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マガジンひとり

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2024年の10曲

2024-12-24 09:39:39 | 音楽


Beth Gibbons / Floating on a Moment (2024 - Lives Outgrown)



Jessica Pratt / Life Is (2024 - Here in the Pitch)



Waxahatchee / Right Back to It (feat. MJ Lenderman) (2024 - Tigers Blood)


Vira Talisa / Walking Back Home (2016 - Vira Talisa)



包美聖 / 捉泥鰍 (1980 - 包美聖之歌 你在日落深處等我)


Pelēcis: Concertino bianco - 1. Con intenerimento (1984 - Into Silence: Pärt | Vasks | Górecki | Pelēcis, rel. 2017)


Crespo: Bruckner Etude (1996 - Czech Philharmonic Low Brass, rel. 2015)


大阪桐蔭吹奏楽部 / Dubidubidu (2024)


Mendelssohn: String Quartet #6 in F minor, Op. 80 - 1. Allegro vivace assai (arr. Julian Azkoul for String Orchestra) (1847 - Renewal, rel. 2022)


Vieuxtemps: Cello Concerto #2 in B minor, Op. 50 - 1. Allegro (1881 - Vieuxtemps: Cello Concertos Nos. 1 & 2, rel. 2017)

当ブログ最後の更新になります。今後Weekly Top 15等は本年末に削除し、他は数年間は残しておく予定です。ご訪問ありがとうございました。

10 Best Ravel Songs

2024-12-06 18:17:28 | 音楽
今夏に体調を崩し、パソコン依存を減らして外出を増やさなければというわけで9月初めにスマホを買い、スマホでも音楽を聴くようになると、iTunesストアで初期に買った楽曲のm4pファイルは他の媒体で再生できないという、これまで蓋をしてきた問題が浮上。いやそれ以前から蓋はできなくなっていて、他にも近年のiTunesでは、BandcampやPresto Musicなどの音楽サイトで買った楽曲の再生が途中で切れて次の楽曲に移ってしまうという現象が頻繁に起こっていた。

そうなると、iTunesストアで買い直すのは癪に障るし、それらの楽曲についてはユーチューブからmp3などに変換するサイトを利用して手元で管理しておくような、法的グレーゾーンに踏み込まねばならない。次第にSpotifyの利用頻度が増す。音楽だけでなく、インターネットとパソコンを通じて提供されるサービスのさまざまな不具合、パソコンが悪いのかウインドウズが悪いのかセキュリティサービスの介入によるのか、総じてユーザーの手元よりもさまざまなプラットフォーマーやクラウドサービスに委ねさせる、きみらは身一つでわれわれに奉仕していればええのや的な暗黙の連携があるように思えてならない。



新自由主義は無責任主義。馬鹿競争主義ともいう(保立道久氏の造語)。アップルやグーグルやアマゾンは帝国主義の無法地帯。そもそも資本主義が求める監視と選別が個人の自由や民主主義を無効化する方向にはたらくのに加え、わが国では色と金=接待の価値観に基づいて人びとを監視・査定し、中世以来のサムライレジームと称される世襲ヤクザ支配と「お立場お気持ちご一緒に」同化させる〝世間〟という装置が発達している。

価値観の挙国一致が求められる戦争と加工貿易では成功したものの、逆に価値観が平均化されているため情報の差異に乏しく、世間とスマホによる二重の監視も生産性を下げ、現在は物価のインフレと人間のデフレ=一人負けの様相。外出を増やそうということで見に行った3本目、作曲家ラヴェルを描く映画もまた、監視と平均化、差異に乏しい文化的貧困を表すような、学生が教科書どおりに演じているようなひどいもので最後の方を見ずに出てきてしまった。映画館の都合に合わせて足を運んでくれる客層、名曲全集、文学全集、百科事典などなどそれらもまたわれわれに帝国主義列強の一角を占めさせた一億総中流の産物なのだった。



10) Piano Trio in A minor, M. 67 - 3. Passacaille: Très large (1914)



9) Le tombeau de Couperin, M. 68 - 1. Prélude (1917)



8) Pièce en forme de habanera, M. 51 (arr. Catherine for Violin & Piano) (1907)


7) Miroirs, M. 43 - 5. La vallée des cloches (orch. Grainger) (1905)



6) Piano Concerto in G, M. 83 - 2. Adagio assai (1931)



5) Introduction et Allegro, M. 46 (1905)



4) Rhapsodie espagnole, M. 54 - i) Prélude à la nuit, ii) Malagueña, iii) Habanera, iv) Feria (1908)
3) Boléro, M. 81 (1928)



2) Trois chansons, M. 69 - 2. Trois beaux oiseaux du Paradis (1914)



1) Pavane pour une infante défunte, M. 19 (1899)

50 Best Mozart Songs

2024-10-13 13:58:12 | 音楽
50) Mass in C minor, K 427 "Grosse Messe" - Kyrie (1783)
49) Ave verum corpus, K 618 (1791)



