マガジンひとり

自分なりの記録

29-Sep-2018 Top 20 Songs

2018-09-29 19:36:55 | Weekly Top 15
1. NEW 1 Los Planetas / Islamabad (2017 - Zona temporalmente autónoma)
2. ← 1. 5 Palace Winter / The Accident (2018 - Nowadays)
3. ← 3. 5 Miracle / Light Mind (2018 - The Strife of Love in a Dream)
4. ← 2. 3 Low / Fly (2018 - Double Negative)
5. ← 4. 4 Stephen Malkmus and the Jicks / Kite (2018 - Sparkle Hard)
6. ← 16. 2 Villagers / A Trick of the Light (2018 - The Art of Pretending to Swim)



7. NEW 1 Teleman / Cactus (2018 - Family of Aliens)
8. ← 5. 4 Mothers / PINK (2018 - Render Another Ugly Method)
9. ← 8. 6 Sarah Mary Chadwick / It's Never Ok (2018 - Sugar Still Melts in the Rain)
10. ← 7. 6 Mitski / Nobody (2018 - Be the Cowboy)
11. ← 15. 3 Pápai Joci / Origo (2017 - Single)
12. ← 14. 2 Sarah Davachi / Evensong (2018 - Gave in Rest)
13. ← 6. 6 Ben Howard / Nica Libres at Dusk (2018 - Noonday Dream)
14. ← 18. 2 Charly Bliss / Heaven (2018 - Single)
15. ← 9. 7 Mitski / Two Slow Dancers (2018 - Be the Cowboy)
16. ← 11. 4 John Surman, Nelson Ayres & Rob Waring / Autumn Nocturne (2018 - Invisible Threads)
17. ← 10. 8 Travis Scott / Stop Trying to Be God (2018 - Astroworld)
18. ← 12. 7 Exploded View / Raven Raven (2018 - Obey)



19. NEW 1 Wild Child / Expectations (2018 - Expectations)
20. ← 13. 7 Damien Jurado / The Last Great Washington State (2018 - The Horizon Just Laughed)
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恍惚と不安と中二病

2018-09-27 20:55:48 | Bibliomania
私はいつもYouTubeで不法に聞いているのだが、6月にOAされた有吉弘行さんのラジオ番組で、芸人から占い師に転身した島田秀平という人がゲストに呼ばれ、オカルト嫌いの有吉さんからグウの音も出ないほどやり込められたのだが、島田氏は元々有吉さんを尊敬しているので、そのやり込められようにも味わいのあるたいへん面白い回であった。

オカルトに関し、この回に限らない有吉さんの言い分としては、霊障が~とかいうやつは空襲や原爆でたくさん人が死んだ街とか障りがあり過ぎて見え過ぎて歩けないだろwっていうのと、占星術が頼る「星の動き」なんて偉い天文学者でも分らないのにどうしてお前らみたいなもんが分るんだwっていうのがありますね。

同感である。先日ネットフリックスの『世界の"今"をダイジェスト』という報道シリーズに「地球外生命体」という回を見つけ、見てみたのだが、18分という短さなので、とおりいっぺんの、何ら得るところのないものであった。

NC = N*・⨍P・nHZ・⨍L・⨍I・⨍S

ウェブでは数学記号をうまく表記できないのでアレですが、そも私は高校の数学で落ちこぼれましたが、これはドレイクの方程式と呼ばれ、N*は銀河系にある恒星の数を表し、以下右へいくほど惑星を持つかとか、その惑星に水があるかとか条件が列挙され、右端は「知的生命体に進化しているか」。もっともらしい数式だが、これらは予測・推測に過ぎず、しかも右へいくほど不確かになる。地球にしても人類が文明を築いた期間はほんのわずかだ。途方もなく広く長時間の宇宙で、ほかの知的生命体と交信できる可能性は限りなくゼロに近い。

