マガジンひとり

オリンピック? 統一教会? ジャニーズ事務所?
巻き添え食ってたまるかよ

731部隊おぼえ書き⑦

2023-03-28 19:06:34 | Bibliomania
ジュネーブ条約で、毒ガス兵器に続き、残忍で非人道的であるがゆえに使用を禁止された生物兵器を、中国人捕虜などへの人体実験を重ねて開発した、戦争犯罪人たちの首謀者が陸軍軍医中将石井四郎である。戦争犯罪を裁く東京裁判の陰で、米軍と取引してデータや標本類と引き換えに訴追を免れ、ニュルンベルク裁判で死刑となったナチスドイツ軍医と対照的に戦後の日本を安穏と生きた彼ら。

石井四郎とは特異な人間だったのか? 郷土(千葉県成田空港に近い農村)の英雄であり、京都大学医学部を経て軍医として前例のない中将まで上り詰めた石井をめぐる多くの証言を、ジャーナリスト西浦扶甬子が収集し、オンライン講演会にて報告する(2月22日・抄録)


石井の父、石井桂②は幕末に千葉県山武郡で生まれ、養蚕の繭の仲買人として成功した資金を元に高利貸となり、焦げ付いた借り手から田畑を集めて千代田村の大地主になる。しかしさらなる事業拡大に失敗、学業優秀だった四男・四郎がヨーロッパ留学するための出費で家運はさらに傾き、桂は1933年87歳で死去。③は四郎の京都帝国大学時代。

①石井は家運の傾いた1932年に細菌戦部隊設立のため妻子や兄弟を満洲国ハルビンに呼び寄せ、新宿若松町の自宅には母千代(上田藩の御殿医の娘)と使用人を残すのみだったが、45年3月の東京大空襲の後、千代もハルビンに呼び寄せた。この写真はハルビンの石井邸の庭で、中央の石井の左側に母千代。左端の洋装の女たちは使用人とみられる。


④石井の親戚で同郷の萩原英夫。石井は自己顕示欲と防諜を兼ねてか、獣医の資格を持つ兄2人を731部隊で従事させたのを始め、千葉県の同郷の者を731部隊の直属や軍属に取り立てた。萩原の証言によれば、1938年に彼など20名が満洲へ渡った際に石井は大佐であったが(当時46歳)、42年に少将、45年に中将と、細菌戦部隊を率いた功績により出世し「初代の軍医大将になる」と豪語していたという。

⑤1943年14歳で731部隊の少年隊入隊(二期生)した小笠原昭。「石井四郎は本当にヒットラー以上に悪い。国際法を無視して細菌兵器を開発した。国際法で禁止するようなものだからやった方がいいという考え方だった。まだ元隊員には石井は戦の神様だから神社を建てて祀らにゃいかんということをいうのがおるんですからね」。


⑥朝枝繁春(元陸軍参謀)。敗戦間際には大本営参謀陸軍中佐としてソ連参戦を知り、天皇を守るため独断でハルビンに飛んで石井と会い、細菌戦に関するすべての証拠隠滅を指示した。建物を壊すため工兵隊を手配したり、満鉄総裁を通じて部隊員引揚の特別列車を手配させるなどした。自らは9月にソ連軍の捕虜となり抑留され1949年8月復員。「当時日本の人口は8000万だよ。ソ連は2憶7000万。広大なる国土を持ち油の産地で工業も発達しとる。関東軍の兵力でもって、ソ連が出てきたときに太刀打ちならない。1対15だよ。勝つ目途がないから、細菌戦でやろうと。一番いいのはペストの乾燥菌だ。これを培養して飛行機でばら撒く」「(中国でやっていたのは)石井中将の勝手なの。関東軍司令官の命令なく、関東軍防疫給水部という正式な名前、いい水をつくって飲ますという看板の下にやっておるのとまったく逆の細菌をばら撒くんだね。日本は中国人民に対して土下座で謝らなきゃいかん。絶対に悪い。日本人が今やっていることは詐欺だよ。対してヒトラーのドイツははるかに世界の信用を得とる。今日にいたるまで信用を得られていないのは、この期に及んで世界に向かって陳謝しておらん」。

