マガジンひとり(ご訪問ありがとうございます。年内に閉鎖を予定しています)

書肆マガジンひとりとしての小規模な同人活動を継続します。

Top 20 Hits of 9-24-2011

2011-09-24 20:30:32 | Weekly Top 15
1. ← 1. "Vomit" Girls (2011 - Free Download)
2. ← 2. "Surgeon" St. Vincent (2011 - Single)



3. NEW "J'étais jetée" Think of One (2008 - Camping Shaabi)
4. ← 4. "Winter Beats" I Break Horses (2011 - Hearts)
5. ← 3. "So American" Portugal. The Man (2011 - In the Mountain in the Cloud)
6. ← 12. "The Rip Tide" Beirut (2011 - The Rip Tide)
7. ← 8. "Honey Bunny" Girls (2011 - Father, Son, Holy Ghost)
8. ← 11. "Sira" Ablaye Cissoko & Volker Goetze (2008 - Sira)
9. ← 7. "All I Want Is You [feat. J. Cole]" Miguel (2010 - All I Want Is You)
10. ← 5. "Dedication to My Ex (Miss That)" Lloyd feat. Andre 3000 (2011 - King of Hearts)
11. ← 6. "Swerve... The Reeping of All That Is Worthwhile (Noir Not Withstanding)" Shabazz Palaces (2011 - Black Up)
12. ← 10. "Midnight City" M83 (2011 - Free Download)
13. ← 18. "Shores of Easy" Röyksopp (2011 - Free Download)



14. NEW "Be Around (Rough Cutz)" CANT (2011 - Free Download)
15. ← 9. "Perth" Bon Iver (2011 - Bon Iver)
16. ← 14. "Santa Fe" Beirut (2011 - The Rip Tide)
17. ← 17. "Run from the City" Purling Hiss (2010 - Public Service Announcement)
18. ← 16. "Fall Creek Boys Choir" James Blake & Bon Iver (2011 - Single)



19. NEW "Somebody That I Used to Know (feat. Kimbra)" Gotye (2011 - Making Mirrors)
20. ← 19. "It's Real" Real Estate (2011 - Single)
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ヨーロッパ映画ショタ名鑑

2011-09-23 22:53:48 | Bibliomania
「名鑑」ってほどのものじゃないんですけど、情報の乏しい時代、銀幕越しに出会った男の子たちにときめいて、あこがれを募らせ、ひいては外国語を学んで、実際にその国へ旅立って国際結婚しちゃったとか、あるいは逆に、脳内でのみ少年の理想像を発酵させて、マンガや小説を作ってしまった─などという女性の方々、一部の流れは現在の「腐女子」にも引き継がれているであろう、そうした日本の女たちのいにしえに思いを馳せつつ─
ぶち壊しにするようで申し訳ないが、5~6年前、今はとんとご無沙汰の性風俗で、初対面の風俗嬢から「かわいい!!かわいい!!外国の男の子みたい─」って言われたことあるのよねェ~
すでに40過ぎた、シロート女性からは相手にされたことがないおじさんですよ。風俗で抜いてもらわねばならない中年男と、抜いてあげてお金をいただく自分と、お互いの境遇を相憐れむ、これらのヨーロッパ映画の男の子というよりは、「アフリカの飢えた子ども」ともないまぜになった、かわいいとかわいそうの中間的な意味での「外国の男の子」だったんでしょう、今にして思えば。 ─(写真はすべて『デラックスカラーシネアルバム47 美・少・年 ビョルン・アンドレセンを中心としたヨーロッパ映画の天使たち』芳賀書店・91年より)




★ビョルン・アンドレセン─Björn Andresen
ルキノ・ヴィスコンティ監督『ベニスに死す』(71)のタッジオ役にオーディションで選ばれた、スウェーデンの少年。その美少年ぶりで映画の成功を決定づけ、プロモーションで来日もしたが、彼自身は俳優になるつもりはなく、その後の消息は不明。



