マガジンひとり

オリンピック? 統一教会? ジャニーズ事務所?
巻き添え食ってたまるかよ

Top 20 Hits of 5-26-2012

2012-05-26 20:28:28 | Weekly Top 15
1. ← 1. "That Western Skyline" Dawes (2009 - North Hills)
2. ← 2. "Sixteen Saltines" Jack White (2012 - Blunderbuss)
3. ← 4. "Tiffany Lou" Daughn Gibson (2012 - All Hell)
4. ← 3. "Jasmine (Demo)" Jai Paul (2012 - Single)
5. ← 8. "You Are Not Alone" Mavis Staples (2010 - Single)



6. NEW "New York Times" Simone Felice (2012 - Simone Felice)
7. ← 5. "Out of the Game" Rufus Wainwright (2012 - Out of the Game)
8. ← 13. "Spore" Ramona Falls (2012 - Prophet)
9. ← 9. "Com Touch" Clark (2012 - Iradelphic)
10. ← 11. "Please Forgive My Heart" Bobby Womack (2012 - Single)
11. ← 7. "Good Man" Raphael Saadiq (2011 - Stone Rollin')
12. ← 6. "Love Is the Drug (Todd Terje Disco Dub)" Roxy Music (2012 - Single)



13. NEW "Walaïdu" Vieux Farka Touré (2010 - Live)
14. ← 10. "Happy Pills" Norah Jones (2012 - Little Broken Hearts)
15. ← 20. "Kelly I'm Not a Creep/1st Floor Blues" Roommates (2012 - Winnifred Single)
16. ← 15. "Share My Love" R. Kelly (2012 - Single)
17. ← 17. "Sentimental Dishes" PS I Love You (2012 - Death Dreams)
18. ← 16. "Igoyh" Kwes. (2012 - Meantime.)
19. ← 14. "Little Girl" Spiritualized (2012 - Sweet Heart Sweet Light)
20. ← 12. "Gun Has No Trigger" Dirty Projectors (2012 - Single)
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推敲しない女の思い出

2012-05-25 22:00:28 | マンガ
ツイッターのTLで「エロい」として話題になってたので、稲光伸二という人のマンガ本『性食鬼』の1巻を買ってみたんですけど。『闇金ウシジマくん』以外の一般向けマンガ単行本を買うのは2年か3年ぶりくらいになるんじゃないかと思うのだが、予想を超えて今のマンガはひどいことになってるんだな。
ヤングチャンピオン烈なる雑誌連載とのことで、いわゆる石原条例に触れるとか、片山さつき・丸川珠代型性教育に反しないような範囲で、20~40代男性の読者層が求めるとおぼしきエロ要素を盛り込んだ。
「野川いずみは、学校に現れた奇怪な着ぐるみに襲われるが、“うさ山”と名乗る謎のバニーガールに助けられる。しかし、うさ山にエロい水着を突きつけられて、それを着て戦うよう促され…!? SFお色気アクションの決定版!」ってことですが。
“SF”ねえ…
まあ最近の作家さんらしく、画力は信じられないほど高いのに、世界観は信じられないほど狭くてくだらなくて、おじさん呆れちゃいました、この野川いずみってのが勉強ができる並乳の眼鏡っ娘との設定で、なにしろ絵がきれいなのでちょっぴり勃ちはしたんだけど、テヘペロ─



