K'DO @ OSAKA BLUE NOTE

2005年10月11日 | Live

2005年10月4(火) 大阪Blue Note
1st Stage 自由席 整理番号16番

K'DO(カドォ)
大貫妙子(Vocal)
沖山優司(Bass)
沼澤尚(Drums)
フェビアン・レザ・パネ(Piano)
森俊之(Rhodes & Hammond B-3)

Set List
01 Deja vu
02 Meu Namorado/私の恋人
03 Mon doux soleil
04 しあわせな男達へ
05 la musique
06 Promises, Promises
07 Never On Sunday(日曜はダメよ)
08 遥かなる旅路 II
09 Time To Go
10 都会
11 One Fine Day With You
Encore
12 A Kiss From The Sun

ステージ向かって左からフェビアン・レザ・パネ(Piano)、大貫妙子(Vocal)、沼澤尚(Drums)、沖山優司(Bass)、森俊之(Rhodes & Hammond B-3)という並び。

「Deja vu」で沼澤尚が繰り出すリズムが複雑なので戸惑った。森俊之はハモンド・オルガンとフェンダー・ローズを積み重ねていた。このユニットから恐ろしいほどのグルーヴが生まれていた。とにかくリズムとハモンド・オルガンの音色が印象的だ。大貫妙子は裾にラインが入った白のロング・ドレス姿だった。

「Mon doux soleil」は『LUCY』でも『attraction』でもない新しいヴァージョンだった。ハモンド・オルガンがリードを取っているのかと思えばピアノ・ソロがフィーチャーされる。素晴らしい演奏が披露された。

アルバム『One Fine Day』をリリースした後、5月に東京だけでレコーディング・メンバーによるライヴをやったが、その後でユニットを組んだと大貫妙子は話した。

大貫妙子のオフィシャルサイトでK'DO(カドォ)は...
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お馴染みの5人のミュージシャン達が
Blue Note/ Motion Blue でのセッションのために
スペシャルユニットを結成しました。
ユニット名「K'DO」は
「贈り物」を意味するフランス語からヒントを得た造語。
例えばフレンチからブラジリアンまで、
小粋なグルーブに溢れる、洗練されたポップス、インストゥルメンタルを
ツインキーボード+ヴォーカルの編成でお贈りします。
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と紹介されていた。

ステージではケーキの名前に「K'DO」というのがあると大貫妙子は話した。ガトーを使ったケーキらしいのだが、調べてみると銀座の資生堂1階にあるPLAZAのものみたいだ。そこから表記を借りたという。

「しあわせな男達へ」はアルバム『コパン』に収録された楽曲。独身男性をイメージして書いたそうだ。遊んでいる時よりも仕事をしている横顔が素敵なのだという内容だという。これはリズムはボサノヴァみたいなのだが、レゲエのようなサウンド・アプローチをしていた。混沌とした音楽の渦に巻き込まれてしまう。

「la musique」は3拍子でゆったりと演奏された。透明な大貫妙子の歌声とシルクのようなフェビアン・レザ・パネのピアノの音にうっとりとした。

「Promises, Promises」はバート・バカラックの曲のカヴァー。変拍子が続くこの曲をインストゥルメンタルで披露した。「大貫さんの歌と差をつけたいというのと、フランスの音楽やブラジルの音楽や映画音楽などいろいろな要素が混じった音楽をやろうということで、いつもは即興演奏でインストをやるんだけど、即興演奏じゃなく、K'DOできちんとアレンジした曲を演奏しようとして選曲した」と森俊之は話した。彼はメンバーの中でただひとりの大阪生まれだそうだ。

演奏の後、大貫妙子は「ステージの後に映像をながしたらよかった」と話したが映画は見てないのだそうだ。あとで調べたら「Promises, Promises」は映画音楽ではなくて、映画『アパートの鍵貸します』を劇作家のニール・サイモンが脚色した1968年のブロードウェイ・ミュージカルの主題歌だった。

「Never On Sunday(日曜はダメよ)」は同名の映画の主題曲。ビールのCMでも使われているとかで耳馴染みのあるメロディー。曲の途中で「阪神優勝おめでとうございます」と大貫妙子。陽気なそして幸せな雰囲気に包まれた。

「遥かなる旅路 II」はフェビアン・レザ・パネのピアノ・ソロ曲。ここからひとつの流れとして3曲演奏された。「都会」は2002年にFM802のイベント「JAPANESOUL」でレヨナがカヴァーするのを聴いたが、大貫妙子本人が歌うのを聴いたのは今回が初めてだ。森俊之の弾くフェンダー・ローズの音色は転がるような感じだった。

最後は大貫妙子の最新作『One Fine Day』からタイトル・ナンバーともいえる「One Fine Day With You」。アンコールでは恒例のプレゼント・タイムがあり、沼澤尚はマイクが入っていることを知ってて「いいな~」とコメント。K'DOでは沼澤尚のファンも多く、一部で歓声が上がった。昨年だったかニューバランスとのコラボレーションで「沼澤尚モデル」が販売されたが、この夜履いていたシューズはまさしくそのNBだった。

最後には、来年以降もK'DOの活動を続けてゆく、オリジナルも作ってバンドならではのカラーを出して、ゆくゆくはCDを発表したい、という大貫妙子の発言があった。

写真左から森俊之、沼澤尚、大貫妙子、フェビアン・レザ・パネ、沖山優司。
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