48) Adagio and Rondo for Glass Harmonica, Flute, Oboe, Viola and Cello in C minor, K 617 - 2. Rondo (1791)
47) Clarinet Quintet in A, K 581 - 3. Menuetto (1789)
46) Symphony #40 in G minor, K 550 - 4. Allegro assai (1788)
45) Piano Concerto #24 in C minor, K 491 - 3. Allegretto (1786)
44) Piano Quartet #1 in G minor, K 478 - 1. Allegro (1785)
43) Piano Concerto #21 in C, K 467 - 2. Andante (1785)
42) Symphony #36 in C, K 425, "Linz" - 2. Andante (1783)
41) Violin Sonata #21 in E minor, K 304 - 2. Tempo di minuetto (1778)
40) Requiem in D minor, K 626 - 2. Kyrie (1792)
39) Clarinet Concerto in A, K 622 - 3. Rondo: Allegro (1791)
38) Symphony #40 in G minor, K 550 - 2. Andante (1788)
37) Symphony #39 in E-flat, K 543 - 4. Finale: Allegro (1788)



36) Concerto for Flute & Harp in C, K 299 - 2. Andantino (1778)
35) Violin Concerto #5 in A, K. 219, "Turkish" - 3. Rondeau: Tempo di minuetto (1775)
34) Symphony #40 in G minor, K 550 - 3. Menuetto: Allegretto - Trio (1788)
33) Le nozze di Figaro, K 492 - Voi che sapete (1786)
32) Piano Concerto #23 in A, K 488 - 2. Adagio (1786)
31) Fantasia in C minor, K 475 (1785)
30) Piano Concerto #20 in D minor, K 466 - 3. Allegro assai (1785)
29) Violin Concerto #3 in G, K 216 - 1. Allegro (1775)
28) Don Giovanni, K 527 - Overture (1787)
27) Serenade in G, K 525, "Eine Kleine Nachtmusik" - 2. Romance: Andante (1787)
26) String Quintet #3 in G minor, K 516 - 1. Allegro (1787)
25) Vesperae solennes de confessore, K 339 - 5. Laudate Dominum (1780)
24) Piano Concerto #26 in D, K 537, "Coronation" - 2. Larghetto (1788)
23) Piano Concerto #24 in C minor, K 491 - 1. Allegro (1786)
22) Rondo in D, K 485 (1785?)
21) Sonata for 2 Pianos in D, K 448 - 1. Allegro con spirito (1781)



20) Fantasia in D minor, K 397 (1782)
19) Flute Concerto #2 in D, K 314 - 1. Allegro aperto (1778)
18) Die Zauberflöte, K 620 - Der Hölle Rache Kocht in meinem Herzen (1791)
17) Piano Sonata #16 in C, K 545 "Sonata facile" - 1. Allegro (1788)
16) String Quartet #14 in G, K 387 - 4. Molto allegro (1782)
15) Violin Concerto #5 in A, K 219, "Turkish" - 1. Allegro aperto (1775)
14) Divertimento in D, K. 136 - 3. Presto (1772)



13) Symphony #41 in C, K 551, "Jupiter" - 4. Molto allegro (1788)
12) Symphony #38 in D, K 504, "Prague" - 1. Adagio - Allegro (1786)
11) Piano Concerto #20 in D minor, K 466 - 2. Romance (1785)
10) Piano Sonata #11 in A, K 331 - 3. Alla turca. Allegretto (1783)
9) Symphony #25 in G minor, K 183 - 1. Allegro con brio (1773)



8) Clarinet Quintet in A, K. 581 - 1. Allegro (1789)
7) Serenade in G, K 525, "Eine Kleine Nachtmusik" - 1. Allegro (1787)
6) Divertimento in D, K 136 - 1. Allegro (1772)
5) Maurerische Trauermusik, K 477 (1785)



4) Piano Concerto #20 in D minor, K 466 - 1. Allegro (1785)
3) Sinfonia concertante in E-flat, K 364 - 1. Allegro maestoso (1779)
2) Requiem in D minor, K 626 - 1. Introitus: Requiem aeternam (1792)
1) Symphony #40 in G minor, K 550 - 1. Molto allegro (1788)

頼まれもしない物量作戦も今回が最後。というよりモーツァルトであれば50曲でもたくさん漏れているでしょう。「精巧で線が細い。貴族趣味であり(ベートーヴェンと異なり)素人には演奏・歌唱が難しい」という評の一方で、音楽は生まれた瞬間にみんなのものになるという無私の精神を最も感じさせる人物。


Music Magazine Hitori 4

2024-07-18 15:52:37 | 音楽
Enrique Crespo: Bruckner Etude (1996) Uruguay
Atongo Zimba / Ti zaa tari sum la be-em (2007) Ghana
Los Pirañas / Lambada de Oceania, Africa y America (eran un solo continente) (2021) Colombia
Arno Babadjanian / Nocturne (1981) Armenia
Kit Downes / Kings (2018) London, UK
Erkki-Sven Tüür / Passion (1996) Estonia
Flem: Sept pièces enfantines - 4. Chatteries (1911) France
Castello Branco / Crer-Sendo (2013) Brazil
A Cor do Som / Abri a porta (1979) Brazil
Huáscar Barradas / Venezolanísimo: Caballo viejo/Alma llanera (feat. Simón Díaz & Pedro E. Gutiérrez) (2006) Venezuela
Sarah Klang / Strangers (2018) Sweden
Ainda / Primavera (feat. Jorge Drexler) (2020) Argentina
Ferkat Al Ard / Entazerni (1979) Lebanon
Ziad Rahbani / Bala Wala Chi (1985) Lebanon
齊豫 / 橄欖樹 (1979) Taiwan