『エースをねらえ!』の二次創作同人誌を作ってみて、あらためて、昔のマンガはエロを前面に出してないようなものでもエロかったなと。読者の心をつかむため、作家さんが一生懸命考えてたなと。
当時のマンガ好き男子がわりと少女マンガを見てたのは、やはり女たちの方がおしゃれで美的な感度が高い、そういう読者に向けたマンガにあふれるエロ要素を求めてのことだという気もする。
市場としては男子向けの方が一般的で大きいから、逆に女子たちが少年マンガにそうしたものを求めるということもあり、あだち充や江口寿史なんかは十分ニーズに応えることができてたようだが、いつ頃から男女のマンガ読者が交わらないようになったのかと考えるに、冒頭画像『マンガ青春記』という、2009年に亡くなった中島梓/栗本薫というペンネームを使い分けてた作家による自伝的エッセイが参考になるような。
小説家として著名になる前、マンガ家として世に出たいと当時のCOM誌に投稿。もちろん見るのも大好きで、少女マンガだけでなく『巨人の星』や『ハレンチ学園』、さらにはキーボード演奏でバンド志願、スポーツ観戦、観劇、映画─とエネルギー盛んな青春時代が語られる。
ホント、脳内に湧いてくる言葉を、深夜放送のパーソナリティーのように、どんどん原稿用紙に書いてしまったって感じ。
推敲の様子はうかがえない。
そういう意味では、アマチュアの延長上の創作活動。推理小説、SFファンタジー、評論、いろんな分野に適応できて、大量の作品をものせる筆力は、人口ボーナスによる市場拡大期にはうってつけの人材だったかも分からないが、同書の中に「SFファンダムからは拒まれた」との恨みつらみも。
上記の出来損ないエロマンガもSFと称するような間口の広いジャンルであるものの、そういうところへおたくの権化みたいのが集って排他性かもし出すんでしょうな。中島梓をSFではないとするSFファンが実際ハードコアなSFを好むというより、男性エロ需要に特化したヤマト・ガンダム・エヴァンゲリオンなんかを金科玉条とするおたくが腐女子を拒むような、単なる近親憎悪なのかも分からない。
そういう人たちは、自分の好みの作品にはお金を惜しまないだけでなく、ファンジンを作るとかコンベンションを開催するとか消費活動が旺盛なので、出版界にとっても上得意となり、雑誌内や単行本でもそうした層にアピールする作品が次第に幅を利かすようになって、冒頭に記したような現今のマンガ界の状況がもたらされたのではないでしょうか。

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ひろみをねらえ! -一年生部員・英玲-

2012-05-20 22:27:22 | 書肆(しょし)マガジンひとり
山本鈴美香さんの『エースをねらえ!』で、主人公の岡ひろみを慕う下級生として登場する英玲(はなぶされい)というサブキャラについて、3年前に弊ブログの記事「瞬間風速」で扱ったのが縁で、プロのマンガ家として一般・成年向け両方で実績のあるおがわ甘藍さんに「描きましょうか?」と昨夏コメントいただき、二次創作の同人誌としてまとめようと作ってきた本が、いよいよ完成。




人よんで“お蝶夫人二世”…。実力と美貌を兼ね備えた新入部員として華々しく登場し、岡ひろみに対して憧れというだけでは片づけられない強い想いを寄せる英玲。
体育祭の日にひろみに告白するあたりがピークで、しだいに物語の中に埋没しがちになってゆくが、この本では、西高男女テニス部恒例の夏合宿を舞台に、そんな玲の想いを成就させてあげられたらと…

─という46ページの本編を軸に、巻頭にはカラーのイラストを4ページ、巻末には四コマ漫画6ページを配し、玲とひろみ以外のエース・キャラも大活躍します。

きょう5月20日の即売イベント『ぷにケット』では、おがわさんと親交ある2人の作家さんを通じて販売し、以下の同人ショップを通じても販売開始しております(↓)。

♕とらのあな
♔COMIC ZIN
♘DMM





今どき『エースをねらえ!』なの?とも思われるかも分かりませんが、近年、二次創作の元ネタを生み出すマンガ関連の業界そのものが、雑誌・媒体の乱立やリスク回避で、作家さんとお客を囲い込んで食いつぶす先細りのビジネスモデルに絡め取られているようにも感じられる中、少女マンガながらも当時アニメ化の再放送に際しては男子も巻き込んでブームを呼んだこの作品に、おがわさんと私で夢を託してみたいと。

本を作る過程でも、一サブキャラに過ぎなかった英玲に背景となる設定が加わり、おがわさん独自ののキャラとして息吹き、本編を描き終えた後に追加で描いてくれたイラストなんかでもキャラとして成長してる。マンガ家さんの生産性って凄いんだなと。
これを機に、1作で終わりということなく、二次創作・オリジナル問わず、しっかり手応えのあるマンガ本を継続して作ってゆけたらと心に期しております。





※追記:2015年7月よりDMM、DLsiteでのダウンロード販売を開始しました
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Top 20 Hits of 5-19-2012

