マガジンひとり(ご訪問ありがとうございます。年内に閉鎖を予定しています)

書肆マガジンひとりとしての小規模な同人活動を継続します。

Top 20 Hits of 31-May-2014

2014-05-31 19:22:06 | Weekly Top 15
1. ← 1. 3 "Johnny and Mary (feat. Bryan Ferry)" Todd Terje (2014 - It's Album Time)
2. ← 2. 2 "The Satellites" Eno • Hyde (2014 - Someday World)



3. NEW 1 "Love of Mine" Nickel Creek (2014 - A Dotted Line)
4. ← 3. 3 "West Coast" Lana Del Rey (2014 - Single)
5. ← 5. 4 "Be Free" King Dude & Chelsea Wolfe (2014 - Sing More Songs Together... 7")
6. ← 4. 5 "Hey, Doreen" Lucius (2013 - Wildewoman)
7. ← 11. 2 "Waiting for the Sun" Jolie Holland (2014 - Wine Dark Sea)
8. ← 8. 5 "Do It Again" Röyksopp & Robyn (2014 - EP)
9. ← 10. 3 "Oxygen" Swans (2014 - To Be Kind)
10. ← 6. 6 "Moving to the Left" Woods (2014 - With Light and with Love)
11. ← 9. 5 "Happy Alone" Saintseneca (2014 - Dark Arc)
12. ← 20. 2 "Into the Sun" Roddy Frame (2014 - Seven Dials)



13. NEW 1 "The Company Man" Lee Bains III & the Glory Fires (2014 - Dereconstructed)
14. ← 18. 2 "Still Knocking at the Door" Papercuts (2014 - Life Among the Savages)
15. ← 7. 6 "Mistakes of My Youth" Eels (2014 - The Cautionary Tales of Mark Oliver Everett)
16. ← 14. 2 "Break a Mirrored Leg" Quirke (2014 - Acid Beth EP)



17. NEW 1 "Down from the Rafters" Hundred Waters (2014 - The Moon Rang Like a Bell)
18. ← 13. 8 "If It Wasn't True" Shamir (2014 - Godmode Records Sampler)
19. ← 12. 6 "My Zero" Ezra Furman (2013 - Day of the Dog)
20. ← 17. 6 "Venter" Ben Frost (2014 - Single)
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旧作探訪 #129 - ウォールフラワー

2014-05-28 19:53:06 | 映画(映画館)
The Perks of Being a Wallflower@早稲田松竹、監督・脚本・原作:スティーヴン・チョボスキー、出演:ローガン・ラーマン、エマ・ワトソン、エズラ・ミラー、2012年アメリカ

1999年に刊行され『ライ麦畑でつかまえて』の再来と絶賛された青春小説を作者自ら映画化。
チャーリーは、小説家志望の16歳。入学初日にスクールカースト最下層として位置付けられてしまった高校では、ひっそりと息を潜めてやり過ごすことに注力していたが、そんな「壁の花」チャーリーの生活が、「特別席」で眩しいほど輝く、陽気でクレイジーなパトリック、美しく奔放なサム兄妹との出会いにより一変する。
初めて知る友情、そして恋。世界は無限に広がっていくように思えた。が、チャーリーがひた隠しにする、過去のある事件をきっかけに、彼らの青春の日々は、思わぬ方向へと転がり始めることに–

ただ生きているだけで心がときめき、ただ生きているだけで心が痛む、思春期の甘く苦い日々を、『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』のローガン・ラーマン、『ハリー・ポッター』シリーズ卒業後、初の大役となるエマ・ワトソンらハリウッド有望株がみずみずしく演じ切る。
ザ・スミス、デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズ、XTC、デビッド・ボウイらの名曲や、映画『ロッキー・ホラー・ショー』、文芸作品『アラバマ物語』『路上』など、 80年代後半~90年代初頭の若者を取り巻くカルチャーの数々も見逃せない。




韓国には「社会人になってからできた友だちは真の友とはいえない」なる格言があると聞く。
辛辣すぎる気もするが、社会に出ると、何かにつけお金の裏付けがあるのかが問われ、利害や打算を抜きにした人間関係が成り立ちにくいには違いない。
ナニワ金融道の警官たちがハマるマルチ商法のエピソードで、「わしらの商売は客の人間関係を根こそぎ刈り取って現金に替えてしまうんや。通った後にはぺんぺん草すら生えへん」と語る枷木など、その究極の姿で、ウシジマくんの最新エピソードもマルチ商法を扱っている様子だが、私が思うに、大学における人間関係というのは、少々その匂い(=マルチ商法的な)が交じってくるようにも。

