マガジンひとり

オリンピック? 統一教会? ジャニーズ事務所?
巻き添え食ってたまるかよ

2017 — 75 Best Songs

2017-12-31 21:40:16 | Year End Charts
75) Wolf Parade / Valley Boy
74) Juana Molina / Sin dones
73) Circuit des Yeux / Black Fly
72) 坂本龍一 / Solari
71) Dream Wife / Hey Heartbreaker (2016)


70) Alison Krauss / Losing You
69) Céu / Perfume do invisível (2016)
68) Fleet Foxes / Fool's Errand
67) Chemtrails / Deranged
66) Dan Auerbach / King of a One Horse Town
65) Jlin / Nyakinyua Rise
64) Blanck Mass / Silent Treatment
63) Ryan Adams / Do You Still Love Me?
62) CCFX / The One to Wait
61) The National / The System Only Dreams in Total Darkness
60) Xiu Xiu / Jenny GoGo
59) The War on Drugs / Pain
58) Julien Baker / Turn Out the Lights
57) Four Tet / Two Thousand and Seventeen
56) Fever Ray / To the Moon and Back


55) Richard Dawson / Ogre
54) Él Mató a un Policía Motorizado / El tesoro
53) Charlotte Gainsbourg / Rest
52) Future Islands / Cave
51) King Krule / Czech One
50) The Church / Another Century
49) Susanne Sundfør / Mountaineers (feat. John Grant)
48) Destroyer / Tinseltown Swimming in Blood
47) Big Thief / Mythological Beauty
46) Ty Segall / Break a Guitar
45) The xx / On Hold
44) King Gizzard and the Lizard Wizard / Sleep Drifter
43) The Lemon Twigs / Night Song
42) Steve Lacy / Dark Red
41) Sufjan Stevens, Bryce Dessner, Nico Muhly, James McAlister / Mercury
40) Lorde / Green Light
39) Harry Styles / Sign of the Times
38) Haim / Want You Back
37) Hundred Waters / Blanket Me
36) The Horrors / Something to Remember Me by
35) The New Pornographers / Play Money


34) Father John Misty / Pure Comedy
33) Drake / Passionfruit
32) Broken Social Scene / Hug of Thunder
31) Mac DeMarco / On the Level
30) Brand New / Same Logic/Teeth
29) King Krule / Dum Surfer
28) Perfume Genius / Slip Away
27) Laura Marling / Wild Fire
26) Mannequins on 7th Street / Midnight (2016)
25) Sampha / (No One Knows Me) Like the Piano
24) Charlotte Gainsbourg / Deadly Valentine
23) Thundercat / Show You The Way (feat. Micheal McDonald & Kenny Loggins)
22) Algiers / The Underside of Power
21) Mew / Carry Me to Safety
20) Calvin Harris / Slide (feat. Frank Ocean & Migos)
19) Courtney Barnett & Kurt Vile / Over Everything
18) The Mountain Goats / Rain in Soho
17) Downtown Boys / Somos Chulas (No Somos Pendejas)
16) Foxygen / America (2016)
15) Kano / 3 Wheel-ups (feat. Wiley & Giggs) (2016)
14) St. Vincent / Los Ageless
13) Linda Perhacs / We Will Live
12) Kevin Morby / City Music
11) LCD Soundsystem / American Dream
10) Future Islands / Ran
9) Hurray for the Riff Raff / Pa'lante
8) Zola Jesus / Exhumed
7) Big Thief / Mary
6) Feist / Century
5) Kirin J Callinan / S. A. D.
4) Crystal Fairy / Chiseler
3) La Femme / Où va le monde (2016)
2) The War on Drugs / Thinking of a Place
1) Susanne Sundfør / Undercover


