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てらまち・ねっと



 静岡市長選(4月12日)で、告示の前にチラシを配っていたことが買収になって何人も逮捕された事件。
 認めた者には略式起訴で罰金、認めていない者らは起訴となった。
 ボランティアで配ってもらうとか、有償で配ってもらうとか、それら「方法」に関係なく、「そもそもの文書の中の記載内容、表現内容」がこのいう事件の元になる。

 毎日新聞 2015年06月17日の記事の「解説」は次。
 ★《実際には過去の判例などから(1)何の選挙に関するものか(2)候補予定者の名前(3)投票依頼−−の3要素がそろえば、公選法が禁じた事前運動に当たる、とされている。自ら選挙運動を経験し2回も当選した現職市議にしては、認識が甘かったとのそしりは免れないのではないか。》

 この前提の記事は5月11日のこのブログで整理した毎日新聞の記事。
 ★≪市選管が過去の判例などを基に定めるビラに明記を禁止する内容は、(1)何の選挙に関するものか(2)候補予定者の名前(3)投票依頼−−の3要素。13日に配られたビラは(1)、(2)の二つの内容が書かれていた。担当者は「配る際に候補予定者の名前を発したり、『よろしくお願いします』という文言があれば投票呼びかけに当たる可能性がある。県警は、ビラの内容と配り方を合わせて違法と判断したのではないか」と話す。≫

 こんなことを念頭に5月11日に整理したが、今日は追加で報道をまとめてみた。
現地の人のブログなどにも2件の(リンク)を付けた。

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 「問題のビラ」が掲載されている ⇒ ● まつや清の日記 宮澤圭輔市議の勾留理由開示公判 5月14日14:00静岡地裁 

● 選挙情報
 ★選挙違反は公示前から言われていた★ 2015年05月08日 |

● 2007年5月8日のこのブログのエントリー ◆岐阜県輪之内町長選挙で当選者逮捕。後援会パンフ配布お礼5千円。被買収で50数人を書類送検。最多人数
 ・・・ 容疑は、「後援会の入会案内パンフレットを選挙区に配布する」作業のお礼で一人5000円ずつ渡したのが「買収」だという。・・・分かり易いと言えば分かり易い。ただ、私が過去に見聞きした範囲でも、こんなようなことやっている組織や団体って、あるんじゃない?? 後援会の人件費と買収の境目は??
・・・

 5月11日のこのブログのエントリー ⇒◆静岡/市議ら3人逮捕/立候補予定者特定のチラシの配布/事前運動と日当買収/文書の「禁止の3原則」

●静岡市長選公選法違反:延べ400人ビラ配り 告示前 逮捕の市議依頼、報酬 /静岡
     毎日新聞 2015年05月10日
 静岡市長選挙を巡る公選法違反事件で、逮捕された広告代理店役員、井上有樹容疑者(30)と同社員、大石翼容疑者(26)の弁護士が9日、静岡市内で会見し、静岡市議の宮沢圭輔容疑者(36)からビラ配りの依頼を受けて集めた運動員は、3月13日から29日の告示日前までで延べ約400人に上ることを明らかにした。運動員の報酬はすべて支払ったという。

 告示後も、別の広告代理店も介在した上で宮沢容疑者から依頼されたビラ配りもしていたが、同社関係者は「告示後については支払っていない」と話している。県警は、告示後の資金の流れについても調べを進めている。

 会見した三津間秀人弁護士によると、宮沢容疑者から井上容疑者の会社に約540万円が支払われたのは同月12日。告示前の資金として政治団体「元気で明るい静岡をつくる会」名義で支払われ、派遣会社を通じて運動員を集めたという。同13日、市内の10カ所以上でビラを配った。井上容疑者ら2人は、宮沢容疑者の「選挙違反にはあたらない」との言葉を信じたという。

