マガジンひとり

オリンピック? 統一教会? ジャニーズ事務所?
巻き添え食ってたまるかよ

2022 ─ 50 Best Songs

2022-12-30 14:11:30 | Year End Charts
50) Girlpool / Dragging My Life Into a Dream
49) Kiwi jr. / Night Vision
48) Cass McCombs / New Earth
47) GIFT / Gumball Garden
46) Tim Burgess / Typical Music
45) Niechęć / Praga
44) Yeah Yeah Yeahs / Wolf
43) KH / Looking at Your Pager



42) Flasher / I'm Better
41) Tallies / No Dreams of Fayres
40) First Aid Kit / Angel
39) La Casa Azul / No hay futuro
38) The WAEVE / Can I Call You
37) Orville Peck / C'mon Baby, Cry
36) Arctic Monkeys / Body Paint
35) Ezra Furman / Lilac and Black
34) Sondre Lerche / Cut
33) Caroline Polachek / Billions
32) Stella Donnelly / Lungs
31) Jockstrap / Glasgow
30) Perfume Genius / Photograph
29) The Orielles / BEAM/S
28) Daniel Rossen / Shadow in the Frame
27) Braids / Retriever
26) PUP / Matilda
25) Melody's Echo Chamber / Norfolk Hotel



24) Martin Courtney / Corncob
23) Braxe & Falcon / Step by Step (feat. Panda Bear)
22) Beth Orton / Friday Night
21) Broken Bells / Love on the Run



20) Big Thief / No Reason (2021)
19) Peggy Gou / I Go (2021)
18) Get Well Soon / My Home Is My Heart
17) C Duncan / The Wedding Song (2021)
16) Bartees Strange / Heavy Heart
15) Molly Nilsson / Fearless Like a Child
14) Phoebe Bridgers / Sidelines
13) The WAEVE / Drowning
12) Beach House / Masquerade
11) Dave / Black (2019)
10) Jockstrap / Greatest Hits
9) Laura Marling / For You (2020)
8) Father John Misty / The Next 20th Century
7) Soccer Mommy / Shotgun
6) Big Thief / Dragon New Warm Mountain I Believe in You
5) Natalia Lafourcade / De todas las flores
4) Destroyer / June



3) Alvvays / Belinda Says
2) Father John Misty / Q4
1) Big Thief / Simulation Swarm


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読書録 #33 — 皮膚、人間のすべてを語る、ほか

2022-12-25 16:43:38 | 読書
中村光夫/谷崎潤一郎論/新潮文庫1956・原著1952
「私は甚だしいエゴイスト…飽く迄も自分独りを可愛がって」「女といふものは神であるか玩具であるかの…」。
戦争と植民地支配の流れを汲む悪党が政治とメディアを牛耳るこの国で、小説家の存在意義とは。谷崎は1886年生まれ、大正期は30代で『痴人の愛』、昭和戦前期は40・50代で『蓼喰う虫』『春琴抄』、本書が書かれた後の晩年にも『瘋癲老人日記』と長期に渡って旺盛な創作力を示す。この幸福な作家生活のゆえんを著者は、彼が東京から関西に移住することで「東京の〝知識階級〟に失われたすべての美徳を関西の〝町人〟に認め」、翼賛体制・敗戦・超円安という現実に背を向けて『細雪』『少々滋幹の母』といった日本の美を紡ぐことができたのではないかとする。ちなみにこの移住は昭和2~6年、佐藤春夫との妻譲渡事件と並行して進められた様子で、事件についての関係者の詳細な証言が付された年譜が巻末に収められており興味深い。




鬼無サケル/香原さんのふぇちのーと①/竹書房2022
「私は観測する者である─」。富英智高校に通う香原(かぐはら)理々香。陰キャに設定されているJKが同窓女子のさまざまな体臭をコレクションする、オタクの主観を究極に深掘りするweb連載怪作のコミックス化。緻密な絵柄で内容も工夫されているが、全年齢向け(著者は成人向けも別ペンネームで手がける) ということで2巻以降は付きまとうキャバクラ的寸止め感との闘いになっていきそう。


亀和田武/1963年のルイジアナ・ママ/徳間文庫1989・原著1983
「存在しない〝仮想敵〟をでっち上げ、しかもその仮想敵をきわめて矮小化して描き出し、攻撃するのが南(伸坊)の常套手段なのだ」「タレント諸氏も用心してかからねばならない。まかり間違っても〝大衆〟を啓蒙しようとしたり、低俗・軟弱文化に警鐘を鳴らそうなどとは思わないことだ。(中略)諸君らは、中産階級に寄生するジゴロだ。彼らの骨の髄までシャブル…これが、諸君、俺に残された唯一の正しい途であると確信する」。
著者のウィキペディアをみると、安倍と同じ大学で学生運動にかかわり、実話誌を渡り歩いて「三流劇画ブーム」仕掛人の一人となり、雑学豊富なイケメンおじさんということで90年代には民放ワイドショーの司会で活躍。本書は穏健な米ポップスの時代を終らせた「反ビートルズ」の主張が中心になっているものの、自身がそうであるにもかかわらず80年前後のメディアで売名に精出していた面々への言及・論評が多い。


武論尊/原作屋稼業 お前はもう死んでいる?/講談社2013
「A先生だけじゃねえ。一緒にコンビを組んでいたOくんやK、同じ雑誌で連載していたTもみんな戦死しちまった。まだ若かったのに、なぜかみんな酒で体を壊してな。オレも…」
前後からA先生とはちばあきおと見られる。著者は漫画原作者として駆け出しのころちば氏に面倒を見てもらっており、そもそも未経験で漫画の世界に飛び込むのも、自衛隊同期だった本宮ひろ志の居候をしていた縁で。遊びと仕事の境界が曖昧な独特のホモソーシャル。そうした価値観にいっさい疑問を持たず、死ぬまで男児の遊び場に囚われたままの人びとが生み出した『あしたのジョー』『ドラゴンボール』『北斗の拳』『カイジ』などなど日本の漫画の顔となっている。




Vicky Woodgate/The Magic of Sleep/DK2021
夢はどこから来るのか、なぜ睡眠は健康維持に欠かせないのか、昔の人は、ほかの動物はどのように眠るのかなど楽しいイラストと共に解説する7~9才向け絵本。日本語版も出ているがフォント含むレイアウトの妙を賞味したいので。二言目には日本国・日本人をこき下ろすブログで恐縮ですが、駅の広告や児童書にも萌え絵が侵食…owarida🐈nokuni




ダニエル・ハーバート/ビデオランド レンタルビデオともうひとつのアメリカ映画史/作品社2021・原著2014
サブカル的な読みやすい本ではない。全ページの1割以上を脚注が占め、レンタルビデオ店の経営形態や商品の流通システム、その地域差、映画の評判がどのように形成されるかの変遷を追う学術的エッセイ。「映画評論や百科事典は、常に〝メタデータ〟として機能してきた。メディアの周辺的な言説として、どんな時でも何らかのかたちでメタデータは映画文化の輪郭を描いている。印刷された状態で流通するのが普通だった時は、ビデオガイドは形のあるビデオの豊富な選択肢とそれにともなうアメリカ人の〝選びたい〟という欲求を体現していた。いまではテクストと〝メタテクスト〟を同じ装置の中に共存させるデジタル空間にメタデータが発生しているので、このメタデータこそがアメリカ人が映画を探し、選択するための入り口となる文字(批評)と数字(評価/レーティング)となっているのである」。
音楽の話に変りますが、青葉市子の『アダンの風』というアルバムがRate Your Musicにおいて2020年の全アルバム中2位になっていて(1位だと思っていたが今見たら抜かれていた)、日本から出て活躍しているミツキやジョージと異なり、青葉は一般的にはあまり聞かれておらず、音楽もやや後ろ向きで、いかにもRYMの欺瞞的な特権性を象徴しているなと。メディアやマーケットによって流行の見え方や評価がまったく違う、もうポピュラー音楽/ポップスという一つの容器は存在しない。多くは日本製であるオーディオ/ビデオ機器が発達した1980年代は統合の時代の終り、分断の時代の始まりであった。


網野善彦+阿部謹也/対談 中世の再発見/平凡社ライブラリー1994・原著1982
「保立さんは、私がこういう公事を単純に地代とはいえないと言ったことの批判として、三日厨(鎌倉時代の酒宴)に百姓が出たり、百姓に酒をやるのは、支配のための潤滑油だし、公事はやはり地代だということを強調されるのですが、私はこれでは、百姓自身の図太さが、わからなくなってしまうと」「金持ちと親戚を呼べば、あなたは招き返されてしまう。そうすると、それでいちおう終わる。招待は贈与ですがそれに返礼がきてしまうと、一つの人間関係が生まれて、それが続いてゆくのですがいちおうはおしまいになる。ところが、貧乏人や乞食を呼べば返礼ができないから、その分だけあなたは天国においてお返しがきて幸せになるだろうとルカ伝に書いています」。
明治維新以前、日本の漁村は岬を一つ越えれば宗教も文化も違っていたという。しかしその宗教はユダヤ・キリスト教のように法治の概念につながるものとはまったく違う、地域ボスの政治の一部に過ぎなかった。なのでいま分断と囲い込みが世界に先駆けて進んだ「中世ジャップランド(5ch嫌儲の用語)」と化しているのでは。




星野陽平/CIA陰謀論の真相/鹿砦社2022
米国のネトウヨは日本と逆に大半が反マスク反ワクチンだそうで、日本でも反ワクチンの動きが各所で勢いを増しつつあり、別に参政党がそうだからといって統一とかが糸を引いているとは思わない。アメリカも日本もネットを介した党派性ごっこはもう誰にも制御できない段階に達していると思う。本書はCIAのエージェントがいかに日本の政治・企業・芸能界に介入し、CIAが狙う「分断統治=在日や同和や宗教などに基づく対立や差別を利用して国民・労働者の連帯を弱め、日本占領が終った後も米国に忠実であるよう仕向ける」を実現してきたかを一次情報のほか又聞き・ツイッター・書籍など状況証拠的に大量に集めている。CIAは反安倍反トランプであるとして著者が両者を持ち上げる気配があるのも気に食わないし、そもそも明確にCIAエージェントである岸信介や正力松太郎にしたところでガッチリ制御できていたとはとても思えない、CIA自体官僚化・肥大化が進んで統制がとれていないのではないか。芸能・暴力団関係の記述に顕著だが、最初は「請け負った仕事」でもやがて遊びが勝り、遊びだから夢中になって溺れてしまう、米国も日本も全体が溺れかけている状態。


カール・シュミット/政治的なものの概念/岩波文庫2022・原著1933
難解につき飛ばし読み。第一次大戦でドイツに従軍した著者は本書を何度か改訂しながらナチ党に入党、「第三帝国の法学者」の異名を取る。理性や経済的客観性によって対立・闘争を終らせるような考え方を博愛主義の希望的観測として批判し、政治的なものの本質は「味方と敵の区別」にあるとした。独裁や権威主義的な政府を求め、憲法の見地からナチ政権を正当化したことは現在まで議論の的になっており、米ネオコンにも影響を与えたとされる。
「国家哲学の対極にあるマルクスに、純粋に方法論的に接近していることが確かに認識できる。マルクスが一貫して経済学の見地から思考するように、シュミットも敵味方の図式から、すなわち両人とも悲観的な人間学から出発する」(独アマゾンに寄せられたレビューより)


モンティ・ライマン/皮膚、人間のすべてを語る 万能の臓器と巡る10章/みすず書房2022・原著2019
子どものころ乾燥した冬期、指先のアトピーに悩まされた。母方の親戚は職人の血筋で喘息や花粉症のアレルギーが多いが、母が狭小家屋の専業主婦ということで清潔すぎる環境が仇になったと考えられる。指先の症状は20代前半で収まったものの、特定の部位の皮膚に現れる免疫暴走が、親に甘やかされ、本や音楽の一人遊びを好む独善的な性格のため集団の秩序にうまく服せない私の人生全般とも大いに関わっていることは間違いない。
本書の帯に謳われる「自分と世界の境界にあるもの? いいえ、それは自分そのもの」の言葉どおり、多岐にわたる記述によって人類の由来を紐解く、文明とは何か、人間への尽きせぬ興味を抱かせる名著。お勧めします。
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24-Dec-2022 Top 15 Hits

2022-12-24 17:07:54 | Weekly Top 15
1. ← 1. 2 Alvvays / Belinda Says (2022 - Blue Rev)
2. ← 4. 2 Beth Orton / Friday Night (2022 - Weather Alive)
3. ← 2. 2 Bartees Strange / Heavy Heart (2022 - Farm to Table)
4. ← 10. 2 KH / Looking at Your Pager (2022 - Single)
5. ← 5. 5 Natalia Lafourcade / De todas las flores (2022 - De todas las flores)
6. ← 8. 3 Quasi / Doomscrollers (2022 - Braking the Balls of History)
7. ← 3. 3 Jockstrap / Greatest Hits (2022 - I Love You Jennifer B)
8. ← 6. 3 Bad Bunny / Tití me preguntó (2022 - Un verano sin ti)
9. ← 11. 4 Maria Rodés / Prefiero no decir nada (2022 - Fuimos los dos)



10. NEW 1 Tiwa Savage / Koroba (2020 - Celia)
11. ← 9. 5 Natalia Lafourcade / Pajarito colibrí (2022 - De todas las flores)



12. NEW 1 Naked Flames / Tennessee Transit (2022 - Miracle in Transit)



13. NEW 1 Men I Trust / Billie Toppy (2022 - Single)
14. ← 7. 5 Danger Mouse & Black Thought / Belize (feat. MF DOOM) (2022 - Cheat Codes)
15. ← 15. 4 Niños del Cerro / Esta enorme distancia (2022 - Suave pendiente)


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女性型消費/モラトリアム

2022-12-21 20:16:44 | メディア・芸能
男「貧しさに負けた」
女「いいえ世間に負けた」
この町も追われた。いっそきれいに死のうか。男はお金や社会的地位をはじめとする大小・高低の競争的な価値観に、女は家族の世話や社交といった対人関係に身の安全を託す。前者が資本主義・国家主義により父権的なタテの支配を形成し、後者が母性的な「世間によるヨコの監視」でこれを下支えする。

パーリア「アイデンティティは闘争の産物。女は本来的に安定しているから男ほどはアイデンティティを必要としない。政治であれスポーツ競技であれすべての〝ジャンル〟は男が発明した」。



この漫画にも「本当に俺の子なのか」と、交際相手の妊娠中絶費用を出し渋る男が登場。女が「安定している」というのも月経・妊娠・分娩・授乳などを通じて地球・自然の一部であることが歴然としているから。心の安定ということで私が特に想起するのがかつて熱心に見ていた番組ロンドンハーツ内の侮蔑的な企画「よりによってなぜこの人のファン?」の、misonoのファン同士で結婚したという若い男女。「ウチの歌詞とブログ見て!!」がロンハー内の決め台詞になっているような、自分自分自分の情緒不安定が売りになっているmisono自身よりよほど穏健でどっしり安定したカップルのように見えた。



1960年代から70年代初頭にかけて、高度経済成長が頂点に達し、豊かな社会の中で青年期は延長し、若者文化がその花を咲かせた。ヒッピー、長髪、ジーンズ、全共闘、ニュー・レフト運動といった、さまざまの形での社会に対する青年の自己主張が公然化した。
この状況の中で、成人(おとな)世代がこの若者文化の影響を受け、逆に青年心理に適応するというプロセスがおこった。そしてこのプロセスを通して一般社会心理そのものの革新的な変化=青年心理化をひきおこした。しかも、歴史的にみると、この青年心理そのものにも現代に特有な質的変化がみられる。このようにして「モラトリアム人間」心理は、世代を超え、現代社会に暮すすべての人々の深層心理に共有される「社会的性格」となった。
(中略)現代の女性は、愛情の対象、夫、家庭、仕事、職場…といった、自分以外の何かに本当の意味で深くかかわることに充足と安定を得、それらとのかかわりやその世界への帰属意識が、生き甲斐になるような社会条件に、あまりにも恵まれていない。むしろ戦前、かつての「家」がーつの社会を意味するような時代には、女性が妻になり、母になることは、それなりの社会的地位を意味していた。(中略)ところが現代は、たとえ結婚しても、二人きりの核家族である。(中略)では共働きの場合はどうか。マスコミのヒロインになるような、少数の特別な才能に恵まれた女性は別である。そしてまた、上級公務員、医師、芸術家、教師といった一定の専門職として社会的に認められた職業の持ち主はともかく、いわゆるOL的な仕事の場合、職場からみると大多数の女性職員は、企業の中のお客さま的存在にすぎないことが多い。依然として25歳定年説的な考え方は、潜在的につづいている。またOLの側も、企業に対して強い帰属意識もなく、結婚するまでの一時的かかわりあいのつもりの人が多い。(中略)「どうせ大学を出ても女子はOL的な仕事しかさせてもらえない。それならよい相手をみつけて身をかためる方が勝ち」。 ─(小此木啓吾/モラトリアム人間の時代/中公文庫1981)



モラトリアム人間=猶予状態にある人間。YAWARA!!の主人公・猪熊柔は短大を出て旅行会社に就職し、音信不通の父親を捜しながらいずれは平凡なお嫁さんになりたいと考えている。しかし彼女の心を射止めたスポーツ紙記者の松田は柔が柔道家として大成することを望んでいるため、長い物語の最後になっても結婚しないままだ。

この主人公は男目線からかわいい保守的な女として造形されているのだろう。この点、内田春菊の漫画はより男のいやらしさ、色恋が絡むと愚かになる女の弱さが辛辣に描かれ、異性とまともに付き合ったことのない私など気後れしてしまうのだが、色恋の描かれ方としてはウシジマくんの吉永美代子がパチンコに「何も考えないでいられる」ことを求めながら負けが込んで売春し、男女間に起る不安・葛藤・興奮の方により囚われ、娘を巻き込んで悪意の連鎖を招いてゆく、こちらは楽しく読むことができる。


安倍暗殺犯の伯父が、暗殺犯の母親について「洗脳を解くのはかえってかわいそう。70の老人から生きるよすがを奪うべきでない」と発言したと聞く。地方の名家・知識階級に嫁いだ筈だったのに…。女性型消費とは、男社会に対し従属的な立場を強いられる女が、それを埋め合わせるため旅行・観劇・買い物・お稽古事といった自己愛的・見せびらかし的な消費に走ることを指し、たとえばサッカークラブの練習を見守るママ友たち、あるいは秋葉原事件の犯人の母親が過度の教育ママだったことなどもその変形といえるだろう。

ぼくちんテレビ局の撮影クルーなんだぞ(なだぎ)。俺はラップ王だから黒人でもトランプ大統領が真っ先に面会してくれるぞ。これらは世間的な「立場」を言っている。思想信条とは関係ない。都市化・情報化が進むと個々の人間はよそよそしく分断された時間商品・汎用品になってしまう。トランプがオワコン化するより早くカニエ・ウエストは誰からも相手にされなくなってしまった。自らメディア上に出しゃばり、監視を求めてきたから面目の施しようがない。

モラトリアム人間というテーゼを提唱した小此木氏は、ノン・モラトリアム=猶予を拒む人間の例として、立身出世主義者、そして「ロッキードの主役」を挙げている。70年代に書かれたので、現状を当てはめるとすればメディア・広告・囲い込み・相互監視に携わるすべてが、人を宙ぶらりんのモラトリアム状態に置いておくことを望み、既に制御を離れシステムとして一人歩きしている。
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50 Best British Soul Songs

2022-12-18 17:39:58 | 音楽
50) Joss Stone / Right to Be Wrong (2004)
49) The Real Thing / You to Me Are Everything (1976)
48) Jorja Smith / Blue Lights (2016)
47) Londonbeat / I've Been Thinking About You (1990)
46) Maxine Nightingale / Right Back Where We Started From (1975)
45) Erasure / Who Needs Love (Like That) (1985)
44) Liam Bailey / On My Mind (2014)
43) Sweet Sensation / Sad Sweet Dreamer (1974)



42) Curiosity Killed the Cat / Down to Earth (1987)
41) Jungle / Time (2014)
40) The Blow Monkeys / Digging Your Scene (1986)
39) Hot Chocolate / Every 1's a Winner (1978)
38) Imagination / Just an Illusion (1982)
37) The Christians / Words (1990)
36) Junior / Mama Used to Say (1982)
35) Joe Cocker / With a Little Help from My Friends (1969)



34) Estelle / 1980 (2004)
33) Black / Wonderful Life (1987)
32) Jamiroquai / Virtual Insanity (1996)
31) Bronski Beat / Smalltown Boy (1984)
30) Jamie Lidell / Multiply (2005)
29) Billy Ocean / Love Really Hurts Without You (1976)
28) Rick Astley / Never Gonna Give You Up (1987)
27) Simply Red / Something Got Me Started (1991)
26) Neneh Cherry / Buffalo Stance (1988)
25) Terence Trent D'Arby / Sign Your Name (1987)
24) Spandau Ballet / True (1983)
23) The Foundations / Build Me Up Buttercup (1968)



22) The Equals / Viva Bobby Joe (1969)
21) Big Fun / Can't Shake the Feeling (1989)
20) Paul Young / Wherever I Lay My Hat (That's My Home) (1983)
19) The Human League / Human (1986)
18) Swing Out Sister / Breakout (1986)
17) Squeeze / Tempted (1981)
16) Elton John & Kiki Dee / Don't Go Breaking My Heart (1976)
15) Sade / Smooth Operator (1984)
14) Average White Band / Pick Up the Pieces (1974)
13) Fine Young Cannibals / She Drives Me Crazy (1989)
12) Tom Jones / It's Not Unusual (1965)
11) Heather Small / Proud (2000)
10) Labi Siffre / It Must Be Love (1971)
9) Amy Winehouse / Rehab (2006)



8) Culture Club / Do You Really Want to Hurt Me (1982)
7) Soul II Soul / Keep On Movin' (feat. Caron Wheeler) (1989)
6) ABC / The Look of Love, Part 1 (1982)
5) Gabrielle / Give Me a Little More Time (1996)
4) Eurythmics / Sweet Dreams (Are Made of This) (1983)
3) George Michael / Careless Whisper (1984)
2) David Bowie / Young Americans (1975)
1) Bee Gees / Stayin' Alive (1977)




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17-Dec-2022 Top 15 Hits

2022-12-17 17:53:58 | Weekly Top 15
1. NEW 1 Alvvays / Belinda Says (2022 - Blue Rev)



2. NEW 1 Bartees Strange / Heavy Heart (2022 - Farm to Table)
3. ← 1. 2 Jockstrap / Greatest Hits (2022 - I Love You Jennifer B)



4. NEW 1 Beth Orton / Friday Night (2022 - Weather Alive)
5. ← 2. 4 Natalia Lafourcade / De todas las flores (2022 - De todas las flores)
6. ← 5. 2 Bad Bunny / Tití me preguntó (2022 - Un verano sin ti)
7. ← 3. 4 Danger Mouse & Black Thought / Belize (feat. MF DOOM) (2022 - Cheat Codes)
8. ← 13. 2 Quasi / Doomscrollers (2022 - Braking the Balls of History)
9. ← 4. 4 Natalia Lafourcade / Pajarito colibrí (2022 - De todas las flores)



10. NEW 1 KH / Looking at Your Pager (2022 - Single)
11. ← 10. 3 Maria Rodés / Prefiero no decir nada (2022 - Fuimos los dos)
12. ← 6. 6 Sharon Van Etten / Never Gonna Change (2022 - We've Been Going About This All Wrong: Deluxe Edition)
13. ← 8. 3 Jeanines / Who's in the Dark (2022 - Don't Wait for a Sign)
14. ← 9. 2 First Aid Kit / Out of My Head (2022 - Palomino)
15. ← 11. 3 Niños del Cerro / Esta enorme distancia (2022 - Suave pendiente)


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両建て(プロレス)

2022-12-14 19:15:10 | 亡国クロニクル
うつの最も重いときから比べると薬の強さは10分の1ほどになってはいるものの入眠時にはまだ必要ということで4週に1度精神科に通う。ことし7月安倍元首相が暗殺された日がたまたまそれに当っており、最寄り駅を超えて反対側の医院へ向かうと、参院選投票日直前ということで駅前では参政党の候補者が多くのギャラリーを集めて演説していた。なるべく聞かないようにしていたが断片的に入ってくるのは軍備強化・財政出動といった左右双方のポピュリズム政策の組合せ。しかしもちろん参政党最大の売りは「反ワク」であり、口当りのよいポピュリズムを統一教会とつながっているらしい動員力で売り込み、高齢保守層のうち少なからずいるであろう、ワクチンの副作用が重かったりネットの風評を信じてしまったりで反ワクチンの見方をとるようになった少数派ウヨを囲い込み票につなげる。まんまと議席獲得。かーんたん。

この時点では統一教会が恐ろしいほどのさばっていることは分っていないが、汚染されているのは自民党中心であっても維新・旧みんなの党・国民民主・立憲民主の過半に触手が伸びており、たとえば統一と創価学会(公明党)が与党内で協調していたり、小学館の雑誌などが一時期やたらと玉木を持ち上げていたり(まだ国民民主が分れる前)、そうしたうさん臭い動きに最近のNHK党やれいわ新選組の要素を持ち込んでアップデートしたのが参政党だという察しはつく。統一だけでなく、そうした連中がたくさんの関連団体をでっち上げたりあちこちに人を派遣して貸しを作ったりするのは、暴力団がフロント企業をたくさん立てて官憲の目をくらましつつ利潤追求するような「保険」であり、実際安倍が殺されて統一の件が暴かれたり五輪汚職に捜査が入ったりと今まさに「いざというとき」なのだが保険が利いてむしろ野党の無力が際立ち自民党を中心とする国賊勢力が焼け太りしている、その一つの帰結が「防衛費のためと称する増税」に他ならない。



第二次大戦後、公式に大英帝国から主導権を引き継いで、アメリカ合衆国が最初におこなったのは、まさに世界初の正真正銘の地球規模の官僚制度を設立することであった。すなわち、国際通貨基金、世界銀行、のちにWTOになるGATTのような国際連合やブレトンウッズ体制を構成する諸制度である。大英帝国はこのようなことを試みたことは一度もない。他国を征服するか、貿易をおこなうかである。「それに対し」アメリカ人はあらゆるものとあらゆる人間を管理しようと試みたのだ。わたしの観察するところ、イギリスの人びとは、じぶんたちが官僚制にとくにむいていないということを大いに誇りに感じている。ところがアメリカ人は、概して、じぶんたちが官僚制にとてもむいているという事実に困惑をおぼえるようにみえる。自国の自己イメージにふさわしくないからである。われわれは、本来、自立した個人主義者であるはずなのだ(まさにこれが右翼ポピュリストによる官僚制の悪魔化が、どうしてかくもうまくいくのかの理由である)。とはいえ、アメリカ合衆国が根っから官僚制社会である──そして一世紀を超えてずっとそうだった──という事実は揺るぎない。この点がなぜ見逃されやすいかというと、アメリカの官僚制的習慣や感性のほとんどが──衣服から言語、文書やオフィスのデザインにいたるまで──民間「私的」セクターから生まれてきたからである。
(中略)この事例は極端なもののようにみえる。しかし、これもまた、あたらしい金融体制のもとでの公的権力と私的権力の融合の模範例なのである。アメリカにおける企業利益は、ますます、商業や産業からではなく、金融から──つまるところ人びとの負債から──上がるようになっている。こうした人びとの負債は、たまたま生じたのではない。それらは、かなりの部分が操作的につくられたものである──まさに、この種類の公的権力と私的権力の融合によって、である。教育が私企業化(コーポラタイゼーション)する。その結果、授業料は増大する。学生たちは、巨大フットボール・スタジアムやそのたぐいの常務理事お気に入りのプロジェクトへの支払い負担や、増える一方の大学職員の急増する給与支払に貢献するよう見込まれている。それから、中産階級の生活水準を保障してくれるはずの職種への参入資格証明としての学位への要求の上昇。その結果、負債の度合いもどんどん高まる──これらはすべて、単一の網の目を形成しているのだ。 ─(デヴィッド・グレーバー/官僚制のユートピア/以文社2017・原著2011)


上に引用したグレーバー氏の著書は、小さな政府⇒規制緩和や民営化といった新自由主義の政策はむしろより多くの規制・官僚・警察官を生みだすという「リベラリズムの鉄則」、そして自由な市場経済を維持するために専制王朝の数千倍のお役所仕事が必要になるという逆説について論じている。「この事例は極端なもののようにみえる」とした事例とは中流家庭の子どもたちが高利の学生ローンに卒業後も縛られる問題のことで、教育費と医療費の高さ、それと共存する金融・保険・広告業こそアメリカが官僚帝国であるいっぽう一人当りGDPの高さも有数である暴力団的な資本主義の本質を示しており、出版時よりグーグル・アマゾン・アップルなどによって相互監視と利潤追求がさらに進んでいることで本書の説得力は増している。

米国の一人当り医療費負担は日本の3倍近いが、平均寿命は日本が8年以上長い。米国の新型コロナ大量死によってさらに開く。すなわち「日本人からはまだ搾り取れる」。岸田首相が軍事費(防衛費)のための増税を打ち出したのは、まずアメリカが民主党だろうと共和党だろうと「反共」という国是にあくまで従いますよというポーズ、そして統一や五輪汚職の問題でストレスを溜めていた国内ウヨ層に自分を叩かせることでガス抜きを図り非主流に追いやられた安倍派にも花を持たせられること、最後に最も重要な、経常赤字が常態化しそうになって懸念されるさらなる円安と財政破綻という危機を先送りし、お友だちに逃げる猶予期間を与え、最悪でも過去負ける戦争でボロ儲けした連中が戦後も占領軍の手先となって焼け太りしたような惨事便乗資本主義の機会を設けられる。一石で三鳥も四鳥も落とすような派手なプロレスを狙っているのでしょう。
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世界の音楽 — ミズーリ州

2022-12-11 20:17:59 | 世界の音楽

Art Tatum / Tiger Rag (1933)


Doris Day (Les Brown & His Orchestra) / Sentimental Journey (1945)


The Moonglows / Sincerely (1954)


The Isley Brothers / It's Your Thing (1969)


Bo Donaldson & the Heywoods / Who Do You Think You Are (1974)


Pere Ubu / Final Solution (1976)


Devo / Whip It (1980)


Nine Inch Nails / Hurt (1994)


John Legend / Coming Home (2006)


Cloud Nothings / I'm Not Part of Me (2014)
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10-Dec-2022 Top 15 Hits

2022-12-10 18:59:29 | Weekly Top 15
1. NEW 1 Jockstrap / Greatest Hits (2022 - I Love You Jennifer B)
2. ← 1. 3 Natalia Lafourcade / De todas las flores (2022 - De todas las flores)
3. ← 2. 3 Danger Mouse & Black Thought / Belize (feat. MF DOOM) (2022 - Cheat Codes)
4. ← 4. 3 Natalia Lafourcade / Pajarito colibrí (2022 - De todas las flores)



5. NEW 1 Bad Bunny / Tití me preguntó (2022 - Un verano sin ti)
6. ← 5. 5 Sharon Van Etten / Never Gonna Change (2022 - We've Been Going About This All Wrong: Deluxe Edition)
7. ← 3. 4 Bilderbuch / Schwarzes Karma (2022 - Gelb ist das Feld)
8. ← 13. 2 Jeanines / Who's in the Dark (2022 - Don't Wait for a Sign)



9. NEW 1 First Aid Kit / Out of My Head (2022 - Palomino)
10. ← 10. 2 Maria Rodés / Prefiero no decir nada (2022 - Fuimos los dos)
11. ← 14. 2 Niños del Cerro / Esta enorme distancia (2022 - Suave pendiente)
12. ← 11. 5 Heather Woods Broderick / Blood Run Through Me (2022 - Single)



13. NEW 1 Quasi / Doomscrollers (2022 - Braking the Balls of History)
14. ← 6. 7 The WAEVE / Drowning (2022 - The WAEVE)



15. NEW 1 Cigarettes After Sex / Pistol (2022 - Single)


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1998 ─ 50 Best Songs

2022-12-07 18:32:23 | Year End Charts
50) Fastball / The Way
49) Space / Avenging Angels
48) Catatonia / Mulder and Scully
47) Air / All I Need
46) Janet Jackson / Together Again (1997)



45) Sheryl Crow / My Favorite Mistake
44) Black Box Recorder / Child Psychology
43) bob hund / Nu är det väl revolution på gång?
42) Fatboy Slim / The Rockafeller Skank
41) The Delgados / Pull the Wires from the Walls
40) Eagle-Eye Cherry / Save Tonight (1997)
39) Cher / Believe
38) Stardust / Music Sounds Better With You
37) Eels / Last Stop: This Town
36) Cat Power / Cross Bones Style
35) Mercury Rev / Goddess on a Hiway
34) Beck / We Live Again
33) Barenaked Ladies / One Week
32) Outkast / Rosa Parks
31) Lauryn Hill / Doo Wop (That Thing)



30) Money Mark / Hand in Your Head
29) Massive Attack / Teardrop
28) Alain Bashung / La nuit je mens
27) Manic Street Preachers / If You Tolerate This Your Children Will Be Next
26) Lucinda Williams / Car Wheels on a Gravel Road
25) PJ Harvey / A Perfect Day Elise
24) Spiritualized / I Think I'm in Love (1997)
23) Billy Bragg & Wilco / One by One
22) Hole / Celebrity Skin
21) Autechre / Arch Carrier
20) Barão Vermelho / Por você
19) Billy Bragg & Wilco / California Stars
18) Beastie Boys / Intergalactic
17) Brenda Fassie / Vul'indlela
16) Super Furry Animals / Ice Hockey Hair
15) Natalie Imbruglia / Torn
14) New Radicals / You Get What You Give



13) Air / Kelly Watch the Stars
12) Andrés Calamaro / Flaca (1997)
11) Aaliyah / Are You That Somebody
10) Juan Gabriel / Así fue (en vivo)
9) Elliott Smith / Waltz (XO)
8) Air / Sexy Boy
7) Cornershop / Brimful of Asha (Norman Cook Remix)
6) Neutral Milk Hotel / In the Aeroplane Over the Sea



5) Silver Jews / Random Rules
4) Boards of Canada / Roygbiv
3) Bryan Adams / Back to You (Live Unplugged) (1997)
2) Michael Nyman / The Morrow (1997)
1) Black Biscuits / Timing


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