マガジンひとり

自分なりの記録

30-Sep-2017 Top 20 Songs

2017-09-30 21:41:41 | Weekly Top 15
1. ← 4. 3 Ariel Pink / Time to Live (2017 - Dedicated to Bobby Jameson)
2. ← 3. 4 Queens of the Stone Age / The Evil Has Landed (2017 - Villains)
3. ← 1. 5 Kirin J Callinan / S. A. D. (2017 - Bravado)
4. ← 5. 4 Susanne Sundfør / Mountaineers (feat. John Grant) (2017 - Music for People in Trouble)
5. ← 17. 2 Susanne Sundfør / Reincarnation (2017 - Music for People in Trouble)



6. NEW 1 The Horrors / Something to Remember Me by (2017 - V)
7. ← 2. 6 Susanne Sundfør / Undercover (2017 - Music for People in Trouble)
8. ← 7. 6 坂本龍一 / Solari (2017 - Async)
9. ← 6. 9 Sufjan Stevens, Bryce Dessner, Nico Muhly, James McAlister / Mercury (2017 - Planetarium)
10. ← 12. 2 Jesca Hoop / Pegasi (2017 - Memories Are Now)
11. ← 11. 6 King Krule / Czech One (2017 - Single)
12. ← 9. 5 Brand New / Same Logic/Teeth (2017 - Science Fiction)
13. ← 8. 5 Everything Everything / A Fever Dream (2017 - A Fever Dream)
14. ← 15. 3 Tori Amos / Reindeer King (2017 - Native Invader)
15. ← 10. 6 The War On Drugs / Pain (2017 - A Deeper Understanding)
16. ← 19. 2 TOPS / Cutlass Cruiser (2017 - Sugar at the Gate)
17. ← 14. 2 Brockhumpton / Gummy (2017 - Saturation II)



18. NEW 1 The Killers / Tyson Vs. Douglas (2017 - Wonderful Wonderful)
19. ← 13. 7 A Blaze of Feather / More Than I (2017 - A Blaze of Feather)



20. NEW 1 Chelsea Wolfe / 16 Psyche (2017 - Hiss Spun)
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日本幻景 #23 — 写真集ドヤ街

2017-09-28 19:53:58 | Bibliomania
杉並のお邸町のただなかにある飯場の一棟で、すごい秋田弁で、私は、ある「班長」から、飯場労働者は渡り鳥みたいに自分の「自由」をあてにして団結をしないからほんとの自由を手に入れることができないでいるのだという、素朴だが痛烈な批評と、「五反百姓でもいまは東京サいかねば食っていけねェだ」という二つの言葉を聞いた。大分の人はこういうことをいった。自分の田舎(くに)では都会へ出かせぎにゆく家ほど裕福である。田舎では人柄や職種で人を判断してくれない。どんな山奥へいっても、どれだけ金をかせいできていい恰好をしているかということだけで、こちらを尊敬したり、軽蔑したりする。早い話、田舎をでたときとおなじ服で田舎へ帰ったら畦道で出会っても誰もあいさつしてくれない。それがどうだ。ちょっといい服をしてたらたちまち挨拶をしてくれるのだ。だから東京の飯場では、田舎へ帰る一ヵ月前になったらみんな必死ではたらき、それまで遊んでいたのをすっかりやめて、仕事がおわったら宿舎へ帰ってチーンとおとなしく寝ている。パチンコもしなければ、飲みにもでかけない。ひたすら田舎へ着て帰るニシキを手に入れるためなのだ。金、金、金、この世はすべて金なのだ。

「あなたのところはどうですか」
岩手のチベットから今日東京へきたばかりだという、金時さんみたいに頬の真っ赤な若者がせんべいブトンの山にもたれていたので聞いてみたら、若者は、しばらく考えてから、重おもしく幼なげに、
「おんなじだァ」
と、ひとことつぶやいた。

私は大阪生れの大阪育ちで、農村のことはほとんどわからないといってよい。都会趣味を気どる人を見るとボロばかり見えて軽蔑したくなる。ところが、汗水たらして手足を使って苦しんでいる人を見ると、頭から尊敬したくなるのである。

