マガジンひとり

オリンピック? 統一教会? ジャニーズ事務所?
巻き添え食ってたまるかよ

02/25/2023 Top 15 Hits

2023-02-25 17:12:22 | Weekly Top 15
1. ← 1. 5Bodywash / Massif Central (2023 - I Held the Shape While I Could)
2. ← 4. 2Caroline Rose / The Doldrums (2023 - The Art of Forgetting)


3. NEW 1Lana Del Rey / A&W (2022 - Did You Know That There's a Tunnel Under Ocean Blvd)



4. NEW 1U.S. Girls / Tux (Your Body Fills Me, Boo) (2023 - Bless This Mess)
5. ← 3. 5King Tuff / Portrait of God (2023 - Smalltown Stardust)
6. ← 2. 6The National / Tropic Morning News (2023 - First Two Pages of Frankenstein)
7. ← 7. 2The Lemon Twigs / Any Time of Day (2023 - Everything Harmony)
8. ← 6. 3Andy Shauf / Wasted on You (2023 - Norm)
9. ← 5. 7Lana Del Rey / Did You Know That There's a Tunnel Under Ocean Blvd (2022 - Did You Know That There's a Tunnel Under Ocean Blvd)



10. NEW 1BC Camplight / The Last Rotation of Earth (2023 - The Last Rotation of Earth)
11. ← 14. 4Girl Ray / Everybody's Sayin' That (2023 - Single)
12. ← 10. 2Temples / Cicada (2023 - Exotico)



13. NEW 1Murray A. Lightburn / Once Upon a Time in Montréal (2023 - Once Upon a Time in Montréal)
14. ← 8. 8Natalia Lafourcade / El lugar correcto (2022 - De todas las flores)


15. NEW 1Kimi Djabaté / Dindin (2023 - Dindin)


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

読書録 #34 — 墓場鬼太郎③、ほか

2023-02-22 18:07:28 | 読書
近藤ようこ/兄帰る/イースト・プレス2021・原著2006
日本の映画・ドラマでは役者がやたら怒鳴ったり泣きわめく。役者ありき、スターをでっち上げて客と芸能人の双方から中抜きする利権ビジネス。小説や漫画も同様で、キャラや作風が固定化・マンネリ化し、客層や時代によって価値が変る、完全に無価値になったりもする内向きな傾向は、中間媒体の権力が絶大ゆえ。
賞味期限が短く、狭い。今のメジャーな漫画なんて同時代でも時間の無駄。少女漫画という枠組みも絶滅寸前の様子。メジャー系あるいは少女漫画というどちらからも弾き出されてしまうような近藤ようこの漫画は貴重な例外。古くならない。いつも変らぬ市井の人びとが抱える心の機微を描く名手。


野原広子/消えたママ友/カドカワ2020
息が詰まる。魅力のない人物。魅力のない絵柄。意味ありげな謎めいたストーリーのためどうにか読み通したが、最後まで陰湿で気分のよくない漫画です。むかし読んだ、たとえば『エースをねらえ』であるとか『伊賀野カバ丸』であるとか『シニカルヒステリーアワー』であるとかの少女漫画が、今になってみると「主婦」やその予備軍たるOLや大学短大美大の女が象徴する日本の〝世間〟による監視と査定と選別を濃厚に感じさせ、子ども向けにシュガーコーティングされている分より悪辣に感じさせる、そういうあくどい〝世間〟の究極形が1人か2人の子育てでつながる〝ママ友〟。絶対無理。グッバイ結婚子育て。




つげ義春/四つの犯罪/二見書房サラ文庫1976・原著1957~58
「デザイナーはクライアントのために描く。芸術家は本質をつかむための自分との戦い」という成田亨氏の言葉は日本の漫画家、少なくとも編集者には受け入れられないだろう。成田氏の嫌う「ウルトラマンにツノを生やす」よう求める仕事。漫画の第1次文庫化ブームのとき最初に手に取って一生ものになった『ねじ式』であったが、本書のような初期作品は90年代に筑摩の全集を揃えたときも未読のまま。ガッカリすると思って。まだ引き出しが何もないのに物語を生まなければ。志は高いが生活は苦しい。まだ何者にもなっていないつげさんは、つげさんの人生を生きる、他の誰の人生も生きることはできない「自意識」という鉱脈からやがて世界的な遺産を生むことに。