★ジョン・モルダー=ブラウン─John Moulder Brown
子役出身のイギリス人俳優で、日本では『初恋』(70)『早春』(71)といった映画で人気を呼んだ。ヴィスコンティ作品の『ルートヴィヒ・神々の黄昏』にオットー大尉役で出演したのを機に大人の俳優へと脱皮したが、日本での公開作品は以降途切れた。



★マーク・レスター─Mark Lester
ミュージカル映画『オリバー!』(68)の孤児役などで知られ、特に日本では『小さな恋のメロディ』(71)で熱狂的な人気を集めた、イギリス人の子役俳優。近年では「マイケル・ジャクソンの子どもは、僕が子種を提供した」と名乗り出て話題に。



★マチュー・ラカイユ─Mathieu Lacaille
フランスの田園地帯を舞台とする『バスティアンとバスティエンヌ~湖畔にて』(79)で美声の少年役に抜擢された、パリの合唱団に所属していた少年。



★ペレ・ヴェネゴー─Pelle Hvenegaad
19世紀のデンマークにスウェーデンから移民してきた親子の過酷な体験を描いた『ペレ』(87)に出演。



★エドムント・メシュケ─Edmund Moeschke
第二次大戦後、廃墟となったベルリンでけなげに生きる少年を『ドイツ零年』(48)の中で演じた。



★コーリャ・ブルリャーエフ─Kolya Burlyev
ソビエトの鬼才アンドレイ・タルコフスキー監督の出世作『僕の村は戦場だった』(62)で、家族を殺された憎しみからナチス・ドイツに立ち向かってソ連軍の斥候を務めるイワン少年を演じる。



★ジョナサン・カーン(右端)─Jonathan Kahn
三島由紀夫の『午後の曳航』(76)が日英合作で映画化されたのに出演したイギリス人の子役俳優。



★フィリップ・ゴールドマン─Philippe Goldmann
『トリュフォーの思春期』(75)の中で、家族から虐待を受けるジュリアン少年を演じる。



★レジス・アルパン(下)&ダヴィッド・ベアール(上)─Regis Arpin & David Behar
フランス映画『罪深き天使たち』(89)の中で、育った環境の違いなどから険悪になってゆく二人の少年を演じる。



★バルサザール・ゲティ(左)&クリス・フュール(右)─Balthazar Getty & Chris Furrh
ゴールディングの小説『蠅の王』が2度目に映画化(90)された際、孤島に漂着した24人の少年のうち、2つに分かれるグループそれぞれのリーダーを演じた。



★ディディエ・オードパン─Didier Haudepin
神学校の寄宿舎における上級生と下級生との少年同士の愛情を描いた『寄宿舎 ジョルジュとアレクサンドル』(64)で、下級生のアレクサンドル役を演じた。以降『新・個人教授』や『イノセント』など少年~青年期にかけ多くの作品に出演し、映画監督としても活動している。
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カナダ水俣病

2011-09-19 22:34:41 | Bibliomania
カナダ水俣病講演会@水道橋・YMCAアジア青少年センター(9月17日)
多数の犠牲者を生んだ水俣病の悲劇が北米大陸で繰り返されていた。パルプ工場が排出した無機水銀が、カナダ・オンタリオ州の森林地帯をゆるやかに流れる河川の中で猛毒のメチル水銀となり、下流の居留地で狩猟や川漁を営む先住民の体を蝕んだのだ。この経過をたどると、植民者による過酷な支配と、日本政府がとった水俣病政策の影響が浮かび上がってくる。水俣病の調査研究を続けてきた熊本学園大学と、同大水俣学研究センター長の原田正純医師らは当地で住民の健康状態を調査し、隠蔽されがちなこの問題に光を当ててきたが、カナダ国民にも知る者は少ない。今回、同センターの招きで、カナダ水俣病の被害者が来日する機会をとらえ、この問題についての講演会を30数年ぶりに東京で開催し、当地で支援活動を続ける映像作家による記録映画も上映する。