⑦1958年8月、房友会(石井部隊関係者の戦友会)結成大会でくつろぐ石井四郎。石井は翌59年に喉頭がんのため死去(67歳)。がん闘病中にカトリックの洗礼を受けた。

石井が1928年にヨーロッパ留学したのは、25年にジュネーブ条約により生物兵器の使用禁止が決まった後で、しかし彼は20ヵ国にも及ぶ歴訪で各国の細菌学者・軍医に精力的に取材し、細菌戦の効果は未知数だがワクチンをはじめとする備えを怠ってはならないというのが議論の大勢であると知る。ワクチン研究がより危険な細菌の発見につながることも想定される。石井の父親譲りの事業欲と功名心は、これを湯水のごとく資金供給されるチャンスとみて、細菌兵器などの研究機関の設立計画を参謀本部に持ち込み、1932年の防研=特殊防疫研究所=731部隊などの母体、の設立を実現させる。石井らは最初から過大な、いつまで経っても達成できないような計画を立て、ヒト・モノ・カネをつぎ込んで暴走する。暴走を止めたのは敗戦という他律であり、占領軍参謀2部(G2)によって一種の司法取引が行われ、731部隊の所業が闇に葬られてしまったことから、この問題はなお尾を引いて日本の将来に暗雲を投げかけている─
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03/25/2023 Top 15 Hits

2023-03-26 16:18:59 | Weekly Top 15
1. ← 6. 2Feist / Borrow Trouble (2023 - Multitudes)
2. ← 2. 3Angel Olsen / Nothing's Free (2023 - Forever Means)
3. ← 4. 2slowthai / Selfish (2023 - UGLY)
4. ← 1. 5U.S. Girls / Tux (Your Body Fills Me, Boo) (2023 - Bless This Mess)
5. ← 7. 4Teleman / Trees Grow High (2023 - Good Time/Hard Time)



6. NEW 1Geese / 3D Country (2023 - 3D Country)
7. ← 8. 4Hotel Lux / Points of View (2023 - Hands Across the Creek)
8. ← 12. 2otay:onii / Overlap 重疊 (2023 - 夢之駭客 Dream Hacker)
9. ← 3. 6Caroline Rose / The Doldrums (2023 - The Art of Forgetting)
10. ← 5. 6The Lemon Twigs / Any Time of Day (2023 - Everything Harmony)
11. ← 9. 5BC Camplight / The Last Rotation of Earth (2023 - The Last Rotation of Earth)
12. ← 14. 2Nation of Language / Sole Obsession (2023 - Single)



13. NEW 1Christine and the Queens / To Be Honest (2023 - Paranoïa, Angels, True Love)



14. NEW 1Mega Bog / Love Is (2023 - End of Everything)
15. ← 10. 9Bodywash / Massif Central (2023 - I Held the Shape While I Could)


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広告糞野郎

2023-03-24 15:48:28 | メディア・芸能
ピーター・バラカンから音楽を教わったことはない。彼の嗜好はとても狭い。ポッパーズMTVでは単なる司会者。ロンドンの大学で日本語を学び、レコード店で働きながらシンコーミュージックの募集に応じて来日、やがてYMOの事務所に移り、メディア上で多彩な活動をするように。来日・就職したのも、メディアで重宝されるのも「英語ネイティブの白人だから」。

ミュージック・マガジン誌では年末にライター各氏が10枚のアルバムを選ぶ企画が恒例になっているが、90年代前半分を参照したところ、バラカンの選盤は白人ソウルやジャズなど毒にも薬にもならない、ワールド系を少し選んでいてもジャマイカ以外の中南米は1枚もない。音楽関係の著書が10種くらい出ているが母国にすら翻訳されたものは一つもない。その意味では日本礼賛のネトウヨ本と変りない。日本のメディアが「脱亜入欧」を広告するため、穏健で賢そうな白人のタレントを必要とし、人口ボーナス期に稼いだ知名度(昔の名前)で出ています。

