" Jim James (2013 - Regions of Light and Sound of God)
4. ← 4. 5 "Snakeskin" Deerhunter (2015 - Fading Frontier)
5. ← 20. 2 "Shadow" Chromatics (2015 - Free Download - Adult Swim Singles Program)
6. ← 7. 3 "I Bite Through It" Oneohtrix Point Never (2015 - Garden of Delete)
7. ← 10. 2 "iv) Ready" Mikal Cronin (2015 - MCIII)
8. ← 5. 6 "Young and Dumb" The Bird and the Bee (2015 - Recreational Love)
9. ← 9. 3 "Paul" Girl Band (2015 - Holding Hands with Jamie)
10. ← 6. 9 "Pretty Pimpin" Kurt Vile (2015 - (2015 - B'lieve I'm Going Down...)
11. ← 8. 5 "Sparks" Beach House (2015 - Depression Cherry)



12. NEW 1 "The Less I Know the Better" Tame Impala (2015 - Currents)
13. ← 16. 2 "Standard" Empress of (2015 - Me)
14. ← 19. 2 "Friday I'm in Love" Yo La Tengo (2015 - Stuff Like That There)
15. ← 12. 7 "Another One" Mac DeMarco (2015 - Another One)
16. ← 11. 7 "Dimed Out" Titus Andronicus (2015 - The Most Lamentable Tragedy)
17. ← 14. 10 "Feel You" Julia Holter (2015 - Have You in My Wilderness)
18. ← 15. 8 "Dream Lover" Destroyer (2015 - Poison Season)



19. NEW 1 "What Are the Chances?" Duran Duran (2015 - Paper Gods)
20. ← 13. 4 "The Eye" Deradoorian (2015 - The Expanding Flower Planet)
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6才のボクが、大人になるまで。

2015-09-17 19:00:58 | 映画(映画館)
Boyhood@早稲田松竹/監督・脚本:リチャード・リンクレイター/出演:エラー・コルトレーン、パトリシア・アークエット、イーサン・ホーク、ローレライ・リンクレイター/2014年アメリカ

すべての瞬間に、「大切」が宿ってる。

テキサス州に住む、6才の少年メイソンは、母と姉と共にヒューストンへ引っ越し、多感な思春期を過ごす。たまに訪ねてくる父、母の再婚、義父の暴力、写真への興味、高校生活とアルバイトや恋愛。彼は静かに子供時代を卒業していく…。リチャード・リンクレイター最新作! 6才の少年とその家族の成長と変化を、12年間に渡って同じ主要キャストで撮り続けた画期的な人生エピック。数々の映画賞に輝いた、リンクレイターのマスターピース。




子どもはどうやって育つのか。何が重要なのか。親か、学校か、遊びか、勉強か、地域か、あるいはもっと誰もが知るTVや政治家か。
6才のメイソン・ジュニアを取り巻くすべてを、彼に成長と変化をうながす要素として絵巻物のように配置し、実際の時間の経過とリンクさせて撮影することで、現代のアメリカで、子どもとは、教育とはどのような位置付けなのかをリアルに映し出す。

多趣味だがなかなか定職に就けず、離婚して子どもと離れて暮らす父親のイーサン・ホークが、大切にメンテナンスしてきたビンテージカーを高値で売ることに成功し、安い新車にメイソンを乗せて自慢する。するとメイソンは「16才になったらボクに(その車を)くれるって言ったじゃないか」と不機嫌に。
父は「そんなこと言うわけがない」と否定するも、やがて「言ったとしたら、悪かった。いずれ自分の金で良い車を買え」と。

この実父は経済的にはダメ男ながら、要所要所で子どもたちの前に現れ、遊びや趣味を通じて彼らに好印象を残す。
一方、母が再婚した大学教授の継父は、堂々とした風采と話術で邸宅に住むが、子どもたちへの差別待遇、過度の飲酒、ネチネチ絡む、しまいには物を投げつけるなど、一貫して病的な人格の偏りを示すけれども、それさえこの映画の中では反面教師としてメイソンと姉の成長に貢献している趣き。

