マガジンひとり

オリンピック? 統一教会? ジャニーズ事務所?
巻き添え食ってたまるかよ

31-Aug-2019 Top 20 Hits

2019-08-31 19:16:06 | Weekly Top 15
1. ← 2. 3Big Thief / Not (2019 - Two Hands)
2. ← 3. 2 Lana Del Rey / The Greatest (2019 - Norman Fucking Rockwell)
3. ← 1. 5 Richard Dawson / Jogging (2019 - 2020)
4. ← 4. 5Orville Peck / Hope to Die (2019 - Pony)
5. ← 5. 4 Ava Rocha / Pangeia (2018 - Trança)
6. ← 8. 6Purple Mountains / She's Making Friends, I'm Turning Stranger (2019 - Purple Mountains)
7. ← 9. 4 Sufjan Stevens / With My Whole Heart (2019 - Single)
8. ← 6. 7Alex Cameron / Divorce (2019 - Miami Memory)
9. ← 13. 3 Black Country, New Road / Sunglasses (2019 - Single)
10. ← 11. 3 Bedouine / Echo Park (2019 - Bird Songs of a Killjoy)
11. ← 7. 7Weatherday / My Sputnik Sweetheart (2019 - Come In)
12. ← 18. 2 Bon Iver / Hey, Ma (2019 - i,i)
13. ← 10. 8 Rosalía / Fucking Money Man (Milionària + Dio$ No$ Libre Del Dinero) (2019 - Single)
14. ← 12. 8 Chelsea Wolfe / The Mother Road (2019 - Birth of Violence)
15. ← 20. 2Flying Lotus / Takashi (2019 - Flamagra)
16. ← 17. 3 DIIV / Skin Game (2019 - House of Sugar)



17. NEW 1 Spellling / Under the Sun (2019 - Mazy Fly)
18. ← 15. 6Jenny Hval / Ashes to Ashes (2019 - The Practice of Love)



19. NEW 1 Sistertalk / Vitriol (2019 - Single)



20. NEW 1 Tropical Fuck Storm / Paradise (2019 - Braindrops)
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読書録 #15 — まんが道⑫、ほか

2019-08-29 10:01:26 | 読書
藤子不二雄/まんが道⑫/少年画報社ヒットコミックス1978
藤子Ⓐ先生による自伝的大長篇のうち1977~82年にかけ少年キングに連載された立志編・青雲編19巻の1冊。二人三脚で漫画を志す満賀道雄と才野茂。4巻、富山県の高校を出ていったん就職するも、才野(後のF先生)は出勤初日でやめてしまう。「まんがと関係ない会社でいろんな人たちとうまく付き合っていくことは僕にはできない」。F先生のSF短篇などに漂う俗世間に対するルサンチマンの原点か。いっぽう満賀は地方新聞社で苦労しつつも経験を肥やしにするたくましさがうかがえ、笑ゥせぇるすまん・プロゴルファー猿などビジネス漫画的な要素につながったのかも。満賀も新聞社を辞し9巻結末で2人は上京。ここから白眉の連続。読者を喜ばせるまんがを生み出したい。先輩漫画家や編集者やトキワ荘の同輩と切磋琢磨し、みるみる成長する2人。全ページ栄養満点のビルドゥングスロマンである


けんちん/ゲタバキ団地観覧会/八画出版部2019
下層階に商店やオフィス、上層階に住宅がある「ゲタバキ住宅」のうち住宅部分が昭和30年代後半~40年代に住宅公団によって建てられた高層集合住宅となっているものを「ゲタバキ団地」と呼ぶ。屋上に子ども向けの遊具施設があったり、とくにレアなものでは廃線となったモノレールの駅が設けられていたり、幻想的で郷愁をかき立てる。いまの目からすると庶民的だが、建造当時は流行の最先端だったといい、司馬遼太郎や森光子といった著名人も大阪市のゲタバキ団地に住んでいたとか。耐震性の問題などで今後だんだん姿を消していくとみられ、団地マニアの著者が全国で撮影し、データを添えた本書の資料価値は高い


