マガジンひとり

オリンピック? 統一教会? ジャニーズ事務所?
巻き添え食ってたまるかよ

30-Nov-2019 Top 20 Hits

2019-11-30 19:18:05 | Weekly Top 15
1. ← 1. 4Patrick Watson / Here Comes the River (2019 - Wave)
2. ← 2. 4Mikal Cronin / Feel It All (2019 - Seeker)
3. ← 7. 5King Princess / Prophet (2019 - Cheap Queen)
4. ← 6. 6Little Dragon / Tongue Kissing (2019 - Single)
5. ← 3. 7 Chelsea Wolfe / Deranged for Rock & Roll (2019 - Birth of Violence)
6. ← 9. 3 Michael Kiwanuka / You Ain't the Proplem (2019 - Kiwanuka)
7. ← 4. 8Nick Cave and the Bad Seeds / Bright Horses (2019 - Ghosteen)
8. ← 5. 8Penelope Isles / Chlorine (2019 - Until the Tide Creeps In)
9. ← 11. 4 FKA twigs / Sad Day (2019 - Magdalene)
10. ← 8. 7J.S. Ondara / Saying Goodbye (2019 - Tales of America)
11. ← 17. 2 Tyler, the Creator / Earfquake (2019 - Igor)
12. ← 13. 3 Porter / Para ya (2019 - Las batallas)
13. ← 19. 2 Neon Indian / Toyota Man (2019 - Single)
14. ← 10. 6 Destroyer / Crimson Tide (2019 - Have We Met)
15. ← 15. 5 Hiss Golden Messenger / My Wing (2019 - Terms of Surrender)
16. ← 20. 2Joy Overmono / Bromley (2019 - Single)
17. ← 14. 7 Cate le Bon & Bradford Cox / Secretary (2019 - Myths 004)



18. NEW 1 Octave Noire / Un nouveau monde (2017 - Néon)
19. ← 12. 9 Little Simz / Selfish (feat. Cleo Sol) (2019 - Grey Area)



20. NEW 1 Moon Duo / Stars Are the Light (2019 - Stars Are the Light)
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読書録 #17 — スリープ・ウォッチャー、ほか

2019-11-29 20:26:22 | 読書
もちぎ/あたいと他の愛/文藝春秋2019
親戚との飲み会で酔っ払って調子づいて、自分は高校のとき男が好きだったとしゃべりそうになり、あやうくブレーキ。家族の幸せを願って生きる人たちにとってゲイは恐ろしい外敵。地方都市の貧しい母子家庭で育ち、ゲイ風俗で働きながら大学へ通って作家デビューを果たした著者も、顔や本名の手がかりになりそうな情報はひた隠し。親戚や友人に迷惑が及ぶので。本書は、彼の家庭環境や、手を差し伸べてくれた友人や教師について振り返るヒリヒリした自叙伝。しかし装丁・行間の広さ・印象づけたい部分を太字にするなど本の作りが安っぽい。80・90年代のサブカル。文春としては中村うさぎやマツコデラックスのようなお手軽なキャラとして認知させ、やがては週刊文春の連載を(女や若者を取り込もうと)という思惑があるかも。ゲイを治外法権の芸能人に祭り上げても、世の中はさっぱり変らない。文春新潮死ね、著者は生きろ


山田花子/嘆きの天使/青林工藝舎1999
学校や会社的な対人関係における自意識、生きづらさ、コミュニケーションの困難を気に病んでしまう人。バカホやSNSが普及するに先んじてそのことをを漫画にできるのは立派な才能だ。有吉さんのラジオで、後輩の宮下草薙が「さあ、Bish芸人の登場だ」とさんざん煽られMステ出演を果たし、がんばってはみたものの周囲の期待とは異なる様子であったことがイジられた。正解ではなかったなと笑いの形で指摘してくれる有吉さんと異なり、山田さんの原稿を求める雑誌編集者は「いいぞ、もっとやれ」とおだてて酷使して彼女を使いつぶしてしまったのではないか。サブカルに限らず本の質よりも出版点数を稼いで売り逃げようとする出版社の姿勢こそ文化の自殺行為であったと考えざるをえない


永田カビ/現実逃避してたらボロボロになった話/イーストプレス2019
人は誰しも自分がかわいい。特別と思いたい。しかし対人関係を円滑にこなすには、自分を押し付けるより、単純化されたキャラを演じる必要も。現実に徹して思考停止できる人はよいが、吾妻ひでおさんは80年代大きな成功を得ながら一転90年代は2度の失踪・アルコール依存・ボロボロに。サブカルが細分化し、バカホとSNSで常に他人の目を意識せざるをえないこんにち、著者はもっと小規模・短期間で精神も肉体も傷つきボロボロに。ナダルさんが駄目っぷりを愛されるのは周囲の芸人さんもおいしいから。出版社や(ツイッターYouTubeなど)メディアの役人はもっと冷酷に依存させて生かさず殺さずですので、これから著者のような人が激増しそうで恐い。独りよがりで読みにくいですが、反面教師としてならどうぞ


ハル吉/ツァディク・ディスク・ガイド100/峠の地蔵出版2013
ジャズのサックス奏者ジョン・ゾーンが1995年に設立したレーベル、ツァディク(Tzadik)がリリースした約400点のアルバムから100点を選び解説。ツァディクにはラディカル・ジュイッシュ・カルチャー、コンポーザー(現代音楽)、ニュー・ジャパン、オラクルズ(女性の実験音楽)などのシリーズがあり、いずれも異端でアンダーグラウンド。「童女がわめきながら走り回って遊んでるような感じと言えば、内容が伝わるだろうか。一秒も練習してなさそうなコーラスとか、どうかと思うよ(日本のガールズパンクNi Hao!に対して)」などどのジャンルに対しても非常に辛辣。とくに独りよがりでスノッブなマニア向けのノイズ系や現代音楽に対して厳しい。曲の単位で興味を惹くものがあっても、ツァディクはアルバム単位でしかダウンロード購入できない場合が多く、MP3も下火になってストリーミング全盛となったいま、ジョン・ゾーンがCD時代後期のアナクロな見地で道楽で始めたレーベルかと思わざるをえない。奇書


ウィリアム・C・デメント/スリープ・ウォッチャー/みすず書房1994・原著1992
私は夢だと分っていて目覚めないよう気を付けながら、千野くんにキスする、亡母に土下座で謝る、など夢の内容を少しコントロールしたことがある。本書によればこれは「明晰夢」と呼ばれあちこちで報告例があるようだ。著者は睡眠研究の分野で米国の第一人者。内容もレム睡眠(眼球が動き、夢はこのあいだにみる)とノンレム睡眠、睡眠時間と体内時計、昼間の眠気、睡眠時無呼吸症など多岐にわたるものの「まだ分らないことが多い」。現代人は睡眠不足がちで、重要な研究の筈だが「政府助成金の獲得に苦労」。人類が宇宙へ出ていくことは不可能であるが、将来可能であるよう夢をみせて「競争・資本主義ガンバロー」させるため政府予算を獲得しやすい。もっと本来の夢、睡眠のあいだ脳内で行われていることを研究し、病気の克服や長寿、短い労働で生産性を上げるなど誰もが有意義な人生を送れるような未来が望まれる


デイヴィッド・J・リンデン/脳はいいかげんにできている/河出文庫2017・原著2007
「被験者に3種のボール投げ遊び(コンピュータ画面による仮想的な)をしてもらい、その中で社会的な疎外感を覚えるよう仕組んだ。すると予測どおり被験者の前帯状皮質がかなり活性化。ゲーム内の疎外感でも、現実社会における疎外感とそう変わらない反応を脳は示す」。本書の最大のテーマは、人の脳は何らか目的があるのでなく、行きあたりばったりに発達してきたと示すこと=「アドホック(その場しのぎ)な解決策の奇妙な集大成」。ネズミの脳は、基本的にはトカゲの脳を土台に新たな部品を追加しただけのもので、人類の進化もその延長。興味深いが、内容が多岐にわたるので、しばらく中断して『スリープ・ウォッチャー』を読了してから再び手にしてみると、睡眠・夢というワンテーマですら遠いみちのりなのにもかかわらず、脳のはたらき全体を探って把握しようというのは、総花的ですべてが中途半端に終わらざるをえないのではと感じる。結果、脳科学者=GAFAや(ニポンでいえば)DMMなどが人を資源として搾取するために雇うような存在にとどまる


編・大野和基/未完の資本主義/PHP新書2019
既に80年代いしかわじゅん氏が漫画で「教養があってもそれを統(す)べる知性がない」と指摘。ネット以降情報が爆発的に増大、グーグル・アマゾン等は機械の無神経さで「加速主義」のアドバンテージを獲得。2018年、大野氏の『未来を読む』ではインタビュー8名のうち半数くらい傾聴に値したが、本書の識者は…。R・ブレグマン「日本の通りにはゴミがほとんどなく、人もとても親切です」。世界一のゴミ大国・外国人嫌悪を知らんのか。負債論で知られるD・グレーバー「何もしていない、どうでもいい仕事のほうが高給」。ええ、ええ、わかります、チュート徳井さんじゃなくて国税が叩かれるべきですよね、大金払うのにちっとも便利にならなくて。銀行・税理士・人材派遣・広告代理店、本当はもう必要ないのに逆にのさばっている。ゴミ大国=お金を回し合うためだけの無意味な仕事が多いから。誰も将来を見通せない。識者も政治家も責任能力がなく、GAFAはじめ利潤を求める資本主義だけがフワフワ自己増殖し、バカホやSNSを道具に人びとを分断して支配する—


リーヴ・ストロームクヴィスト/禁断の果実 女性の身体と性のタブー/花伝社2018・原著2014
1998年、オーストラリアの医師によって、クリトリスの表面に露出した部分はごく一部で、7~10センチの根状部分が両側から膣を囲むように発達していると発見される。ゆえに膣の快感もクリトリス由来。クリトリスを男性的器官とみなし、膣オーガズムとクリトリスオーガズムを対比させたフロイトの説は科学的に誤り。なぜクリトリスに象徴される女性のセクシュアリティは長いあいだ隠され、おとしめられてきたのか。18世紀末から宗教に代わって自然科学が社会の姿を大きく変え始め、それまでの「蛇にそそのかされた淫らなイブ」、「女の肉欲は際限がない」魔女狩りイメージがくつがえされ、女は男に愛され母となってこそ幸せという国民国家的な価値観により従属的な立場に封じ込められたのであるという。ほか性のタブーや先入見に皮肉とユーモアで挑むフェミニズム漫画