きのう、2年前に亡くなったイトコの姉ぇーちゃんの三回忌法要で、親戚たちの面白エピソードをいっぱい仕入れてきたんですけど、子ども以外の参列者では唯一結婚・子育てしていない身のオラとしては、実社会を生きて家庭を築いている方々の体験に基づいたエピソードを、自分の手柄のようにここで述べることにはためらいがある。
といって捨て去るのも惜しいので、いずれ関連づけて紹介できる機会が来るまで温めておこうかとも思いますが、自ら体験したことでなくても、内容によっては、ネットに記しておく責務があることもございましょう。
すでにマスコミでも報じられているが、愛知県の花火大会で、福島県の業者が作った花火は放射能をまき散らすかもしれないから使うな─との声が寄せられて、不使用を余儀なくされた件。
いわゆる「一般市民の声」も、善意からのものばかりとは限らない、むしろ無知と悪意に満ちて、いじめや差別を伝播させかねないものが少なくないだろうし、この件は誰もが気にする放射能に係わるので大きく報じられたが、同質の、しかし見逃されがちな小さな悪意、小さな差別などについては、われわれの中にこうした悪がある─ということをできる限り拾っておくべきではないでしょうか。
そして、法事の前日、はるかに大きな悪、しかしまぎれもなくわれわれとも重なる悪を、客席から耳にする機会があったので、微力ではあるが記録し、お目にかけようと。



↑カナダ水俣病の汚染流域図

カナダの水俣病事件は、1969(昭和44)年、鳥の飛び方がおかしいということに、ある学者が気づいたのがきっかけで発覚。オンタリオ州ドライデンにある製紙工場が漂白剤の触媒として用いた水銀が、1962年以来川に流され、その中でメチル水銀に変わって、周辺の水系を汚染したのだ。



水系の下流に、グラッシー・ナロウズ、ホワイトドッグ(↑)という名の2つのリザーブ(先住民、いわゆるアメリカ・インディアンの居留地)があり、多くの住民は湖の魚や森の獣を獲って食べ、あるいは肉や毛皮を売り、観光客に向け釣りや狩りのガイドをして生計を立てている。



↑髪の毛の水銀値

原田医師が1975年に現地を訪れたところ、すでにネコに水俣病特有の症状が見られた。先住民の人びとを診察し、髪の毛を切って調査したところ、高い水銀値が計測され、特に夏に伸びた部分で高かった。冬は湖が凍結するため、彼らは夏にたくさんの魚を食べており、魚に由来する汚染であると証拠づけられる。



↑歓迎の踊り「パワー」

白人が来る前、彼らは狩猟やワイルドライスを採って生きており、農業はせず、非常に広大な土地を巡回していた。生きるのに必要な分だけを殺して食べる。ところが300年前、白人が入ってくると、毛皮が非常に高いので、毛皮のために殺すようになる。伝統的な文化や生活様式が崩れ始める。



↑大型機械による森林伐採

カナダ独立後、政府は英国女王の名において、先住民と条約を結び、住宅や教育の補助を授ける代わり、リザーブという居留地に移住させて囲い込む分離同化政策を推し進める。とともに、ダムの建設や森林の伐採で、彼らの生活を支えた生態系を資源開発する。
居留地に設けられた学校を運営したのはキリスト教会で、宣教師たちは先住民を人間以下のものと見なしていた。伝統の暮らしを奪われ、「保護」される先住民は、白人に比べ大幅に所得が低く、アルコール中毒や犯罪も蔓延した。「公害が起こったので貧困や差別が生まれた」というより、貧困・差別があるところに公害が生まれるという構図は、わが国とも無縁ではない。
感覚障害、ふらつき、視野狭窄、言語障害など、先住民に水俣病と共通の症状が表れ、工場の水銀との関係が疑われるにつれ、排水は止まり、カナダ政府は公式には水俣病の存在を認めていないが、「水銀委員会」を設け、現在は連邦政府・州政府・企業が3分の1ずつ負担して、症状の度合いに応じて補償金を支払っている。
水俣病という先例があったためか、カナダ政府の対応は日本政府よりいくらか合理的だが、公式に認めない点や広報活動をまったく行わない点など、できる限り認定の幅を狭くしたり非を認めようとしない日本政府・企業のやり方にならったふしもうかがわれ、これはブラジルなど各国の公害病にも共通する現象といえよう。
このたび来日した被害者の女性は、講演会前日に宿泊先でアイヌの人びとと交流の席を持ったとかで、「アイヌの人びとは、獲物を殺すのに毒矢を用いるが、それを食べるため、毒消しの術も知っている。なのにあなたがたは、いったん内部被曝すると、それを消す術も知らないのに、どうして原子力発電を始めたのか」との言葉を壇上から投げかけた─
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Top 20 Hits of 9-17-2011