偏見ですかね。高卒ゆえの。
私が通った都立高校の3年間は、甘くて苦く、そして今に至るまで決定的な影響をもたらした。
高1時、内気でひねくれた私にも、本やマンガや音楽を通じて何人かの友だちが。
最初に付き合っていた永田と村松、そして千野や奥村や山岸らと交遊が広がるにつれ、永田と私は村松をハブることに。
やがて高2でクラスが分かれても、私は永田たちの書道クラスへ出向いてチャートを見せたり、一緒に帰ったりしていた。その楽しい日々は、夏から初秋にかけ、私が同性の千野にメロメロに恋してしまうことで終わりを告げる。今度は私がハブられたのだ。




ハブられる。本来シャイで、友だちのできにくい者が、わずかな友だちから見放されてしまう。
どんな気持ちか分かるかい?
この映画は、そこを見事に描いてますね。きゅんきゅんしてしまいました。
友情と恋とが絡んだ人間関係に惑い、どうしていいか分からない、しかし時に至福に包まれるチャーリーの姿は、まったく当時の私そのもの。

人は、自分という枠を大きく超える存在に出会う時、好きになるという反応しかできない。私の場合は、たまたまそれが男だったのだ。
このことは、私の逃避的な性格に拍車をかけ、疎外と混迷の就職生活へとつながってゆくことに。
まるで韓国の格言のように本当の友に出会えなかった20年間の会社員時代も、私の傍には常に音楽があった。
先日、久しぶりで、高2~高3のクラスで孤立していた私に手を差し伸べてくれた旧友2人と会うことができたのだが、その付き合いも音楽が取り持ってくれたようなものだ。

映画の中で「何? この完璧な音楽!!」としてチャーリーら3人をハイにさせる、デビッド・ボウイの "Heroes" 。
私はその歌詞を、卒業アルバムに記した。千野のところにはロキシー・ミュージックの "More Than This" が記されていた。
この時、既にハブられて時間が経っていたが、私と千野の間には魂の交歓があったと信じている。
それは今も私の胸の奥で熱を発し続けている–
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Top 20 Hits of 24-May-2014

2014-05-24 22:13:46 | Weekly Top 15
1. ← 1. 2 "Johnny and Mary (feat. Bryan Ferry)" Todd Terje (2014 - It's Album Time)



2. NEW 1 "The Satellites" Eno • Hyde (2014 - Someday World)
3. ← 2. 2 "West Coast" Lana Del Rey (2014 - Single)
4. ← 5. 4 "Hey, Doreen" Lucius (2013 - Wildewoman)
5. ← 6. 3 "Be Free" King Dude & Chelsea Wolfe (2014 - Sing More Songs Together... 7")
6. ← 3. 5 "Moving to the Left" Woods (2014 - With Light and with Love)
7. ← 4. 5 "Mistakes of My Youth" Eels (2014 - The Cautionary Tales of Mark Oliver Everett)
8. ← 13. 4 "Do It Again" Röyksopp & Robyn (2014 - EP)
9. ← 9. 4 "Happy Alone" Saintseneca (2014 - Dark Arc)
10. ← 11. 2 "Oxygen" Swans (2014 - To Be Kind)



11. NEW 1 "Waiting for the Sun" Jolie Holland (2014 - Wine Dark Sea)
12. ← 7. 5 "My Zero" Ezra Furman (2013 - Day of the Dog)
13. ← 10. 7 "If It Wasn't True" Shamir (2014 - Godmode Records Sampler)



14. NEW 1 "Break a Mirrored Leg" Quirke (2014 - Acid Beth EP)
15. ← 12. 7 "Repeat Pleasure" How to Dress Well (2014 - Single)
16. ← 8. 6 "Ascii Bot" Percussions (2014 - Ascii Bot/Blatat Water Cannon 12")
17. ← 15. 5 "Venter" Ben Frost (2014 - Single)