二十代の農村の人はみんな会社員になりたがる。三十代、四十代のはたらき手は農閑期に体をやすめないで東京へでてきてしゃにむにはたらく。農繁期になれば田舎へもどって、またしてもしゃにむにはたらく。飯場の人たちはみんな年齢を聞けばびっくりするくらい老けた顔をしている。ひと冬あくせくはたらいてたまるお金はわずかなものである。毎年、毎年、東京へでてこずにはいられない。女房や子供と眠い目をこすりこすり書いた手紙一本でつながるきりである。日本の人口の3割強を占める農村ではなにごとか、ふたたびつらいことが起りつつあるように思えた。「出稼ぎ」の現象はあまりにも深く日本国の背景に食いこむ酸っぱい現象であると思えた。そのことは痛く感じられた。いつかもっと深く覗いてみたいと私は思った。 —(開高健 『ずばり東京』 文春文庫・1982年。元は1964年の東京オリンピック直前一年間にわたり週刊朝日に連載されたルポ)






大阪西成区・釜ヶ崎の第1次暴動 — 読売新聞1961年8月2日




1985年撮影、日額750円、第3次タイプ




1985年撮影、日額1500円、第5次タイプ




1986年撮影




1972年撮影


絵でみるドヤの変遷 イラストレーション:西岡周造



※第1次タイプの場合、本図では隣りとの間に柵があるが、これはむしろ少数で一般的ではなかった










以上の図版 — 中島敏 『写真集ドヤ街—釜ヶ崎』 晩聲社・1986年



3月、ひさしぶりで再会した会社員時代の先輩が、また五反田のNTT病院を訪れるとのことで、2週間ほど前、近くで落ち合って新橋へ移動して酒を飲んだ。

彼は私より10年上の62歳、すでに退職し悠々自適の日々だったが、この夏に軽い脳梗塞を患い、いまも左半身に正座で足が痺れた時のような感覚が残っているとのことだった。酒もたばこも医者に止められているが、日に焼酎一合、たばこ3~4本はたしなむという。

あまり政治的な話題に向かないようにしていたが、ちょうど金正恩がミサイルをぶっ放した直後のことで、話が進むうち、彼は韓国人や中国人というだけで日本人より下だと思い込んでいる、そして山尾さんは議員を辞めるべき、すなわち女は男より下だと思い込んでいる、根っからの保守的人間だということが分った。

別に軽蔑はしない。彼はかつて仕事のかたわら少年野球の指導もしていて、私よりはるかに世間知に通じており、私に仕事も教えてくれたのだ。冒頭引用したルポで、開高健さんが手足を使って働く人を尊敬したくなる気持ちと同じである。

しかし同時に、思う。前回の東京五輪当時の、出稼ぎでしゃにむに働く農家の人びとも、やや若い人びとは勤め人になりたがって、私が就職した頃の(1983年)NTTの高卒採用組はそうした人で占められ、なお残る自由よりニシキという通念が、労働組合をオルタナティブでなく官僚制中央集権の一部に組み込ませてしまい、そこを母体とする政治家は第二自民党のようなあり方にならざるをえないのだった。

わが国ではリベラルが多数派になることはありえない。どうやら民進党も解体の方向のようだが、それでも震災と原発事故が起ったそのとき、何事も隠蔽して先送りしてしまう自民党でなく、菅(かん)=枝野さんの内閣であったことで、もって瞑すべしの心境である—



ずばり東京―開高健ルポルタージュ選集 (光文社文庫)
開高 健
光文社
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A&M

2017-09-26 21:22:34 | 音楽
先日の「広告とうつ」でも扱ったんですが、ネトウヨ=安倍応援団の情報工作活動の格安な求人、中には「マスコミや人権活動家や左翼が安倍総理やトランプ大統領を独裁者(危険人物)と批判しているけれども、そのマスコミたちは真の独裁者(危険人物)である中国の習近平に操られている」なる風刺画を描くと5千~1万円の報酬というものがあり、絵を描かせるとなるとさすがにやや単価が高く、この求人で作られたとみられる画像(↓画像の左)を載せたブログが実際にある。

記者たちの胸にASAHIとかCNNとか書かれているが、順調に没落中のわが国はともかく、大国アメリカでもまれながらメディアの職に就いている人たちをナメ過ぎなのではないか。無知というか井の中の蛙というか。ワシントンポストやニューヨークタイムズの記者たちが、どんな手段でも、中国政府ごときの手に操られて偏向した記事を書くとは思えない。国技ともいえるプロスポーツ界でも、人種差別や警察の黒人への暴力に抗議し、国歌演奏中に片膝を屈する動きが広がっており、トランプはこれらを「クビにしろ!」とツイートしたが、動きが止む様子はない。

