なんだか近頃北朝鮮が勇ましい発言を繰り返していますね。
朝鮮戦争の休戦協定を無効とする、とか、米国本土への核先制攻撃の権利を行使するだとか。
それどころか韓国とのホット・ラインを一方的に遮断してしまったとか。
冷戦下、世界が最も核戦争に近付いたキューバ危機の時ですら、ワシントンとモスクワのホット・ラインは生きていたというのに。
国内情勢が不安定な場合、えてして指導者は外部に敵を求め、それによって国内の引き締めを図るのは言わば常套手段。
それにしても北朝鮮はやり過ぎです。
先般の核実験強行に対する安保理の制裁決議では、やむなく中露も賛成にまわりましたね。
要するに世界の孤児になってしまったと言うべき状態です。
指導者はまだ若く、亡くなった父親とじいさんの遺訓に頼る他なく、その遺訓は先軍政治を強力に推し進めろというもの。
亡きご先祖の威光を嵩に来なければ国内をまとめきれないということなんでしょうね。
それにしてもそろそろ北朝鮮人民が食糧を求めて立ちあがっても良い頃だと思うのですが。
餓死してまで国に逆らわないというのは不思議な心性ですね。
中国だのロシアだの北朝鮮だの、わが国の周辺は不安定要素で溢れています。
安倍政権は強気だとよく言われますが、外交上は毅然とした態度を維持しつつ、しかし譲歩すべきは譲歩して、うまく立ち回ってほしいものです。