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てらまち・ねっと



 今年、理研の小保方氏のSTAP細胞の大々的な発表があったとき、iPS細胞の山中氏は、iPS細胞と比べてSTAP細胞は検証が必要と、批判的とも取れそうな発言をしていた。
 ★《iPS細胞は、世界で何百という研究グループが作製した再現性の高い技術で、長い研究の伝統がある。STAP細胞については・・安全性や再現性について検証が必要と指摘した。(2月14日 読売)》
   2月19日ブログ ⇒ ◆「“宝の山”iPS創薬は熾烈な開発競争 欧米巨大資本との戦い」

 素人目には、科学者たちの争いに映った。
 その後、小保方氏の論文などの不正の対応の仕方に関して、本人と理研のそれぞれを見れば、理研内部の問題かとも思えた。
 先週は、小保方氏問題の調査委員会の委員長の石井氏が論文の不正を指摘されて、委員長を自主的に降りたことなどもそのエリア。

 それとは別に、小保方論文を世に出すポジションにいた笹井氏の会見のころ、もともと「笹井vs中山」の争い、ともいう見方を知った。

 その中山氏の所属する研究所が、中山氏の以前の論文の内容で、1年前から問題視されていたことの調査結果を公表、本人が会見した。
 
 科学界とはいっても、所詮は人の世界かとも映る。
 今日は、そんな観点で整理した。
 一番おもしろかったのは次。

★≪●理研、相次ぐ論文不正… 科学界は一体どうなっている?! 露呈した構造的問題(zakzak 2014.04.26)
研究者の内情に詳しい『医者ムラの真実』(ディスカヴァー携書)の著書がある近畿大学講師で医師の榎木英介氏は、「石井氏のケースも小保方氏のケースも構図はまったく同じだ。双方とも同じ穴のムジナだったということだ」とあきれつつ、こう続ける。
 「理研は、小保方氏1人の問題として処理しようとしたが、医学・生物学界に構造的な問題があることを隠しきれなかった。学界全体にデータや画像をずさんに取り扱う風潮が蔓延しているということ。これは氷山の一角で同様の事例はそれこそ無数にあるはずだ」
 STAP論文の疑惑も今回の件も、いずれもネット上での匿名の告発が発覚のきっかけとなった。今後、科学界で、こうした動きが広がっていくことが予想される。
「科学界はこれまで外部の者が入り込めないムラ社会だった。その最高権威が理研。ネットが普及して自由な議論が可能となり、これまで権威で押さえつけられ、埋もれていた声が表に出てくるようになった。この機会にウミを出し切ってほしい。科学者も、もはやムラの論理が通用しないことを認識し直す必要がある」と榎木氏。
 傷ついた科学界に再生の道はあるのか。≫


●山中教授ES細胞論文「正しい」 生データなく謝罪/04/28 共同通信
●山中教授「論文正しい」ネット上で論文に疑義指摘/4月28日 スポーツ報知
●山中伸弥教授会見 論文検証サイトの功罪/産経 4.28
●笹井氏会見で分かった新たな“三角関係”/東スポ 04月18日
●理研の石井委員長が辞任 自身が画像の切り貼り/ハザードラボ 04-25
●理研ドロ沼 小保方さん斬った委員長辞任/日刊スポーツ 4月26日
●辞任の石井氏とは…理研に3人しかいない上席研究員/スポニチ 4月26日
●保身ミエミエの委員長退任劇…理研調査委は解散せよ!/東京スポーツ 04月28日
●理研、相次ぐ論文不正… 科学界は一体どうなっている?! 露呈した構造的問題/zakzak 04.26

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●山中教授ES細胞論文「正しい」 生データなく謝罪
         2014/04/28 21:21 【共同通信】
 京都大の山中伸弥教授が海外の学術誌に2000年に発表した論文の画像や図表にインターネット上で疑義が指摘され、京大iPS細胞研究所が28日、「論文の報告内容が正しいことに疑いはない」とする調査結果を発表した。山中教授は記者会見し、関連の生データの一部が自身のノートから発見できなかったと明かし「研究者として心より反省し、おわびする」と話した。