人種のるつぼで、さまざまな専門分野で頭角を現すのにそれぞれ激しい競争が繰り広げられる。切磋琢磨により実力と誇りが磨かれる。おのれの良心に照らし、大統領でも卑劣だと思えば堂々批判する。デーブ・スペクターがしばらく前「日本のTVドラマは進歩がなくヒド過ぎる。とくに役者の大げさでわざとらしい演技が」と述べた。脚本や制作の意図より、芸能プロダクションと広告代理店の政治で配役が決まる。米国のメディアでジャニタレのような「歌の下手なボーイズグループ」が表に出ることは考えられないが、ショービジネス的な「夜の政治」はありうるだろう。トランプは橋下や小池と同じく、この流れに乗じてかりそめの王位に座っているだけの男だ。芸能人・スポーツ選手もそっぽを向くトランプに、外国首脳としては最もおべっかを使うとみられている、われらのアベちゃん




A&Mレコードは、ハーブ・アルパートとジェリー・モスが1962年に設立した米レコード会社。名称は両者の頭文字から。私が洋楽を聞き始めた1978~80年ころ、同社は社長のアルパートがインスト曲Riseで米1位に輝いたのをはじめ、スーパートランプ、スティクス、ポリスなど多彩な面々がヒットを放ち、活気があった。ポリスのスチュワート・コープランドの兄が同社で働いていたそうで、後にゴーゴーズやREMが巣立つことになるIRSレコードをA&Mのディストリビュートで設立。このころYMOが米デビューを果たしたのも同社の下部レーベルHorizonからだった。

古くはジャズ・フュージョン隆盛の立役者の一人クリード・テイラーも下部レーベルCTIを設立。ジャズやブラジルや主流ポップから、ポリスやスクイーズのような英国勢、はたまた米南部のアーシーなサウンドと詩情をかもし出すフライング・ブリトー・ブラザーズやジーン・クラークなど、いま現在の米音楽界の活況にも直結する幅広い趣向でミュージシャンを発掘育成する良心的な会社だったと申せましょう。バート・バカラックやカーペンターズ、無色透明で中庸ながらも、水や空気のように不可欠な米国インフラの一部となって人びとの心をうるおす—





iTunes Playlist "The A&M Story" 127 minutes
1) Herb Alpert & the Tijuana Brass / A Taste of Honey (1965 - Whipped Cream & Other Delights)



2) Burt Bacharach / Trains and Boats and Plains (1965 - The Look of Love: The Burt Bacharach Collection)



3) Sergio Mendes & Brasil '66 / Mais Que Nada (1966 - Herb Alpert Presents Sergio Mendes & Brasil '66)



4) Antonio Carlos Jobim / Wave (1967 - Wave)



5) The Flying Burrito Brothers / Hot Burrito #1 (1969 - The Gilded Palace of Sin)



6) Milton Nascimento / Morro Velho (1969 - Courage)



7) Quincy Jones / I Never Told You (1969 - Walking in Space)



8) B.J. Thomas / Raindrops Keep Fallin' on My Head (1969 - Butch Cassidy and the Sundance Kid OST)



9) Carpenters / (They Long to Be) Close to You (1970 - Singles 1969-1981)



10) Rita Coolidge / Crazy Love (1971 - Rita Coolidge)



11) Billy Preston / Nothing from Nothing (1974 - 20th Century Masters: The Best of Billy Preston)



12) The Ozark Mountain Daredevils / Jackie Blue (1974 - It'll Shine When It Shines)



13) Nils Lofgren / Keith Don't Go (Ode to the Glimmer Twin) (1975 - Nils Lofgren)



14) Captain & Tennille / Love Will Keep Us Together (1975 - 20th Century Masters: The Best of Captain & Tennille)



15) Peter Frampton / Show Me the Way (Live) (1976 - Gold)



16) The Brothers Johnson / I'll Be Good to You (1976 - Strawberry Letter 23: The Very Best of the Brothers Johnson)



17) Joan Armatrading / Love and Affection (1976 - Joan Armatrading)



