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「冷笑と快楽主義」という枠に収まらない青山正明プレイリスト

2014-07-29 21:21:05 | Bibliomania
先日の記事で往年のミニコミ誌『突然変異』を振り返った中で、リアルタイムで読んで印象的だった「ソータイの幸福事件」という3号に載った記事=筆者を浄土真宗系カルトに勧誘しようとした、洗脳されているとおぼしき若者を、質問・反論で責め立てて逆上させるという=が、諧謔というよりシニカルで冷笑的な感じが昨今のネット世論と重なる気がして、その記事は白石一平なる人物によるのだが、同誌を立ち上げた中心人物であり、ロリコンや「鬼畜系」なる芸風の先駆者となった編集者の故・青山正明氏が「快楽主義者」を標榜していたのは、そのような冷笑的態度から、頭が良すぎて他人や世間がすべて下らなく見えてしまうので、おのれの快楽のみを追求するようになってしまったのではないかと思いつき、同氏の業績を再度、ネットを経た視点で検討してみようと。



同氏がいくつかの雑誌で執筆した「フレシュペーパー(肉新聞)」なる記事を中心に集大成した『危ない1号・4巻 青山正明全仕事』を入手し、巻末に収められている、彼が愛好した音源リストを漁りながら記事を吟味してみると、とうてい先のような単純化を許さない、ひとかどの人物だったことが分かる。

彼はおそろしく興味の範囲が広い。
そして、中3でデンマークのハードコア・ポルノの存在を知り、どのように税関の目をごまかして個人輸入するか悪戦苦闘したのに始まり、覗きくらいの軽犯罪は朝飯前、やがて非合法薬物や小児買春を目的にたびたび海外を訪れるに至るまで、すべて自ら体験しなければ気が済まない行動力。

ネット世代とは明らかに異質である。
音源リストでは、興味の対象が普通のロック⇒プログレ/ユーロ・ロック/英トラッド⇒ワールド・ミュージック⇒テクノ/トランスと変遷しているが、ワールド期にもメジャーなロックやインダストリアル系のチェックに怠りないし、それ以前には英トラッドの系統をさかのぼって15世紀の古楽まで漁ったりしている(下記リスト10の作曲家)。
今のように、検索して瞬時にダウンロード購入できたりしない、情報が乏しくて、消費者にとって著しく不便だった時代に。

晩年の肉新聞では、大脳生理学の権威にインタビューして、自らの快楽主義や薬物耽溺と結び付けながら、人類の謎に迫ろうとする試みも。
彼は慶大法学部出とのことだが、薬物や変態性欲についても、反社会的というより、一種の貴族趣味のように、ルネッサンス以来の人間解放の一環として、意思的・能動的に本気で遊び、眼の難病に襲われたということもあろうが、41歳で死を選んだことも、できることはすべてやったという、逃避よりは達成感もある死ではなかったろうか。

当初考えた、青山氏が東浩紀・宇野常寛・佐々木俊尚・古市憲寿といった、人権や民主主義に対して懐疑的・冷笑的な若手論客の先駆けだったのではないかという見立ては間違っていた。
彼らは吉本隆明・立花隆・浅田彰・中沢新一といった旧世代のマスコミ芸者の劣化版に過ぎず、呼ばれるお座敷にネットやソーシャル・メディアが加わったことで、より無責任で冷笑的な考え方が身についていったのだろうが、青山正明氏は冷笑から快楽主義へ走ったのではなく、知を統べんと欲し、思想に実践が伴っている、活字世代の最終ランナーだったといえよう。




iTunes Playlist "青山正明プレイリスト" 88 minutes
1) Streets of London / Ralph McTell (1969 - Spiral Staircase)


2) Is It My Body / Alice Cooper (1971 - Love It to Death)


3) Together Alone / Melanie (1972 - Stoneground Words)


4) Cum On Feel the Noize / Slade (1973 - Sladest)


5) Songs of Quendi: Night Theme/Ring Theme/Wam Pum Song/Ring Chorus/Nenya/Path of the Ancient Ones/Land of the Sun / Sally Oldfield (1978 - Water Bearer)


6) Who Was in My Room Last Night? / Butthole Surfers (1993 - Independent Worm Saloon)


7) El Tor / Città Frontale (1975 - El Tor)


8) Sunset and Evening Star / Jonesy (1973 - Keeping Up...)


9) Queen of Scots / Amazing Blondel (1970 - Evensong)


10) Dufay: Isorhythmic Motets - Vasilissa ergo gaude / Huelgas-Ensemble (2000 - Dufay: O gemma, lux)


11) Saltarello / Dead Can Dance (1990 - Aion)


12) Tchengo / Loop Guru (1994 - Duniya: The Intrinsic Passion of Mysterious Joy)


13) The Number Readers / Subsurfing (1995 - Frozen Ants)


14) Odyssey to Anyoona / Jam & Spoon (1993 - Tripomatic Fairytales 2001)


15) Polyphase / Children of the Bong (1995 - Sirius Sounds)


16) Fun for Me / Moloko (1995 - Do You Like My Tight Sweater?)