これまで電波やガスなど、ほかの惑星で生命が繁栄したり文明が築かれたという痕跡は一つも発見されていない。80年代にTVシリーズが作られたカール・セーガン博士の『COSMOS』も、時空の途方もない大きさから、未知との遭遇について悲観的な見方を示した。それだけでなくセーガンは占星術についても厳しく批判している。COSMOSから40年近く経っているのに、ネットフリックスの番組は「実はもう銀河系を支配していて、地球人は幼稚すぎて声をかけるに値しないと思われているのかも」などと根拠ゼロなことを科学者に言わせていて、ひどいなあと—




『意識はいつ生まれるのか』の本では、おびただしい差異と統合こそ意識の正体であるとし、「もし統合される情報に熱があったら、視床・皮質系の温度は、太陽の中心と同じくらいに上昇することだろう。統合情報が仮に光だったら、どんな星よりもまばゆい光を放ったことだろう」とする。いっぽう『世の中ががらりと変わって見える物理の本』では、素粒子レベルのミクロの世界で、相互的な関係性が変化してゆく(多くは熱の移動)ことが時間の正体ではないか、との見解をとる。いっさい変化がなくなれば時間は止まる。整理統合できなくなったとき意識は終る。われわれの脳内では日々、天文学的な営みが行われている。

科学でこれを再現することは不可能であろう。同じく、もし時間旅行だのワープ航法だの、数学的には可能だとなったとしても、状態を確定することさえ難しい素粒子レベルで工学的な厳密さを必要とするから、やはり実現は不可能でしょう。原子炉やアポロ計画とは次元が違う。夢を見るのは勝手だが、われわれは地球にへばりついて生きるしかない。

SF小説・映画で謳っているようなことは、実質的には占星術と大差ないことなのかも分らない。ということは、そうした夢を見せる側には、もっと良くない含みもあるのではないだろうか。たとえば上記の「銀河系を支配」などという言葉は、「地球外生命体」ではなく、人間の欲望を投影した手前味噌な「宇宙人」を作り上げてしまっているといえるだろう。

だいたいラムちゃんでもE.T.でもどうしてそんなに人間と似ていて人間と同じように考えるんだい。人間が地球の生きものの中で自分たちは特別だと思い上がって、自分に似せた偶像を作って崇めているみたいだ。ウルトラ怪獣やシンゴジラはなぜ、よりによって日本を、東京を狙うのか。明治維新以来の日本人の屈託の表れだ。太宰治の引用で有名になった「恍惚と不安」は、もともと19世紀の仏詩人ヴェルレーヌが獄中でカトリック改宗して「神に選ばれた」心の昂りを表しているとのことらしい。収められた詩集には「最後の審判」なる言葉も。有吉さんはヒッチハイク体験から、お腹が減るのは本当に苦しい、二度と嫌だと。大戦後期、餓死・戦病死へと追いやられたたくさんの日本兵にとって、「靖国神社で会える」ことは心の慰めになっただろうか—
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22-Sep-2018 Top 20 Songs

2018-09-22 20:37:15 | Weekly Top 15
1. ← 4. 4 Palace Winter / The Accident (2018 - Nowadays)
2. ← 1. 2 Low / Fly (2018 - Double Negative)
3. ← 7. 4 Miracle / Light Mind (2018 - The Strife of Love in a Dream)
4. ← 3. 3 Stephen Malkmus and the Jicks / Kite (2018 - Sparkle Hard)
5. ← 9. 3 Mothers / PINK (2018 - Render Another Ugly Method)
6. ← 2. 5 Ben Howard / Nica Libres at Dusk (2018 - Noonday Dream)
7. ← 5. 5 Mitski / Nobody (2018 - Be the Cowboy)
8. ← 11. 5 Sarah Mary Chadwick / It's Never Ok (2018 - Sugar Still Melts in the Rain)
9. ← 6. 6 Mitski / Two Slow Dancers (2018 - Be the Cowboy)
10. ← 10. 7 Travis Scott / Stop Trying to Be God (2018 - Astroworld)
11. ← 17. 3 John Surman, Nelson Ayres & Rob Waring / Autumn Nocturne (2018 - Invisible Threads)
12. ← 8. 6 Exploded View / Raven Raven (2018 - Obey)
13. ← 13. 6 Damien Jurado / The Last Great Washington State (2018 - The Horizon Just Laughed)



