昨夜はなかなか迫力のある戦場心理サスペンスを鑑賞しました。
「スクワッド 荒野に棲む悪夢」です。
内戦が続くコロンビアで、音信が途絶えた要塞に9人の精鋭部隊が向かいます。
おそらくゲリラの襲撃を受けたものと想定し、内情を偵察して、場合によっては大規模な部隊の応援を求めることが任務です。
要塞にたどり着いてみると、兵士はみな死に絶えています。
そして、異様な内容が記された業務日誌が見つかります。
それによると、ある女があらわれてから、兵士がばたばたと死に始めた、女は魔女だ、というのです。
で、壁の内部から音がするので、壁を壊してみると、手を縛られた女が閉じ込められています。
ゲリラと考えた軍曹は拷問してでも情報を聞きだそうとします。
拷問は許さないとする隊長である中尉と対立します。
やがて女は脱走。
濃い霧で数センチ先も見えない状況のなか、女を捜索しようとする軍曹と兵士たちは、援軍を待つという命令を下した中尉を監禁してしまいます。
女は魔女なのか、ゲリラなのか、兵士たちは疑心暗鬼にかられ、ついには兵士同士が衝突。
殺し合いになってしまいます。
精強な軍人でさえ、得体の知れない恐怖に駆られたとき、怯えから狂気じみた行動を取らざるを得ない様子が、陰鬱で不潔な要塞を舞台によく描かれています。
結局彼らは、ゲリラでも魔女でもなく、自らの怯えによって、自滅していくのです。
いやぁな感じのする名画でした。
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