岡野大嗣/サイレンと犀/書肆侃侃房2014
新鋭短歌シリーズの一つ。いつぞやの、有吉弘行さんが影響を受け、ラジオの投稿コーナーを始めた、その自殺したという歌人に比べ、よりその投稿コーナーに近い軽みがあり、くすりとさせられる。本来、新聞に雑誌にラジオにネットにと、盛んに投稿して世に出た人であるらしい。がしかし、印刷された紙束として必要かというと…。挿絵が楽しいという感想を耳にしたが、私はこういう本の雑誌みたいのは好きでない


幻の名盤解放同盟(根本敬・湯浅学・船橋英雄)/定本ディープ・コリア/青林堂1994
ここに描かれる韓国、ことあるごと「日帝36年」を持ち出し反日・克日を掲げるが、いったん打ち解けると情に篤い、ケンチャナヨ(気にすんな)精神にあふれるイイ顔のオヤジオバハンがたくさんいる観光パラダイス。そしていまも、本書が書かれた80~90年代と同じ調子で韓国を見下す、というか下だと信じていたい日本人が圧倒的多数であり、売国ABE政権の内向きプロパガンダに乗せられていることに暗澹たる思い。「韓国の原発が操業しだした当時の核廃棄物の運搬の仕方が、木製のケースに入れて、トラックで運んだっていう。行先はどこかとんでもない所だろう」。食物の放射能汚染は大丈夫かと韓国から突かれる、汚水ドラム缶の置き場所もなくなりそうな、原発だけでなく一人当りゴミ排出量がダントツ世界一のわが国がよく言うよ。根本敬氏をいわゆる「鬼畜系」に含めるかどうか、さまざまな見解あれど、本書は鬼畜系の代表とされても当然な負の遺産。昭和の成功体験がそのまま呪縛と化し「失われた30年」を招く、鬼畜系の無節操・悪趣味もその一端であったといえよう


上田惣子/マンガ・自営業の老後/文響社2017
17年時点で53歳の本業イラストレーターがエッセイ漫画形式で老後のお金の問題を何名かに取材する。上田さん、頭は悪いが器用。なので(90年代まで右肩上がりだった、雑誌主導の)出版界のニーズに応えてフリーランスで仕事をしてこれた。センスや作家性は皆無。イコール問題意識がないということ。本書の企画が始まるまで国民年金さえ払っていなかったというタワケ者。こんな人が表現・創作の道に携われてしまうことは不幸である。国民・消費者にとって。「自民党さんに任せときゃ間違いない。でも2千万円用意しろとかお役人が言ってるからこれから自分でも備えましょう」的なBAKA向けのBAKA本。最悪


株式会社まごのて・みなみ(漫画おがたちえ)/汚部屋掃除人が語る命が危ない部屋/竹書房2019
ウシジマライクな気づきがあるかと買ってみたのだが、発見としては小林よしのりの絵柄ってBAKAでも分るように、分らせて印象操作できるようにってことに特化して作られたんだなと(本書に酷似)。部屋の乱れは心の乱れ。ゴミ問題を先送りしてしまう、人間心理はケース・バイ・ケースなのでしょうが、個々の事情を汲むより、見下して「こんなふうになるなよ」と説教の種にする。BAKAがもっとBAKAを蔑んで暇つぶしする、本書そのものが汚部屋。即処分


藤田知也/やってはいけない不動産投資/朝日新書2019
誰もが将来不安。直視するのが恐いから、少しでも先送りしようってことでbakaABEが長期政権に。アホノミクスによる資産バブルも、最後の宴の感があり、参加しておかないと一生負け組になってしまう焦りを誘う。銀行と不動産業者にとって絶好のカモ。節税・利回り・サブリース・先輩大家のセミナーやSNS上のチヤホヤ、さまざまな餌が用意され、業者の利益がたっぷり乗せられた物件を大借金で買う。私は銀行がいちばん悪いと思うが、人口が減るのに億の借金をして賃貸物件を買う、だまされる側の責任も大きい。藤田記者は朝日の紙面でずっと警鐘を鳴らしてきたが、朝日と日経はカモによくいる「属性の高い会社員や士業」&その主婦に向けた広告で食っており、だまされる側の非を責めず、業者を扇情的に叩く論調。心に響かない


