マガジンひとり

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巻き添え食ってたまるかよ

20 Best Marc Almond Songs

2019-10-27 18:44:55 | 音楽
私もよくやるんですが、海外の××と比べて日本の××はひど過ぎる、ゲロ以下—といったように自分の責任の及ばない例にかこつけて悪口を言うのは、自虐や侮蔑の匂いが濃く、とくにツイッターでは目にしたくないやり方ですね。繰り返しますが私もよくやりますが。というのも、やはり若いうちは見聞を広め、なるべく多くの対象を比較検討して自分なりの価値観や規範を育んでいくべきと思うし、年を取っても凝り固まらず温故知新を図っていくべきと思うから。

先日のミュージック・マガジン・プレイリストで引用の、「外国の音楽のシェアが落ちて4分の1くらい。英語で歌ってるのなんか分らないから聞かないというのもあるが、それ以前に、自分で気に入る音楽を見つけようという姿勢に乏しい。テレビや、周囲の友だちが聞くもの、それを自分も聞く。音楽に新鮮な喜びや刺激を求めない」と90年代すでに中村とうようさんが指摘していたのは、わが国を射抜いているなと。やはり音楽がひど過ぎる、日本は、それも徐々に悪くなる。時代的現象。ザ・ベストテンは洋楽を締め出し、疑似的なトップステージを演出して、アイドル歌手のような時代錯誤なやり方を助けてしまった。このことが、音楽のひどさだけでなく、少子化・男尊女卑・若者の保守化・格差の拡大といった諸問題とも連環しているのだと思う。 



ビートルズでもツェッペリンでもボウイでもセックスピストルズでも、イギリス人は意匠を凝らし、魅力的な商品としてパッケージ化してくる。音楽を聞く時間は限られているから、黒人音楽やワールドミュージックに重きをおくミュージック・マガジンを読んでいてさえ、イギリスの音楽が最優先になってしまう。米チャートにもドシドシ入ってくるし、ロンドンとフィラデルフィアから衛星中継されるライブエイドなんてのもあって、まるで超大国アメリカと島国イギリスの音楽が同格であるかのように錯覚してしまう。

進取の気性があり、ほかの人がやっていない新しいことに挑戦する。エルヴィス・コステロや、きょう扱うマーク・アーモンドのように古い音楽に造詣があり、若者にとって教師代わりに。われわれはイギリス人を通して世界を見ざるをえなかった。それ自体が英語の威力であり、資本主義による世界統一の一環であった—




Soft Cell / Memorabilia (1981 - Trials of Eyeliner 1979/2016)
マーク・アーモンドは1957年生まれ、本名はMarkであるが十代のころ大きな影響を受けたTレックスのマーク・ボランにあやかった綴りを名乗っている。リーズ・ポリテクニックに通ってパフォーマンス・アートを志し、同窓のデイブ・ボールと77年にソフト・セルを結成。デイブの母親の出資で作られた1stEPがサムビザール・レコードを立ち上げたスティーヴォ・ピアースの目に留まり契約。この曲は契約後最初のシングルで、強迫的な反復と粘っこいボーカルにより早くも独自性を発揮。



Soft Cell / Tainted Love (1981 - Non-Stop Erotic Cabaret)
Soft Cell / Say Hello, Wave Goodbye (1981 - Non-Stop Erotic Cabaret)
Soft Cell / Sex Dwarf (1981 - Non-Stop Erotic Cabaret)
Tainted Loveが81年に英年間1位となり、翌82年には米8位で当時歴代最長となる43週チャート入りを果たした出世作。同曲はカバーで、原曲はマーク・ボランのパートナーであった女性ソウルシンガー、グローリア・ジョーンズの65年の曲。

Soft Cell / Torch (1982 - Trials of Eyeliner 1979/2016)



Soft Cell / The Art of Falling Apart (1983 - The Art of Falling Apart)
ミュージック・マガジンのクロスレビューで中村とうようさんが「音痴でもレコードが作れると証明」と酷評。まあ確かに彼は歌は上手いがちょっと音程が上ずる癖が。その後の活動を知ればとうようさんも認めてくれると思う。



Marc and the Mambas / Black Heart (1983 - Torment and Toreros)
苦痛と闘牛士。マーク・アンド・ザ・マンバスは彼が82年からソフト・セルと並行して流動的なメンバーで行ったプロジェクト。最初のアルバムはジャック・ブレル等のカバー中心であったが、この2ndではより前衛的でゴシックな要素が盛り込まれ、当時ユーロロックからニューウェーブに軸足を移しつつあったフールズメイト誌が推すカルトヒーローの一人に。



Marc Almond / The Boy Who Came Back (1984 - Vermin in Ermine)



Bronski Beat & Marc Almond / I Feel Love/Johnny Remember Me (1985 - The Singles Collection 1984/1990)
ゲイの盟友と組んで3曲をメドレー形式でつなげたカバー曲。ドナ・サマーはともかくジョン・レイトンなんてインターネット時代になるまで誰も知らんわ。英3位、私のチャートでも1位。



Marc Almond / Melancholy Rose (1987 - Mother Fist and Her Five Daughters)
Marc Almond / The River (1987 - Mother Fist and Her Five Daughters)
平均した曲のよさでは最高傑作と目される3rdソロ。マグネティック・フィールズのスティーヴン・メリットが選ぶ20世紀各年の音楽にコール・ポーターやリヒャルト・シュトラウスらと共に選出される。



Marc Almond / Tears Run Rings (1988 - The Stars We Are)
Marc Almond & Gene Pitney / Something's Gotten Hold of My Heart (1989 - The Stars We Are)
Marc Almond & Nico / Your Kisses Burn (1988 - The Stars We Are)
彼のソロ活動はソフト・セル時代と比べ商業的に低調であったがここでポップスターとしても返り咲く。わが国ではルイジアナ・ママで名高い往年のスター、ジーン・ピットニーを引っぱり出したシングル14は英1位となり、ピットニーの輝かしい歌声が健在であることを知らしめた。死去直前であったニコとのデュエット15も珠玉。


Marc Almond / Madame de la luna (1990 - Enchanted)
華麗なジャケはゲイの写真家コンビ、ピエールとジルによる。シングルカットされたA Lover Spurnedは「夜霧のハウスマヌカン」で知られる女性歌手ややが日本語カバー。