圧巻の音源リストなのだが、ワールド・ミュージックについてはカセットが多く、文字さえ読めないものもあることからバッサリ割愛せざるをえなかったとのこと


危ない1号〈第4巻〉特集 青山正明全仕事
青山 正明
データハウス
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Sacred Bones

2014-07-27 21:01:04 | 音楽
昔のさだまさしや松山千春のように押しつけがましい説教というわけではないが、近年私が聞いている3つのラジオ番組パーソナリティーの中で、おぎやはぎというのは若者に対するメッセージというか彼らなりの処世訓みたいなものを語りたがる印象がある。

前回も、「スポーツの部活は、レギュラーでなく補欠の先輩にタチの悪いのがいて、後輩に対し理不尽な仕打ちをしてくるが、それによって、対処の仕方=取り入るとか巧くやり過ごすとかが身について、社会に出た時必ず役立つから、部活の上下関係は経験しておくべき」と、小木よりは矢作が熱心に部活の効用を説いていた。

なるほどお笑い芸人のタテ社会でも、特にサバンナ高橋などに顕著にみられる処世術であり、彼らヒナ壇芸人の当意即妙の話術というのは、対人関係に特化して生きてきた証しなのかと再認識したのだが、社会からはじき出されて無職・独身・精神科入院歴の後半生を送る私としては、意地でも認められない人生観である。

屁理屈を言わせてもらえば、ユダヤ人の学者アーレントがナチス幹部アイヒマンの戦犯裁判を傍聴して感じた「悪の凡庸さ」=命令に従っただけで、自分の意思ではないと弁明するアイヒマンの姿が、集団への同調圧力が強く、責任関係があいまいで、いざという時誰も責任をとらず、先例踏襲、問題の隠蔽と先送りが続いてゆく「変われないにっぽん」と重なると共に、世間知に長けていて普通の人の人生観をラジオで代弁できるおぎやはぎさえ、この「凡庸な悪」の表れの一つではあるまいかと–




閑話休題。
きょうのテーマであるセークリッド・ボーンズ・レコードは、2007年に米ブルックリンで創立され、ゾーラ・ジーザスやザ・メンなど独特の陰影ある面々を輩出してきた、定評あるインディー・レーベルである。
そして、私にとって、このレーベルに親しみを覚えるのは、1984~85年頃、若き日に夢中で漁った「ポジティブ・パンク」と重なる音楽を取り揃えているからなのだ。

セックス・ギャング・チルドレン、ヴァージン・プルーンズ、シスターズ・オブ・マーシー、サザン・デス・カルトを四巨頭としていたが、もっと広くゴス・ロックというくくりで、ジョイ・ディヴィジョン、ザ・キュア、バウハウス、ニック・ケイヴやインダストリアル系まで連ねる見方も。
当時私は上記のバンドらに、ローリング・ストーンズの進化形でもあるような、妖しさ・まがまがしさを感じ、ロックンロールの未来を見届けているつもりだったのだが、彼らの多くは売れることなく姿を消し、流れは拡散して、ポジティブ・パンクという言葉も死語と化してしまった。

しかし、この未来を信じ、ずっと心に秘めて機が熟するのを待っていたのが、セークリッド・ボーンズを立ち上げたCaleb Braatenという人物なのだろう。このレーベルは、サザン・デス・カルトが、デス・カルト⇒ザ・カルトと名前が短くなりメジャーになるに連れ失ってしまったものや、ポジティブ・パンクの実現しなかった成長可能性を、100%以上実現してみせているといっても過言ではないし、当時の知られざる音源=彼らの想像力の源泉を再発リリースしてもいる。素晴らしいレーベルだ。

おぎやはぎが語る、部活の上下関係によって培われる処世術は、もし彼らを取り巻く集団全体が失敗の方向へ進む時、何の助けにもならないどころか、人のせいにして反省もせず、さらに問題を深刻にしてしまう原因になるだろう。
笑いのスペシャリストであるおぎやはぎはまだ良い。許せないのは香山リカだ。
なーにが「しがみつかない生き方」だ。糞くらえ!!!!
私はこれからも、他人を参考にしても左右はされず、おのれにしがみついて生きるつもりだ。音楽万歳!!





iTunes Playlist "The Sacred Bones Story" 72 minutes
1) Coffin Maker / 13th Chime (1981 - The Singles: 1981-1983)



2) Clay Bodies / Zola Jesus (2009 - The Spoils)



3) New West / Cult of Youth (2011 - Cult of Youth)



4) Bataille / The Men (2011 - Leave Home)



5) Bodies in the Dunes / Pop. 1280 (2012 - The Horror)