ちばてつや追想短編集 あしあと/小学館2021
講談社の別館でカンヅメ執筆していた著者が錯乱して何十針も縫う大ケガ、編集者が代筆を石森章太郎らトキワ荘の面々に頼むことにという漫画好き垂涎のエピソードを振り返る「トモガキ」。この別館とは三井財閥の御曹司が妾宅として使っていた30室近くある音羽の洋館で、戦後1948年に講談社が買い受けて流行作家、やがては漫画家のカンヅメ用に。高見順ってそんな売れてた時あったのか。政治家の家柄で左翼活動から転向、彼の愛人の娘もまた国賊モリヨシローのお膝元で…。そもそも三井や三菱は負ける戦争で私腹を肥やした…。この短編集では満洲引揚の悲惨さを描いた「家路」も話題を呼んだが、なぜ満洲国が作られ、日本が戦争にのめり込んだかという経緯はいっさい描かれない。非常に白ける。手塚治虫のロボット、石森章太郎のサイボーグなどがブレードランナーのレプリカントと根本的に価値観を異にするのは、作家や漫画家というそのものが軍国主義政府にぶら下がって広報担当する講談社・文春・新潮・小学館などに隷属する妾・愛人・慰安婦のようなものゆえ。




佐藤直樹/なぜ日本人は世間と寝たがるのか/春秋社2013
「日本には『以心伝心』という言葉があり、恋愛にかぎらず、基本的に言葉で何かを確認するより、『場の空気』の共有が重視される。なぜなら、『世間』においては『内面』を表現する『確立された個人』がいないため、それを表現するための言葉が信じられていない。喫茶店でカップルをよくみかけるが、話をするカップルより、一人でケータイをいじっていたり、雑誌を読んでいる人のほうがはるかに多い。言葉より、お互いの気持ちや気分のほうが重視される。それは、恋人の関係という〈対幻想〉の領域に、『共通の時間意識』という『世間』のルールが、こっそり紛れこんでいるためである」。
↑画像の、腐女子によるはてな匿名ダイアリーに対し「弱いので他人をそそのかして動いて貰って場を構築しようとする生き方の比重が増しているというだけの話でしかない」との感想が寄せられていて、私が思うに腐女子とは専業主婦の陰画のようなもので、たとえば腰かけOLのつもりが婚期を逸して「お局」と化した女が社内の人物を鬼のように厳しく監視・査定するのと似て、弱い卑屈な立場におかれた者(女・百姓)が相互に監視・査定を積み重ねて何十世代にもわたって構築された場こそ「日本の世間」であり、差別や排除を伴うそのグロテスクなありようが2ちゃんねる・ツイッター・ユーチューブ等により可視化された結果、世界の日本化と日本の急激な衰退が同時進行しているのでは。


ブレット・キング/拡張の世紀 テクノロジーによる破壊と創造/東洋経済新報社2018・原著2016
テック界のグルは予言する、10年後の世界を見せてあげよう。「2~3年のうちにAlは、感情や情動を検知可能になるだけでなく、私たちがウソをついているのも検知できるようになるだろう。どこかの時点で、政府のお歴々を選出するプロセスはAlが引き継ぐことになるだろう。特にAlを使って選挙区の区割りを最適化してあらゆる有権者の1票の重みを最大化した場合に、真にクリーンでバイアスのない選挙プロセスが実際にどう機能するかを想像してみよう」。またEマスクの言葉を引いて「自分がニューヨークにいてクルマがロサンジェルスにある場合、クルマをスマホで呼び出して自分を見つけるよう指示することが可能ですし、クルマは途中で自分で充電しながらやってきます」。著者はフィンテック・モバイル決済が専門分野とのことで、さらに個々の自動運転車は専用の銀行口座を持ち、空き時間には勝手に他人にシェアさせて稼いでくれるともいう。
天才的な詐欺師かな。人工知能・経験デザイン・スマートインフラ・医療技術という主に4つの分野で画期的な破壊と創造が起きると大風呂敷を広げるが、もちろん7年後の今ほとんど絵に描いた餅のまま。それは政治的な抵抗もあろうが、著者やマスクのような人物は優秀なようでも驕りたかぶった専門馬鹿に過ぎず、生命や文明の本質を理解する気もなく既成権力にぶら下がる人間広告に成り下がるのだろう。


ヤン・ド・フリース/勤勉革命 資本主義を生んだ17世紀の消費行動/筑摩書房2021・原著2008
日本の速水融が1976年に唱えた「勤勉革命」=中世の農園に代り江戸時代には家族経営の小農が大半となって、耕地面積あたりの収穫高はかえって増大し、生糸生産や軽工業も盛んになって経済鎖国ながら世界有数の労働生産性を獲得=に触発された著者が、東洋の場合と同じ1650年頃から西洋の経済成長もまた家族・世帯を基礎とし、勤勉さと旺盛な消費によって世帯全員がマーケットに接続されることにより、その後の産業革命や19世紀後半「大黒柱と内助の功モデル」出現を促し、長期にわたる経済成長を可能にしたとする。労働と旺盛な消費欲求の相乗は、帝国主義ヨーロッパと島国日本で共に「家族」を軸にしていたという、やや後ろ向きな視点を提供。


