マガジンひとり

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巻き添え食ってたまるかよ

悪い遊びのロビイスト #1

2020-08-02 18:51:45 | マンガ
このブログでは小林まことさんの自伝的な『青春少年マガジン1978~1983』をたびたび引用してきたけれども私は彼のほかの漫画をほとんど読んでいない。「巧い」とは思うが嫌いな作風といえる。そしていまの少年・青年漫画界は彼の作風に近いかは別として私にとってまったく楽しめない、手にとる気の起らない漫画にあふれている。

インタビューの名手として知られる吉田豪さんが小林さんをはじめ、ちばてつやさん・平松伸二さん・弘兼憲史さんら漫画界の主流となっているエンタメの作風、また一峰大二さん・日野日出志さんらエンタメではあるが一種異様な執念を感じさせる作風の漫画家諸氏に取材したインタビュー集『レジェンド漫画家列伝』を読むと、青春少年マガジンと併せてさまざまな材料により漫画界の栄枯盛衰が浮き彫りに。

彼らを一言でいうと不良少年・遊び人。新しい遊びのルールを考案し、一緒に遊びたい・仲間に加わりたいと多くの雑誌読者に思わせた者が勝ち残る。小林さんは雑誌の締切に間に合わず何度も掲載を落すなど実地の制作には苦しんだが、漫画の内容で苦しんだことはないという。『ホワッツマイケル』も『柔道部物語』も当てにいったのではなく自然に、または偶発的に生まれた。マガジンのアンケート1位を独走した『1・2の三四郎』が終って25歳のころ漫画を引退してバンドで売れようと考えたこともあったという。新人仲間の小野新二さん・大和田夏希さんとはよく連れ立って遊んだが、2人とも漫画を仕事としてより真剣に捉える分、小野さんは体を壊し、大和田さんは心を病んで早世してしまった。小林さんは柔道をやっていて身体頑健なこと、酒が飲めない体質なこと、そして何より遊びの延長としてガキ大将タイプの本能的な漫画家であることこそ巨匠の位置まで生き残った要因と申せましょう。




912 番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です (ワッチョイW 99c7-PQZg) 2020/08/01(土) 02:09:36 >>923>>954
>>888
イベント無いと爆発的に売れないってのは
結局コミケなりのあの現場の異様な空気というか、大して興味ない本まで何故か金出して買ってしまう
購買感覚の麻痺を利用して売り捌いてるだけなのかなと最近思ってるわ

オレも経験あるけどコミケ例だと夏は酷暑冬は極寒でオタクの平常思考を入場前から半ば破壊して
いざブースの前に立ってみればここで買っておかないと永遠に手に入らないぞ再販多分しないぞ通販分もないぞと売り子から圧力掛けられて(再販や通販の問い合わせを意図的にスルーすることで購入側を疑心暗鬼にさせる悪質なサークルも多々)
いつの間にか自分の後ろには待ち人で行列形成されて周囲では諭吉が飛び交い最早勢いだけで購入完了いっちょ上がりと

結局こんなもんは売れっ子ホストにシャンパンタワーで貢ぐまんさんと何が違うのって話ですよ
そらコミケ潰れたらその雰囲気のアドバンテージもなくなるから売上減るわ

983 番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です (ワッチョイW 216e-HZFr) 2020/08/01(土) 04:17:31 >>989>>991>>992>>995>>998
なんか本当に日本が終わってく感じがするわ
コロナのせいなのはもちろんだけど
不況少子化消費税電子化
オタクの細分化イナゴ化ライト化
ソシャゲの課金マウント
エロを全面に出したイラスト
みんなで一瞬だけ騒げればいいって消費文化
ほんとに貧しくなった
ワクワクするものが全くない



パタリロ!の魔夜峰央さんと島耕作シリーズの弘兼憲史さんはやや趣が異なる。パタリロと、その少し前に彼が怪奇からギャグに転向したラシャーヌをほぼ同時代に読んでいて、ユーモアのない自己愛タイプの人だなと感じた記憶があるが魔夜さんはそもそも人間にあまり興味がない。なのでパタリロ中の泣かせのエピソードも図式的な。ご本人は同性愛の気はなく、読者のなかにパタリロで特殊な性癖に目覚めた人がいるなんてことにも責任を感じていない様子。

弘兼さんはもっとビジネスライク。読者にとっては娯楽だが、作者にはビジネスなので、登場人物を駒としてドラマの脚本を書くように漫画を作る。彼のアシスタントから何人かプロとして成功しているが作風を真似た人はいない。参考になるのは職業意識のみで遊びとしては無価値なので。

レジェンド漫画家列伝は漫画家インタビュー企画の第2弾とのことで、先に出ていた『吉田豪の巨匠ハンター』も入手。より60~70年代のTVアニメに寄せた顔ぶれで、小学生当時の吉田さんが『無敵超人ザンボット3』と『伝説巨神イデオン』に人生を変えられたとまでいうその富野由悠季(よしゆき)氏が巻頭に。独善老人。アニメ界のさだまさし。TV番組としての制約の下でさまざまな衝突や妥協があった様子。『海のトリトン』がそれまでのアニメ番組と異なるファン結集の呼び水となり、この場合は「家族愛に飢えた女子」が多く、続くガンダムなどではさらに大人になっても子ども向けアニメをみているような「オタク」と呼ばれることになる男子を大量生産。ご本人も忸怩たる思いのようだ。この2つのインタビュー集はさまざまな記憶を呼び覚ます。次回は『ドラえもん』とコロコロコミック、小学館の学年誌について考察します。
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