ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

ハッピー感

2013年03月11日 | その他

 今日は馬鹿に寒かったですねぇ。
 昨日、東京都練馬区は三月としては観測史上最高の28度を記録したとか。

 まるっきり夏ですね。

 ところが今日の首都圏は10度前後。
 一日で18度も気温が下がれば、体に変調を来しても不思議ではありません。

 私はといえば、年度末に伴う業務多忙で、金曜日に引き続き、今日も3時間の残業。
 今の私には、3時間が精いっぱいです。

 サラリーマンを続けていると、様々な人と出会い、数年で異動のため分かれます。
 出会いと別れを繰り返すのがサラリーマンの宿命ですねぇ。

 私は精神障害発症前は、いちいちその部署その部署で一緒だった先輩、同僚らと親睦を深めるべく、今では死語となったノミニケーションを繰り返していました。

 精神障害発症後は、そういう付き合いが浅はかで愚かなものに感じられ、職場の人と飲みに行くことはなくなりました。

 人間の幸福感というのは多様なもので、堅い仕事に就いて結婚して子どもをもうけ、老後は孫に囲まれて暮らす、というステレオタイプな生き方が幸福感が高いとは、少なくとも私の場合にはあり得ません。

 私は、できれば独身を貫き、ドラマ「結婚できない男」のように、自分だけの楽しみを求めて気楽な一人暮らしを続けたい、と考えていました。

 それがなんの因果か28歳の若さで身を固めることになってしまいました。

 同居人とは適度な距離感を保ち、互いの生活に干渉しないことによって、どうにか幸福感を持って暮らしています。

 家族に囲まれて暮らす、というステレオタイプの幸福を手に入れながら、それを棄てて出家修行の道を歩み始めたのが、お釈迦様ですね。

 釈迦族の王子に生まれ、結婚して子どもまでもうけたのに、20代後半、こっそりと王城を抜け出して、修行の旅に出てしまいました。

 その後十数年修行を続け、瞑想に耽ること数日、ついに悟りを開き、最初はあまりに深遠な教えであるために誰にも理解されないだろうと考え、教えを説こうとしませんでしたが、三度請われ、ついに諸国をまわって説法を続ける人生をおくることとなりました。

 80歳で亡くなるまで、40年も説法を続け、ついに涅槃に入りました。

 おそらくお釈迦様にとっては最高に幸せな人生だったのでしょうねぇ。

 そうかと思うと出世だけが生き甲斐の人もいたりして、なんだか可哀そうです。

 要は自分にとっての幸せとは何かを見つけることでしょうねぇ。

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2年

2013年03月11日 | 社会・政治

 今朝はテレビニュースも新聞も、3.11から丸2年になるのにちなみ、東日本大震災を特集し、今後の復興を期待する話題で埋め尽くされていました。

 あれから2年経ったのですねぇ。

 1万8千人以上の死者・行方不明者を出した未曾有の大災害。
 当初海外メディアは、これだけの混乱のさなか、暴動も略奪も起きず、人々は悲しみに耐えながら秩序を維持していることを賛嘆する論調が主でした。

 ところが福島の原発事故が起こるや、海外メディアのわが国に対する論調は厳しいものになりました。
 地震大国で津波も頻発する国の原発安全策として、あまりにも疎かではなかったか、とか、初動の対応がひどいではないか、とか。

 当時首相だった菅直人氏は、まるで災害時に総理の職にあることを天命であるかのような、受難に立ち向かう自分にうっとりする自己陶酔のような記者会見を行ったかと思うと、東京電力や福島原発に直接乗り込んでどなり散らしたそうですね。
 復興の足を引っ張るようなことしかしなかったのですから、民主党政権に愛想を尽かすのは当然でしょう。

 そして、震災直後、マスコミはだとか心を一つに、だとか空虚な美辞麗句を並べ立てましたが、瓦礫の受入れを拒否する自治体が続出。

 美辞麗句は建前に過ぎず、多くの日本人は被災地の苦労よりも、行政が害がない瓦礫だけを他県に受け入れてもらいたいと言っても信用せず、おのれの身一つのことしか考えていないことが露呈してしまいました。

 五山の送り火で被災地の木材を使ってもらい、鎮魂としたい、とした被災地の人々の切ない願いを、京都はあっさりと拒否。

 その直後成田山新勝寺がお焚きあげに受け入れると表明するや、関東の人々の東北への距離感と関西人のそれとでは違う、と開き直って見せました。

 未だに東北を大和朝廷にまつろわぬ野蛮な蝦夷だとでも思っているのでしょうか。

 一方、石原都知事はいち早く大量の瓦礫の受入れを表明。
 苦情の電話が都民から都庁にかかってきたら、「ふざけるな」と一喝するよう東京都職員に指示し、その姿勢は都民から強い支持を受けました。

 そして今、安倍政権が生まれ、巨額の資金を投入して被災地復興を加速させようと強力に事業を推し進めています。
 しかし、作業員が足りずに工事に着工できない、という新たな問題が発生しているそうです。

 なんとも難しい。

 元防衛大学校の教授が書いていましたが、兵役ではなく、民役を若いうちに課したらどうか、と提案していました。

 自然発生的に多くのボランティアが被災地に入りましたが、それにはむらっ気があり、ボランティアの思いと被災地のニーズにミスマッチが生じても、それを調整する機能がありません。
 長期にわたる組織だったボランティアを行うには、国家が若者に2年間程度の民役を課すのは効果的であろうと。
 私は深くうなづきました。


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