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てらまち・ねっと



 山梨市で上野千鶴子さんの講演会が、直前になって中止になるという事件が起きた。
 このブログでも採りあげきた、「市民の声」で図書が排除された福井県ジェンダー図書排除事件や境市立図書館の図書排除事件と、まったく同じ構図だとすぐに理解できる。

 市が企画した講演会が、一部の「市民の声」でいきなり中止になる、という事は、自治体の事業としてもあってはならない。
 いくら当選したばかりの自民党の市長でも、「契約違反」を知らないとは。
 上野さんの話を聞きたいと164人の申し込みもあったという。

 上野さん本人から、WANの「ちづこのブログNo.64」に経過を含めた記事がアップされた。
 WANという団体のホームページは、とてもつながりにくい。特にこんな時は、アクセス集中だろう。
 ともかく、ブログでリンクしておく。
 上野千鶴子さんの文章の結びは、以下。決意が明確で気持ちがいい。

 ★・・・さあて、わたしはどう対応したものでしょう?
まず抗議をして市長に説明責任を果たしてもらう必要があります。抗議の意志はすでに伝えてありますし、説明に納得できないことも伝えてあります。

次に法的対応をとることができます。契約不履行で損害賠償の民事訴訟を起こすことができます。その賠償の内容は、(1)契約不履行に伴う違約金(当初提示された額は10万円でした)、(2)程調整にともなう逸失利益や準備のための費用、(3)精神的慰謝料(そりゃわたしだって傷つくし、むかつきますよ!)の合計額となります。

それだけでなく、山梨市民なら誰でも「住民監査請求」を監査委員にあてて出すことができます。その対象は(1)上野に支払うことになるであろう違約金、(2)ポスターやちらし等広報にかかわる費用、(3)会場のキャンセル料その他、中止にともなって発生する費用の合計額です。市の財政にそれだけの損害を与えたことで、市長を訴えることができます。


 事態はまだ混迷しそうな気配。

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  山梨市講演会中止について ちづこのブログNo.64
      (2014.3.15 WAN:Women's Action Network)
それでなくても忙しいのに、またまた火の粉が降ってきました。わたしが招いたわけでもないのに、降りかかる火の粉は払わねばなりません。
山梨市で予定されておりました市民講演会の中止について多くの方からお問いあわせを受け、わたしの対応が注目されておりますので、以下にご報告したいと思います。
山梨市長に2月に当選した望月清賢氏から、3月18日に予定されていた市主催の介護講演会「ひとりでも最後まで在宅で」の講演中止の通知を受けました。
昨年秋に依頼を受け、この3月初めから募集が始まり、市民164名の応募がすでにあったものです。3月5日に担当者からメールがあり、こういう重大なことを1本のメールで通知するのは不適切だから市長名の公文書がほしい、と要求しましたら、3月12日に担当者とその上司計3名の訪問がありました。

本文は以下のとおりです。
市民講演会中止について
       山梨市長 望月清賢
春寒の候、先生におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。また、日頃から高齢者保健福祉行政にご理解・ご協力をいただき感謝申し上げます。
 さて、来る3月18日に実施を予定しておりました市民講演会についてですが、市民の皆様から様々なご意見をいただく中で、講演会当日の運営に支障を来す恐れがあることから、やむを得ず中止とさせていただくこととなりました。
誠に申し訳ありませんがご了承いただきますようお願い申し上げます。


もちろん「ご了承」できるわけがありません。

・・・・・・・(略)・・・

さあて、わたしはどう対応したものでしょう?
まず抗議をして市長に説明責任を果たしてもらう必要があります。抗議の意志はすでに伝えてありますし、説明に納得できないことも伝えてあります。
次に法的対応をとることができます。契約不履行で損害賠償の民事訴訟を起こすことができます。その賠償の内容は、⑴契約不履行に伴う違約金(当初提示された額は10万円でした)、⑵日程調整にともなう逸失利益や準備のための費用、⑶精神的慰謝料(そりゃわたしだって傷つくし、むかつきますよ!)の合計額となります。
それだけでなく、山梨市民なら誰でも「住民監査請求」を監査委員にあてて出すことができます。その対象は⑴上野に支払うことになるであろう違約金、⑵ポスターやちらし等広報にかかわる費用、⑶会場のキャンセル料その他、中止にともなって発生する費用の合計額です。市の財政にそれだけの損害を与えたことで、市長を訴えることができます。
・(以下略)・・・・・


山梨市オフィシャルサイト

     ★ 上野千鶴子さん講演会開催中止について  

どの写真もクリックすると拡大

3月18日に開催予定の上野千鶴子さん講演会は、諸事情により中止とさせていただきます。
予定をしていただいた皆さんには大変申し訳ありませんでした。

【お問い合わせ】
山梨市役所東館1階 介護保険課 介護予防担当
          (山梨市地域包括支援センター)
電話 代表 0553-22-1111(内線1175~1179)
    直通 0553-23-0294

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(2014年2月25日 の記事。現在は削除)
上野千鶴子さん講演会を開催します!