2012-05-19 20:51:03 | Weekly Top 15
1. ← 2. "That Western Skyline" Dawes (2009 - North Hills)
2. ← 1. "Sixteen Saltines" Jack White (2012 - Blunderbuss)
3. ← 4. "Jasmine (Demo)" Jai Paul (2012 - Single)
4. ← 3. "Tiffany Lou" Daughn Gibson (2012 - All Hell)
5. ← 5. "Out of the Game" Rufus Wainwright (2012 - Out of the Game)
6. ← 6. "Love Is the Drug (Todd Terje Disco Dub)" Roxy Music (2012 - Single)
7. ← 7. "Good Man" Raphael Saadiq (2011 - Stone Rollin')
8. ← 11. "You Are Not Alone" Mavis Staples (2010 - Single)
9. ← 9. "Com Touch" Clark (2012 - Iradelphic)
10. ← 15. "Happy Pills" Norah Jones (2012 - Little Broken Hearts)
11. ← 13. "Please Forgive My Heart" Bobby Womack (2012 - Single)
12. ← 8. "Gun Has No Trigger" Dirty Projectors (2012 - Single)
13. ← 16. "Spore" Ramona Falls (2012 - Prophet)
14. ← 10. "Little Girl" Spiritualized (2012 - Sweet Heart Sweet Light)



15. NEW "Share My Love" R. Kelly (2012 - Single)
16. ← 18. "Igoyh" Kwes. (2012 - Meantime.)



17. NEW "Sentimental Dishes" PS I Love You (2012 - Death Dreams)
18. ← 12. "Last Night at the Jetty" Panda Bear (2011 - Tomboy)
19. ← 14. "Open Your Heart" The Men (2012 - Open Your Heart)



20. NEW "Kelly I'm Not a Creep/1st Floor Blues" Roommates (2012 - Winnifred Single)
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Mel Odom's Gay Drawings

2012-05-16 21:35:18 | Bibliomania
"Still Life with Woodpecker" Playboy, 1980




"Homosexuality in Japan" Blueboy, 1978




"Nocturnes for the King of Naples" Penguin Books, 1980




"The Yakuza" Playboy, 1984




"Ponytail" 1983




"Colmar" 1982
※以上の図版は1984年、Penguin Books刊の "DREAMER" より




"アルルカン(赤)" 甲秀樹 2012
5月21日まで渋谷ポスターハリスギャラリーで開催中の甲秀樹個展「早春譜 2012」より
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Top 20 Hits of 5-12-2012

2012-05-12 21:37:15 | Weekly Top 15
1. ← 1. "Sixteen Saltines" Jack White (2012 - Blunderbuss)
2. ← 12. "That Western Skyline" Dawes (2009 - North Hills)
3. ← 2. "Tiffany Lou" Daughn Gibson (2012 - All Hell)
4. ← 5. "Jasmine (Demo)" Jai Paul (2012 - Single)
5. ← 8. "Out of the Game" Rufus Wainwright (2012 - Out of the Game)
6. ← 4. "Love Is the Drug (Todd Terje Disco Dub)" Roxy Music (2012 - Single)
7. ← 3. "Good Man" Raphael Saadiq (2011 - Stone Rollin')
8. ← 6. "Gun Has No Trigger" Dirty Projectors (2012 - Single)
9. ← 15. "Com Touch" Clark (2012 - Iradelphic)
10. ← 7. "Little Girl" Spiritualized (2012 - Sweet Heart Sweet Light)
11. ← 11. "You Are Not Alone" Mavis Staples (2010 - Single)
12. ← 9. "Last Night at the Jetty" Panda Bear (2011 - Tomboy)
13. ← 17. "Please Forgive My Heart" Bobby Womack (2012 - Single)
14. ← 10. "Open Your Heart" The Men (2012 - Open Your Heart)



15. NEW "Happy Pills" Norah Jones (2012 - Little Broken Hearts)



16. NEW "Spore" Ramona Falls (2012 - Prophet)
17. ← 14. "Let Them Talk (feat. Yolanda)" Spoek Mathambo (2012 - Father Creeper)



18. NEW "Igoyh" Kwes. (2012 - Meantime.)
19. ← 13. "Seeds" Georgia Anne Muldrow & Madlib (2012 - Single)
20. ← 16. "Replicate" Disappears (2012 - Pre Language)
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(川の流れのように)低きへ流れる

2012-05-08 23:22:09 | Weblog
立て続けに深刻な事故が起こってみて、闇金ウシジマくん・スーパータクシーくんでは諸星ら乗務員のタクシー会社員としての勤務の実態などもつぶさに描かれていたことに思い当たるが、もっと絞って高速バスってことでも、ナニワ金融道の肉欲棒太郎が神戸から広島への移動で使ってたっけか。車体にはJRとの表示が。