Marc Almond / Like a Prayer (1992 - Ruby Trax: The NME's Roaring Forty)
NMEの40周年にちなんで同紙の英チャートで1位になった40曲を当時の中堅新鋭がカバーした企画盤。マークはゲイ模倣で知られるマドンナの代表曲を担当。



Marc Almond / Child Star (1995 - Fantastic Star)


Marc Almond / My Love (1999 - Open All Night)
Satin, satin and velvet, leather and lipstick on the one that I love. My love acts like a porno star, talks like a trickster…。「我が愛」を語るフォーキーな曲。90年代以降、ロシアを訪ねてロシア以外で知られていない名曲を探しカバーするなど、ポップスターというよりはヨーロッパ各地を漁る民俗学者のような存在感。 

Soft Cell / God Shaped Hole (2001 - Trials of Eyeliner 1979/2016)


Marc Almond / Nijinsky Heart (2010 - Varieté)


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26-Oct-2019 Top 20 Hits

2019-10-26 18:11:35 | Weekly Top 15
1. ← 1. 7Chelsea Wolfe / Be All Things (2019 - Birth of Violence)
2. ← 3. 5Charly Bliss / Capacity (2019 - Young Enough)
3. ← 4. 3Nick Cave and the Bad Seeds / Bright Horses (2019 - Ghosteen)
4. ← 2. 4Angel Olsen / Lark (2019 - All Mirrors)
5. ← 12. 2 Chelsea Wolfe / Deranged for Rock & Roll (2019 - Birth of Violence)
6. ← 7. 3Penelope Isles / Chlorine (2019 - Until the Tide Creeps In)
7. ← 5. 6 Vagabon / Water Me Down (2019 - Vagabon)
8. ← 9. 4 Little Simz / Selfish (feat. Cleo Sol) (2019 - Grey Area)
9. ← 6. 8Shura / Skyline, Be Mine (2019 - Forevher)



10. NEW 1 Destroyer / Crimson Tide (2019 - Have We Met)
11. ← 18. 2J.S. Ondara / Saying Goodbye (2019 - Tales of America)
12. ← 11. 4Kedr Livanskiy / Ivan Kupala (New Day) (2019 - Your Need)
13. ← 10. 8Caroline Polachek / Door (2019 - Single)
14. ← 19. 2 Cate le Bon & Bradford Cox / Secretary (2019 - Myths 004)
15. ← 8. 9Spellling / Under the Sun (2019 - Mazy Fly)



16. NEW 1 Little Dragon / Tongue Kissing (2019 - Single)
17. ← 16. 4Zsela / Earlier Days (2019 - Single)



18. NEW 1 Girl Band / Shoulderblades (2019 - The Talkies)
19. ← 13. 8 Yann Tiersen / Koad (2019 - All)



20. NEW 1 Mdou Moctar / Kantane Tarhanin (2019 - Ilana: The Creator)
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読書録 #16 — 失踪日記(再読)ほか

2019-10-22 15:44:59 | 読書
山本ゆり/syunkonカフェごはん レンジでもっと! 絶品レシピ/宝島社2019
ロンハーのなぜよりによってこの人のファン?という企画の、グラドル杉原杏璃のグッズを貯め込んで足の踏み場もない汚部屋と化した中年男性。親も入らせないが番組の予算で清掃。わが国の一人あたりゴミ排出量を世界一とさせる恥ずかしい構造の一端がかいま見える。手間ヒマや素材、何らかのこだわりを自慢しがちなレシピ本が多いなか、本書は電子レンジで簡便に作れ、見栄えよく、洗い物も少ないよう配慮。薄味でも肉魚野菜を豊富に使うからおいしいし、何より冷蔵庫の食材を余らせて捨てることが劇的に減った。著者は主婦ブロガーになるまでは広告代理店で営業をしていたそうで、私の苦手なタイプの女ではあるがまあ朴大統領父娘的な実用主義ということで

ハイマン・ミンスキー/投資と金融 資本主義経済の不安定性/日本経済評論社1988・原著1982
ポスト・ケインジアン叢書の一つで、金融不安定仮説を提唱したため死後リーマンショックの際に再評価された経済学者の論文集。原題はCan It Happen Again?、すなわち1930年代の大恐慌のようなことはまた起るかという。彼の学説によれば、金融市場が周期的に混乱するのは、景気と金利、税収、財政赤字と貿易赤字、起業マインド、銀行・証券・保険の仕組みなど複雑で大規模な体系が宿命的に内在するもの。金融の仕組みをヘッジ・投機・ポンジ(短期で破綻する詐欺)の3つに分け、景気が過熱するにつれ富裕層向けプライベートバンキングなどからもより危険な投機・ポンジを促すような動きがみられ、大きな破綻につながると警鐘を鳴らす

片山まさゆき/ぎゅわんぶらあ自己中心派①/講談社漫画文庫1997・原著1987
知名度が高く、文庫になっているならとのことで買ってみたが、これはひどい。カイジとその系列漫画なら、ナニ金・ウシジマくんとは比較にならず、私が学ぶところはないけれども読みものとして暇つぶし程度は保証される。ぎゅわんぶらあは漫研の高校生が描いたような絵、ありきたりでテキトーな進行、暇つぶしにもならん。子どもの無責任な自由さで、大人の資本主義を利用して遊べることが、人口ボーナス期に広く読まれた漫画の共通要素といえるのでは。キャッチーな題名、主人公「持杉ドラ夫」みたいな単純化も必須。Madonna・Eminem・ベッキー・ヒカキンなどなど一語を名乗り、他人を押しのける自信とあつかましさこそネオリベ現世で「愛される理由」

ハンス・エンツェンスベルガー/意識産業/晶文社1970・原著1963
ナナメ読み。ドイツの詩人による社会批評論文集で、意識産業(The Consciousness Industry)とは現状の権力による支配をより強固に永続化させるため報道・書籍・映画・(とくに)観光旅行などが暗に連携して人びとの意識を管理し平均的・欺瞞的な方向へ誘導することを指す彼の造語。厳格なマルクス主義の立場から、物質的な進歩や便利さ、さまざまな情報を得ようとすることそれ自体が人の心を縛って、容易に搾取される依存体質に変えてしまうと説く。さしずめいまなら人間に代わって働いてくれる筈のAI(人工知能)は実際にはグーグルやアマゾンなど新しい権力が連携して世界中の人間を依存させて収益を得るための道具に過ぎないという形になるでしょう