6) In Your Nature (David Lynch Remix) / Zola Jesus (2012 - Single)



7) Open Your Heart / The Men (2012 - Open Your Heart)



8) No Songs Tomorrow / UV Pøp (1983 - No Songs Tomorrow)



9) Sleepwalker / Moon Duo (2012 - Circles)



10) Crawling On Bruised Knees / Pharmakon (2013 - Abandon)



11) Liberty / Kitchen and The Plastic Spoons (1980 - Killed by Deathrock Vol. 1)



12) Firecracker / Marissa Nadler (2014 - July)



13) Lonely Richard / Amen Dunes (2014 - Love)



14) That Battle Is Over / Jenny Hval (2015 - Apocalypse, Girl)



15) Pyramids On Mars / Pop. 1280 (2016 - Paradise)



16) Sudden Ambitions / Lust for Youth (2016 - Compassion)
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Top 20 Hits of 26-Jul-2014

2014-07-26 19:48:52 | Weekly Top 15
1. ← 1. 5 "All Under One Roof Raving" Jamie xx (2014 - Single)
2. ← 12. 2 "Moon Kittens" Bellowhead (2014 - Revival)
3. ← 4. 3 "Stolen Dance" Milky Chance (2013 - Sadnecessary)
4. ← 3. 5 "Two Weeks" FKA twigs (2014 - LP1)
5. ← 11. 2 "Palace" The Antlers (2014 - Familiars)
6. ← 5. 6 "Murmurs" Hundred Waters (2014 - The Moon Rang Like a Bell)
7. ← 2. 7 "Serious Business" United Nations (2014 - The Next Four Years)
8. ← 8. 4 "Byebye, Big Ocean (The End)" A Sunny Day in Glasgow (2014 - Sea When Absent)
9. ← 6. 5 "Action Cat" Gerard Way (2014 - Single)
10. ← 9. 4 "Friday Fish Fry" Kelis (2014 - Food)
11. ← 10. 6 "Brill Bruisers" The New Pornographers (2014 - Brill Bruisers)
12. ← 7. 7 "Miss Teen Massachusetts" SKATERS (2014 - Manhattan)
13. ← 16. 2 "The Voyager" Jenny Lewis (2014 - Single)



14. NEW 1 "Under the Pressure" The War On Drugs (2014 - Lost in the Dream)
15. ← 13. 5 "Speculative" Heatsick (2013 - Re-Engineering)



16. NEW 1 "All the Rage Back Home" Interpol (2014 - Single)
17. ← 14. 7 "Black and White" Parquet Courts (2014 - Sunbathing Animal)
18. ← 18. 4 "Hotel" The Antlers (2014 - Familiars)



19. NEW 1 "Nothing More Than Everything to Me" Christopher Owens (2014 - Single)
20. ← 17. 4 "Bad Self Portraits" Lake Street Dive (2014 - Bad Self Portraits)
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Ninja Tune

2014-07-25 20:38:07 | 音楽
Ninja Tuneは、コールドカットとして活動するMatt BlackとJonathan Moreの2人が1990年にロンドンで創立したクラブ・ミュージックのレーベル。
多くはサンプリングやブレイクビーツを用いたインストゥルメンタル中心の匿名的なサウンドで、レーベルが名乗る「ニンジャ」イメージと符号するが、コールドプレイがライブで訪日した際に見た雑誌の記事から着想して名付けたのだという。
創立以来クラブ・シーン、インディー・シーンで定評を得てきたが、ことしR&B界のディーバの一人であるケリスが新作をニンジャ・チューンからリリースするなど、着実に領域を広げている。




『サスケ』『カムイ外伝』から『伊賀野カバ丸』に至るまで、子ども時代、忍者マンガは常に心の友だった。
中でも私を魅了したのが、白土三平さんの『ワタリ』を貫く、暗い世界観。
誘拐してきた幼児を厳しく訓練して忍者に育て、苛烈な掟と身分制度で縛り、各地の大名からの要請に応じて派遣して収益をあげ、伊賀を分割支配する2人の上忍。
下忍たちを支配する「おきて」の秘密は、ワタリたちの手で暴かれ、伊賀に自由がもたらされたのも束の間、「ゼロの忍者」と名乗る謎の強敵が、新リーダーたちを血祭りに上げてゆく。
死闘が繰り広げられ、ついに明らかになったゼロの忍者の正体は、権力の座を追われたかつての支配者・音羽の上戸(じょうこ)が催眠術で仲間同士を戦わせていたのだった。
ワタリが属するワタリ一族とは、渡りの職人や放浪民の安全保障を担う存在だったが、そのリーダーの服部半蔵こそ、伊賀を解放すると見せかけて、伊賀を支配したようなタテ社会の構図をさらに大きな枠組みで実現するという野望のため一族を牛耳り、邪魔になりつつあったワタリとじい=四貫目という元・伊賀の抜け忍=に「裏切り者」の汚名を着せて仲間の手で始末させようと企てる。