安達史人/漢民族とはだれか 古代中国と日本列島をめぐる民族・社会学的視点/右文書院2006
縄文人は、弥生人はどこから来たのか。縄文人と後から侵入し支配者となった弥生人の混交は進まず、かなり後代まで住み分けていたとされる。本書はモンゴロイド人種の分岐や合流について「漢民族の源流を殷や周の興った黄河流域に求めると、そこは東や西からの異族たちの世界であり、漢帝国に求めると彼らは長江流域からの侵入者であって、純粋漢民族は単なる幻想の産物であったことが明確になるであろう」という見地から、古代中国・東アジアの民族状況をさまざまな文献に当って検証しようとする。読みものとしての面白さはあるのですが、この年になると学術的な細かな記述が覚えられなくて何度も同じ個所に戻ったりしてしまう辛さが。




タイモン・スクリーチ/大江戸視覚革命 十八世紀日本の西洋科学と民衆文化/作品社1998
年寄りでそもそも努力の嫌いな私はともかく、若くとも日本の学者からは総合的な視点が失われてしまい、戦争とプロパガンダ、あるいは江戸期や中世についても外国人研究者に期待するしかないのかも。本書は著者30歳時の博士論文で500ページ超の大著(いっぽう三浦ナントカが自民党総裁賞を受けたペラ紙の〝論文〟)。自己中で喧嘩上等のキリスト教文明にとって、ヨーロッパを軍事的脅威と捉えていなかった江戸期日本は「対等な文化衝突」として格好の研究対象であるという。蘭学の「蘭」という字は当時の日本人が持つ外国人のイメージをオランダが代表していたことを示し、長崎にはイギリス人・ドイツ人・スウェーデン人・ロシア人なども盛んに来航していて、眼鏡や時計や熱気球といった西洋文明が特に「視覚」を通じて人びとの意識を変え、それが浮世絵や黄表紙など庶民文化の技法・作風に表れるという実例がふんだんに紹介される。たとえば↑画像、1780年頃の円山応挙 による「清水寺」は初めて同寺を「高みから風景を見物する」場所として描くため、緑の少ない季節を選び舞台の高さと空間の広がりを強調している。  




水木しげる/墓場鬼太郎③/二見書房サラ文庫1976・原著1962頃
小学館の学年誌に載っていた『ゲゲゲの鬼太郎』はつまらなかったな。シュガーコーティングされた正義の味方なんて水木さんと真逆。アシスタントに任せて睡眠時間を確保していたのでは。子どもだからといってお茶を濁さず良いものを与えるべき。筑摩の現代マンガで『悪魔くん』はじめ貸本時代の片鱗に触れたものの、文庫化ブームのときサラ文庫の復刻を買わなかったためずっと後年まで再会が叶わなかった。貸本時代の作品は背景・構図・コマ割りに至るまで欧米作品を模倣した部分が多いと聞くが、まさに客層や時代を超越し「本質をつかむための自分との戦い」を行っていたのでしょう。③には兎月書房の長篇1作目「怪奇一番勝負」を収め、鬼太郎が長い間孤独で寂しがっている「生きた霊」を慰めるため話し相手になっている屋敷、その屋敷を買って霊や鬼太郎を追い出してしまおうとする「殺し屋」を返り討ちにする、非常に魅力的な鬼太郎と会うことができる。小学館の復刻や講談社の全集は気に食わない。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

02/18/2023 Top 15 Hits

2023-02-18 16:45:56 | Weekly Top 15
1. ← 2. 4Bodywash / Massif Central (2023 - I Held the Shape While I Could)
2. ← 1. 5The National / Tropic Morning News (2023 - First Two Pages of Frankenstein)
3. ← 4. 4King Tuff / Portrait of God (2023 - Smalltown Stardust)



4. NEW 1Caroline Rose / The Doldrums (2023 - The Art of Forgetting)
5. ← 3. 6Lana Del Rey / Did You Know That There's a Tunnel Under Ocean Blvd (2022 - Did You Know That There's a Tunnel Under Ocean Blvd)
6. ← 8. 2Andy Shauf / Wasted on You (2023 - Norm)