 井上容疑者らは接見で、選挙違反かどうかを宮沢容疑者に強く確認できなかったと説明し、「認識が甘かった」として容疑を認めているという。三津間弁護士は「(ビラの)内容も選挙運動に当たるとしか言いようがない」との認識を示した。【松岡大地、井上知大】
●静岡市長選公選法違反:地裁が勾留理由開示 斎藤容疑者は改めて否認 /静岡
      毎日新聞 2015年06月04日
 4月12日投開票の静岡市長選を巡る公選法違反事件で、同法違反(利害誘導、事前運動)容疑で逮捕された選挙プランナー、斎藤まさし(本名・酒井剛)容疑者(63)に対する勾留理由開示の手続きが3日、静岡地裁(河野文彦裁判官)であった。河野裁判官は「容疑者以外にも関与している人物が複数おり、関係者に接触して有利な発言をするよう働きかける恐れがある」と勾留理由を説明した。

 斎藤容疑者は意見陳述で「私の行った行為の何が違法なのか理解ができない。(既に起訴された)広告代理業者へ540万円を送ることなどを私は指示していないし、業者の社長と会ったこともない。利害誘導には当たらない」と主張した。

 斎藤容疑者の弁護を担当する小川秀世弁護士は、手続き後に開いた記者会見で「陣営の選対事務局長だった男性は『斎藤さんが参加した当初から、投票依頼と受け取られる文言は言わないように指示していた』と話している」と指摘。告示前に選挙ビラを配布しながら投票呼びかけすることを依頼した、とする逮捕容疑を改めて否認した。【井上知大】

●高田氏の兄ら逮捕 静岡市長選事件
          中日 2015年5月27日
◆公選法違反容疑 選挙プランナーも
 静岡市長選で落選した高田都子(ともこ)氏陣営の選挙違反事件で、静岡県警捜査二課と静岡中央、静岡南、清水署は二十六日、公選法違反(利害誘導、事前運動)の疑いで、高田氏の兄のウエルシアホールディングス元副会長高田隆右(りゅうすけ)(66)=静岡市葵区西草深町=ら三容疑者を逮捕。同法違反(利害誘導、応諾の周旋)の疑いで静岡市議宮沢圭輔容疑者(36)=同市駿河区大谷=を再逮捕した。

 他二人は同社員田村幸洋(66)=葵区神明町=と、選挙プランナーの斎藤まさしこと酒井剛(63)=東京都練馬区=の両容疑者。選挙戦では、陣営の政治団体「元気で明るい静岡をつくる会」の代表を高田容疑者、会計役を田村容疑者が務めていた。

 高田容疑者ら三人の逮捕容疑は、共謀して告示前の三月上~中旬、市内の広告会社に、都子氏の名前や写真を載せたチラシを街頭で配りながら投票を呼び掛けるよう依頼。報酬として五百数十万円の支払いを約束し、選挙運動に誘導したとされる。

 宮沢容疑者の逮捕容疑は三人の依頼を受け、広告会社との仲介などをしたとされる。県警は四人の認否を明かしていない。一連の選挙違反事件での逮捕者は計六人になった。

 宮沢容疑者は三月下旬、広告会社社長井上有樹(30)と社員大石翼(26)の両容疑者と共謀し、高田氏への投票を呼びかけるチラシを時給千二百円で雇ったアルバイトに街頭で配らせたとして、公選法違反(日当買収、事前運動)容疑で逮捕された。静岡地検は二十六日、同罪で宮沢、井上両容疑者を起訴、大石容疑者を略式起訴した。

 宮沢容疑者を弁護する小川央弁護士らが同日、県庁で会見。四容疑者が陣営の選対会議に出ていたと説明した上で「捜査機関が違反と認定しているチラシ配布などの行為は政治活動で適法だった。今後も争っていく」と主張した。

●静岡市長選公選法違反:陣営全体の決定権、高田容疑者が了承か ビラ配布など /静岡
        毎日新聞 2015年05月28日
 4月12日の静岡市長選を巡り、落選した高田都子(ともこ)氏の兄隆右(りゅうすけ)容疑者(66)ら3人が公職選挙法違反(利害誘導、事前運動)容疑で逮捕された事件で、同容疑者がビラ配布を含め、陣営全体の決定権を握っていたことが27日、捜査関係者などへの取材で分かった。

 他に逮捕されたのは、選挙プランナー、斎藤まさし(本名・酒井剛)容疑者(63)と、陣営の会計担当者だった会社員、田村幸洋容疑者(66)。陣営や捜査関係者によると、斎藤容疑者が具体的な作戦などを考え、隆右容疑者がGOサインを出していたという。