この記事は以前やっていたレアグルーヴ@ユーチューブと似た趣旨で、世界の音楽(米英以外を優先)をSpotifyの自主プレイリストにより紹介します。毎回10曲前後ずつ増補し、その度に通し番号と日付を更新する形です。日本のSpotifyで聞くことができない曲については新規分のみ最下段にYouTubeを貼ります。

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2024-03-28 16:11:26 | 音楽
Eluviumはアンビエント界の数少ないビッグネームの1つだが、これまでチェックしたことがなかった。そして今チェックしてみて、このバンドがこれほどまでに評価されていることに率直に驚いている。これはアンビエントとしては基本中の基本で、文字通り高校生がサウンドクラウドに投稿する習作レベルのものだ。ほとんどの場合、基本的なオーケストラの楽器がかわいらしいトイ・ピアノの曲を演奏しているだけで、バックのノイズのようなざわめきは次第に大きくなっていく。ときおり間抜けなボーカルの断片や退屈な工業音がループし始める。空間と時間に関わる遊びの要素は最低限で、音のレイヤーに深みはまったくなく、トータル1時間以上の演奏時間があるがバラエティ的には10分くらいの1曲で済ませられる筈だ。Washer Logistics(洗濯機の物流)というトラックを収めるこのアルバムは、ラジオのクラシック音楽をBGMにして真っ白な洗濯機を眺めるのと同じくらい刺激的だ。無難なBGMと言えるかもしれないが、同じジャンルにはもっといい選択肢が何百とあるだろう。

以上はエルビウムの2016年のアルバムFalse Readings Onに対してRate Your Musicに寄せられた酷評。気になるのが「短い時間で済ませられる筈」という、音楽を聞くことのみならず人生すべてにわたる根本的な問題。会社員時代の若いころ、睡眠に充てる7時間ほどをカウントせず若いままで後で自由に使えるよう返してくれないかなどと妄想したことがある。



松本人志は私より2歳上かな。彼が40歳くらいのころ、もう人生を半分生きたという前提で「これからの半分は薄いですよォ~」と語ったのが印象的だった。年寄りの時間は薄いと決めつけ、カリスマとしていつまでも濃い時間を生きなければという強迫的な考えも、筋トレと悪い遊び、彼を失墜させて惨めな余生を送る結果に導いたのではないだろうか。あるいは老害がのさばって若者を搾取しているというような、世代や男女の対立、偏見や差別を煽る発言がメディアでことさら取り上げられる傾向。

そう考えると、先ほどの「トイピアノの曲を演奏するだけで、バックのノイズのようなざわめきは次第に大きくなっていく。ときおり間抜けなボーカルの断片や退屈な工業音がループし始める」が賛辞に変わる。生き急ぐ現代人の睡眠を助ける。



Loscil / Endless Falls (2010 - Endless Falls)
アンビエント/ドローンのビッグネームながら最近まで知らなかったロスキル。雨の音で始まるのが良い。



John Abercrombie / Night (1984 - Night)



Brian Eno / Dunwich Beach, Autumn, 1960 (1982 - Ambient 4: On Land)



Robin Guthrie & Harold Budd / A Minute, a Day, No More (2007 - Before the Day Breaks)



Marconi Union / Weightless Part 1 (2012 - Weightless: Ambient Transmissions Vol. 2)
英マンチェスターのアンビエント/ミニマルテクノ系グループ。前段で述べたことと矛盾するが8分ほどのこの曲を半分に縮めたバージョンがある。



Steve Roach / Quiet Friend (1984 - Structures From Silence)



Harold Budd & Brian Eno / The Plateaux of Mirror (1980 - Ambient 2: The Plateaux of Mirror)



Darshan Ambient / The Dreamer Slept but Did Not Dream (2010 - A Day Within Days)



Robin Guthrie & Harold Budd / Seven Thousand Sunny Years (2007 - After the Night Falls)



Harold Budd / Bismillahi 'Rrahman 'Rrahim (1978 - The Pavilion of Dreams)
「私は高校一年生で、家庭の問題が原因でうつ病がひどくなり、学校でも社会的にもうまくいきませんでした。(中略)これを聞くと、かなりの時間を費やしたことがわかります。 きらめくグロックから、はためくピアノの鍵盤、静かで優しいハープ、そして美しい合唱団までここではすべてが独自の調和のとれた方法で機能します。(中略)このアルバムはうつ病だった時期の私の避難所でしたが、音楽的に自分の快適ゾーンから抜け出すよう導いてくれたアルバムでもありました。 素晴らしい仕事、そしてハロルド、安らかに眠ってください。 ありがとう」。RYMレビュー