2011-09-17 21:17:04 | Weekly Top 15
1. ← 1. "Vomit" Girls (2011 - Free Download)
2. ← 7. "Surgeon" St. Vincent (2011 - Single)
3. ← 2. "So American" Portugal. The Man (2011 - In the Mountain in the Cloud)
4. ← 4. "Winter Beats" I Break Horses (2011 - Hearts)
5. ← 3. "Dedication to My Ex (Miss That)" Lloyd feat. Andre 3000 (2011 - King of Hearts)
6. ← 5. "Swerve... The Reeping of All That Is Worthwhile (Noir Not Withstanding)" Shabazz Palaces (2011 - Black Up)
7. ← 10. "All I Want Is You [feat. J. Cole]" Miguel (2010 - All I Want Is You)



8. NEW "Honey Bunny" Girls (2011 - Father, Son, Holy Ghost)
9. ← 8. "Perth" Bon Iver (2011 - Bon Iver)
10. ← 11. "Midnight City" M83 (2011 - Free Download)



11. NEW "Sira" Ablaye Cissoko & Volker Goetze (2008 - Sira)



12. NEW "The Rip Tide" Beirut (2011 - The Rip Tide)
13. ← 9. "Made in America (feat. Frank Ocean)" Jay Z & kanye West (2011 - Watch the Throne)
14. ← 12. "Santa Fe" Beirut (2011 - The Rip Tide)
15. ← 6. "Edjin duun" Okna Tsahan Zam (2004 - Shaman Voices: a Journey in the Steppe)
16. ← 16. "Fall Creek Boys Choir" James Blake & Bon Iver (2011 - Single)
17. ← 13. "Run from the City" Purling Hiss (2010 - Public Service Announcement)



18. NEW "Shores of Easy" Röyksopp (2011 - Free Download)



19. NEW "It's Real" Real Estate (2011 - Single)



20. NEW "missing" Plaid (2011 - scintilli)
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1983 - ヘルシンキ世界陸上

2011-09-14 23:13:10 | メディア・芸能
先ごろ韓国・テグで行われた陸上競技の世界選手権大会は、数えて13回目。第1回大会が行われたのは1983年のフィンランド・ヘルシンキで、当時のオリンピックでは国の都合でボイコットを余儀なくされる選手が相次いだので、そうしたことに左右されず「真の世界一は誰なのか」を決める大会として注目を集めた。
そして、その中でスターの座に就いたのは、男子100m、4×100mリレー、走幅跳と、出場した3種目すべてで優勝したカール・ルイス(アメリカ、↑写真)であった。
ちょうど、1982年から84年にかけ、マイケル・ジャクソンが『スリラー』のアルバムから7枚ものシングル盤を次々と大ヒットさせて、キング・オブ・ポップの称号を得たことと時期的に重なり、印象深い。
それは、黒人でも優秀なら大ヒット商品になりうる─という新時代のアメリカ消費文明を最大限アピールするもので、この大会で最も多く金メダルを獲得したのは東ドイツではあったが、やがてソ連・東欧の共産圏の体制がくつがえされる序章ともなったのではないだろうか。
日本でテレビ放映権を獲得したのはテレビ朝日で、次大会からは日本テレビ、現在ではご存知・織田裕二くんのTBSが中継している。プロ野球、大相撲、ボクシング、プロレスといった年中やっているプロ・スポーツしかなかった時代、この大会では残念ながら日本代表選手の影は薄く盛り上がりに欠けたものの、国際陸連やスポンサー企業やテレビ局に、アマチュア・スポーツの世界大会も広告的に価値づけてコンテンツ化してゆくことができると確信させる、またとない試金石だったろう。 ─(写真はすべて陸上競技マガジン1983年10月号より)