聡明な白人の外タレ枠といえば、デーブ・スペクター氏のツイッターは駄ジャレと社会派の使い分けに定評があり、統一教会問題に鋭く迫ってフォロワー数をますます稼いだが、先日BBCにてジャニー喜多川の性暴力問題を扱う番組がOAされた際には一転、「欧米らしい正義感」「被害者主義」なるネトウヨ的なワードを用いてジャニーズを擁護し顰蹙を買った。

彼にとって
ネット上の好感度 < テレビ出演に支障を生じさせない
であるらしい。ジャニーズ事務所や電通などなど統一教会と利害が一致しており(日本国民、特に女にものを考えさせないようにすることで既得権化する)、統一教会さえ潰せないくらいなので、もう未来はないな、テレビもネットも日本語の情報はなるべく遠ざけて精神安定を図るべきだなと痛感。



椎名桜子が「処女作執筆中」という有名なコピーとともに女子大生作家として〝デビュー〟したのは、いまから14年ほど前、1987年4月の『an・an』グラビアページでのことだった。そして翌年3月に問題の処女作『家族輪舞曲(ロンド)』を出版するや、たちまちベストセラーとなり、自ら監督を務めてこの小説を映画化。さらに複数のCMにまで出演、一躍メディアの寵児となるのだ。
だが、この椎名桜子、その不可解な〝デビュー〟の仕方からも分かるように、もともと通常の作家とはわけが違っていた。
「彼女は『家族輪舞曲』の版元であるマガジンハウスの宣伝戦略によって〝作られた〟作家だったんだよ。実際桜子の小説にはゴーストライター疑惑が根強く囁かれていたし、3作目以降は小説も書けなくなり単なるタレントになってしまったからね。桜子本人は当時自分が〝作られた作家〟であることを否定していましたが……(出版関係者)」 ─(噂の真相2001年11月号/作られた」作家椎名桜子の不倫・極秘出産劇)


永田町にある山王森ビルってところに三浦瑠麗の株式会社山猫総合研究所が入ってるんだけど、それ以外に旦那のよくわからない会社が無数に入ってる。

TRIBAY CAPITAL
TRIBAY CAPITAL株式会社
TRIBAY WEALTHTECH株式会社
一般社団法人エネルギー安全保障研究所
中日本エネルギー開発合同会社
西日本エネルギー開発合同会社
東日本エネルギー開発合同会社
合同会社SANNO(西日本エネルギー開発合同会社)
SAKECAPITAL株式会社
Wealthtech Global Limited
ニッポン・ウエルス・プライベートバンク株式会社
STC1合同会社
STC2合同会社
STC3合同会社
STC4合同会社
STC5合同会社
和歌山観光開発株式会社(株式会社Bear Investment)
合同会社日高中津第一発電所
合同会社日高中津第ニ発電所
株式会社山猫総合研究所
株式会社TNS

・役職
文藝春秋読者賞選考委員(2019年1月 - 現職)
山猫総合研究所代表(2019年3月 - 現職)
フジテレビ番組審議委員(2019年4月 - 現職)
吉本興業経営アドバイザリー委員(2019年8月 - 現職)
一般財団法人創発プラットフォーム客員主幹研究員(2020年1月 - 現職)
東京国際大学特任教授(2020年7月 - 現職)
学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校・S高等学校政治部特別講師(2020年9月 - 現職)
エンジン01文化戦略会議幹事(2022年4月 - 現職)
株式会社学究社社外取締役(2022年6月 - 現職)
大阪維新の会「2023年大阪市長選挙公認候補予定者予備選挙選考委員会」外部選考委員(2022年9月 -)