14. NEW 1 Sarah Davachi / Evensong (2018 - Gave in Rest)
15. ← 19. 2 Pápai Joci / Origo (2017 - Single)



16. NEW 1 Villagers / A Trick of the Light (2018 - The Art of Pretending to Swim)
17. ← 12. 7 Lolina / The River (2018 - The Smoke)



18. NEW 1 Charly Bliss / Heaven (2018 - Single)
19. ← 16. 5 Sarah Blasko / A Shot (2018 - Depth of Field)
20. ← 14. 8 Park Jiha / All Souls' Day (2018 - Communion)
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娯楽の記号

2018-09-21 19:07:16 | マンガ
いま読んでいるビッグデータの本の著者は米国の数学者で、金融工学・リスク分析・eコマースを専門とする。金融とハイテクに象徴される、米国の資本主義の最先端にいる人物なのだが、AI・ビッグデータは人間を幸せにしないという見地で綴られている。いかに膨大なデータであろうと、いま現在の鏡に過ぎず、データに将来を創造する力はない。消費履歴や行動範囲・交友関係などが蓄積されても、一人一人の顔やポテンシャルは分らない。1円でも多く儲けたい、できれば税金も払いたくない企業としては、金持ちには高級リゾートや生涯学習や金融商品を、貧乏人にはジャンクフードやギャンブルや高利貸しを紹介する。格差はますます開き、医療費など社会保障は膨れ上がる。

本の中では、大学の格付け、就職活動、クレジットスコア(クレヒス)、ソーシャルメディアを通じたフェイクニュースの拡散などにより、人間が数値として仕分けされ、ハイテク企業や既存の富裕層の肥やしとなる様子がこれでもかと描かれる—




前回の読書メーターまとめ記事の中で高橋留美子さんの初期短篇集を扱ったのですが、彼女のギャグ短篇が意外なほど面白くなかった理由として、同じ時代には先鋭的に映っても、基本保守的な娯楽なので、うる星やつらのような強力なキャラがいないことから保守性・凡庸さだけが際立ってしまう。

地球侵略を賭けた鬼ごっこの相手として諸星あたるを指名し、負けたけど「結婚してやるっちゃ」と言って押しかけ女房となるラムちゃんの引きはものすごいものがある。あたるもまた、好色・乱倫・無責任を絵に描いたようなキャラで、うるせいやつらというタイトルどおり、彼とラムちゃんを中心にもののけや宇宙人などさまざまなキャラが集まってくる様子は爆発的な面白さだ。




高校の級友で、いまも親交のある釘宮くんが『麻雀放浪記』の文庫本を学校で読んでいて、当時はヘェ~としか思わなかったが、阿佐田哲也(色川武大)さんといえばひとかどの人物ですから、懐かしさもあって入手してみると、やはり読ませますね。ギャンブルのイロハが分らなくても引き込まれる。

最初はチンチロリンのサイコロ賭博だ。偶然性が支配する。主人公はもっと複雑なルールで、読みや駆け引きなど技量を磨きたいと麻雀の道へ。背景として敗戦直後のため、国土は焼け、軍人や政治家の名誉は地に堕ち、ハイパーインフレや闇市など、政府や警察の統制がなくなったなかバクチといえど腕一本で生きてやるというアナーキーな自由さがある。イカサマや暴力沙汰も避けられないが、何が起っても本当の自己責任だ。

画家フランシス・ベーコンが、決まりきった日常より何が起るか分らないギャンブルの偶然性こそ本当の贅沢だということを言っていたのも、これに近い人生観だといえよう。最初の命題「ビッグデータは人を幸せにしない」に戻ります。諸星あたるには不都合なことも起る。「アホかいっ!」と突っ込んでくれる人がいる。イケメン(レイ)や金持ち(面堂)より庶民のあたるが選ばれたというロマンもある。ソシャゲーは虚無である。記号でしかない。