7. NEW 1The Lemon Twigs / Any Time of Day (2023 - Everything Harmony)
8. ← 5. 7Natalia Lafourcade / El lugar correcto (2022 - De todas las flores)



9. NEW 1Feist / In Lightning (2023 - Multitudes)



10. NEW 1Temples / Cicada (2023 - Exotico)
11. ← 6. 6Daughter / Be on Your Way (2023 - Stereo Mind Game)
12. ← 10. 3Black Belt Eagle Scout / Spaces (2023 - The Land, The Water, The Sky)
13. ← 12. 2Rozi Plain / Agreeing for Two (2023 - Prize)
14. ← 7. 3Girl Ray / Everybody's Sayin' That (2023 - Single)



15. NEW 1The New Pornographers / Angelcover (2023 - Continue as a Guest) 


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1999 ─ 50 Best Songs

2023-02-17 19:21:49 | Year End Charts
50) XTC / Your Dictionary
49) Blackmore's Night / Under a Violet Moon
48) The Innocence Mission / Lakes of Canada
47) Marc Anthony / I Need to Know
46) Ney Matogrosso / Poema



45) Britney Spears / ...Baby One More Time (1998)
44) Lauryn Hill / Ex-Factor (1998)
43) The Olivia Tremor Control / Hideaway
42) 坂本龍一 / Energy Flow
41) Jamiroquai / Canned Heat
40) Wilco / A Shot in the Arm
39) Taha, Khaled & Faudel / Abdel Kader (Live) (1998)
38) Fatboy Slim / Praise You (1998)
37) The Magnetic Fields / The Book of Love
36) Gabrielle / Sunshine
35) Fito Páez / Al lado del amino
34) dEUS / Instant Street
33) Smog / Cold Blooded Old Times
32) The Roots / You Got Me (fee. Erykah Badu)
31) Buckcherry / Lit Up
30) The Offspring / Pretty Fly (for a White Guy) (1998)
29) Elvis Costello with Burt Bacharach / The Sweetest Punch (1998)
28) Suárez / Rio Paraná
27) Len / Steal My Sunshine
26) Chucho / Magic
25) David Bowie / Thursday's Child



24) Zurdok / Luna
23) Supergrass / Moving
22) Gustavo Cerati / Puente
21) Eurythmics / I Saved the World Today
20) The Flaming Lips / Race for the Prize



19) O Rappa / Minha alma (a paz que eu não quero)
18) The Offspring / The Kids Aren't Alright (1998)
17) Beth Orton / Stars All Seem to Weep
16) Moby / Why Does My Heart Feel so Bad



15) The Roots / The Next Movement
14) TLC / No Scrubs
13) モーニング娘。 / LOVEマシーン
12) Backstreet Boys / I Want It That Way
11) Beck / Sexx Laws
10) The Magnetic Fields / No One Will Ever Love You
9) The Clientele / Reflections After Jane
8) Aimee Mann / Save Me
7) Café Tacvba / La locomotora
6) Aphex Twin / Windowlicker
5) Macy Gray / I Try
4) Sigur Rós / Svefn-g-englar
3) Wilco / She's a Jar
2) Ricky Martin / Livin' la vida loca
1) Supergrass / Jesus Came From Outta Space



以下は2017年6月、その時点では25曲を選んだ年間チャート記事に記したもので、今回はチャートの改訂になります。

禍福はあざなえる繩の如しというが、悪いことは続けざまに起りがち。1997年初め、2度目のストーカー騒動が発覚、出向先から元のNTTの職場に戻された私。逆境に苛立ち、もがけばもがくほどますます浮き上がり、居場所がなくなる。不眠の症状が表れてしばらくの98年終り、父が自殺。母も正気を失い、逃げた私は薬物で自殺を図る。未遂となり五反田のNTT病院へ入院。母も入院したままで、私の自殺念慮はしばらく付きまとった。

翌99年3月いったん退院して復職するがやはり芳しくない。病気休暇から休職に切り替えて調布市の別の病院に入院する運びに。母は既に退院していたが不安定で、通院たまに短期入院などしていた。精神科では投薬と静養が中心で、家族がいる者はたまに外泊治療を行う。家で1泊か2泊して、退院へ向け慣らしてゆく。私の自活先は既に引き払われ、荷物はトランクルームへ。外泊は実家で母と2人。8月の外泊が最後だった。私の病状など、悲観した母は9月末に不帰の人となる。