テツクル/ぼく、街金やってます/KKベストセラーズ2019
ページあたりの字数の少なさ。スッカスカ。15%の高利を取る街金業者として、貸し倒れが1件もないことを誇っているが、その秘訣は分らない。書けないことが多いのだろう。ナニワ金融道(青木さん自身が主導した初期の)や闇金ウシジマくんなら、どのエピソード・人物にも汲むべき情状が描かれるところ、本書は貸し手側からの単純化された、一面的な。ネット記事なら面白くても、紙本としては食い足りない。そもナニ金やウシジマくんを読んだことがなく、街金と闇金の違いすら知らない人が大多数の様子なので、お金を貸し借りする事情を少しでも学べるとすれば、著者が不動産クラスタを通じてツイッターで知られる存在となったのもいくらか有意義といえよう


萩尾望都/精霊狩り/小学館文庫1976
愛着のある旧小学館文庫版で再読。文庫化の先鞭をつけた小学館の目玉として「11人いる!」や本作は当時雑誌以外で初めて読めたのだ。表題の精霊狩りはやや間を置いて描かれた3連作で、近現代を長く生きる吸血鬼のポーと、未来・宇宙が舞台の11人いる!を折衷したような設定のコメディ。ほかの短篇3つも70年代の萩尾さんの弾けるようなポップさを集約。うち「オーマイ ケセィラ セラ」の主人公は、プレイガールだった母の死後、会ったこともない離婚した父から全寮制私立校に入れられて育った少女セイラ。ポップどころか、「マリーン」(77年の原作付き短篇、全員が不幸になる)とテーマが重なるんですね。男社会が女社会を経済的に丸抱えし、スポーツ選手も似た構造。丸抱えされてるからマリーンの女は自殺という形でしかプロスポーツ選手への一目惚れを成就させられない。後年の萩尾さんが初期のポップさを取り戻せなかったゆえんか


クロード・ロワ/バルテュス 生涯と作品/河出書房新社1997・原著1996
ポーランド貴族の父とユダヤ系ロシア人の母を持ち、20世紀を代表する画家の一人であるバルテュスの詳細な評伝を付した作品集。PDフランチェスカなどから古典的な画風を独学で身に付けた彼は、シュールレアリスムが席巻する1920~30年代のパリ画壇でなかなか受け入れられず、1934年作の、女教師がヒザに少女を乗せて虐待しているような「ギターのレッスン」は話題性を狙ってあえて描かれたのだという。夢・郷愁・残酷さ・叫びといったテーマを独特の静謐な画風で表現し次第に成功。カミュ、サンテグジュペリ、アルトーら同時代の文化人と交流。死後も、近年NYの美術館で彼の代表作、少女が下着を見せて淫らな空想をしているかのような「夢見るテレーズ」が子どもを性の対象にしているとして撤去を求める署名運動を引き起こす。20世紀の資本主義は、一般大衆にも貴族のような豪華で便利な暮らしがしたいという夢を見せ、欲望を煽り、それをエネルギーとして成長した。落魄貴族バルテュスの欲望=未完成の、変化し続ける不安定な状態こそが美しい=もそこに咲いた徒花の一つだったといえよう
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24-Aug-2019 Top 20 Hits

2019-08-24 18:42:52 | Weekly Top 15
1. ← 1. 4 Richard Dawson / Jogging (2019 - 2020)
2. ← 11. 2Big Thief / Not (2019 - Two Hands)



3. NEW 1 Lana Del Rey / The Greatest (2019 - Norman Fucking Rockwell)
4. ← 3. 4Orville Peck / Hope to Die (2019 - Pony)
5. ← 6. 3 Ava Rocha / Pangeia (2018 - Trança)
6. ← 4. 6Alex Cameron / Divorce (2019 - Miami Memory)
7. ← 2. 6Weatherday / My Sputnik Sweetheart (2019 - Come In)
8. ← 7. 5Purple Mountains / She's Making Friends, I'm Turning Stranger (2019 - Purple Mountains)
9. ← 9. 3 Sufjan Stevens / With My Whole Heart (2019 - Single)
10. ← 5. 7 Rosalía / Fucking Money Man (Milionària + Dio$ No$ Libre Del Dinero) (2019 - Single)
11. ← 14. 2 Bedouine / Echo Park (2019 - Bird Songs of a Killjoy)
12. ← 10. 7 Chelsea Wolfe / The Mother Road (2019 - Birth of Violence)
13. ← 20. 2 Black Country, New Road / Sunglasses (2019 - Single)
14. ← 13. 3 Angel Olsen / All Mirrors (2019 - All Mirrors)
15. ← 12. 5Jenny Hval / Ashes to Ashes (2019 - The Practice of Love)
16. ← 8. 9 Jay Som / Superbike (2019 - Anak Ko)
17. ← 18. 2 DIIV / Skin Game (2019 - House of Sugar)