 3容疑者は、3月上旬ごろ、選挙ビラを配布しながら投票を呼びかけるなどの選挙運動を、同市の広告代理店業の井上有樹被告(30)=同法違反罪で起訴=に依頼。3月中旬ごろ、報酬として現金約540万円を支払う意向を示すとともに、利害関係を利用して誘導し事前運動をしたとしている。26日にスタイル同法違反容疑で再逮捕された静岡市議の宮沢圭輔容疑者(36)は、井上被告への依頼の仲立ちをして話し合いをまとめたとされる。井上被告以外の4人はいずれも容疑を否認し、隆右容疑者は「斎藤容疑者は選挙のプロだから信用していた」などと供述しているという。

 一方、約540万円は、隆右容疑者が代表を務める政治団体「元気で明るい静岡をつくる会」から、井上被告の会社に振り込まれており、隆右容疑者が資金源とみられる。

 隆右容疑者は1972年、早稲田大在学中に静岡市葵区の実家で休業状態の「高田薬局」を復活させ、経営者としての道をスタート。妹都子氏と東証1部上場企業に育て上げた。同社は14年イオングループ「ウエルシア薬局」と統合。15年、都子氏が静岡市長選に立候補すると、選挙対策本部長として支えた。

 隆右容疑者はウエルシアホールディングス(HD)副会長だったが15日、「一身上の都合」を理由に辞職した。【井上知大、松岡大地】

●静岡市長選違反 高田氏兄が決定権、関係者「誰も意見できず」
     2015.5.28 産経
 静岡市長選で落選した元薬局チェーン役員、高田都子(ともこ)氏の陣営幹部4人が公職選挙法違反(利害誘導など)の疑いで逮捕された事件で、都子氏の実兄、高田隆右容疑者(66)が、資金調達や最終的な意思決定をしていたことが27日、元陣営関係者らへの取材で分かった。4人はいずれも容疑を否認。県警は、高田容疑者が選挙プランナーとともに陣営を指揮していたとみて、さらに追及していく方針だ。

 捜査関係者によると、選対会議には、選対本部長の高田容疑者、選挙プランナーの酒井剛容疑者(63)、会計責任者の田村幸洋容疑者(66)、静岡市議の宮沢圭輔容疑者(36)が参加し、業者への依頼を含む活動戦略を協議。4人は共謀して、告示前の3月上旬から中旬、都子氏を当選させるため、宮沢容疑者を介して広告代理店にビラ配布を依頼し、報酬として現金五百数十万円を支払うと持ち掛け、選挙運動をさせた疑いが持たれている。

 選対会議に参加していた元陣営幹部は、「素人集団だったので、プランナーがこうしたほうがいいといえば、それに従う感じだった。もちろん最終的な決定権は隆右さんにあった」と明かす。会議のメンバーは高田容疑者が役員を務めていた「ウエルシア薬局」の関係者が大半を占めていたといい、「隆右さんからすれば部下ばっかり。決定事項に意見する人は誰一人いなかった」(元陣営幹部)と、事実上、高田、酒井両容疑者が方針を決めていたとの見方を示した。

 選挙に使う資金について、別の元陣営関係者は「お金の話はほとんど出なかったと思うが、多額の資金を動かせるのは隆右さんしかいない」と話す。

 これまでの調べでは、ビラ配りなどの報酬として、都子氏を支援する政治団体「元気で明るい静岡をつくる会」の名義で、約540万円が広告代理業者の口座に振り込まれている。県警はこの日も、ウエルシア薬局の事業所などを家宅捜索し、関係書類を押収。同団体の代表だった高田容疑者が、田村容疑者に振り込みを指示したとみて裏付け捜査を進めている。

 一方、逮捕された4人は「違法性はなく、政治活動だった」などと容疑を否認している。<font style="background:#ccffff">ビラを作成したという酒井容疑者は、逮捕前に行った会見で「ビラは選挙違反には当たらず、捜査は不当だ」と主張していた。

