ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

千葉県知事選挙

2013年03月17日 | 社会・政治

 今日は千葉県知事選挙の投票日でした。
 私も近所の区役所に投票に出かけました。

 今回の県知事選挙、なんとも盛り上がりに欠けました。
 それというのも立候補者が3人で、しかもそのうちの一人は全く選挙活動をせず、ポスターもなし、政見放送もなし、新聞やテレビの取材も拒否で、何のために立候補したんだか分からないシェアハウス経営の31歳の青年と、共産党が推す千葉大学名誉教授の75歳のおじいちゃんと、現職の森田健作という顔ぶれ。
 これでは、現職が再選されることは確実で、投票率は相当低いものと思われます。

 事実上、森田知事の信任投票のようなもの。
 もし共産党のおじいちゃんが勝つようなことがあれば、驚天動地の大事件です。

 いつも県知事選挙の投票率は50%に届きませんが、今回は40%を切るんじゃないでしょうかねぇ。

 地方選挙によくある与野党相乗りも度が過ぎるというものです。


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性的虐待

2013年03月17日 | 社会・政治

 体罰やいじめについては、メディアで頻繁に記事を見かけますが、性的虐待の話はあまり目にしません。
 おそらく被害者が自殺するなどしても、それは自ら口封じしているようなもので、加害者に有利に働くため、問題が顕在化しないし、まして生存している被害者が被害を表に出したがらない、という性的事件特有の事情がありましょう。

 家族による性的虐待と言うと、まず思い浮かぶのは父親が娘に対して行うパターンでしょうね。

 5年ほど前だったでしょうか、オーストリアで15歳から42歳になるまで、じつに27年間も娘を自宅地下に監禁して強姦を繰り返し、7人もの子どもを生ませていた73歳の父親の事件を知ったときは、衝撃を受けました。
 娘は家出したことにし、警察に捜索願まで出して妻や他の子供達をだまし、地下に監禁した娘に無理やり家出した理由を記した手紙を書かせ、わざわざ遠方まで出かけていってその手紙を投函するという念の入れよう。
 結局娘に産ませた子どもが病気になり、地下でこっそり育てていたところ、病院に連れて行くことになり、病院側が不審に思い、警察に通報して父親はお縄となりました。
 その後父親は終身刑を受けています。
 しかしこれ、子どもを病院に連れて行くことを父親が断固拒否した場合、未だに発覚していなかった可能性がありますね。
 なにより怖ろしいのは、家族に地下へ行くことを厳禁していた父親が死亡した場合、地下の娘と子どもたちは食料などを与えられず、餓死してしまったかもしれません。

 これは極端な例でしょうが、世の中ではこういった事件が発覚しないまま、当事者が寿命を迎えるということもあるんだろうなと、容易に想像がつきます。

 今朝のNHKのニュース番組の特集で、家族から性的虐待を受けた経験を持つ女性たちの集まりを紹介していました。

 そのなかで、初めて性的虐待の経験を打ち明ける、という大学院生がいました。

 3つ上の兄に、7歳の時から10年以上に渡って性的虐待を受けていたそうです。
 今は独り暮らしをし、兄とは一切の連絡を取っていないとか。
 最初は7歳の女児と10歳の男児ですから、お互い何をしているんだかされているんだかよく分からない状態だったんじゃないでしょうか。
 やがて兄は成長して性欲を強め、妹も成長して兄の欲望はますます高まり、それとともに妹は抵抗しないという確信があるため、より重大な性的虐待に進んでいったものと思われます。

 私にも3つ下の妹がいますが、これに性的虐待を加えるなどということは、考えるだにおぞましいというか、気持ち悪すぎて笑うしかありません。
 圧倒的多数の兄弟姉妹を持つ人々は私と同じなんだろうと思います。

 おそらく、普通の人の脳は近親相姦を避けるため、親兄弟との性的な接触に嫌悪感を持つようにプログラミングされているものと推察します。

 しかし同性愛者やSM愛好者がけっこうたくさん存在するのと同様、近親相姦に嫌悪感どころか変態的な魅力を感じてしまう人もいるんでしょうねぇ。

 近親相姦も大人同士、合意のもとであればべつだん犯罪でもなんでもありません。

 わが国でも欧米でも、近親相姦は貴族などに多いとされています。
 血に価値を置くことと、貴族ゆえの自己愛を投影する対象として、自己に似た兄弟姉妹に関心がむくからだと聞いたことがあります。

 合意のもとであればどうぞご勝手に、と言うしかありませんが、性的虐待となるとそういうわけにはいきません。

 幼い女児にとって、父であれ兄であれ家庭内に加害者が存在するというのは、どれほど怖ろしいことでしょう。
 NHKの取材に応じた大学院生も、うまく両親に被害を訴えることができなかったと言っていました。
 両親がどう出るか怖かったんでしょうね。
 精一杯の言葉が、「くすぐられて嫌だから注意してほしい」、だったそうです。
 母親は兄に「くすぐっちゃ駄目よ」と注意したそうですが、7歳の女児と10歳の兄が過剰にじゃれているようにしか見えなかったんでしょうね。

 その大学院生は兄からの度重なる性的虐待のため、男性不信に陥り、ごく最近までほとんど男性と会話したことすら無いそうです。
 しかし不幸中の幸いは、大学進学に伴って独り暮らしを始め、過去の虐待を告白する機会を得、男性と会話も出来るようになり、着実に良い方向へ向かっていることでしょう。

 DV、性同一性障害などに悩む若い男女がシェア・ハウスで暮らす様子を描いたジェット・コースター的なドラマ「ラスト・フレンズ」では、瑛太が、幼い頃姉から性的虐待を受け、そのために女性の肉体に触れることが出来なくなってしまい、周りからはゲイだと思われながら生きる青年の役を演じて見事でした。
 長澤まさみ、上野樹里、水川あさみ、錦戸亮など、若手の役者陣が癖のある役を演じて濃い味のテレビドラマでしたねぇ。

 幼い頃に受けた傷を癒すのは困難であり、ましてそれが家庭内で何年にも渡って継続すれば、精神に与えるダメージは計り知れないものです。
 しかし家庭内で行われるだけに発覚しずらいのも事実。
 どういう対策があるのか、にわかには思いつきません。

ラスト・フレンズ
浅野 妙子,百瀬 しのぶ
扶桑社

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