18. NEW 1 Bon Iver / Hey, Ma (2019 - i,i)
19. ← 16. 5 Stella Donnelly / Mosquito (2019 - Beware of the Dogs)



20. NEW 1 Flying Lotus / Takashi (2019 - Flamagra)
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17-Aug-2019 Top 20 Hits

2019-08-17 19:16:07 | Weekly Top 15
1. ← 2. 3 Richard Dawson / Jogging (2019 - 2020)
2. ← 1. 5Weatherday / My Sputnik Sweetheart (2019 - Come In)
3. ← 5. 3Orville Peck / Hope to Die (2019 - Pony)
4. ← 4. 5Alex Cameron / Divorce (2019 - Miami Memory)
5. ← 3. 6 Rosalía / Fucking Money Man (Milionària + Dio$ No$ Libre Del Dinero) (2019 - Single)
6. ← 17. 2 Ava Rocha / Pangeia (2018 - Trança)
7. ← 16. 4Purple Mountains / She's Making Friends, I'm Turning Stranger (2019 - Purple Mountains)
8. ← 6. 8 Jay Som / Superbike (2019 - Anak Ko)
9. ← 15. 2 Sufjan Stevens / With My Whole Heart (2019 - Single)
10. ← 10. 6 Chelsea Wolfe / The Mother Road (2019 - Birth of Violence)



11. NEW 1 Big Thief / Not (2019 - Two Hands)
12. ← 7. 4Jenny Hval / Ashes to Ashes (2019 - The Practice of Love)
13. ← 20. 2 Angel Olsen / All Mirrors (2019 - All Mirrors)



14. NEW 1 Bedouine / Echo Park (2019 - Bird Songs of a Killjoy)
15. ← 8. 7 Hot Chip / Spell (2019 - A Bath Full of Fantasy)
16. ← 13. 4 Stella Donnelly / Mosquito (2019 - Beware of the Dogs)
17. ← 9. 10 Billy Woods & Kenny Segal / Checkpoints (2019 - Hiding Places)



18. NEW 1 DIIV / Skin Game (2019 - House of Sugar)
19. ← 11. 9(Sandy) Alex G / Gretel (2019 - House of Sugar)



20. NEW 1 Black Country, New Road / Sunglasses (2019 - Single)
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10-Aug-2019 Top 20 Hits

2019-08-10 19:15:48 | Weekly Top 15
1. ← 1. 4Weatherday / My Sputnik Sweetheart (2019 - Come In)
2. ← 8. 2 Richard Dawson / Jogging (2019 - 2020)
3. ← 2. 5 Rosalía / Fucking Money Man (Milionària + Dio$ No$ Libre Del Dinero) (2019 - Single)
4. ← 4. 4Alex Cameron / Divorce (2019 - Miami Memory)
5. ← 12. 2Orville Peck / Hope to Die (2019 - Pony)
6. ← 3. 7 Jay Som / Superbike (2019 - Anak Ko)
7. ← 9. 3Jenny Hval / Ashes to Ashes (2019 - The Practice of Love)
8. ← 7. 6 Hot Chip / Spell (2019 - A Bath Full of Fantasy)
9. ← 6. 9 Billy Woods & Kenny Segal / Checkpoints (2019 - Hiding Places)
10. ← 11. 5 Chelsea Wolfe / The Mother Road (2019 - Birth of Violence)
11. ← 5. 8(Sandy) Alex G / Gretel (2019 - House of Sugar)
12. ← 10. 11 Weyes Blood / A Lot's Gonna Change (2019 - Titanic Rising)
13. ← 17. 3 Stella Donnelly / Mosquito (2019 - Beware of the Dogs)
14. ← 13. 7Whitney / Giving Up (2019 - Forever Turned Around)