Go @Go_8yo 9月20日
お前たちは成長した担当アイドルに訴訟を起こされる運命なんだよ

訴訟は起されないと思うが、ソシャゲーがあなたをチヤホヤしてくれるのは、企業がユーザーの時間とお金を奪って儲けに換えるためだ。そんな時間が贅沢な筈がない。生きながら、AI・ビッグデータに葬られ—


先頭画像:田村信「ゴエモンろっく」1977
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1965 — 50 Best Songs

2018-09-18 19:09:20 | Year End Charts
50) The Ventures / Diamond Head
49) The Rolling Stones / The Last Time
48) The Yardbirds / For Your Love
47) The Temptations / Since I Lost My Baby



46) 和田弘とマヒナスターズ, 田代美代子 / 愛して愛して愛しちゃったのよ
45) The Seekers / The Carnival Is Over
44) Tom Jones / It's Not Unusual
43) Shirley Bassey / Goldfinger (1964)
42) The Kinks / Set Me Free
41) Little Anthony & the Imperials / Hurt so Bad
40) The Rolling Stones / Get Off of My Cloud
39) Herb Alpert & the Tijuana Brass / A Taste of Honey
38) The McCoys / Hang On Sloopy
37) Jay & the Americans / Cara Mia
36) The Beau Brummels / Laugh Laugh



35) Del Shannon / Keep Searchin' (We'll Follow the Sun) (1964)
34) The Ramsey Lewis Trio / The 'In' Crowd
33) The Animals / It's My Life
32) Sam Cooke / Shake
31) The Kinks / Tired of Waiting for You
30) The Beach Boys / Help Me, Rhonda
29) The Animals / Don't Let Me Be Misunderstood
28) The Four Tops / I Can't Help Myself (Sugar Pie, Hobey Bunch)



27) Bob Dylan / Positively 4th Street
26) James Brown / I Got You (I Feel Good)
25) The Beach Boys / California Girls
24) The Byrds / Mr. Tambourine Man
23) The Lovin' Spoonful / Do You Believe in Magic
22) Jackie DeShannon / What the World Needs Now is Love
21) James Brown / Papa's Got a Brand New Bag, Pt. 1
20) Smokey Robinson and the Miracles / The Tracks of My Tears
19) The Byrds / Turn! Turn! Turn! (to Everything There Is a Season)
18) Horst Jankowski & His Orchestra / A Walk in the Black Forest
17) Otis Redding / I've Been Loving You Too Long (to Stop Now)
16) The Moody Blues / Go Now! (1964)



15) Petula Clark / Downtown (1964)
14) The Beatles / Ticket to Ride
13) The Kinks / Till the End of the Day
12) The Beatles / Help!
11) The Supremes / Stop! in the Name of Love



10) Wilson Pickett / In the Midnight Hour
9) The Righteous Brothers / You've Lost That Lovin' Feelin' (1964)
8) Simon & Garfunkel / The Sound of Silence
7) The Beatles / Yesterday
6) The Impressions / People Get Ready
5) The Temptations / My Girl (1964)
4) The Who / My Generation
3) The Rolling Stones / (I Can't Get No) Satisfaction
2) Sam Cooke / A Change Is Gonna Come
1) Bob Dylan / Like a Rolling Stone
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読書メーター #10 — 意識はいつ生まれるのか、ほか

2018-09-16 19:55:20 | 読書
いかにも「かわいいでしょ」といわんばかりの動物の画像・映像がツイッターを流れてくると顔をしかめる、心の冷たい、ペットを飼って世話をするなど想像もつかない私ではあるが、先日流れてきた2つの映像には考えさせられた。まず猫。飼い主が部屋へ入るとき、何かをひょいっとまたぐような動作をする。何もないのだが。すると後に続く猫は、不審そうに探るような様子で、結局は飼い主と同じくジャンプして部屋に入るのである。

