Sunday Song Book #1154

2014年11月23日 | Sunday Song Book

2014年11月23日プレイリスト
「映画『MIRACLE デビクロ君の恋と魔法』劇中歌特集」
1. すてきなホリデイ / 竹内まりや "エクスプレッションズ" "ボナペティ" '01
2. A BEAUTIFUL MORNING / THE RASCALS '68
3. CHERISH / THE ASSOCIATION '66
4. MY ONE AND ONLY LOVE / JOHNNY MATHIS "WARM" '57
5. SOME KIND OF WONDERFUL / CAROLE KING "MUSIC" '71
6. UP,UP,AND AWAY / THE 5TH DIMENSION '68
7. I LOVE HOW YOU LOVE ME / THE PARIS SISTERS '61
8. GIMME SOME LOVIN' / THE SPENCER DAVIS GROUP '66
9. THE CHRISTMAS SONG / 竹内まりや~
HAVE YOURSELF A MERRY CHRISTMAS / 山下達郎
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■内容の一部を抜粋
・近況
まりやさんのツアーがはじまったので番組は前倒しで収録しているそうだ。11月22日(土)、23日(日) は広島グリーンアリーナ。「私、アリーナ・ツアーというものを全くやったことがないので、かえって新鮮だったりしますですね」と達郎さん。今週末、11月29日(土)は 宮城県のゼビオアリーナ仙台。

・souvenir 2014 LIVE
まりやさんの33年ぶりとなる全国ツアーが11月22日からスタート。全国6都市9公演のアリーナ・ツアー。詳しい情報は竹内まりやスペシャル・サイトにて。
http://wmg.jp/mariya/

・MIRACLE デビクロくんの恋と魔法
11月22日から全国公開がはじまった映画『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』の音楽監修を達郎さんが担当している。中村航さんの小説「デビクロくんの恋と魔法」をもとに作られた作品で、この小説が「クリスマス・イブ」をモチーフに作られたものなので達郎さんのところにオファーがきたそうだ。監督は犬堂一心さん、主演は相葉雅紀さん、榮倉奈々さん、ハン・ヒュジュさん、生田斗真さん。
http://miracle-movie.com

・映画『MIRACLE デビクロ君の恋と魔法』劇中歌特集
音楽監修とは劇中でかかる音楽の選曲。メディアでは「30年ぶりに山下達郎が音楽監修」と出ていたが映画『BIG WAVE』が音楽監修といえばいえなくもないので、それ以来になる。でも具体的に映画がの中でかかる音楽を選曲してくれというオファーは生まれて初めてのことになるそうだ。映画『MIRACLE デビクロ君の恋と魔法』はラブ・コメディの良作で新しい発想の映画。監督の犬堂一心さんは「東京タワーをフィーチャーした映画は多いんですけれども、スカイツリーはまだない。そういうものに焦点を当てて、ジョン・ヒューズ監督作品のような瑞々しい青春映画が撮りたくてこの作品を作りました」というコメントをしている。選曲した'60年代のいわゆるアメリカン・ポップスを中心に、まるでサンデー・ソングブックの「棚つか」のようなプログラムができるんじゃないかということで、今週は映画『MIRACLE デビクロ君の恋と魔法』公開記念で『MIRACLE デビクロ君の恋と魔法』劇中歌特集。映画のために達郎さんが選曲したのは8曲ないし9曲。劇伴といわれる音楽は上野耕路さん(ゲルニカ)。

・すてきなホリデイ
映画の冒頭はまりやさんの「すてきなホリデイ」。

・A BEAUTIFUL MORNING
相葉雅紀さん演じる主人公のこどもの頃からの妄想の賜物「デビクロくん」というアニメのキャラクター(劇団ひとりさんが声優で出演している)が狂言回しで登場する。ラスカルズの「A BEAUTIFUL MORNING」は文字通り朝のシーンでかかる。達郎さんのアイドル・グループ、1968年のミリオンセラー。

・CHERISH
アソシエイションの1966年のNO.1ヒット、有名な「CHERISH」。主演の相葉雅紀さんと榮倉奈々さんは幼なじみ。相葉雅紀さん演じる主人公はハン・ヒョジュさん演じる照明アーティストに恋をする。彼女とデートすることになり、相葉雅紀さんと榮倉奈々さんがちゃんとした服を選びに行くシーンにかかる。