18) Styx / The Grand Illusion (1977 - The Grand Illusion)



19) Chuck Mangione / Feels so Good (1977 - 20th Century Masters: The Best of Chuck Mangione)



20) The Police / Roxanne (1978 - Outlandos d'Amour)



21) Pablo Cruise / Love Will Find a Way (1978 - 20th Century Masters: The Best of Pablo Cruise)



22) Supertramp / The Logical Song (1979 - Breakfast in America)



23) Herb Alpert / Rise (1979 - Rise)



24) .38 Special / Hold On Loosely (1981 - The Very Best of the A&M Years 1977-1988)



25) Squeeze / Tempted (1981 - East Side Story)



26) Joe Jackson / Steppin' Out (1982 - Night and Day)



27) Bryan Adams / Summer of '69 (1984 - Reckless)



28) Janet Jackson / Control (1986 - Control)



29) Suzanne Vega / Luka (1987 - Solitude Standing)



30) Sheryl Crow / All I Wanna Do (1993 - Tuesday Night Music Club)
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23-Sep-2017 Top 20 Songs

2017-09-23 19:36:40 | Weekly Top 15
1. ← 2. 4 Kirin J Callinan / S. A. D. (2017 - Bravado)
2. ← 1. 5 Susanne Sundfør / Undercover (2017 - Music for People in Trouble)
3. ← 5. 3 Queens of the Stone Age / The Evil Has Landed (2017 - Villains)
4. ← 16. 2 Ariel Pink / Time to Live (2017 - Dedicated to Bobby Jameson)
5. ← 12. 3 Susanne Sundfør / Mountaineers (feat. John Grant) (2017 - Music for People in Trouble)
6. ← 4. 8 Sufjan Stevens, Bryce Dessner, Nico Muhly, James McAlister / Mercury (2017 - Planetarium)
7. ← 6. 5 坂本龍一 / Solari (2017 - Async)
8. ← 3. 4 Everything Everything / A Fever Dream (2017 - A Fever Dream)
9. ← 8. 4 Brand New / Same Logic/Teeth (2017 - Science Fiction)
10. ← 7. 5 The War On Drugs / Pain (2017 - A Deeper Understanding)
11. ← 10. 5 King Krule / Czech One (2017 - Single)



12. NEW 1 Jesca Hoop / Pegasi (2017 - Memories Are Now)
13. ← 9. 6 A Blaze of Feather / More Than I (2017 - A Blaze of Feather)



14. NEW 1 Brockhumpton / Gummy (2017 - Saturation II)
15. ← 19. 2 Tori Amos / Reindeer King (2017 - Native Invader)
16. ← 11. 8 Hundred Waters / Blanket Me (2017 - Single)



17. NEW 1 Susanne Sundfør / Reincarnation (2017 - Music for People in Trouble)
18. ← 13. 8 Joe Goddard / Home (2017 - Electric Lines)



19. NEW 1 TOPS / Cutlass Cruiser (2017 - Sugar at the Gate)
20. ← 15. 9 The Lemon Twigs / Night Song (2017 - Brothers of Destruction EP)
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アイドルと北朝鮮

2017-09-17 20:07:02 | メディア・芸能
西野芙美@TENGA広報 @nishino_fumi 8月27日
“最初の武器の発明によって、それまで保たれていた殺戮能力と殺戮抑制とのあいだの均衡が崩れ、攻撃を無害なものにする「動物的本能」が役に立たなくなり、ここに危険な「人間性」、すなわち「悪」の芽が胚胎したのである。”
という澁澤龍彦による序の一文にやられて買ってしまった




この本を買う気はないが、なるほどと思った。武器を手にすれば、肉体のみより大きな攻撃力を得られ、相手に致命傷を与えうる。このこと自体「悪」の表れであり、文明とか人間らしさとかいったものは、光と闇の両面を併せ持つ。

医者というのは、お金を稼ぐ手段、職業であり商売であり、しかしお金をもらっているのにさらにお礼まで言われる、特殊な仕事だ。弁護士もしかり。こうした士業には国家資格が必要で、長期の先行投資を経て、お金と尊敬の両方を得られる「武器」を手にする。殺傷力ではなく、人助けの性質でも、やはり武器を手にすることで、光と闇のいずれかに引きずられるきっかけになりうる。「ナチ須」や「橋下ゴキブリ」はこうして生まれる。