ダグラス・ラミス/イデオロギーとしての英会話/晶文社1976
著者(Douglas Lummis)はサンフランシスコ出身、海兵隊員として沖縄で勤務したのち政治学者・社会活動家に転身、1980年から20年間津田塾大学教授。所収の「脱出—ボブ・ディラン論」(69年)では「キング牧師は黒人よりも白人にとって必要だった。表面的にはわれわれに怒りや罪悪感を感じさせるが、もっと深いレベルでは、白人アメリカはよい暮らしをし、世界のユートピアで、それを他の人びとへ分け与えれば道徳的に完全になりうるという、われわれが望む言葉を聞かせてくれたから」として当時の政治運動の欺瞞性を指摘。その後も「ヒッピー愛国主義の新種。もっとも進歩した科学技術帝国の前衛であると信じているから、ヒッピーたちは外国へ行くと、自分のブルジョア両親より以上に傲慢になる」。すなわち「白色人種で仕事の資格を持っていないものでも日本で手に入れることのできる仕事が2種類。一つは英語教師であり、もう一つは広告のモデル。第三の可能性は、女性で、それをする勇気があればストリッパー」だとして、英語でなく「英会話(白人社会の一員になる)」を求める日本人の植民地主義的なプチブル性を暴く


編・南風原朝和/検証 迷走する英語入試/岩波ブックレット
本書の内容から離れた私見。自民党の旧田中派は地方にバラ撒く土建政治で国民を宥め、政官財を牛耳ったが、長く非主流に置かれた旧福田派から文教族の森・厚生族の小泉と、都市住民に欠かせない教育と医療を支配することで、経済停滞局面のわが国で利権を確保する一党独裁が再生。この延長上に犯罪集団安倍政権がある。NOVAうさぎ。芸能記者たちにブチギレて英語でまくしたてる藤田朋子。英語ができるだけで「国際人」にはなれないが、親はイメージにだまされ金を払う。膨大な受験生の「読む・聞く・話す・書く」4技能、とくにスピーキング能力を、複数の民間試験で測る。公正な管理監督は不可能。すべて利権ありき(とくに下村博文=ベネッセ)で強引・拙速に進められ、今回は受験生・国民の反対が強まっていったん頓挫したものの、ヤクザみたいな上部構造(自民党・霞ヶ関・経団連・電通・銀行・大学・マスコミなどなど)はますますのさばって人口減少を加速させることでしょう
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28) Michael Jackson

2019-11-28 18:19:16 | 音楽
せびろいや・ごじゅうおとこの臭せびろいや・めざましどけいいや・ねくたいいや・つうきんいや・ちょうれいいや・えいぎょういや・かいぎいや・せったいいや・ぱちんこいや・たばこいや・いざかやのうーろんはいいや・じょうしのわるぐちいや—

トム・ウェイツにI Don't Wanna Grou Up = 大人になりたくないという曲がある。髪が抜け落ちてほしくない・良いボーイスカウトになりたくない・数えることを学びたくない・最大量を持ちたくない—といったことを、その時点で42歳の彼がうめくように歌う。



タカ @e9JvbfROlsaMzuv 11月27日
『子供がSNSで知り合った大人に会いに行って誘拐された事件』 じゃなくて 『大人がSNSを利用して子供を探し、少しでも自分の罪と罪悪感を軽くするため・自身の願望を合理化するために「困窮する相手を助けただけ、相手の望みを叶えただけ」と言い訳している誘拐事件』 だと考えよう

後半に引用したグリール・マーカス氏の論評によれば、女優エリザベス・テイラーは「わたしはわたしが所有する産業なのです」と言い切ったそうだ。子どものマイケル・ジャクソンにとって同じように考えることは不可能。産業ではなく産業が扱う商品として大人の欲望にまみれる。

有名人であることはどんな気分だろうか。私が会社を辞めて何もすることがなく、会社員時代末期に先輩から教わった風俗遊びを繰り返していたころ、キャバ嬢や風俗嬢にはマイケル・ジャクソン好きが多かったように記憶する。ベスト選曲のMDをコピーしてほしい、それも自分と親の分2枚—と頼まれたことも。

主婦もジャニーズのタレントやディズニーランドが好きだ。あるいは歌舞伎とか宝塚とか。でも、誰とも分らない、名前も身分もウソかも分らない男をもてなしてサービスしなければならない風俗嬢たちが、さまざまな醜聞が飛び交って既に落ち目になっていたマイケル・ジャクソンに思い入れるのは、もっと切実であると思う。

マイケルは2009年に50歳で亡くなった。後年にやはり早世したプリンスやトム・ペティとも同じ死因=鎮痛・麻酔・睡眠薬の過剰投与であったようだ。人間が資源として囲い込まれ、生きているだけで商品として消耗し、消耗分がそのまま資本側の利益となるようなアメリカ文明が世界を覆うに先駆けて咲いた蓮の花のようなスターであった—💫



iTunes Playlist "28) Michael Jackson" 113 minutes
1) The Jackson 5 / I Want You Back (1969 - The Definitive Collection)
2) The Jackson 5 / Who's Lovin' You (1969 - The Definitive Collection)
3) The Jackson 5 / ABC (1970 - The Definitive Collection)
4) The Jackson 5 / I'll Be There (1970 - The Definitive Collection)
5) The Jackson 5 / Never Can Say Goodbye (1971 - The Definitive Collection)
6) Michael Jackson / Got to Be There (1971 - The Definitive Collection)
7) Michael Jackson / I Wanna Be Where You Are (1972 - The Definitive Collection)
8) Michael Jackson / Ben (1972 - The Definitive Collection)
9) The Jackson 5 / Dancing Machine (1974 - The Definitive Collection)



10) The Jacksons / Show You the Way to Go (1976 - The Jacksons)



11) The Jacksons / Shake Your Body (Down to the Ground) (1978 - The Essential Michael Jackson)



12) Michael Jackson / Don't Stop 'Til You Get Enough (1979 - Off the Wall)
13) Michael Jackson / Rock with You (1979 - Off the Wall)
14) Michael Jackson / She's Out of My Life (1979 - Off the Wall)



15) Michael Jackson / Billie Jean (1982 - Thriller)
16) Michael Jackson / Beat It (1982 - Thriller)
17) Michael Jackson / Human Nature (1982 - Thriller)
18) Michael Jackson / P.Y.T. (Pretty Young Thing) (1982 - Thriller)



19) Paul McCartney & Michael Jackson / Say Say Say (1983 - Pipes of Peace)
20) Michael Jackson / Thriller (1982 - Thriller)



21) The Jacksons / State of Shock (feat. Mick Jagger) (1984 - Victory)



22) Michael Jackson / Bad (1987 - Bad)
23) Michael Jackson / Man in the Mirror (1987 - Bad)
24) Michael Jackson / Smooth Criminal (1987 - Bad)



25) Michael Jackson / Black or White (1991 - Dangerous)
26) Michael Jackson / Gone Too Soon (1991 - Dangerous)



27) Michael Jackson & Janet Jackson / Scream (1995 - HIStory)



28) Michael Jackson / Love Never Felt so Good (2014 - XSCAPE)


グリール・マーカス/矛盾の商品ジャクソンズの大巡業/ミュージック・マガジン1984年10月号(訳:三井徹)

1984年、ジャクソン主義の台頭
1982年にエリザベス・テイラーが、自分の生活を描いたTV映画の上映を止めさせるべく訴訟を起こすという事件があった。正式に認可はしていない映画だったのだ。「この私は、私自身が所有する産業なのです」と彼女は言った。115年前にカール・マルクスはその奇妙な訴えを『資本論』の中でもとりわけ奇妙な題がついた「商品の物神崇拝とその秘密」の中で予測していた。「商品は一見したところきわめて明白な、取るに足りないものに見える」とマルクスは書いている。「しかし、分析をしてみると、それは非常に不思議なもので、形而上的、また神学的詳細が充満していることがわかる」。

「言うまでもないことだが、人間は自然界の物質の形を、自分の行動によって自分の役立つものに変えてしまう。たとえば木は、それからテーブルを作ろうとすれば、形は変えられてしまう。しかしそれでもテーブルは木であり続ける。平凡な、感覚的なものであることに変わりはない。けれども、それは商品として登場するやいなや感覚性を超越するものに転じる。自分の足で自立するというだけでなく、他のあらゆる商品と関連して、逆立ちをし、その木製の脳から奇怪な観念を展開させる。みずからの意志で踊り始めるという場合よりもはるかにすばらしい観念をだ。」

これはまったくの詩である。神秘的響きがあるのは偶然なのではない。マルクスの言う踊るテーブルというのは心霊論者に言及したもので、当時、ボストン、パリ、プラハ、ペテルブルグで心霊論者たちがテーブルを囲んで手を握りあい、この世を去った家族の霊がその手に木を叩かせ、テーブルを躍らせるのを待ったのだった。心霊論者たちは商品とはまったく関係がなかったが、商品は魔術と大いにかかわりがあった。近代的、科学的概念での変形が、古代の神学的観念の化体に屈するという意味での魔術とかかわりがあったのだ。しかし、たとえ、1867年にマルクスは脱産業社会のテイラー主義を予測しえたとは言えるにしても、ジャクソン主義に対しても用意ができていたとは思い難い。

1984年7月6日に、マイケル・ジャクソンと4人の兄弟がジャクソンズとして『ヴィクトリー・ツアー』の第1回コンサートをミズーリ州カンザス・シティで行った時点で(エルヴィス・プレスリーがテネシー州メンフィスで最初のレコードを作って以来、ちょうどその日で30年経っていた)、マイケルの『スリラー』のTOP10滞在期間は1年半となり、3500万枚が売れていた。「それは誰だったのか」という図像学的神秘を核にしてポップ音楽を再編成するということによって、完璧な商品化体系が生じていたのである。いったんはめこまれれば、それが何であろうとたちまち新商品に転じさせられるというほどに完璧な商品化体系である。