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2024-03-10 18:54:25 | 音楽
大きな影響力を誇った歌番組ザ・ベストテンが終了するとき、一貫して司会を務めた黒柳徹子は「長い曲が増えて1時間に収めることが難しくなった」ことを終る理由として挙げた。視聴率やスポンサーの意向など大人の事情に触れられない、いかにも苦しい言い訳と思うが、80年代後半から90年代にかけ日本の商業的に主流の楽曲は5~6分と長いものが多くなっていたのも事実。

逆に現在各国で主流になってきているストリーミング・サービスによる再生では、30秒以上で1再生とカウントされ、未満はスキップとみなされてその比率も記録されるため、再生数イコール報酬であるインセンティブがはたらいて最初の30秒にフックを多くして全体でも3分台前半に収まる曲が大勢になってきている。日本では依然としてCDをはじめフィジカル再生が過半であるため、以前の「分断と囲い込み」記事で触れたような、あいみょん・髭男といった一部の売れ筋アーティストに人気が集中して多様性や新陳代謝が不活発になる現象は、それらがいち早くストリーミングに合せた曲作りを行った結果、それらを好む日本の若者層が各国に比べ怠惰・受動的・思考停止のように見えてしまうが、実際はどの世代においても日本人はその傾向が強いのだろうと想像できる。


自分をかえりみて、こうすればああすればと考えるような者はストレスから逃れることはできない。常に保険を探し、心安らぐことはない。行列に並べば必ずご馳走にありつけると信じて疑わず、1時間でも2時間でも並んでいられるような者が多いから日本人、特に女は人口の多い種族としては世界一長命になったのだろう。

青木病院に入院していたころ(1999~2001年)、私と世代の近い入院患者にはクラシック音楽の愛好者が多かったことを思い出す。やたら長い曲もあれば、1~2分の短い曲もあり、歌詞のないインスト曲が大半で、作曲者は遠い過去に死去しているクラシック。主流のポピュラー音楽が突き付けてくる「みな同じように感じ、考えてください、そうすればわたしは都合いいです」というエゴから自由でいられる。

タラちゃんは永久にでちゅーとか言ってるのか。みんな一緒がいいね!と思考停止を求めてくる番組が日曜は多いのかな。武家政権の支配を補完する、日本の〝世間〟によるヨコの監視は、欧米列強に先んじる監視資本主義として繁栄と長寿を保障してきたが、スマホとSNSによってグローバルな監視と利潤追求が制度化した今日、日本人の均質性と〝保険のなさ〟は文明の終着駅とでも言いたくなるディストピアの様相。今さら洗脳を解くのはかえってかわいそう。70の老人から生きるよすがを奪うべきでない(山上母)。3分台前半の、アーティストのキャラによってしか認知できない同じような曲は世界の日本化を示しているのではないか。



J.S. Bach: Orchestral Suite #2 in B minor, BWV 1067 - 7. Badinerie (Arr. for Four Hands) (1739) 1:19



Cimarosa: Sonata #42 in D minor (Late 18c) 2:24



Beethoven: Piano Sonata #30 in E, Op. 109 - 2. Prestissimo (1820) 2:16



Schumann: Carnaval, Op. 9 - 12. Chopin (1835) 1:27



Chopin: Waltz #6 in D-flat, Op. 64/1, "Minute" (1847) 1:55
人生どん底の20~25年前はショパンのピアノ曲をこのアシュケナージのCDで聞いていた。今はクラシックも商品として洗練されてきているけれども逆にこういう昔のジャケの感じにほっこりします。



Saint-Saëns: Le carnaval des animaux, R. 125 - 7. Aquarium (1886) 2:31



Scriabin: Prélude in E-flat minor, Op.16/4 (1895) 1:14



MacDowell: Woodland Sketches, Op. 51 - 1. To a Wild Rose (1896) 1:31



Khachaturian: Gayaneh - Sabre Dance (1942) 2:33



Herbie Hancock / Main Title (Blow-Up) (1967) 1:33



The Beatles / I Will (1968) 1:46



Soft Machine / Priscilla (1969) 1:03


水原弘 / 忍のテーマ (1969) 1:56



Tyrannosaurus Rex / The Misty Coast of Albany (1969) 1:40



Jethro Tull / Cheap Day Return (1971) 1:19



Billy Cobham / The Moon Ain't Made of Green Cheese (1974) 0:58



Todd Rundgren / Izzat Love? (1974) 1:55



Brian Eno / In Dark Trees (1975) 2:29



Van Halen / Eruption (1978) 1:43



Pixies / The Thing (1990) 1:58



Glass: Orphée - Act 1: 3. La chambre d'Orphée (Arr. for Piano duet) (1991, 2024) 1:59



µ-Ziq / 27 (1994) 1:18



Boards of Canada / Rodox Video (demo) (1996) 1:09



Björk / Frosti (2001) 1:42


Burial / Night Bus (2006) 2:13
このHYPERDUB 10.3というコンピレーション(2014年)には同レーベルの短い電子音楽がたくさん収められているがやはりベリアルの2曲が多く聞かれているようだ。