一つの敵を倒すと、さらに強大な敵が姿を現す。愛らしい少女アテカも殺され、ワタリにとって安らぎの日は、まるで永遠に訪れないかのごとく儚い。
言うまでもなく、白土さんが描いた忍者像は、ほとんどが後世の創作であり、一種のファンタジーである。が、それでも、これほどまでにリアルで、心を捉えて離さない物語はなかった。
彼のマンガの中では、忍者は武士より強い。オリンピックの全種目で優勝できる身体能力や、医学・薬学・博物学の知識も備えている。にもかかわらず、世を忍ぶ存在で、死ぬ際は顔をつぶして証拠隠滅しなければならない掟がある。

白土さん以外にも忍者を扱った創作物に多少なりともみられる、このような世界観が、黒人やユダヤ人、あるいは白人でも黒人やユダヤ人の音楽に憧れるような若者にアピールしなかった筈がない。かくてニンジャは世界語となった。
近年ニンジャ・チューンがますます意欲的に活動していることは、共産党の区議がツイッターでしつこく絡まれて暴言を吐き、辞職を余儀なくされた事件=別に政府与党やその周辺から雇われたのでもない、匿名の工作員がネット上にのさばるような世相とも無縁ではないだろう。
ワタリの敵は何度でもよみがえる–





iTunes Playlist "The Ninja Tune Story" 92 minutes
1) Dark Lady / DJ Food (1993 - Jazz Breaks Volume 4)



2) It's a Long Road / Funki Porcini (1995 - Hed Phone Sex)



3) More Beats & Pieces (Daddy Rips It Up Mix) / Coldcut (1997 - Let Us Play)



4) Get a Move On! / Mr. Scruff (1999 - Keep It Unreal)



5) Man with the Movie Camera / The Cinematic Orchestra (2003 - Man With a Movie Camera)



6) Always / Amon Tobin (2007 - Foley Room)



7) Poison Dart / The Bug (2008 - London Zoo)



8) We Could Forever / Bonobo (2010 - Black Sands)



9) Wicked Game / Emika (2013 - DVA)



10) Gunshotta / Machinedrum (2013 - Vapor City)



11) Friday Fish Fry / Kelis (2014 - Food)



12) Sleeprunner / Illum Sphere (2014 - Ghosts of Then and Now)



13) Love of Pleasure (feat. Copeland) / Martyn (2014 - The Air Between Words)



14) Oban (Todd Terje Remix) / Jaga Jazzist (2015 - Single)



15) Drum Battle / Kneebody & Daedelus (2015 - Kneedelus)



16) Life's Dancers (Floating Points Remix) / The Invisible (2016 - EP9



17) UBER SPLIFT TO GATWICK / DIAL 666 8100 (2017 - Single)
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Top 20 Hits of 19-Jul-2014

2014-07-19 18:00:48 | Weekly Top 15
1. ← 1. 4 "All Under One Roof Raving" Jamie xx (2014 - Single)
2. ← 2. 6 "Serious Business" United Nations (2014 - The Next Four Years)
3. ← 4. 4 "Two Weeks" FKA twigs (2014 - LP1)
4. ← 9. 2 "Stolen Dance" Milky Chance (2013 - Sadnecessary)
5. ← 3. 5 "Murmurs" Hundred Waters (2014 - The Moon Rang Like a Bell)
6. ← 7. 4 "Action Cat" Gerard Way (2014 - Single)
7. ← 5. 6 "Miss Teen Massachusetts" SKATERS (2014 - Manhattan)
8. ← 8. 3 "Byebye, Big Ocean (The End)" A Sunny Day in Glasgow (2014 - Sea When Absent)
9. ← 13. 3 "Friday Fish Fry" Kelis (2014 - Food)
10. ← 6. 5 "Brill Bruisers" The New Pornographers (2014 - Brill Bruisers)



11. NEW 1 "Palace" The Antlers (2014 - Familiars)



12. NEW 1 "Moon Kittens" Bellowhead (2014 - Revival)
13. ← 12. 4 "Speculative" Heatsick (2013 - Re-Engineering)
14. ← 11. 6 "Black and White" Parquet Courts (2014 - Sunbathing Animal)
15. ← 10. 7 "Almost Home (feat. Damien Jurado)" Moby (2013 - Innocents)



16. NEW 1 "The Voyager" Jenny Lewis (2014 - Single)
17. ← 18. 3 "Bad Self Portraits" Lake Street Dive (2014 - Bad Self Portraits)
18. ← 15. 3 "Hotel" The Antlers (2014 - Familiars)
19. ← 14. 8 "Love of Mine" Nickel Creek (2014 - A Dotted Line)
20. ← 16. 8 "Down from the Rafters" Hundred Waters (2014 - The Moon Rang Like a Bell)
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Shock Rock Playlist