18. NEW 1 "Still Knocking at the Door" Papercuts (2014 - Life Among the Savages)
19. ← 14. 6 "Uncle ACE (a/jus/ted Remix)" Blood Orange (2014 - Single)



20. NEW 1 "Into the Sun" Roddy Frame (2014 - Seven Dials)
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RCA

2014-05-21 20:40:31 | 音楽
iTunes Playlist "The RCA Story" 170 minutes -LPレコードの3枚組ボックスセットという体裁-
**Side A (28 min.)
1. "Three O'Clock in the Morning" Paul Whiteman & His Orchestra (1922)
2. "My Blue Heaven" Gene Austin (1927)
3. "Blue Yodel (T for Texas)" Jimmie Rodgers (1927)
4. "Stein Song (University of Maine)" Rudy Vallee & His Connecticut Yankees (1930)
5. "Tumbling Tumbleweeds" Sons of the Pioneers (1934)
6. "Sing, Sing, Sing (With a Swing) Parts 1 & 2" Benny Goodman & His Orchestra (1937)
7. "Frenesi" Artie Shaw & His Orchestra (1940)



**Side B (29 min.)
1. "Take the 'A' Train" Duke Ellington & His Orchestra (1941)
2. "American Patrol" Glenn Miller Orchestra (1942)
3. "Stormy Weather" Lena Horne (1942)
4. "William Tell Overture" Spike Jones & His City Slickers (1948)
5. "Dukas: L'apprenti sorcier" Arturo Toscanini; NBC Symphony Orchestra (1950)
6. "Mambo No. 5" Perez Prado (1950)
7. "Slowpoke" Pee Wee King (1951)


燃やすと有害物質を生む、塩化ビニールでできた黒いレコード盤。その中には、音楽の神話が詰まっている。
せいぜいが100年をさかのぼれば見えてくる神話。歌われたり演奏されたりした音楽が1回限りで消えてしまわない、記録されて何度でも再生されるようになったとき、それが始まった。
蓄音機なるものは一般に発明王エジソンの手になるとされるが、彼の発明した円筒形の記録装置は情報量からもあつかい易さからも広く実用化されるにいたらず、19世紀終わりにエミール・ベルリナーが改良して作った円盤形の「グラモフォン」を待たねばならなかった。

ベルリナーが蓄音機を開発し商業化するために作った会社を母体として、1901年に「ビクタートーキングマシン」社が設立され、同社は木製キャビネットの中にターンテーブルとホーンが一体化された蓄音機を流行させるほか、音楽の入ったレコード盤そのものも商品化する。
さらに1929年にはアメリカ有数の電器メーカーRCA(Radio Corporation of America)に買収され、RCAビクターとして、コロムビアと並ぶ全米2大レコード会社のひとつとなり音楽文化を牽引した。

合衆国の音楽は、19世紀のうちに急増したヨーロッパからの移民によって母国の民謡やクラシック音楽を受け継いだものが親しまれていたが、アフリカ由来の音楽を禁止されていた黒人奴隷たちも、奴隷制度が廃止されるのと前後して、黒人霊歌やブルースなど独特な音楽を広めつつあった。
しかし、初期のレコード音楽では、そうした黒人音楽が商品化されることはほとんどなく、ジャズの要素が希薄な、単なるお行儀のよいワルツとしか聞こえないA-1のポール・ホワイトマンをして「ジャズ王」と名乗らせるようなものでしかなかった。

一方、南部の白人の間で歌われた民謡が、ブルースなど黒人音楽のフィーリングを取り入れる傾向にRCAビクターはいち早く着目し、ジミー・ロジャース(A-3)などに録音させた音源が、後々カントリー&ウエスタンやロックなどの発展に大きく寄与するのだが、それらも萌芽期には商業性とは無縁な音楽としてあつかわれたのである。

やがて1929年にアメリカから起こって世界を巻き込んだ大恐慌がおさまるにつれ、ベニー・グッドマンなどを中心としてスイング・ジャズの一大ブームが巻き起こり、1940年代にはピークを迎えた。この頃のレコードは片面に4分しか入らず、落とすと壊れる78回転のSPレコードで、グッドマンの8分におよぶ意欲的なA-6も曲の途中でレコードを裏返し、針を落とし直さねばならなかった。