実感と影響力がかけ離れ、均衡が崩れる。わが国の著名人や文化人に、おおむね幼稚で思慮や自省に欠ける、いい年をして、いや老いるほどに馬鹿みたいな人物が多いこともこれで説明できよう。出版界やテレビ界にポジションを得るのは一芸入試のようなものだ。筒井康隆なら何でもドタバタにしてしまう能力、橋本治なら「桃尻語」のような当時の若者の考え方や話法、これが決定的な武器で、多芸多才のように見えても、それ以外は頭角を現すほどではない。なので広告的にあちこち出しゃばっても、姿勢としては世に出た一芸の周辺で守りに入っているので、思想というか、年齢相応に成熟した人間洞察の境地に至らない。

きょうの題名について、これ以上の多弁は必要ないでしょう。未成年の美貌。核開発の一点張りでアメリカ相手にゴネまくる。飲み屋で高齢会社員の床屋政談と居合わせて、北朝鮮の話題なんてアイドルの話題より悲惨だとツイートしたのだが、意外と筋が通っていましたな
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Top 20 Hits of 16-Sep-2017

2017-09-16 19:38:04 | Weekly Top 15
1. ← 1. 4 Susanne Sundfør / Undercover (2017 - Music for People in Trouble)
2. ← 3. 3 Kirin J Callinan / S. A. D. (2017 - Bravado)
3. ← 5. 3 Everything Everything / A Fever Dream (2017 - A Fever Dream)
4. ← 2. 7 Sufjan Stevens, Bryce Dessner, Nico Muhly, James McAlister / Mercury (2017 - Planetarium)
5. ← 16. 2 Queens of the Stone Age / The Evil Has Landed (2017 - Villains)
6. ← 6. 4 坂本龍一 / Solari (2017 - Async)
7. ← 4. 4 The War On Drugs / Pain (2017 - A Deeper Understanding)
8. ← 14. 3 Brand New / Same Logic/Teeth (2017 - Science Fiction)
9. ← 9. 5 A Blaze of Feather / More Than I (2017 - A Blaze of Feather)
10. ← 11. 4 King Krule / Czech One (2017 - Single)
11. ← 7. 7 Hundred Waters / Blanket Me (2017 - Single)
12. ← 18. 2 Susanne Sundfør / Mountaineers (feat. John Grant) (2017 - Music for People in Trouble)
13. ← 10. 7 Joe Goddard / Home (2017 - Electric Lines)
14. ← 8. 9 Algiers / The Underside of Power (2017 - The Underside of Power)
15. ← 12. 8 The Lemon Twigs / Night Song (2017 - Brothers of Destruction EP)



16. NEW 1 Ariel Pink / Time to Live (2017 - Dedicated to Bobby Jameson)
17. ← 13. 10 Broken Social Scene / Hug of Thunder (2017 - Hug of Thunder)
18. ← 15. 6 Four Tet / Planet (2017 - Single)



19. NEW 1 Tori Amos / Reindeer King (2017 - Native Invader)
20. ← 20. 2 Natalie Lafourcade / Tú Sí Sabes Quererme (feat. Los Macorinos) (2017 - Musas)
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日本幻景 #22 — 大正新版画

2017-09-10 19:44:47 | Bibliomania
エミール・オルリック/日本の摺師(1901・明治34)
チェコから来日し、浮世絵の彫り・摺りを学んだオルリックによる絵師・彫り師・摺り師連作の一枚



わが国の浮世絵は海外で高い評価を受け、多くの画家やデザイナーに影響を与えたが、近代化が進む明治後期の東京では衰退の一途をたどった。浮世絵を刊行する版元は激減、新たな絵師の登場もなく、彫り師や摺り師も廃業せざるをえなかった。一方、社会の発展に伴い、江戸の名残が失われてゆくことを惜しむ声があり、外国からはるばる来日した画家たちが浮世絵に倣った画風を身につける動きもあって、江戸回顧の機運が徐々に高まっていった。

浮世絵商の渡邊庄三郎は江戸期の木版画の伝統を保存するとともに新しい芸術としてよみがえらせようと考え、「新版画」の創作に着手。彼が画家として迎えたのは、オーストラリア人のフリッツ・カペラリ、そして当時装丁や商業デザインで活躍していた橋口五葉だった。制作は難航したが、次第に評価を獲得してゆく