女子800mはヤルミラ・クラトフビロバ(チェコスロバキア)が他をまったく寄せつけず優勝。400mでも初めて48秒の壁を破る世界新記録で2冠。彼女は現在も800mの世界記録保持者で、100・200mのジョイナー(米)、400mのコッホ(東独)とともに冷戦下でドーピングが蔓延したころの“灰色の記録”が今も破られていない



翌年にロス五輪を控えたアメリカのホープ、メアリー・デッカーは、3000mに圧勝したあと、1500mも積極果敢なレースを展開、ザイツェーワ(ソ連、右)との激しいスパート合戦を制して中距離2冠



90年代まで長く活躍したハイケ・ドレクスラー(東独→独)は、18歳のこの大会が世界デビュー。旧姓のダウテとして走幅跳に優勝



2011年大会で金メダルの室伏広治の父、室伏重信がハンマー投げに出場したが予選落ち



女子やり投げで6投目に70m82を投げて逆転優勝したティーナ・リラク(フィンランド)。開催国に金メダルをもたらし観衆も熱狂



先駆者として競技の水準を引き上げたグレテ・ワイツ(ノルウェー)が女子マラソンの初代女王に。男子も第一人者のロバート・ド・キャステラ(豪)が勝つ順当な結果



日本代表選手はほとんどが自己記録におよばず、入賞ゼロという不甲斐ない成績。当時世界のトップ級だった数少ない種目、男子マラソンでも西村義弘35位、喜多秀喜42位(↑写真)、川口孝志郎途中棄権と惨敗。これがビッグゲームでの実力で、よくいわれる「モスクワ五輪(80年)に瀬古が出ていれば金メダル」というのも、私見では難しかったろう
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Top 20 Hits of 9-10-2011

2011-09-10 20:49:41 | Weekly Top 15
1. ← 1. "Vomit" Girls (2011 - Free Download)
2. ← 2. "So American" Portugal. The Man (2011 - In the Mountain in the Cloud)
3. ← 4. "Dedication to My Ex (Miss That)" Lloyd feat. Andre 3000 (2011 - King of Hearts)
4. ← 8. "Winter Beats" I Break Horses (2011 - Hearts)
5. ← 5. "Swerve... The Reeping of All That Is Worthwhile (Noir Not Withstanding)" Shabazz Palaces (2011 - Black Up)
6. ← 3. "Edjin duun" Okna Tsahan Zam (2004 - Shaman Voices: a Journey in the Steppe)



7. NEW "Surgeon" St. Vincent (2011 - Single)
8. ← 6. "Perth" Bon Iver (2011 - Bon Iver)
9. ← 9. "Made in America (feat. Frank Ocean)" Jay Z & kanye West (2011 - Watch the Throne)
10. ← 14. "All I Want Is You [feat. J. Cole]" Miguel (2010 - All I Want Is You)
11. ← 17. "Midnight City" M83 (2011 - Free Download)



12. NEW "Santa Fe" Beirut (2011 - The Rip Tide)
13. ← 15. "Run from the City" Purling Hiss (2010 - Public Service Announcement)
14. ← 7. "Too Much" Sufjan Stevens (2010 - The Age of Adz)
15. ← 16. "Love the Way You Walk Away" Blitzen Trapper (2011 - Free Download)



16. NEW "Fall Creek Boys Choir" James Blake & Bon Iver (2011 - Single)
17. ← 11. "Song for Luca" Mike Simonetti (2011 - Capricorn Rising)