**Side C (29 min.)
1. "Papa Loves Mambo" Perry Como (1954)
2. "River of No Return" Marilyn Monroe (1954)
3. "Heartbreak Hotel" Elvis Presley (1956)
4. "Banana Boat (Day-O)" Harry Belafonte (1956)
5. "Canadian Sunset" Hugo Winterhalter & His Orchestra (1956)
6. "Sometimes I Feel Like a Motherless Child" Marian Anderson (1956)
7. "Dvořák: Symphony #9 in E minor, op. 95, From The New World - I. Adagio, Allegro molto" Fritz Reiner; Chicago Symphony Orchestra (1957)
8. "Hong Kong Mambo" Tito Puente (1958)



**Side D (25 min.)
1. "Peter Gunn" Henry Mancini (1958)
2. "Don't You Know" Della Reese (1959)
3. "Can't Help Falling in Love" Elvis Presley (1961)
4. "Breaking Up Is Hard to Do" Neil Sedaka (1962)
5. "Having a Party" Sam Cooke (1962)
6. "500 Miles away from Home" Bobby Bare (1963)
7. "Java" Al Hirt (1964)
8. "Yakety Axe" Chet Atkins (1965)
9. "Do-Re-Mi" Julie Andrews, Charmian Carr, Nicholas Hammond (1965)


マイクから直接レコード原盤を刻んでいたレコーディングは、やがて第二次大戦中に開発されたテープレコーダーが用いられるようになり、1948年には片面に30分近く入れられ、軽くて壊れにくい33回転のLPレコードがコロムビアから発売され、RCAも45回転のシングル盤を販促してレコード産業は活況を呈する。
RCAはストコフスキーやトスカニーニらの人気指揮者と契約しており、さらにクラシックを家庭向けにわかりやすく聞かせるアーサー・フィードラーのボストン・ポップスも人気を集め、もっとくだけたものでは台所用品を楽器に見立てたりウガイやシャックリの音で名曲を演奏した「冗談音楽」のスパイク・ジョーンズ(B-4)がいる。

舞台のミュージカルや、映画のトーキー化につれてそれを映画化したミュージカル映画もLPレコードを売るにはうってつけで、RCAからも『南太平洋』や『サウンド・オブ・ミュージック』(D-9)が大ベストセラーとなった。
この頃にはビング・クロスビーやフランク・シナトラなど映画やレコードで歌を聞かせるスター歌手の存在がドル箱として影響力を増し、オーケストラやビッグバンドが中心となっていた音楽界に風穴を開けつつあった。

中でも決定的だったのは、黒人音楽がレイス・ミュージックと呼ばれ白人聴衆には届かなかった時代にあって、黒人のように歌い、生々しいセクシーさを漂わせるエルヴィス・プレスリーが、独立系のサン・レコードから大手のRCAに引き抜かれて全米にセンセーションをもたらしたことである。C-1のペリー・コモのいかにも人畜無害なのに対し、C-3のプレスリーの活力みなぎる歌いぶりは革命的といえよう。
しかし同じ時代、ハリー・ベラフォンテ(C-3)もカリプソのブームを巻き起こして、RCAは《ロックンロールとカリプソを制した》などとも称され、ロックンロールが一過性の流行現象としか捉えられていなかったことがうかがわれる。




**Side E (30 min.)
1. "Somebody to Love" Jefferson Airplane (1967)
2. "Everybody's Talkin'" Nilsson (1968)
3. "Suspicious Minds" Elvis Presley (1969)
4. "Rain" José Feliciano (1969)
5. "To Be Young, Gifted and Black" Nina Simone (1969)
6. "Joanne" Michael Nesmith & The First National Band (1970)
7. "American Salute (When Johnny Comes Marching Home)" Arthur Fiedler & Boston Pops Orchestra (1971)
8. "Kiss and Angel Good Mornin'" Charley Pride (1971)
9. "Rocky Mountain High" John Denver (1972)



**Side F (31 min.)
1. "Honky Tonk Heroes" Waylon Jennings (1973)
2. "Jolene" Dolly Parton (1973)
3. "Feelings" Morris Albert (1975)
4. "Golden Years" David Bowie (1975)
5. "My Home's in Alabama" Alabama (1980)
6. "Kiss on My List" Daryl Hall & John Oates (1980)
7. "Jessie's Girl" Rick Springfield (1981)
8. "Here Comes the Rain Again" Eurythmics (1983)


