山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

タイヤ取替タイミングの錯覚

2017-05-31 05:04:40 | くるま旅くらしの話

 中途半端な旅から戻って、早やくも半月が過ぎて、明日からは6月に入ることになります。横手市で半月も想定外の暮らしを体験し、それなりに楽しみも味わったのですが、心のどこかにはやっぱりガッカリ感というのか、些か気抜けしたものがあって、旅から戻った後は、しばらく力の入らない毎日が続いていました。

 今回の旅での車の故障は、偶発的な要素が大きかったのだと思いますが、それでも未然に発見して防げなかったものなのか気になるところです。それで、いろいろ反省することが多いのですが、何といっても車の機械的な部分についての知識不足が最大の問題で、自分的には、この歳になっては、最早如何ともし難いと諦めざるを得ません。デフのシャフトが破損するのを予見することは、自分の知識能力では不可能なことですから。

 しかし、今回の旅に関しては、事前の車の整備に関してもう一つ重大な見落としをしていたことがありました。それは、タイヤについてなのです。キャンピングカーの中で、キャブコンと呼ばれる区分に入る車に関しては、車の運行上問題が多いのはタイヤのバーストについてです。それが何故なのかについては、個々のケースがありますから、一概には言えませんが、自分的にはシャーシ―に架装するボディの重量が大きいからではないかと、そのように思っています。そのボディに更にユーザーは様々な装備をとりつけたり載せたりしますので、車の下部にかかる重量負担は更に大きくなり、したがってタイヤにかかる負担も大きなものとなるわけです。 しかしまあ、それ故にトラックをベースとしてつくられているわけですから、そうそう簡単にバーストする訳ではなく、結局はユーザーの心がけが肝要となってくるのだと思います。

 ところで、今回の旅での故障修理が終わった時に、サービス担当の方から、「タイヤもかなり減っていますね」と言われて驚きました。というのも、タイヤについては普段から要注意だと思っているので、「3万kmの走行、もしくは3年を経過したら取り替える」と自分なりに決めていたからなのです。まだそれほど時間が経っていないのに、この指摘は何故なのだろうと疑問を感じました。しかし、その担当の方は、実際にタイヤの状態を見て言っておられるのですから、いい加減な指摘ではない筈です。自分も直ぐにタイヤを見てみたのですが、溝がそれほど減っているとも思えず、とにかく家に帰ってから記録を見て確認することにして、それでも悪路を避けるようにしながら戻ってきたのでした。

 さて、早速記録を見てみると、そこに書かれていたのは、3年前にタイヤ取替と合わせてホイールも取り替えるという見積もりの記録だけで、それを実行したというものが無いのです。従って、タイヤの取替はもう5年近く為されていなかったのです。これには驚きました。とんでもない勘違いをしていたのです。確かあの時は、結論としてホイールの取替は止めようということになり、それだけが印象に残っていて、併せてタイヤを取り替えるのを止めていたということに気づかなかったのです。

 これには、思い起こせば理由があるのです。毎回タイヤの取替と言えば、北海道の旅を前提にしていたのです。北海道の旅は長期間に亘ることが多いので、旅の間にバーストなどしたら大変だと考え、早目のタイミングで取り替えるようにしていたのです。ところが、その年は北海道行を断念せざるを得ない事情が発生し、それですっかり忘れてしまったのでした。更に翌年も北海道行が叶わなくなり、その内に忘れるどころか、見積もりだけだったことを勘違いしたまま、3年前に取り替えているから大丈夫だと思いこんで、今回の旅に出かけてしまっていたのでした。

 いやあ、これは冷や汗ものの大錯覚でした。横手の事件は故障だけで済んで幸いだったのですが、もしこれに加えて途中のどこかでタイヤのバーストなどが起こって、事故につながったなどしていたら、もはやくるま旅を止めざるを得ない事態に陥るところでした。

 実に錯覚、勘違い、思い込みというのは恐ろしいものだなと思い知らされました。3年を5年と取り違えたのは、そのような思い込みが要因には違いないのですが、もう一つ重要なのはタイヤに対するメンテナンスの知識と、その知識を活かす行動ということがあります。タイヤの摩耗の実際をより確実にチエックすることが大事だなと思いました。そのチエックの仕方ももう一度しっかり確認しておこうと思いました。

 旅から戻って、その錯覚に気づき、直ちに取り替えを行うことにし、昨日それが完了しました。その他車の足回り等の全ての箇所の点検もして貰って、SUN号は今老体なりに安全を確保できている状態となっています。こうなると、残された場所へのリベンジ(?)の旅に出かけたくなり、これからその検討、準備に取り掛かろうとしている状況です。

 

新しく取り替えたタイヤです。さすがに溝もはっきりしています。こうして見ると、やっぱりホイールも取り替えるべきだったかなと思っているところです。

※お読み頂いている方の中で、くるま旅にキャブコンを使われている皆様におかれましては、タイヤのバーストの予防にはくれぐれもご留意ください。タイヤの取替は一般的には5年とか5万kmとか言われていますが、それは普通の車のことであり、旅車の場合は、早や目の取替が安全確保の基本ではないかと思います。老爺心ながら。

 

コメント
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