2014-07-18 19:32:01 | 音楽
既に旧聞に属しつつあるものの、野々村元県議の「号泣会見」を、BBCやインディペンデントといった英国のサイトが速攻で映像リンク付きで報じていたのが興味深かった。
言葉が分からなくても、あの様子だけで誰でも笑える映像が、「見世物にはちょいとうるさい」彼らのお墨付きを得て、全世界に流布。お笑い芸人も成し得ない、一世一代の快挙といえまいか–

見世物にはちょいとうるさい。
きょうのテーマは、レコードよりむしろステージでショッキングな演出を競って売りにしてきた人たちを、ロック音楽を見世物として捉える見地からジャンルとして一まとめにした「ショック・ロック」
ステージで花火や煙幕を用い、棺桶から姿を現すスクリーミン・ジェイ・ホーキンスを祖として、ギターを燃やすジミ・ヘンドリクス、自傷行為や客席へのダイブを行うイギー・ポップ、派手な白塗りメイクのキッス、性転換者のウェイン⇒ジェーン・カウンティ、メンバーそれぞれ宇宙からの侵略者に扮するGWARなどなど、音楽性はバラバラだが、グラム・ロックやヘビメタに分類されるものが多く、近年のレディー・ガガやわが国の「ヴィジュアル系」まで含まれるとの見方も。

麻薬や変態性欲などを広範に扱う『危ない1号』やミニコミ『突然変異』の編集を手がけた故・青山正明氏は音盤フリークとしても知られ、最初期に大きな影響を受けたのが、米国ショック・ロックの巨頭で、シアトリカルなステージや音楽面でも賛辞を集めたアリス・クーパーだという。
アリスは "Eighteen" や "School's Out" などのポップ・ヒットを持ち、セールス面の成功も大きかったが、ステージ上のショッキングな演出に囚われ、刺激に麻痺して、やがて自らの人生まで破壊してしまうミュージシャンも少なくなかった。

そうした破滅型ショック・ロックの代表格と言っていいか分からないが、なにしろ恐れをなして下記リストにも選べなかったほどの存在がGGアリン(GG Allin)で、排便して客席に投げつけたり、ガラス片で自らの肉体を切り刻む過激なステージを繰り広げ、酒とヘロインにおぼれ窃盗をはたらくなど私生活も乱脈を極め、1993年、36歳でヘロインの過剰摂取により世を去った。

彼は「最後の、本物のロックンローラー」と自らを称していたそうで、その破滅的なライフスタイルも、スラム街や放浪者といったロックの原点回帰の一環だったのかもしれない。
この流れで聞いてみると、同時代にはキワモノ視されたランナウェイズなど強烈にかっこよいが、ジャンルにサークル的な拠りどころを求めがちな日本人には「見世物」の面を強調するショック・ロックというくくりは不評な様子である–





iTunes Playlist "Shock Rock Playlist" 82 minutes
1) (She Put the) Wamee (On Me) / Screamin' Jay Hawkins (1953 - Voodoo Frenzy...)



2) The Star Spangled Banner (Live) / The Jimi Hendrix Experience (1969 - The Ultimate Experience)



3) Halo of Flies / Alice Cooper (1971 - Killer)



4) Search and Destroy / Iggy & the Stooges (1973 - Raw Power)



5) Shock Rock / T. Rex (1973 - Tanx)



6) Detroit Rock City / Kiss (1976 - Destroyer Resurrected)



7) Cherry Bomb / The Runaways (1976 - The Runaways)



8) My Way / Sid Vicious (1978 - The Best Punk Album in the World...Ever! Comp.)



9) Night of the Living Dead / The Misfits (1979 - Beware: Complete Singles 77-82)



10) Fucked by the Devil (Live) / Jayne County (1980 - Rock'n'Roll Resurrection)



11) Butcher Baby / Plasmatics (1980 - New Hope for the Wretched)



12) Mr. Crowley / Ozzy Osbourne (1980 - Blizzard of Ozz)



13) Black Metal / Venom (1982 - Black Metal)



14) お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました。 / 遠藤ミチロウ (1984 - ベトナム伝説)



15) Sick of You / Gwar (1990 - Scumdogs of the Universe)



16) The Last Day On Earth / Marilyn Manson (1998 - Mechanical Animals)



17) Schism / Tool (2001 - Lateralus)



18) Mein Teil / Rammstein (2004 - Reise, Reise)



19) Girls Go Chopping / Lordi (2008 - Deadache)



20) Bad Romance / Lady GaGa (2010 - The Fame Monster)
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歩留り

2014-07-16 19:43:06 | Weblog
先月、出版社の労働組合の上部組織・出版労連のセミナーで、本が書店に並ぶまでの、取次(日販、トーハンなどの卸商)や、出版社の倉庫担当の仕事はどのように動いているのかという実態を聞き、いくつか興味深い点があったので、それを基に考察してみたい。