ヘルマン・ヘッセ/ヘッセ詩集/みすず書房1962・原著1910~20年代
「夜の感情」と題された詩より=月と星宿の姿とが現れ出る・とつぜんな雲の裂け目から・魂のほのおがその洞穴から立ちのぼり・熱を増しつつ燃えさかる・それは蒼ざめ煙る星の世界の中で・夜が・竪琴(ハープ)を弾いているためだ。頭おかしいんか。目がすわってるで。ロンハーの遠野なぎこさんは「こんな私でいいの?ってのめり込んじゃうけどじき冷める」とのことでスピード結婚離婚。恋愛やスポーツやギャンブルや酒、誰もが生きている実感を得たい、魂を燃やしたい。ヘッセのロマン主義は風や鳥や草木、大自然と人間を対置することで、心が自由に飛翔し、一瞬は永遠になるというように孤独な精神性を称揚する傾向がある。前掲の詩は「とにかく今日・このように私は生きている!」と結ばれる

いしいひさいち/女(わたし)には向かない職業/東京創元社1997
再読(処分含み)。「あんたクラスでも初版が3万なの」「オウムとか地震で単行本が売れないのよ」「少女漫画なんて一発ヒットすればたちまち初版100万部だわ」。ウソつけー!!(フジモンの素早い突込み)。ロンハー・アメトーク・ゴッドタンは芸人を若い頃からフォローし、先輩後輩やコンビ解消や同居やアルバイト、彼らの関係性を番組内でおもしろおかしく演出する。これと似たことを漫画でずっと早く始めて4コマ漫画の一大市場を生み出したいしいひさいちさん。タブチくんアサシオくんなど実在人物をパロディ化する場合とバイトくんたちなど独自に創案する場合。本書の藤原瞳は90年代新人ミステリ作家が輩出されたことから創案されたとみられるキャラで、朝日新聞『ののちゃん』の先生としてもメディアを股にかけ活躍。編集者にとって常に60点以上の原稿を上げてくれるいしいさんは有難い存在だったろうが、私にとって80点以上の本がなく在庫を圧迫するサブカル紳士録の一人としてやはり処分

倉田真由美/だめんず・うぉ~か~⑧/扶桑社SPA!文庫2008・原著2005
この巻はいつものだめんず体験聞き取り漫画に加え、倉田氏自身の恋愛観や理想の男性像が齋藤孝氏との対談などで示される。「喫茶店でどうでもいい話を2時間できる相手と結婚すべき」。私だって千野くんとラブラブだった頃は飽きることなくおしゃべりしたし、沖縄が世界的な長寿地域なのは人の世話を焼くタイプの人が多いから。人間がいちばん栄養満点。しかし上野BAKA千鶴子「モテたいならコミュニケーションスキルを磨け」はおためごかしで、そうはいっても話を聞いてくれるブ男より自己中なイケメンを選ぶ筈。女の社会性や対人能力は、たとえば創価学会やエホバの証人なら末端で献身的に活動するのは大半が女という形で現れるし、近年はそうした人とつながらなければ生きてゆけない本能がさらに利用されて老若男女がバカホの・GAFAの・政府の奴隷に。私は孤独を強みに替えたい。女のおしゃべりなんか御免だ

鈴木大介/最貧困シングルマザー/朝日文庫2015・原著2010
援交・パパ活・若い女のデフレ。トウの立った子持ち女にとって性風俗店がセーフティーネットになる場合もあるが、いまや店側から需要があるのはひと握りのエリート。出会い系での個人売春に流れることに。夫の浮気やひどい暴力から逃れてきた女がほとんどであるのに、得体の知れない男に金銭だけでなく、つかの間の安らぎさえ求める女がいるのはどうしたわけか。著者が聞き取り取材した対象には、母子家庭という烙印をおされる以前に、女として女社会に馴染めず、学校や職場でイジメを受けた者が少なくない。なので女同士の互助組織であるシングルマザーのためのNPOへの相談をためらう者も。私が思い出すのは、『母がしんどい』などで知られる田房永子さんのトークイベント=客席はほぼ全員女性=にて、彼女が星野源が好きだと言って曲をかけたこと。対人が巧みそうだが音楽の才能はなさそうな星野イコールもっと底辺の女が出会い系にうわべの安らぎを求めること。人も動物であり、オスとメスの違いは動物的な本能が生み出すのかも

マーク・フィッシャー/資本主義リアリズム/堀之内出版2018・原著2009
SF的な悪夢。コールセンターでは客と係員の双方が傷つく不毛な争いが繰り返され、係員は単なる苦情サンドバッグで、客の不満が経営側に建設的に伝わることはありえない。このことを、著者のような優秀な人物ですら切実に感じているということが、本書の説得力を確かなものにしている。わが国では、カルト的な映画や小説、あるいはドゥルーズなど思想家から引いてくる者は、ほぼ衒学の豚である。ところが著者の手にかかると、古今の思想や表現が現在の諸問題=資本主義が構造化されて官僚主義・新自由主義と結びつき、人間を分断し疎外すること=に結びつく警鐘として生き生きよみがえる。資本主義の延命が自己目的化し、人びとは「大文字の他者」の監視下で不安と冷笑主義(シニシズム)に追いやられる—

吾妻ひでお/失踪日記/イーストプレス2005
「冷やし中華がもう出てるのか」。さっ・ささっ「あんたカゴも持ってないしダメ!」「うううう」。最初に読んだときと重みが違う。年取るとエエことあるな。今回とくに切実に感じられたのは、警官たちや学生らしき3人連れ、ホームレスの吾妻さんを普通に「コジキ」と呼んで蔑むこと。直接に物乞いをせずとも、ゴミを漁って暮らしているような身分。資本主義は階級や差別を必要とする。たとえば私が10年前より若い女から視線を向けられることが多くなったのは、年寄り・債権者vs若者・債務者という構図が強まり、羨望と憎悪がないまぜになっているためでは。と同時に、わが国がゴミの一人あたり排出量ダントツ世界一である事実は、個人よりもスーパーコンビニや事業系ゴミによるもので、生活保護などより金銭本位かつ競争原理のセーフティーネットとして、それ自体が資本主義の隠された目論みといえるのではないか。死ぬまで何度でも読みたい。日本のサブカルが生み出した宝石。吾妻ひでおさんのご冥福をお祈りします
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19-Oct-2019 Top 20 Hits