主治医から告げられ、平服で顔面蒼白でフラフラと葬儀に出向いた私。これらのあいだ伯父夫婦をはじめ母方の親戚が奔走してくれたのだったが、葬儀の後に病院側にも強い味方が。ケースワーカーAさんである。親には家も貯金もあり、相続するのは私一人だ。Aさんはメタボ体型ながら経験豊富で行動力があり、それらにまつわる一切を法律事務所に取り次いで、実家を処分して新居を取得し、退院・復職とともにそこへ入居する段取りを親身になって整えてくれた。重荷は減ってゆき、人生の視界が少し開けた。

母が自ら犠牲となって、私が一人で生きられるようにしてくれたともいえよう。これ以下はない。もう助かる。仕事よりも家族よりも音楽だけ聞いていたいなんていう人間の生き死にはこんな感じだ。悪いことがまとまって起ってくれたことで、かえって助かったようなものだ。復職した会社は1年半ほどで辞めることになったものの、音楽生活に復帰するだけでなく、同時代にも追えていなかった広い範囲から集めた楽曲をiTunesで便利に管理し、毎週のチャートを再開させ、漫画家さんに呼びかけて同人誌を作って即売会に出るだなんて夢にも思わなかった。

入院先、音楽が好きな人は大きなCDラジカセを持ち込んでいたが、私は入院が長引いてしまいそうに感じて携帯CDプレーヤーで済ませていた。ボウイのHOURS...やスーパーグラスの同名アルバムは調布駅ビルの新星堂で買ったんだっけか。OUTSIDEEARTHLINGはろくすっぽ聞かなかったので、貧弱な音楽生活ながらもボウイがひさびさに自分のそばへ帰ってきてくれたように感じたものだ—
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

02/11/2023 Top 15 Hits

2023-02-11 17:09:16 | Weekly Top 15
1. ← 1. 4The National / Tropic Morning News (2023 - First Two Pages of Frankenstein)
2. ← 5. 3Bodywash / Massif Central (2023 - I Held the Shape While I Could)
3. ← 3. 5Lana Del Rey / Did You Know That There's a Tunnel Under Ocean Blvd (2022 - Did You Know That There's a Tunnel Under Ocean Blvd)
4. ← 8. 3King Tuff / Portrait of God (2023 - Smalltown Stardust)
5. ← 4. 6Natalia Lafourcade / El lugar correcto (2022 - De todas las flores)
6. ← 2. 5Daughter / Be on Your Way (2023 - Stereo Mind Game)
7. ← 10. 2Girl Ray / Everybody's Sayin' That (2023 - Single)



8. NEW 1Andy Shauf / Wasted on You (2023 - Norm)
9. ← 6. 5Belle and Sebastian / I Don't Know What You See in Me (2023 - Late Developers)
10. ← 7. 2Black Belt Eagle Scout / Spaces (2023 - The Land, The Water, The Sky)
11. ← 11. 2Lael Neale / I Am the River (2023 - Star Eaters Delight)



12. NEW 1Rozi Plain / Agreeing for Two (2023 - Prize)
13. ← 15. 2New German Cinema / Being Dead (2023 - Single)



14. NEW 1The Tallest Man on Earth / Every Little Heart (2023 - Henry St.)
15. ← 12. 3Steve Mason / The People Say (2023 - Brothers & Sisters)


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

レアグルーヴ@ユーチューブ #39

2023-02-10 17:08:28 | 音楽

Dārziņš: Valse mélancolique (1904) Latvia


Michel Fugain / Fais comme l'oiseau (1972) France


Pavol Hammel / Učiteľka tanca (1975) Slovakia


José Luis Perales / Y ¿cómo es él? (1982) Spain


Nino Buonocore / Scrivimi (1990) Italy


八代亜紀 / 花束 (1990) Japan


Ando Drom / Keren Chave (1992) Hungary Roma


KAL / Mozzarella (2006) Serbia Roma
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

AVALON10号

2023-02-08 15:39:41 | 書肆(しょし)マガジンひとり
エロとサブカルの季刊合同誌AVALON、12氏参加の10号です。A5判54ページ、紙本発行:2023年21月(COMITIA143)。

☆執筆陣
ツインポー/表紙+イラスト4P■ベルリアック「ディスティラー」漫画8P■大仏「望月ファンクラブ③」漫画13P■雲黒斎/イラスト1P■えろしー「駅ナカ・ワークスペース」組イラスト2P■KIYO「妄想エロ空間④」イラスト4P■保田塾長の教育委員会の方から来ました⑤/コラム4P/挿絵・伸長に関する考察afunai「こどものたべもの①」漫画4P■ふとしSLIM/白黒イラスト1P■同人作家が選ぶ名曲名盤⑨/昼の光・6P■真人@階段巡り/10日間野宿しながら四国で階段巡ってみた⑦/カラー旅日記5P■シリーズ路地裏⑨/うえすと/イラスト1P