ほか、ビデオゲーム、同時多発テロ、イラク戦争、オバマのブーム、携帯電話~やがてスマホの普及、フェイスブック等のソーシャル・メディアと、彼らを取り巻くアメリカの世相もまた、彼らの感受性を育み、その成長に微妙な影響を与える因子として、脚本というよりは新聞や年鑑のように映画が織り成される。

そうした意味では、わが国の映画やドラマというのは、「作ろう、作ろう」とし過ぎて隘路に入り込んでいる印象を受ける。良い映画、あるいは音楽は、おのずと生まれる部分こそ人の心を打つのではないか。もったいぶった起承転結を、さあ、これから演技しますよ(ウソをつきますよ)というテイで見せられても、食傷するだけだ。




私は一人っ子で、親から甘やかされて育ち、特におもちゃを潤沢に買い与えられたため、苦労して成果を得ること、お金や労働という自体を蔑むように育ってしまい、失敗人生につながった面が否めない。

なので、メイソンがカメラにのめり込み、また才能も発揮して授業そっちのけで暗室にこもりがちになったところで、担任教師が諭す「才能があっても激しい競争が待つ。才能がない者も少しでも上に行こうと必死だ。夢中になるのも良いが、規則や労働倫理を重んじなさい」との言葉が心に響いた。あるいはバイト先の飲食店での、店長のユーモラスなお説教も。

謙虚で、勤勉な、バランスのとれた人格を持つ大人になること。
映画の余韻に浸りながら家に帰ってみると、その日の夕刊、マラソンQちゃんの指導で知られる小出義雄氏の半生記エッセイの連載によれば、市立船橋高に体育科が設置されて赴任した時、市川恭一郎校長は「小出、君は教室であまり勉強を教えなくていい。(中略)部活の時間に頑張ってくれたらいいんだ」と述べ、後年には鈴木大地氏が同校の水泳部員だった時も「お前は勉強なんかしなくていい。オリンピックに行くことだけを考えればいいんだ」と告げたという。

あまりに映画と対極で、暗然としてしまった。
鈴木大地氏はその言葉には従わず勉強をしたとは思うが、彼が初代スポーツ庁長官という職責にふさわしい人物だとは思えない。
思えば、今の日本で新聞やTVに出るのは、「一芸入試」みたいにして有名になった人ばかりである。才能はあるとしても、人格が未熟で、さらに世襲政治家ともなれば「一芸」さえ持たずに表向きの権力を預かっている。

往年の角川文庫巻末の「第二次大戦の敗戦は、軍事力の敗退である以上に、私たちの若い文化力の敗退であった」という言葉を噛みしめる所以である―
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Top 20 Hits of 12-Sep-2015

2015-09-12 22:10:13 | Weekly Top 15
1. ← 2. 2 "Drone" FIDLAR (2015 - Too)
2. ← 1. 2 "A New Life" Jim James (2013 - Regions of Light and Sound of God)
3. ← 4. 2 "Times Square" Destroyer (2015 - Poison Season)
4. ← 3. 4 "Snakeskin" Deerhunter (2015 - Fading Frontier)
5. ← 6. 5 "Young and Dumb" The Bird and the Bee (2015 - Recreational Love)
6. ← 5. 8 "Pretty Pimpin" Kurt Vile (2015 - (2015 - B'lieve I'm Going Down...)
7. ← 9. 2 "I Bite Through It" Oneohtrix Point Never (2015 - Garden of Delete)
8. ← 8. 4 "Sparks" Beach House (2015 - Depression Cherry)
9. ← 17. 2 "Paul" Girl Band (2015 - Holding Hands with Jamie)



