エルヴィス・コステロさんが推奨するアルバム500作品の中に、デューク・エリントンの24枚組ボックスセットやら、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲全集やらが500分の1として選ばれてるのも反則なんですけどね。ここにも反則がちらほら。
何十巻にもおよぶ『サザエさん』や『植草甚一スクラップブック』が100分の1として入っている。文春の女性誌CREAの1993年11月号で組まれた「本のほんもの」という特集で、当時38才の群ようこが選んだ100冊。「あくまでも、今の私にとっての価値を基準にして、青春の思い出的な本はカットし、これからも再読、三読しそうな本を選びました。ただ『放浪記』だけは例外で、今後通読することはないかもしれない、今の私を揺り動かすものはもうないが、小学4年で初めて買った“大人の本”として特別な存在で、この本とともに育ってきたといってもいいくらい」なんだそうだ。
本好きだった故・母ちゃんの勧めで、この人のエッセイ本を読み始めて、最初の『別人「群ようこ」のできるまで』が面白かったので、けっこう10冊以上は読んだと思う。どれをとってもほとんど一緒なんだけどね。わりとマシだと思って残しておいた『アメリカ居すわり一人旅』や『鞄に本だけつめこんで』を、今になってパラパラと見てみると、文章の平凡なこと、それ以上に世界観が小さくて幼いことに驚く。捨てよう。
「先生と 呼ばれるほどの 馬鹿でなし」とはよく言ったもので、群ようこみたいなものが作家先生として人さまに著書を購読させることができるのは、消費意欲の旺盛なわれわれ世代より10年ほど早く生まれたからということに尽きるのでわ。というか、マスコミってのは、その種の人しかいない気もするんだけど…。
とわいえ、仕事として売文業をやるのは別として、本来「読書家」にはプロもアマチュアもないはずだ。たくさん本を読んで中でも感動した本を選ぶということであれば、いわゆる知識人とかより彼女から学べることもある。興味がある。いずれオラも、音楽だけじゃなく、100冊とか100映画とかお目にかける機会もあるかもしれない。
でもさあ、このリストの最後に載った10冊が、彼女にとって最重要な、最初に選んだ10冊とのことなんですが、その直前に『安南の王子』所収ってことで「千鶴」なる短編小説が選ばれてるでしょう。この集英社文庫は、CREA誌が特集を組んだのとほぼ同じ時期の発売で、巻末に群ようこも短文を寄せてるらしいのよ。なんか、ずるいよな。
小西康陽なんかも200アルバムを選ぶのにおいてレコード会社と組んだりして、小ずるいことやってるみたいだけど、大好きな本とか音楽を選んだり順位付けすることに商売をからませるってのは、なんとなく不潔な感じを受けます。そこはやはりコステロさんみたく、商売っ気抜きでやっていただきたいものだが、マスコミ人種に言ってもカエルの面にしょんべんでしょか。
◆群ようこ、人生38年で感動した本100冊全公開─CREA1993年11月号
1. 富士日記(上・中・下)/武田百合子(中公文庫)
2. 海の百合/ピエール・ド・マンディアルグ(河出書房新社)
3. 昭和幻燈館/久世光彦(中公文庫)
4. 一色一生/志村ふくみ(文春文庫)
5. つるつる対談 多型倒錯/上野千鶴子×宮迫千鶴(創元社)
6. やし酒のみ/エイモス・チュツオーラ(晶文社)
7. 女二人のニューギニア/有吉佐和子(朝日文庫)
8. 怪しい来客簿/色川武大(文春文庫)
9. 性的人間/大江健三郎(新潮文庫)