もう一つは犬だ。肉のたるんとした犬種を模して作られたケーキ?を、人がその頭部をナイフでこそげ取るようにして皿に取り分ける。飼い犬らしき犬が、目を見開き、本当にびっくりしたような表情でそれを見ている。猫のほうはともかく、犬の飼い主は、同族の首を切って殺したというように誤解されて懇切に釈明することもできないで恐ろしくないのかなと。

これらから分ることは、犬や猫には高度な認識能力があり、共感や恐怖、喜びや悲しみ、人とは異なるにしても心の動きが確かにあるということです。いっぽう、私は3万曲近くの音楽をiTunesで管理し、それが音楽を管理する最終解決だと見込んでいるので、iTunesを開いたり閉じたり、さまざまな手続きもソッと慎重に行う。何かの弾みでデータが壊れたりしないかと。でもそれは、音楽の複製物をまるで人格のように見なして畏れる迷信に近い。ただのデータに過ぎないから、もしパソコンが物理的に壊れなければ、閉じてから次に開くまで1万年かかったとしてもデータの内容は変らないだろう。

生命はまことに驚異である。『世の中ががらりと変わって見える物理の本』『意識はいつ生まれるのか』の2冊は、あらためて人生のかけがえのなさを教えてくれた。大自然や人の歴史・文化をいとおしみ、一瞬一瞬を丁寧に燃やして生きてゆきたい—



オカルトの帝国―1970年代の日本を読む
一柳 廣孝
青弓社

一柳廣孝/オカルトの帝国―1970年代の日本を読む/青弓社2006
ドラえもんのひみつ道具って科学じゃないですよね。絶対不可能なことだらけ。魔法あるいは呪術である。当初は不人気な漫画だったが、やがて国民的アニメに。70年代、広告や金銭の欲望、性欲・物欲に呑みこまれ、遂にキリスト教的な人道主義を内面化することのなかった日本人が、文明と土俗、啓蒙と集団催眠に引き裂かれつつ、イイとこ取りして消費し尽くすのが、UFO・超能力・霊魂・ノストラダムス・日本沈没・アトランティス大陸などの流行現象だったのでは。実用書や宗教書が有吉佐和子・司馬遼太郎らの小説と競うベストセラー表にもその趣き


麻原彰晃の誕生 (文春新書)
高山 文彦
文藝春秋

高山文彦/麻原彰晃の誕生/文春新書2006
父と長兄の意向で盲学校に入れられたことを最初のきっかけに、70年代・田中角栄の金権政治や列島改造、メディアを通じてオカルトブームが沸き起こったことなどの影響から、松本智津夫の権力欲とオウム教団の拡大・暴走は決定づけられた。ヨガ修行やシャクティーパット等の儀式、空中浮揚(そのオカルト雑誌での宣伝)、ハルマゲドン思想、宗教法人化と土地取得・サティアン建設。すべて既に出回っていた事象の寄せ集めながら、現状に飽き足りない若者を吸い寄せ、彼らは欲望の怪物・麻原彰晃の手足となって恐ろしい犯罪の数々を実行したのである


るーみっく・わーるど 2 (少年サンデーブックス)
高橋 留美子
小学館

高橋留美子/るーみっく・わーるど2/少年サンデーブックス1984
期待だけ膨らんでいた初見の「勝手なやつら」「戦国生徒会」が、多数派に向けた保守的な娯楽の感じ(小池一夫譲り?)でぜんぜん面白くない。まあ俺も『うる星やつら』を知った頃はベストテンとか欽ドンとか見てたし。またUFO・タイムトラベル・超能力ネタが多いことも、自由に伴う責任を回避する新自由主義の隆盛やオウム真理教事件など、70~80年代から空気が醸成され、後戻りの利かない、時代の必然であったと暗に示すような