・出演中
朝まで生テレビ!(2015年 - 、テレビ朝日)
ビートたけしのTVタックル(2016年 - 、テレビ朝日)
ワイドナショー(2017年4月16日 - (不定期出演)、フジテレビ)
めざまし8(2021年3月30日 - 2022年9月27日 火曜日総合解説、2022年10月6日 - 木曜日総合解説、フジテレビ)

創刊100周年の『文藝春秋』2023年2月特大号発売。各分野の第一線で活躍する方々による特集「目覚めよ!日本101の提言」、「大座談会これが日本の生きる道」(東 浩紀さん×先崎彰容さん×中野信子さん×成田悠輔さん×三浦瑠麗さん)




主権在民、基本的人権の尊重、平和主義をうたった憲法の下にあるいまの日本で、「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」と宣言した人物が最高紙幣の顔であることはまことに誇らしい。しかし、その福沢諭吉が1万円札の顔に選ばれた(1984年)のは、なぜか「戦後政治の総決算」をとなえ、憲法改正が悲願だった中曽根首相時代だった。

(中略)「天は人の上に人を造らず~」は有名な『学問のすゝめ』(以下、『すゝめ』)の冒頭の一節だ。『すゝめ』を読んだことがない人は、「人の下に人を造らず」までを知っている(覚えている)だろう。しかし、(中略)『すゝめ』では、この後、学問をすれば、賢人、貴人になれるが、学問をしなければ、愚人、貧人になる、だから学問をせよという説教がつづく。「人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」といわれているが、学問をすれば賢人・立派になれるが、学問をしないとバカ、貧乏人になるぞという脅しを書き連ねた本だともいえる。

新しい四民平等の時代を迎えるために教育・学問が重要だという主張はとりあえず肯定しておこう。そのために慶応義塾をつくって若者に学問を伝え、亡命朝鮮人も受けいれる私学をつくったと理解しておこう。しかし他方でこんなことを臆面もなく書いているのをみると、疑問がわいてくるのではないだろうか。「官員・教員の俸給等、一切の校費を計算してこれを学生の数に割りつけ、授業料としてこれに課すべし。すなわち、貧生・富生を淘汰するの妙法にして、学につく者はただ富豪の師弟のみならん」「天下公共は人の私(わたくし)を助くるの義務あらざれば……貧家の子を救うるに公共の資本をもってすべからざるの理由もまた明白」(『時事新報』論説から、杉田聡『天は人の下に人を造る』から孫引き)。つまり教育は金持ちの子どもに対してだけおこなえばよく、貧乏人の子どもの教育に国の金を使うのはけしからんとあからさまにいってのける。しかももっとも恐れるべき相手は「貧にして知ある者」であり、そういう人間を育てるのは「前金を払うて後の苦労の種子を買うもの」であり、貧乏人に余計な知恵をつけさせる勉強などさせるなといっている。

慶応義塾の創設者であり、『すゝめ』で高らかに新しい時代を宣言するというなかなか自己宣伝も上手な人だったようだが、みずから創刊した『時事新報』(以下、『新報』)の論説では、露骨に本音をぶちまける人物だったようで、『すゝめ』や『文明論之概略』のような大きな著作で格好をつけて書いていることと『新報』で書いていることとのあいだの温度差をうめて理解しないとうっかりだまされてしまう。その極めつけが、悪名高い「脱亜論」だ。「アジア東方の悪友を謝絶」しろというところからアジアを抜けだせと宣言していると理解されがちだが、本音はむしろ、「西洋人がこれに接するの風にしたがって」アジアを分割統治する側になって帝国主義の一員になるべきであり、西洋人の目線からアジアを見ろといっている。学問をすればするほど、西洋人の目線に近づき、アジアを蔑視して(中国人を「チャンチャン」「豚尾(とんび)」などと、まるで現在の在特会のように表現している)、植民地獲得の対外侵略に乗りだせという野卑な人間になりさがっていくのだろうか? そういう思想が、日本を(アジアを)悲惨な戦渦に巻きこんでいったのではないか。