このマイケルの場合、有力な音楽と、それよりさらに有力な流通機構が、壊れそうにない頑丈な螺旋状の商品化体系を作りあげていた。まずは多国籍企業であるCBSがある。それからペプシ・コーラだ。この会社は『スリラー』からの大ヒット、「ビリー・ジーン」の権利を買い、それを避けようのないペプシ兼マイケル・ジャクソン・コマーシャルにしてしまった。それに、マイケルが私生活を完全に守ることを主張して、はでやかな制服、トレードマーク、意匠権を揃えてでないと人前に現れないということを動力源にした、途方もない規模のマス・メディア宣伝がある。そういったものによって、メビウスの帯的な純然たる資本主義が生じたのである。その過程における要素のどれもが他の要素を強化し、また、各要素が識別できないほどに併合しあっている。7月6日の時点では、人はラジオで「ビリー・ジーン」の出だしの和音を聞きながら、もう「ビリー・ジーン」を聞いているのかペプシのコマーシャルを聞いているのかわからなくなっていた。どちらであっても間違ってはいなかったのだ。

今回のツアーは当の過程を実行してみせるものであり、その過程にひとつの偉大な芸術品として刻印を押すか、あるいは、ばらばらに切り刻んで売り払うことになるだろうが、そのツアーが始まった時点で、人びとは、従来理解されてきた意味での商品を消費しているというよりも(レコード、ポスター、本、雑誌、イアリング、キーホルダー、首飾り、ピン、ボタン、かつら、Tシャツ、下着、帽子、スカーフ、白手袋、上着…どうしてビリー・ジーンズという名前のジーンズはなかったんだろう)、自分自身の消費のそぶりを消費していた。つまり、人びとはテイラー主義的マイケル・ジャクソンを消費していたのではなく、認可された付属品かその模造品を消費していたのでもなく、自分自身を消費していたのである。

『スリラー』の大成功は、ポップ爆発のイメージを生み出した。ポップ音楽が政治上、経済上、地理上、人種上の境界線を超える。そういった境界線を非現実的なもの、欺瞞か腐敗の産物、と思わせる。ということは、新しい芸術作品が、無理やりに区分けされた社会生活に取って代わる新しい世界を暗示する。そして、そういう出来事に伴なって、誇大宣伝が果てしなく続き、レコードの売り上げ数が前代未聞となり、人びとの間で急激にデマが飛び交い、また、過去は無意味で未来は可能性に満ちていると思えるほどに日々が新しく感じられる。

そういった意味すべてにおいて『スリラー』は価値があった。マイケル・ジャクソンはアメリカの文化生活の中心を占めていて、他にはその足もとにおよぶ黒人アーティストはいなかった。1970年に『全アメリカ人(ジ・オムニ=アメリカンズ)』の中でアルバート・マリーが、他の誰にも増して黒人は真のアメリカ人である、他の誰にも増して黒人は自分を再生するようにさせられているからだと論じていたが、マイケル・ジャクソンはその命題を究極的に証明するものであると思えた。

しかし、ポップ爆発というものは、階級、場所、肌の色、経済的地位といった境界線でへだてられている者を結びつけるだけなのではない。それは区分もする。エルヴィス、あるいはビートルズというような魅力的で、かつ不穏でもある人なり物なりに直面すると、その場合、反応する人もいればしない人もいる。そして、それが、たとえわずかな間のことであれ、主要な社会的事実となる。可とする声に満ちながらも、ポップ爆発は否を生み出しもする。称賛という文脈においては、それは否定の一変形である。

『スリラー』がほとんど首尾一貫したポップ事実になるにつれ、マイケル・ジャクソンについて何かが毎日報道されるようになり始めるにつれ、『ヴィクトリー・ツアー』の異様な契約上のことがらもまた日々伝えられるにつれ(ジャクソン5兄弟の出演料が4000万ドル、総収入の見積り額が1億ドル、チケットは30ドルで4枚1組分120ドル郵送が必要条件、それに、切符購入のために送金したけれども運悪くチケットが手に入らないファンの金は、返送されるまで8週間銀行に預金されていて、その利子が総額1800万ドルになる見込みだという…しかも、120ドル送金分から手数料として8ドルが差し引かれる)、マイケル・ジャクソンのポップ爆発は新種のものであることが明らかになった。

ロック・スターが最も支配的なスター・システムにこれほど完全に組み込まれるということはかつてなかった。映画スターのブルック・シールズ、TVスターのエマニュエル・ルイス、それにキャサリン・ヘップバーンやジェーン・フォンダと並んで舞台に立ったりしたほかに、マイケルはロナルド・レーガンに招かれてホワイト・ハウスへ行きもした。

ロック・アーティストが、時間の経過によって安全になったとき(エルヴィス・プレスリーやチャック・ベリーの場合のように)ではなく、ポップ瞬間のきわみにいるときに大統領に礼遇されたというのはこれが初めてだ。そして、何故ああも簡単にロナルド・レーガンと並ぶことができたかと言えば、また、ロナルド・レーガンがマイケルと並ぶことができたかと言えば、それはそのポップ瞬間がそれ自体、安全であったからである。マイケルは他の誰かれの名声の機能を果たすものとして存在し、また他の誰かれも彼の名声の機能を果たすものとして存在したか、あるいは存在しなかった。

エド・サリヴァン・ショーに出演し、国中に、そして世界に姿を見せた1956年のエルヴィスのように、『サージェント・ペパー』アルバムによってポップの一時性から芸術の永遠性に持ち上げられた1967年のビートルズのように、スリラーとしてのマイケルには独自の、止めようのないはずみがついていた。しかし、そういったかつてのポップ爆発とは違って、スリラーとしてのマイケルは、人びとがその音楽を模倣してそこに自己表現のはけ口を見出すという騒ぎを生み出しはしなかった。生み出したものは、マイケル扮装騒ぎ、制服、トレードマーク、意匠権を盗用する騒ぎに過ぎなかった。

それが頂点に達したのは『ヴィクトリー・ツアー』の数日前のことで、マイケル・ジャクソンに似ることに浮き身をやつしていた17歳の少年が、マイケルにもっとそっくりになるための整形手術の費用を両親が出してくれないということで自殺したのだった。マイケル自身が『スリラー』に備えて整形手術をし、黒人的容貌をもっとワシ鼻調の、つまり白人ふうのものにしたということは、最高の皮肉でしかない。直面した受け手を区分するのではなく、見出した受け手を具象化するポップ爆発というのはこれが初めてであったからだ。

あのかつての出来事は主観性をもった爆発であった。人はどう反応してよいかわからなかったし、あの疑念の爆発は主観的新風潮を生み出した。男の子たち、女の子たちを惹きつけるために、あるいは自分はじゅうぶんに生きていると感じるために新しい歩き方、しゃべり方をしなければならないとしたら、私はどういう歩き方をし、しゃべり方をするだろう、といったことであった。メビウスの帯の範囲内では、『スリラー』は客観性をもった爆発であった。受け手はそのアルバムを一枚買うことによって、あるいは単に、そのアルバムが存在していることを認めることによって、じゅうぶんに反応することができた。言い換えれば、このポップ爆発は、それが誘発する主観的反応の質によって計られるのでなく、それが引き出す客観的、商業的交換品の数によって計られるというポップ爆発の最初のものであった。

したがって『ヴィクトリー・ツアー』が開始されるすぐ前にマイケル・ジャクソンが、自分の最大の業績は、『スリラー』が他のどのアルバムよりも多くのTOP10シングル(7枚)を生み出したことを証明する『世界の記録ギネスブック』賞を獲得したことだったと語ったのは正しかった。

予想がついたかもしれないが、彼の最大の業績は「人びとに新しい歩き方、新しいしゃべり方を与えたこと」ではなかったし、「音楽は無限であることを証明したこと」でもなかった。「神の手を借りれば夢がかなうことを実際に示してみせたこと」でさえなかった。そういうことが言えるには、ポップ爆発においては、貸借対照表では計りえない価値こそが重要なのであるという含みがなければならない。そういう出来事は、その最も強力な美的、かつ社会的産物として、自分の魂の運命は、あるいは全世界の運命は、ある一定の曲なり演奏なりの成り行きいかんにかかっているという気持ちを参加する者に必然的に与えるものなのである。今回の出来事は、そういうものではなかった。

カンザス・シティのアローヘッド・フットボール競技場で45000人の聴衆を前にしたジャクソン主義は、区分しなかったし、統合もしなかった。エルヴィス、ビートルズのポップ爆発は、社会の境界線を激しく攻撃するか、あるいは覆したのだったが、『スリラー』はその境界線をクロスオーバーしていた。つる草みたいにだ。『スリラー』は、その境界線を壊しはせずに、一時的に見えなくしていただけであったために、さらにもう一度その境界線を否定し難いものにしたのだった。

商品の化体が効を奏した。かつてはジャクソン兄弟は圧倒的に黒人から成る聴衆を相手にしていたのに、今ではほとんど全員が白人である聴衆を相手にしていたのだ。商品が逆立ちしていた。マイケルのポップ爆発は、聴衆をその聴衆に加わろうとはしない者から区分はしなかったのだ。聴衆を聴衆自身から区分していた。


高すぎるチケットの意味
ABCテレビでテッド・コッペルが担当するニュース番組『ナイトライン』に頼まれて、私はカンザス・シティへ行った。『ヴィクトリー・ツアー』の開始について報道するその特別番組は、そのツアーが新聞の第一面を占めていることとぴったり歩調が合っていた。30ドルというチケットの値段に人びとが怒っているという話、興行主が競技場やホテルを無料で使わせろと要求しているという話、そのほか似たり寄ったりの話が『ヴィクトリー・ツアー』を全国規模のスキャンダルにしていたのだ。その番組には数々のインタビューが折り込まれていて、ファンの人たち、評論家のネルソン・ジョージ、ジャクソンズのプロモーターであるチャック・サリヴァン、コンサート興行関係者の中からのサリヴァン批判者、それに衛星中継によってLAからの兄のジャッキー・ジャクソン(足の怪我でツアーに同行せず)が語っており、番組の焦点は“論争”だった。そして、基調は「カンザス・シティはツアーの開始地点であるだけではない、騒ぎが終わる場所でもあるかもしれない」ということだった。