フリッツ・カペラリ/枯野の富士(1916・大正5)




橋口五葉/浴場の女(1916・大正5)
橋口が制作した新版画の第一作。長期間を費やした労作ながら本人は出来に納得できず、いっそう制作にのめり込む。三越呉服店のポスター懸賞で一等となり宣伝を担当するなど活躍したが1921年、40歳で急逝した



1916年から23年(関東大震災の起った大正12)の間、新版画には多彩な顔ぶれが加わり、最も華やかな時代を迎える。名取春仙や山村耕花は歌舞伎役者の顔を大きくとらえた役者絵を作り、新浮世絵派と自称していた鏑木清方一門からは伊東深水、川瀬巴水(はすい)らが美人画・風景画を制作、新版画の中心的な役割を果たす。

チャールズ・バートレットやエリザベス・キースらの外国人も参入。バートレットの新版画は1916年にニューヨークで展示され、また渡米経験のある洋画家の吉田博も新版画を手がけるなど、海外マーケットでも次第に新しい浮世絵として認知されてゆく




川瀬巴水/雪の増上寺(1922・大正11)




吉田博/日本アルプス十二題のうち鎗ヶ岳(1926・大正15)


1923年9月1日の関東大震災は、新版画の制作者たちにも大きな被害をもたらした。八重洲の渡邊版画店は火災で版画や版木をすべて焼失。川瀬巴水も描きためた写生帖を焼失した。しかし彼らは果敢に制作を再開。震災後の東京は復興に伴ってモダニズムの気運が高まり、しばしば「同時代を描いていない」と批判された新版画もモダニズム的な題材や画風を取り入れてゆく




笠松紫浪/春の夜—銀座(1934・昭和9)




ノエル・ヌエット/東京風景 両国橋(1936・昭和11)
ヌエットはフランス語教師として来日し、東京外国語大学や東京大学で教鞭をとるかたわら、東京を散策して多くのエッセイやスケッチを残した。ペンとインクで描かれたスケッチを基に、1935年以降、土井版画店から東京風景が刊行される





ニューヨークの日本美術店「E.T.Shima」の外観(左・1928)/テネシー州ナッシュビルの同じく「E.T.Shima」店内(右・1905)


新版画は1930年ころから欧米の新聞雑誌で紹介されるようになった。1931年、ハーバード大の学生ロバート・ムラーはニューヨークの日本美術店シマ・アートカンパニーのショーケースに飾られた一枚の風景画に目を奪われる。高度な技法や端正な描写力に魅了された彼は、川瀬巴水の「清洲橋」を手に入れたのを皮切りに、膨大な収集を行い、日米開戦の直前にも版元の渡邊庄三郎らと交流、ムラーの没後コレクションはワシントンDCのサックラー・ギャラリーに寄贈された。

今回の図版はムラーのコレクションが里帰りした2009年『よみがえる浮世絵—うるわしき大正新版画』@江戸東京博物館の図録による。新版画の制作は戦後も続き、中でも長期にわたって制作したのは伊東深水であったが、1960(昭和35年)以降は画家の高齢化や、マーケットの移り変わり、また62年に渡邊庄三郎が死去したこともあり、その時代を終えることとなった
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Top 20 Hits of 9-Sep-2017

2017-09-09 19:51:41 | Weekly Top 15
1. ← 1. 3 Susanne Sundfør / Undercover (2017 - Music for People in Trouble)
2. ← 4. 6 Sufjan Stevens, Bryce Dessner, Nico Muhly, James McAlister / Mercury (2017 - Planetarium)
3. ← 16. 2 Kirin J Callinan / S. A. D. (2017 - Bravado)
4. ← 2. 3 The War On Drugs / Pain (2017 - A Deeper Understanding)
5. ← 11. 2 Everything Everything / A Fever Dream (2017 - A Fever Dream)
6. ← 6. 3 坂本龍一 / Solari (2017 - Async)
7. ← 5. 6 Hundred Waters / Blanket Me (2017 - Single)
8. ← 3. 8 Algiers / The Underside of Power (2017 - The Underside of Power)
9. ← 10. 4 A Blaze of Feather / More Than I (2017 - A Blaze of Feather)
10. ← 8. 6 Joe Goddard / Home (2017 - Electric Lines)
11. ← 14. 3 King Krule / Czech One (2017 - Single)
12. ← 7. 7 The Lemon Twigs / Night Song (2017 - Brothers of Destruction EP)
13. ← 9. 9 Broken Social Scene / Hug of Thunder (2017 - Hug of Thunder)
14. ← 19. 2 Brand New / Same Logic/Teeth (2017 - Science Fiction)
15. ← 12. 5 Four Tet / Planet (2017 - Single)