私も、即売会で手売りしたり、とらのあな等の専門店で委託販売してもらうマンガ同人誌を一昨年から作り始めたのだが、そもそも普通の本や雑誌も「買い取りではなく委託。売れ残りは返品可」というシステムで流通しており、税抜き販売価格のとらのあなは64%、COMIC ZINは70%、アリスブックスは75%などと同人誌の卸値に差があるように、普通の本にも書店の大小や、本の種類によってさまざまな慣行が生じているとのこと。

(↓)最下段に掲げた表にいくつかの例が載っているように、街の小さな書店の場合、一般書で77~78%、文庫で77.5%、専門書で79~82%が卸値となり、一般書であれば22~23%が店の取り分ということになる。
さらに書店と出版社を仲介する取次が「八分口銭(はちぶこうせん)」といって8%のマージンを取るので、上の数字からそれぞれ8を引けば、出版社から取次への卸値になる。

書店が大きくなると、店の取り分が増し、出版社からの卸値が下がる仕組みで、さらに取次の段階で、売れ行きの見込まれる本は大型書店を優先して配本するなどの慣行もあるので、街の書店は経営が成り立たず姿を消す一方、返本が少なく市場支配力のあるAmazonは取次を経ず40%も取ってゆく。同人界では大手という立場を活かし、他の専門店より多い36%取ってゆくとらのあなですら、Amazonよりは良心的ということか–




「歩留(ぶどま)り」とは元来、製造業において、できる限り不良品を減らす意味合いで「歩留りを上げる」というように使われる言葉だが、私は上記のような経験を通じ、とらのあなは卸値は安いけれども固定客を押さえているので他を圧する売り上げをもたらしてくれ、返品が少ない=歩留りが良い、というように使っている。

そして資本主義というものも、先行して市場や媒体を構築し、人・物・金・情報の流れを押さえた者が、弱い立場の者にリスクを押しつけて生かさず殺さず使いつぶし、とっかえひっかえして回ってゆく、規模こそ大きくて複雑ではあるものの、基本、自転車操業の面があるなと。
タウンページや建設業界の名簿の歩留りに飽き足らないナニワ金融道・灰原が、社会保険庁の役人をタバコ銭で買収して、雇用保険や厚生年金を滞納している「寒い会社」のリストを入手するように(↑画像)。

いかに歩留りを上げるかといえば、子育て中の世帯はお金が必要である、いくらでも、確実に。日本は先進国でも最も教育費が高いので、少子高齢化にも拍車が。
そんな中で流れてきた、通信教育大手・ベネッセコーポレーションの顧客リストが盗まれ転売された事件のニュース、なるほどそのリストは歩留りが良いことでしょうが、わが国の資本主義が限界に達しつつあることも示しているように思えてなりません–


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中森明菜の15曲

2014-07-13 22:13:20 | 音楽
6月17日にOAされたロンドンハーツ「もしもこんな2人を飲ませたら」の、中でも有吉弘行と青木さやかの様子は酒の肴としてパンチが利いていた。いまや芸能界のインフラ側に立つ権力者となった有吉を前に、借りてきたネコのようにかしこまる青木は、後日スタジオでこの様子をVTRで見せられ「緊張していた自分が、あまりに女っぽいんで…(驚いた。芸人の部分を忘れていた)」と。

逆に青木がもっと売れていた頃、彼女は竜兵会の宴席に呼ばれ、売れていなかった有吉を筆頭に激しい「セクハラヤジ」を浴びせてくるのに我慢できず、TV収録中なのにも関わらず帰ってしまい、さらに有吉を「手を回してTV界から干そうとした」という因縁があると聞く。良心を捨てた人間の集まる、悪徳も銭に換えられる芸能界で、普通のおばさんである青木さやかに生きる道はあるのか、あるいは有吉が提案した性格俳優の道か–


『中森明菜・心の履歴書』という本を読み、芸能界という汚水の中で、いかに奇跡的に明菜という大輪の蓮の花が咲いたのかを痛感。彼女が慕っていたディレクターがバクロ本を出したのに対抗し、明菜を取材してきたポポロ編集部が、その生い立ちや心境をまとめ、1994年暮れに出版したものである。

これによると、明菜の生家は大田区の精肉店で、6人きょうだいの5番目として彼女を産んだ時、母は助産婦を呼んだものの間に合わず、自宅で1人で産み落とし、3時間後には掃除機をかけたり店に出ていたという。

生後5ヵ月で一家は清瀬市に一軒家を購入、父は大田区で精肉店を続け土日だけ帰宅する生活で、やがて父が愛人をこしらえて生活費に事欠くようになると、母はさまざまな仕事を掛け持ちして家計を支えた。きょうだいのうち明菜ら下の3人は経済的な理由で幼稚園に通わせてもらえなかったが、貧しい中でも、長女はピアノを習い、長女ら姉2人と明菜もバレエ教室に通った。自宅を増築して子どもたちそれぞれに部屋ができた時は、それぞれステレオ装置も買い与えられた。