Anat Fort Trio / If (2010) 1:18



The Beach Boys / Our Prayer (2011) 1:04



Hilary Hahn & Hauschka / Stillness (2012) 1:43


A Winged Victory for the Sullen / The Haunted Victorian Pencil (2019) 1:29


Slow Attack Ensemble / Ninety Seconds for Celeste (2020) 1:31


15 Best Dvořák Songs

2024-01-08 12:16:42 | 音楽
中1の頃だったか、新世界交響曲を聞いていて3楽章に入ってしばらくすると猛烈に興奮してきてそのままシコシコ…。その後は音楽を聞いてそうなることはないが、3楽章に限らず新世界は魂の奥底をゆさぶる官能性に満ちた曲だと思う。

私の人生は高校3年間に凝縮されていて、今もいかに生きるべきかインスピレーションの源だ。おそらくそれは前段階、小中時代の経験によって培われた感受性=対人関係が苦手で心が貧しくなるので一人になって豊かな文化に触れて憂鬱を癒す=の最初の結実だったろう。



Serenade for Strings in E, Op. 22 - 5. Finale: Allegro vivace (1875)
この5楽章、テルデックの冷たい感じの廉価CDで少し聞いて、あとぜんぜん聞かなくなってたなと思い出す。買ったアルバムを全部聞かないという私の悪癖はレコード・カセット・CD・MDといった媒体が後景に退くことで大幅に改善され、落ち着いた取捨選択が可能に。



Violin Concerto in A minor, Op. 53 - 2. Adagio ma non troppo (1879)



Gipsy Songs, Op. 55 - 4. Songs My Mother Taught Me (1880)



Nocturne, Op. 40 (1883)



From the Bohemian Forest, Op. 68 - 5. Silent Woods (1884)


Slavonic Dance in E minor, Op. 72/2, "Starodávny" (1887)



Piano Quintet in A, Op. 81, B. 155 - 1. Allegro ma non tanto (1887)
チェコの国民楽派としてのドヴォルザーク(当地ではドヴォジャーク)らしさ=民族的な要素を吸収し、交響楽的な慣用表現と結びつけることによって国民的な慣用表現を確立する=を強く感じさせる独特の節回しを持つ、たとえばスラブ舞曲・謝肉祭序曲・新世界・弦楽四重奏曲アメリカ・チェロ協奏曲といった曲はスラブ舞曲を除いてアメリカ滞在期(1892~95年)周辺の短期間に集中しており、今回未聴の代表曲をあたってみると、大半の曲はシューベルトやメンデルスゾーンに連なる王道ロマン派志向であることが分る。これはそうした面を代表する華麗な室内楽曲で1楽章以外も良い。



Rondo in G minor, Op. 94 (1893)


Symphony #9 in E minor, Op. 95, "From the New World" - 1. Adagio - Allegro Molto (1893)
Symphony #9 in E minor, Op. 95, "From the New World" - 2. Largo (1893)
ドヴォルザークは1892年、ニューヨーク市の国立音楽院の院長として破格の待遇で招かれる。この学校は富裕で社会活動に熱心な女性ジャネット・サーバーによって設立され、当時としては稀なことに女性や黒人の学生も受け入れた。ドヴォルザークは滞米初期に米国の音楽について「アメリカ先住民とアフリカ系アメリカ人の音楽を基盤に含めることでアメリカ人は独自の国民音楽を成長させられるだろう」との所感をまとめる。

彼は作曲活動の初期、ワーグナーに心酔しており、絶大な影響を受けていたとされる。ところが、そうした初期ですら彼の音楽にワーグナーの聴衆を意識した派手さ、ハッタリ感は薄い。おそらくそのように導く、ドヴォルザークが敬虔なカトリック信徒で篤実な人柄の持ち主であることこそ、新興アメリカ国民音楽の指導者として望まれるものだったろう。そしてこの時期に傑作が集中しているのは、アメリカ側の意図が結実した結果であるともいえよう。



String Quartet #12 In F, Op. 96, B 179, "American" - 1. Allegro ma non troppo (1893)



Humoresque, Op. 101/7 (1894)



Cello Concerto in B minor, Op. 104 - 1. Allegro (1895)
若くして成功したが難病に襲われ演奏できなくなり42歳で亡くなったチェロ奏者ジャクリーヌ・デュ・プレ。伝記映画化はセンセーショナリズムとして批判されているらしいが、ユダヤ教に改宗しダニエル・バレンボイムとユダヤ式の結婚式を挙げるシーンなど印象的だった。最近ベートーヴェンの交響曲をはじめ次々とSpotify/ユーチューブ試聴して良い演奏に入れ替えているが、この激情ほとばしるデュ・プレの1楽章は不動。



Cello Concerto in B minor, Op. 104 - 2. Adagio ma non troppo (1895)


Rusalka, Op.114 - Act 1: Mesicku na nebi hlubokém (1900)


