Black Magic Woman (1968 - The Best of Peter Green's Fleetwood Mac)
Need Your Love so Bad (1968 - The Pious Bird of Good Omen)
Albatross (1969 - The Best of Peter Green's Fleetwood Mac)
Man of the World (1969 - The Best of Peter Green's Fleetwood Mac)
英1位のインスト曲Albatrossに続き英2位となったMan of the Worldは「生まれてこなければよかった」というメランコリックな歌詞とフォーキーな曲調がまるでピーター・グリーンのソロ・シングル。彼はLSDの大量使用により徐々におかしな言動をとるようになり、キリスト教に傾倒(彼の血筋はユダヤ系)、Oh Well, Green Manalishiなど素晴らしい曲を書きながらも70年に脱退。
Although the Sun Is Shining (1969 - Then Play On)
Oh Well (Parts 1 & 2) (1969 - The Best of Peter Green's Fleetwood Mac)
Jumping at Shadows (1985 - Live at the Boston Tea Party, Part One)
The Green Manalishi (With the Two Pronged Crown) (1970 - The Best of Peter Green's Fleetwood Mac)
Future Games (1971 - Future Games)
Bare Trees (1972 - Bare Trees)
Sentimental Lady (1972 - Bare Trees)
Night Watch (1973 - Penguin)
Hypnotized (1973 - Mystery to Me)
Why (1973 - Mystery to Me)
71年に加入したボブ・ウェルチ(ギターとボーカル)は商業的に低迷しかけた時期を支えた。英ブルースバンド、チキンシャックのピアノ奏者であったクリスティン・パーフェクトがフリートウッド・マックのベース、ジョン・マクヴィーと結婚してクリスティン・マクヴィーとなり加入、作曲面でも進境を示し、ウェルチのFuture GamesやHypnotized、クリスティンのShow Me a SmileやWhyといった曲はバンドのイメージをメロディアスでポップな方向に導き、成功の時代を準備した。ウェルチは74年に脱退、ハードロックのパリスを結成するも短期間でソロ活動に移り、2つのアルバムで成功する。2012年に拳銃自殺。
Silver Springs (1976 - Crystal Visions... The Very Best of Stevie Nicks)
Dreams (1977 - Rumours)
Don't Stop (1977 - Rumours)
You Make Loving Fun (1977 - Rumours)
Songbird (1977 - Rumours)
The Chain (1977 - Rumours)
Silver Springsは先行シングルGo Your Own WayのB面。前作が米国で1位となり400万枚を突破、さらにマクヴィーとクリスティン、バッキンガムとニックス、2組のバンド内カップルが破局するなか制作された『噂』からは4枚のシングルがヒットし、アルバムも1千万枚に達した(現在は4千万枚)。バッキンガムがニックスにあてこすったGo Your Own Way、ニックスが麻薬との戦いを歌ったGold Dust Womanなどアルバムタイトルのとおりメンバーのプライベートな事柄がテーマであったこともメガヒットの要因であったろう。
Jerkin' Back 'n' Forth (1981 - New Traditionalists)
翌82年3月に当時人気だった『ベストヒットUSA』で紹介され、私の毎週のチャートで2位。この頃はポップセンスも普通になってきている。当初同じアルバムに入る予定だったアラン・トゥーサンのWorking in the Coal Mineなど、彼らの音楽はDevoというコンセプトに基づきアメリカの既存の音楽・テレビ・家電品などをパロディ化する趣向であり、一巡してしまうと枯渇することに。筒井康隆さんや江口寿史さんの作風と相通じるものが。
Big Mess (1982 - Oh, No! It's Devo)
Don't Shoot (I'm a Man) (2010 - Something for Everybody)
You Should Be Dancing (1976 - Children of the World)
How Deep Is Your Love (1977 - Saturday Night Fever)
Yvonne Elliman / If I Can't Have You (1977 - Saturday Night Fever)
Stayin' Alive (1977 - Saturday Night Fever)
Night Fever (1977 - Saturday Night Fever)
Andy Gibb / Shadow Dancing (1978 - Shadow Dancing)
1977年から78年にかけディスコ・ブームを呼んだ映画『サタデーナイトフィーバー』サントラ盤の中心となった彼らの歌声は世界を席巻、末弟アンディ・ギブも歌手デビューし、ほか提供した曲も含め、1977年最終週から32週にわたって米1位を占めた。78年暮れのSPIRITS HAVING FLOWNからもサントラ盤に続いて3曲の米1位ヒットを生むものの、さすがに耳につく裏声コーラスは飽きられ始め、以降はアメリカでの大ヒットからは遠ざかることに。
Frankie Valli / Grease (1978 - The Definitive Pop Collection)
Tragedy (1978 - Spirits Having Flown)
Barbra Streisand / Woman in Love (1980 - Guilty)
Barbra Streisand / The Love Inside (1980 - Guilty)
Kenny Rogers & Dolly Parton / Islands in the Stream (1983 - 21 Number Ones)
Diana Ross / Chain Reaction (1985 - Eaten Alive)
You Win Again (1987 - E.S.P.)
One (1989 - One)
For Whom the Bell Tolls (1993 - Size Isn't Everything)
Alone (1997 - Still Waters)
Feist / Inside and Out (2004 - Let It Die)
80年代以降、彼ら自身は英国で依然ヒット曲を出し続けたものの他アーティストへの楽曲提供の方で好成績が目立つように。80年にバリー・ギブとバーブラ・ストライサンドが全面共演したアルバムGUILTYに収録されたThe Love Insideの流麗なメロディーからは、長兄バリー・ギブの作曲能力こそビージーズのサウンドの核なのではないかと察せられる。バリーとバーブラは2005年にも共演を果たすが2003年にモーリス・ギブ、12年にはロビン・ギブも亡くなり、ビージーズとしての活動は終止符を打った。
☂2013年11月の記事「作曲家ギブ兄弟 — 30 Best Bee Gees Songs」を改題改稿しました。