10. 檸檬/梶井基次郎(新潮文庫)
11. あなたに似た人/ロアルド・ダール(ハヤカワ文庫)
12. だれも知らない小さな国/佐藤さとる(講談社文庫)
13. 仮面の告白/三島由紀夫(新潮文庫)
14. 愛より速く/斎藤綾子(思想の科学社)
15. ベッドタイム アイズ/山田詠美(河出文庫)
16. 花埋み/渡辺淳一(新潮文庫)
17. 別れを告げに来た男/ブライアン・フリーマントル(新潮文庫)
18. キャンディ/テリィ・サザーン(角川文庫・品切)
19. プライベート・ゲイ・ライフ/伏見憲明(学陽書房)
20. フリークス/レスリー・フィードラー(青土社)
21. 父の詫び状/向田邦子(文春文庫)
22. 無名仮名人名簿/向田邦子(文春文庫)
23. 霊長類ヒト科動物図鑑/向田邦子(文春文庫)
24. ゼルダ/ナンシー・ミルフォード(新潮社)
25. 淋しいアメリカ人/桐島洋子(文春文庫)
26. 馬鹿について/ホルスト・ガイヤー(創元社)
27. 衣裳を垂れて天下治まる/草森紳一(駸々堂出版・絶版)
28. 旅嫌い/草森紳一(マルジュ社)
29. セックス神話解体新書/小倉千加子(学陽書房)
30. 辻まことの世界/辻まこと(みすず書房)
31. 百年の孤独/ガルシア・マルケス(新潮社)
32. 詩人の食卓/高橋睦郎、画:金子國義(平凡社)
33. 詩人の買物帖/高橋睦郎、画:金子國義(平凡社)
34. ビッグ・ブロンド(and Other stories所収)/ドロシー・パーカー(文藝春秋)
35. 田紳有楽/藤枝静男(講談社文芸文庫)
36. アナイス・ニンの日記/アナイス・ニン(ちくま文庫)
37. もうひとつの国/ジェイムズ・ボールドウィン(新潮文庫・品切)
38. ジョージア・オキーフ/ローリー・ライル(PARCO出版)
39. フェミニテ/英隆(思索社)
40. 肖像 ニューヨークの女たち/松本路子(冬樹社)
41. 風流江戸雀/杉浦日向子(新潮文庫)
42. 百日紅/杉浦日向子(双葉社)
43. ナニワ金融道(1~)/青木雄二(講談社)
44. つる姫じゃ~っ!/土田よしこ(中央公論社)
45. 日本文化史/家永三郎(岩波新書)
46. 絶対安全剃刀/高野文子(白泉社)
47. 波止場日記/エリック・ホッファー(みすず書房)
48. 天国にいちばん近い島/森村桂(角川文庫)
49. ジョヴァンニの部屋/ジェイムズ・ボールドウィン(白水社)
50. 母の台所娘のキッチン/藤村房子(新潮社・品切)
51. 歩くひとりもの/津野海太郎(思想の科学社)
52. シングル・ライフ/海老坂武(中公文庫)
53. クレーの日記/パウル・クレー(新潮社)
54. 我が老後/佐藤愛子(文藝春秋)
55. 愛子の小さな冒険/佐藤愛子(角川文庫)
56. 堕落論/坂口安吾(角川文庫)
57. ぜんまい屋の葉書/金田理恵(筑摩書房)
58. わが闘争/堤玲子(三一書房)
59. 限りなく透明に近いブルー/村上龍(講談社文庫)
60. 羊をめぐる冒険/村上春樹(講談社文庫)
61. 喜劇新思想大系/山上たつひこ(秋田書店)
62. サザエさん/長谷川町子(姉妹社)
63. いじわるばあさん/長谷川町子(姉妹社)
64. 都風俗化粧伝/佐山半七丸、画図:速水春暁斎(平凡社東洋文庫)
65. ねじ式/つげ義春(小学館文庫)
66. 慈悲心鳥がバサバサと骨の羽を拡げてくる/土方巽、筆録:吉増剛造(書肆山田)
67. 原始、女性は太陽であった/平塚らいてう(大月書店文庫)