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30-Dec-2017 Top 20 Songs

2017-12-30 17:58:32 | Weekly Top 15
1. ← 1. 3 Charlotte Gainsbourg / Deadly Valentine (2017 - Rest)
2. ← 2. 3 Fever Ray / To the Moon and Back (2017 - Plunge)
3. ← 7. 2 Emily Haines & the Soft Skeleton / Fatal Gift (2017 - Choir of the Mind)
4. ← 3. 4 Kevin Morby / City Music (2017 - City Music)
5. ← 9. 3 alt-J / In Cold Blood (2017 - Relaxer)
6. ← 5. 5 King Gizzard & the Lizard Wizard / Tezeta (2017 - Sketches of Brunswick East)
7. ← 4. 5 Björk / Blissing Me (2017 - Utopia)
8. ← 15. 4 The New Pornographers / High Ticket Attractions (2017 - Whiteout Conditions)
9. ← 6. 4 Nikki Lane / Jackpot (2017 - Highway Queen)
10. ← 13. 4 Lowly / Still Life (2017 - Heba)



11. NEW 1 Sufjan Stevens / Tonya Harding (in D major) (2017 - Single)
12. ← 17. 2 Oumou Sangaré / Fadjamou (2017 - Mogoya)
13. ← 8. 6 Amadou & Mariam / Bofou Safou (2017 - La Confusion)
14. ← 12. 3 Kedr Livianskiy / Ariadna (2017 - Ariadna)
15. ← 11. 4 Sheer Mag / Expect the Bayonet (2017 - Need to Feel Your Love)
16. ← 14. 2 Forest Swords / Arms Out (2017 - Compassion)



17. NEW 1 Alex Cameron / Candy May (2017 - Forced Witness)
18. ← 20. 2 Jason Isbell and the 400 Unit / If We Were Vampires (2017 - The Nashville Sound)
19. ← 10. 7 CCFX / The One to Wait (2017 - CCFX EP)



20. NEW 1 Drab Majesty / Cold Souls (2017 - The Demonstration)
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23-Dec-2017 Top 20 Songs

2017-12-23 19:44:38 | Weekly Top 15
1. ← 2. 2 Charlotte Gainsbourg / Deadly Valentine (2017 - Rest)
2. ← 5. 2 Fever Ray / To the Moon and Back (2017 - Plunge)
3. ← 1. 3 Kevin Morby / City Music (2017 - City Music)
4. ← 3. 4 Björk / Blissing Me (2017 - Utopia)
5. ← 4. 4 King Gizzard & the Lizard Wizard / Tezeta (2017 - Sketches of Brunswick East)
6. ← 7. 3 Nikki Lane / Jackpot (2017 - Highway Queen)



7. NEW 1 Emily Haines & the Soft Skeleton / Fatal Gift (2017 - Choir of the Mind)
8. ← 8. 5 Amadou & Mariam / Bofou Safou (2017 - La Confusion)
9. ← 17. 2 alt-J / In Cold Blood (2017 - Relaxer)
10. ← 6. 6 CCFX / The One to Wait (2017 - CCFX EP)
11. ← 14. 3 Sheer Mag / Expect the Bayonet (2017 - Need to Feel Your Love)
12. ← 20. 2 Kedr Livianskiy / Ariadna (2017 - Ariadna)
13. ← 12. 3 Lowly / Still Life (2017 - Heba)



14. NEW 1 Forest Swords / Arms Out (2017 - Compassion)
15. ← 16. 3 The New Pornographers / High Ticket Attractions (2017 - Whiteout Conditions)
16. ← 9. 6 Charlotte Gainsbourg / Rest (2017 - Rest)



17. NEW 1 Oumou Sangaré / Fadjamou (2017 - Mogoya)
18. ← 11. 7 Bibio / 09:13 (2017 - Phantom Brickworks)
19. ← 10. 7 Linda Perhacs / We Will Live (2017 - I'm a Harmony)



20. NEW 1 Jason Isbell and the 400 Unit / If We Were Vampires (2017 - The Nashville Sound)
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読書メーター #4 — この地獄を生きるのだ、ほか

2017-12-17 17:25:38 | 読書
コミティア再版待ってて @Ito_SIPD 12月12日
京大修士のフォロワーが、就職するも野犬のうろつく田舎の異常な施設に飛ばされ巨大な声で数字を読み上げる異常な業務に従事するなどしていると思ったら、今度は飲み会で男同士のフェラチオを見る羽目になったらしいので、あまりに過酷な環境に咽び泣いてる

