Sunday Song Book #1103

2013年12月01日 | Sunday Song Book

2013年12月01日プレイリスト
「『MARIYA'S SONGBOOK』 特集 Part 1」
1. クリスマス・イブ / 山下達郎 "オーパス" "トレジャーズ" '83
2. リンダ / アン・ルイス '80
3. けんかをやめて / 河合奈保子 '82
4. ファースト・デイト / 岡田有希子 '84
5. 元気を出して / 薬師丸ひろ子 "古今集" '84
6. リトル・プリンセス / 岡田有希子 '84
7. 色・ホワイトブレンド / 中山美穂 '86
8. 待ちぼうけ / 堀ちえみ '82
9. OH NO, OH YES / 中森明菜 "クリムゾン" '86
10. 終楽章 / 薬師丸ひろ子 '88
11. GUILTY / 鈴木雅之 "RADIO DAYS" '88
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■内容の一部を抜粋
・近況
ツアーも佳境に入り残りが約1/4になった。前回、番組を収録したのは11月14日の福岡公演の前だったとか。「福岡、最高のお客さんでした。ありがとうございました。その後が府中でやりまして、NHKホールでございました。NHKホールもいいお客さんでございました。で北海道ツアーに突入中でございます。本日は昨日に引き続きまして北海道ニトリ文化ホール。旧北海道厚生年金、さっぽろ芸術文化の館。名前は変わってもホールは同じでございます。旭川終わって昨日今日とですね、札幌でございますが。旭川無事に終わってると思います(笑)。33年ぶりの旭川、どうだったんでしょうね。また大幅前倒しで録っておりますのでですね、来週も申し上げられませんですが(笑)。北海道、今日お出で下さるみなさん、お待ち申し上げております。札幌も久し振りでございます。今週は北陸でございます。新潟、長岡。長岡初めてでございます(笑)。新潟いつも二日やるんですけれども、今年は新潟市内と長岡と泣き別れでやることになりました。木金と、12月5,6とですね、今週末でございます。来週入りますと金沢、富山と北陸ツアー。北海道から北陸、冬の寒いところ。いらっしゃるお客様、お待ち申し上げております」と達郎さん。

・PERFORMANCE 2013
8月27日(火)、埼玉県戸田市文化会館を皮切りに12月24日(火)、クリスマスイブの中野サンプラザまで全国26都市49公演のホール・ツアー。
http://www.tatsuro.co.jp/live/

・クリスマス・イブ
11月20日に「クリスマス・イブ」30th Anniversary Editionのマキシシングルが出た。2013年リマスター。今回でCDパッケージのリマスタリングは最後とのこと。これ以上のクオリティは望むことができないそうだ。30年目のファイナル・ヴァージョン。

・『MARIYA'S SONGBOOK』 特集 Part 1
今週、来週は超前倒しで番組を収録しているため、今週、来週は『MARIYA'S SONGBOOK』 特集 。達郎さんがずっと横で見ていたので、達郎さん自身の印象的な曲を中心に。達郎さんが横でながめていたエピソードを交えつつ。今週12月4日水曜日は竹内まりやさんの'80年代、'90年代、2000年代にいろいろな人に作家として提供した楽曲のコンピレーションが2枚組のCDで発売になる。まりやさんは11月25日でデビュー35周年を迎えた。アニバーサリー・イヤーの記念企画盤『MARIYA'S SONGBOOK』が第一弾として発売される。これから一年間は35周年の記念企画がいろいろと出てくる。その取っ掛かりが『MARIYA'S SONGBOOK』。まりやさん自身が選曲、監修、楽曲解説(思い出エピソード)付きで、これまでいろいろな人に提供してきた楽曲をオリジナル音源でコンピレーション。いわば竹内まりや裏面史。CD2枚組仕様で全30曲。初回盤にはボーナス・ディスクとして本人のデモ音源、達郎さんがホーム・レコーディングしたデモテープからセレクトして収録。全曲2013年リマスター。12月4日発売。詳しくはまりやさんのスペシャル・サイトにて。
http://wmg.jp/mariya/

竹内まりやさんはもともとデビューしたときはシンガーで人の曲を歌っていた。達郎さんと結婚してしばらく休業期間があった。そのあいだに作家活動をはじめて主に女性アイドルに曲を書いて、出産したので自分の活動ができないあいだは作家活動をしていた。1984年にシンガー・ソングライターとして再起。アルバム『VARIETY』で再デビュー。『VARIETY』は来年で30年になる。

・リンダ
いちばん最初に書いたのはアン・ルイスさんの「リンダ」。1980年8月にシングル・カットされてスマッシュ・ヒットした。まりやさんが歌手活動していた時期のなかよしがアン・ルイスさん。アン・ルイスさんが結婚するときに曲を書いてほしいと依頼されて書いた曲が「リンダ」。リンダはアン・ルイスさんのミドル・ネーム。ちなみにコーラスは達郎さんで夜中までかかってひとりでコーラスをしたという。

・けんかをやめて
「リンダ」を聴いてコロムビアのディレクターから河合奈保子さんに曲を書いてくれというオファーがきた。まりやさんはテレビで河合奈保子さんを見て"けんかをやめて"というフレーズが浮かんだのがちょうどはまった。1982年9月の河合奈保子さんのシングルとして大ヒットして彼女の代表曲になった。
「アイドル・シンガーなんですけれど河合奈保子さんは歌の表現力がとってもある人で、今聴いてもいい曲であります」と達郎さん。
ちょうどまりやさんが休業していた頃で曲のオファーが来るようになった。まりやさんは自身もアイドルとして人の書いた曲を歌っていたので、アイドルのメンタリティーがよくわかると話していたそうだ。