山梨市及び山梨市認知症支援ネットワーク会議では、社会学者の上野千鶴子さんを招 いて「ひとりでも最期まで在宅で」と題して市民講演会を開催します。 ... 山梨市役所東館 1階 介護保険課 介護予防担当 (山梨市地域包括支援センター)

   ★ ○山梨市地域包括支援センター運営協議会設置要綱>

以下は、上野さん講演会中止事件に関する記事。



●「過去の発言問題」と山梨市 上野千鶴子さん講演中止
      2014年3月15日  東京新聞(中日新聞)
 山梨県山梨市が、十八日に予定していた社会学者上野千鶴子さんの講演会を急きょ中止にしていたことが十四日、分かった。「過去の発言などから、講演会の運営に支障を来す恐れがある」と判断したという。

 上野さんは共同通信の取材に「筋の通らない決定だ。中止の理由には納得していない」とコメントした。

 山梨市によると、昨年十月、上野さんに在宅医療や介護をテーマにした講演を依頼。二月から市のホームページなどで参加者を募集し、百六十四人が申し込んだ。しかし市民から「問題発言の多い上野さんを公費で呼ぶことはおかしい」などの意見が複数寄せられ、望月清賢(せいき)市長が中止を決めた。

 市は五日、講演会を中止することを上野さんにメールで連絡。十二日には市長名の文書を、職員が上野さんに手渡した。

 望月市長は取材に、少年の性をめぐる上野さんの過去の発言などに問題があったとして「講演会での発言によっては、会場で混乱を招く恐れがあり、講師として公費で呼ぶことはふさわしくないと判断した」と話した

●新市長の方針?:上野千鶴子さん講演「表現強すぎ」中止に
         毎日新聞 2014年03月15日 18時55分(最終更新 03月15日 21時39分)
 山梨市が18日に予定していた社会学者の上野千鶴子さんの講演会について、過去の発言などを理由に中止したことが分かった。望月清賢市長は「市民から抗議もあり、公費開催はふさわしくないと判断した」と説明。上野さんは「市長の権力乱用だ」と反発している。

 市介護保険課によると、講演会は18日、市民を対象に在宅医療や介護をテーマに市民会館で開く予定だった。在宅医療の問題に取り組む上野さんに昨年10月、講師を依頼し、既に164人が参加を申し込んでいた。

 しかし、市側は今月に入って上野さんにメールで中止方針を伝え、12日に職員が上野さんを訪ねて「市民からさまざまな意見があり、運営に支障をきたす恐れがある」などと記した望月市長名の文書を渡した。

 望月市長は取材に対し、過去に新聞に掲載された少年の性を巡る上野さんの意見などを挙げて「(表現が)強すぎる。当日に混乱が起きる可能性もある」などと説明。上野さんは「市から依頼される前の発言で、今回のテーマとも関係がない。納得できない」と話している。

 望月市長は前自民党県議で、今年2月の市長選で初当選した。【山口香織】

●山梨市、上野千鶴子さんの講演会中止 反対意見寄せられ
    2014年3月14日 朝日新聞
 山梨県山梨市が、18日に予定していた社会学者の上野千鶴子さんの講演会を中止したことがわかった。介護や、最期までひとりで生きる心構えを語る予定だったが、上野さんの別のテーマでの発言を問題視する人から反対が寄せられ、市長が中止を決めた。

 市によると、講演は昨秋、依頼。今年2月に広報し、164人の参加希望があった一方、上野さんのツイッターやコラムでの発言を例に「公費で催す講演会の講師としてふさわしくない」という意見が約10件メールなどで寄せられた。

 例示されたのは、読者の悩みに答える朝日新聞のコラム「悩みのるつぼ」で、少年の性欲の悩みに対し、異性とのつきあいについて上野さんが答えた2012年12月8日付の回や、「セクシィ・ギャルの大研究」「スカートの下の劇場」などの著書タイトル。
・・・・・・・・・・・・・・・・・(以下略)・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
●「過激な言論ある」上野千鶴子さんの講演会中止  (2014年3月15日 読売新聞)
 18日に山梨市で開催予定だった社会学者の上野千鶴子さんの講演会について、主催する同市が「上野さんの過去の言動が講師としてふさわしくない」として、中止を決めたことが14日、わかった。

 市介護保険課によると、昨年10月、「おひとりさまの老後」などの著書がある上野さんに在宅医療や介護をテーマに講演を依頼。聴講希望の募集には164人の申し込みがあった。だが、市に対し「性について過激な言論のある上野さんを呼ぶのはどうか」などの意見が複数寄せられたため、市は今月5日、中止を決めたという。

 望月清賢市長は「混乱を招くおそれがあるため」と中止の理由を説明。上野さんは「過去の発言と今回の講演内容は無関係で、筋が通らない。納得できない」と話している。

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