軍馬とケブラー繊維 @ioriveur 12月12日
好きな作家のインターネット性格がちゃんとしているとめちゃくちゃ心休まることがわかってきた

明和電機 @MaywaDenki 12月11日
銃・病原菌・鉄を読んでたら、「家畜化できる動物の条件」として

1 雑食
2 成長がそこそこ早い
3 どこでもセックスできる
4 おとなしい
5 密集してもパニックにならない
6 組織のコマになれる

とあり「羊、牛、豚、鶏」が家畜になったらしいが、
人間が一番条件をみたしてると思った。

コミティア再版待ってて @Ito_SIPD 12月8日
売れない大衆向け作家とその読者がその売れなさを何かの前衛と捉えてしまい大衆向けであるにも関わらず選民思想を構築してしまうの本当に悲しいですね

宗田威@髭面‏ @soudai3 12月8日
氷河期就職組、生き残りはまさに生存バイアスで強烈な努力至上主義の選民思想の持ち主に成長してたりするから、そんなんが経営陣になる10年、20年後はホンマに地獄やで。

desean takahashi @desean97 12月5日
最近つくづく思うが、「人間を働かせるには足元をグラつかせて不安に陥れるに如くは無し」と考える人は本当に多いんだな。で、パフォーマンスが上がらないと「グラつかせ方が足りない」「もっと不安にさせなければ」とエスカレートしていく。スゴい人たちもいたもんである。

じこぼう‏ @kinkuma0327 12月3日
例えば、いわゆる「頭のいい」差別主義者が、デマとわかっていて差別的なデマ、フェイクニュースをネットに放出し、「頭の悪い」差別主義者が、それを信じて拡散する。差別をするのは頭の悪い人だ、とはいえない。むしろ、差別のヒエラルキー構造の上位にいる人間こそ、差別煽動者なのではないか。




今回紹介の一冊『その言葉、異議あり』の中で、日本の居酒屋を愛するモラスキー氏は、白人の大学教授ということで、居合わせた客の中には彼に対して突っかかってくる者も。文部省だか文科省だか忘れたが、役人が3人連れだかで「われわれは全員東大なんです」と胸を張るので、モラスキー氏は「それは許してあげますから、次はもっと面白いことを言ってください」と返した。

役人たちは二の句が継げず、険悪な雰囲気に。これと似た状況で、二の句を継いで、飛び火して、炎上・泥仕合になってしまった件が最近あった。古野とかいう東大卒の小説家が、北海道大読書サークルの感想ツイートに対して激怒、逆上して差別的暴言の連続、自滅という感じでアカウントを閉じざるをえなくなった。経緯は各種まとめに記録されてしまっており、作風がラノベのような体裁のミステリ小説ということもあって、彼が作家として汚名をすすぐ道は極めて険しいといえよう。

筒井の『大いなる助走』にもあったっけ。地方都市の文芸同人誌が舞台で、大垣という人物は、合評会みたいな場で批判されるのを恐れ、より難解で、コメントしづらい作風へ走る。そしてそういう厨二的なポーズに惹かれる女子高生をたらし込み、妊娠が分るとポイ捨てし、彼女を自殺へ追いやる。元は教師だったが不祥事で解雇、実家にパラサイトするニートみたいな境遇で自意識ばかり肥大し、大企業に勤める主人公に激しく嫉妬する。

主人公は主人公で、勤務先の内情を暴く小説で直木賞候補になったばかりに、会社はクビ、受賞しなければ先はないという追い込まれた状況で、選考委員各位に対し悪夢的な献身を迫られる。人気商売で、ゼロからイチになることは大変なのだ。この小説は誇張しているものの、実際かつてのジャニー喜多川は好みの少年を入寮させて性暴力をはたらいた。有名になれるかもしれないから逆らえない。