プレスリーが兵役に就いたことなどで、いったんロックは退潮に向かうものの、ティーンエージャー層を中心として音楽に対する需要は増すばかりで、バート・バカラックやフィル・スペクターらユダヤ系の作曲家・プロデューサーが底流を支え、1964年には英国のビートルズが旋風を巻き起こして、音楽をめぐる風景を一変させた。

ロックは一過性の現象ではなく、もっと本質的な革命で、公民権運動やベトナム反戦運動など政治課題にも波及し、全世界的な影響をもたらした。と同時に、古き良きアメリカの家庭向けにマーケティングされたRCAレコードの音楽も、終焉を迎えつつあったのかもしれない。
同社は伝統的にカントリー音楽に力を入れ、ナッシュヴィルに拠点を設けて多くの成果を残したが、プレスリーの人気が沈静化するにつれRCA全体としても徐々に活気を失い、1986年には親会社の経営不振からBMGに買収され、レコード会社・レーベルとしての特色は拡散してゆく。いま現在その音源はソニー・ミュージックに属している。

また同社が50年代に手がけた貢献に、レコード盤の溝は1本なのに、針を通して左右のスピーカーからは別々の音が聞こえて、よりリアルな音楽を楽しむことができるステレオ再生のレコードがある。同社はそれを "Living Stereo" との商標で売り出した。
ステレオ。それは私のような70年代前半の子どもにとって、中産家庭の象徴。音楽そのものより、それを再生するレコード・プレーヤーと左右のスピーカーが木製のキャビネットに収まって、親戚や友人宅の居間にドーンと鎮座ましましてる家電製品をステレオと呼んだ。その頃私の家ではポータブルのレコード・プレーヤーで音楽を聞いていた。レコードも、ソノシートとか。
逆に今は、大きさが豊かさを表すとは単純にいえない。住むところのない者も、何千曲も入るデジタル・プレーヤーを普通に持ってる。金融危機を経て、大銀行や自動車メーカーが米政府の救済を仰ぐ形となり、ハリウッド映画さえ単純にわれわれの憧れを集めているとはいえないものに。
これ以上豊かになりようがないというとき、音楽にはいったいどのような役割が求められるのでしょうか–




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Top 20 Hits of 17-May-2014

2014-05-17 19:04:16 | Weekly Top 15
1. NEW 1 "Johnny and Mary (feat. Bryan Ferry)" Todd Terje (2014 - It's Album Time)



2. NEW 1 "West Coast" Lana Del Rey (2014 - Single)
3. ← 2. 4 "Moving to the Left" Woods (2014 - With Light and with Love)
4. ← 1. 4 "Mistakes of My Youth" Eels (2014 - The Cautionary Tales of Mark Oliver Everett)
5. ← 5. 3 "Hey, Doreen" Lucius (2013 - Wildewoman)
6. ← 13. 2 "Be Free" King Dude & Chelsea Wolfe (2014 - Sing More Songs Together... 7")
7. ← 4. 4 "My Zero" Ezra Furman (2013 - Day of the Dog)
8. ← 3. 5 "Ascii Bot" Percussions (2014 - Ascii Bot/Blatat Water Cannon 12")
9. ← 10. 3 "Happy Alone" Saintseneca (2014 - Dark Arc)
10. ← 7. 6 "If It Wasn't True" Shamir (2014 - Godmode Records Sampler)



11. NEW 1 "Oxygen" Swans (2014 - To Be Kind)
12. ← 6. 6 "Repeat Pleasure" How to Dress Well (2014 - Single)
13. ← 16. 3 "Do It Again" Röyksopp & Robyn (2014 - EP)
14. ← 9. 5 "Uncle ACE (a/jus/ted Remix)" Blood Orange (2014 - Single)
15. ← 14. 4 "Venter" Ben Frost (2014 - Single)
16. ← 8. 7 "Psychic Trauma" Cloud Nothings (2014 - Here and Nowhere Else)
17. ← 12. 6 "Dark Sunglasses" Chrissie Hynde (2014 - Single)
18. ← 18. 3 "If I Could Change Your Mind (Cerrone Funk Mix)" HAIM (2014 - EP)
19. ← 11. 7 "Like Lust" Movement (2014 - Movement EP)
20. ← 20. 2 "Made Up English Oceans" Drive-by Truckers (2014 - English Oceans)
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Marshall Crenshaw Playlist

