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てらまち・ねっと



 フェロシルトの刑事事件、警察が動いてから2年になる。
 昨日、名古屋高裁は、元工場長に懲役2年(求刑懲役3年)を言い渡した一審・津地裁判決を支持し、佐藤被告の控訴を棄却した。佐藤被告は上告しない方針。
 話し合いや集会で対面しているから、「ひとごと」でないとも言える人物。

 判決は、「1審では法人としての同社に求刑通り罰金5000万円の判決が言い渡され、確定した」ということもあってか、「被告が自己の判断で主体的、積極的に行ったのは明らか」として、会社の責任の表現は薄い。

 元に戻れば、かつての工場長で、事件当時社長だった人物の刑事責任を問わなかったなど、検察の問題点は回復できない。
 そういえば、三重県警の積極さ、対して検察の後ろ向きさ、そのズレが報道されていた。

 ・・今回の岐阜の選挙ポスター代詐欺でも、警察の前向きと起訴猶予にした地検のズレが浮き彫りになったばかり・・・

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●【社会】 元副工場長に2審も実刑 フェロシルトで名古屋高裁  中日/共同 2007年12月26日 10時19分
 化学メーカー石原産業(大阪市)による土壌埋め戻し材「フェロシルト」の不法投棄事件で、廃棄物処理法違反罪に問われた同社の元取締役で元四日市工場副工場長の佐藤驍被告(70)の控訴審判決で、名古屋高裁の田中亮一裁判長は26日、懲役2年の実刑とした1審津地裁の判決を支持し、被告側の控訴を棄却した。
 弁護側は「会社の方針に従い、会社の承認を得た会社ぐるみの犯行。被告の独断でできるはずがなく、1審の量刑は重すぎる」と執行猶予付き判決を求めていた。

 判決によると、佐藤被告は四日市工場の元環境保安部長(59)=有罪判決が確定=と共謀し、2001年12月から05年4月にかけ、同工場で製造したフェロシルトや汚泥計約13万5000トンを岐阜、愛知、三重県内の山林などに不法投棄した。
 1審では法人としての同社に求刑通り罰金5000万円の判決が言い渡され、確定した

●【社会】元副工場長、二審も実刑 フェロシルト「不法投棄に積極関与」  中日 2007年12月26日 夕刊
 石原産業(大阪市)による土壌埋め戻し材フェロシルトの不法投棄事件で、廃棄物処理法違反(不法投棄)の罪に問われた同社四日市工場の元副工場長佐藤驍(たけし)被告(70)の控訴審判決が26日、名古屋高裁であった。田中亮一裁判長は「不法投棄が産廃の処分費削減という会社の方針に沿ったものとはいえ、佐藤被告は現場の責任者として主体的、積極的に関与した」と述べて、懲役2年の実刑を言い渡した一審・津地裁判決を支持、被告側の控訴を棄却した。

 弁護側は「不法投棄は会社の方針で、無視することは困難だった」と主張して、刑の執行猶予を求めていた。

 田中裁判長は「有害と知りながら隠ぺいして不法投棄を続け、周辺社会に強い不安を与えた。不法投棄をやめるよう進言することもなく、発覚を防ぐ中心的な役割も担った」と指摘。「反省していることを考慮しても、実刑が重すぎるとはいえない」と結論づけた。

 判決によると、佐藤被告は同工場の元環境保安部長と共謀し、フェロシルトが産業廃棄物だと知りながら、業者を通じて搬出。2001年から05年にかけ、三重県亀山市や岐阜県土岐市などの山林に計13万4000トンを不法投棄した。

 佐藤被告と石原産業は、04年に農薬原料の製造工程で出た液体などの産廃を愛知県瀬戸市内の2カ所に不法投棄した事件でも刑事告発され、愛知、三重県警の合同捜査本部が捜査を進めている。

●フェロシルト不法投棄、元副工場長に二審も実刑  ニッケイ 12月26日 13:01
 化学メーカー、石原産業(大阪市)による土壌埋め戻し材「フェロシルト」の不法投棄事件で、廃棄物処理法違反(不法投棄)の罪に問われ、一審で懲役2年の実刑判決を受けた元同社四日市工場副工場長、佐藤驍被告(70)の控訴審の判決公判が26日、名古屋高裁であった。