勉強のできる人は、役人になるか大企業に勤めてしまえば、先ほどの文科省の役人みたいに世間知が子どものままでもまっとうできるのかも分らないが、いまの世は少子化やスマホ・SNSの普及などで、売り手市場といっても、それは表面的にそうなので、実際は個が分断され、より人気商売の商品のような形で評判に左右されてフワフワ漂わざるをえないような形勢だ。うつにもなる。

小林エリコさんの『この地獄を生きるのだ』は、4度の自殺未遂、生活保護を受ける境遇から不死鳥のごとくよみがえった感動の記録である。彼女もやはり就活がうまくいかず、パチスロ漫画と謳う、実はエロ漫画雑誌の編集を、社会保障もないような怪しい会社で手がけることに。ブラック労働のため、うつ⇒自殺未遂⇒生活保護へと追いやられるのだが、漫画本を作った経験値が、やがて彼女を復活させることに。

いまならデジ同人やピクシブという手もあるし、エロ漫画は参入障壁が低いのだ。岡崎京子や近藤ようこのような優れた才能もデビューはエロ雑誌。サブカル好きだった彼女は、仕事としての経験だけでなく、心理的な垣根の低さ=誰でも表現行為をしていいんだってことを味方にして、社会復帰を果たせたといえよう。長期入院~超早期退職後、当ブログをきっかけとしてエロ同人に参入することができた私自身をも重ね合せ、大いに勇気づけられる一冊でした。ぜひお勧めしたい—



有閑階級の理論[新版] (ちくま学芸文庫)
Thorstein Veblen,村井 章子
筑摩書房

ソースタイン・ヴェブレン/有閑階級の理論/ちくま学芸文庫・2016(原著1899)
19世紀末に書かれた本。有益そうなところを中心にナナメ読み。古来、男女の気質の違いが、女を辛抱強い生産の仕事へ、男を狩猟と戦争へ向わせた。ゆえ武勇の誇示につながらないような活動は価値がないとされ、支配階層を「衒示的浪費・閑暇=非生産的な見せびらかし」へ導く。この延長上に大衆消費社会のバカンス・ファッション・スポーツ・賭博などがあるとのことで、とくにスポーツ・賭博の「狡猾なやり口や他人の利益を平然と無視する行為」は、政治・企業・マスコミ・SNS等を媒体として、いま咲き誇り、資本主義を爛熟させているといえよう


その言葉、異議あり!―笑える日米文化批評集 (中公新書ラクレ)
Michael S. Molasky
中央公論新社

マイク・モラスキー/その言葉、異議あり!—笑える日米文化批評集/中公新書ラクレ・2007
彼は日本の居酒屋をこよなく愛す。私もそれについての新聞コラムで彼を知った。専門分野である沖縄をはじめ「米軍の日本占領」とそれによる文化の衝突と受容・変容にまつわる著書も読んだ。「闇市」「街娼(パンパン)」にちなんで彼が編んだアンソロジー短編小説集は見事なもので、感心するばかりであったが、本書を読んで、どうも彼は根本的に猥雑なストリート系の摩擦や軋轢が好きで、それによって毒舌や皮肉の腕を磨くことを人生のテーマとしている、スノビズムの一変形なのではないかと思うに至った。そこそこ面白い、が好人物とは決していえない


アマゾンが描く2022年の世界 すべての業界を震撼させる「ベゾスの大戦略」 (PHPビジネス新書)
田中 道昭
PHP研究所

田中道昭/アマゾンが描く2022年の世界 すべての業界を震撼させるベゾスの「大戦略」/PHPビジネス新書・2017
私は2004年からアマゾンを使い始め、07年にいったん出入り禁止となったが、米英のアマゾンでCDを買い、2014年に日本のアマゾンにも復帰して、マーケットプレイスもフル活用(アマゾンで買った本・CDをアマゾンで売る)、最近は服・靴や酒・食品も買う。ユーザー・エクスペリエンスは圧倒的で他の追随を許さない。株主に配当せずすべて先行投資に注ぎ、これからも世界中でアマゾン信者を増やしてゆくだろう。著者もそんな一人で、「天の時」など怪しげなキーワードや図表を用いてその強みを解説。300ページ近くあるが内容はもう一つ


