LOVE FLAP

2007年06月24日 | 佐野元春 Radio Days

LOVE FLAP
2007年6月19日(火) fm osaka 12:00-16:00
DJ:谷口キヨコ
GUEST:佐野元春

Playlist
荒地の何処かで(6月13日発売ニュー・アルバム『COYOTE』)
君が気高い孤独なら(6月13日発売ニュー・アルバム『COYOTE』)
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・エコ
ゲスト・コーナーの前に「エコ・フラップ」というコーナーがあり、最初はその繋がりから環境問題の話題があった。元春が以前やっていたラジオ番組「radiofish」では環境問題のトピックを取り上げるコーナー「エコロジー・レポート」があった。
元春「地球環境がどんどん変わっていく。各地のいろいろな環境の変化をレポートしていこうという、短いコーナーだったんですけれども、なかなか好評でした」
谷口「それで実際に佐野さんがエコに対して意識しはったのはそれがあったからですか? その前から知ったはったから、そのレポートに繋がったんですか?」
元春「僕はね、十何歳だったかな、多感な頃、北海道のウトロというところに行ってね、そしてそこで森林が伐採される現状を見た時に、[あぁ、これは環境のことを考えなくっちゃいけないなぁ]と思った。それがきっかけですね」
谷口「えっ、じゅ、十代?」
元春「十代。18か17ぐらいの時」
谷口「それは青春18切符かなんかでバッーと周遊してたんですかね?」
元春「そんな切符じゃなかったけどね。はい。飛行機に乗って行きました」
谷口「あっ、そうなんですか。でも、その時にもうそう思っちゃったんですね?」
元春「そうです」
谷口「うわ~、わたしはそれやったら、うわ~、これ切って次何やろな? 家立つんかな? とか、それくらいしか思わないんですけど、その現場を見て気づいてしまったんですね?」
元春「あの~、僕は動物が好きでね、森林の伐採が無計画で行われると動物の生態系も変わってきちゃう」
谷口「行く場所がないですもんね」
元春「そう、だからシマフクロウとか、とても大事な希少動物たちがどんどん減っていってるというそんなニュースを見たのでね、実態はどうなのかなって興味を持ってそれで行きました」
谷口「はぁ。最初がそうでしたよね。で興味を持った後は、自分が何かしなくてはいけないなぁと考えて、行動に移すじゃないですか。行動っていうのはそれからどれくらいして、何か行動されたんですか?」
元春「そうですね。歌の中にそういう意識を盛り込んだりしたんだけれど、実際の活動としては2001年、Naked Eyes Foundationという基金を自分で設立して、そしてインターネットの中でアーティスト関連のマーチャンダイジングを販売して、その売り上げの一部を、特に若い人たちが運営しているNPOですね、人権とか教育とか、それからもちろん環境、こちらでがんばってる若いNPOの資金の援助をそちらでやってます」
谷口「うわぁ。2001年ということですからもう6年、経たれまして、どうですか実際やってみて、思ったようにその活動は進んではりますか?」
元春「実験的な取り組みなので、まだまだ成果は上がってないですけれどもね、でもよい循環が今後できてくるのではないのかなっていうふうに僕自身も期待しています」
谷口「はい。でも、ホンマ、そういうのはまだ日本でははじまったばかりというか、ここ1,2年ですけど、企業でも意識が高まってますけれど、それについてはどういうふうに? ええことはええことですよね?」
元春「特にアーティストが意識を持ってね、環境の活動とか、社会問題に意見を言ってゆくという人もでてきてますよね。僕が知ってる限りではボブ・ゲルドフとか、それからU2のボノとかね、彼らがアーティストとして、個人の関心の一環として、そうした運動をやっていくというのはね、端で見ていて頭が下がる思いですね」
谷口「社会貢献ともいえる、そういうことをミュージシャンがやっているのを見ていて、[これは素晴らしいことやな]と」
元春「そう、アーティストが自分の関心としてやっていくというのは素晴らしいと思います。で、彼らは影響力大きいですしね、ただ実態をよく見てみると、そうしたアーティストやタレントの周りにいるね、ビジネスマンが主体としてやっているケースなんかもあって、そういうのを見るとちょっとうんざりしちゃう」
谷口「あぁ、じゃあ広告マン的な役割になってる場合もある、ということかもしれないですね。あと、生活の中では、なんかあんまり生活臭ないじゃないですか、佐野さんって(笑)」
元春「あははは」
谷口「マイお箸を持ってんねんとか、マイ・バッグ持ち歩いてんねんとか、ゴミを少なくするようにカンカン、ペチャンコにしてんねんとか、そういう小っちゃいことはしてはるんですか?」
元春「機械では冷暖房はとらない」
谷口「うわっ、気ィ合うわ。一緒に住める」
元春「はい。えっ、そうですか(笑)」
谷口「うははははははは。そうなんですよ。男性ってけっこう暑がりの人多いじゃないですか? 逆に冬はね、わたしも暖房、実際つけてしまう時があるんですが。夏はなるべく、窓を開けたり、いろんな工夫で、と思うので」
元春「うん。なんかさっき湿気が好きだって言ってたけど」
谷口「大好きです」
元春「今、いい季節だね」
谷口「今、大好きで、喉も絶好調ですね。今年は梅雨が遅かったじゃないですか」
元春「ええ」
谷口「それとは気づかずに喉の調子が悪いなと思ってたんです。[梅雨の季節なのに雨降れへんから身体の調子が逆に悪いんや、わたしは湿気が好きなんで、だから喉の調子が悪いんだ]と思って」
元春「あっ、そっか」
谷口「そうなんですよ」
元春「でも、そうやってね、自然と一緒に生きてる女の人、僕好きですね」
谷口「いやんっ、と、と、あは(照れる)。ありがとうございます。あはは(笑)。照れてどないすんのん(笑)。ありがとうございます」