まことに改憲派中曽根の意にかなった人物ではないか。(中略)格差を拡大させ若者から教育の機会を奪うことばかり続けながら、戦後を否定し、基本的人権を制約する憲法をつくりたくて仕方なさそうな現政権にしてもまことに願ったり叶ったりのお師匠様かもしれない。 ─(黒田貴史/さようなら、福沢諭吉さん あなたに学ぶものはありません(抜粋)/現代の理論・第7号・2016年2月)
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03/18/2023 Top 15 Hits

2023-03-18 18:19:26 | Weekly Top 15
1. ← 1. 4U.S. Girls / Tux (Your Body Fills Me, Boo) (2023 - Bless This Mess)
2. ← 5. 2Angel Olsen / Nothing's Free (2023 - Forever Means)
3. ← 2. 5Caroline Rose / The Doldrums (2023 - The Art of Forgetting)



4. NEW 1slowthai / Selfish (2023 - UGLY)
5. ← 3. 5The Lemon Twigs / Any Time of Day (2023 - Everything Harmony)



6. NEW 1Feist / Borrow Trouble (2023 - Multitudes)
7. ← 7. 3Teleman / Trees Grow High (2023 - Good Time/Hard Time)
8. ← 8. 3Hotel Lux / Points of View (2023 - Hands Across the Creek)
9. ← 6. 4BC Camplight / The Last Rotation of Earth (2023 - The Last Rotation of Earth)
10. ← 4. 8Bodywash / Massif Central (2023 - I Held the Shape While I Could)
11. ← 11. 2カネコアヤノ / 予感 (2023 - タオルケットは穏やかな)



12. NEW 1otay:onii / Overlap 重疊 (2023 - 夢之駭客 Dream Hacker)
13. ← 10. 3Decisive Pink / Destiny (2023 - Ticket to Fame)



14. NEW 1Nation of Language / Sole Obsession (2023 - Single)
15. ← 12. 4Kimi Djabaté / Dindin (2023 - Dindin)


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少年oddity 4

2023-03-17 14:53:29 | 書肆(しょし)マガジンひとり
少年・男の娘テーマ合同10弾、今回はちょっとページ数が少ないですがご寄稿8氏の個性がひときわ輝いています。それぞれの持ち味を堪能ください。B5判34ページ、成人向け。

■ありあけひばり「見せたがりなキミ」表紙+白黒イラスト3ページ
■杵「悪魔祓い」コマ漫画6ページ、ツイッター発表作に加筆
■ごまぶら「ラウダくんの裏垢グエニー配信記録」カラー漫画4ページ(水星の魔女)
■ガヴリロ/イラスト4ページ
■キルシー「クラウディア」カラー漫画7ページ(FF7)
■上蓮/イラスト1ページ
■N.O-茶々丸/イラスト3ページ
■Lemicon/イラスト5ページ

📚BOOTH https://magazine-hitori.booth.pm/items/4620079
🍈メロンブックス https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=1876211

紙本発行:2023年3月(Jケット1)、電子書籍版は34ページPDF、ピクシブ併設のBOOTHのみ販売し紙本をBOOTHにてご購入の方は電子版もご覧いただけます(3月21日ころ登録)。書店900円税別・イベント800円・電子版800円。Jケット1(3月25日@大田区産業プラザPiO2階)には配置B07にて参加し、もう一種の新刊『KIYO/脱衣ドンジャラ大会』、2月刊の『ありあけひばり/君は可愛い僕の恋人』と共に出品します。4月2日のJガーデンにも参加予定ですが、今回の少年合同は二次創作を含みますので出品不可となります。よろしくお立ち寄りください😊 
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KIYO / 脱衣ドンジャラ大会

2023-03-15 15:02:07 | 書肆(しょし)マガジンひとり
著者FANBOXにて2018~22年の4年間にわたり投稿された人気シリーズを一冊にまとめました。R18としては穏健な内容ですが2ndシリーズの終りにちょっとしたサプライズも。巻末ゲスト:伸長に関する考察/ふとしSLIM。