新しい時代のお金の教科書 (ちくまプリマー新書)
山口 揚平
筑摩書房

山口揚平/新しい時代のお金の教科書/ちくまプリマー新書・2017
前半、貨幣の歴史を紐解き「資本主義の一番の問題は格差でなく(価値を共有するような)文脈の毀損」とするのは良い。が、経済の脱モノ化により資本主義が衰え、国家から企業、さらには個人のネットワークにより自尊の感情が満たされた個々の時間や信用が貨幣にとって代わるというのは噴飯もの。俺の時間には価値があるというエリートの驕りが窺えるし、介護や保育は人手不足でも賃金が上がらず、一方でアマゾンやグーグルは企業向けクラウドサービスなどで有益な人間だけ囲い込んで資本帝国を築く、閉塞した現実を無視。ちくまもひどい本を出すなあ


大家さんと僕
矢部 太郎
新潮社

矢部太郎/大家さんと僕/新潮社・2017
ロンハーでカズレーザーに弟子を取らせるというドッキリを見て、彼がまっすぐな心で若者と向き合い、仲良くなる様子に感銘を受けた。また逆に誰かの「エホバ勧誘員は小ぎれいにしてるババアだから目に入った瞬間に、あ、敵だな、という感情になってしまう」というツイートも目にし、いまの世は若者が屈託なく高齢者に接する方が難しいのかなと。本書の2人の関係は理想的で、「のちゃん」というチャラい芸風の後輩が大家さんと仲良くなって矢部くんが嫉妬するくだりなど実に微笑ましい。お笑い界の実力主義によって磨かれる人間性に希望を感じた次第


人間の居場所 (集英社新書)
田原 牧
集英社

田原牧/人間の居場所/集英社新書・2017
Web連載をまとめた新書本でチャプターが10本。彼は女装家として著名だが、思い入れたっぷりな昔話が混じる項など、むしろ何でも見てやろう的な男性性が濃厚に漂う。貧困問題は関係性の貧困であり、人として扱われる居場所の回復が必要であるという主旨には同感ながら、各チャプターがバラバラに投げ出された印象のため、かえってサブカル的な新自由主義に回収されかねないのではと。子ども食堂・刑務所の無期囚・LGBT・シリア難民など、それぞれもっと掘り下げた骨太なノンフィクションとして出会いたかった。つながりのない雑学は忘れたい


僕たちのインターネット史
ばるぼら,さやわか
亜紀書房

ばるぼら&さやわか/僕たちのインターネット史/亜紀書房・2017
ドワンゴ川上量生「ニコニコ動画はあくまでプラットフォームなので、その中のコンテンツがよいかどうかという価値判断はしない」。いっぽう米音楽サイトPitchforkは必ず星の数で評価し長文のレビューを掲載。リスクを取って価値を示すことで大きく成長。日本人は役人になりたがる。通信省インターネット局ニコニコ課みたいな。役人がリスクを避けたあげく残ったのはグーグル的なソフトな環境管理型権力か、倫理のないまとめブログ&バイラルメディア(ツイッターやFBのタイムライン)。日本のウェブは閉塞し、若者の時間はスマホに流れた


リニア新幹線が不可能な7つの理由 (岩波ブックレット)
樫田 秀樹
岩波書店

樫田秀樹/リニア新幹線が不可能な7つの理由/岩波ブックレット・2017
ナニワ金融道の灰原「僕は君のような官ではない、民ですからミスはミスとして堂々と認めて明らかにするほうが傷口が広がらない分得なんです」。政府から財政投融資3兆を受け、総工費9兆で2027年に品川~名古屋、37年に大阪まで開通、単体では赤字ながら新幹線と合せ輸送実績1.5倍に伸ばし採算が立つと説明するJR東海。本書が指摘するように難題が山積みで、工期は遅れ、建設費も膨れ上がることは火を見るよりも明らか。途方もない無理筋の話に驚くも、誰も責任を取らない官僚制タテ社会、にっぽんの傷口は広がるばかり…(;´Д`)