2019-10-19 18:43:37 | Weekly Top 15
1. ← 1. 6Chelsea Wolfe / Be All Things (2019 - Birth of Violence)
2. ← 2. 3Angel Olsen / Lark (2019 - All Mirrors)
3. ← 7. 4Charly Bliss / Capacity (2019 - Young Enough)
4. ← 13. 2Nick Cave and the Bad Seeds / Bright Horses (2019 - Ghosteen)
5. ← 5. 5 Vagabon / Water Me Down (2019 - Vagabon)
6. ← 4. 7Shura / Skyline, Be Mine (2019 - Forevher)
7. ← 10. 2Penelope Isles / Chlorine (2019 - Until the Tide Creeps In)
8. ← 3. 8Spellling / Under the Sun (2019 - Mazy Fly)
9. ← 9. 3 Little Simz / Selfish (feat. Cleo Sol) (2019 - Grey Area)
10. ← 6. 7Caroline Polachek / Door (2019 - Single)
11. ← 17. 3Kedr Livanskiy / Ivan Kupala (New Day) (2019 - Your Need)



12. NEW 1 Chelsea Wolfe / Deranged for Rock & Roll (2019 - Birth of Violence)
13. ← 8. 7 Yann Tiersen / Koad (2019 - All)
14. ← 11. 9 Lana Del Rey / The Greatest (2019 - Norman Fucking Rockwell)
15. ← 12. 9 Bon Iver / Hey, Ma (2019 - i,i)
16. ← 18. 3Zsela / Earlier Days (2019 - Single)
17. ← 20. 2Matmos / Plastic Anniversary (2019 - Plastic Anniversary)



18. NEW 1 J.S. Ondara / Saying Goodbye (2019 - Tales of America)



19. NEW 1 Cate le Bon & Bradford Cox / Secretary (2019 - Myths 004)
20. ← 15. 10 DIIV / Skin Game (2019 - House of Sugar)
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ミュージック・マガジン・プレイリスト

2019-10-16 22:11:47 | 音楽
1977年4月号【ロックを取り巻く70年代の文化状況を総点検する】後藤美孝+戸井十月+中村とうよう
中村「ぼくは60年代にはプロテスト・フォークを持ち上げて、60年代後半からフォークじゃなくロックだなんて言い出したんだけど、それは言葉という意識の表層部に働きかけるものよりも、肉体とか意識の下部に伝わるビートやサウンドをもつロックのほうが文明を根底から突き崩すパワーをもってるんじゃないかと考えたから。歌詞なんて意味わかる必要ない。ただハッキリ言っておきたいのは反知性主義はダメだということ。『宝島』の北山修平の、オトナになるな、ロック聞いてマリファナ吸ってるのが素晴らしい生き方だというのは明らかに反知性主義で、体制にとってこれほど都合のよいことはない」
後藤「自らをロック世代・ビートルズ世代と呼ぶ言葉の裏には、自分がいまここに存在している歴史性・民族性みたいなものを切り捨てて、自分は別のものなんだという自己絶対化の考え方がある。音楽雑誌も甘い言葉を振りまいて、若者文化の形でレコードを買ったり洋服を買ったりすることがロックだということにしてしまった」
中村「ダグラス・ラミスのボブ・ディラン論に、彼が白人ティーンエイジャーだったころ、身体が本能的に黒人の踊りのビートを求め、それを満たしてくれたのがロックだったとある。ロックが文化を変革する力を持ち得るとしたら、やはりそれが黒人の音楽を基盤としていたからだと考えざるをえない。ところがロックは黒人から離れて白人の若者文化となり、とくにウッドストックは完全に白人のお祭りで、人が集まってユートピア幻想を分かち合っただけのことで、変革の一歩になんかならないってことが、さらにオルタモント(のフリーコンサート)で黒人青年が殺される象徴的な事件で証明されてしまった」
戸井「マリファナで意識は変わらないし、変わったやつは見たことないし、基本的に楽なところに基盤を置いて楽なことを追求する、ラミスはそれを快楽主義って呼ぶんだけど、いまのままで快適なら世の中を変える必要もないわけで」
中村は「オルダス・ハックスリーは『すばらしい新世界』に出てくるソーマという薬を、権力が大衆を支配するための道具として描いてるのに、宝島の『全都市カタログ』でハックスリーを紹介する項目で『いまほどソーマが必要な時代はない』って書いちゃうのはどういう神経なのか」
後藤「リロイ・ジョーンズがロックは黒人音楽の盗用にすぎないと書いてるのをみてむかし腹が立ったけど今になってみれば説得力がある。黒人音楽に内在していた変革への意味性が、ワスプの音楽の要素が付け加わることで、とくに70年代以降ぜんぜん骨抜きにされてしまった」
戸井「ぼくはディランもビートルズも好きだけど同様にキムジハ(金芝河)の詩にも感動するんだけど、キムジハの詩を知ってる若者が、ディランを知ってる人の数と比較してどれくらいいるかと考えると。その偏り具合というのが、モロに白人文化のほうにだけ窓口があいて、そっちから来るものだけ受け入れる」