2014-05-15 18:49:36 | 音楽
実りなく、ひたすら恥の多かった、私の会社員生活。
なんら貢献できない私のような者に20年も給料を払って、会社としては大赤字だろうが、私の方も、今にして思えば対人関係など勉強になることも多かったにせよ、人生観の深いところに達するような経験を会社がさせてくれたとは思わない。
双方にとって、実りないものだったのだ。

特に、趣味嗜好的な部分。
例えばアメトークを見ていてケンドーコバヤシという芸人さんは、バイク、ジョジョ、プロレス好き、ラグビー部、ココイチカレー好き、デリいい話など多方面に通じているものの私の趣味とほとんどかぶるところがない。
いわば彼の社会人能力の高さに比例した多趣味であるのに対し、私が追ってきたエロマンガ、少年愛、コサキン、筒井や谷崎、陸上・マラソン(観戦のみ)、そしてあらゆるジャンルの音楽といった趣味は、逃避的・敗北主義的な、社会人失格であることと引き換えの多趣味なのだ。

きょう取り上げるマーシャル・クレンショーと私の出会いは、1985年、わが国のマヌケなDJでは絶対に選べないような優れた音楽がかかることが少なくなかったFEN=在日米軍・家族向けAMラジオ=を通じ、彼の3作目からの "Blues Is King" が流れたことによる。
決定的だった。曲が終って、断片でも曲名・アーティスト名を聞きもらさないよう気合を入れたものだ。
彼は米デトロイト出身で、職人的なソングライティングに定評があり、1982年、自らの名を冠した1stアルバムがパワー・ポップの流れを代表する名盤として知られ、チャートでもそこそこ成功を収めてきたミュージシャンである。その風貌から、ミュージカル『ビートルマニア』でジョン・レノンを演じたり、映画『ラ・バンバ』でバディ・ホリーを演じたことでも知られる。

が、日本での扱いは地味だった。
"Blues Is King" と出会っていなければ、ミュージック・マガジンの輸入盤コーナーで小さく紹介される程度の彼の音楽を知ることはなかったろう。
会社との関わりは最小限に抑え、どっぷり音楽に浸ってきたゆえ、彼のような存在を他にも知ることができたわけで、逆に社交的でリア充な生活を送っている人びとは、お上の言うがまま佐村河内やJ-Popのような偽物をつかまされる傾向なのでは。
人生はあまりに短い。こればかりは両立し難い–





iTunes Playlist "Marshall Crenshaw Playlist" 41 minutes
1) Something's Gonna Happen (1981 - This Is Easy: The Best of Marshall Crenshaw)



2) Someday, Someway (1982 - Marshall Crenshaw)
3) There She Goes Again (1982 - Marshall Crenshaw)
4) Cynical Girl (1982 - Marshall Crenshaw)



5) Whenever You're On My Mind (1983 - Field Day)



6) Little Wild One (No. 5) (1985 - Downtown)
7) Blues Is King (1985 - Downtown)



8) This Is Easy (1987 - Mary Jean & 9 Others)



9) You Should've Been There (1989 - Good Evening)



10) Fantastic Planet of Love (1991 - Life's Too Short)



11) Til I Hear It From You / Gin Blossoms (1995 - Empire Records OST)



12) Walk Hard / John C. Reilly (2007 - Walk Hard: The Dewey Cox Story OST)
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Top 20 Hits of 10-May-2014

2014-05-10 18:31:46 | Weekly Top 15
1. ← 2. 3 "Mistakes of My Youth" Eels (2014 - The Cautionary Tales of Mark Oliver Everett)
2. ← 5. 3 "Moving to the Left" Woods (2014 - With Light and with Love)
3. ← 1. 4 "Ascii Bot" Percussions (2014 - Ascii Bot/Blatat Water Cannon 12")
4. ← 7. 3 "My Zero" Ezra Furman (2013 - Day of the Dog)
5. ← 15. 2 "Hey, Doreen" Lucius (2013 - Wildewoman)
6. ← 4. 5 "Repeat Pleasure" How to Dress Well (2014 - Single)
7. ← 10. 5 "If It Wasn't True" Shamir (2014 - Godmode Records Sampler)
8. ← 3. 6 "Psychic Trauma" Cloud Nothings (2014 - Here and Nowhere Else)
9. ← 9. 4 "Uncle ACE (a/jus/ted Remix)" Blood Orange (2014 - Single)
10. ← 13. 2 "Happy Alone" Saintseneca (2014 - Dark Arc)
11. ← 6. 6 "Like Lust" Movement (2014 - Movement EP)
12. ← 11. 5 "Dark Sunglasses" Chrissie Hynde (2014 - Single)