●選挙プランナーら4人起訴 静岡市長選、公職選挙法違反
           産経 2015.6.17 07:04
 静岡市長選で落選した元薬局チェーン役員の高田都子(ともこ)氏陣営の選挙違反事件で、静岡地検は16日、公職選挙法違反(利害誘導、事前運動など)の罪で、陣営幹部ら4人を起訴した。

 起訴されたのは、選挙プランナーの斎藤まさしこと酒井剛容疑者(63)=東京都練馬区、高田氏の実兄で選対本部長を務めた高田隆右容疑者(66)=静岡市葵区、静岡市議の宮沢圭輔容疑者(36)=同市駿河区=の陣営幹部3人と、5月28日に書類送検されていた、広告代理業の井上有樹容疑者(30)=同市葵区。

 起訴状によると、3月初旬から28日までの間、酒井被告らは共謀し、井上被告に街頭で高田氏の市長選出馬を伝える内容のビラを配りながら、「高田とも子です。よろしくお願いします」などと投票を呼び掛けるよう依頼。その報酬として、現金約540万円を支払う意思表示をし、告示前に選挙運動をさせたなどとされる。

 また、高田陣営の会計責任者だった田村幸洋容疑者(66)については、静岡区検が同日、同罪で略式起訴。静岡簡裁は罰金50万円の略式命令を出し、即日納付された。

●静岡市長選公選法違反:プランナーら起訴 /静岡
     毎日新聞 2015年06月17日
 4月12日投開票の静岡市長選を巡る公選法違反事件で、静岡地検は16日、同法違反(利害誘導、事前運動)の容疑で逮捕された選挙プランナー、斎藤まさし(本名・酒井剛)容疑者(63)=東京都練馬区=と、落選した高田都子(ともこ)氏(62)の兄で同市葵区の無職、高田隆右(りゅうすけ)容疑者(66)を同法違反の罪で起訴した。

 同法違反(利害誘導など)容疑で5月26日に再逮捕されていた静岡市議、宮沢圭輔容疑者(36)=同市駿河区=と、広告代理店業の井上有樹被告(30)=同市葵区=は同法違反の罪で追起訴された。また、同区検は、陣営の会計責任者で、斎藤被告らと同時に逮捕されていた会社員、田村幸洋容疑者(66)=同区=を略式起訴した。

 起訴状によると、斎藤、高田、田村の3被告は、共謀して告示前の3月上旬ごろ、選挙ビラを配布しながら投票を呼びかけるなどの選挙運動を井上被告に依頼。3月28日までの間に、報酬として現金約540万円を支払う意思を示し利害関係を利用して誘導し、事前運動をしたとしている。宮沢被告は井上被告への依頼の仲立ちをし契約の話し合いをまとめた。

 静岡地検によると、田村被告は容疑を認めていることなどから略式起訴となり、静岡簡裁は罰金50万円の略式命令を出し、即日納付し釈放された。【井上知大】

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 ■解説
 ◇公選法あいまいさ突く
 宮沢圭輔被告は今月12日の勾留理由開示請求の手続きで、取調官から「ビラの文字が『市長選挙・出馬』ではなく、『出馬表明』との文字であれば、『高田都子です。よろしくお願いします』と言って配っても問題がなかった」と言われたことを明かし「ほんの少しの言い回しや表現の違いで違法か適法かが別れることに公選法の解釈のあいまいさを感じる」と吐露した。

 だが、実際には過去の判例などから(1)何の選挙に関するものか(2)候補予定者の名前(3)投票依頼−−の3要素がそろえば、公選法が禁じた事前運動に当たる、とされている。自ら選挙運動を経験し2回も当選した現職市議にしては、認識が甘かったとのそしりは免れないのではないか。

●高田氏の兄ら起訴 静岡市長選違反
      中日 2015年6月17日
◆プランナーも
 四月の静岡市長選で落選した高田都子(ともこ)氏陣営の選挙違反事件で、静岡地検は十六日、公選法違反罪(利害誘導、事前運動)で、選対本部長だった高田氏の兄の大手薬局チェーン元副会長高田隆右(りゅうすけ)(66)=静岡市葵区西草深町=と選挙プランナーの斎藤まさしこと酒井剛(63)=東京都練馬区=の両容疑者を起訴した。