私は幸い最後のひとことを言うということになっていた。その役目でもってジャクソンズのコンサートを見たのだが、実際に見ることができたのは生放送が始まる前の30分間だけではあった(結局は、ショーは90分少々で終わったが、これは当日ジャクソンズの宣伝担当者が保証していた2時間半とは大きく食い違っていた)。

私は、いいショーだった、じゅうぶん練習もしてあるし、上演も真剣だし、標準的なものだと言った。なじみの曲がなじみの方法で処理されていたのだ(チャック・サリヴァンが語っていたレーザー光線、特殊照明、発炎筒、それにキリストの復活、『スター・ウォーズ』、アーサー王伝説をほのめかした寸劇はというと、それは音楽の演奏が標準的であったということの一部を成すものだった。そういった効果は音楽演奏がどこまで行けるかをおおい隠す手段であり、そして、うまくおおってはいなかった)。私はきわめて首尾よくというのではなかったが、カンザス・シティの聴衆を見て受けたショックを伝えようとした。

人口の3割が黒人であるのに聴衆の黒人の割合は5%だった。それに聴衆は95%が白人であるというだけでなく、その圧倒的大多数が裕福であった。黒人の聴衆もその点では同じであった。さらには、聴衆はどう見たって「ロック」聴衆ではなかった。大部分は家族で、40代か50代の両親が小さい子供を連れてきているというものだった。群衆の一部ではあっても聴衆の一部ではなく、誰とも知り合わなければ、共に興奮を分かちあってざわめくということもなく、自分たち家族だけで静かにしゃべっていた。若すぎるか老けすぎであるその群衆のかなりの割合が、それまでロック・ショーといったものには一度も行ったことがない人だったと言い切れるように思う。

始まるまでは何日間か、ジャクソンズのショーで暴動が起きるかもしれないということがしきりに話題になっていた。チケットを持った客が舞台に殺到するとか、入れなかった者が怒って入口に押しかけるとかいった心配である。しかし実際には、チケットがなければ駐車場に入ることもできなかったし、それに誰も舞台に殺到はしなかった。新生児を両親が放ったらかしにしたってあの群衆の中では安全だったと言っていい。梁の湾曲した部分にすずめの巣があるのが見つかったとしても、そっと舞台に手渡され、町の飼鳥園に急いで運ばれるか、あるいはマイケル・ジャクソンの私設動物園のために保管されたことだろう。

私は典型的なロック評論家として、平和、調和、それにカタルシスを覚えさせる暴力といった文脈で、人生の意味がごきげんなビートに合わせてあらわにされるというのでなければ満足はせず、誰かが物を投げるのではないか、少なくともごみを投げるのではないかと身を乗りだした。

黒人の抗議の声が次第に高まり、組織化もされていたが、ツアーの主催者がチケットの値段を下げることなくそれを静めようとした手段のひとつは、全米有色人地位向上協会(NAACP)がコンサート会場に有権者登録所を設けるのを認めたことだった。NAACPはツアーがちょうど始まるときにカンザス・シティで全国大会を開いていて、レーガン政権の人種差別政策を激しく攻撃したのだが、カンザス・シティで登録する有権者の大多数はほぼ確実に、NAACP側ではなくレーガン側についているようだった。

『ナイトライン』でのコッペルの最後の質問は単刀直入だった。「一回見るのに30ドル、それだけの値打ちありますか」。私はないと言った。よく出来た、標準的なショーであったが、それ以上のものではなかったからだ。もっと安い値段でもっと多くを与えてくれるショーがあったからだ。それに、どれだけあのショーが良かったにしてもあの値段に値しなかったのは、本来の聴衆のかなりが、つまり、マイケル・ジャクソンを現在のようなアーティスト、かつ社会現象にしたところの人びとのかなりが、30ドルのチケットを買えないということで自動的に排除されていたからである。

メディアは、マイケル・ジャクソンが歴史的な被害対策行為として前日に120ドル郵送チケットくじを終わらせ、ツアーで稼ぐ金は全額(見積もりでは500万ドル)、名前は伏せた慈善団体に寄付するというニュースで満ちていた。しかし、その行為によってチケットの値段が1セントでも下がったわけではないというニュースで満ちてはいなかったし、『ヴィクトリー・ツアー』があとに残すことがらの中でも特にあとあとまで尾を引きそうなことは、あらゆる種類のコンサートのチケットの値段が一律に引き上げられるということかもしれないというニュースで満ちていたわけでもなかった。

マイケル・ジャクソンのいちばん熱心な、極度のファンは黒人の子供、15歳未満の少年少女であった。その子たちにとってマイケルは解放を、アルバート・マリーが言う自己創造、自由を表すものだった。しかし、その子供たちがマイケルに退却することを余儀なくさせた。子供たちは否と言ったからである。興行主は、カンザス・シティでの公演の場合、1枚のチケットに対して10人が注文してくるだろうと予想していたのだが、そのあとに続く都市でのチケットの売れ行き見込みはかろうじて1対1という程度になったのだった。

コンサートが進行中であるいま、ジャクソン兄弟とプロモーターは、そういったことはすべて忘れさせようとしていたが、私としては、利用できるだけの時間と働かせられるだけの才覚を用いて、それは忘れられるべきではないと言うべく努力した。

翌日になると、私はそのカンザス・シティのコンサートについて、当のコンサート会場に居たときよりもさらに多くのことを知った。それに、紙面に苦心してロック評論を書くことと全国放送でわずかな文句を口にすることの違いについてもけっこう発見があった。

私はカンザス・シティー空港へ行くのにタクシーを拾ったのだが、運転手があのショーを見てきたかと訊いた。見てきたと答えたら、運転手はわたしも行きたかったんです、子供たちが連れて行ってやらなかったもんだから怒ってしまいましてねと言う。その運転手は白人で、年は35ぐらいだった。いやな気持ちでしたよ、連れて行けなくてね。だけど女房と二人して家を買う頭金を貯めてるところでして、ああいうことには金は使えないんです。だけどきのうの晩テレビに出てた人が、それだけの値打ちはなかった、不公平だったと言ってましてね、それ聞いてかなり気が楽になったんです。あれは本当にありがたかったですよ。

もっといい世の中であれば、そのテレビに出てたっていうのは私ですとは言わなかっただろう。しかし、こういう浮世ではそのままに受けとめ、あれは自分だったと言った。

その1時間後、カリフォルニアに帰る便に乗るために列に並んでいたら、ひとりの男が近寄ってきた。これまた白人で、年はたぶん40だった。テレビに出てた音楽評論家はあなたですかと彼が言い、私はそうだと答えた。そうですか、どうもありがとう。あれ聞いて別に恥ずかしくはないんだって気持ちになったんです。どういう意味ですか、と私は訊いた。

その人が説明するには、カンザス・シティでは1984年7月6日という週末に、ジャクソンズのコンサートのチケットを持っていないということは、自分の子供の目には、また同じ社会層の人の目には、経済的にも社会的にも落伍していることを示すものであったという。金を持たないつまらない人間、他人とのつながりのないだめな人間、値打ちのないやつということを意味していたのだ。

私にはチケットを買う余裕はありましたよ、と彼は言った。ただ、子供は3人いましてね、だから女房も加えて5枚必要だったわけですが、ということはつまり8枚注文しなきゃならないってことですよ。チケットを手に入れてくれるそれなりの人もちゃんと知っているつもりでしたが、どうも思い違いだったみたいです。テレビであなたを見てて、ただのショーだったんだなってことがわかりました。チケットを手に入れるのにもっと手を尽くせたとは思いますが、私はそうしませんでした。でもいまは悔やんだりはしてません。

そのふたつの小さな出来事があって、私は、ジャクソンズのツアーがいかにレーガノミックス(レーガン政権の経済政策)を見事に表したものであるかということを痛切に感じた。社会生活は経済戦争であり、戦利品は勝者のものとなるという考えに終始するあの社会理論を完璧に表したものなのだ。ただし、それは私にはわかっていたことだった。知らなかったのは、ジャクソンズのツアーが、少なくともカンザス・シティでは、何よりも社会的地位にかかわる出来事であったということだ。そしてそれによって、これまでロックのショーに行ったことのない人たち、再びまた行くことがないと思われる人たちがあんなに来ていたことの説明がついた。「おかあさん、マイケル・ジャクソンってだれ」と私の後ろの席にいる5歳の子供が訊いた。「歌手よ」と母親は答えた…「ほら、そんなに前の人の席を蹴らないで」。


歴然としたポップス関係の崩壊
『ヴィクトリー・ツアー』はマイケル・ジャクソンに両親と兄弟が強要したものだった。マイケル・ジャクソンが親兄弟との法律上、財政上、芸術上の結びつきを最終的に切ってしまう前の、大金を儲ける最後の機会であったのだ。そこで、レーガノミックスの中枢であるふたつの妙策を思いついた。つまり、金を手にして逃げろ、買い手に用心させろである。父親のジョー・ジャクソンと兄弟たちとは、ツアーを運営するのに黒人のボクシング興行主、ドン・キングを引き入れた。それに対してマイケル・ジャクソンとマネージャーが反対すると、白人のフットボール興行主であるチャック・サリヴァンがキングと入れ替わった。ただし、キングの取り分はそのままだった。

そのどちらの人物にしても賢明な選択ではなかった。ロックは事業としては、アーティストとファンのあいだの独特な相互関係に基づいているものなのだが、そのロックを二人ともわかってはいなかった。それは、売り手が商品を差し出し、買い手が金で応じるというだけのことがらではない。アーティストがファンを創りだし、ファンがアーティストを創りだすのだ。両者の関係は相互の同一化によって、信頼によって、決まるものである。

『ヴィクトリー・ツアー』の条件が新聞で報道されるにつれ、見たところ非道と思われることがらがあとからあとへと続くにつれ、その関係はほどけてきたが、しかしそれでも持続した。マイケル・ジャクソンをじかに、生身で、舞台で、動いているところを見られるという期待がやはり圧倒的だったからだ。けれども、7月1日にテキサスの11歳の女の子がマイケル・ジャクソン宛ての公開状をダラスの新聞に贈ったところで、糸がほどけた。あるいはむしろ、あの裸の王様の昔話のように、制服は着ていながらもマイケルは裸にされたのだった。ラドナ・ジョーンズはこう書いていた。