1995年1月号【それでも”こぶし”の時代はやって来る】中村とうよう
ぼくは前々から21世紀はアジア歌謡の時代だとご託宣をブッ放してしまっている。そもそもポピュラー音楽は20世紀固有の現象だという考えをもっており、それゆえ「アジアのポピュラー音楽」ではなく「アジア歌謡」なのだ。最近日本では外国の音楽のシェアが落ちて4分の1くらい。英語で歌ってるのなんか分らないから聞かないというのもあるが、それ以前に、自分で気に入る音楽を見つけようという姿勢に乏しい。テレビや、周囲の友だちが聞くもの、それを自分も聞く。音楽に新鮮な喜びや刺激を求めない。異質だの個性だのをトコトン締め出す、画一化。若者の生活がここまで画一化すると予想した者は誰もいないだろう。ポピュラー音楽ファンの大多数が、実際には特定ジャンルのファンであると思われ、ジャズならジャズ、レゲエならレゲエと、そのジャンルだけを閉鎖的に聞き続ける。すると、そのジャンルに出会ったときの新鮮な喜び・驚きをずーっと求め続けるのでなく、ジャズらしさ、レゲエらしさといった「型」に触れていれば安心するようになり、技術は上手いが優等生ではみ出さない音楽が増えて堕落する。ぼくが「新伝承派ジャズ」と称して売り出された80年代のウィントン・マーサリスを嫌い、最近のペイジ&プラントの新作を「新伝承派ロック」とからかったのはそういうわけだ。21世紀は中国のマーケットが経済を大きく左右するようになり、音楽もそれを免れないだろう。中国の政治がどう文化をコントロールしようとするのか予測できないが、ヨーロッパ文明の延長上には何も見えてこないし、アジア~アラブの歌のメロディには人の心を揺り動かす力がある。ヨーロッパ文明の支配が終ると、それが浮上してこざるをえない。具体的にどんな形をとるにしても…



ミュージック・マガジンは1969年4月に中村とうよう、田川律らによって創刊。79年まではニュー・ミュージック・マガジンといって、かなり初期からロックだけでなく、とくに黒人音楽・第三世界の音楽を紹介することに力を注いでいた。中2から洋楽に親しみ始めた私は高校時代、編集長の渋谷陽一がFM番組を持っていることからロッキンオン誌を読み始めたのだが、よい音楽を探そうとする場合、フワフワした自分語り・印象批評の多いロッキンオンは役に立たず、文章量が多く当時ジジむさいイメージのあったマガジンに高3のとき転向したのである。マガジンには編集長の中村のほか北中正和・小倉エージ・大鷹俊一・鈴木啓志といった論者がおり、それぞれ見識と得意分野があったが、やはり↑に抄録したような中村とうようイズムこそマガジンだったといえよう。ニューオーリンズやリバプールのような港町から音楽が発展する、欧州列強が行った植民地支配や人身売買が世界のさまざまな音楽ジャンルを生み出し伝搬させたと説く『大衆音楽の真実』(1986)は名著であり、いまも私の音楽漁りに影響を与え続けている。

80~90年代、若者人口が増大し、消費を当て込んでたくさんのサブカルが生まれ、音楽ジャンルも細分化されていった。マガジンからは古いレコードの収集から、やがて主要なアーティストの業績を歴史に位置付ける役割に移行するレコード・コレクターズ誌が生まれ、商才に長けるロッキンオンの渋谷はロッキンオンジャパンを創刊させる。後者は90年代のCDバブルに乗って飛躍し、後発のロッキンオンは日本最大の音楽雑誌となった。ビートルズ以前の歴史に無関心で、メディアにこだわり、音楽をエサに中二病の若者を囲い込んで、それをテコに利権を握る渋谷は後の2ちゃんねるや小泉・橋下のような新自由主義を先導する人物だったといえよう。いっぽう音楽本位を貫いたマガジンにもジャンルに凝り固まる弊害が現れ始め、中村が編集長を退くと総合誌としての求心力も失ってゆく。情報をインターネットから得る時代が始まり、レコード会社やマスコミが音楽業界を支配し流行を左右するやり方も転換期に差し掛かっていた。サブスクリプションにいたっては、音楽は、巨大資本がバカホを道具に人生の時間を支配するエサの一つに過ぎないし、人を縛ることなら中国政府も負けていない。中村とうようさんの予測は、一つ(ポピュラー音楽は20世紀固有の現象)は当り、一つ(コブシのあるアジア歌謡が音楽の中心に)は外れた—




【ロック■アメリカン・ロック】
Elvis Presley / Good Rockin' Tonight (1954)
Little Richard / Slippin' and Slidin' (1956)
Chuck Berry / Too Much Monkey Business (1957)
Roy Orbison / Blue Bayou (1963)
Bob Dylan / Maggie's Farm (1965)
Harry Nilsson / Together (1968)
Creedence Clearwater Revival / Down on the Corner (1969)
Neil Young & Crazy Horse / Cowgirl in the Sand (1969)
Delaney & Bonnie / Only You Know and I Know (1970)
Grateful Dead / Casey Jones (1970)
Eric Andersen / Blue River (1972)
Paul Butterfield / Done a Lot of Wrong Things (1973)
Joni Mitchell / Free Man in Paris (1974)
Gram Parsons / Return of the Grievous Angel (1974)
Bob Dylan / Lily, Rosemary and the Jack of Hearts (1975)
Ry Cooder / He'll Have to Go (1976)
Randy Newman / In Germany Before the War (1977)
The Band / Ophelia (1978)
Talking Heads / The Girls Want to Be with the Girls (1978)
Felix Cavaliere / Only a Lonely Heart Sees (1980)
David Lindley / Mercury Blues (1981)
The Hooters / Where Do the Children Go (1985)
Big Black / Passing Complexion (1986)
Fishbone / Ma and Pa (1988)
Operation Ivy / Here We Go Again (1988)
Stevie Salas / Caught in the Middle of It (1990)
Ambitious Lovers / Lust (1991)
Matthew Sweet / Girlfriend (1991)
Latin Playboys / Manifold de amour (1994)
Bruce Cockburn / Pacing the Cage (1997)
Mitchell Froom / Watery Eyes (feat. Mark Eitzel) (1998)
Joe Henry / Mean Flower (2001)
Wilco / Spiders (Kidsmoke) (2004)
The Beach Boys / Surf's Up (1967 Solo Version) (2011)



【ロック■ブリティッシュ・ロック】
The Beatles / Any Time at All (1964)
The Animals / Boom Boom (1965)
The Jimi Hendrix Experience / Red House (1967)
Donovan / Hurdy Gurdy Man (1968)
The Rolling Stones / Sympathy for the Devil (1968)
Free / The Stealer (1971)
T. Rex / Monolith (1971)
Alan Price / Changes (1975)
Sandy Denny / No More Sad Refrains (1977)
Ian Dury / My Old Man (1977)
The Pop Group / Thief of Fire (1979)
Peter Gabriel / Biko (1980)
Andy Patridge / Steam Fist Futurist (1980)
Mick Karn / Sensitive (1982)
Rip Rig + Panic / Subversive Wisdom (1982)
Steve Winwood / Talking Back to the Night (1982)
Robert Palmer / Pride (1983)
Scritti Politti / Perfect Way (1985)
Billy Bragg / Levi Subbs' Tears (1986)
The Woodentops / Last Time (1986)
XTC / Grass (1986)
Brian Eno & John Cale / Spinning Away (1990)
Aphex Twin / Girl/Boy Song (1996)