 論文は、さまざまな組織や細胞に変化するマウスの胚性幹細胞(ES細胞)を使った解析データ。画像の類似や、図表のデータが整い過ぎており不自然との疑義が出ていた。

●山中教授「論文正しい」ネット上で論文に疑義指摘
         2014年4月28日21時14分 スポーツ報知
 京都大の山中伸弥教授が2000年に発表した論文の画像や図表にインターネット上で疑義が指摘され、京大iPS細胞研究所が28日、「論文の内容が正しいことに疑いはない」とする調査結果を発表した。山中教授は記者会見し、指摘された画像や図表の生データが自身のノートから発見できなかったと明かし「研究者として心より反省し、おわびする」と話した。

 論文は、さまざまな組織や細胞に変化するマウスの胚性幹細胞(ES細胞)研究に関するもので、山中教授が奈良先端科学技術大学院大の助教授だった00年に欧州分子生物学機構の専門誌に発表した。画像の類似や、図表のデータが整い過ぎ不自然との疑義が出て、同研究所長の山中教授が調査を申し出ていた。

 同研究所は、類似画像を拡大した結果、細部の凹凸が一致しないことを確認したとし、図表については、同じ時期に実施した別の実験データを基に同様の結論が導かれるとして、内容は正しいと説明した。

 山中教授も「研究結果は複数の研究者により再現されており、研究者倫理の観点から適切でないことをした記憶もない。画像を切り貼りするような技術はなかった。そうする必要も理由もない」と述べた。

 実験は1998年ごろに山中教授と複数の協力者が実施していたが、山中教授以外のノートは保管されていなかった。山中教授は「全てのノートを私が保管しておくべきだった」と謝罪した。

 疑義が指摘された2013年4月に同研究所が調査を開始。山中教授から段ボール箱5個分の実験ノートの提出を受けた。

 論文の成果は人工多能性幹細胞(iPS細胞)の発見に至る一連の流れとして、12年に山中教授がノーベル医学生理学賞を受賞した際にスウェーデンで行った講演でも言及していた。

●山中伸弥教授会見 論文検証サイトの功罪
          産経 2014.4.28
インターネットのサイトで科学論文への疑義が指摘されるケースが増えている。理化学研究所の小保方晴子・研究ユニットリーダー(30)によるSTAP(スタップ)細胞論文に続き、今度は山中伸弥京都大教授の論文に飛び火した形だ。

 STAP論文の疑惑を最初に指摘したのは、海外の論文検証サイト「PubPeer(パブピア)」。科学者が匿名で意見を投稿でき、世界中の論文について検証や議論が活発に行われている。

 一方、山中氏の論文に疑義を指摘したのは、日本語による匿名の不正疑惑告発ブログ。論文の画像を中心に著名な大学の疑惑を取り上げ、降圧剤「ディオバン」の臨床研究データ改竄(かいざん)事件も追及してきた。ネットでは有名なサイトだ。

 こうしたサイトは不正摘発に貢献してきた面がある一方で、指摘内容の妥当性や根拠が不十分だったり、匿名での運用に伴う問題点などが指摘されている。
 ネットに詳しい神戸大の森井昌克教授(情報通信工学)は「重箱の隅をつつくような間違い探しは意味がない。山中氏以外の他の著名な研究者も、ありもしない疑義をかけられるかもしれない。本質以外で騒がれることは科学界にとってマイナスだ」と指摘する。

 広島大の難波紘二名誉教授(血液病理学)は「ネットでの疑惑検証には功罪がある。情報の信用度を確かめる手段がなく、破壊的な方向に議論が進む恐れがある。山中氏が早期に会見したのは妥当だ」と話す。

●笹井氏会見で分かった新たな“三角関係”
        東スポ 2014年04月18日
・・・・・若山氏に責任をなすりつける点で小保方氏と笹井氏は一致。さらに、週刊誌報道への対応でも共闘するという。

 一部週刊誌は2人の不適切な個人的関係を報じたが、両者とも「そういうことはありません」。理研関係者は「法的手段を含め、対応は考えることになる。笹井氏と小保方氏から意見を聞くこともある」と共同訴訟の可能性も示唆した。

 これまで若山氏は、小保方氏の恩人とされていた。東日本大震災の影響で、小保方氏がハーバード大学に戻れなくなった際に手を差し伸べたのが若山氏だった。その若山氏に対し、小保方氏は冷たい。16日に「尊敬する笹井先生が、私の過ちのために会見で厳しい質問にお答えになっている姿を見て、本当に申し訳なさ過ぎて言葉に出来ません」とコメントを発表したのとは対照的だ。