10. NEW 1 "iv) Ready" Mikal Cronin (2015 - MCIII)
11. ← 10. 6 "Dimed Out" Titus Andronicus (2015 - The Most Lamentable Tragedy)
12. ← 7. 6 "Another One" Mac DeMarco (2015 - Another One)
13. ← 15. 3 "The Eye" Deradoorian (2015 - The Expanding Flower Planet)
14. ← 12. 9 "Feel You" Julia Holter (2015 - Have You in My Wilderness)
15. ← 13. 7 "Dream Lover" Destroyer (2015 - Poison Season)



16. NEW 1 "Standard" Empress of (2015 - Me)
17. ← 11. 7 "For" C Duncan (2015 - Architect)
18. ← 14. 8 "Why Does It Shake?" Protomartyr (2015 - The Agent Intellect)



19. NEW 1 "Friday I'm in Love" Yo La Tengo (2015 - Stuff Like That There)



20. NEW 1 "Shadow" Chromatics (2015 - Free Download - Adult Swim Singles Program)
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日本幻景 #14 - 傷痍軍人

2015-09-06 19:57:37 | Bibliomania
軍人傷痍徽章(しょういきしょう・1923)
佐賀の乱(1874)や西南戦争(1877)を帝国軍人として戦った者の労にこたえ、生活の安定を図るため、軍人恩給制度が設けられた(1875海軍、1876陸軍)。
恩給制度はやがて文官~その他公務員~会社員~その他国民と適用範囲を広げた現在の年金制度の基となる。一方で、戦闘が元で失明したり手足を失うなど、その後の生活に困難をきたす者は「傷痍軍人(現在の呼び方では戦傷病者)」と認められ、療養所や職業訓練施設などが整備されていった。が、第二次大戦の敗戦後、重度障害者を除き軍人恩給が一時廃止され(1951年、サンフランシスコ講和条約により復活)、各地に復員したばかりの傷痍軍人の就職や暮らしは労苦を極めた。

彼らは「日本傷痍軍人会」として生活の改善・安定を訴え、最盛期には約35万人の会員がいたが、約5千人に減って2013年解散。政府は2006年に彼らの足跡をしのぶ「しょうけい館」を千代田区九段南に設立。常設の展示に加え、現在企画展「戦傷病とは? 第1部 戦傷」が開催されている(9月27日まで)




乃木希典(まれすけ)大将が考案した義手のモデルを身に付け、豆を皿から皿へ移す体験ができる
明治期の高名な軍人・乃木は廃兵(重度の障害を負った傷痍軍人)の支援に熱心で、「自分の手でタバコが吸いたい」との願いを聞きつけて、自らの年金を担保として乃木式義手の制作・支給に携わった




日露戦争(1904~05)時の旧満洲地域における野戦病院の様子
しょうけい館2階に展示されている野戦病院は、岩山の洞窟を利用した堅牢な作りだが、これはインパール作戦での敗走時をイメージしたもので、多くの場合、野戦病院は戦線の変化に伴い移動するのが原則なので、簡便なテントによる設営




手術で摘出された、変形した銃弾(左)。小口径弾の射入口と射出口(右)
弾丸のエネルギーは、その直径が大きく質量が重いほど強いといわれている。しかし実際は、弾丸の速度が殺傷力に大きく影響するとされる。その直径が小さいほど速度が速くなり、しかも軽いため体内で変則運動し、創が大きくなるためである




しょうけい館2階の野戦病院のジオラマ。戦争末期、壕の中での手術の様子を再現
戦場では常に物資が不足し、医薬品や手術道具も例外でなく、麻酔をせずに手足の切断手術や、弾丸などの摘出手術を行った。メスなどが神経に触れると、電気ショックを受けたように意図せずして体は大きく跳ね上がるので、衛生兵が2人がかりで押さえつける。極度の苦痛で汗が滝のように流れる