【ロック■ユーロ・ロック】
Celeste / Principe di un giorno (1976)
La Düsseldorf / Silver Cloud (1976)
Etron fou leloublan / L'amulette et le petit rabbin (1977)
Fabrizio De André / Crêuza de mä (1984)
Minimal Compact / Next One Is Real (1984)
Blonde Redhead / Le chanson de slogan (1997)



【米国ポピュラー音楽】
The California Ramblers / Charleston (1925)
Jimmie Rodgers / Blue Yodel (T for Texas) (1928)
Kate Smith / God Bless America (1943)
Woody Guthrie / This Land Is Your Land (1944)
Patti Page / The Tennessee Waltz (1950)
Hank Williams / Your Cheatin' Heart (1953)
Lou Johnson / (There's) Always Something There to Remind Me (1964)
Sergio Mendes & Brasil '66 / Mais que nada (1966)
Simon & Garfunkel / The Dangling Conversation (1966)
Phil Ochs / Pretty Smart on My Part (1969)
Carole King / That's How Things Go Down (1973)
Brian Wilson & Van Dyke Parks / Lullaby (1995)



【ブラック・ミュージック■ジャズ】
Scott Joplin / Maple Leaf Rag (1916)
Louis Armstrong & His Hot Five / Heebie Jeebies (1926)
Slim Gaillard / Dunkin' Bagel (1945)
Charlie Parker / Lover Man (1946)
Dinah Washington / Trouble in the Lowlands (a/k/a Back Water Blues) (1961)
Rahsaan Roland Kirk / The Inflated Tear (1968)
Miles Davis / Shhh/Peaceful (1969)
Art Ensemble of Chicago / Thème de Yoyo (1970)
Carla Bley & Paul Haines / Rawalpindi Blues (1971)
Nina Simone / Baltimore (1978)
James Blood Ulmer / Where Did All the Girls Come from? (1981)
Cassandra Wilson / Love is Blindness (1995)
Bugge Wesseltoft / You Might Say (1998)



【ブラック・ミュージック■ブルース/ゴスペル】
Blind Lemon Jefferson / See That My Grave Is Kept Clean (1927)
Leroy Carr / Blues Before Sunrise (with Scrapper Blackwell) (1934)
Big Joe Williams / Baby Please Don't Go (1935)
T-Bone Walker / Call It Stormy Monday but Tuesday Is Just as Bad (1947)
Louis Jordan & His Tympany Five / Choo Choo Ch'Boogie (1950)
The Bells of Joy / I'm Gonna Press On (1953)
Magic Sam / That's All I Need (1967)
The Staple Singers / Long Walk to D.C. (1968)



【ブラック・ミュージック■R&B/ソウル】
Ray Charles / I've Got a Woman (1954)
The Coasters / Young Blood (1957)
Solomon Burke / Cry to Me (1962)
Otis Redding / Fa-Fa-Fa-Fa-Fa (Sad Song) (1966)
Aretha Franklin / Soul Serenade (1967)
James Brown / Say It Loud - I'm Black and I'm Proud, Pt. 1 (1968)
Ike & Tina Turner / Cussin’, Cryin’ & Carryin’ On (1969)
Marvin Gaye / What's Going On (1971)
O.V. Wright / Don't Take It Away (1971)
Linda Lewis / Old Smokey (1972)
Donny Hathaway / Someday We'll All Be Free (1973)
The Isley Brothers / The Highways of My Life (1973)
Stevie Wonder / Visions (1973)
Parliament / P-Funk (Wants to Get Funked Up) (1977)
Michael Jackson / Billie Jean (1982)
Sam Cooke / Cupid (Live) (1985)
Prince & the Revolution / Sometimes It Snows in April (1986)
Roger / I Want to Be Your Man (1987)
Guy / Groove Me (1988)
The Neville Brothers / Yellow Moon (1989)
Allen Toussaint / Freedom for the Stallion (Live in Philadelphia 1975) (2003)



【ブラック・ミュージック■ラップ/ヒップホップ】
Run-D.M.C. / Sucker M.C.'s (1984)
Doug E. Fresh & the Get Fresh Crew / The Show (1985)
Geto Boys / Mind Playing Tricks on Me (1991)
Cypress Hill / Insane in the Brain (1993)



【ブラック・ミュージック■ハウス/テクノ】
Rhythim Is Rhythim / Strings of Life (1987)
Inner City / Big Fun (1988)



【カリブ/中南米■レゲエ】
Millie / My Boy Lollipop (1964)
The Skatalites / Eastern Standard Time (1964)
Bob Andy / Unchained (1970)
Bob Marley & the Wailers / Stir It Up (1973)
Augustus Pablo / Each One Dub (1976)
Linton Kwesi Johnson / Sonny's Lettah (Anti-Sus Poem) (1979)
Black Uhuru / Sponji Reggae (1981)



【カリブ/中南米■キューバ】
Trío Matamoros / Lágrimas negras (1928)
Miguelito Valdés / Babalú (1947)
Arsenio Rodríguez / Tocoloro (1948)
Beny Moré con Pérez Prado y su Orquesta / Babarabatiri (1949)



【カリブ/中南米■ニューヨーク・ラテン/サルサ】
Fania All Stars / Anacaona (feat. Cheo Feliciano) (1972)
Celia Cruz & Johnny Pacheco / Quimbara (1974)
Héctor Lavoe / El cantante (1978)
Rubén Blades / Paula C (1979)
Lalo Rodriguez / Ven, devórame otra vez (1989)



【カリブ/中南米■そのほかのカリブ海音楽】
Lord Invader / Rum and Coca-Cola (1943)
Mini All Stars / Raraman (1986)
Kassav' / Sye Bwa (1987)
Malavoi / Cyclone (1988)
Boukman Eksperyans / Tande M Tande (1992)