本当に住んで幸せな街~全国「官能都市」ランキング~ (光文社新書)
島原 万丈,HOME’S総研
光文社

島原万丈+Home's総研/本当に住んで幸せな街 全国「官能都市」ランキング/光文社新書2016
ゴミ新書。「コンサルタント」なる人種がいる。スルガ銀行やかぼちゃの馬車を主犯として炎上中の不動産投資の問題でも有象無象が暗躍しているようだ。銀行・マスコミ・電通・リクルート、そういう奴らだけは層が厚いね。文化は薄っぺらだ。何もない。インバウンドの中国人などもやがて飽きるのでは。OECD諸国の中で、人口が多い国としては圧倒的に学力優秀。なのになぜ音楽や映画、都市景観、これほど悲惨なのか。コンサル人種は美辞麗句を連ね、悪い面にはいっさい触れず、お金をむしり取ってゆく。役人栄えて国滅ぶ、を活字化したゴミ新書


リーマン・ショック・コンフィデンシャル(上) (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
Andrew Ross Sorkin,加賀山 卓朗
早川書房

A・R・ソーキン/リーマンショックコンフィデンシャル・上/ハヤカワノンフィクション文庫2014、原著2009
ナニワ金融道の最終エピソード(以降の話は俺はナニ金と認めない)船舶詐欺編に裏切平基(うらぎりへいき)なる人物が登場する。「(裏切は)店子のくせに大家のワシをハメよった」。そりゃそーだ。家賃を払わされることは憎しみ・怨恨以外の何ものでもない。なのでお金を扱う人びとは、資本主義が人間性を荒廃させる事情を折り込んでいなければならない筈だが、銀行・証券・保険、どうせ他人の金だとリスクを忘れて投機に耽る。「流動性の異常の最たる例は、サブプライム住宅ローン市場だった。(下巻へ続く)


リーマン・ショック・コンフィデンシャル(下) (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
Andrew Ross Sorkin,加賀山 卓朗
早川書房

A・R・ソーキン/リーマンショックコンフィデンシャル・下/ハヤカワノンフィクション文庫2014、原著2009
(上巻から続く)住宅バブルのさなか、銀行は点線の上にサインができる人間なら、誰にでも喜んで住宅ローンを提供した。(中略)普通の人びとが投機家となって家を転売し、SUVやモーターボートを買った」。本書に登場するような肉食系の金融マンがデリバティブのような複雑な金融商品としてリスクをばらまき、ひとたび信用不安が起ると売りが売りを呼び、損失を確定することさえままならない「流動性の罠」。リーマンBros破綻、AIG国有化をはじめ100年に一度と呼ばれる金融危機が世界を覆った…Σ(°Д°;)


シャドウ・ワーク―生活のあり方を問う (岩波現代文庫)
Ivan Illich,玉野井 芳郎,栗原 彬
岩波書店

イヴァン・イリイチ/シャドウ・ワーク―生活のあり方を問う/岩波現代文庫2006、原著1981
誰かが「革命したいしマルクスでも読もうかなあとチラッと見たところ労働者が労働した分だけ価値が生まれるみたいな雑すぎる話が始まった」とツイート。産業革命以降、賃労働が錬金術のようにもてはやされる一方それを補完する家事や家庭内の育児・介護は影の仕事として不可視化され、人は経済の部品となり主体性を奪われたというのが本書の主旨。そう仕向けるのは「学校・交通・医療」であるとも。といって著者の主張するヴァナキュラーな領域=自立自存しうる地域経済というのも、巨大で複雑な現代社会において実効性に欠けるのではという疑問が


未来を読む AIと格差は世界を滅ぼすか (PHP新書)
大野 和基
PHP研究所

大野和基・編/未来を読む AIと格差は世界を滅ぼすか/PHP新書2018
『サピエンス全史』のYNハラリ氏「お金や国家や人権など虚構を信じる能力が人類をここまで導いたが、テクノロジーの急速な進展により人びとが(AIに取って代わられるなど)不安を覚えポピュリズムが台頭」。『経済成長という呪い』のDコーエン氏「人が不老不死になることはないし、人対人の仕事は消えないが、テクノロジーを操る側との格差拡大は不可避」。これらは比較的冷静ながら、他の論者には「宇宙の資源」やら「無機生命体の増殖」やらコストを無視した空論も交じる。それこそ東京五輪みたく虚構を信じさせてタダで人を使った方が合理的