18. NEW "How Deep Is Your Love?" The Rapture (2011 - In the Grace of Your Love)
19. ← 10. "Stay Away" Charli XCX (2011 - Single)
20. ← 20. "Ritual Union" Litle Dragon (2011 - Ritual Union)
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中村とうよう氏の遺産

2011-09-06 22:42:08 | 音楽
中村とうようコレクション展─楽器とレコードを中心に@小平市・武蔵野美術大学 美術館(開催中~9月24日)
わが国のポピュラー・ミュージック研究の草分けの一人で、音楽雑誌ミュージック・マガジン(1969年創刊)の初代編集長である中村とうよう氏が、所蔵していた音楽関連コレクションのすべてを武蔵野美術大学へ寄贈したのは2006年のこと。その内容には、ジャズ、ポピュラー音楽、民俗音楽などの世界各国のSPレコード、LPレコード、文献、民族楽器などが幅広く網羅されている。
先見的な評論活動を行ってきた同氏が、その生涯に自ら幕を引くにあたって、各国の民族の誇りを伝える楽器や、欧米一辺倒でないポップス市場のありようをしのばせる、多種多様なコレクションを公的機関に贈ったことは、インターネットを通じた配信の普及など音楽をめぐる環境が激変する現在、人類の営みとしての音楽が、どこから来てどこへ向かおうとしているのかに、思いを馳せさせずにはおかない。



↑素朴ながら緻密な工夫が施された楽器の数々の中でも、異色の無気味さを漂わせる一品。「ダマル」と呼ばれるチベットの楽器で、なんと男女の子供の頭蓋骨をお椀型に切り取り、背中合わせにくっつけて、二人の皮膚を張って太鼓に仕上げたという恐ろしい代物。蛇使いなどの魔術師や芸人が使うとのこと



↑いくつものLPやCDを企画した同氏だが、1971年の3枚組『RCAブルースの古典』や、75年にMCAの音源を用いた2枚組2セット『ブラック・ミュージックの伝統』などは、当時本国アメリカでもなかったような先駆的な歴史観に基づく



↑晩年の同氏に衝撃をもたらしたのが、パキスタンのヌスラット・ファテ・アリー・ハーンと台湾のテレサ・テンというアジア勢だったが、両者とも残念ながら若くして亡くなった


先月の「ファンタジーとしてのアメリカ音楽」という記事と、その選曲は大和田俊之氏の『アメリカ音楽史 ミンストレル・ショウ、ブルースからヒップホップまで』という著書に触発された部分が大きいとはいえ、同書がグリール・マーカス氏の『ミステリー・トレイン』や中村とうよう氏の『大衆音楽の真実』に肩を並べるような名著とは、とうてい言えないことも明らか。
いや、とっても勉強のできるお方なんでしょう、慶応の准教授とのことで、潤沢な資料に基づいて、「他者に擬態する欲望がアメリカ音楽を生み出した」との学説を展開。お説ごもっとも。
でもね、たとえば─

「ニグロが楽譜に頼らないでピアノを演奏するのを聴いたことがあるかい? この街には何人か面白い連中がいる。黒人クレオールだ。たまに彼らにボトルワインを奢って我々のところに来てもらい、演奏してもらうこともある。彼らはピアノをまるでバンジョーのように演奏するんだ。あれはバンジョーの演奏としては優れているかもしれないが、まともなピアノの演奏とはいえないがね」

「ディクシー・パークで演奏していたころ、私は“黒人”ならではと思われる特徴に気づき、いつかそれを作曲に利用しようと心にしまっていた。それはウィル・H・タイアーの『マオリ』を演奏したときのダンサーの奇妙な反応である。この曲をプレイしていて、タンゴのビートを含むハバネラのリズムになると、突然、プライドに満ちた優雅な反応が聴衆から現れたのだ。これは偶然だろうか、それともこの反応はホンモノだろうか、と私は自問した。私がみる限り、白人のダンサーはそのリズムを普通にやり過ごしていた。やがて私はそのビートに“黒人”特有の何か、ディクシー・パークのダンサーを興奮させる何かがあるのかもしれないと思いはじめた」


