私は自宅のパソコンから職場のネットワークに入ることができるよう設定しており、メールチェックなどしました。
そこに4月1日異動の一覧が。
あっと驚く人事もあれば、まぁ妥当だろうなという人事もあり、関係者一同一喜一憂していることでしょう。
私は異動ではありませんでした。
今の部署に来て丸2年。
普通3年勤めることが多いので、予想どおりでした。
そうかと思えば2年で異動する者もおり、同じ部署に9年目に突入というツワモノもいます。
おそらく引き受け手がみつからないんでしょうねぇ。
私は三度も半年以上の長期病休暇を取ってしまったせいで、昇任が遅れに遅れており、今回、初めて直属の上司が年下になります。
それも6歳も。
考えてみれば、私と同世代の職員は軒並み私より職階が上になりました。
ああしてこうしてこうなった、ということは自分が一番よく知っており、別段不満に思うこともありませんが、私の上司になる人が可哀そうですねぇ。
知識も経験もはるかに上で、しかも生意気で小うるさい年上の部下を持つのですから。
よほど変なやつで無い限り優しく接しようと思っていますが、ちょっとでもおかしげなことを言い出したら、ご注意申し上げなければなりますまい。
それも私の職責でしょうから。
でも多分、私が職場で発している強い気にあてられて、何も言えないでしょうけど。
パワハラ事件でトップを相手に弁護士を立てて謝罪と損害補償を勝ち取ったことも、私が怖れられる大きな要因になっていると感じます。
私はただ、目の前の仕事を一日一日誠実にこなしていくこと以外、やりようがないのです。
なかなかの和製サイコ・サスペンスを鑑賞しました。
「ストロベリーナイト」です。
少女時代、連続性的暴行事件の被害者になり、その時親身になって世話してくれた女性警察官が犯人を捕まえようとして殉職したことがきっかけで刑事になった姫川警部補を竹内結子が演じて秀逸です。
物語の要所要所で被害にあった少女時代のシーンに替わり、その事件が大きく作用していることが分かります。
さらに警察内部での手柄争い、縦割りによる派閥争いなども描かれ、いかにもありそうで一層怖いですねぇ。
ある時池の近くで遺体が発見されます。
姫川警部補は池に沈める予定だったのではないかと疑い、池を捜索すると、さらに一体の遺体が発見されます。
その後今度は別の川から9体もの遺体が発見され、事件は連続殺人の様相を呈してきます。
ある刑事が、ストロベリーナイトという殺人ショーの掲示板を発見し、これと深く関わりがあると踏んで、情報屋のチンピラに身銭を切って情報収集させますが、この刑事も遺体となって発見されます。
そして、犯人は身近なところに潜んでいたことが発覚。
また、ストロベリーナイトで処刑人を引き受けていたのが、義父に何度も強姦され、実母からはうとまれて精神を病んだ少女。
この少女、女であることに嫌悪を感じたのか、乳房を自ら切断し、髪を短く切って僕と自称します。
主犯が快楽殺人を楽しんでいたのに対し、実行犯の少女は、リストカットを繰り返したことから、他人も自分と同じ赤い血を持った人間であり、それを確認することで自らも人間であると確認していた、という切ない動機を語ります。
かちっとした作りで、あざといくらいにうまいサスペンスでした。
一見の価値ありです。
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