電子書籍版は52ページPDF、紙本をBOOTHにてご購入の方は電子書籍PDFをダウンロードいただけます。コミティアの配置は【い32a】となっており、新刊としてもう1種、ありあけひばりさん個人誌『君は可愛い僕の恋人』を準備中です。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中央集権と出版社①

2023-02-05 16:09:52 | メディア・芸能
三省堂の創業家の亀井家は、江戸時代は幕臣として現在の明治大学の場所を屋敷としていた。大久保彦左衛門の屋敷の前である。亀井家は幕府崩壊後は一時江戸を離れたが、明治になって戻り、1881(明治14)年に古書店を開くとともに出版も行う。85年には現在のすずらん通りで冨山房が創業、創業時と現在地が変わらない稀有の例。有斐閣も現在地に近い場所で77年に古書店を開業している。

1872(明治5)年に国民皆学をめざして学制が公布され、大学・中学・小学の3段階の学校制度が設けられた。しかし小学校の建設は地元住民の負担とされ、授業料も月額50銭(当時コメ10キロ36銭)と高く普及が遅れ、寺子屋を改造する例が多かった。一方8大学区の大学建設は国の負担で進められた。官立師範学校が各府県に設けられ人材育成がなされたことが、教育立国の基礎となる。77年に開校した東京開成学校(場所は湯島、後の東京帝国大学)が嚆矢となり、学生の街としての神保町の歩みがスタート。75(明治8)年から89年までの14年間、神田周辺は大学創設ラッシュであった。75年商法講習所(神田一ツ橋・後の一橋大学)、80年東京法学所(靖国神社付近・後の法政大学)、81年法律学校(駿河台・明治大学)、85年英吉利法律学校(神田錦町・中央大学)、89年日本法律学校(飯田橋・日本大学)が誕生している。当時はまだ近代出版の時代になっていないので本を必要とする学生は神田古書街に集まったのであろう。

1887(明治20)年、博文館の創業によって日本の出版界は一気に開眼した。明治を驀進した出版社は春陽堂と博文館である。文芸出版の春陽堂、総合出版社の博文館が業界をリード。明治末期から大正にかけ雑誌ジャーナリズムに火が付く。春陽堂は「新小説」、博文館は旗艦誌「太陽」「少年世界」他8誌を発刊している。 - 日本の古本屋「自著を語る」 能勢仁: 神田神保町は明治から賑わっていた(2023年1月)



幕末~明治創業の主な出版社
1857(安政4)年 吉川弘文館
1869(明治2)年 丸善
1877(明治10)年 有斐閣
1878(明治11)年 春陽堂書店
1881(明治14)年 三省堂
1885(明治18)年 冨山房
1886(明治19)年 河出書房
1886(明治19)年 中央公論社
1887(明治20)年 博文館
1895(明治28)年 東洋経済新報社
1896(明治29)年 新潮社
1897(明治30)年 実業之日本社
1904(明治37)年 美術出版社
1905(明治38)年 国書刊行会
1909(明治42)年 講談社
1912(明治45)年 福音館書店

大正創業の主な出版社
1913(大正2)年 ダイヤモンド社
1913(大正2)年 岩波書店
1914(大正3)年 平凡社
1915(大正4)年 白水社
1916(大正5)年 主婦の友社
1919(大正8)年 改造社
1922(大正11)年 小学館
1923(大正12)年 文藝春秋社
1925(大正14)年 創元社
1926(大正15)年 集英社

昭和創業の主な出版社
1931(昭和6)年 旺文社
1940(昭和15)年 筑摩書房
1945(昭和20)年 少年画報社
1945(昭和20)年 光文社
1945(昭和20)年 早川書房
1945(昭和20)年 凡人社(⇒平凡出版⇒マガジンハウス)
1945(昭和20)年 角川書店(現KADOKAWA)
1945(昭和20)年 みすず書房
1945(昭和20)年 三一書房
1946(昭和21)年 主婦と生活社
1946(昭和21)年 学研
1946(昭和21)年 暮しの手帖社
1946(昭和21)年 ベースボールマガジン社
1946(昭和21)年 PHP研究所
1947(昭和22)年 ポプラ社
1948(昭和23)年 双葉社
1948(昭和23)年 秋田書店
1954(昭和29)年 徳間書店
1955(昭和30)年 青春出版社
1955(昭和30)年 福武書店(現ベネッセコーポレーション)
1959(昭和34)年 朝日ソノラマ
1960(昭和35)年 晶文社
1960(昭和35)年 潮出版社
1967(昭和42)年 KKベストセラーズ
1968(昭和43)年 草思社
1971(昭和46)年 宝島社
1972(昭和47)年 竹書房
1973(昭和48)年 白泉社
1978(昭和53)年 明石書店