─前者がラフカディオ・ハーン、後者がW・C・ハンディによる言葉で、それぞれ同書で引用されたんだけど、音楽の成り立ちを想像させずにおかない、このような生き生きした言葉を、引用でなく、大和田氏が一言でも創造したわけではない。
すべて引用・再構成。
そこが違う。グリール・マーカスや中村とうようと。
1980年代のミュージック・マガジンの読者ならご記憶かと思うが、同誌で好き嫌いをはっきり主張してきたとうようさんが、クロスレビューで「0点」を付けた、ラップのパブリック・エネミーと、あと日本のロックのなんとかいうバンドと、誌上で直接対談させられたことがあったっけ。火花散る。
音楽に全人生を捧げて、世界観を形作ってきた同氏だからこそ、嫌いな音楽、許せない音楽に遠慮しなかったのだろうし、その意見に賛同できない場合でも、筋の通し方にはほんとうに学ばせてもらった。
その後、とうようさんがクロスレビューから去り、さらに同誌は年間の優れたアルバムを選ぶのに、ジャンル別の合議制を採るようになって、ミュージック・マガジンの世界観はぼやけ、一つの時代が終わったようにも感じたものだ。「洋楽を紹介する日本の音楽雑誌」の終焉。
いま、新しい音楽の情報を知りたいだけなら、インターネットで海外の良心的な音楽サイトがいくつもある。渋谷陽一、中山康樹、PANTA、富澤一誠、ほかクラシックの連中なんかもひどいが、情報が乏しかった時代の、しょーもない業界ゴロに頼らなくてもいい。
しかし、とうようさんが主導してミュージック・マガジンが行ったような、インドネシアのポップス・歌謡曲だとか、アフリカや中南米の小国の民俗音楽だとかを、一つの世界観に基づいて満遍なく紹介するような便利なサイトは、残念ながら見当たらない。オラの若き日のミュージック・マガジン。
もし、そうした馴染みのない小国から、レアアースを採掘・輸入するとかで、総合商社の商社マンが往来するとしたら─。彼自身は仕事の鬼で、音楽なんか聞かないとしても、その旧友が世間に背を向けて音楽ばかり聞いて生きているような男で、ミュージック・マガジンの影響で、その国の音楽事情などに通じていて、彼に有益なサジェッションをするとしたら─。それも立派な国際貢献であり、たとえば中国にはそのような土壌は存在しないのだ。
中村とうようさんという、一代の傑物と、共通の時間を過ごせたことを幸せに思い、謹んでご冥福をお祈りいたします。