この母が本来歌手志望で、頼まれてクラブで歌っていたこともあり、家にはクラシックやシャンソンなど数百枚のレコードがあったといい、そうした環境で明菜の才能は培われた。主要科目は苦手でも、音楽・図工・体育では学校でも目立つ存在だったという。

中学時から『スター誕生』に応募、3回目の高1時(1981年)に高評価を受け、翌年のデビューに至る。そして2曲目の「少女A」が大ヒット、85年と86年にはレコード大賞を連続で受けるなど、大歌手の道を歩むが、交際していた近藤真彦の背信から89年に自殺未遂、所属事務所やレコード会社との金銭・移籍トラブルも重なり、92年には連ドラ『素顔のままで』に主演して新境地を開いたものの活動は次第に低調となる。今世紀に入ってからはカバー集『歌姫』シリーズを中心としていたが、2010年に体調不良から活動停止を発表…。


かつて私が毎週シコシコ自分のチャートを作っていた時期(1979~91、いまブログでやってるのは復活版)と中森明菜の全盛期は重なっているのだが、彼女の曲が1位になったのは83年の「禁区」と90年、リリースから2年後、アルバム中の曲「Fire Starter」と、2回のみ。同じ時代、彼女の真価を分かっていたとは言い難い。

「少女A」を聞いた時、山口百恵の亜流に過ぎないのではと思ったものだが、今にして、山口百恵というのは歌の世界を、歌詞を台本として完璧に演じる女優のような存在で、中森明菜というのは「♪言葉じゃなくてソウル(魂)を感じたい」と本人も歌っているように、作詞作曲を超え、自分自身を強烈にぶつけてくるような、異能の表現者であり真のミュージシャンだったのだなと気付く。

いわば百恵は100点を取る優等生で、社会的にも如才なく、浮き草の芸能界をとっとと捨てて専業主婦に。明菜は勉強ができなくても、得意分野では150点でも200点でも力を発揮する。凄い天才がゴロゴロいる海外の音楽にも見劣りしないが、日本の社会という枠の中では巧く立ち回ることができず、「不良・わがまま」と誤解されたり、周囲の人物から利用されたり裏切られたりして悪循環にはまる。

都立高から大学を経ず役人企業NTTに就職した私は、ピンク・フロイド、XTC、ディペッシュ・モード、ザ・スミスといった、音楽好きの大卒サラリーマンが好むような音楽を優先し、中森明菜やR&B、ヒップホップ、レゲエなどを偏見とまではいかないくても二の次にしていたが、精神科入院を経て無職になり結婚もできず、ドロップアウトして音楽に浸りながら言いたいことを言っているいま、明菜の音楽をソウルメイトのように近しく感じるのだ。

社会からはじき出されるが、音楽からは選ばれるような宿命。きょう7月13日は彼女の誕生日なのだとか。私も昭和40年の生まれ。8月には5年ぶりの新曲を収めた2組のベスト盤がリリースされると聞く。前途に幸多からんことを–



少女A (1982)
セカンド・ラブ (1982)
北ウイング (1984)
飾りじゃないのよ涙は (1984)
ミ・アモーレ(Meu amor e・・・) (1985)
SAND BEIGE-砂漠へ- (1985)


DESIRE-情熱- (1986)
Fin (1986)
難破船 (1987)


Fire Starter (1988)
TATTOO (1988)


Heartbreak (1988)


LIAR (1989)


月華 (1994)


I LOVE YOU (2009)
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Top 20 Hits of 12-Jul-2014

2014-07-12 17:42:41 | Weekly Top 15
1. ← 2. 3 "All Under One Roof Raving" Jamie xx (2014 - Single)
2. ← 3. 5 "Serious Business" United Nations (2014 - The Next Four Years)
3. ← 1. 4 "Murmurs" Hundred Waters (2014 - The Moon Rang Like a Bell)
4. ← 6. 3 "Two Weeks" FKA twigs (2014 - LP1)
5. ← 4. 5 "Miss Teen Massachusetts" SKATERS (2014 - Manhattan)
6. ← 5. 4 "Brill Bruisers" The New Pornographers (2014 - Brill Bruisers)
7. ← 8. 3 "Action Cat" Gerard Way (2014 - Single)
8. ← 13. 2 "Byebye, Big Ocean (The End)" A Sunny Say in Glasgow (2014 - Sea When Absent)