VRは脳をどう変えるか? 仮想現実の心理学
Jeremy Bailenson,倉田 幸信
文藝春秋

ジェレミー・ベイレンソン/VRは脳をどう変えるか? 仮想現実の心理学/文藝春秋2018、原著2018
ドワンゴ川上が宮崎駿氏に見せたところ「生命への侮辱」だとして怒られた、痛みを感じない生命体のCG。本書の著者はもちろん川上などよりは広い視野を持つ知性的な人物だが、読み進めるうち、考え方としては近いのかなと。生命の歴史への軽視と、技術力への過信。現状のVRは視覚の焦点を近くに固定せざるをえず心身を極度に疲労させるような不完全な技術だが、人の心理面に与える影響は既存メディアを大きく上回る。フェイスブックなどの悪徳企業がVR技術によりユーザーを洗脳して囲い込み、人生の物資化に拍車が掛からないか懸念される


意識はいつ生まれるのか――脳の謎に挑む統合情報理論
花本 知子
亜紀書房

J・トノーニ&M・マッスィミーニ/意識はいつ生まれるのか―脳の謎に挑む統合情報理論/亜紀書房2015、原著2013
「脳は本当に特別な存在だ。(中略)もし統合される情報に熱があったら、視床・皮質系の温度は、太陽の中心と同じくらいに上昇することだろう」。おびただしい差異と統合こそ意識の正体であると著者。睡眠して夢をみている脳を摘出し、機械につなげて生かせば、夢をみ続けるであろうが、脳内の情報をそっくり機械に移したとすれば、夢は終り、意識は永遠に蘇らないだろう。膨大な差異と統合、そのミクロ的な変化の過程こそ意識であり、人工的に再現することは今後とも不可能に違いない。生命の歴史が育んだ奇跡。誠実な語り口を伝える翻訳も見事です
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15-Sep-2018 Top 20 Songs

2018-09-15 20:14:57 | Weekly Top 15
1. NEW 1 Low / Fly (2018 - Double Negative)
2. ← 1. 4 Ben Howard / Nica Libres at Dusk (2018 - Noonday Dream)
3. ← 18. 2 Stephen Malkmus and the Jicks / Kite (2018 - Sparkle Hard)
4. ← 7. 3 Palace Winter / The Accident (2018 - Nowadays)
5. ← 2. 4 Mitski / Nobody (2018 - Be the Cowboy)
6. ← 3. 5 Mitski / Two Slow Dancers (2018 - Be the Cowboy)
7. ← 13. 3 Miracle / Light Mind (2018 - The Strife of Love in a Dream)
8. ← 4. 5 Exploded View / Raven Raven (2018 - Obey)
9. ← 16. 2 Mothers / PINK (2018 - Render Another Ugly Method)
10. ← 5. 6 Travis Scott / Stop Trying to Be God (2018 - Astroworld)
11. ← 9. 4 Sarah Mary Chadwick / It's Never Ok (2018 - Sugar Still Melts in the Rain)
12. ← 8. 6 Lolina / The River (2018 - The Smoke)
13. ← 10. 5 Damien Jurado / The Last Great Washington State (2018 - The Horizon Just Laughed)
14. ← 6. 7 Park Jiha / All Souls' Day (2018 - Communion)
15. ← 11. 7 Vein / virus://vibrance (2018 - errorzone)
16. ← 14. 4 Sarah Blasko / A Shot (2018 - Depth of Field)
17. ← 20. 2 John Surman, Nelson Ayres & Rob Waring / Autumn Nocturne (2018 - Invisible Threads)
18. ← 15. 2 Spiritualized / A Perfect Miracle (2018 - And Nothing Hurt)



19. NEW 1 Pápai Joci / Origo (2017 - Single)
20. ← 12. 7 The Voidz / Pointlessness (2018 - Virtue)
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8-Sep-2018 Top 20 Songs