【カリブ/中南米■ブラジル】
Noel Rosa / São coisas nossas (1932)
Carmen Miranda / Imperador do samba (1937)
Ciro Monteiro / Oh! seu Oscar (1939)
Luiz Gonzaga / Asa branca (1947)
Dorival Caymmi / Samba da minha terra (1957)
Gilberto Gil / Bat macumba (1968)
Jorge Ben / Ponta de lança africano (Umbabarauma) (1976)
Tom Zé / Mã (1976)
Hermeto Pascoal / That Waltz (Aquela valsa) (1977)
Beth Carvalho / Vou festejar (1978)
Chico Science & Nação Zumbi / Côco Dub (Afrociberdelia) (1994)
Lenine / Alzira e a torre (1999)



【カリブ/中南米■そのほかの中南米音楽】
Atahualpa Yupanqui / El arriero (1944)
Luzmila Carpio / Bartolina sisaman (1981)
Astor Piazzolla / Concierto para quinteto (1986)
Totó la Momposina y Sus Tambores / La candela viva (1993)
Café Tacvba / Chilanga banda (1996)



【ヨーロッパ】
Édith Piaf / L'accordéoniste (1940)
La Niña de los Peines / Al gurugú (1946)
Nino Rota / Aria di Roma (Ouverture) (1972)
The Chieftains / Drowsy Maggie (1973)
De Dannan / Rights of Man/The Pride of Petravore (1987)
Márta Sebestyén / Teremtés (1987)
Enya / Orinoco Flow (1988)
Taraf de Haïdouks / Balada conducatorolui (1991)
Radio Tarifa / Oye china (1993)
Carlos Núñez / María Soliña (1999)
Värttinä / Hopeat (2003)
The Philip Koutev National Folk Ensemble / Polegnala e Tudora (2005)



【アフリカ】
Spokes Mashiyane / Chobolo (1958)
Star Band de Dakar / Thioro Baye Samba (1962-63?)
Fela Kuti / Zombie (1977)
Thomas Mapfumo & the Blacks Unlimited / Mhondoro (1980)
King Sunny Adé / Maajo (1983)
Youssou N'Dour / Immigrés/Bitim rew (1984)
Franco et le T.P. O.K. Jazz / Mario (Non Stop) (1987)
Salif Keita / Sina (Soumbouya) (1987)
Mahlathini / Ngibuzindlela (1987)
The Bhundu Boys / Magumede (1989)
Baaba Maal & Mansour Seck / Maacina Tooro (1989)
Youssou N'Dour / Ay Chono La (1990)
S.E. Rogie / A Time in My Life (1994)
Stella Chiweshe / Tapera (2002)
Las Hijas del Sol / Esta noche no (2003)
Rokia Traoré / Dounia (2008)



【アジア■アラブ/南アジア】
Mohamed AbdelWahab /  جفنة علم الغزل Gafnouhou (1933)
Golpayegani اکبر گلپایگانی / Shoshtary (Part 2) (1950s?)
Asha Bhosle / Mera Kuch Samaan (1987)
Cheb Khaled & Safy Boutella / Chab rassi (1989)
Nusrat Fateh Ali Khan / Ali maula ali maula ali dam dam (1992)
M. Abdul Gani, M. Haja Maideen & S. Sabur Maideen / The Saint (2009)



【アジア■東南アジア】
Itoh Masyitoh & Group Rineka Swara / Naon Margina (1980)
Elvy Sukaesih / Pacaran (Early 1980s?)
Hetty Koes Endang / Berdiri Bulu Romaku (1987)
Siti Nurhaliza / Cindai (1997)
Hương Thanh / What the Bird Says (2001)



【アジア■東アジア】
鄧麗君 / 有誰知我此時情 (1983)
崔健 / 一無所有 (1989)



【アジア■ハワイ】
Sol Hoopii & His Novelty Quartet / Hula Girl (1933)



【日本■日本のロック】
はっぴいえんど / 12月の雨の日 (1970)
細野晴臣 & 横尾忠則 / MALABAR HOTEL Roof garden …Revel attack (1978)
坂本龍一 / Thousand Knives (1978)
Friction / CYCLE DANCE (1980)
暗黒大陸じゃがたら / でも・デモ・DEMO (1982)
ムーンライダーズ / 工場と微笑 (1984)
Nav Katze / 水まねき (1987)
Rovo / LOQUIX (2004)



【日本■日本のポップス/歌謡曲】
霧島昇 / 胸の振子 (1947)
美空ひばり / お祭りマンボ (1952)
キャンディーズ / 暑中お見舞い申し上げます (1977)
中森明菜 / 少女A (1982)
Doopees / Now That You've Gone (1995)
川本真琴 / 愛の才能 (1997)



【日本■沖縄音楽】
喜納昌吉&チャンプルーズ / じんじん (1980)
ネーネーズ / Ikawū (1991)
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12-Oct-2019 Top 20 Hits

2019-10-12 18:15:08 | Weekly Top 15
1. ← 2. 5Chelsea Wolfe / Be All Things (2019 - Birth of Violence)
2. ← 5. 2Angel Olsen / Lark (2019 - All Mirrors)
3. ← 1. 7Spellling / Under the Sun (2019 - Mazy Fly)
4. ← 3. 6Shura / Skyline, Be Mine (2019 - Forevher)
5. ← 7. 4 Vagabon / Water Me Down (2019 - Vagabon)
6. ← 4. 6Caroline Polachek / Door (2019 - Single)
7. ← 13. 3Charly Bliss / Capacity (2019 - Young Enough)
8. ← 6. 6 Yann Tiersen / Koad (2019 - All)
9. ← 17. 2 Little Simz / Selfish (feat. Cleo Sol) (2019 - Grey Area)



10. NEW 1 Penelope Isles / Chlorine (2019 - Until the Tide Creeps In)
11. ← 8. 8 Lana Del Rey / The Greatest (2019 - Norman Fucking Rockwell)
12. ← 9. 8 Bon Iver / Hey, Ma (2019 - i,i)