ブラック部活動 子どもと先生の苦しみに向き合う
内田 良
東洋館出版社

内田良/ブラック部活動 子どもと先生の苦しみに向き合う/東洋館出版社・2017
映画プロデューサーや俳優による性暴力。ジャニーズ事務所の男児への強制ワイセツ。前者はようやく告発され始めたが、後者には誰も触れない。「広告の価値観」では、売りにならないことは闇に葬られる。本書で扱われる部活は、いまや学生の就職活動の成否を左右する「売り」だ。教師にとっても、本来はサービス残業に当たる、自主的な課外活動に過ぎない筈なのに、教員採用試験では部活を経験して指導できることが大きく物を言う。企業と消費社会の論理が幅を利かせ、若い教師と学生が自主的に商品となるよう仕向ける実態は、まさにブラック部活動


この地獄を生きるのだ うつ病、生活保護。死ねなかった私が「再生」するまで。
小林エリコ
イースト・プレス

小林エリコ/この地獄を生きるのだ うつ病、生活保護。死ねなかった私が「再生」するまで/イーストプレス・2017
誰かが「運命が彼女を選んだ」と感想をツイートしていた。本当だと思う。田原牧氏の著書で「人として扱われる居場所が必要」と論じられていたが、本書はさらに、その居場所=市に一ヵ所しかない精神科クリニック+製薬会社が生活保護の制度を利用して彼女らを搾取し、そこから出られなくさせる地獄を描く。生活保護を受ける屈辱感、役所やワーカーやクリニックのデイケアなど運用の実態、体験した者でなければ書けないことだらけで、これから福祉や精神医療を志す人に大いに参考になるのでは。私も勇気をもらった。地獄を生き抜いてくれてありがとう
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16-Dec-2017 Top 20 Songs

2017-12-16 19:40:14 | Weekly Top 15
1. ← 1. 2 Kevin Morby / City Music (2017 - City Music)



2. NEW 1 Charlotte Gainsbourg / Deadly Valentine (2017 - Rest)
3. ← 6. 3 Björk / Blissing Me (2017 - Utopia)
4. ← 10. 3 King Gizzard & the Lizard Wizard / Tezeta (2017 - Sketches of Brunswick East)



5. NEW 1 Fever Ray / To the Moon and Back (2017 - Plunge)
6. ← 3. 5 CCFX / The One to Wait (2017 - CCFX EP)
7. ← 12. 2 Nikki Lane / Jackpot (2017 - Highway Queen)
8. ← 7. 4 Amadou & Mariam / Bofou Safou (2017 - La Confusion)
9. ← 2. 5 Charlotte Gainsbourg / Rest (2017 - Rest)
10. ← 4. 6 Linda Perhacs / We Will Live (2017 - I'm a Harmony)
11. ← 8. 6 Bibio / 09:13 (2017 - Phantom Brickworks)
12. ← 15. 2 Lowly / Still Life (2017 - Heba)
13. ← 5. 7 Julien Baker / Turn Out the Lights (2017 - Turn Out the Lights)
14. ← 17. 2 Sheer Mag / Expect the Bayonet (2017 - Need to Feel Your Love)
15. ← 11. 8 Circuit des Yeux / Black Fly (2017 - Reaching for Indigo)
16. ← 20. 2 The New Pornographers / High Ticket Attractions (2017 - Whiteout Conditions)



17. NEW 1 alt-J / In Cold Blood (2017 - Relaxer)
18. ← 9. 8 Beck / I'm so Free (2017 - Colors)
19. ← 13. 4 Radiohead / I Promise (2017 - OK Computer OKNOTOK 1997 2017)



20. NEW 1 Kedr Livianskiy / Ariadna (2017 - Ariadna)
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9-Dec-2017 Top 20 Songs

