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フランスは『21世紀の歴史』304アタで、未来の人類から見た世界を探っている

未唯へ。フランスも未来の世界のことを考えています。イギリスの「ブレア」の環境への提言もすごいけど、フランスも未来を考えている。

2006年11月に出された翻訳本です。著者のジャック・アタリさんは、この本が契機となり、サルコジ大統領の命によって、2007年に7月より「アタリ委員会」を作り、この本の理念を実践に移す試みを検討している。

44名の委員が毎週2~3回、午後6時から11時まで、フランス経済の再生に関して、6ヶ月間にわたって議論を戦わせて、「フランスを変革するための300の提案」にまとめたそうです。

前半は「資本主義は、いかなる歴史を作ってきたか」という歴史をまとめている。歴史の中の9つの「中心都市」ブルージュ、ヴェネチア、アントワープ、ジェノヴァ、アムステルダム、ロンドン、ボストン、ニューヨーク、ロスアンジェルスを順に変わってきた。そして、国家なき市場「オブジェ・ノマド」の世界に来ている。

今後、「アメリカ帝国の終焉」を経て、〈超帝国〉〈超紛争〉を経て、民主主義を超える〈超民主主義〉が実現できれば、人類は自滅から逃れられる、というシナリオを描いている。

サファイア循環で、(アナログ⇒デジタル⇒超アナログ)の意味がやっと分かった私にとっては、〈超帝国〉のすごさも、〈超民主主義〉の妥当性とそこへ行くまでの困難さも理解できます。要するに、グローバリズムがそのまま突き抜けるのか、次のスパイラルに向かうかの境目です。

日本語版序文なかで、日本の10の課題を挙げている。
 1.中国からベトナムにかけての東アジア地域に、調和を重視した環境を作り出すこと。
 2.日本国内に共同体意識を呼び起こすこと。
 3.自由な独創性を育成すること。
 4.巨大な港湾や金融市場を整備すること。
 5.日本企業の収益性を大幅に改善すること。
 6.労働市場の柔軟性をうながすこと。
 7.人口の高齢化を補うために移民を受け入れること。
 8.市民に対して新しい知識を公平に授けること。
 9.未来のテクノロジーをさらに習得していくこと。
 10.地政学的思考を念入りに構築し、必要となる同盟関係を構築すること。

これらも、サファイア循環との照合を図ります。その時の観点はノマド化社会での「Global meets Local」です。
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