68. 茶の本/岡倉覚三(岩波文庫)
69. 愛のゆくえ/リチャード・ブローティガン(新潮文庫)
70. 当世凡人伝/富岡多恵子(講談社文芸文庫)
71. 考現学入門/今和次郎、編:藤森照信(ちくま文庫)
72. へび少女/楳図かずお(秋田書店)
73. 鉄腕アトム/手塚治虫(講談社)
74. 忍者武芸帳/白土三平(小学館文庫)
75. わたしはネコロジスト/吉田ルイ子(ブロンズ新社)
76. 煙突やニワトリ/武田花(筑摩書房)
77. 猫・陽のあたる場所/武田花(現代書館)
78. 愛の生活(金井美恵子全短編1所収)/金井美恵子(日本文芸社)
79. キッチン/吉本ばなな(福武文庫)
80. 風俗研究/バルザック(藤原書店)
81. 流れる/幸田文(新潮文庫)
82. 婉という女/大原富枝(講談社文庫)
83. 恋愛小説の陥穽/三枝和子(青土社)
84. 悪童日記/アゴタ・クリストフ(早川書房)
85. パリ随想(1~3)/湯浅年子(みすず書房)
86. 気象と文化/関口武(東洋経済新報社・品切)
87. 忘れの構造/戸井田道三(ちくま文庫)
88. 日本のたくみ/白洲正子(新潮社・品切)
89. 江戸の想像力/田中優子(ちくま学芸文庫)
90. 千鶴(安南の王子所収)/山川方夫(集英社文庫)
91. 森茉莉全集 全8巻(刊行中・筑摩書房)
92. 植草甚一スクラップブック 全41巻(晶文社)
93. 尾崎翠全集 全1巻(創樹社)
94. 放浪記/林芙美子(新潮文庫)
95. 何が私をこうさせたか/金子ふみ子(筑摩書房)
96. 結婚式のメンバー/カーソン・マッカラーズ(中央公論社・品切)
97. 悲しき酒場の唄/カーソン・マッカラーズ(白水社)
98. 東方綺譚/マルグリット・ユルスナール(白水社)
99. 断腸亭日乗 全7巻/永井荷風(岩波書店)
100. ニューヨークひとりぼっち/松島トモ子(集英社・品切)
何十巻にもおよぶ『サザエさん』や『植草甚一スクラップブック』が100分の1として入っている。文春の女性誌CREAの1993年11月号で組まれた「本のほんもの」という特集で、当時38才の群ようこが選んだ100冊。「あくまでも、今の私にとっての価値を基準にして、青春の思い出的な本はカットし、これからも再読、三読しそうな本を選びました。ただ『放浪記』だけは例外で、今後通読することはないかもしれない、今の私を揺り動かすものはもうないが、小学4年で初めて買った“大人の本”として特別な存在で、この本とともに育ってきたといってもいいくらい」なんだそうだ。
本好きだった故・母ちゃんの勧めで、この人のエッセイ本を読み始めて、最初の『別人「群ようこ」のできるまで』が面白かったので、けっこう10冊以上は読んだと思う。どれをとってもほとんど一緒なんだけどね。わりとマシだと思って残しておいた『アメリカ居すわり一人旅』や『鞄に本だけつめこんで』を、今になってパラパラと見てみると、文章の平凡なこと、それ以上に世界観が小さくて幼いことに驚く。捨てよう。
「先生と 呼ばれるほどの 馬鹿でなし」とはよく言ったもので、群ようこみたいなものが作家先生として人さまに著書を購読させることができるのは、消費意欲の旺盛なわれわれ世代より10年ほど早く生まれたからということに尽きるのでわ。というか、マスコミってのは、その種の人しかいない気もするんだけど…。