「あなたにお手紙を書きたかったのは、私がどういう気持ちでいるかを言いたかったからです。今まで私はずっと、あなたが思いやりのある人だと信じていました。よりによってそのあなたがどうしてこんなに利己的なのでしょうか。この町のテキサス・スタジアムに出演するのは金持ちの人たちのためだけなのですか。私はしょっちゅうアルバイトをしてはあなたのポスター、レコード、その他、あなたは私の生活の一部だと感じさせてくれるものをなんでも買ってきました。だけど…(ショーには)行けません。行くには100ドル以上持ってなければだめだからです」

ツアーの興行主はあとでこのお嬢さんに無料のチケットを手配した。これは、腎臓病にかかっている何人かのかわいい子供たちに「個人的に」透析治療を施してやる一方で、そういった治療を必要としている人たちすべてに同様に治療を施そうとする社会計画には反対するというレーガン政権のやり方とまったく同じ調子の行為である。けれどもその動きははるかに遅すぎた。マイケル・ジャクソン版のポップ音楽をすでに破壊してしまった矛盾を強調しただけであったのだ。

ポップ演奏の背後にあるに違いない信頼の矛盾が、遅かれ早かれマイケル・ジャクソンの音楽における矛盾を理解させることになるということはまず確実だと思えた。
ポップ音楽は空想ないしは可視性、それと現実、そのふたつの間の相互関係に支えられている。アーティストとファン場合と同様に、一方がもう一方を創っているのだ。自分の聴衆におびえている無口の、両性具有的な、見たところ性別のない若者と、欲望、興奮、安堵、愉快の話をする歌手とのあいだには矛盾があった。有名人が登場する舞台に現れ、ほとんどしゃべらず、ただもうおとなしく控え目にしている制服姿と、怒り、意志、欲望を伝達し、そのすべてを暴力に近いところまでもっていきながら舞台を交差する華々しい演技者とのあいだの矛盾があった。

『スリラー』が上昇していくあいだじゅう、その矛盾はマイケル・ジャクソンの音楽に緊張を添えるのみであった。なおいっそう生気あるものに思わせるだけだった。けれどもカンザス・シティでは、その矛盾は見えすいていて、あまりに苦しく、あまりに不快であった。

記者が部屋いっぱいにいる中でNAACPから賞を受け取るマイケルは、黒眼鏡、軍服、白手袋、額に計算どおりに垂れた髪の毛というかっこうで、現実ばなれしていた。生身で、手を伸ばせばさわれるところにいたのにそうであった。機械人形のようであったのだ。その晩、アローヘッド競技場にマイケルは黒眼鏡と手袋で登場した。そして、その眼鏡を肩越しに投げ、手袋を捨ててうたいはじめ、動きはじめた。そのとき突然、数百フィート離れたところからでさえ、彼はあざやかに現実的となった。言わんとするところがあり、それをひとことももらさず伝えようとしている人物がそこにいたのである。

しかしそれでも、ラジオでは「ステート・オブ・ショック」が聞こえた。ジャクソンズの新しいアルバム『ヴィクトリー』からのシングルだ(このアルバムはジャクソンズの面々の力作を集めた良くも悪くもないもので、その中の曲はどれもジャクソンズのショーでは取りあげられなかった。…舞台のジャクソンズはただ、なじみの曲をなじみのやり方でうたっていただけだからだ)。

その「ステート・オブ・ショック」で、マイケル・ジャクソンはミック・ジャガーとデュエットしているが、自分をショック状態にして去っていった女のことをきわめておざなりにうたっていて、その文句はひとことも信じられない。おそらく歌唱がきわめて良くない、ただ型通りにやっているだけだということで矛盾が生じたのかもしれないが、しかし、その曲がぐいぐい進んでいくにつれて、「ビリー・ジーン」「ヒューマン・ネイチャー」「ビート・イット」といった、マイケル・ジャクソンの一見強固な歌唱でさえも信じられなくなった。

この無口な、おびえた、軟弱な男がビリー・ジーンと寝たって? 初めはどうしようもない欲望だったのに、それを素朴な人間性として称えたんだって? ちんぴらの喧嘩をやめさせたんだって? どうやってだい。ビリー・ジーンと路地裏の娘と二組の敵対するちんぴらたちとを南カリフォリニアにある自分の城に連れ込んでかい? 

そういった曲が、ラジオでは、また舞台では、あれほど圧倒的な説得力をもっていただけになおさら、おおやけの場では制服を着て、小さい、おとなしい、少女っぽい声で「ありがとう」としか言わないマイケル・ジャクソンにまさかあんな出会いについて本当のことが語れるものだろうかという思いにさせられてしまったのだ。

しかし同時に、歌手は本当のことを語るのだという、空想と現実とが一致するポップ前提の矛盾が、信頼というポップ前提の矛盾が火花を散らしていて、マイケル・ジャクソンが次にまた自分自身のすばらしい音楽をやれば…願わくば「ビリー・ジーン」「ヒューマン・ネイチャー」「ビート・イット」のようなすばらしい音楽をやれば…きっとそれも非凡なものだろうということを暗示していた。

『ヴィクトリー・ツアー』はいぜんとして1億ドルの純益をあげるかもしれない。アルバム『ヴィクトリー』は200万枚出荷されたが、それだけの数は売れるかもしれない。あるいはもっと売れるかもしれない。けれども、話はいまや裏切り話、信頼の矛盾の話、混乱の話、確信の矛盾の話である。

歌い踊る魅惑的で、神秘的なマイケル・ジャクソンとは対照したものとしてのジャクソン主義は、自らを自分の商品にしていた。そして、その商品はもう一度、自分は抑制できないものであることを、魔術であることを証明していた。金銭だけではなく、憤りと疑念とにも駆り立てられて、最後にもう一度逆立ちをしたのだ。踊り手としてきわめて活発で滑脱なマイケル・ジャクソンが一片の木になっていた。彼のポップ爆発は実際、否定を生み出した。自らの否定をだ。ゲームはこれで納得された。ポップ音楽は客観的市場における主観のゲームであり、主観が否定されると、つまりファンをパフォーマーに転じる化体作用が停止されると、何も起きないのである。ポップ文化では、商品は支配はするが統治はしない。

☞2008年6月の記事「グリール・マーカスによればマイケル・ジャクソンは」を改題改訂
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23-Nov-2019 Top 20 Hits

2019-11-23 18:35:02 | Weekly Top 15
1. ← 1. 3Patrick Watson / Here Comes the River (2019 - Wave)
2. ← 4. 3Mikal Cronin / Feel It All (2019 - Seeker)
3. ← 3. 6 Chelsea Wolfe / Deranged for Rock & Roll (2019 - Birth of Violence)
4. ← 2. 7Nick Cave and the Bad Seeds / Bright Horses (2019 - Ghosteen)
5. ← 5. 7Penelope Isles / Chlorine (2019 - Until the Tide Creeps In)
6. ← 7. 5Little Dragon / Tongue Kissing (2019 - Single)
7. ← 10. 4King Princess / Prophet (2019 - Cheap Queen)
8. ← 6. 6J.S. Ondara / Saying Goodbye (2019 - Tales of America)
9. ← 14. 2 Michael Kiwanuka / You Ain't the Proplem (2019 - Kiwanuka)
10. ← 8. 5 Destroyer / Crimson Tide (2019 - Have We Met)
11. ← 16. 3 FKA twigs / Sad Day (2019 - Magdalene)
12. ← 9. 8 Little Simz / Selfish (feat. Cleo Sol) (2019 - Grey Area)
13. ← 20. 2 Porter / Para ya (2019 - Las batallas)
14. ← 13. 6 Cate le Bon & Bradford Cox / Secretary (2019 - Myths 004)
15. ← 17. 4 Hiss Golden Messenger / My Wing (2019 - Terms of Surrender)
16. ← 11. 11Chelsea Wolfe / Be All Things (2019 - Birth of Violence)



17. NEW 1 Tyler, the Creator / Earfquake (2019 - Igor)
18. ← 12. 4 Tame Impala / It Might Be Time (2019 - The Slow Rush)



19. NEW 1 Neon Indian / Toyota Man (2019 - Single)



20. NEW 1 Joy Overmono / Bromley (2019 - Single)
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2010s — 200 Best Songs