2017-12-09 21:05:40 | Weekly Top 15
1. NEW 1 Kevin Morby / City Music (2017 - City Music)
2. ← 2. 4 Charlotte Gainsbourg / Rest (2017 - Rest)
3. ← 3. 4 CCFX / The One to Wait (2017 - CCFX EP)
4. ← 1. 5 Linda Perhacs / We Will Live (2017 - I'm a Harmony)
5. ← 4. 6 Julien Baker / Turn Out the Lights (2017 - Turn Out the Lights)
6. ← 7. 2 Björk / Blissing Me (2017 - Utopia)
7. ← 13. 3 Amadou & Mariam / Bofou Safou (2017 - La Confusion)
8. ← 9. 5 Bibio / 09:13 (2017 - Phantom Brickworks)
9. ← 5. 7 Beck / I'm so Free (2017 - Colors)
10. ← 15. 2 King Gizzard & the Lizard Wizard / Tezeta (2017 - Sketches of Brunswick East)
11. ← 6. 7 Circuit des Yeux / Black Fly (2017 - Reaching for Indigo)



12. NEW 1 Nikki Lane / Jackpot (2017 - Highway Queen)
13. ← 17. 3 Radiohead / I Promise (2017 - OK Computer OKNOTOK 1997 2017)
14. ← 11. 8 John Maus / The Combine (2017 - Screen Memories)



15. NEW 1 Lowly / Still Life (2017 - Heba)
16. ← 14. 7 Japanese Breakfast / Machinist (2017 - Soft Sounds from Another Planet)



17. NEW 1 Sheer Mag / Expect the Bayonet (2017 - Need to Feel Your Love)
18. ← 8. 9 Grizzly Bear / Three Rings (2017 - Painted Ruins)
19. ← 10. 8 King Krule / Dum Surfer (2017 - The Ooz)



20. NEW 1 The New Pornographers / High Ticket Attractions (2017 - Whiteout Conditions)
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2017-12-07 20:08:40 | マンガ
彼らは、文明人と違って時間をたくさん持っている。時間を持っているというのは、その頃の彼らの生活は、2~3時間畑にゆくだけで、そのほかはいつも話をしたり踊りをしていたからだ。月夜になぞ何をしているのかと行ってみたことがあったが、月を眺めながら話をしていた。

まァ優雅な生活というやつだろうか、自然のままの生活というのだろうか。ぼくはそういう土人の生活が人間本来の生活だといつも思っている。

(中略)完備した自然の冷暖房の中でまずい物を喰って、粗末なところに住み、なんの娯楽もなく(時たま踊りがあるくらい)、そんなところで満足して生活している。まあ、どこを探しても何もないのだから満足せざるを得ないのだが、この満足というのがなかなか得難いものだと思う。ま、いうなれば何もしないわけだが、ぼくはまたソレが好きなんだナ。

この娘は、いやこの娘に限らず、土人は「満足を知る」ことを知っている、めずらしい人間だと思って、今でも敬意をはらっている。 —(水木しげる 『水木しげるのラバウル戦記』 ちくま文庫・1997、原著1994)





以前、読書メーターの2回目で紹介した、「現代の戦争は必ず持久戦・経済戦となるが、日本は重要物資の8割を外国に依存し、しかも主要輸出品は外国の生活必需品ではない生糸。武力戦に勝てても持久戦・経済戦には絶対勝てない。戦争する資格がない」という旧軍人の言葉。

それでも日本人は戦争を選んだ。全面戦争で、もちろん持久戦・経済戦となり、わが国がとった手段は、将兵を消耗品として扱うことだった。南京事件も従軍慰安婦も敵国捕虜の強制労働も、この延長にあり、そしていま、わが国を蝕むいくつかの問題=ブラック企業・外国人労働者の待遇・原発や五輪・人材派遣=もまた同根なので、反省していない状況証拠として受け取られ、戦前戦中の問題がいつまでも蒸し返されることにもなるのだろう。

水木しげるさんは一兵士として、この様子を目の当りにした。私が、天の配剤だなと思うのは、彼が派遣されたのがニューギニアのラバウルで、現地人=水木さんが「土人」という言葉を使うのは、土と一体化して生きる人という意味で、差別の反対=と交流し、左腕を失ってもどうにか生き延び、さらに仲良くなって、戦争が終ると、現地除隊してそこで暮らそうか大いに迷ったほどだったことだ。