私の知る傷痍軍人といえば、何といっても水木しげるさんだ。麻酔なしで左腕を切断し、のち漫画家として成功を収めた。↑この「白い旗」という短編で、主人公が片目を失っても「生きてたんだ」と言い、彼ら生き残った者たちを逃がすため部隊長が米軍に向け白い旗を振る物語に、水木さんの人生観・戦争観が凝縮されている。

その一方、白土三平さんの漫画、特に『忍者武芸帳』では、手足を切り落とされても戦い続ける忍者がしばしば描かれる。実際、戦い続けることができるものだろうか?
白土さんはまだよい。例えばウルトラマンや仮面ライダーなどで、殺された怪獣や怪人が、溶解したり爆発したりして、むごたらしい遺体を自ら消し去ってしまうことがもっぱらだが、どうも子どもの教育上よろしくないのでは。

右派・保守派の政治家などが、残酷描写があるからといって『はだしのゲン』を子どもに見せたがらないというのも同じだ。
しょうけい館で見聞したある兵士の証言によれば、障害を負って復員し、車に乗せられて横須賀の海軍病院へ向かう途中、子どもがパラパラと小石を投げつけてきて、「戦犯!!」と罵声を浴びせたのが大きなショックであったと。

こうした子どもが、正しく導かれ、後に改心してくれればよいが、上記のようなテレビやゲームを潤沢に与えられて育った場合、戦争の暗部には蓋をしたまま勇ましいことを言うネトウヨや、在特会のような差別主義者ができあがるのだろう。

しょうけい館は靖国神社ともほど近い立地の、れっきとした国立施設ながら、ひっそりとして、訪れる人も少ない。そして、大島渚のドキュメンタリー「忘れられた皇軍」に描かれる、日本人として徴兵・徴用され重度障害の身となりながら、サンフランシスコ講和条約の発効に伴い日本人の身分を失い、恩給や援護法の網から外れ困窮を強いられた朝鮮半島・台湾出身者に対し、靖国はもちろん、しょうけい館ですら何の言及もしていない―


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Top 20 Hits of 5-Sep-2015

2015-09-05 20:01:54 | Weekly Top 15
1. NEW 1 "A New Life" Jim James (2013 - Regions of Light and Sound of God)



2. NEW 1 "Drone" FIDLAR (2015 - Too)
3. ← 2. 3 "Snakeskin" Deerhunter (2015 - Fading Frontier)



4. NEW 1 "Times Square" Destroyer (2015 - Poison Season)
5. ← 1. 7 "Pretty Pimpin" Kurt Vile (2015 - (2015 - B'lieve I'm Going Down...)
6. ← 3. 4 "Young and Dumb" The Bird and the Bee (2015 - Recreational Love)
7. ← 5. 5 "Another One" Mac DeMarco (2015 - Another One)
8. ← 8. 3 "Sparks" Beach House (2015 - Depression Cherry)



9. NEW 1 "I Bite Through It" Oneohtrix Point Never (2015 - Garden of Delete)
10. ← 11. 5 "Dimed Out" Titus Andronicus (2015 - The Most Lamentable Tragedy)
11. ← 4. 6 "For" C Duncan (2015 - Architect)
12. ← 7. 8 "Feel You" Julia Holter (2015 - Have You in My Wilderness)
13. ← 10. 6 "Dream Lover" Destroyer (2015 - Poison Season)
14. ← 9. 7 "Why Does It Shake?" Protomartyr (2015 - The Agent Intellect)
15. ← 13. 2 "The Eye" Deradoorian (2015 - The Expanding Flower Planet)
16. ← 6. 8 "Flying so Low" Willis Earl Beal (2015 - Noctunes)



17. NEW 1 "Paul" Girl Band (2015 - Holding Hands with Jamie)
18. ← 14. 4 "figure 8" FKA twigs (2015 - M3LL155X)
19. ← 12. 7 "Chwyldro" Gwenno (2015 - Y Dydd Olaf)
20. ← 16. 5 "Omen (feat. Sam Smith)" Disclosure (2015 - Caracal)
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