とわいえ、仕事として売文業をやるのは別として、本来「読書家」にはプロもアマチュアもないはずだ。たくさん本を読んで中でも感動した本を選ぶということであれば、いわゆる知識人とかより彼女から学べることもある。興味がある。いずれオラも、音楽だけじゃなく、100冊とか100映画とかお目にかける機会もあるかもしれない。
でもさあ、このリストの最後に載った10冊が、彼女にとって最重要な、最初に選んだ10冊とのことなんですが、その直前に『安南の王子』所収ってことで「千鶴」なる短編小説が選ばれてるでしょう。この集英社文庫は、CREA誌が特集を組んだのとほぼ同じ時期の発売で、巻末に群ようこも短文を寄せてるらしいのよ。なんか、ずるいよな。
小西康陽なんかも200アルバムを選ぶのにおいてレコード会社と組んだりして、小ずるいことやってるみたいだけど、大好きな本とか音楽を選んだり順位付けすることに商売をからませるってのは、なんとなく不潔な感じを受けます。そこはやはりコステロさんみたく、商売っ気抜きでやっていただきたいものだが、マスコミ人種に言ってもカエルの面にしょんべんでしょか。
◆群ようこ、人生38年で感動した本100冊全公開─CREA1993年11月号
1. 富士日記(上・中・下)/武田百合子(中公文庫)
2. 海の百合/ピエール・ド・マンディアルグ(河出書房新社)
3. 昭和幻燈館/久世光彦(中公文庫)
4. 一色一生/志村ふくみ(文春文庫)
5. つるつる対談 多型倒錯/上野千鶴子×宮迫千鶴(創元社)
6. やし酒のみ/エイモス・チュツオーラ(晶文社)
7. 女二人のニューギニア/有吉佐和子(朝日文庫)
8. 怪しい来客簿/色川武大(文春文庫)
9. 性的人間/大江健三郎(新潮文庫)
10. 檸檬/梶井基次郎(新潮文庫)
11. あなたに似た人/ロアルド・ダール(ハヤカワ文庫)
12. だれも知らない小さな国/佐藤さとる(講談社文庫)
13. 仮面の告白/三島由紀夫(新潮文庫)
14. 愛より速く/斎藤綾子(思想の科学社)
15. ベッドタイム アイズ/山田詠美(河出文庫)
16. 花埋み/渡辺淳一(新潮文庫)
17. 別れを告げに来た男/ブライアン・フリーマントル(新潮文庫)
18. キャンディ/テリィ・サザーン(角川文庫・品切)
19. プライベート・ゲイ・ライフ/伏見憲明(学陽書房)
20. フリークス/レスリー・フィードラー(青土社)
21. 父の詫び状/向田邦子(文春文庫)
22. 無名仮名人名簿/向田邦子(文春文庫)
23. 霊長類ヒト科動物図鑑/向田邦子(文春文庫)
24. ゼルダ/ナンシー・ミルフォード(新潮社)
25. 淋しいアメリカ人/桐島洋子(文春文庫)
26. 馬鹿について/ホルスト・ガイヤー(創元社)
27. 衣裳を垂れて天下治まる/草森紳一(駸々堂出版・絶版)
28. 旅嫌い/草森紳一(マルジュ社)
29. セックス神話解体新書/小倉千加子(学陽書房)
30. 辻まことの世界/辻まこと(みすず書房)
31. 百年の孤独/ガルシア・マルケス(新潮社)
32. 詩人の食卓/高橋睦郎、画:金子國義(平凡社)
33. 詩人の買物帖/高橋睦郎、画:金子國義(平凡社)
34. ビッグ・ブロンド(and Other stories所収)/ドロシー・パーカー(文藝春秋)
35. 田紳有楽/藤枝静男(講談社文芸文庫)
36. アナイス・ニンの日記/アナイス・ニン(ちくま文庫)
37. もうひとつの国/ジェイムズ・ボールドウィン(新潮文庫・品切)
38. ジョージア・オキーフ/ローリー・ライル(PARCO出版)
39. フェミニテ/英隆(思索社)
40. 肖像 ニューヨークの女たち/松本路子(冬樹社)