2018-09-08 19:36:57 | Weekly Top 15
1. ← 1. 3 Ben Howard / Nica Libres at Dusk (2018 - Noonday Dream)
2. ← 2. 3 Mitski / Nobody (2018 - Be the Cowboy)
3. ← 4. 4 Mitski / Two Slow Dancers (2018 - Be the Cowboy)
4. ← 3. 4 Exploded View / Raven Raven (2018 - Obey)
5. ← 5. 5 Travis Scott / Stop Trying to Be God (2018 - Astroworld)
6. ← 6. 6 Park Jiha / All Souls' Day (2018 - Communion)
7. ← 12. 2 Palace Winter / The Accident (2018 - Nowadays)
8. ← 7. 5 Lolina / The River (2018 - The Smoke)
9. ← 10. 3 Sarah Mary Chadwick / It's Never Ok (2018 - Sugar Still Melts in the Rain)
10. ← 13. 4 Damien Jurado / The Last Great Washington State (2018 - The Horizon Just Laughed)
11. ← 9. 6 Vein / virus://vibrance (2018 - errorzone)
12. ← 8. 6 The Voidz / Pointlessness (2018 - Virtue)
13. ← 18. 2 Miracle / Light Mind (2018 - The Strife of Love in a Dream)
14. ← 15. 3 Sarah Blasko / A Shot (2018 - Depth of Field)



15. NEW 1 Spiritualized / A Perfect Miracle (2018 - And Nothing Hurt)



16. NEW 1 Mothers / PINK (2018 - Render Another Ugly Method)
17. ← 14. 7 Yves Tumor / Noid (2018 - Single)



18. NEW 1 Stephen Malkmus and the Jicks / Kite (2018 - Sparkle Hard)
19. ← 11. 8 The Internet / Roll (Burbank Funk) (2018 - Hive Mind)



20. NEW 1 John Surman, Nelson Ayres & Rob Waring / Autumn Nocturne (2018 - Invisible Threads)
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1-Sep-2018 Top 20 Songs

2018-09-01 19:57:09 | Weekly Top 15
1. ← 3. 2 Ben Howard / Nica Libres at Dusk (2018 - Noonday Dream)
2. ← 7. 2 Mitski / Nobody (2018 - Be the Cowboy)
3. ← 1. 3 Exploded View / Raven Raven (2018 - Obey)
4. ← 2. 3 Mitski / Two Slow Dancers (2018 - Be the Cowboy)
5. ← 6. 4 Travis Scott / Stop Trying to Be God (2018 - Astroworld)
6. ← 5. 5 Park Jiha / All Souls' Day (2018 - Communion)
7. ← 4. 4 Lolina / The River (2018 - The Smoke)
8. ← 9. 5 The Voidz / Pointlessness (2018 - Virtue)
9. ← 10. 5 Vein / virus://vibrance (2018 - errorzone)
10. ← 14. 2 Sarah Mary Chadwick / It's Never Ok (2018 - Sugar Still Melts in the Rain)
11. ← 8. 7 The Internet / Roll (Burbank Funk) (2018 - Hive Mind)



12. NEW 1 Palace Winter / The Accident (2018 - Nowadays)
13. ← 17. 3 Damien Jurado / The Last Great Washington State (2018 - The Horizon Just Laughed)
14. ← 12. 6 Yves Tumor / Noid (2018 - Single)
15. ← 18. 2 Sarah Blasko / A Shot (2018 - Depth of Field)
16. ← 11. 8 Deafheaven / Canary Yellow (2018 - Ordinary Corrupt Human Love)
17. ← 13. 7 Meg Myers / Numb (2018 - Take Me to the Disco)



18. NEW 1 Miracle / Light Mind (2018 - The Strife of Love in a Dream)
19. ← 16. 6 SOPHIE / Is It Cold in the Water? (2018 - Oil of Every Pearl's Un-Insides)
20. ← 15. 4 Helena Hauff / Hyper-Intelligent Genetically Enriched Cyborg (2018 - Qualm)
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