13. NEW 1 "Be Free" King Dude & Chelsea Wolfe (2014 - Sing More Songs Together... 7")
14. ← 14. 3 "Venter" Ben Frost (2014 - Single)
15. ← 8. 7 "Corrosive" Millie & Andrea (2014 - Drop the Vowels)
16. ← 20. 2 "Do It Again" Röyksopp & Robyn (2014 - EP)
17. ← 17. 3 "The Lens" Thee Oh Sees (2014 - Drop)
18. ← 19. 2 "If I Could Change Your Mind (Cerrone Funk Mix)" HAIM (2014 - EP)
19. ← 12. 6 "I'm No Gold" Liars (2014 - MESS)



20. NEW 1 "Made Up English Oceans" Drive-by Truckers (2014 - English Oceans)
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Tribute #6 - Hal Willner

2014-05-05 21:20:02 | 音楽
トリビュート(賛辞)の含みを持つさまざまな音楽について企画するにあたり、まず念頭にあったのが、このハル・ウィルナー氏。
ことし57歳になるフィラデルフィア出身の音楽プロデューサーで、↓選曲の前半に挙げた、実力派揃いの豪華メンバーが、その名に恥じない演奏で参加した、ニーノ・ロータ、セロニアス・モンク、クルト・ワイルらへのトリビュート盤を実現し、その後、レッド・ホット・シリーズやオルタナ系など、各種トリビュート盤が花盛りとなる先鞭を付けた存在(↑画像は2008年、NYの小イベントでの彼)。

それらに参加したマリアンヌ・フェイスフル、ビル・フリゼールらのプロデュースも手がけ、ほか映画音楽や、バロウズ、ギンズバーグといったビートニク作家の朗読アルバム、アメリカ伝承音楽へのトリビュート・ライブ、近年では海賊・水夫など海にまつわる民謡俗謡を集めた "ROGUES GALLERY" のライブとCDを手がけるなど、プロデューサー兼オーガナイザーとしての業績は多岐にわたる。
昨年亡くなったルー・リード氏も、 "BERLIN" 再現ライブや遺作となったメタリカとの共演など、音楽人生の後半はウィルナー氏を抜きにしては考えられないほど。

思うに、若い頃アソシエイト・スタッフとして参加したリオン・レッドボーンやネヴィル・ブラザーズなどとの仕事を通じ、音楽が好きで好きでしょうがなくて、労を惜しまずマネジメントに努めた結果、雪だるま式に信頼が膨らんで、大がかりな企画を実現するに至ったのではないか。
一部のアルバムでは作曲にクレジットされたりもしているが、創作の才能というよりは、情熱、夢を見る才能–





iTunes Playlist "Tributes #6 - Hal Willner" 132 minutes
1) Champagne Charlie / Leon Redbone (1978 - Champagne Charlie)



2) Mona Lisa / The Neville Brothers (1981 - Fiyo On the Bayou)



3) Satyricon / The David Amram Quintet (1981 - Amarcord Nino Rota)



4) Ba-Lue-Bolivar-Ba-Lues-Are / Was (Not Was) (1984 - That's the Way I Feel Now: A Tribute to Thelonious Monk)
5) Four in One / Todd Rundgren & Gary Windo (1984 - That's the Way I Feel Now: A Tribute to Thelonious Monk)



6) Youkali Tango / Armadillo String Quartet (1985 - Lost in the Stars: The Music of Kurt Weill)
7) Oh Heavenly Salvation (feat. Johnny Adams & Aaron Neville) / Mark Bingham (1985 - Lost in the Stars: The Music of Kurt Weill)



8) The Tale Heart / Gavin Friday (1989 - Each Man Kills the Thing He Loves)