16. NEW 1 Queens of the Stone Age / The Evil Has Landed (2017 - Villains)
17. ← 13. 5 Grouper / Children (2017 - Single)



18. NEW 1 Susanne Sundfør / Mountaineers (feat. John Grant) (2017 - Music for People in Trouble)
19. ← 15. 8 Ariel Pink / Another Weekend (2017 - Dedicated to Bobby Jameson)



20. NEW 1 Natalie Lafourcade / Tú Sí Sabes Quererme (feat. Los Macorinos) (2017 - Musas)
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志村けんプレイリスト

2017-09-04 19:32:01 | メディア・芸能
子どものころ父から「ドリフターズというのはアメリカに本家がいる。日本のは遠い親戚みたいな」と聞いた。遠い親戚でも私にとってテレビの王さまはドリフだった。最も初期の記憶に(3~4歳)、加トちゃんがオネショしてしまった布団をいかりやさんの母から隠そうとする、全員集合のコントの一場面がある。志村けんさんは付き人から見習いを経て、私が小4となる1974年4月に荒井注さんの脱退に伴い正式メンバーに。24歳と若く、マジメそうな風貌で、しばらく人気が出なかったが76年に合唱隊のコーナーで「東村山音頭」を歌って大ウケ。

一丁目は今にして思えばジェームズ・ブラウンそのもの。弟子入りの際もコント55号と迷い、元はコミックバンドで音楽に近いとの理由でドリフを選んだ志村けんさんの決めギャグは、音楽と密接な関係に。70年代終りのジャガジャガジャジャジャジャジャン! ア~アッ!というのも脱力を誘うがソウルフルだったし(ソウル婆ちゃんという名称らしい)、80年代に入るとテディ・ペンダーグラスの曲を用いたヒゲダンス、ウィルソン・ピケットのリフに乗せ、キャンディーズ「やさしい悪魔」の振りを流用しての早口言葉など、切れ目なく子どもの心を捉えた。

思春期に差し掛かった私はドリフから離れ、深夜ラジオやひょうきん族の方に惹かれ、19歳の時には小堺一機・関根勤による長寿ラジオ「コサキン」と出会う。加トちゃんケンちゃんごきげんテレビはたまに見るくらいだったが、やがてひょうきん族を再逆転。並行してフジの月曜8時に、志村さん中心の『だいじょうぶだぁ』が始まると、いしのようこ、田代まさしらとの息の合ったコントにより、お笑い番組があまたある中で今も記憶の王位に君臨。89~91年くらいは神の域だった—




志村けんさんが、お笑いの一線からやや引いた位置となり、コサキンも2009年に終った。いまや私はほぼテレビを見ない。録画したロンハーとアメトークのみ酒の肴に楽しむ。すぐに消してしまう回もあれば、繰り返し再生する回も。近年ではロンハーの格付け女・まぜるな危険SP(2015年2月と4月)、アメトークのナダル・アンビリーバボー(2016年9月と11月)が出色だ。ナダル回の1回目など十数回再生。何度見ても面白い。

でもそれは、両番組の総合プロデューサー・加地倫三氏の著書によると、ナダル回であればメイン出演者をドッキリで騙し、うろたえるさまなども周到に準備され、演出や撮影や編集、企画意図が完璧以上に実を結んだ、一つの集団実験作品なのだ。

加地Pは中学生当時コサキンに投稿ハガキを送っていたという。個々の芸人はもちろん、お笑い界全体を敬い、テレビ朝日に入るとまずスポーツ局で仕事を覚え、念願のバラエティへ配属されると、巧みな話術でキャバクラの酒席を仕切り、若手芸人や制作スタッフ、幅広い人脈を築いた。常にお笑い本位だから、同じように良いものを作りたい芸人・スタッフに慕われ、ロンハーの不道徳な企画や、アメトークのネガティブなテーマ(運動神経悪い・中学の時イケてなかった・好感度低い)も成功。ネタをやる番組ではないのにお笑い的なステータスが高い。