2019-11-22 19:08:46 | 音楽
200) Explosions in the Sky / Disintegration Anxiety (2016)
199) Lee Ann Womack / Hollywood (2017)
198) Toumani Diabaté, Sidiki Diabaté / Lampedusa (2014)
197) Oneohtrix Point Never / Power of Persuation (2011)
196) Fitz & the Tantrums / MoneyGrabber (2010)
195) 阿部真央 / ストーカーの唄〜3丁目、貴方の家〜 (2011)
194) Rangers / Conversations on the Jet Stream (2011)
193) Earth, Wind & Fire / Night of My Life (2013)
192) Ty Segall / Orange Color Queen (2017)
191) Julianna Barwick / Pyrrhic (2013)
190) Jamie xx / Loud Places (feat. Romy) (2015)
189) (Sandy) Alex G / Gretel (2019)
188) Titus Andronicus / Dimed Out (2015)
187) Millie & Andrea / Corrosive (2014)
186) Teengirl Fantasy / Cheaters (2010)
185) Thundercat / Show You the Way (feat. Michael McDonald & Kenny Loggins) (2017)
184) Patrick Watson / Grace (2015)
183) Orville Peck / Hope to Die (2019)
182) Okkervil River / The Dream and the Light (2018)
181) Porcelain Raft / I Lost Connection (2013)
180) John Grant / Queen of Denmark (2010)
179) Melody's Echo Chamber / Quand les larmes d'un ange font danser la neige (2018)
178) The Men / Open Your Heart (2012)
177) Tobias Jesso Jr. / Without You (2015)
176) Spoon / Inside Out (2014)
175) Jenny Hval / Conceptual Romance (2016)
174) PJ Harvey / The Glorious Land (2011)
173) Gengahr / Carrion (2018)
172) Autre Ne Veut / Age of Transparency (2015)
171) serpentwithfeet / blisters (2016)
170) Destroyer / Dream Lover (2015)
169) Foxygen / America (2017)
168) John Maus / Believer (2011)
167) The Irrepressibles / Two Men in Love (2012)
166) Rosalía / Malamente (Cap.1: Augurio) (2018)
165) Blood Orange / You're Not Good Enough (2013)
164) Downtown Boys / Somos chulas (No somos pendejas) (2017)
163) U,S. Girls / M.A.H. (2018)
162) Against Me! / Transgender Dysphoria Blues (2014)
161) Torres / Sprinter (2015)
160) Flying Lotus / MmmHmm (feat. Thundercat) (2010)
159) Miguel / Coffee (2015)
158) Chelsea Wolfe / Be All Things (2019)
157) Jenny Lewis / Just One of the Guys (2014)
156) Mac DeMarco / On the Level (2017)
155) Miranda Lambert / Smokin' and Drinkin' (feat. Little Big Town) (2014)
154) Lana Del Rey / The Greatest (2019)
153) The Flaming Lips / Butterfly, How Long It takes to Die (2013)
152) Savages / She Will (2013)
151) Weatherday / My Sputnik Sweetheart (2019)
150) Cass McCombs / County Line (2011)
149) Bernardino Femminielli / Plaisirs américains (2016)
148) Deerhunter / Helicopter (2010)
147) Todd Terje / Johnny and Mary (feat. Bryan Ferry) (2014)
146) Kano / 3 Wheel-ups (feat. Wiley & Giggs) (2016)
145) Murder by Death / I Came Around (2012)
144) JJ Grey & Mofro / King Hummingbird (2010)
143) Blitzen Trapper / Destroyer of the Void (2010)
142) Damien Rice / My Favourite Faded Fantasy (2014)
141) Bon Iver / Holocene (2011)
140) James Blake / Retrograde (2013)
139) Daniel Docherty / This Holy Fire (2015)
138) Tame Impala / Let It Happen (2015)
137) Owen Pallett / Song for Five & Six (2014)
136) Magic Trick / Daylight Moon (2011)
135) Kirin J Callinan / The Teacher (2015)
134) Sharon Jones & the Dap-Kings / The Game Gets Old (2010)
133) Portugal. The Man / So American (2011)
132) Idles / Mother (2017)
131) LCD Soundsystem / American Dream (2017)
130) Grizzly Bear / Yet Again (2012)
129) Moses Sumney / Lonely World (2016)
128) Arca / Sheep (Hood by Air FW15) (2015)
127) Neko Case / Man (2013)
126) Christine and the Queens / Girlfriend (feat. Dâm-Funk) (2018)
125) The Horrors / I See You (2014)
124) Courtney Barnett & Kurt Vile / Over Everything (2017)
123) Emeralds / Candy Shoppe (2010)
122) David Bowie / I Can't Give Everything Away (2016)
121) Courtney Barnett / Pedestrian at Best (2015)
120) Zola Jesus / Exhumed (2017)
119) Nickel Creek / Love of Mine (2014)
118) Laura Marling / Master Hunter (2013)
117) Major Lazer / Get Free (feat. Amber of Dirty Projectors) (2012)
116) Somone Felice / New York Times (2012)
115) Park Jiha / Communion (2018)
114) Father John Misty / Holy Shit (2015)
113) Feist / Century (2017)
112) Kvelertak / Bruane Brenn (2013)
111) Charles Bradley / Changes (2016)
110) Sufjan Stevens / Too Much (2010)
109) Disappears / Replicate (2012)
108) Solange / Cranes in the Sky (2016)
107) Bill Callahan / Riding for the Feeling (2011)
106) Janelle Monáe / Ghetto Woman (2013)
105) John Grant / Glacier (2013)
104) St. Vincent / Los Ageless (2017)
103) Burial / Come Down to Us (2013)
102) Leonard Cohen / You Want It Darker (2016)
101) Clark / Unfurla (2014)
100) David Bowie / Where Are We Now? (2013)
99) MGMT / Flash Delirium (2010)
98) C Duncan / Novices (2015)
97) Sky Ferreira / Everything Is Embarrassing (2012)
96) FKA twigs / Two Weeks (2014)
95) Caribou / Odessa (2010)
94) 공중도둑 (Mid-Air Thief) / 수호자 (Protector) (2018)
93) Weyes Blood / Do You Need My Love (2016)
92) La Femme / Où va le monde (2016)
91) Natalie Prass / My Baby Don'd Understand Me (2015)
90) Julia Holter / Words I Heard (2018)
89) David Bowie / Blackstar (2016)
88) Crystal Fairy / Chiseler (2017)
87) Goldfrapp / Drew (2013)
86) Yeah Yeah Yeahs / Sacriledge (2013)
85) Hot Chip / Motion Sickness (2012)
84) First Aid Kit / Emmylou (2012)
83) Wampire / The Hearse (2013)
82) Die Antwoord / Enter the Ninja (2010)
81) John Grant / Disappointing (feat. Tracey Thorn) (2015)
80) The War on Drugs / Red Eyes (2013)
79) Kirin J Callinan / S. A. D. (2017)
78) iamamiwhoami / Goods (2012)
77) Panda Bear / Last Night at the Jetty (2011)
76) Cloud Nothings / I'm Not Part of Me (2014)
75) Sigur Rós / Brennisteinn (2013)
74) The Knife / Full of Fire (2013)
73) Beyoncé / XO (2013)
72) Kurt Vile / Bassackwards (2018)
71) Timber Timbre / Western Questions (2017)
70) The Rapture / How Deep Is Your Love? (2011)
69) Sandro Perri / Changes (2011)
68) Richard Dawson / Jogging (2019)
67) Joanna Newsom / Divers (2015)
66) The xx / On Hold (2017)
65) Grouper / Holding (2014)
64) LA Priest / Oino (2015)
63) Hot Chip / Thieves in the Night (2010)
62) CY8ER / デッドボーイ、デッドガール (2019)
61) Cherry Glazerr / Told You I'd Be with the Guys (2017)
60) Fleet Foxes / Helplessness Blues (2011)
59) Joanna Newsom / Good Intentions Paving Co. (2010)
58) Flying Lotus / Never Catch Me (feat. Kendrick Lamar) (2014)
57) Weyes Blood / Movies (2019)
56) D'Angelo and the Vanguard / Sugah Daddy (2014)
55) Grimes / Vanessa (2011)
54) Alex Cameron / Stranger's Kiss (with Angel Olsen) (2017)
53) Purling Hiss / Run from the City (2010)
52) Cloud Nothings / Wasted Days (2012)
51) Los Planetas / Islamabad (2017)
50) Mitski / Your Best American Girl (2016)
49) Majical Cloudz / Downtown (2015)
48) Haim / The Wire (2013)
47) Hurray for the Riff Raff / Pa'lante (2017)
46) Bat for Lashes / Laura (2012)
45) Perfect Pussy / Driver (2014)
44) Teleman / Dusseldorf (2016)
43) Cat Power / Ruin (2012)
42) Sufjan Stevens / Fourth of July (2015)
41) Julian Casablancas + the Voidz / Where No Eagles Fly (2014)
40) Death Grips / On GP (2015)
39) Lana Del Rey / Video Games (2011)
38) Kevin Morby / City Music (2017)
37) Deafheaven / Canary Yellow (2018)
36) Janelle Monáe / Tightrope (feat. Big Boi) (2010)
35) Anna von Hausswolff / Ugly and Vengeful (2018)
34) Oneohtrix Point Never / Replica (2011)
33) Big Thief / Not (2019)
32) James Blake / I Only Know (What I Know Now) (2010)
31) Best Coast / Boyfriend (2010)
30) Julia Holter / Sea Calls Me Home (2015)
29) Philip Glass / NYC: 73-78 (Beck Remix) (2012)
28) Cee Lo Green / Fuck You (2010)
27) Big Thief / Mary (2017)
26) Angel Olsen / Shut Up Kiss Me (2016)
25) Perfume Genius / Queen (2014)
24) Grimes / Kill V. Maim (2015)
23) Arcade Fire / Reflektor (2013)
22) Tame Impala / Apocalypse Dreams (2012)
21) The War on Drugs / Thinking of a Place (2017)
20) Kamasi Washington / Fists of Fury (2018)
19) Nicki Minaj / Super Bass (2011)
18) Florence + the Machine / Shake It Out (2011)
17) The National / Bloodbuzz Ohio (2010)
16) Daft Punk / Touch (feat. Paul Williams) (2013)
15) Kurt Vile / Pretty Pimpin (2015)
14) Susanne Sundfør / Undercover (2017)
13) The National / Pink Rabbits (2013)
12) Father John Misty / Bored in the USA (2014)
11) Tobias Jesso Jr. / True Love (2014)
10) Frank Ocean / Pyramids (2012)
9) Lizzo / Juice (2019)
8) Daft Punk / Get Lucky (feat. Pharrell Wiliams) (2013)
7) Mils Frahm / Says (2013)
6) Jeff Rosenstock / USA (2018)
5) Arcade Fire / Sprawl II (Mountains Beyond Mountains) (2013)
4) Adele / When We Were Young (2015)
3) Hammers of Misfortune / The Grain (2011)
2) Girls / Vomit (2011)
1) John Grant / GMF (2013)


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永遠に僕のもの

2019-11-20 16:02:08 | 映画(映画館)
El ángel@下高井戸シネマ/監督:ルイス・オルテガ/出演:ロレンツォ・フェロ、チノ・ダリン、セシリア・ロス、ダニエル・ファネゴ/2018年アルゼンチン・スペイン

1971年、ブエノスアイレスの邸宅。天使のように美しい17歳の少年、カルリートスは平凡な両親の心配をよそに住居侵入や窃盗を繰り返し、平然とウソをつく生活を送っていた。転校先でラモンという名の不良青年に魅了され執着するようになったカルリートスはラモンに取り入り、彼の父であり札付きのワルであるホセと共に3人で強盗を繰り返すようになる。犯罪者としての天性を発揮するカルリートスによって大金を手に入れた3人であったが、ホセはカルリートスのためらいなく発砲・殺人する無軌道ぶりを危険視するようになる。やがて警察の検問に引っかかり逮捕されたことからカルリートスとラモンの関係に決定的な亀裂が走り…。