13. NEW 1 Nick Cave and the Bad Seeds / Bright Horses (2019 - Ghosteen)
14. ← 10. 9Big Thief / Not (2019 - Two Hands)
15. ← 15. 9 DIIV / Skin Game (2019 - House of Sugar)
16. ← 12. 9 Black Country, New Road / Sunglasses (2019 - Single)
17. ← 19. 2Kedr Livanskiy / Ivan Kupala (New Day) (2019 - Your Need)
18. ← 20. 2Zsela / Earlier Days (2019 - Single)
19. ← 16. 4 Hand Habits / Placeholder (2019 - Placeholder)



20. NEW 1 Matmos / Plastic Anniversary (2019 - Plastic Anniversary)
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日本幻景 #26 — 多摩美と広告

2019-10-10 21:22:46 | Bibliomania
多摩美術大学は1935(昭和10)年に多摩帝国美術学校として創立。設立者の一人で初代校長となった杉浦非水(すぎうらひすい:1876-1965)は元々東京美術学校(現東京藝術大学)で日本画を専攻していたが、洋画の大家である黒田清輝のもとへ出入りするようになると、黒田が留学から持ち帰ったパリ万博の出品物やアールヌーヴォーのポスター類に強く影響され、グラフィックデザインを志す。三越呉服店の嘱託デザイナーとなって季節の売り出しや新装開店のポスターを手がけ、昭和初期を代表する広告デザイナーとなり、多摩美術学校でも校長と図案科主任教授を兼務。「七人社」というグループ活動にも熱心で、やがて所属の職場や学校などから若手デザイナーが次々とグループを結成。戦局の悪化により活動は制約を受けたが戦後は盛り返し、多摩美術学校は多摩造形美術専門学校⇒1953年に4年制の多摩美術大学となる。戦前に資生堂の専属デザイナーとして名を馳せた山名文夫(やまなあやお:1897-1980)がやがて杉浦の後継で図案科主任となり、多摩美は多数の広告クリエイターを輩出、昭和~平成の爛熟する世相を彩った(ヘッダー画像=東京地下鉄道株式会社の上野浅草間開業広告・1927・杉浦)


銀座三越開店・1930・杉浦


杉浦が1930~40年代に手がけた煙草パッケージデザイン


資生堂化粧品・1955・山名


快盗ルビイ・1988・和田誠(1957年図案科卒業)


平凡パンチ創刊号・1964・大橋歩(1964年絵画科卒業)


日清焼そばUFO・1994・齋藤和典(CFプランナー・1984年デザイン科卒業)


サントリーモルツ・1995・川口清勝(アートディレクター・1985年デザイン科卒業)
※以上の図版:多摩美術大学創立60周年記念展「広告デザインの誕生から現代まで」1995・図録より


「親しみのある存在としての読者モデル」なのにカリスマを名乗るのおかしくね?
(ゴミ清掃員のアルバイトをしているマシンガンズ滝沢さんに対し)プリングルズの容器の金属部分はやっぱ分別するの?
シロウトが口を出すのが政治

などなど、芸能人としてはわりと民主的な発言をしてきた有吉弘行さんではあるが、ラジオとロンハー以外の彼の番組はひどいものが多いし、ラジオとロンハーでも違和感を覚えることが少なくない。先日のラジオでは、太田プロ所属でほぼ同期の劇団ひとりさん(本名川島)とむかし風俗の朝営業へ行って、女の子が一人しかいないので、有吉さんがサービスを受ける「1時間ほど川島が待ってた」。

いや私も会社を辞めた2003年から4~5年は風俗・キャバクラの類を利用したものですが、そもそもホワイト企業NTTでもやっていけないような、男社会の競争からははみ出して排除されてしまう私が「男社会が女を従属させて商品として共有する」構造に乗っかるべきでないと思うに至り、その後は足を踏み入れていない。じゃあエロ同人を作るのはどうなんだといわれたら返す言葉もないが。

そういう私からは『有吉の夏休み』という特番も、まるで芸能界が一つの会社で、幹部の接待旅行みたいな趣きで、受け入れ難い。吉本の闇営業の問題にしても、他の事務所でも横断的に行われており、どうも電通が同業種のライバルだろうと関係なく多数の企業の広告を請け負い、関係者や政治家子弟を縁故採用し、広告主大企業とメディア(テレビ新聞)の双方に睨みを利かせてカネとコネの帝国を築いているさまを連想してしまう。もちろん巨悪なのは電通に決まってますが、芸能人の悪徳やパリピぶりがわれわれに向けたイメージ広告として、巨悪を覆い隠し温存する共犯者かのように思えてしまうわけです—
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5-Oct-2019 Top 20 Hits

2019-10-05 19:36:56 | Weekly Top 15
1. ← 1. 6Spellling / Under the Sun (2019 - Mazy Fly)
2. ← 3. 4Chelsea Wolfe / Be All Things (2019 - Birth of Violence)
3. ← 4. 5Shura / Skyline, Be Mine (2019 - Forevher)
4. ← 2. 5Caroline Polachek / Door (2019 - Single)



5. NEW 1 Angel Olsen / Lark (2019 - All Mirrors)
6. ← 10. 5 Yann Tiersen / Koad (2019 - All)
7. ← 12. 3 Vagabon / Water Me Down (2019 - Vagabon)
8. ← 5. 7 Lana Del Rey / The Greatest (2019 - Norman Fucking Rockwell)
9. ← 7. 7 Bon Iver / Hey, Ma (2019 - i,i)
10. ← 6. 8Big Thief / Not (2019 - Two Hands)
11. ← 19. 2 Swans / It's Coming It's Real (2019 - Leaving Meaning.)
12. ← 8. 8 Black Country, New Road / Sunglasses (2019 - Single)
13. ← 17. 2Charly Bliss / Capacity (2019 - Young Enough)
14. ← 13. 5Westkust / Daylight (2019 - Westkust)
15. ← 11. 8 DIIV / Skin Game (2019 - House of Sugar)
16. ← 15. 3 Hand Habits / Placeholder (2019 - Placeholder)



17. NEW 1 Little Simz / Selfish (feat. Cleo Sol) (2019 - Grey Area)
18. ← 9. 9 Ava Rocha / Pangeia (2018 - Trança)



19. NEW 1 Kedr Livanskiy / Ivan Kupala (New Day) (2019 - Your Need)



20. NEW 1 Zsela / Earlier Days (2019 - Single)
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