自由気ままなコレクション─繊細な感性楽しむ楽器群
世の中に、自分の好きなものを集める人、いわゆるコレクターと呼ばれる人はいろいろいらっしゃるが、そんな中で、ポピュラー音楽のコレクションを仕事にする人ほど大変な職業はない。自分のコレクションを自慢してテレビの「なんでも鑑定団」なんて番組に出る人のなかでポピュラー音楽のコレクターなんて見たためしがないが、なぜポピュラー音楽のコレクション自慢が成り立たないかというと“持ってないレコード”というものがどうしても残ってしまう。つまりポピュラー音楽のコレクターでは満点は絶対にありえず、それでも常に満点に近いコレクションであることを要求される過酷な職業なのだ。
それに気づいたからぼくはポピュラー音楽の職業的なコレクターはあきらめ、「なんでも鑑定団」みたいな自由で責任を問われないコレクション集めのほうに転向し、さらにそのコレクションを公共機関に寄贈してしまうという道を選んだ。そうなるとコレクションの内容は自由きままに選べる。わたしはこういうものを集めてます、と開き直っても、あれが欠けてる、これが足りないとケチをつけられずに済む。そんな自由きままなコレクションを、武蔵野美術大学という学校に受け入れていただき、目下その一部を「中村とうようコレクション展」として展示中だ。
まずその中心になるのが楽器。これもヨーロッパの音楽みたいに確立されたスタンダードにはとらわれず、とにかく音を出すものをいろいろ。アジアやアラブやアフリカで生まれた変テコな楽器が多種多様に並ぶ。
会場に入ってまず目をひくのが木琴、またはシロホン。つまり木片を並べたのをたたいて鳴らす楽器だが、ここに置いてあるアフリカの木琴は15本の木片の全体が大きく反り返っている。これを演奏者が自分の首に吊るし、踊るような動作で、両手に持ったバチでたたく。そのときバチが満遍なく木片に当たるように、腕の描く円弧に沿う形に作られている。木片の下には1個ずつヒョウタンが付属しており、これが音をやわらかく響かせるのだ。アフリカ人がいかに音の好みにこだわるか、彼らの楽器にはすべて大なり小なり、繊細な工夫がこらされている。
アフリカの代表的な楽器に、親指ピアノがある。ピアノを親指で弾くのではない。ふつう単行本くらいな木の箱の表面に、十数本の細い鉄片を並べ、それぞれの一端を箱に固定し、もう一方の端を少し浮かせておく。それらの鉄片は長さに差があり、浮いた端を指ではじけばメロディが弾ける。鉄片は長いのを中央に、全体をVの形にそろえるのが普通だ。一本一本の鉄片に缶詰の空き缶から切り取ったのを巻きつけたりして、細かい音色の変化を楽しむ。こういう工夫も、やはりアフリカ独特のものだ。
こうしたアフリカ人の繊細な感性を、この展示でぜひいろいろと体感していただきたい。 ─(中村とうよう=音楽評論家、東京新聞7月22日夕刊)



↑貴重なコレクションを寄贈した中村とうようさん。左はバラフォンと呼ばれるアフリカの木琴=7月8日、東京都小平市の武蔵野美術大で。とうようさんが亡くなったことは21日に報じられた
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Top 20 Hits of 9-03-2011

2011-09-03 21:01:43 | Weekly Top 15
1. ← 1. "Vomit" Girls (2011 - Free Download)
2. ← 5. "So American" Portugal. The Man (2011 - In the Mountain in the Cloud)
3. ← 2. "Edjin duun" Okna Tsahan Zam (2004 - Shaman Voices: a Journey in the Steppe)
4. ← 3. "Dedication to My Ex (Miss That)" Lloyd feat. Andre 3000 (2011 - King of Hearts)
5. ← 7. "Swerve... The Reeping of All That Is Worthwhile (Noir Not Withstanding)" Shabazz Palaces (2011 - Black Up)
6. ← 11. "Perth" Bon Iver (2011 - Bon Iver)
7. ← 4. "Too Much" Sufjan Stevens (2010 - The Age of Adz)
8. ← 12. "Winter Beats" I Break Horses (2011 - Hearts)
9. ← 10. "Made in America (feat. Frank Ocean)" Jay Z & kanye West (2011 - Watch the Throne)
10. ← 6. "Stay Away" Charli XCX (2011 - Single)
11. ← 13. "Song for Luca" Mike Simonetti (2011 - Capricorn Rising)
12. ← 15. "Lonely Star" The Weeknd (2011 - Thursday)
13. ← 8. "Down in the Valley" The Head and the Heart (2011 - The Head and the Heart)



14. NEW "All I Want Is You [feat. J. Cole]" Miguel (2010 - All I Want Is You)
15. ← 20. "Run from the City" Purling Hiss (2010 - Public Service Announcement)
16. ← 17. "Love the Way You Walk Away" Blitzen Trapper (2011 - Free Download)



17. NEW "Midnight City" M83 (2011 - Free Download)
18. ← 16. "The Future Will Destroy You" Viva Voce (2011 - The Future Will Destroy You)



19. NEW "I Don't Smoke" Matias Aguayo (2011 - Total 12)



20. NEW "Ritual Union" Litle Dragon (2011 - Ritual Union)
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