マガジンひとり

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巻き添え食ってたまるかよ

『ハードキャンディ』

2006-08-14 22:18:41 | 映画(映画館)

@渋谷・シネマライズ、デイヴィッド・スレイド監督。
日本の“援助交際”“オヤジ狩り”なる言葉にインスパイアされた「赤ずきんが実はオオカミを狙っているとしたら」という発想に基づいて作られたサイコ・スリラー。
32歳の男・ジェフ(パトリック・ウィルソン)が目を覚ますと、自宅のキッチン台の上で手足を縛り付けられ、下半身は裸で股間には氷袋が乗せられていた。
記憶をたどると1時間前、ジェフは出会い系サイトのチャットで知り合った14歳のヘイリーという少女(エレン・ペイジ)と会話を弾ませていたのだった。
ヘイリーは身動きの取れないうえに頭の朦朧としたジェフのことを小児性愛者と決め付け、否定する彼に去勢手術を開始しようとする…

見終わったバカップルが「全然面白くなかったね」とゆーことで意見の一致を見ていたが、あんたらの見るような映画じゃないよ、バカップルは同じ館でやってる『ハチミツとクローバー』でも見ていなちゃい!
「すべての既成概念を疑ってかかれ」というロック精神に満ちあふれた、なかなかの佳作ではないでしょうか。
少女にしか欲情できないという、山本圭●氏にも見てほしいですね…なーんてのんきな話ではなくて、臆面もなくエロネタを開陳しているオラ自身にもグッサリ突き刺さってくる内容である。
きのう昼間、ココリコミラクルタイプが嫌いで『東京タワー』も読んでいないという伊集院光さんのラジオに、ゲストとしてリリー・フランキー氏が登場、リリー氏は昼間っから「オナニー、オナニー」を連発して「ボクは伊集院さん側の人間ですよ」とアピールしていた。
もう昼間のラジオで(竹内香苗アナを目の前にして)堂々と下ネタができる時点で、リリー・フランキーは伊集院光側の人間ではない、伊集院は伊集院でも伊集院静側の人間であろう。
伊集院光さんはテレビでの自分の言動を後から思い返してクヨクヨ悩むことが多いという、それは人間として非常に大切な「恥を知っている」ということなんですね、もちろん彼は深夜ラジオでしか下ネタを追求しはしない。
それに引きかえ、オラのマンガやフィギュアにおけるエロネタに頼り切った状態はどうなんだろうか。
中村うさぎ先生は「男は女に“かわいい存在=自分より下の存在”でいてほしいのだ」と発言していたが、確かにジェンダーとゆーかセックスそのものが暴力性や不平等の問題を常にはらんでいるのである。
肉体的にも男性が凸で女性が凹だ。女性は毎月の生理によって否応なく出産する性であることを確認させられ、生理が上がると「賞味期限切れ」としてあつかわれる。
そして女性はなかなか社会的な場で下ネタを披露することはできない、披露するとうさぎ先生や杉本彩のように、男はドン引きになってしまう…

かといってエロネタをやめるのかと言われても「エロを隠蔽した自分」なんて人格を偽っているようなもんだし。
「シロート童貞である」ことを条件として、これからも許ちてくだちゃい…
コメント
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