ホルン・プレイリスト

2023-12-07 16:53:46 | 音楽
便宜上年代順に並べましたが、この中でもちろんウルトラセブン主題歌は幼い頃に聞いて強烈でした。番組の始まり、これからキングジョーやメトロン星人が出てきてセブンと戦うという期待感。好きで買い集めた筈のマンガ本、今になってみると読むにたえず処分してしまうことが多いが、この当時の子ども向け番組は音楽や美術など良心的に作られていたと思う。

しかしそれらの番組、戦前戦中に生まれ、敗戦と復興を背景に育ち、その後の高度成長を担う人たちが作る、昭和の産物。怪獣や宇宙人は当然のように日本に殺到。ウルトラセブンはウルトラマンとは独立して制作されたが、シリーズが続いて「兄弟」「父母」のような設定が後付けされ、初期の創造性はとっくに失われ、儲け主義のネトウヨ養成装置に変ってしまった。テレビやマンガ雑誌で子どもを囲い込み、昭和の遺物をさまざまにアレンジして与え、自由や個性を疎んじる、自分の考えがなく集団に依存してしか生きられない大人を作る。




Mozart: Horn Concerto #4 in E-flat Major, K. 495 - 2. Romance: Andante cantabile (1786)



Schumann: Konzertstück for 4 Horns in F, Op. 86 - 1. Lebhaft (1849)



Brahms: Es tönt ein voller Harfenklang, Op. 17/1 (1860)



Chabrier: Larghetto for Horn and Orchestra (1875)



Tchaikovsky: Symphony #5 in E minor, Op. 64 - 2. Andante cantabile, con alcuna licenza (1888)



Stravinsky: The Firebird Suite (1919 Version) - 5. Finale (1919)



Britten: Serenade for Tenor, Horn and Strings, Op. 31 - 4. Elegy (1943)
29歳のベンジャミン・ブリテンが、彼と事実婚の関係にあったテナー歌手ピーター・ピアーズと、若いホルン奏者デニス・ブレインの演奏を想定し、助言を得ながら作曲したソングサイクル。ジャケ写の左からブリテン、ピアーズ、ブレイン。エルヴィス・コステロが彼の500枚に選んでいた(Ian Bostridgeの歌唱)。



Shostakovich: Cello Concerto #1 in E-flat, Op. 107 - 1. Allegretto (1959)



The Marketts / Out of Limits (1963)
Jack Nitzsche / The Lonely Surfer (1963)
サーフロックのインストのヒット曲。シューマンやワーグナーに通じる勇壮なホルンが決定的。マーケッツは後にレッキング・クルーと呼ばれることになるLAの腕利きスタジオ・ミュージシャンの集まり。ジャック・ニーチー(本当はそう読むらしい)は有名プロデューサー、フィル・スペクターの右腕としてそうしたミュージシャンを束ね、編曲・オーケストレーションを行う。ローリングストーンズやニール・ヤングのアルバムにも初期から参加。ストーンズYou Can't Always Get What You Want、ヤングAfter the Gold Rushもホルン使用の代表例になっていて、それらに携わって「音楽の歴史を動かしている」ような自意識であっても前面に立つのはストーンズやヤング。フィル・スペクターは殺人犯として刑務所で最期を迎えたが、ニーチーも70年代は映画音楽に活動の場を移す一方うつ・薬物・銃身によるレイプ加害と苦難の人生に。2000年にハリウッドの病院で死去、63歳。



The Beach Boys / God Only Knows (1966)
ジャック・ニーチーの手腕か。現代の代表的ホルン使用として同じ年、ビートルズFor No Oneも。相互的な動き。ポピュラー音楽という容器に最も活気があった時代。今は商業面はともかく音楽的には容器の役割は終った。



ジ・エコーズ, みすず児童合唱団 / ウルトラセブンの歌 (1967)



Aretha Franklin / Angel (1973)
アリサ・フランクリンの驚異的なボーカル、クインシー・ジョーンズ編曲による短いが心をゆさぶるホルン、私にとってウルトラセブンやOut of Limitsと並ぶモメント。この曲はシンプリー・レッドによるカバー(96年)を先に聞いており、そちらはフジーズがラップで参加して評価高いそうだが原曲を知ってしまえばまったく要らない。


The Pretenders / I Go to Sleep (1981)
男3人のうち2人は2年後までに薬物死。クリッシー・ハインドがファンであったレイ・デイビス(キンクス)と交際して婚外子を授かったということで、この曲を敬遠していたが、ホルンが温かなよいカバーだ。



Sharon Jones & the Dap-Kings / The Game Gets Old (2010)



アルゼンチンのロック音楽

2023-11-20 15:51:57 | 音楽
アルゼンチンの音楽サイトRock.com.arが2005年6月に発表した同国のロック(ロック・ナシオナルと呼ばれる)名曲100選。先行して行われたRolling StoneとMTVの100選ほど影響力はないが、やや恣意的ともいえるユニークな選択を行っていることから多くの議論を巻き起こしたという。今回はこのリストから13曲、選外の曲・新しい曲から4曲を紹介します。