 この騒動は小保方氏と笹井氏のキーパーソン2人によって起こされたものと理解されていたが、ここにきて若山氏を頂点とする三角関係となった形。「理研で研究を続けたい」という小保方氏と、理研幹部である笹井氏にとって、理研を離れた若山氏は“スケープゴート”にうってつけだったとも思える。

 ただ、笹井発言には小保方氏への厳しい見方も随所にちりばめられている。

 STAP細胞の存在を前提としないと考えにくいデータがあるとした一方、「科学は宗教ではない」とも語り「最も有力な仮説」にとどめた。会見で「STAP細胞はあります」と断じた小保方氏とは距離を置くニュアンスだ。小保方氏への評価についても「未熟な研究者」とした理研・野依良治理事長(75)と同じように「トレーニングが足りなかった」との見方を示した。

 1月末の論文発表時、STAP細胞をアピールする報道向け資料の作成に携わった笹井氏。責任も強調しつつ、わが身を守る。あるテレビ番組でも言及されたが、小保方氏ははしごを外されたとも言える。

●理研の石井委員長が辞任 自身が画像の切り貼り
         ハザードラボ 2014-04-25
 STAP細胞論文をめぐる一連の騒動で、小保方晴子氏の画像切り貼りを不正とした理化学研究所調査委員会委員長の石井俊輔・上席研究員が、自身の論文でも画像の切り貼りをしていたことが判明。その行為は「不正ではない」と主張しながらも調査委員長を辞任し、25日、理研にも受理されたと発表した。

 問題が明らかになったのは24日、インターネット上で石井上席研究員の過去の2つの論文で画像の切り貼りなどがあることが指摘された。

 石井上席研究員は、そのうち2008年発表の論文については、本文の説明の順番になるよう画像を入れ替えたことを認め、すでに掲載学術誌には訂正を認められていると弁明。小保方氏が不正で自身が不正でないとする説明はされてないが、「10年前の当時のルールとしては(自身の切り貼りは)問題ないと判断していました」としている。

 しかし、この状況のもとで調査委員長を務めるのは理研に迷惑をかけるため、「委員長の職を辞し、調査委員会から身を引くことが賢明と判断し、委員長の職を辞することを申し出、研究所に承認して頂きました」と述べており、続けて「このような事態に至ったことは不徳の致す所であり、皆様に色々なご迷惑をおかけした事を深くお詫び申し上げます」とコメントしている。

●理研ドロ沼 小保方さん斬った委員長辞任
          日刊スポーツ 2014年4月26日9時33分
 STAP細胞の論文問題で、小保方(おぼかた)晴子氏(30)の不正を認定した理化学研究所の調査委員会で委員長を務めていた石井俊輔・上席研究員が25日、辞任した。自身の論文に、小保方氏が批判された手法と同じ、画像の切り貼りが発覚。石井氏は「10年前なら許された」と釈明したが、小保方氏を「研究不正」と指摘した調査委トップが同じ疑惑を持たれる泥沼の展開。小保方問題を再調査するかの判断も、延期は確実だ。

 小保方氏の論文を調べる石井氏に飛び火した「切り貼り」疑惑。発覚の経緯も小保方氏と同じ、インターネットでの告発だった。

 24日、科学ライターのブログに「石井氏が責任者となっている論文に疑義があるとして、匿名の方に相談された」との情報が掲載。石井氏はすぐに研究室のホームページ(HP)で、画像を切り貼りして文章の説明の順番通りに入れ替えていたことを認めた。委員長就任後、メールが寄せられたことで、「いくつかの発表論文を検証した」。気づいたのは3週間前という。

 問題になったのは、2008年に医学誌「オンコジーン」に掲載された、がんの遺伝子に関する論文の複数の画像。1度の実験で得られたものの、離れた場所に写っていた部分を文章の記述に合うよう切り貼りし、1つにまとめる加工がなされた。石井氏は「10年前のルールとしては問題ないと判断していた」「10年前なら結構多くの人がやっていて、許された状況があった」と主張。「結果や結論には影響しないが、調査委や理研に迷惑をかける」と、理研に辞意を伝えた。

 画像の切り貼りは、小保方氏のSTAP細胞論文で「改ざん」「きれいに見せたいという目的の加工」と厳しく批判された。今月1日の調査委員会の会見で、石井氏は「研究者としてこういう行為があってはならないのは当然」「(説明を)納得するのは困難」と指摘していた。批判した手前、当時の実験ノートと加工する前の生データをHPで公開。論文を掲載した医学誌には、つなぎ合わせた画像と分かるよう白線の区切りを入れる修正を申し入れ、許可されたという。自身は研究不正ではない、と強調している。