9. NEW 1 "Stolen Dance" Milky Chance (2013 - Sadnecessary)
10. ← 9. 6 "Almost Home (feat. Damien Jurado)" Moby (2013 - Innocents)
11. ← 10. 5 "Black and White" Parquet Courts (2014 - Sunbathing Animal)
12. ← 16. 3 "Speculative" Heatsick (2013 - Re-Engineering)
13. ← 18. 2 "Friday Fish Fry" Kelis (2014 - Food)
14. ← 7. 7 "Love of Mine" Nickel Creek (2014 - A Dotted Line)
15. ← 17. 2 "Hotel" The Antlers (2014 - Familiars)
16. ← 11. 7 "Down from the Rafters" Hundred Waters (2014 - The Moon Rang Like a Bell)
17. ← 14. 5 "Bloodlines" Mimicking Birds (2014 - EONS)
18. ← 19. 2 "Bad Self Portraits" Lake Street Dive (2014 - Bad Self Portraits)
19. ← 12. 7 "The Company Man" Lee Bains III & the Glory Fires (2014 - Dereconstructed)



20. NEW 1 "黒猫メロディ" Boris (2014 - NOISE)
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往年のミニコミ突然変異とデッド・ケネディーズ

2014-07-11 20:56:33 | Bibliomania
きのうの昼ごろ、ツイッターのタイムライン上を毒々しい悪意が渦巻いた。
「坂本龍一が、がんと闘病するにあたり、(脱原発の主張に沿って)放射線治療を拒否した」というデマが、「放射脳」やら「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」やらの反響を呼びながら拡散されたのだ。
坂本龍一ほどの人物が、いくら脱原発だからといって、そのような非理性的な態度をとるとは俄かに信じがたいが、やはりこれは誤報だったとのことで、誤報だと分かったところで、デマに踊らされて彼にバッシングを浴びせた者たちが全てのツイートを撤回し反省するでもなく、これからも韓国・中国や左派・リベラル派のアラ探しをしては敵意を発散するネット民の軽挙妄動が繰り返されるのだろう。
あるいはそうした流れの定着を企てる、安倍内閣周辺の工作員が流したデマなのかも分からない(後注:スポニチの記事が発信源)。








かつて『突然変異』というミニコミ誌があった。1981~82年に青山正明、車田正一、谷地淳平、佐々木正代らの手によって4号まで発行され、東京の大き目の書店で入手することができたのだった。
ロリコンや猟奇的な変態性欲など、当時は他に扱う媒体もなかった題材を取り上げており、高校生の私は3号・4号を買って大いに刺激を受けたものだが、近年になって1号・2号を入手してみると、筒井康隆の盗作を暴いたり、慶応大の教授連で右翼と見なされる者の実名を挙げたり、広範で首尾一貫した編集方針が感じられる。

青山正明という人物はこの後、白夜書房などのロリコン・猟奇雑誌で編集に携わり、90年代には変態性欲から麻薬や武器製造まで反社会的な題材テンコ盛りの『危ない1号』を創刊、「鬼畜系」なる用語でくくられる系統の先駆けとして活躍したが、麻薬不法所持による逮捕や、難病を患ったことなどで精神状態に変調をきたし、2001年6月に首吊り自殺。私が長期入院から一般社会へかりそめの復帰を果たした頃、彼は世を去っていたのか–


Dead Kennedys: Fresh Fruit for Rotting Vegetables: the Early Years
Alex Ogg
PM Press





80年代、レーガン政権下のアメリカで過激なポーズを掲げたパンクバンド、デッド・ケネディーズもまた、多くのフォロワーを生み、明確な流れを形作った点や、アートワークのセンスなど、ミニコミ突然変異に通じるものが感じられるのだが、冒頭のジャケ "In God We Trust, Inc." にみられる、キリスト教と資本主義を重ね合わせて攻撃する姿勢は、ひと味違うかなと。

突然変異の青山氏は、椎名誠が新聞紙上でヒステリックとも思える批判を浴びせてきたのに対し、「われわれは権威の頂点に立つ天皇も、弱者である精薄児も同じレベルでチャカしているわけで、そこには差別意識はないとハッキリ言っておきます。すべてを同等と考える上で、これは一つの試みである筈です。あなたが『良識』を振り回すなら、こちらにもこちらの『良識』があるのです。つまりこちら側から言えば、『良識に歯止めがない』のはあなたの方なのです」と気骨を示しているが、同時に突然変異は、「慶応義塾大学初のキャンパス雑誌を発刊します」として、零細な商店から大企業に至るまで広告を募ったという事実がある。
ミニコミ誌のレベルを超えた広告の量なのだ。

これは、「すべてを同等と考える」としても、資本主義というシステム自体は問わず、その枠の中で趣味や遊びとして追及する姿勢につながり、ひいては現在のネット民の、資本の頂点である政府与党に頼まれもしないのに追従し、デマを拡散したりして、韓国・中国叩きやサヨク叩きに血道を上げるような、自らの手で民主主義をひっくり返す事態を招く、(反体制を貫いたデッド・ケネディーズとの)決定的な違いなのではないだろうか–
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