Sunday Song Book #1474

2021年01月10日 | Sunday Song Book

2021年01月10日プレイリスト「新春放談(ゲスト:宮治淳一)」
1. SHADOW OF YOUR LOVE / BOBBY FREEMAN '66
2. SINCE I FELL FOR YOU / DICK JENSEN & THE IMPORTS '65
3. NEW YORK CITY'S A LONELY TOWN / DICK JENSEN '73
4. MIND EXCURSION / WAYNE FONTANA '68
5. BICYCLE RIDE / DON MARLEY '71
6. ROUNDABOUT (JAPANESE VERSION) / CONNIE FRANCIS '66
7. BOOM-A-LAY / THE ASTRO-JETS '62
8. MORE THAN A FRIEND / THE WOODEN NICKELS '68
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組の冒頭に「本日のサンデー・ソングブックは昨年末に録音されたものを放送しております。予めお断り申し上げ、よろしくお願い申し上げます」と達郎さんのコメント。

・新春放談(ゲスト:宮治淳一)
先週に引き続いて宮治淳一さんをゲストに迎えて「新春放談(ゲスト:宮治淳一)」パート2。

・SHADOW OF YOUR LOVE
宮治さんの選曲。ボビー・フリーマンの1966年の「SHADOW OF YOUR LOVE」。アレンジはハンク・レヴィン。もともとはブルー・アイド・ソウルというグループ(クッキーズがバック)がオリジナル。ワーナーのナゲッツ・シリーズに入れるため許諾を申請したが返事がなかったそうだ。権利がわからないのが真相のようだとのこと。「このボブー・フリーマン、ライチャスじゃん、完全に(笑)」と達郎さん。「なんかレッキング・クルーの音がしない?」とも言ってたので、許諾が下りなかったのは別の理由があるのかもしれない。

・SINCE I FELL FOR YOU
続けて同じロマ・レーベル。宮治さんの選曲でディック・ジェンセン&ジ・インポーツの「SINCE I FELL FOR YOU」。ディック・ジェンセンはハワイ出身。フィラデルフィア・インターナショナルからギャンブル&ハフのプロデュースでアルバムを出してることで知られている。バディ・ジョンソンの作曲した「SINCE I FELL FOR YOU」は達郎さんもカヴァーしている。

・NEW YORK CITY'S A LONELY TOWN
達郎さんの選曲。ディック・ジェンセンはフィラデルフィアの全盛期の1973年に、なぜかギャンブル&ハフの作品「NEW YORK CITY'S A LONELY TOWN」を出している。

・MIND EXCURSION
宮治さんの選曲。ウェイン・フォンタナがアンダース&ポンシアの作品「MIND EXCURSION」を取り上げている。ウェイン・フォンタナは昨年8月6日に亡くなった。享年74歳。なので追悼してとのこと。イギリスだけの発売でシングルのB面。トレードウインズの「MIND EXCURSION」の邦題は「心の旅路」。

・BICYCLE RIDE
達郎さんの選曲。アンダース&ポンシアに続いてニューヨーク・サウンド。ドン・シコーネが変名のドン・マーレー名義で出した1971年のシングル「BICYCLE RIDE」。達郎さんが昔から好きな曲。でもボロボロのシングルしか持ってなかったが、ようやくいいコンディションが買えたそうだ。「自転車で棚からひとつかみ」をやろうとしたときにかけたかったけれど、音が悪すぎてかけられなかったとのこと。「自転車で棚からひとつかみ」は結局、曲がそろわずに挫折したという。

・山形放送のレコード室
達郎さんが宮治さんのことを知ったのは1979年。当時、達郎さんがプロモーションで山形放送に行くと、レコード室に捨てるレコードが置いてあった。「捨てるならもらってもいいですか?」と訊くと「どうぞ持っていってください」という返事。ほとんど新譜で、ダブったりしてたものが、その中身だったという。あるとき、そのレコードが減ってるのに気がついて、「このレコード、僕以外に見てる人がいるんじゃないですか?」と訊くと、「ディスコメイツ・レコードの宣伝の方がいつもいらっしゃって」とのこと(笑)。ディスコメイツ・レコードの東北の宣伝担当が宮治さんだった。

・ROUNDABOUT (JAPANESE VERSION)
宮治さんの選曲。コニー・フランシスの「ROUNDABOUT」はトニー・ハッチの作品。1965年に全米チャート80位。コニー・フランシスがロンドンに行って3曲レコーディングした中の1曲。コニー・フランシスは日本盤のために日本語ヴァージョンをレコーディングしていた。1966年の発売だが、それがCDになり、ステレオ・ヴァージョンが収録された。宮治さんがそのことを知ったときにはCDはもうどこを探してもなかったが、達郎さんが持っていた。日本語の訳詞を書いてるのは薩摩忠(さつまただし)さん。詩人で童謡の詩を書いてる。歌謡曲ではフランク赤木さんの「暗い港のブルース」。キングトーンズがのちにカヴァーした。コニー・フランシスの「ROUNDABOUT」(JAPANESE VERSION)は達郎さんもCDは持っていたが聴いてなかったとか。

・BOOM-A-LAY
今年はドゥー・ワップ・ナゲッツをインディーで発売する予定だという。達郎さんが昨年買って、いちばんうれしかったやつが、アストロ・ジェッツの1962年の「BOOM-A-LAY」。ボロボロのシングルしか持ってなかったが、いいコンディションのを見つけたそうだ。曲を書いてるのはジュエル・エーキンス。「THE BIRDS AND THE BEES」で知られてるので歌ってるのも本人という説がある。いわゆるジャングルもので、ピグミーとか出てくるので、今だったら差別的かもしれないとのこと。今年のレコード・コレクターズの「私の収穫この一枚」に達郎さんが選んだのを先んじて。

・MORE THAN A FRIEND
宮治さんの選曲。ウッドゥン・ニッケルズの1968年の「MORE THAN A FRIEND」。VAULTというレーベルから出てるシングル。ワーナーが買収したのでナゲッツ・シリーズもの。まだ申請してないが、今日のオンエアで申請するに値するかをリスナーの反応で決めるそうだ。ウッドゥン・ニッケルズは、調べたら、タムラの最初のロサンゼルス・ベースのシンガー、ブレンダ・ハロウェイが妹と従姉妹の3人でやってるユニット。1968年にはモータウンと契約している状態で名前を出せなかったと推測される。ノーザン・ソウル・シーンではA面の「NOBODY BUT YOU」が有名だとか。だけど宮治さんはB面の「MORE THAN A FRIEND」のほうがよかったそうだ。

・レコード棚
達郎さんはレコード棚を新設し、あと7000枚収納できるようになったという。CDのコンピを新しい棚に移す予定で、棚の半分はシングル盤用の幅に棚板を変えたとか。

・今後の予定
来週17日は丑年にちなんで「牛で棚からひとつかみ」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
メール
https://www.tfm.co.jp/ssb/

2021年01月17日は、「牛で棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp
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