 後任には委員の1人、渡部惇弁護士が就任。関係者によると、理研の「身内」の石井氏が委員長に選ばれたことに、当初から疑問の声があったという。別の関係者は「委員長になったために『身辺調査』されたのだろう」と指摘。小保方氏1人に責任を押しつけようとしているとの指摘もある理研にとって、「改ざん」と断言した見解が、ブーメランのように舞い戻って突きつけられた形だ。

 調査委は、小保方氏からの不服申し立てを受け、再調査を行うか審査中。委員長交代のドタバタで審査の遅延も考えられ、STAP細胞論文問題は長期戦の様相をみせてきた。

●辞任の石井氏とは…理研に3人しかいない上席研究員
          スポニチ 2014年4月26日
調査委員長論文にも疑義 石井俊輔氏
 STAP細胞の論文問題で、小保方晴子氏の不正を認定した理化学研究所の調査委員長を務めていた石井俊輔上席研究員が25日、委員長を辞任した。自身の論文にも画像の加工が判明したため。

 石井氏は74年3月に静岡大学理学部を卒業後、大阪大学大学院博士課程、神戸大学理学部助手を経て82年、理研に入所。現在約2500人いる研究員のうち、3人しかいない上席研究員の1人。今月1日に開かれた調査委の最終報告会見では向かって左端に着席。険しい表情で「(STAP細胞論文について)不正行為は小保方氏1人で行った」「研究者を錯覚させる可能性がある」などと断じていた。 


●保身ミエミエの委員長退任劇…理研調査委は解散せよ!
          東京スポーツ 2014年04月28日
有利になった?小保方氏
 委員長の“不正論文”は調査委員会崩壊の序曲か――。小保方晴子研究ユニットリーダー(30)のSTAP細胞の論文騒動で、不正を認定した理化学研究所の前調査委員長、石井俊輔上席研究員(62)の論文不正発覚→辞任は、日本中に大きな衝撃を与えた。この大失態に、中部大学の武田邦彦教授(70)は「調査委員会のメンバー全員に同じことが起きる。委員会は解散せよ」とぶちまけ、権威が失墜した理研の金満体質を痛烈に批判した。

 調査委は、小保方氏から提出された不服申し立てについての審査が続くさなかに、トップの石井氏が辞任することで、再調査判断に影響が出ることは間違いない。石井氏は25日に、「このような状況で委員長を続けることは迷惑を掛ける。身を引くことが賢明と判断した」とのコメントを発表した。

 本紙昨報通り、2004年と08年に責任著者として発表されたがんに関する論文で、実験に使った画像の切り貼りなどがインターネット上で指摘されていた。この疑義を石井氏は認めた形。小保方氏の不正を追及する調査委のトップが、同じ切り貼り不正で退陣するとは、シャレにならない。

 次から次へと情けない体たらくの理研に対して、厳しい視線を向けるのが武田教授だ。

「組織に問題がある。科学はもともと、お金と切り離されていたが、科学がお金に取り込まれた。理研は金まみれの機関だ。内部はスキャンダルがいっぱいなんです」。理研の金満体質が諸悪の根源だと指摘する。

 武田教授によると、理研内部では「使い込みやセクハラ」が横行、週刊誌などで報じられている通り「高級なイタリア製家具を買った者もいる」という。


「そもそも野依さん(野依良治理研理事長)だってノーベル賞をもらったけど、脱税をしていたんですよ。1つのノーベル賞を取るために文科省がかけるお金は100億円と言われている。理研の研究者はみんなぜいたくな暮らしをしている」

 確かに、野依理事長は02年に講演出演料などの収益について、国税局から申告漏れ3300万円を指摘され、重加算税を含む1300万円を納税している。


 武田教授によると、自身の研究費を確保するために、理研の研究者らは足の引っ張り合いをしているという。疑義が生じてからの石井氏の辞職は素早かった。

 その対応について、武田教授は「科学論文でデータ間違いなんてよくあること。『写真の間違いなんて大したことない』と言えばよかった。だが、そんなことを言えば、小保方さんを擁護することになっちゃう。上席研究員のポジションを守りたいんですね」。保身がミエミエの委員長退任劇だと指摘した。