#1 / Charly García / Cerca de la revolución (1984)
1951年生まれのチャーリー・ガルシアはスイ・ジェネリスとセル・ヒランという2つのグループの成功、そしてソロ活動と、浮沈を経ながらも常に野心的な創作を行い、軍政時代の挑戦的な姿勢などからも「ロック・ナシオナルの父」ともいうべき存在。この曲は、Spotifyによれば収録アルバムPIANO BARの3番目の再生回数にとどまっているものの、1位に選ばれたのは未来志向の歌詞と、グループ/クラシック・ロックでの成功に安住せず新しいサウンドを求めるロックンロール精神によるものか。



#2 / Almendra / Muchacha (Ojos de papel) (1969)
1968年にギター兼作詞作曲のルイス・アルベルト・スピネッタを中心として結成されたアルメンドラは69年と70年に発表した2枚のアルバムによって同国の音楽に革命をもたらし、アルゼンチン・ロックを根付かせた。スピネッタは「スペイン語ロックの最初の化身」と称えられ、アルメンドラ解散後もペスカド・ラビオソ、インビジブル、スピネッタジェイドといった人気グループやソロで多彩な活動を行う。2012年に肺がんのため死去。



#4 / Soda Stereo / De música ligera (1990)
グスターボ・セラティ率いるソーダ・ステレオは1982年に結成され、97年の解散までレコード・CD売り上げとコンサート動員において同国の最も成功したグループであった。83年に民主主義回復したことでロックシーンは活気づき、優れた楽曲の多いソーダ・ステレオは中南米全土でポピュラリティを獲得、他のグループも続き、スペイン語圏ロック全体が活況を呈する。



#5 / Los Gatos / La balsa (1967)
50年代から実りのなかったアルゼンチンのロック音楽において20万枚近くを売る最初の商業的成功を画したヒット曲。69年には後述のパッポがギターで加入し、よりヘヴィなサウンドを追求。



#9 / Serú Girán / Eiti Leda (1978)
前述のチャーリー・ガルシアが3番目に結成したグループ「セル・ヒラン」。スイ・ジェネリスの成功にもかかわらず、次の野心的なグループ「ラ・マキナ・デ・ハセル・パハロス」は支持を得られず、経済的に苦境に陥ったガルシアはブラジル人の恋人と共に一時ブラジルのサンパウロに滞在、釣りをしたり果物を拾ったりする自然賛美の生活を送る。やがてブエノスアイレスに戻ってこのバンドを結成するも、スイ・ジェネリスのようなポップな作風を期待するファンとメディアの失望を買い、軍政批判の姿勢のため政府からも睨まれる。80年のアルバムに収められたEncuentro con el Diablo(悪魔との出会い)という曲は、陰で悪魔と囁かれていた軍人で内務大臣のハルギンデギと会談した経験に基づく。ハルギンデギは当時何人ものアーティストを呼び出して会談し、作品のトーンを下げるか国外へ出るよう迫ったとされる(次項のレオン・ヒエコもその一人)。


#10 / León Gieco / Sólo le pido a Dios (1979)
「私はただ神に願う。不公平は私にとって無関心でいられない。戦争は私にとって無関心でいられない。それは大きな怪物で、 すべての哀れな純真な人びとを踏みにじる」 
ビデラ軍政が周辺の軍事政権と計らった「汚い戦争」を批判する反戦歌として国民の大きな支持を得たが、この曲により生命の危険を感じたヒエコは、1年ほど母国を離れアメリカとイタリアに滞在せざるをえなかった。後年ブルース・スプリングスティーンがブエノスアイレスを訪れた際にこの曲をカバー演奏し、アルゼンチン国民へのビデオメッセージとした。



#12 / Pappo's Blues / El hombre suburbano (1978)
本名ノルベルト・アニバル・ナポリターノ、通称パッポはアルゼンチンのロック史上最高のギタリストとされる。ロス・アブエロス・デ・ラ・ナダ(後述)、ロス・ガトスといった人気グループに在籍したのち1970年に自ら率いるブルース・ロックのバンド「パッポズ・ブルース」を結成。パッポは2005年にバイク事故で死去。



#16 / Pescado Rabioso / Cantata de puentes amarillos (1973)
凶暴な魚を意味するペスカド・ラビオソは、前述のルイス・アルベルト・スピネッタが2番目に携わったグループ。この9分の曲を含む3作目ARTAUDは実質的にスピネッタのソロ作であり、サイケデリックで詩的な音楽の旅とも称され、アルゼンチンのロックを代表する名盤であると同時に、あまりに豊饒な内容のためスペイン語を解さないリスナーを遠ざけかねないとも。



#17 / Sumo / Mañana en el Abasto (1987)
イアン・カーティス(ジョイ・ディヴィジョン)の友人であったスコットランド人のルカ・プロダンがヘロイン中毒とそれによる妹の自殺に苦悩し、新天地を求めてアルゼンチンに移住して結成。プロダンは再びヘロインに溺れるようになって87年に急死し、短い活動期間はアンダーグラウンドな存在にとどまったが、現在ではプログレとヌエバ・カンシオンが席巻する同国ロックシーンに新風を吹き込んだ歴史的に重要なグループと見なされる。