欲望に取りつかれ、人間を消耗品にして、戦って死ぬならまだしも、大勢を餓死させるような日本軍より、足るを知る現地人のほうがよほど人間らしい。この認識が、水木さんの漫画の原点にあるに違いない。「錬金術」という短編では、ねずみ男が「錬金術は金(きん)を得ることではなく、それによって金(かね)では得られない希望を得ることにある」と称して貧乏人にたかり続ける。

ブラック企業の「やりがい搾取」みたいだ。スマホ&SNSでつながりと承認欲求を煽り、煽られ、商品であると同時に次の客を呼んでくる広告も兼ねるよう仕向けられるわれわれにも同じことがいえるだろう—



水木しげるのラバウル戦記 (ちくま文庫)
水木 しげる
筑摩書房
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2002 — 25 Best Songs

2017-12-04 18:36:38 | Year End Charts
1) The Flaming Lips / Do You Realize??
2) 元ちとせ / ワダツミの木
3) t.A.T.u. / All the Things She Said
4) Interpol / Obstacle 1
5) Moby / We Are All Made of Stars
6) Las Ketchup / The Ketchup Song (Hey Hah)
7) The White Stripes / Fell in Love With a Girl (2001)
8) Missy Elliott / Work It



9) Avril Lavigne / Complicated
10) Eminem / Without Me
11) Basement Jaxx / Where's Your Head at (2001)
12) Doves / There Goes the Fear
13) Red Hot Chili Peppers / By the Way
14) The Streets / Has It Come to This?
15) The White Stripes / Dead Leaves and the Dirty Ground (2001)
16) Nirvana / You Know You're Right



17) Beck / Lost Cause
18) David Bowie / Slip Away
19) Morcheeba / Undress Me Now
20) Wilco / Heavy Metal Drummer (2001)



21) Bowling for Soup / Girl All the Bad Guys Want
22) The Streets / Weak Become Heroes
23) Pulp / Bad Cover Version (2001)
24) Dragon Ash / Life goes on
25) P.O.D. / Boom (2001)
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2-Dec-2017 Top 20 Songs

2017-12-02 18:48:42 | Weekly Top 15
1. ← 1. 4 Linda Perhacs / We Will Live (2017 - I'm a Harmony)
2. ← 5. 3 Charlotte Gainsbourg / Rest (2017 - Rest)
3. ← 15. 3 CCFX / The One to Wait (2017 - CCFX EP)
4. ← 3. 5 Julien Baker / Turn Out the Lights (2017 - Turn Out the Lights)
5. ← 2. 6 Beck / I'm so Free (2017 - Colors)
6. ← 4. 6 Circuit des Yeux / Black Fly (2017 - Reaching for Indigo)



7. NEW 1 Björk / Blissing Me (2017 - Utopia)
8. ← 9. 8 Grizzly Bear / Three Rings (2017 - Painted Ruins)
9. ← 13. 4 Bibio / 09:13 (2017 - Phantom Brickworks)
10. ← 6. 7 King Krule / Dum Surfer (2017 - The Ooz)
11. ← 10. 7 John Maus / The Combine (2017 - Screen Memories)
12. ← 7. 7 St. Vincent / Los Ageless (2017 - Masseduction)
13. ← 20. 2 Amadou & Mariam / Bofou Safou (2017 - La Confusion)
14. ← 12. 6 Japanese Breakfast / Machinist (2017 - Soft Sounds from Another Planet)




15. NEW 1 King Gizzard & the Lizard Wizard / Tezeta (2017 - Sketches of Brunswick East)
16. ← 8. 8 The Church / Another Century (2017 - Man Woman Life Death Infinity)
17. ← 18. 2 Radiohead / I Promise (2017 - OK Computer OKNOTOK 1997 2017)
18. ← 11. 8 Courtney Barnett & Kurt Vile / Over Everything (2017 - Lotta Sea Lice)
19. ← 17. 3 Kaitlyn Aurelia Smith / An Intention (2017 - The Kid)
20. ← 14. 9 Rostam / Gwan (2017 - Half-Light)
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