 一方の小保方氏については「純情で学問にいちず。汚れた理研から見るとヘンテコな存在だ」と擁護している。石井氏の委員長辞任によって、小保方氏の論文をめぐる調査はどうなるのか。

「私はテレビでもはっきり言いました。『調査委のメンバーみんなダメですよ』とね。メンバーの過去の論文を調べ上げれば、必ず同じような“不正”が掘り起こされる。調査委はなくなりますよ。調査自体もうやむやになって、小保方さんの論文もおとがめナシになって終わるでしょう」

 小保方氏の代理人の三木秀夫弁護士は25日、「小保方は自ら画像の取り違えに気付いてネイチャー誌に連絡したが、石井氏は指摘されてから訂正した。同じようなことを過去にやっときながら、小保方を改ざんとは理解できない」と憤りを隠せない。

 調査委のずさんさが露呈したことで「委員長が代わって体制も変わるなら、再調査の決定をより期待できる。調査委員会に外部の委員を入れる要求も同じこと」と、小保方氏にとって追い風となると三木弁護士はみている。

 調査委員長の後任に弁護士の渡部惇委員が昇格することには「推測だが、研究者を委員長にすると過去の論文で別の疑義が発覚すると恐れたのでは?」と同弁護士。

 石井氏の論文の切り貼りを告発した謎の人物について、武田教授は「理研の内部関係者じゃないのか。研究費を得るため足の引っ張り合いをすることはよくある」とも語った。きな臭い雰囲気も漂ってきた。

●理研、相次ぐ論文不正… 科学界は一体どうなっている?! 露呈した構造的問題
          zakzak 2014.04.26
小保方氏と同様に論文に疑義が出た理研の石井氏(写真)。どっちもどっち!?
 新型万能細胞「STAP細胞」の論文不正問題があらぬ方向に転がり始めた。理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダー(30)に続き、不正問題を調べる理研の調査委員会の委員長、石井俊輔上席研究員が、自身が関わった論文に改竄(かいざん)疑惑が出て辞任に追い込まれたのだ。一度ならず二度もミソを付けた国内最高峰の研究機関。一体、どうなっているのか。

 問題となっているのは、2008年に石井氏が責任著者の1人となり、英学術誌に発表した論文。乳がんを抑制するタンパク質に関するもので、インターネット上で「遺伝子を調べる実験結果の画像の一部に改竄があるのではないか」との指摘が出ていた。

 石井氏は25日に「疑念を抱かせてしまったこと、迷惑をかけたことを深くおわび申し上げる」として委員長を辞任。「不正な改竄ではない」と故意ではないことを強調し、「10年前なら結構多くの人がやっていて許された状況があった」と噴飯ものの釈明をした。だが、疑惑の発火点がネットである点や釈明の内容まで、STAP問題と流れがまるで同じだ。

 理研の処分への不服を申し立て、再調査の実施と不正認定の撤回を求めている小保方氏側は即座に反応した。代理人の三木秀夫弁護士は報道陣の取材に応じ、「同じようなことをして、自身の件を改竄としないのであれば、委員会に残り、自分の見解をもとに再度調査をお願いしたい」と理研のドタバタを皮肉った。

研究者の内情に詳しい『医者ムラの真実』(ディスカヴァー携書)の著書がある近畿大学講師で医師の榎木英介氏は、「石井氏のケースも小保方氏のケースも構図はまったく同じだ。双方とも同じ穴のムジナだったということだ」とあきれつつ、こう続ける。


 「理研は、小保方氏1人の問題として処理しようとしたが、医学・生物学界に構造的な問題があることを隠しきれなかった。学界全体にデータや画像をずさんに取り扱う風潮が蔓延しているということ。これは氷山の一角で同様の事例はそれこそ無数にあるはずだ」


 STAP論文の疑惑も今回の件も、いずれもネット上での匿名の告発が発覚のきっかけとなった。今後、科学界で、こうした動きが広がっていくことが予想される。

 「科学界はこれまで外部の者が入り込めないムラ社会だった。その最高権威が理研。ネットが普及して自由な議論が可能となり、これまで権威で押さえつけられ、埋もれていた声が表に出てくるようになった。この機会にウミを出し切ってほしい。科学者も、もはやムラの論理が通用しないことを認識し直す必要がある」と榎木氏。

 傷ついた科学界に再生の道はあるのか。



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