 田中亮一裁判長は、佐藤被告が「一連の不法投棄の中心的役割」を担ったとして一審判決を支持、同被告の控訴を棄却した。弁護側は上告しない方針。
 判決理由で、田中裁判長は、一審判決と同様に、佐藤被告がフェロシルトの商品化を発案し、有害物質が検出された後も不法投棄を続けたと指摘。不法投棄は会社ぐるみとした弁護側の主張を「産廃の処分費用を削減するという会社の方針に沿ったものであるとはいえ、被告が自己の判断で主体的、積極的に行ったのは明らか」と退けた。

●フェロシルト不法投棄 名古屋高裁、1審の実刑判決支持  朝日 2007年12月26日11時27分
 化学メーカー石原産業(大阪市)が土壌埋め戻し材の名目で産業廃棄物フェロシルトを不法投棄したとして、廃棄物処理法違反(不法投棄)の罪に問われた同社四日市工場(三重県四日市市)の元副工場長、佐藤驍(たけし)被告(70)に対する控訴審判決が26日、名古屋高裁であった。田中亮一裁判長は、懲役2年(求刑懲役3年)を言い渡した一審・津地裁判決を支持し、佐藤被告の控訴を棄却した。佐藤被告は上告しない方針。

 田中裁判長は「産廃の処理費用削減という会社の基本方針に沿ったものとはいえ、被告が自己の判断で犯行を主体的、積極的に行ったことは明らかだ。会社が承認し、関連費用を負担するなどしていたとしても、被告の刑事責任は格別軽くならない」と述べた。

 佐藤被告は「不法投棄は会社ぐるみで、やめるのは非常に困難だった」とし、「上司の指示に従ったというよりも自己の立場から判断して犯行の中核を担った」とした一審判決の事実誤認を主張していた。
 さらに2000万円を贖罪(しょくざい)寄付したことや、退職慰労金8100万円が支給されず、同社と株主からそれぞれ10億円と489億円の損害賠償訴訟を起こされていることを挙げ、執行猶予付きの判決を求めていた。
 検察側は佐藤被告の控訴棄却を求めていた。


●フェロシルト投棄、石原産業元副工場長に2審も実刑  
2007年12月26日12時47分 読売新聞

 化学メーカー「石原産業」(大阪市)による土壌埋め戻し材「フェロシルト」の不法投棄事件で、廃棄物処理法違反の罪に問われた同社四日市工場元副工場長、佐藤驍(たけし)被告(70)の控訴審判決が26日、名古屋高裁であった。

 田中亮一裁判長は「長期間、大量に不法投棄を続け、会社の利益を優先して環境への悪影響を顧みない悪質な犯行だ」と述べ、懲役2年の実刑とした1審・津地裁判決を支持し、佐藤被告の控訴を棄却した。
 弁護側は不法投棄について、「会社ぐるみの犯行で、実刑は重すぎる」として、執行猶予付きの判決を求めたが、判決は「一連の不法投棄を指示し、中心的な役割を担った。会社の方針に沿ったものとはいえ、自己の判断で主体的、積極的に行っている」と述べ、実刑は妥当と判断した。

 判決によると、佐藤被告は2001年12月~05年4月、四日市工場の元環境保安部長(59)(有罪確定)と共謀するなどして、有害物質を含む産業廃棄物のフェロシルトなど約13万トンを、愛知、三重、岐阜の3県4か所に不法投棄した。今年6月の津地裁判決は、法人としての同社に罰金5000万円を言い渡している。

●元副工場長、2審も実刑=石原産業不法投棄-名古屋高裁  時事通信 2007/12/26-11:18
 化学メーカー石原産業(大阪市)が産業廃棄物「フェロシルト」を不法投棄した事件で、廃棄物処理法違反の罪に問われた四日市工場の元副工場長佐藤驍被告(70)の控訴審判決公判が26日、名古屋高裁であった。田中亮一裁判長は「佐藤被告が犯行の中心におり、自己の判断で不法投棄などを指示したことも明らか」として、懲役2年の実刑を言い渡した一審津地裁判決を支持、弁護側控訴を棄却した。佐藤被告は上告しない方針。

 田中裁判長は、弁護側の「(上層部の)承認を得た会社ぐるみの犯行」との主張を「具体的事実は証拠上認められない」と退けたほか、2000万円の贖罪(しょくざい)寄付や、8100万円の退職慰労金が支給されていない点を考慮しても、懲役2年が不当に重いとはいえないとした。

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