9) Medley: Dinner Music for a Pack of Hungry Cannibals / Carl Stalling (1950 - The Carl Stalling Project: Music from Warner Bros. Cartoons 1936-1958)



10) The End / Allen Ginsberg (1990 - The Lion for Real)



11) First Song / David Sanborn (1991 - Another Hand)



12) Oh Lord, Don't Let Them Drop That Atomic Bomb On Me / Hal Willner (1992 - Weird Nightmare: Meditations On Mingus)



13) Moten City / Kansas City Band (1996 - Kansas City OST)



14) Old Dog Blue / David Johansen (2001 - The Harry Smith Project Live Vol. 1)
15) Oh Death Where Is Thy Sting? / Eric Mingus & Gary Lucas (1999 - The Harry Smith Project Live Vol. 1)



16) Fatal Flower Garden / Gavin Friday (1999 - The Harry Smith Project Live Vol. 2)
17) Harry Goes A Courtin' (The Mowo! Live Hootenanny Throw-Down) / Mocean Worker (1999 - The Harry Smith Project Live Vol. 2)



18) Falling at Your Feet / Bono & Daniel Lanois (2000 - The Million Dollar Hotel OST)



19) Ecstasy / Lou Reed (2000 - The Essential Lou Reed)



20) One White Whale / Laurie Anderson (2001 - Life On a String)



21) The Hands That Built America / U2 (2002 - Gangs of New York OST)



22) It's Only a Paper Moon / Rufus Wainwright (2003 - Stormy Weather: The Music of Harold Arlen)



23) Fields of Alfalfa / Bill Frisell (2004 - Unspeakable)



24) There Is a Ghost / Marianne Faithfull (2005 - Before the Poison)



25) If It Be Your Will / Antony (2006 - Leonard Cohen: I'm Your Man)



26) Bonnie Portmore / Lucinda Williams (2006 - Rogue's Gallery)
27) Old Man of the Sea / Baby Gramps(2006 - Rogue's Gallery)



28) Are You Alright? / Lucinda Williams (2007 - West)



29) Candy Says (feat. Antony) / Lou Reed (2008 - Berlin: Live at St. Ann's Warehouse)



30) Wild Goose / Broken Social Scene (2013 - Son of Rogues Gallery: Pirate Ballads, Sea Songs & Chanteys)
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Top 20 Hits of 3-May-2014

2014-05-03 19:57:14 | Weekly Top 15
1. ← 1. 3 "Ascii Bot" Percussions (2014 - Ascii Bot/Blatat Water Cannon 12")
2. ← 5. 2 "Mistakes of My Youth" Eels (2014 - The Cautionary Tales of Mark Oliver Everett)
3. ← 3. 5 "Psychic Trauma" Cloud Nothings (2014 - Here and Nowhere Else)
4. ← 2. 4 "Repeat Pleasure" How to Dress Well (2014 - Single)
5. ← 13. 2 "Moving to the Left" Woods (2014 - With Light and with Love)
6. ← 6. 5 "Like Lust" Movement (2014 - Movement EP)
7. ← 9. 2 "My Zero" Ezra Furman (2013 - Day of the Dog)
8. ← 4. 6 "Corrosive" Millie & Andrea (2014 - Drop the Vowels)
9. ← 10. 3 "Uncle ACE (a/jus/ted Remix)" Blood Orange (2014 - Single)
10. ← 12. 4 "If It Wasn't True" Shamir (2014 - Godmode Records Sampler)
11. ← 11. 4 "Dark Sunglasses" Chrissie Hynde (2014 - Single)
12. ← 7. 5 "I'm No Gold" Liars (2014 - MESS)



13. NEW 1 "Happy Alone" Saintseneca (2014 - Dark Arc)
14. ← 15. 2 "Venter" Ben Frost (2014 - Single)



15. NEW 1 "Hey, Doreen" Lucius (2013 - Wildewoman)
16. ← 8. 7 "Fever Boy" Femme (2013 - Single)
17. ← 19. 2 "The Lens" Thee Oh Sees (2014 - Drop)
18. ← 14. 4 "So Now You Know" The Horrors (2014 - Single)



19. NEW 1 "If I Could Change Your Mind (Cerrone Funk Mix)" HAIM (2014 - EP)



20. NEW 1 "Do It Again" Röyksopp & Robyn (2014 - EP)
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