📚BOOTH https://magazine-hitori.booth.pm/items/4615877
🚚アマゾン https://www.amazon.co.jp/dp/4910097139
🍈メロンブックス https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=1872808
📲FANZA https://www.dmm.co.jp/dc/doujin/-/detail/=/cid=d_265348/



紙本発行:2023年3月(Jケット1)。B6判58ページ1100円(税別)、イベント1000円。電子書籍版は59ページPDF1000円(税別)、ピクシブ併設のBOOTHとFANZAのみで扱い、BOOTHにて紙本ご購入の方は電子版もご覧いただけます。電子版では牌のキャラクターなどにBOOTHとFANZAで異なる修正を施しています。↑画像を参照ください。

イベント、Jケット1(3月25日@大田区産業プラザPiO2F)配置B07、Jガーデン53(4月2日@東京ビッグサイト西2ホール)配置し05bにて頒布します。もう1種、少年・男の娘テーマ合同誌『少年oddity 4』も準備しており近日詳細告知します。
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03/11/2023 Top 15 Hits

2023-03-11 16:54:25 | Weekly Top 15
1. ← 1. 3U.S. Girls / Tux (Your Body Fills Me, Boo) (2023 - Bless This Mess)
2. ← 3. 4Caroline Rose / The Doldrums (2023 - The Art of Forgetting)
3. ← 4. 4The Lemon Twigs / Any Time of Day (2023 - Everything Harmony)
4. ← 2. 7Bodywash / Massif Central (2023 - I Held the Shape While I Could)



5. NEW 1Angel Olsen / Nothing's Free (2023 - Forever Means)
6. ← 6. 3BC Camplight / The Last Rotation of Earth (2023 - The Last Rotation of Earth)
7. ← 9. 2Teleman / Trees Grow High (2023 - Good Time/Hard Time)
8. ← 7. 2Hotel Lux / Points of View (2023 - Hands Across the Creek)
9. ← 5. 7King Tuff / Portrait of God (2023 - Smalltown Stardust)
10. ← 11. 2Decisive Pink / Destiny (2023 - Ticket to Fame)



11. NEW 1カネコアヤノ / 予感 (2023 - タオルケットは穏やかな)
12. ← 13. 3Kimi Djabaté / Dindin (2023 - Dindin)
13. ← 8. 8The National / Tropic Morning News (2023 - First Two Pages of Frankenstein)
14. NEW 1カネコアヤノ / 気分 (2023 - タオルケットは穏やかな)
15. ← 12. 5Andy Shauf / Wasted on You (2023 - Norm)


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レアグルーヴ@ユーチューブ #40

2023-03-07 18:25:32 | 音楽

Los Apson / El barba azul (1964) Mexico



María Ostiz / Un pueblo es (1977) Spain


Mercedes Sosa / Canción de las simples cosas (1979) Argentina


EAV / Küss' die Hand, schöne Frau (1987) Austria


Capital Inicial / Fogo (1988) Brazil


Chitãozinho & Xororó / Evidências (1990) Brazil


Los Tigres del Norte / Golpes en el corazón (1995) Mexico


Suárez / Río Paraná (1999) Argentina
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03/04/2023 Top 15 Hits

2023-03-04 17:50:20 | Weekly Top 15
1. ← 4. 2U.S. Girls / Tux (Your Body Fills Me, Boo) (2023 - Bless This Mess)
2. ← 1. 6Bodywash / Massif Central (2023 - I Held the Shape While I Could)
3. ← 2. 3Caroline Rose / The Doldrums (2023 - The Art of Forgetting)
4. ← 7. 3The Lemon Twigs / Any Time of Day (2023 - Everything Harmony)
5. ← 5. 6King Tuff / Portrait of God (2023 - Smalltown Stardust)
6. ← 10. 2BC Camplight / The Last Rotation of Earth (2023 - The Last Rotation of Earth)