15. NEW 1 Sufjan Stevens / With My Whole Heart (2019 - Single)
16. ← 20. 3Purple Mountains / She's Making Friends, I'm Turning Stranger (2019 - Purple Mountains)



17. NEW 1 Ava Rocha / Pangeia (2018 - Trança)
18. ← 15. 5 These New Puritans / Infinity Vibraphones (2019 - Inside the Rose)
19. ← 14. 8 Cienfue / Shining in the Dark (2019 - Single)


20. NEW 1 Angel Olsen / All Mirrors (2019 - All Mirrors)
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グッド・ヴァイブレーションズ

2019-08-07 19:19:25 | 映画(映画館)
Good Vibrations@シネマカリテ/監督:リサ・バロス・ディーサ&グレン・レイバーン/出演:リチャード・ドーマー、ジョディ・ウィッテカー、マイケル・コーガン、カール・ジョンソン他/2012年イギリス・アイルランド

金では買えない自由を掴め。
閉塞した時代にこそ響く青春音楽映画の傑作が、7年の時を経て遂に待望の日本公開!

本作は真実に基づいて製作されたテリー・フーリーの物語である。舞台は1970年代後半、北アイルランド。政治と宗教の絡み合った対立の真っ只中。多くの犠牲者を生み出し、ミュージシャンが標的として殺害される事件も起り、当地の音楽産業は壊滅状態となっていた。そんな中、客のいないナイトクラブでDJを続けていたテリー・フーリーは、運命の女性ルースと恋に落ち、結婚を決意。とともに生計を立てるべくベルファストにレコード店<GOOD VIBRATIONS>を開店させる。

シャングリラスなど60年代の音楽を愛するテリーであったが、現状の対立と怒りを反映したパンクロックが若者の心を捉えている様子に気づき、自らもライブハウスに出かけ新しい音楽を漁り、店で紹介し始める。内戦に近い混乱であるにもかかわらず高圧的に若者の風紀を取り締まる警察。音楽で抵抗する若者。彼らに惚れ込んだテリーはインディー・レーベルを設立。シングル盤を作って、ライブやメジャー会社へのはたらきかけに奔走。

政治情勢はよくならず、店の経営も傾くが、ジ・アンダートーンズという新人バンドが売り込んできた楽曲Teenage Kicksはテリーの心をゆさぶり、彼はシングルを作ってロンドンで売り込み。苦労のすえ、新しい音楽を紹介する第一人者、BBCラジオのDJジョン・ピールの手元に届けることに成功。

それはピールの生涯を象徴するほどの一曲となった。店の経営はその後も赤字続きであったが、信念を貫き、音楽を通じて人生の喜びを伝えたテリー・フーリーの生き方が胸を打つ佳作である。



有吉弘行さんのラジオSunday Night Dreamerを毎週楽しみに聞いている。といってもOAの日曜は飲酒しないので、だいたい翌月曜あるいはもっと後に肴としてYouTubeで。太田プロの後輩芸人が月交代でアシスタントを務め、例年8月は有吉さんが漫画やゲームを好みコミケに関心があるため松崎さん和賀さんという本格オタクの2人が務める。

2015年には実際に夏のコミケを訪れ、混雑と酷暑の様子を語って抱腹絶倒の神回となったことも。後輩のオタクトークを聞き、理解と共感を示すいっぽう、ツイッターやリスナー投稿などでオタク側から排他的な動きがあると、猛烈に反発。ギャグにくるみながら「おまえらオタクはいつも~」と批判する。先日4日の回で感心させられたのは、きょねんだかおととしだか、やや甘い考えでコミケ参加を表明し、ネット上で激しいバッシングを浴びて撤回した真木よう子さんの件を蒸し返し、ときにオタクが凝り固まって排他的になることを「俺は忘れないからな。毎年いうぞ」と。

しばらく前のロンハーで、カズレーザー・みやぞん・三四郎小宮さんという伸び盛りの若手がそれぞれ先輩芸人10人をランク付けする企画で、有吉さんが3連続で1位に選ばれたことがあった。毒舌を武器に逆境から再起を果たしたヒーローとしての面に加え、一人の先輩として同僚としてライバルとして尊敬できる存在なのでしょう。