思えば、だいじょうぶだぁでは、脇を固めるいしの・田代・松本典子・桑野信義と、志村さん以外はアイドルと音楽出身で、常に一生懸命だがお仕事でやってます感のある松本典子に対し、やる気がないように見えてハマると無類に輝くいしのようこというのは、ロンハー/アメトークのノンフィクション性とも近く、全員集合の練られたコント、歌手などと組む合唱隊や小コントで培われた志村けんさんの芸が頂点に達し、次代への露払いともなった、貴重な瞬間だったろう。いしのとの夫婦コント、ひとみ婆さん、絶品だったなァ~




iTunes Playlist "志村けんプレイリスト" 54 minutes
1) Otis Redding / Security (1964 - Pain in My Heart)


2) Groucho Marx / Lydia the Tatooed Lady (1939 - The Very Best of Groucho Marx)


3) ラッツ&スター / め組のひと (1983 - Back to the Basic - Very Best of Rats & Star)


4) The Beatles / I Should Have Known Better (1964 - A Hard Day's Night)


5) Wilson Pickett / Don't Knock My Love, Pt. 1 (1971 - A Man and a Half: The Best of Wilson Pickett)


6) キャンディーズ / やさしい悪魔 (1977 - 2000 BEST キャンディーズ)


7) Randy Crawford / Almaz (1986 - Abstract Emotions)


8) Teddy Pendergrass / Do Me (1979 - Teddy)


9) 柳ジョージ&レイニーウッド / さらばミシシッピー (1981 - HOT TUNE)


10) Charley Patton / Mississippi Boweavil Blues (1929 - The Rough Guide to the Blues Songsters)


11) The Rutles / Cheese and Onions (1978 - The Rutles)


12) 中島みゆき / りばいばる (1979 - 中島みゆき THE BEST)


13) Santana / Africa Bamba (1999 - Supernatural)


14) Otis Redding / I've Been Loving You Too Long (to Stop Now) (1965 - Otis Blue/Otis Redding Sings Soul)


15) 喜納昌吉&チャンプルーズ / ハイサイおじさん (1977 - 喜納昌吉&チャンプルーズ)

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Top 20 Hits of 2-Sep-2017

2017-09-02 20:56:46 | Weekly Top 15
1. ← 14. 2 Susanne Sundfør / Undercover (2017 - Music for People in Trouble)
2. ← 4. 2 The War On Drugs / Pain (2017 - A Deeper Understanding)
3. ← 3. 7 Algiers / The Underside of Power (2017 - The Underside of Power)
4. ← 2. 5 Sufjan Stevens, Bryce Dessner, Nico Muhly, James McAlister / Mercury (2017 - Planetarium)
5. ← 1. 5 Hundred Waters / Blanket Me (2017 - Single)
6. ← 9. 2 坂本龍一 / Solari (2017 - Async)
7. ← 5. 6 The Lemon Twigs / Night Song (2017 - Brothers of Destruction EP)
8. ← 8. 5 Joe Goddard / Home (2017 - Electric Lines)
9. ← 6. 8 Broken Social Scene / Hug of Thunder (2017 - Hug of Thunder)
10. ← 16. 3 A Blaze of Feather / More Than I (2017 - A Blaze of Feather)



11. NEW 1 Everything Everything / A Fever Dream (2017 - A Fever Dream)
12. ← 7. 4 Four Tet / Planet (2017 - Single)
13. ← 11. 4 Grouper / Children (2017 - Single)
14. ← 19. 2 King Krule / Czech One (2017 - Single)
15. ← 10. 7 Ariel Pink / Another Weekend (2017 - Dedicated to Bobby Jameson)



16. NEW 1 Kirin J Callinan / S. A. D. (2017 - Bravado)
17. ← 12. 3 Grizzly Bear / Four Cypresses (2017 - Painted Ruins)
18. ← 17. 7 Richard Dawson / Ogre (2017 - Peasant)



19. NEW 1 Brand New / Same Logic/Teeth (2017 - Science Fiction)
20. ← 13. 8 Harry Styles / Sign of the Times (2017 - Harry Styles)
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