7. NEW 1Hotel Lux / Points of View (2023 - Hands Across the Creek)
8. ← 6. 7The National / Tropic Morning News (2023 - First Two Pages of Frankenstein)



9. NEW 1Teleman / Trees Grow High (2023 - Good Time/Hard Time)
10. ← 3. 2Lana Del Rey / A&W (2022 - Did You Know That There's a Tunnel Under Ocean Blvd)



11. NEW 1Decisive Pink / Destiny (2023 - Ticket to Fame)
12. ← 8. 4Andy Shauf / Wasted on You (2023 - Norm)
13. ← 15. 2Kimi Djabaté / Dindin (2023 - Dindin)
14. ← 11. 5Girl Ray / Everybody's Sayin' That (2023 - Single)
15. ← 13. 2Murray A. Lightburn / Once Upon a Time in Montréal (2023 - Once Upon a Time in Montréal)


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少女漫画の終焉

2023-03-03 17:43:12 | マンガ
小5から小6になるころ小学館文庫を皮切りに漫画の文庫化ブーム(第1次、1976~)が起り、私が最初に手に取った『ねじ式』はそのまま一生ものに。小6の夏休み、親戚の家に泊まったところ当時高3の従姉がたまたま貸本屋から当時再発直前で幻の名作の扱いになっていた『火の鳥・復活編』を借りており、一晩読み耽って人生が変った。未来社会を扱うSFで、狂気の話でもあり、今も手塚のベストは復活編です。この親戚の長男は私と同い年の、例の消防団のネトウヨの。年の離れた2人の姉、私にとって従姉である2人の子ども部屋には少女漫画雑誌がたくさんあって、75年に短期連載となった萩尾望都「11人いる!」も目にした記憶があり、翌年の火の鳥の件も萩尾望都の師匠筋ということからかも。従姉は小学館派(コミック)だったんですね。少女漫画誌の週刊化では講談社(フレンド)と集英社(マーガレット)が60年代に先行し、当時はいかにも少女マンガという陳腐な作風に占められ軽んじられていたのに対し、70年代に萩尾望都・竹宮惠子・山岸凉子・大島弓子らが一挙に少女漫画の枠を広げ、男の漫画読みでもそれらを読んでいなければお話にならないというほど漫画界の空気を一変させたのだった。

76年に朝日ソノラマがマンガ少年という月刊誌を創刊、呼び物は火の鳥の再開で、翌77年には竹宮惠子も本格SF『地球(テラ)へ』を連載、にもかかわらずこの雑誌は週刊月刊が乱立する各社の激しい競争の中で埋没し、男女どちらにも読んでほしいという方針で81年にDUO(デュオ)と改称するも浮上することなく消えてしまう。この頃には後発の白泉社がLaLaと花とゆめの2誌により主流の漫画出版社して定着したが、各出版社のやり方が「雑誌で作家と読者を囲い込んで育て、単行本とアニメ化で儲ける」という一辺倒であるため、あらかじめ読者層を想定して置きにいくような作風の記号化陳腐化とジャンルの細分化が果てしなく進み、そうした弊害の究極として90年代にキャプテン翼などのホモパロディ、いわゆる「やおい」「腐女子」が現れるに至って、少女漫画が先行して漫画文化を刷新する動きは完全についえ、少子化も伴って少女漫画自体の存続さえ危ぶまれる事態に。