 地検は同罪で静岡市議宮沢圭輔容疑者(36)=静岡市駿河区大谷=を追起訴、ポスティング会社社長井上有樹容疑者(30)=同市葵区城北=を在宅のまま追起訴した。静岡区検は同日、陣営の会計担当だった会社員田村幸洋容疑者(66)=同区神明町=を略式起訴した。静岡簡裁が罰金五十万円の略式命令を出し、即日納付された。

 起訴状によると、高田、酒井、田村の三被告は共謀して三月上旬~同十二日、井上被告に告示前日の二十八日まで、高田氏への投票を呼び掛けるちらしを街頭で配るなどの選挙運動をするよう依頼。報酬として五百四十万五千円の支払いを約束したとされる。

 宮沢被告は高田被告らに頼まれ、支払金額など会社との契約の仲介をしたとされる。捜査関係者によると、高田、酒井、宮沢の三被告は否認している。

 静岡市長選は四月十二日に投開票され、現職の田辺信宏氏(53)が、高田氏ら新人二人を破って再選された。

 宮沢、井上両被告は、ちらしを時給千二百円で雇ったアルバイトに配らせたとして同罪(事前運動、日当買収)で起訴され、井上被告は釈放されていた。

◆陣営のちらし配布 選挙運動?政治活動?
 高田氏陣営の活動は、公選法で告示前は禁止されている「選挙運動」なのか、認められている「政治活動」か。高田被告らは「選挙運動の認識は無かった」と否認しており、公判でも争点になるとみられる。

 市選管によると、「選挙が特定される」「候補者が特定される」「投票を依頼している」の三要件に該当すれば選挙運動と判断し、警告の対象となる。地検は告示前の三月十三日、高田氏の名前や写真、「市長選出馬」の文言などを載せたちらしを街頭で「高田都子です。よろしくお願いします」と呼び掛けながら配布した行為などを「選挙運動」と認定。ポスティング業者に報酬を支払って依頼したとして起訴した。

 今回のちらしに投票を呼び掛ける直接的な文言はなく、発行元は高田被告が代表を務める政治団体。酒井被告は逮捕前の取材に「団体の機関紙を配っただけで政治活動だ」と主張。酒井被告と選挙活動した経験がある東京都内の現職市議(58)も「『よろしくお願いします』の呼び掛けもあいさつと変わらず、投票依頼ではない」と擁護する。

 一方、舛添要一都知事や森田健作千葉県知事の選挙を手掛けたプランナー三浦博史さん(64)は、今回の行為を「選挙運動でしかない」と言い切る。「政治活動のちらしは政策を訴えるもの。『当選すれば、史上初の女性市長誕生』などの文言は投票依頼を連想させる。呼び掛けの有無は関係ないだろう」と分析する。

 市選管の担当者は「投票一カ月前という時期と、呼び掛けを含めれば選挙運動とも考えられる。公明正大な選挙をお願いしていたので残念だ。裁判の行方を見守りたい」と話す。

●静岡市長選公選法違反:宮沢容疑者に地裁が勾留理由 /静岡
   毎日新聞 2015年06月13日
 4月12日投開票の静岡市長選を巡る公選法違反事件で、同法違反(利害誘導など)の容疑で再逮捕された同市議の宮沢圭輔容疑者(36)=同法違反(事後買収など)の罪で起訴=に対する勾留理由開示の手続きが12日、静岡地裁(河野文彦裁判官)であった。河野裁判官は「事件には多数の関係者がおり、接触して有利な発言をするよう働きかける恐れがある」と勾留理由を説明した。

 宮沢容疑者は意見陳述で「外形的事実に争いはない」とする一方、陣営のアドバイザー役だった斎藤まさし(本名・酒井剛)容疑者(63)=同容疑で逮捕=の指示で問題となっているビラ配布などを行ったとして「違法という認識はなかった」と主張した。

 斎藤容疑者はこれまで、ビラの配布方法などについて自らの指示を否定している。宮沢容疑者を担当する小川央(よう)弁護士は手続き後の記者会見で、ビラ配布は「違法ではない」として、無罪を主張する考えを改めて示した。【井上知大】

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