講談社は大衆娯楽誌『キング』が昭和初期に100万部突破するなど雑誌を武器に最大手にのし上がり、軍国主義を鼓吹する評論家・徳富蘇峰から「私設文部省」と批判されるほど若い世代に大きな影響力を持っていたが、大正末~昭和初期の円本ブーム=改造社・新潮社・平凡社などが単巻1円の予約配本で文学全集など全集ものを乱立させた=にはやや乗り遅れた。しかし戦後の高度経済成長が爛熟する1960~70年代には百科事典や各種全集が再び花盛りとなり、67年には1巻にクラシックのLPレコード2枚を収めた音楽全集で河出書房と講談社が老舗対決。河出の『世界音楽全集(全24巻)』と講談社の『ステレオ世界音楽全集(全18巻)』である。両社とも化粧箱入りで、業界的には河出の成功という評価だった。ところが、それまでも倒産して河出書房新社となるなど放漫経営の河出は世界文学全集だけでも3種類出す乱脈が祟り資金繰りが悪化、またしても会社更生法を申請、この緊急事態にライバルの講談社は大手取次と共に資金を融資した。音楽全集ブームには平凡社・筑摩書房も参加したらしく、私はやや遅れて73年に小学館が企画した世界名曲全集(全20巻・各LP1枚)によって第九やくるみ割り人形と出会うことに。



チェンソーマンはMAPPAの単独出資だから普通に配信の買い切りも入るから
この話とは少し違うしまだマシなほう(単独なので自社でしなければならない宣伝料には目を瞑る)。他の会社は出資すらさせてもらえないので、黒字になりやすい部分の配信も入らず、いまだに円盤くらいでしか稼げない。

でも大して円盤売れてないなろうが続編無限に作られつづけてるよね。

製作委員会方式で、配信の権利を持っている出版社とかは、配信だけじゃなく原作も売れるので得しかない。どんなクソアニメでも国内海外各所で配信の買い切りだけでクロ。どんなクソアニメでも原作は売れるのでクロと得しかない。
アニメ制作会社は配信原作の恩恵なく、クソアニメで円盤売れず赤字でも、製作委員会でパトロンやスポンサーの出版社がケツモチして、次作も確約したり出資してくれるので、製作委員会の奴隷である限り自転車操業で生き残ることはできる。
これがクソアニメも含めアニメ本数が毎クール過去最高数になるカラクリ。

配信はそんなに美味しくないって前から言われてたよね。中国向けは日本と同時じゃないと安く買いたたかれる。

つーか東映の決算でも海外配信が売上の66%占めてるから、海外向けに強いコンテンツがあるかでも差が出るが、げそが昨今の情勢理解してないだけ。 - 5ch嫌儲「悲報! げそいくお『アニメを配信だけで黒字にするのは無理。円盤売らないとダメ』」2023年2月
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

02/04/2023 Top 15 Hits

2023-02-04 16:42:19 | Weekly Top 15
1. ← 2. 3The National / Tropic Morning News (2023 - First Two Pages of Frankenstein)
2. ← 3. 4Daughter / Be on Your Way (2023 - Stereo Mind Game)
3. ← 1. 4Lana Del Rey / Did You Know That There's a Tunnel Under Ocean Blvd (2022 - Did You Know That There's a Tunnel Under Ocean Blvd)
4. ← 4. 5Natalia Lafourcade / El lugar correcto (2022 - De todas las flores)
5. ← 9. 2Bodywash / Massif Central (2023 - I Held the Shape While I Could)
6. ← 5. 4Belle and Sebastian / I Don't Know What You See in Me (2023 - Late Developers)



7. NEW 1Black Belt Eagle Scout / Spaces (2023 - The Land, The Water, The Sky)
8. ← 8. 2King Tuff / Portrait of God (2023 - Smalltown Stardust)
9. ← 6. 7Beth Orton / Friday Night (2022 - Weather Alive)



10. NEW 1Girl Ray / Everybody's Sayin' That (2023 - Single)



11. NEW 1Lael Neale / I Am the River (2023 - Star Eaters Delight)
12. ← 12. 2Steve Mason / The People Say (2023 - Brothers & Sisters)
13. ← 11. 3boygenius / True Blue (2023 - The Record)
14. ← 13. 7Alvvays / Belinda Says (2022 - Blue Rev)



