Sunday Song Book #892

2009年11月08日 | Sunday Song Book

<11月08日プレイリスト>
[シンガー・ソングライラーで棚からひとつかみ]
ずっと一緒さ/山下達郎 '08
DON'T HANG UP THOSE DANCING SHOES/TERENCE BOYLAN "TERENCE BOYLAN" '77
THE ROAD/DANNY O'KEEFE "O'KEEFE" '72
BUY FOR ME THE RAIN/STEEVE NOONAN "STEEVE NOONAN" '68
BLUE RIVER/ERIC ANDERSEN "BLUE RIVER" '71
SEBATIAN/ ERNIE GRAHAM "ERNIE GRAHAM" '71
セールスマンズ・ロンリネス/山下達郎 "COZY"'98
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■内容の一部を抜粋
・近況
今週から新曲のレコーディングのためスタジオに入るとか。今回はCMなので短期決戦、今週、来週で仕上げなくてはならないとか。

・シンガー・ソングライターで棚からひとつかみ
いつも自分のレコード棚から選曲していると偏りが出てしまうので、番組に幅を持たせる意味で最近はテーマを設けることにしてるそうだ。今週は季節に合わせてしんみりとしっとりと「シンガー・ソングライターで棚からひとつかみ」。

・ずっと一緒さ
今日結婚式だというリスナーから両親へ捧げるリクエスト。

・DON'T HANG UP THOSE DANCING SHOES
テレンス・ボイランは高校生のとき、スティーリー・ダンのドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーと同級生で一緒にバンドをやっていたという。1969年にスティーリー・ダン絡みでファースト・ソロ・アルバムをリリースしたが泣かず飛ばず。1977年にリリースしたエレクトラからのアルバムで知られるようになった。アルバムにはドナルド・フェイゲンがキーボードで参加している。そのセカンド・アルバムの1曲目が「DON'T HANG UP THOSE DANCING SHOES」。

・THE ROAD
ダニー・オキーフが1972年にアリフ・マーディンのプロデュースで発表したアルバムから。チップス・モーマンのメンフィスにあるアメリカン・サウンド・スタジオでレコーディング。マッスルショールズのミュージシャンがバックを固めている。「THE ROAD」はライヴ・ツアーの毎日を歌った曲で、ジャクソン・ブラウンのカヴァーがよく知られている。

・シンガー・ソングライター
昔はシンガーと曲を作る人は別だったが、'60年代中期から自作自演が普通になってきた。ビートルズはその草分け的存在。自作自演を売り物として一世を風靡したのがキャロル・キング。今ではシンガー・ソングライターというと広義に解釈されているが、本来は自分の生活、身の回りのこと、思想を歌うのがシンガー・ソングライター。ジャクソン・ブラウン、ブルース・スプリングスティーン、ジョニ・ミッチェル、トム・ウェイツと名前を挙げると枚挙に暇がない。

・BUY FOR ME THE RAIN
今回は残念ながらジャクソン・ブラウンが選曲から洩れてしまったが、スティーブ・ヌーナンはジャクソン・ブラウンと関係の深い人。1968年にエレクトラから1枚だけアルバムを出している。アルバムの半分はジャクソン・ブラウンの曲。当時ジャクソン・ブラウンはまだデビュー前。「BUY FOR ME THE RAIN」はスティーブ・ヌーナンの書いた曲で、ニッティ・グリティ・ダート・バンドのデビュー・シングルに取り上げられてヒットし、スティーブ・ヌーナンの名前が知られることになった。邦題は「雨を降らして」。

・BLUE RIVER
日本でシンガー・ソングライターといえばエリック・アンダーセン。1971年のナッシュビル録音の『BLUE RIVER』は名盤。最近リイシューされた『BLUE RIVER』には本人のライナーが付いている。本人の曲解説によるとタイトル曲の「BLUE RIVER」は映画にもなった「フェスティバル・エキスプレス」のツアーの間に書かれた曲。ザ・バンドに捧げられた曲だということで歌詞が難解。ジョニ・ミッチェルがコーラスで参加している。

・SEBASTIAN
アイルランド、ベルファースト出身のシンガー・ソングライター、アーニー・グラハム。渋谷のブラックホークという喫茶店でよくかかっていたのが口コミで広がり日本で異常に人気がある。ブリンズレー・シュワルツやジョー・コッカーのバックバンド、グリース・バンドに在籍したがソロになった。1971年のアルバムから。

・ベス・ニールセン・チャップマン
今週は1曲が長くて惜しくもかけられなかったそうだ。

・セールスマンズ・ロンリネス
タツローさん自身は内省的な曲を書くというよりは、どちらかというと作曲家に近いシンガー・ソングライターなので、情緒的な曲はほとんど書いてないそうだ。その中で自分の心の吐露という観点で選曲したのが「セールスマンズ・ロンリネス」。1998年の『COZY』に収められている。

・読書で棚からひとつかみ
来週は「読書の秋」なので本のネタで「読書で棚からひとつかみ」。

・『COZY』のアナログ盤プレゼント
番組888回記念のプレゼント第一弾。シングル「僕らの夏の夢」初回生産分のみスペシャル応募特典で作った、「僕らの夏の夢」と「ミューズ」が収録された12インチ45回転のアナログ盤の音が良くて、タツローさんは最近アナログ盤に回帰しているのだとか。そんなわけで年末にかけて隔週1アイテムずつLP(アナログ盤)をプレゼントすることにしたそうだ。『COZY』のアナログ盤2枚組を5名にプレゼント。CD未収録の「BLOW」が入っている。まだ受付中。

・『僕の中の少年』のアナログ盤プレゼント
番組888回記念のプレゼント第ニ弾。前回から遡って1988年のアルバム『僕の中の少年』のアナログ盤を5名にプレゼント。本来ならば『COZY』の前は1991年のアルバム『ARTISAN』だが、このアルバムだけアナログ盤を作ってないという。というわけで『僕の中の少年』のアナログ盤となった。引き続き受付中。

■リクエスト・お便り・プレゼントの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
11月15日は、「本:BOOKで棚からひとつかみ」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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