#39 / Babasónicos / Irresponsables (2003)
1991年に結成されたババソニコスは前述のソーダ・ステレオらに続いてアルゼンチンの主流ロックを牽引し、アルバム発表ごとに話題を巻き起こした。



#40 / Los Fabulosos Cadillacs / Matador (1993)
ロス・ファブロソス・キャディラックスはスカやサンバやファンクといったジャンルの要素を併せ持ち、不遜でユーモラスな歌詞でも知られる、ラテン・スカの最も影響力あるグループの一つ。この曲はベスト盤のリリースに合せて作られ、94年のMTVビデオミュージックアワード国際視聴者賞を獲得。El matadorと表記されることも。



#56 / Sui Generis / Canción para mi muerte (1972)
前述のチャーリー・ガルシアが70年代に結成した3つのグループの最初。ニト・メストレのフルートを特徴とする清涼感あるフォーキーなサイケデリックロックの作風。フルート不在のこの曲は「私の死への歌」と題され、71年に20歳になって兵役に就いたガルシアが、いくつかの奇行を経て、兵役を短縮しようとしてアンフェタミンを大量服用し心臓発作を装い入院した経験から生まれたとされる。彼は結局「精神的健康上の問題」を理由に除隊。



#77 / Los Abuelos de la Nada / Mil horas (1983)
フロントマンのミゲル・アブエロが1967年にレコード会社にスカウトされた際「虚無の祖父母(Los abuelos de la nada)」というバンドを持っていると嘘をついたので急遽編成。80年代に再結成してから全盛となり、この曲を書いたアンドレス・カラマロは「エッジの効いた」アイドルを求める若者層の支持を集める。アブエロはエイズのため1988年に42歳で死去。



Vox Dei / Génesis (1971)
アルゼンチン初のコンセプトアルバムとされるLA BIBLIA(聖書)に収められた代表曲。ほかLibros sapiencialesが上記リスト15位に選ばれている。ボーカルとサウンドが同時代の英国のブルース・ロックに通じる雰囲気を持っている。



Patricio Rey y sus Redonditos de Ricota / Motor psico (1986)
長いグループ名は縮めてパトリシオ・レイもしくはロス・レドンドスと呼ばれる(パトリシオ・レイという人物はいない)。76年にラプラタで結成され、初のアルバムは85年と遅れたが以降大きな成功をつかむ。この曲を収めるOKTUBREのジャケと題名はロシア革命に基づくがコンセプトアルバムというわけではないようだ。



Los Espíritus / Jugo (2017)
2010年の結成、15年の2ndから大きく成功。サイケデリック風味なブルース・ロック。この曲は私の年間チャート入り。フロントマンのマキシ・プリエットに性暴行の疑惑がありゴタゴタしているようだ。



Él Mató a un Policía Motorizado / El tesoro (2017)
メタル風のジャケながら音はピクシーズなどの影響を受けたインディーロック。この曲に関してはほぼネオアコ。「彼は自動車警官を殺した」という奇妙なグループ名は映画ダイハードの劇中から採ったとのこと。


セックス・ピストルズ/PiLのジョン・ライドンは今世紀に入ってから本国では音楽よりリアリティ番組などのタレント活動で知られているという。頭脳明晰な詩人だが差別主義者であるモリッシー。作曲できないのでスミス解散後はそれを模倣するようなソロ活動。近年は名声をヘイトが上回っているようだ。在英ライターのブレイディみかこは英ロックスターの中でもこの2人のミーハーだそうなので、著書が売れて急速に劣化ネオリベ化してしまうことは想定していた。この種の人たちはメディア上にポジションを得ることがすべて。

ビートルズの偉大さは、最後まで実験や発明に挑み、メンバーの不和などで変化し続けられなくなったとき解散。短いが空前絶後の濃い時間を生み出し、世界に波及。しかしジョン・レノン、ミック・ジャガー、ボブ・ディランといった人物は優れた音楽家であると同時に新自由主義の体現者でもある。スティング、ポール・ウェラー、マーク・ノップラー、あるいはエルヴィス・コステロといった英国のスター、90年代以降は過去のよかった頃の自分をなぞるような曲ばかり。キャラに飽きてウンザリなのでもう聞きたくない。

アルゼンチンの今度の大統領にはトランプと百田の中間のような人相で人格・政治信条的にもそう察せられる男が選ばれたと聞く。歴史的に他の南米諸国より黒人が少なく、自国のアイデンティティーをヨーロッパ系移民の子孫と位置づけていることが、同国でロック音楽が盛んである背景になっているといえよう。



レアグルーヴ@ユーチューブ #46

2023-07-10 16:53:40 | 音楽

Milva / Metti una sera a cena (1972) Italy


Manolo Galván / Te quise, te quiero, te querré (1973) Spain


La Revolución de Emiliano Zapata / Como te extraño (1976) Mexico


Benito di Paula / Proteção às borboletas (1977) Brazil


Eduardo Darnauchans / Cápsulas (1978) Uruguay


Legião Urbana / Vento no litoral (1991) Brazil


Rio Grande / Postal dos correios (1996) Portugal


Jarabe de Palo / Agua (1998) Spain