・ファースト・デイト
まりやさんがいちばん多く曲を提供したのが岡田由希子さん。1984年4月の岡田由希子さんのデビュー・ヒットで「ファースト・デイト」。
「この人はなかなか憂いに満ちた声だなと僕は思いました。萩田さんのアレンジも歌の特徴をよく捉えたいいアレンジだと思います」と達郎さん。

・元気を出して
1984年は続々とオファーがきて、その中で出色の出来が薬師丸ひろ子さんの1984年2月のアルバム『古今集』のために書いた曲「元気を出して」。のちにまりやさんがセルフ・カヴァーするが、そのときに薬師丸さんを呼んできて、達郎さんとまりやさんと薬師丸さんの3人でコーラスをやったという。
「この人はいい声をしておりますのでたくさんヒットがありますが。薬師丸さんのためのもともとは書き下ろした曲であります」と達郎さん。

・リトル・プリンセス
岡田由希子さんの1984年7月のセカンド・ヒットで「リトル・プリンセス」。編曲は大村雅朗さん。
「大村雅朗さん、もうお亡くなりになってしまいましたが、僕は彼と一回、僕がまだスタジオ・ミュージシャンをやってた頃、岸田敏志(岸田智史)さんのコーラスをやったことが一度だけあります。そのときにしか会ったことがありません」と達郎さん。

・竹内まりや×クリス松村
11月28日からニュース・サイトのナタリーで『MARIYA'S SONGBOOK』特集をしている。アイドル歌謡のエキスパート、クリス松村さんとまりやさんの対談が掲載されている。おもしろい切り口でいろいろなことを対談で語っているそうだ。
http://natalie.mu/music/pp/takeuchimariya02

・色・ホワイトブレンド
1986年2月の中山美穂さんのシングルで資生堂のキャンペーン・ソング。その6年前に「不思議なピーチ・パイ」で資生堂のキャンペーン・ソングをやってたまりやさんが今度は曲を書くという不思議な巡り合わせ。ちょうどまりやさんは育児の真っ最中で、達郎さんは『POCKET MUSIC』のレコーディングもしくはツアーを行っていたが、家に帰ると洗面所の中に小ちゃなキーボードが置いてあり、洗面所でまりやさんが曲を作っていたという。子どもが起きるから洗面所で作っていたそうだ。

・「クリスマス・イブ 30th Anniversary Edition」
「クリスマス・イブ 30th Anniversary Edition」がオリコンのベスト10にチャートインした。
「お買い上げいただいたみなさま、ほんとうにありがとうございました。30年も経ってベスト10に入るなんて夢にも思いませんでしたので。がんばっていきたいと思います。ホントにみなさんのおかげで一曲がですね。長い命を授かることができました」と達郎さん。

・「クリスマス・イブ」30周年記念オーダーメイド・ジャケット
「クリスマス・イブ」のCDをスリーブ・ケースで覆い、表紙に自分の好きな写真やコメントを入れて、世界でひとつだけの「クリスマス・イブ」が作れるスペシャル企画。一旦締め切ったが問い合わせが多くてワーナーミュージック・ダイレクトで11月27日からアンコール受付中。明日、12月2日の午後12時(昼)まで。詳しくはワーナーミュージック・ダイレクトのサイトにて。
http://customjacket.jp
http://shop.wmg.jp

・待ちぼうけ
1982年8月の堀ちえみさんのシングルで「待ちぼうけ」。
この曲についてのクリス松村さんとまりやさんの対談のやりとりが最高におもしろいそうだ。'80年代アイドル歌謡の本質をついてるとか。
http://natalie.mu/music/pp/takeuchimariya02

・OH NO, OH YES
1986年10月の中森明菜さんのアルバム『クリムゾン』の片面全部をまりやさんが提供して「駅」という傑作が生まれた。達郎さんはこのアルバムの中では「OH NO, OH YES」のほうが好きなので今日はこの曲。

・終楽章
1988年の薬師丸ひろ子さんのシングル「終楽章」。まりやさんもアルバム『DENIM』でセルフ・カブァーしている。
「薬師丸さんの声が哀愁を帯びてて素晴らしい」と達郎さん。

・GUILTY
今回の『MARIYA'S SONGBOOK』には達郎さんが書いた曲、すなわちまりやさん作詞、達郎さん作曲の曲が2曲入ってるそうだ。そのうちの一曲。1988年の鈴木雅之さんのアルバム『RADIO DAYS』に書き下ろした「GUILTY」。達郎さんが自分で書いた曲の中でひじょうに気に入ってる一曲だとか。「鈴木のマーチンだったら、それまでラッツ、シャネルズで割とジュブナイルな感じな歌ばっかりだったので、もうちょっと不倫のドロドロしたヤツをしようと、そんな具合にして書きました。今は亡き大村憲司さんのギターが圧巻の曲でございます」と達郎さん。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

12月08日は、「『MARIYA'S SONGBOOK』 特集 Part 2」
http://www.tatsuro.co.jp
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