12名の殺人を重ねた実在の殺人犯で、その美貌から「死の天使」と呼ばれてアルゼンチン全土を騒然とさせたカルロス・エディアルド・ロブレド・ブッチをモデルとし、彼をゲイのサイコパスとして描くことで、主演ロレンツォ・フェロの「空虚で不気味だが両性具有的な悪の魅力」を引き出すことに成功したクライム・サスペンス。

 

脱ぎたがーる。いやぼーい。すぐ半裸になる。自分でもかわいいと思っている。私からみて、イアン・ミッチェルとロバート・プラントを足して2で割ったような、まあそうかわいくない。イアン・ミッチェルというのは40代以下であればまったく知らないと思いますが、世界的に若い女性からキャーキャー騒がれた英アイドル・バンド、ベイ・シティ・ローラーズ全盛時に顔だけで選ばれて加入してすぐ辞めた、辞めて自分で組んだバンドも来日したりしばらく人気のあった人ですね。当時としてはかわいかった、いまは小さな童顔の初老。

ほぼすべてのロックバンドは女からモテたくて、たくさんの女を抱くことを目的の一つとして音楽を始める。何度も同じことを述べて恐縮ですが、クラッシュのフロントマン、ジョー・ストラマーには友人の恋人を寝取るという悪癖が…。もちろんそれは彼の自由奔放な音楽性と表裏一体であり、もう死んでしまったから私は安心して彼の自由な音楽を楽しむことができる。

この映画でも音楽が終始重要な役割を果たす。最も印象的だったのは、犯行に使った車を、証拠隠滅のためカルリートスがガソリンをかけて焼いてしまう場面で流れるアニマルズ「朝日のあたる家」スペイン語カバー。歌詞が改作されている様子。「なぜいつまでも過去から逃げられないのか。なぜあなたは俺を捨てたのか」。淫売の母、ギャンブラーの父。



ツイッターで「桜を見る会についての記者会見でbakaABEが『真実こそ重要』と述べると会場で失笑が起った」と目にし、この記事で使うためさかのぼって探したが見つけられなかった。それ自体ウソかも。でもその場にいる全員が「首相はウソにウソを重ねた犯罪者」と知っていることは確か。検察官のように問い詰めないのは、そうすれば上司や記者クラブによって排除され、路頭に迷うから。家族も。政治部の記者になるためのすべての努力が水の泡。記者だけでなく、大多数の国民が同じように現状維持を望み、安倍政権の犯罪を見逃して、こんにちの状況を招いた。

カルリートスは「淫売の息子」ではない。善良な両親、決して貧しくない生い立ち。でも「盗むということを知らない。そもそも誰かの所有物であるという概念がない」とうそぶき、犯罪を繰り返す。同性愛の傾向があり、不良の魅力を放つラモンとその父、次いでムショ返りのミゲルと組むが、いずれも裏切り、ラモンは心中同様に事故死させ、ミゲルについては殺してしまう。ラモンもミゲルも自己陶酔的に「犯罪こそ人間の正義」と語るから、殺されるのも道理だ。

カルリートスの自由は、自分がかわいいという幼児的な自己愛や全能感の表れであり、刹那的な快楽のため犯罪を繰り返し、他人を傷つけることで、だんだん苦しい状況へ追いやられる。車を燃やす場面は象徴的だ。自己愛性の人格障害のように描き、彼の特異性を際立たせ、映画としては軽く楽しくみられる。しかし中南米各国に政情不安が続き、貧富の差が激しく、治安が悪いという社会環境の問題と、彼の「犯罪の自由」を切り離して考えることはできない。

日本人は行列が好き。秩序を好み従順。労働者としては優秀。なのでアルゼンチンのように先進国から転落するとは考えにくいが、決して安倍晋三と側近たちだけのせいでなく、だんだんと中南米諸国に近い社会状況になってゆくことは避けられないでしょう。

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ふとしSLIM / それはなんて青春

2019-11-17 17:10:08 | 書肆(しょし)マガジンひとり
母の生家である長崎県の離島へ引っ越すことになり、ひと足早く夏休み早々にそこへ向かった翔太。出迎えた従姉の成美は一つ上に過ぎなかったが翔太を子ども扱いしてあれこれ世話を焼き、翔太は気分がよくない…。心のすれ違いからひそやかな初体験までを描く珠玉のおねショタ(34ページ・本文白黒・成人向け・売価800円イベント700円)


本来は昨年の体毛合同なちゅらりすとの一篇として予定していましたが、ふとしSLIMさんの作家魂を尊重し、時間をかけて本格作品に発展させていただきました。風光明媚な郷土色、人物描写の巧みさなどエロい面だけでなくお楽しみいただければ幸いです。11月24日のCOMITIA130(東京ビッグサイト西館)では当方【う02b:書肆マガジンひとり】と伸長に関する考察さんの【あ25a:GIRLS RESIDENCE】の2ヵ所で頒布し、未収録イラストのポストカードをお配りします(ふとしさんは九州ご在住のため来場されません)。電子版は11月23日ころよりFANZA・DLsite・BOOTHにて販売予定です。ご期待ください‼️


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16-Nov-2019 Top 20 Hits

2019-11-16 18:55:25 | Weekly Top 15
1. ← 3. 2Patrick Watson / Here Comes the River (2019 - Wave)
2. ← 1. 6Nick Cave and the Bad Seeds / Bright Horses (2019 - Ghosteen)
3. ← 2. 5 Chelsea Wolfe / Deranged for Rock & Roll (2019 - Birth of Violence)
4. ← 9. 2Mikal Cronin / Feel It All (2019 - Seeker)
5. ← 4. 6Penelope Isles / Chlorine (2019 - Until the Tide Creeps In)
6. ← 7. 5J.S. Ondara / Saying Goodbye (2019 - Tales of America)
7. ← 8. 4Little Dragon / Tongue Kissing (2019 - Single)
8. ← 5. 4 Destroyer / Crimson Tide (2019 - Have We Met)
9. ← 10. 7 Little Simz / Selfish (feat. Cleo Sol) (2019 - Grey Area)
10. ← 14. 3King Princess / Prophet (2019 - Cheap Queen)
11. ← 6. 10Chelsea Wolfe / Be All Things (2019 - Birth of Violence)
12. ← 12. 3 Tame Impala / It Might Be Time (2019 - The Slow Rush)
13. ← 13. 5 Cate le Bon & Bradford Cox / Secretary (2019 - Myths 004)



14. NEW 1 Michael Kiwanuka / You Ain't the Proplem (2019 - Kiwanuka)
15. ← 11. 8Charly Bliss / Capacity (2019 - Young Enough)
16. ← 20. 2 FKA twigs / Sad Day (2019 - Magdalene)
17. ← 16. 3 Hiss Golden Messenger / My Wing (2019 - Terms of Surrender)
18. ← 18. 4Mdou Moctar / Kantane Tarhanin (2019 - Ilana: The Creator)
19. ← 15. 7Angel Olsen / Lark (2019 - All Mirrors)



20. NEW 1 Porter / Para ya (2019 - Las batallas)
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幻魔大戦

2019-11-10 18:28:15 | 亡国クロニクル
ジリ・ヴァンソン @Vincent_Giry 11月9日
あのさー、島国なのはわかるよ、わかるけどさ、ホテル予約サイトのコメント欄に「外国人が多かった」ことをマイナス評価として書いてる人(多くてびっくり)、いい加減、そういう発言が先進国では「人種差別」になることに気付いて。それを踏まえた上で先進国であることを諦めても良いなら別に良いが。

永山久徳 @h_nagayama 11月8日
レジにて。年配客「キャッシュレス還元があるのは何ペイだ?」店「こちらが一覧になります」客「どれが得だ?」店「今は〇〇ペイですかね」客「ほれ(スマホを渡される)」店「お支払いですか?」客「お前が登録するんだよ。そのくらい当然だろ」 こういう現場のトラブルもあることを知って欲しい。

さんぢぇるまん・猿🔞フブキ様本委託頒布中 🍊Team M @pepsitou 11月7日
最近のなろう系なんかの「その世界では強さのレベルが数値になって見える」ってのがもう生理的にダメ。 (「えッ!?Lv,50!?」みたいな)
やっぱ老害なのかなコレ・・・。

田亀源五郎 @tagagen 11月5日
私は子供の頃、マンガや映画に出てくる男性キャラの拷問や拘束や屈辱をエロいと思っていた。ピタピタ系のフェティシズムを持つ友人は、子供の頃ピーターパンのタイツにドキドキしたと言っていた。だから、どこまでがエロで何がセーフかなんて話には、安易に乗る気になれない。




Robert Geller @rjgeller 11月4日
米国の平均寿命対総医療費をみると、抜本的改革が必要不可欠と思わない人がいないはずだが。。。

透明感あるハゼ @smmur5 11月3日
浜口京子についてジャニーズタレントに向かって、嫁にするにはいい女だぞとかね、さんまとたけしがニヤニヤ夕方6時に言うんでさすがに消しましたよ

中村高康 @tnk4210 10月31日
今朝の朝日で出ていた日比谷高校校長のコメント。地理的にもっとも恵まれた東京で勉強の得意な高校生ばかりを集めている学校の校長が民間試験延期論に「きちんと準備してきた高校としては、『大いに迷惑、ふざけるな』と言いたい」とコメントしている。このコメントこそ…と言いたい衝動を抑えられず。

ぺぐも @pegumo931 10月30日
雨男発言レベルで不謹慎だのなんだの騒ぐのならやはり小泉進次郎こそが国民が求めたあるべき政治家の姿なんだなとしみじみとさせられる



中村伊知哉 @ichiyanakamura 10月30日
マイクロソフト様。PCを購入したところライセンス認証、パスワード変更など試してもOfficeが移管できない状況が続いています。コールセンターは「そちらに問題があり有償。6万円かかる」とのこと。以前もそういうことがありましたが、本当にその対応でいいんですか?