7日にNHK・クローズアップ現代でやっていた「検証 高速ツアーバス事故」。直接的な原因は「運転手の居眠り」にしても、その背景に何があるのかを、同業者の証言など集めて構成していたが、最も大きな原因は、バス事業参入の規制緩和による過当競争だと。
たくさんの中小事業者が参入して値下げ競争が行われ、市場は10倍以上に拡大したものの、このほど発覚した「日雇い・ピンハネ」や「長時間1人での深夜運転」が常態化。運転手自身、家族や親戚に「夜行バスには乗るな」と言っていたくらい、いつ大事故が起こっても不思議でない状況を招く。



マンガ同人誌を作るのに、原稿のデータ化や写植(マンガの台詞の文字を入れる)のお手伝いをお願いしていた方のもとで、6日の日曜に最後の詰めの作業をして、きょう印刷所へ入稿。
6日にやることは、写植のチェック、目次やあとがきや奥付のレイアウト、局部に消しを入れるなど、そんなに多くなかったんだけど、けっこう時間がかかって、その方は作業中NHKのTVを付けっぱなしにしており、大相撲中継が終わって、なにやら不穏な空気が。
私だけか。
AKBのジャリタレが、震災の被災地でチャリティー公演とかなんとか。
被災者を前に、稚拙な歌や踊り、果ては「山手線ゲーム」とか。観衆やその方は平気みたいなんだけど、私はもう不快でたまらなくて背中の方からうつ病忍び寄ってきたわ。



バス事故へ話を戻すと、ツアー客を募る旅行会社から「陸援隊」がバス運行を請け負うまでの間にもブローカーみたいのがいて中間搾取するうえ責任関係があいまいになるのだが、きょうの朝刊に載った記事によれば、陸援隊が雇った「日雇い運転手」の河野容疑者自身、大型2台など4台のバスを持って、中国人観光客を乗せる無許可営業「白バス」を営んでたのだと。
震災のため仕事が激減していたが、今年に入り月100時間ほどバス運転し、その半分は「河野交通」としての個人営業。責任の所在もクソも、なにがなんだか。





同人誌といえど本を刷るとなると、さまざまにお金や労力のやり取りも発生するので、責任があるというか、まあ久しぶりに仕事した感じだ。この複雑な世の中で、みなさんよく毎日働いて、所帯を持って家族養ったりできてるもんだ。
会社に勤めて働いてる人も、別の局面ではお客さんなわけで、膨大な相互作用の積み重ねが、世間を廻り廻る因果関係。
ナニワ金融道はバブル崩壊後の1990年代に描かれたが、各種の改革が行われるより以前に、すでに人びとが会社として個人としてさまざまな脱法行為に手を染める様子も描かれる。なかなか、「規制緩和による過当競争」がすべて悪いとも言い切れない。
しかし、ナニワ~より後、よりいま現在を反映する闇金ウシジマくんで執拗なまでに描かれるのは、同じ脱法行為でも、それに伴うリスクを、立場の強い者が立場の弱い者に押しつけることにより、破綻が早まり、強い者も無傷では済まないし、弱い者には無残な結末が待つという、タチの悪い因果。
高速バスの東京と大阪を結ぶ価格例では、8千円くらいが妥当とみられるところを、3千円というにわかには信じがたいような価格帯まで値下げ競争が行われ、お客と業者が重すぎるリスクを背負わされたが、事業を管轄する国土交通省のお役人にとって大事故が起こるまでなんら危機意識を呼ばなかったろうし、AKBの貧困ビジネスによって引き起こされるリスクが秋元康に及ぶことはないのと同じだとも申せましょう。
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Top 20 Hits of 5-05-2012

2012-05-05 20:25:29 | Weekly Top 15
1. ← 3. "Sixteen Saltines" Jack White (2012 - Blunderbuss)
2. ← 2. "Tiffany Lou" Daughn Gibson (2012 - All Hell)
3. ← 1. "Good Man" Raphael Saadiq (2011 - Stone Rollin')
4. ← 6. "Love Is the Drug (Todd Terje Disco Dub)" Roxy Music (2012 - Single)
5. ← 11. "Jasmine (Demo)" Jai Paul (2012 - Single)
6. ← 5. "Gun Has No Trigger" Dirty Projectors (2012 - Single)
7. ← 4. "Little Girl" Spiritualized (2012 - Sweet Heart Sweet Light)