41. 風流江戸雀/杉浦日向子(新潮文庫)
42. 百日紅/杉浦日向子(双葉社)
43. ナニワ金融道(1~)/青木雄二(講談社)
44. つる姫じゃ~っ!/土田よしこ(中央公論社)
45. 日本文化史/家永三郎(岩波新書)
46. 絶対安全剃刀/高野文子(白泉社)
47. 波止場日記/エリック・ホッファー(みすず書房)
48. 天国にいちばん近い島/森村桂(角川文庫)
49. ジョヴァンニの部屋/ジェイムズ・ボールドウィン(白水社)
50. 母の台所娘のキッチン/藤村房子(新潮社・品切)
51. 歩くひとりもの/津野海太郎(思想の科学社)
52. シングル・ライフ/海老坂武(中公文庫)
53. クレーの日記/パウル・クレー(新潮社)
54. 我が老後/佐藤愛子(文藝春秋)
55. 愛子の小さな冒険/佐藤愛子(角川文庫)
56. 堕落論/坂口安吾(角川文庫)
57. ぜんまい屋の葉書/金田理恵(筑摩書房)
58. わが闘争/堤玲子(三一書房)
59. 限りなく透明に近いブルー/村上龍(講談社文庫)
60. 羊をめぐる冒険/村上春樹(講談社文庫)
61. 喜劇新思想大系/山上たつひこ(秋田書店)
62. サザエさん/長谷川町子(姉妹社)
63. いじわるばあさん/長谷川町子(姉妹社)
64. 都風俗化粧伝/佐山半七丸、画図:速水春暁斎(平凡社東洋文庫)
65. ねじ式/つげ義春(小学館文庫)
66. 慈悲心鳥がバサバサと骨の羽を拡げてくる/土方巽、筆録:吉増剛造(書肆山田)
67. 原始、女性は太陽であった/平塚らいてう(大月書店文庫)
68. 茶の本/岡倉覚三(岩波文庫)
69. 愛のゆくえ/リチャード・ブローティガン(新潮文庫)
70. 当世凡人伝/富岡多恵子(講談社文芸文庫)
71. 考現学入門/今和次郎、編:藤森照信(ちくま文庫)
72. へび少女/楳図かずお(秋田書店)
73. 鉄腕アトム/手塚治虫(講談社)
74. 忍者武芸帳/白土三平(小学館文庫)
75. わたしはネコロジスト/吉田ルイ子(ブロンズ新社)
76. 煙突やニワトリ/武田花(筑摩書房)
77. 猫・陽のあたる場所/武田花(現代書館)
78. 愛の生活(金井美恵子全短編1所収)/金井美恵子(日本文芸社)
79. キッチン/吉本ばなな(福武文庫)
80. 風俗研究/バルザック(藤原書店)
81. 流れる/幸田文(新潮文庫)
82. 婉という女/大原富枝(講談社文庫)
83. 恋愛小説の陥穽/三枝和子(青土社)
84. 悪童日記/アゴタ・クリストフ(早川書房)
85. パリ随想(1~3)/湯浅年子(みすず書房)
86. 気象と文化/関口武(東洋経済新報社・品切)
87. 忘れの構造/戸井田道三(ちくま文庫)
88. 日本のたくみ/白洲正子(新潮社・品切)
89. 江戸の想像力/田中優子(ちくま学芸文庫)
90. 千鶴(安南の王子所収)/山川方夫(集英社文庫)
91. 森茉莉全集 全8巻(刊行中・筑摩書房)
92. 植草甚一スクラップブック 全41巻(晶文社)
93. 尾崎翠全集 全1巻(創樹社)
94. 放浪記/林芙美子(新潮文庫)
95. 何が私をこうさせたか/金子ふみ子(筑摩書房)
96. 結婚式のメンバー/カーソン・マッカラーズ(中央公論社・品切)
97. 悲しき酒場の唄/カーソン・マッカラーズ(白水社)
98. 東方綺譚/マルグリット・ユルスナール(白水社)
99. 断腸亭日乗 全7巻/永井荷風(岩波書店)
100. ニューヨークひとりぼっち/松島トモ子(集英社・品切)