・今後の予定
元春「この秋から母校の立教大学で講座を持ちます」
谷口「はっ。大学の先生ですね。何を教えはるんですか?」
元春「うん。これは僕の得意分野なんだけれども、[言葉と音楽]というテーマでね、だからソングライティングだとか、それからポエトリー・リーディングとか、そのあたりを追求してゆく講座を持ちます」
谷口「何学部に入ったらいけるの?」
元春「えっと文学部」
谷口「文学部でいわゆるパンキョウですね、一般教養でいけるんですか?」
元春「そうです」
谷口「うわ~、いいな~、いいな~、いいな~。聴講生になれたらいいな~。いいな~。そうですか~。そんなんしはって(笑)。へえ~、でも刺激になりますよね」
元春「ちょうど、だから、ハイティーンから二十代前半のみんなだと思うんですけど、普段、あまり、そうした世代の人たちと会うチャンスもないのでね、僕も楽しみにしてる」
谷口「そうですよね。教える側だけど、何かを受け取ってというやりとりもね、本来大学ってそういう場所ですもんね」

コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« HAPPY FUN RADIO | トップ | Sunday Songbook Playlist »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
自然とともに (存在する音楽)
2007-06-25 01:56:27
僕もあまり冷暖房を入れないで生活しているので、同じタイプだったのかーと思いました。
佐野さんには
立教大学のみならず、他大学でもやって欲しいです。

本文とは関係ないのですが、リンクさせて頂いきたいのですが、よろしいでしょうか?
返信する
『COYOTE』大阪キャンペーン (どい)
2007-06-25 19:41:51
会話が楽しいですね。
今回はマーキーを除いて、元春の音楽を聴いてきた世代がDJだったこともあり、よい番組となりました。元春のことをあまりよく知らない若いDJの番組だと、おざなりの内容となる場合がありますからね。

リンクの件はよろしくお願いいたします。
返信する
大阪での元春 (daisymoon)
2007-06-25 19:55:04
はじめまして。
ここ最近ですが、ラジオ出演の元春で聞けないものや
聞き逃してしまったものをこちらで読ませてもらってます。
私は東京なので元春の大阪に対する感じ方に初めて触れ
とても楽しかったです。
ありがとうございました。
返信する
リンク (存在する音楽)
2007-06-25 22:47:48
有難うございます。リンクさせて頂きました。
返信する
Re: 大阪での元春 (どい)
2007-06-26 19:35:33
☆daisymoonさん
元春の大阪キャンペーンですが、今夜もあります。収録したものがあって今週放送するようです。なかなか気が抜けません。
ブログを楽しく拝見させていただきました。
ありがとうございます。
返信する
Re: リンク (どい)
2007-06-26 19:41:36
☆存在する音楽さん
ありがとうございます。
僕もリンクさせていただきました。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

佐野元春 Radio Days」カテゴリの最新記事