8. NEW "Out of the Game" Rufus Wainwright (2012 - Out of the Game)
9. ← 8. "Last Night at the Jetty" Panda Bear (2011 - Tomboy)
10. ← 7. "Open Your Heart" The Men (2012 - Open Your Heart)
11. ← 14. "You Are Not Alone" Mavis Staples (2010 - Single)



12. NEW "That Western Skyline" Dawes (2009 - North Hills)
13. ← 9. "Seeds" Georgia Anne Muldrow & Madlib (2012 - Single)
14. ← 10. "Let Them Talk (feat. Yolanda)" Spoek Mathambo (2012 - Father Creeper)



15. NEW "Com Touch" Clark (2012 - Iradelphic)
16. ← 12. "Replicate" Disappears (2012 - Pre Language)



17. NEW "Please Forgive My Heart" Bobby Womack (2012 - Single)
18. ← 18. "Do What I Came to Do" The Fresh & Onlys (2012 - Free Download)
19. ← 13. "Cleam" Mister Lies (2012 - Hidden Neighbors EP)
20. ← 17. "Neptune" Lemonade (2012 - EP)
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Virgil Finlay (ヴァージル・フィンレイ)

2012-05-04 22:51:21 | Bibliomania
The Diploids (Katherine MacLean) - Thrilling Wonder Stories, Apr. 1953




The Evening Star (David H. Keller) - Fantastic Story Quarterly, Winter 1952




We Shall Come Back (C.H. Liddell) - Science Fiction Quarterly, Nov. 1951




The Black Kiss (Henry Kuttner & Robert Bloch) - Weird Tales, Jun. 1937




The Shadowy Third (Ellen Glasgow) - Fantastic Novels, Jun. 1951




Black Butterflies (Elmer B. Mason) - Famous Fantastic Mysteries, Apr. 1949




Old Cornish Litany (Anonymous) - Weird Tales, Feb. 1938




The Man Who Mastered Time (Ray Cummings) - Fantastic Novels, Mar. 1950


ヴァージル・ウォードゥン・フィンレイ (Virgil Warden Finlay, 1914-71) は1914年7月23日、ニューヨーク州ロチェスターに生まれた。中学時代から運動選手として活躍する一方、独学で絵のさまざまな技法を研究し、高校では美術教師からスクラッチボードという点描の技法を習得する。卒業後もさまざまな実験を重ねた末、21歳の時に中学時代から愛読していた幻想・怪奇のパルプ・フィクション誌『ウイアード・テイルズ』に絵を送り、編集長に認められて挿絵画家として世に出る。
フィンレイの技法は、ボール紙に白色顔料と塗膜の重ねられたスクラッチボードに、290号という極めて細い石版用のペンで点を一つ一つ打っていくという、根気の要るものであった。しかし挿絵画家としての彼の作品は、ほとんどがパルプ雑誌の粗い紙面に印刷されたため、1枚の絵に数日を費やすという執念も、芸術家としての評価や経済的成功につながることはなかった。ただし晩年のラヴクラフトが若きフィンレイを絶賛し、励ましの手紙を送るなど、作家や編集者からは信頼を寄せられていたという。
やがて彼はウイアード・テイルズのカラー表紙や、同種の雑誌『アメリカン・ウイークリー』『フェイマス・ファンタスティック・ミステリーズ』でも執筆し、兵役に就いて沖縄戦などに従軍したのを挟み、精力的に作品を手がける。
1950年代前半に円熟の境地を迎えたフィンレイには、やや高い稿料も支払われるようになったものの、彼が報われた時期は短かった。朝鮮戦争後の経済状況の悪化のため、パルプ雑誌が廃刊したり経費を減らすようになって、時間を要する彼の仕事は減り、絵の修復やランプ傘のデザインまでこなして糊口をしのがざるをえないほどだった。
晩年には占星術の雑誌の仕事で成果を残すものの、1971年1月18日、初の本格的な画集の完成を目前にしてがんのため他界した。享年56歳。 ─(経歴と図版は大瀧啓裕著『Virgil Finlay幻想画集』青心社、より)




Self-portrait drawn in 1961
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