兵務局 @Truppenamt 10月29日
風俗嬢をストーカーして逮捕された大学教授の言った「彼女の口からはっきり別れを告げられていない」というセリフは、はっきりとわからないことは断定断言しない学問的に正しい態度に殉じすぎたから出てきたんですよね。特に理系は実験や観察でシロクロつけやすいし

たまさか @TamasakaTomozo 10月29日
ドイツの極右政党が、文化・芸術方面への攻撃を強めているという記事。極右を風刺する表現を名誉毀損で訴え、移民の作品を批判し、ホロコースト記念碑を貶し、国会議員の立場を利用して劇場に携わるアーティストの国籍を問い合わせる等々。やはり日本だけの動きじゃない。

大瀧一文🔞エロ漫画家 @o_takikazufumi 10月29日
今日3回ファミマ行ったわ
多分おれのあだ名アマゾンだわ

俺の人生は何なんだ🐲 @yuiseki 10月29日
その点NHKはすごいぞ、あっちが家まで来てくれてクレジットカード差し出したら毎月支払い契約するところまでやってくれるんだから、先延ばししまくりの精神障害者からでも確実に金を収集するシステムを構築している

crop @cropcrop01 10月27日
某氏の「明日しよう、明日しようと思って先延ばしにしてしまった」という話本当に他人事じゃないんだけど、逆に先延ばし癖がない人の頭の中ってどういう感じなんだろうと思うことがある 私の場合は面倒 or 億劫なことを思い浮かべると途端に脳の処理速度がガタンと落ちて靄がかかるような感覚がある

So Takamoto @tkmtSo 10月27日
「身の丈」発言に対して、誰でも平等に学問に携わることのできる権利を侵害するのかって怒ってる人が多いけど、あの発言そういう意味じゃないと思うんだよな。はじめから大学のことを身分固定装置としてしか見ていなくて、有力者の機嫌を損ねる下克上みたいなことはやめてねって言ってるんだと思う



チャビ母 @chubby_haha 10月26日
身の丈発言はこの右の絵と同じ。 「観えないのなら、無理して観なくていいんですよ」 「予備校に通えないのなら、無理して高望みした学校を受験しなくていいんですよ」 って、おかしいでしょ!

milkaulait @milktolait 10月26日
ポーの一族のコミック、難解でさっぱり分からなかった。なんか読者層の人と世界観が違い過ぎるというか、作者にとって常識過ぎて作中で説明されていないことがありすぎて、理解が追い付かない感じ。



ふろ🍣 @furosan 10月23日
みんながマブラヴオルタやってネトウヨみたいになってた時代、忘れないよ RT:@tori_555 なぜマヴラヴが落ちぶれてしまったのかが端的に表されてる構図だ

せいんと @nemuuu_mun 10月21日
心療内科の先生に、フォロワー1万人くらいいます。って言ったら、「それ病気だよ」って言われた

寝る @j02nt 10月21日
本当の平等は死しか無いんじゃ無いかと思わされる

🏔️ @sqmfaster 10月17日
ポケットにスマホしまった瞬間にポケットからスマホ出して見るの本当やめたい

Kaoru Kakinuma @kkakinuma 10月13日
八ッ場ダムをめぐるこの一日の話題を見ていると、大本営発表以上に怖いのは、大本営発表のような物語を求めてしまう人の心のような気がする。



林檎@1/こんな人たち @meg_980724 10月11日
うちの後輩(大学4年)の内定先企業、完全に頭おかしくて笑った。
#台風19号

みすま @msmt9 10月10日
日本人がノーベル賞受賞するのを見て「日本の科学技術はまだ大丈夫だ!」と言うの、夜空に輝く星を見て「これらの星は全て今存在している!」というようなものだよな



早川タダノリ 하야카와 타다노리 @hayakawa2600 10月10日
歴史に残る恥ずかしい見出し

 @a_myth_girl 10月10日
こういう小気味いい嫌味ツイートのツリーにそうだ中国人留学生への助成金を廃止しろ!みたいなリプライあるの本物の地獄感あっていいな

えすえすマフラー作戰 @ssmufler 10月9日
日本人がノーベル賞を取ってその受賞者が日本はもっと基礎研究に力をいれるべきと言ってみんながそうだそうだといいつつ特に何も変わらずやっていくやつ今年もやりますか。

もちぎ🐈11月15日エッセイ発売 @omoti194 10月8日
水商売ができる人間の分岐点ってやつは「人のダメなところを徹底して許容できる」という点で分かれると思うわ。

セクハラ、パワハラいじめ、そういった体質や気質のあるお客様を徹底して容認する(もちろん自分の身は守りつつ)

正義感が強い人なら見過ごせない、人をダメなまま認める世界なのよ。

クズトロ @quzttro 10月7日
まだ出生数で消耗してるの?政治家は出生数とかどうでもいいと思ってるよ。金はあるし年齢的にも逃げきれるしね。下級国民は自分の代を最後に刹那的に生きようぜ。

Kan Kimura @kankimura 10月4日
長年観てるとわかりますが、メディアは怖いですよ。丁寧に喋っていた人がいつしかメディアのペースに飲み込まれて、雑に、そして断定的に喋るようになっていく。本人はトークが上手くなったと思っているのだけど、反射神経だけで喋っていて、内容はついて来なくなる。そういう人を沢山観てきたからね。

槙野 さやか @kasa_sora 10月4日
私はインターネットで重用される「共感」という語に強い警戒心を持っていて、その理由のひとつが「共感対象は時に感情を言語化する能力の育成を阻害するから」です。感情や感覚を見つけてながめてさわって名づける前に「共感できる」アカウントやコンテンツで「これこれ」と済ませてしまう。

井上不二子 @fujikoinoue2 10月2日
差別は悪人がするもの、と思ってるから間違うんだよ。差別は凡人がするもの。凡庸さの結晶が差別。「差別は構造」とはそういうことだ。自分がどんな構造に依存して生きているのか知り、そこから自由になる術のことをリベラルアーツと言うのだよ。

丙ウマ・サーマン @hinoeumathurman 10月2日
誰も好きでやってないのに、勝手に写真取られて「髪形も服も鞄も靴も化粧も同じコピーされたような新入社員」とネットで晒されて揶揄されるの理不尽過ぎないか。男だって個性ないのに、なぜか女ばかりターゲットにされるし。

ぬうん @realNuun 9月30日
知り合いが就活で自己分析をやり過ぎたせいなのか、3日間寝ずにずっと自分とは何かって思考を続けた結果キマっちゃって「完璧に'理解'(わか)っちゃったので来てください」って言って両親を地元から下宿先に呼び寄せたら病院に連れていかれて1年間療養する事になった話、大変だったんだろうけどおもろい

cdb @C4Dbeginner 9月29日
これ、ピクシブもツイッターもそうなんですけど、始めたばっかりの時ってフォロワー少ないから例えめっちゃ上手くても反応なんてほとんどもらえないんですよね。SNSって平等なように見えて実はすごく新参に厳しくて古参・大手の有名アカウントの既得権益が高い。若い子はここで実力を悲観しちゃダメ。

松田洋子 @matuda 9月26日
文化庁のやり方へ反対するツイートにいちいち「親分に逆らった当然の報いでげす!」みたいなしょぼい子分キャラみたいなリプして回ってる人って、しょぼい子分キャラなんだなって思われたくてやってる以外目的は何かあるんでしょうか。

MAEJIMA Satoshi @MAEZIMAS 9月26日
我が国は往々にして「これは絶対に成功する」と思い込ってる的より、「もうダメなのはわかっているけど、やめるわけにもいかないし…」ってなってるモードの方が、より破滅的な事態に突き進むよね……と常々思っているが、消費税もやっぱりそのパティーンなのか……



日比嘉高 @yshibi 9月26日
ひどすぎる。
これがまかり通ると、補助金を盾にした、事実上の国家による検閲につながる。これからの申請団体は、自主規制(自己検閲)せざるを得なくなるから。
そして、芸術に対して脅迫行為を行った者達に対して、国がその正当性を認めるかのようなメッセージとなりかねない。
これはだめだよ。

かにく @ggg123erer 2018年7月15日
「就職決まった?」
「うーん私は安楽死かなー、働くの向いてないし!」
「そっか、、悲しくなるけど生きるのって向き不向きあるしね」
「そうそう今回は向いてなかったわ〜、じゃあね!」
「うん、ありがとね!」

っていう世界になってほしい
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9-Nov-2019 Top 20 Hits

2019-11-09 18:49:05 | Weekly Top 15
1. ← 1. 5Nick Cave and the Bad Seeds / Bright Horses (2019 - Ghosteen)
2. ← 3. 4 Chelsea Wolfe / Deranged for Rock & Roll (2019 - Birth of Violence)



3. NEW 1 Patrick Watson / Here Comes the River (2019 - Wave)
4. ← 4. 5Penelope Isles / Chlorine (2019 - Until the Tide Creeps In)
5. ← 6. 3 Destroyer / Crimson Tide (2019 - Have We Met)
6. ← 2. 9Chelsea Wolfe / Be All Things (2019 - Birth of Violence)
7. ← 8. 4J.S. Ondara / Saying Goodbye (2019 - Tales of America)
8. ← 10. 3Little Dragon / Tongue Kissing (2019 - Single)



9. NEW 1 Mikal Cronin / Feel It All (2019 - Seeker)
10. ← 7. 6 Little Simz / Selfish (feat. Cleo Sol) (2019 - Grey Area)
11. ← 5. 7Charly Bliss / Capacity (2019 - Young Enough)
12. ← 15. 2 Tame Impala / It Might Be Time (2019 - The Slow Rush)
13. ← 12. 4 Cate le Bon & Bradford Cox / Secretary (2019 - Myths 004)
14. ← 19. 2King Princess / Prophet (2019 - Cheap Queen)
15. ← 9. 6Angel Olsen / Lark (2019 - All Mirrors)
16. ← 20. 2 Hiss Golden Messenger / My Wing (2019 - Terms of Surrender)
17. ← 11. 8 Vagabon / Water Me Down (2019 - Vagabon)
18. ← 17. 3Mdou Moctar / Kantane Tarhanin (2019 - Ilana: The Creator)
19. ← 13. 10Shura / Skyline, Be Mine (2019 - Forevher)



20. NEW 1 FKA twigs / Sad Day (2019 - Magdalene)
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