15. NEW 1New German Cinema / Being Dead (2023 - Single)


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Retro Electro

2023-02-01 18:00:13 | 音楽
アイス・クワイアのなかでは、『少女革命ウテナ』と鈴木英人や永井博が奇妙な回路でつながっているらしい。ようやくデビュー・リリースの運びとなった『アファー』のアート・ワークは、鈴木英人と永井博を念頭においたものだということだが、これはよくわかる話だ。デザイン自体はベタな影響関係を避け、現代的な再解釈が加えられたものだが、音はまったくAOR的でテクノ・ポップ(あえてこう記そう)的、かつて彼らのデザインが象徴したものと、現在においても消費されつづけるエイティーズ・ノスタルジーを、かなりストレートに表出するものであるからだ。 

(中略)『ウテナ』との関連はナゾだと述べたもののなんとなくわかる気もするのは、ピックアップされているのがウテナやアンシーというふたりのヒロインではなく、御影草時という、永遠を手にしようとして永遠に過去にしばられているキャラクターだという点だ。ヒロインたちは力づよく世界の小さな殻をやぶり、果敢に外を目指していく。それに比して、外見も衰えぬままほとんど幽霊のようにその卑小な世界にとどまりつづける美青年たち。  - ele-king.net: アルバムレビューAFAR


国会議事堂乱入の現場付近にジョン・マウスがいて、彼がトランプを崇拝するQアノンの一人かもしれないことにショックを受けている。彼の音楽が大好きだったのに、Rights for GaysやCop Killerのような曲はウソだったのかもしれないし、少なくともひどい皮肉だと理解しなければいけないから。いったい何が真実なのか…

大人になるのであれば世界のニュアンスを理解する必要がある。多くの意味で、トランプが政治で行うことをアリエル・ピンクやジョン・マウスは芸術で行っているのだ。トランプは良くも悪くも物語として重要な唐突さと変化を持ち込んだ。トランプは異常者であり、クメールルージュであり、だからこそ彼の下に人びとを結集させた。もうひとつ、トランプは決して右翼でも保守でもなかったということ。彼は大統領になるためにそのふりをしただけ。 - redditで行われた問答




萩尾望都「6月の声」(1972)が人権無視の悪夢のSFに化けたのは、太陽系外への移民や時間旅行といったSF小説・映画ではいずれ可能になるように描かれてきたことが未来永劫不可能であると分ったこと、そして恋愛結婚イデオロギーが現今の少子化と格差社会につながったため、少女漫画の恋愛賛美が素朴な形では続けられなくなったこと、この2つが重なって。

といって個別にはSFが終ったとはいえないし、恋愛賛美だって素朴でないにせよ続いていくんでしょう。「資本主義リアリズム」の考え方をはじめ大衆文化や政治をめぐって鋭い提起を行ったイギリス人マーク・フィッシャーは、ケアテイカーやベリアルやジェイムズ・ブレイクといった音楽家に、失われたユートピア的未来の亡霊を絶えず回帰させるような〝憑在論〟の実践をみたが、それらの音楽が悲観的・虚無的にも響き、実際フィッシャーはうつで自殺してしまったのに対し、きょう取り上げる音楽は「懐古的」「ユートピア」という点では共通していながらも、当人たちは懐古趣味というより現役の夢や理想として殉じていたり、日本趣味もチラホラ。

日本を取り戻す。メイクアメリカグレートアゲン。それが単に政治権力を握るためのポーズないしプロパガンダに過ぎないとしても、少なくとも日本ではうわべ圧倒的多数に見せかけ、集団の価値観を内面化していっさいものを考えなくなる人を大量に生み出した。この全体主義化成功の要因に、やはり事実1970~90年代の日本はさまざまな面で驚くほどパワフルだったし、もっと遡れば「大衆の反逆」も「擬制商品」も「監視資本主義」も近代化以前に〝世間〟という形で先取りしていたことだと思う。



Air / Surfing on a Rocket (2004)


I Am Robot and Proud / Good Sleep (2006)


Molly Nilsson / Hey Moon! (2008)


John Maus / Cop Killer (2011)


Hot Chip / Motion Sickness (2012)


Ice Choir / I Want You Now and Always (2012)


Lust for Youth / New Boys (2014)


Ice Choir / Windsurf (2016)


John Maus / The Combine (2017)


MGMT / James (2018)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする