マガジンひとり

オリンピック? 統一教会? ジャニーズ事務所?
巻き添え食ってたまるかよ

27-Apr-2019 Top 20 Hits

2019-04-27 19:08:38 | Weekly Top 15
1. ← 1. 6 Weyes Blood / Movies (2019 - Titanic Rising)
2. ← 2. 5 Strand of Oaks / Weird Ways (2019 - Eraserland)
3. ← 3. 4 Palehound / Killer (2019 - Single)
4. ← 10. 2 David Chalmin, Bryce Dessner, Katia Labèque, Marielle Labèque / Dessner: Haven (2019 - El Chan)
5. ← 5. 4Die Heiterkeit / Jeder Tag ist ein kleines Jahrhundert (2019 - Was passiert ist)
6. ← 4. 6 Rubel / Mantra (feat. Emicida) (2018 - Casas)
7. ← 12. 2Damon Locks, Black Monument Ensemble / The Colors That You Bring (2019 - Where Future Unfolds)
8. ← 6. 7 King Gizzard & the Lizard Wizard / Cyboogie (2019 - Fishing for Fishies)
9. ← 17. 2 Big Thief / Cattails (2019 - U.F.O.F.)



10. NEW 1 Fat White Family / When I Leave (2019 - Serfs Up!)
11. ← 8. 5 Calexico and Iron & Wine / Father Mountain (2019 - Years to Burn)
12. ← 13. 4 Kevin Morby / No Halo (2019 - Oh My God)
13. ← 7. 6Yola / Faraway Look (2019 - Walk Through Fire)
14. ← 11. 3 Hatchie / Stay with Me (2019 - Keepsake)
15. ← 20. 2 Wintersleep / Terror (2019 - In the Land of)



16. NEW 1 The Mountain Goats / Younger (2019 - In League with Dragons)
17. ← 9. 6 Tame Impala / Patience (2019 - Single)
18. ← 15. 8 Jakuzi / Yangın (2019 - Hata Payı)



19. NEW 1 Robert Forster / One Bird in the Sky (2019 - Inferno)
20. ← 14. 3 Pepe Deluxé / The Surrealist Woman (Theme Song from Salvador Dalí's Giraffes on Horseback Salad) (2019 - Single)
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マイ・ジェネレーション

2019-04-25 19:34:25 | 映画(映画館)
My Generation@下高井戸シネマ/監督:デビッド・バッティ/出演:マイケル・ケイン、ロジャー・ドートリ(ザ・フー)、マリアンヌ・フェイスフル、ポール・マッカートニー、トゥイッギー/2017年イギリス

ポップカルチャーが花開いた1960年代スウィンギン・ロンドンへいざなう—

名優マイケル・ケインを案内人として、多くのインタビュー、名曲、アーカイブ映像などから、なぜ60年代のロンドンが世界中の注目を集め、音楽やファッションなど若者の流行を先導したのか振り返る。



読書メーターを退会し、次回から「読書録」と改めて、これまでのように10冊ずつ読書感想をまとめて当ブログに掲載してゆきますが、次の10冊の中心となりそうなのが河出文庫版の『生活の世界歴史10 産業革命と民衆』。なぜイギリスの産業革命は成功し、工業化と戦争の20世紀への道を開くことになったか、庶民の生活目線から丁寧に論証。「本とマルチ」の記事
でも引いたように、ロンドンが国内の圧倒的な大都市で(パリはそうではない)、消費社会的な流行がロンドンから地方に波及してゆくような構造であったこと、そして階級社会であったが厳密な壁がなく、商売や軍歴で成功したり婚姻によって上の階級に上れることが大きく寄与。

文字の読み書きもできないような階層から商売や発明で身を立て、一代で貴族となる者が続出。そうした異才の評伝を集めたSelf Help=西国立志伝は本国はもちろん明治日本でも争って読まれるベストセラーに。中央集権と立身出世。ロンドンブーツ田村淳さんも貧しい生い立ちで、お笑いで成功してからは有名人と浮名を流したり、また野菜ソムリエだの城郭検定だの妙な資格を取ったりと、さすがロンドンを名乗るだけある、歴史や政治経済を体現する人物でもあるんだなと—😄



ビートルズがEMIと契約する前、デッカのオーディションに落とされたのは有名だ。後に有名になったようなオリジナル曲は演奏しなかったらしいが、それにしても彼らの作曲力やオリジナル性を見抜けないとは不思議だし、逆にビートルズが成功してそれまでの価値観を覆したからこそ不思議に思えるということかも分らない。

この映画の中でポール・マッカートニーは「ジョンと一緒にたくさん曲を作った。単独でも作ったが、一緒に作ろうと心がけた。お互い尊敬していてライバルだった」と語る。成功後、わりと初期から他のバンドへ曲を提供したり、キンクスやフーなどより過激・個性的なバンドが現れたりと、バンド内も他のバンドとも激しい切磋琢磨が行われ、旧世代を駆逐して時代を塗り替えるに至る。

夜毎の酒や女、ドラッグ、金持ちになること。ビートルズと後続バンドたちは音楽を変えたが、虚栄の姿はいまも昔も変らない。何度も同じことを書いて恐縮ですが、クラッシュのジョー・ストラマーは友人の恋人を寝取る悪癖があったそうだ。その自由奔放さが同時にクラッシュの音楽の根源でもあり、(ストーンズのように)自己模倣を繰り返してキャラとして既得権化することをよしとしなかった潔さにもつながるのだろう。

マイケル・ケインが最後に「青春は、単なる年齢でなく、心の持ち方だ」と語る。以前私は、街で若い女が50代のじじいである私の顔を見てくることに対し、【1】パパ活の査定【2】異様なので(美輪明宏的な意味)【3】憐れみ・敬老の精神、とツイートしたのだが、もっと別の理由もありそう。

いまの若者は失敗が許されない。求人倍率が売り手市場だといっても、大企業は前にも増して買い手市場。氷河期世代も見てきている。安い仕事は外国人が持っていくし、インバウンドが活況といっても、東京や大阪がバブル期より大幅に安くお手頃になったに過ぎない。60年代と逆に中間層が痩せ細り、上と下に二極化する。なので大学の入学式から既にリクルートスーツで、バカホ(スマホ)による自己宣伝・人脈形成にも余念がない。縛られている。なので、家族や友人や会社に縛られていない、気ままにのほほんと生きている私の「自由さ」を羨望して見てくるのでしょう—🎧
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20-Apr-2019 Top 20 Hits

2019-04-20 20:18:53 | Weekly Top 15
1. ← 1. 5 Weyes Blood / Movies (2019 - Titanic Rising)
2. ← 2. 4 Strand of Oaks / Weird Ways (2019 - Eraserland)
3. ← 7. 3 Palehound / Killer (2019 - Single)
4. ← 5. 5 Rubel / Mantra (feat. Emicida) (2018 - Casas)
5. ← 9. 3Die Heiterkeit / Jeder Tag ist ein kleines Jahrhundert (2019 - Was passiert ist)
6. ← 6. 6 King Gizzard & the Lizard Wizard / Cyboogie (2019 - Single)
7. ← 4. 5Yola / Faraway Look (2019 - Walk Through Fire)
8. ← 11. 4 Calexico and Iron & Wine / Father Mountain (2019 - Years to Burn)
9. ← 3. 5 Tame Impala / Patience (2019 - Single)



10. NEW 1 David Chalmin, Bryce Dessner, Katia Labèque, Marielle Labèque / Dessner: Haven (2019 - El Chan)
11. ← 19. 2 Hatchie / Stay with Me (2019 - Keepsake)



12. NEW 1 Damon Locks, Black Monument Ensemble / The Colors That You Bring (2019 - Where Future Unfolds)
13. ← 16. 3 Kevin Morby / No Halo (2019 - Oh My God)
14. ← 20. 2 Pepe Deluxé / The Surrealist Woman (Theme Song from Salvador Dalí's Giraffes on Horseback Salad) (2019 - Single)
15. ← 13. 7 Jakuzi / Yangın (2019 - Hata Payı)
16. ← 8. 8 Royal Trux / White Stuff (2019 - White Stuff)



17. NEW 1 Big Thief / Cattails (2019 - U.F.O.F.)
18. ← 10. 8 Big Thief / UFOF (2019 - U.F.O.F.)
19. ← 15. 6 The Claypool Lennon Delirium / Amethyst Realm (2019 - South of Reality)



20. NEW 1 Wintersleep / Terror (2019 - In the Land of)
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私は、マリア・カラス

2019-04-16 18:48:33 | 映画(映画館)
Maria by Callas@下高井戸シネマ/監督:トム・ヴォルフ/2017年フランス

マリアとして生きることを カラスが許さないの—

エキゾティックな美貌と圧倒的な存在感で観衆を虜にし、ソプラノ歌手のイメージまで一新した不世出のディーヴァ、マリア・カラス(1923-77)。完璧な歌唱を求めながら、スキャンダル報道の好餌ともなった劇的な人生はこれまでも映画化されてきたが、トム・ヴォルフは3年かけて世界を回って彼女の友人などから手紙や未完成の自叙伝を入手、ほぼカラスの肉声・発言・歌唱から成る、より彼女の内面に迫るドキュメンタリー作品として結実させた。



鼻も目も口も大きい。舞台のため化粧をするとさらに大きい。手塚治虫さんのレッド公という初期のキャラの女体化みたいだ。ソプラノ歌手としては太い声質で、サーカス的な技巧よりは、よどんだ人間社会の情念を表現できる点も画期的だったのだろう。ステレオタイプなオペラの世界を生き生きとよみがえらせ、ビリー・ホリデイ、エディット・ピアフ、アマリア・ロドリゲスといったポピュラー音楽のディーヴァに近い存在感を持つ、同時代の大衆芸能としてのクラシック音楽を象徴するカリスマに。

それら歌姫は同時に恋多き女で、美人薄命だ。男に利用されたり、わがままととられて中傷を浴びたり、私生活も人びとの好奇の目にさらされる。とくに彼女はクラシックのカリスマということで、貴族のたしなみという付加価値から、最初の夫は30歳上の実業家、さらにギリシャの海運王で大富豪のオナシスと知り合い離婚するも、オナシスとは長く愛人関係のままで、ディーヴァとしての彼女との恋愛を見せびらかす「有閑階級の理論」の装飾品扱い。心労と不摂生で発声に問題が生じ、全盛期の輝きを取り戻せぬまま53歳で死去。



既に亡くなった人の音楽は癒される。生前の野心も苦悩も消え去り、美しい音楽だけが残る。ボウイさん、レナード・コーエンさん、アリサ・フランクリンさん、マーク・ホリスさん、よく生きたね。聖者の行進・永遠の祝祭だ。カラスの残された肉声によれば、「わたしは天上の音楽に奉仕する存在」「音楽はわたしの自己表現」という2つのやや相反する考えが彼女の中にあった。しかしいまそれは合体し、等しく天上の音楽に連なっている—✨
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お笑い芸人の権力

2019-04-14 18:03:59 | メディア・芸能
やや低迷していた1984年のRCサクセションに、♪このきたねえ世界で、いちばんきれいなもの、それは俺の自由・自由・自由~という曲がある。自由は本来ほかと比べるものではない筈。自分の自由だけがきれいだなんてのは、子どもっぽい自己中心に過ぎない。まあ洒落で歌っているのだろうとは思うが、曲もストーンズのパクリっぽい安易なもので、清志郎さんのその後の音楽がコピーライター的な方向に進んでしまう前ぶれだったかも分らない。

法の平等。しかし罪を犯しても罰せられない者がいる。アベ友記者のレイプ。ダウンタウン浜田さんが森三中村上さんの胸をワシづかみして揉む。後に村上さんは「体を張って笑いを取るのは嫌なんだよ」と語っていたが、当時の私は浜田さんの側に立って笑って見過ごしてしまった。立場によって、犯罪レベルの自由、あまつさえそれをテレビのお笑いという形でお金と人気に換えることが許されるなら、人間全体の自由にとって大きな脅威となろう。

浜田さんも相手が女優やアイドルなら同じことをしない筈だが、80年代終り、とんねるずの『みなさんのおかげです』が若者層の絶大な支持を集めた頃、輝くばかりの美貌であった宮沢りえさんが準レギュラーとしてコントに出演し、石橋さんが餅つきの杵ではなく誰かに斧(を模した小道具)を持たされて、ザ~ックン!って言いながら宮沢さんの股間に斧を当てたとき、宮沢さんはとてもうれしそうだった。このコントは学校が舞台で、ときどき出る宮沢りえさんとレギュラーの渡辺満里奈さんとの間には容貌に基づくスクールカースト的な待遇の差が若干あり、誰もが羨望する宮沢さんにスマートにセクハラすることができる、そのあたりもとんねるずの人気が若者層に偏り、中高年からは反発を受けがちだった要因でしょうね。



『ゴッドタン』の「腐り芸人セラピー」という企画では、事情があって腐ってしまった「腐り芸人」の先達であるハライチ岩井さん・インパルス板倉さん・平成ノブシコブシ徳井さんの3名が、より若いけど腐ってしまっている芸人さんの人生相談に乗る形式で、とても面白い。中で徳井さんは、お笑い界全体への愛が強く、ネタや立ち振る舞いについて細かく分析して的確にアドバイスできる、学校の先生のようなキャラを確立。

ところが、彼がYouTubeでシリーズ化している、吉本芸人さんとの座談番組で、オリエンタルラジオ中田さんを迎えた3回分を聞いてみると、本当に学校の先生なのは中田さんで、徳井さんは単に芸人評論家的なポジションを得たいだけの人であることに気づく。

中田さんは「お笑い芸人はカッコ悪い」って言う。なぜなら、テレビ局に、事務所に、先輩芸人との上下関係に遠慮し、置きにいっている(NGを避け安全策をとる)から。本当にやりたいことより、受けそうなキャラを立て、そのキャラとしてお笑い・テレビ界で定位置を得て棲み分けたい。中田さんはもっとお笑い芸人やテレビの枠を超え、SNSやストリーミングが優勢になっている状況も踏まえ、新しいお金の稼ぎ方を模索する。キングコング西野さんみたいな炎上商法も一案だ。新しいことをやるから反発も受けよう。

欽ちゃんやたけしのブス差別・地方差別、あるいはとんねるずやダウンタウンのおしゃれなコント、それらは子ども・若者に偏って支持され、生産年齢人口が増える人口ボーナス期にあって、それまで「色物」に過ぎなかった、落語以外のお笑い芸人のステータスを飛躍的に向上させた。冠番組・バラエティーやクイズや歌番組の司会・ドラマや映画や小説、政治討論番組などなど、その勢いはとどまるところを知らない。しかし中田さんの考えを援用すれば、それはテレビという国民的プロパガンダ装置ありきのことで、パンとサーカスのサーカス部分を担当し、「スガさんかわいい」「維新が大阪を勝ち組都市にしてくれた」と錯覚させて支持させる役回り。

スガがレイプもみ消しを主導したんですよ、自民や維新は私腹を肥やせるから再開発や五輪万博・軍事にはじゃんじゃん金を使うけど、儲からないところは超緊縮で、男尊女卑や東京と地方など機会の不平等は強まり、維新の候補には人工透析をやめろという者までいるんですよっていう正論は通らない。人気者であれば(いちばんきれいだった頃の)宮沢りえにセクハラでき、女優と結婚できるのだ。人権と民主主義は、テレビに負けたのである—📺
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13-Apr-2019 Top 20 Hits

2019-04-13 19:31:04 | Weekly Top 15
1. ← 1. 4 Weyes Blood / Movies (2019 - Titanic Rising)
2. ← 7. 3 Strand of Oaks / Weird Ways (2019 - Eraserland)
3. ← 3. 4 Tame Impala / Patience (2019 - Single)
4. ← 2. 4Yola / Faraway Look (2019 - Walk Through Fire)
5. ← 6. 4 Rubel / Mantra (feat. Emicida) (2018 - Casas)
6. ← 5. 5 King Gizzard & the Lizard Wizard / Cyboogie (2019 - Single)
7. ← 11. 2 Palehound / Killer (2019 - Single)
8. ← 4. 7 Royal Trux / White Stuff (2019 - White Stuff)
9. ← 16. 2Die Heiterkeit / Jeder Tag ist ein kleines Jahrhundert (2019 - Was passiert ist)
10. ← 8. 7 Big Thief / UFOF (2019 - U.F.O.F.)
11. ← 14. 3 Calexico and Iron & Wine / Father Mountain (2019 - Years to Burn)
12. ← 9. 7 Bilderbuch / Europa 22 (2019 - Vernissage My Heart)
13. ← 15. 6 Jakuzi / Yangın (2019 - Hata Payı)
14. ← 10. 8 The Twilight Sad / The Arbor (2019 - It Won/t Be Like This All the Time)
15. ← 13. 5 The Claypool Lennon Delirium / Amethyst Realm (2019 - South of Reality)
16. ← 20. 2 Kevin Morby / No Halo (2019 - Oh My God)
17. ← 17. 3 Cate Le Bon / Daylight Matters (2019 - Reward)
18. ← 12. 5 Lana Del Rey / Hope Is a Dangerous Thing for a Woman Like Me to Have - But I Have It (2019 - Single)



19. NEW 1 Hatchie / Stay with Me (2019 - Keepsake)


20. NEW 1 Pepe Deluxé / The Surrealist Woman (Theme Song from Salvador Dalí's Giraffes on Horseback Salad) (2019 - Single)
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6-Apr-2019 Top 20 Songs

2019-04-06 20:27:36 | Weekly Top 15
1. ← 2. 3 Weyes Blood / Movies (2019 - Titanic Rising)
2. ← 1. 3Yola / Faraway Look (2019 - Walk Through Fire)
3. ← 4. 3 Tame Impala / Patience (2019 - Single)
4. ← 5. 6 Royal Trux / White Stuff (2019 - White Stuff)
5. ← 7. 4 King Gizzard & the Lizard Wizard / Cyboogie (2019 - Single)
6. ← 10. 3 Rubel / Mantra (feat. Emicida) (2018 - Casas)
7. ← 14. 2 Strand of Oaks / Weird Ways (2019 - Eraserland)
8. ← 3. 6 Big Thief / UFOF (2019 - U.F.O.F.)
9. ← 6. 6 Bilderbuch / Europa 22 (2019 - Vernissage My Heart)
10. ← 9. 7 The Twilight Sad / The Arbor (2019 - It Won/t Be Like This All the Time)


11. NEW 1 Palehound / Killer (2019 - Single)
12. ← 8. 4 Lana Del Rey / Hope Is a Dangerous Thing for a Woman Like Me to Have - But I Have It (2019 - Single)
13. ← 11. 4 The Claypool Lennon Delirium / Amethyst Realm (2019 - South of Reality)
14. ← 19. 2 Calexico and Iron & Wine / Father Mountain (2019 - Years to Burn)
15. ← 12. 5 Jakuzi / Yangın (2019 - Hata Payı)


16. NEW 1 Die Heiterkeit / Jeder Tag ist ein kleines Jahrhundert (2019 - Was passiert ist)
17. ← 18. 2 Cate Le Bon / Daylight Matters (2019 - Reward)
18. ← 13. 8 Vampire Weekend / Harmony Hall (2019 - Father of the Bride)
19. ← 16. 7 Methyl Ethel / All the Elements (2019 - Triage)


20. NEW 1 Kevin Morby / No Halo (2019 - Oh My God)
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79) Scott Walker

2019-04-04 20:09:36 | 音楽
1960年代にアイドル的な人気を博したポップグループのボーカリストであり、後年には寡作ながら前衛的な作風で後続ミュージシャンに大きな影響を与えたスコット・ウォーカー氏(1943年、米オハイオ州生まれ)が3月、76歳でがんのため亡くなった。

ユダヤ系で本名Noel Scott Engelといい、64年にジョン・マウス、ゲーリー・リーズとウォーカー・ブラザーズを結成、全員本名ではないウォーカー姓を名乗る。英国を拠点としてフィリップスと契約、2曲が英チャート1位になり、スコットの豊かなボーカルと端正なルックスは彼らが各国で(ビートルズに続く)アイドル的な人気を得るのに貢献。↓右のレコード群は当時わが国で発売されたもので、いまヤフオクを彼の名で検索してもCDよりレコードが圧倒的に多く、人気ぶりがしのばれる。




2007年に制作されたドキュメンタリー作品Scott Walker: 30 Century Man。私は2010年にアップリンクで見た。アイドル的な人気と、長い低迷、前衛的な作風でカルト的な存在となるまで、いったい彼はどんな心境で音楽に取り組んでいたのか。

60年代、「英国に渡って、空気が違うのを感じた。自分の中から音楽が湧き上がってくるような思いがした」とのことで、ソロ活動で多くカバーして彼のイメージを決定づけることになるジャック・ブレルも、プレイボーイクラブで知り合った女性から教えてもらったのだとか。70年代の低迷期、レコード会社をあちこち移り、ウォーカー・ブラザーズ再結成など試みるうち、彼は特徴的なボーカルを演劇のセリフや一種のサウンドのように用いるユニークな作風を編み出す。しかしそれはパンク/ヒップホップの時代とはいえ容易に受け入れられるものではなく、アルバム発表は10年単位。彼の影響を受けたマーク・アーモンド、ジュリアン・コープ、ジャーヴィス・コッカー(パルプ)、トム・ヨーク(レディオヘッド)らが成功し、そうした傾向を先導した代表的レーベル4ADに迎えられ発表した2006年のTHE DRIFT。試聴した何人かから「もはやこれは歌ではない」という声が聞こえたのを彼も気にして「私にとっては、あくまで歌なんだが…」と。

新しすぎる人はたいへんだ。「もしSCOTT 4が売れていたら?」という問いを受けて、「そうしたらTILTTHE DRIFTはもっと早くできていたろう。でも時間を無駄にしてしまったのは自分の責任だ」とも。晩年も新たな音楽の創造に情熱を傾けたスコット・ウォーカー氏。ご冥福を祈ります—





iTunesPlaylis “79) Scott Walker” 117 minutes
1) The Walker Brothers / Make It Easy on Yourself (1965 – Take It Easy with the Walker Brothers)



2) The Walker Brothers / The Sun Ain’t Gonna Shine Anymore (1966 – After the Lights Go Out: The Best of 1965-67)
邦題「太陽はもう輝かない」の原曲はフォー・シーズンズのポップな失恋ソング。ところがスコット・ウォーカーが歌い始めると、いきなりゴシックな叙事詩に装いを変える。深みのあるボーカルであり、同時にポップソングとしても英1位など各国でウォーカー・ブラザーズの成功に寄与、わが国では67年「ダンス天国」などで人気がピークに達した

3) The Walker Brothers / After the Lights Go Out (1966 – After the Lights Go Out: The Best of 1965-67)
4) The Walker Brothers / Archangel (1966 – After the Lights Go Out: The Best of 1965-67)



5) Mathilde (1967 - Scott)
6) Montague Terrace (in Blue) (1967 – Scott)
ソロ・デビュー作。自身の作3曲、ジャック・ブレルのカバー3曲、その他カバーから成り、メランコリックで荘重な作風を早くも確立。英3位



7) The Plague (1967 – Boy Child: 67-70)



8) Jackie (1968 – Scott 2)
9) Plastic Palace People (1968 - Scott 2)



10) Rosemary (1969 – Scott 3)
11) Big Louise (1969 – Scott 3)
12) 30 Century Man (1969 – Scott 3)
このアルバムで初めて、↑の3曲など大半が彼の自作となる。Big Louiseは後年マーク・アーモンドがカバーし、私にとってはそれがスコット・ウォーカーとの出会いであった。アルバム収録のブレル作If You Go Awayは日本のみでシングルカットされオリコン44位



13) The Seventh Seal (1969 – Scott 4)
14) The Old Man's Back Again (Dedicated to the Neo-Stalinist Regime) (1969 – Scott 4)
15) Duchess (1969 – Scott 4)
ベルイマン映画、ロシア革命など叙事要素が散りばめられたゴージャズな内容で、Pitchfork1960年代の200アルバムで45位に選出されるなど再評価されているが、リリース当時商業的にはまったく不発、70年代の苦闘につながる



16) Thanks for Chicago Mr. James (1970 - 'Til the Band Comes In)



17) The Walker Brothers / No Regrets (1975 – No Regrets)



18) The Walker Brothers / The Electrician (1978 – Nite Flights)
Pitchfork、1970年代の200曲で171位。デビッド・ボウイやウルトラヴォックスなどが斬新なサウンドを追求していたのと同時期ながら、それらとも異なる圧倒的な前衛・孤高ぶりを示す



19) Rawhide (1984 - Climate of Hunter)
20) Track Three (1984 - Climate of Hunter)



21) Farmer in the City (1995 – Tilt)
22) The Cockfighter (1995 – Tilt)
Pitchfork、1990年代の100アルバムで92位。11年ぶりながらミニマル・インダストリアル・ポストロック・ドローン、どれとも呼べる前衛的な作風を全面展開、レディオヘッドやパルプら彼の影響を受けた後続も成功し、闇の貴公子として尊敬を集め始めるものの、また次のアルバムまで11年…



23) Cossacks Are (2006 – The Drift)
24) Jesse (2006 – The Drift)



25) Epizootics! (2012 – Bish Bosch)



26) Scott Walker + Sun O))) / Fetish (2014 – Soused)

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