人はよりよい生活を目指して再び闇雲に働き始めた。だがしかし〝よりよい生活の為に〟という理由は、その個人が必要とする理由としては〝働かなけれぱ食っていけない〟という理由よりも切迫感に乏しかった。(中略)いまだかつて一度も、自己の充足感を得る為に働いた経験のない人々は、ここで初めて〝家庭〟という概念を必要とし、〝よりよい生活〟というのは自分にとってのよりよい生活なのではなく、自分とは別個に存在する〝家族〟がよりよい生活をおくれるようにしてやることなのだと了解しなけれぱならなかった。〝家族〟とそれによって形成される〝家庭〟とが、自己の幻想の内にではなく、自分とは別個の独立した存在であることが確信されなければならなくなったのである。
だから、父であり夫である人は、妻と子の為に働いた、母であり妻である人は、夫と子の為にこそ働いた。そして、ここに初めて、全き(まったき)家庭を形成する為の全き家族の一員として、子供というものの存在が初めて大きくクローズアップされることになったのである。 
子供は、「その子は誰の子か?」という観点から問題にされる時のみ相対的なものではあるが、大人というものに対置される時、子供はどこまでいっても絶対的に〝子供〟である。だから人は、子を持つことによって、そこから逆算して〝親〟という絶対的な関係を持つことが可能となり、子供という〝絶対〟をその中核に据えることによって家庭の独立性を可能とした。それにより初めて、子は子として夢を見ること が許されるようになったのである。
子供であることを許された子供とは何か? それは、徒らに半睡半醒のままでいることを許されたものである。子供は親に庇護されているものであるから、現実に直面する必要がない。現実に直面する必要のない子供は、半睡状態のまま現実を眺めていても一向に差し支えがない。 ─橋本治/花咲く乙女たちのキンピラゴボウ/河出文庫1984・原著1979


1976年って凄い年だったのか。誰も教えてくれないことを真剣に考えて長文にまとめる若い橋本治にも感服する。私は77年に中学に上がってから「11人いる!」『風と木の詩』『エースをねらえ!』『エリート狂走曲』など少女漫画にのめり込んでゆくが、よりフェミニンな要素の強い大島弓子については畏怖を覚えながらも理解が及ばず、成人してから86年に刊行された選集であらためて知り、萩尾望都と双璧の巨頭と認識。

ところが、これまで名前を挙げてきたような才能は、80年代の後半を迎えるころに軒並み作風が変り、自己模倣的に薄く陳腐化してしまう。萩尾望都は抜きんでた評価を得てはいたが、絵柄の硬直化(ギョロ目で表情のこわばったイケメン)が個人的にどうにも…。これは橋本治に言わせれば「女の都合を考えてくれる男は女の都合を聞こうとはしない」日本のジェンダー事情が、彼女らのファン層の主力が大人になるに連れ、どのみち男尊女卑は動かし難く、会社勤めや主婦の現実と折り合えるよう、せめて漫画で(社会とコミットしない)夢の続きを見せてほしいと求めさせるからなのでは。特に萩尾のファンは高学歴が多いと推定され、四大短大美大かかわらず高学歴女の保身の論理は、受験をはじめ競争から逃避し孤独を好む私の生き方を全否定するので、それらファンを尊重して作風をシフトさせた萩尾望都を私の方でも受け付けなくなったのでしょう。

火の鳥復活編で私の人生を変えた従姉はその後も吉田秋生『バナナフィッシュ』、よしながふみ『大奥』などを教えてくれたが2009年に急死。シブがき隊の本木が好きで、テレビを見ながら女タレントにダメ出しすることなどから彼女の一人息子は極度の面食いに育ってしまった。黄金時代の少女漫画は今見ても物語の完成度が高いと思うが、お手本であるロマン主義の本場ヨーロッパではあまり評価されていないようだ。というのも、大きな目にお星さまキラキラ、背景にお花が咲き乱れ、脚の長い白人的な美人とイケメンしか出てこない、転校先にたまたま幼馴染がいてその兄とだけで物語が展開してしまったりするご都合主義(大島弓子・バナナブレッドのプディング)。これはやはり女を社会から切り離し、恋愛結婚イデオロギーを植え付けて労働者よりも消費者としての自意識を持たせることで、タテの支配をヨコの監視が補完する軍国主義転じてエコノミックアニマル、異例の成功を収めた昭和期と、同じ要因から異例の速さで衰退する現状、昭和に咲いた少女漫画あるいはSFという徒花が、推し・ガチャ・異世界転生・ネトウヨなどなど現実逃避の実を結んだと申せましょう。
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