芸能がらみの話題が続いて恐縮ですが、闘病中の女性タレントのブログに脅迫を書き込み、逮捕だか送検だかされてしまったおばさん「みんなやってるじゃない」。投資用の不動産を会社員などに売り込み、銀行から億単位の資金を借りさせるため、自己資金を多くみせたりなど書類の偽造を行う不動産業者が「借りるときはみんなそうしますから大丈夫ですよ」。

前者の女性も、後者の会社員なども、もちろん責任は個人で負わねばならない。わが国は、みんなと一緒が安全、目先の利益を優先し、長いものに巻かれて連帯責任のように分散して生きればいいというような社会通念・処世観がある。お金と対人関係が先立つ世の中は、自由にものがいえない。これが、わが国の音楽がだんだんと世界の水準からかけ離れた奇妙なものになってしまった最大の理由だと思う。

この映画の主人公の父は筋金入りの社会主義者で、過去12回選挙に出馬して連続落選。でも、だんだんと得票数が増えたことを誇り、後悔していない。「何が正しいかは他人が決めることじゃない」。自分の考えを持ち、人生の責任は自分で負う。北アイルランドではカトリックとプロテスタントが激しく対立。武装した集団がウロつき、爆弾テロなど血みどろの暴力沙汰が多発。こうした環境では、自分自身というものが、家族や友人や地域のなかで鋭く問われる。それらを含め英国全体が血みどろの歴史を背負っているから、英国ブランドの音楽が世界を席巻するに至ったともいえよう。

もう資本主義は成長できない。利子率はゼロに近づく。株主や銀行は何も生まない。労働者でかつ消費者である人間だけが利回りだ。人間の、生きる時間を支配すること。資本主義の断末魔。隣国とのあいだがきな臭いといっても、民間の交流は太く、わが国は一見平和そのもの。今週末はコミケ。しかしその底流では、人間を収集し、日本スゴイなどと甘やかして依存させ、生かさず殺さず使いつぶしていこうという最後の競争が進行中。私は音楽を聞きながら見届けられるところまで見届ける—
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3-Aug-2019 Top 20 Hits

2019-08-03 18:48:41 | Weekly Top 15
1. ← 1. 3Weatherday / My Sputnik Sweetheart (2019 - Come In)
2. ← 5. 4 Rosalía / Fucking Money Man (Milionària + Dio$ No$ Libre Del Dinero) (2019 - Single)
3. ← 2. 6 Jay Som / Superbike (2019 - Anak Ko)
4. ← 9. 3Alex Cameron / Divorce (2019 - Miami Memory)
5. ← 3. 7(Sandy) Alex G / Gretel (2019 - House of Sugar)
6. ← 4. 8 Billy Woods & Kenny Segal / Checkpoints (2019 - Hiding Places)
7. ← 7. 5 Hot Chip / Spell (2019 - A Bath Full of Fantasy)



8. NEW 1 Richard Dawson / Jogging (2019 - 2020)
9. ← 13. 2Jenny Hval / Ashes to Ashes (2019 - The Practice of Love)
10. ← 6. 10 Weyes Blood / A Lot's Gonna Change (2019 - Titanic Rising)
11. ← 15. 4 Chelsea Wolfe / The Mother Road (2019 - Birth of Violence)



12. NEW 1 Orville Peck / Hope to Die (2019 - Pony)
13. ← 11. 6Whitney / Giving Up (2019 - Forever Turned Around)
14. ← 10. 7 Cienfue / Shining in the Dark (2019 - Single)
15. ← 16. 4 These New Puritans / Infinity Vibraphones (2019 - Inside the Rose)
16. ← 12. 9 Clairo / Bags (2019 - Immunity)
17. ← 19. 2 Stella Donnelly / Mosquito (2019 - Beware of the Dogs)
18. ← 17. 5 Caterina Barbieri / Fantas (2019 - Ecstatic Computation)
19. ← 8. 10Minuit Machine / DRGS (2019 - Infrarouge)
20. ← 20. 2Purple Mountains / She's Making Friends, I'm Turning Stranger (2019 - Purple Mountains)
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