・MY ONE AND ONLY LOVE
その後に続くめかしこんだ相葉雅紀さんと榮倉奈々さんがふたりで食事するシーンに出てくるのがジョニー・マティスの「MY ONE AND ONLY LOVE」。フランク・シナトラの1953年のヒット曲をジョニー・マティスが1957年のアルバム『WARM』で取り上げて名唱と謳われたもの。イギリス生まれのガイ・ウッドというソングライターの作品。

映画ではひとつのシーンに達郎さんから2曲から3曲の候補を出して、それをプロデューサーや監督が意見を出して決定していくのだとか。映画は下町が舞台で相葉雅紀さんが住んでるのは古い木造の家。東京の下町の佇まいに'60年代のオールディーズが意外に似合うそうだ。木造の家屋に特に合うという。達郎さんが住んでいた池袋や練馬で住んでた実家も全部木造。練馬の実家で今回選曲した曲を「死ぬほど聴いた」と達郎さん。不思議なもので高度成長期の空気なんで今回の選曲を'60年代の音楽で揃えたという。舞台は墨田区なのでスカイツリーが出てくるものの浪花節なんだとか。

・SOME KIND OF WONDERFUL
キャロル・キングの1971年のアルバム『MUSIC』から「SOME KIND OF WONDERFUL」。もともと1961年のドリフターズのヒット曲。この音楽が流れるシーンは「UP ON THE ROOF」と迷ったとか。スタッフの方もこっちのほうがいいと、そういうふうに合議制で決めたという。

・UP,UP,AND AWAY
映画の中で風船がからんでくるシーンにながれる。フィフス・ディメンションの1968年の「UP,UP,AND AWAY」、邦題は「ビートでジャンプ」。

・大滝詠一 ベスト・アルバム『BEST ALWAYS』特集
来週11月30日の放送は12月3日に大滝詠一さんのベスト・アルバム『BEST ALWAYS』が発売されるのでこのアルバムを特集する。DISC 1は達郎さんがアレンジ、その他で深く関わってるので思い出話をまじえつつ「大滝詠一 ベスト・アルバム『BEST ALWAYS』特集」。「はじめてのいわゆるトータル・ベストでしてですね、かねてからそうした話はあったんですが、死後にそれが出ることになるとは、なかなかこう、感無量といいましょうか」と達郎さん。

・アルバム『TRAD』のオリジナル・マグカップ
『TRAD』のグッズとして作ったオリジナル・マグカップをリスナー10名にプレゼント。

・プレゼント
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」プレゼント係
http://www.tatsuro.co.jp

・I LOVE HOW YOU LOVE ME
この曲も結構いいシーンに使われている。大滝さんの大好きなパリス・シスターズの1961年の「I LOVE HOW YOU LOVE ME」。バリー・マンの作曲でフィル・スペクターのプロデュース作品。

・GIMME SOME LOVIN'
映画はラストに近づくとバタバタとはじまってくる。「景気のいい曲」というオファーなのでスペンサー・デイヴィス・グループの1966年の「GIMME SOME LOVIN'」。

「2014年が舞台でスカイツリーが出てきてですね、アラサーのラブ・コメディでこんな'60年代の曲が合うのかな? 合うんです、これが。是非、ご覧になってください。ビッタシ合うんです、これが。自信を持ってお勧め致します」と達郎さん。完成した試写会を達郎さんは観たそうだが音がとにかくいいそうだ。「すてきなホリデイ」、「クリスマス・イブ」、エンドロールの「THE CHRISTMAS SONG~HAVE YOURSELF A MERRY CHRISTMAS」のメドレー、これらの音がいいという。「最近はMAがよくなったのかな。昔から自分が関係した映画ではエンドロールがですね、なんか音が...なことが昔はあったんですが、でも最近は2000年代に入りまして、ここんところの数年はすごくよくなってきて、すごくうれしい。とにかくクリスマス・イブが出てきたときの音圧の素晴らしさを是非とも(笑)、映画館でご堪能しいただければと思います」と達郎さん。

・THE CHRISTMAS SONG~HAVE YOURSELF A MERRY CHRISTMAS
「クリスマス・イブ」がテーマ・ソングだが今日は時間がないのでオンエアはしないとか。今日の最後はエンドロールでかかるまりやさんの「THE CHRISTMAS SONG」と達郎さんの「HAVE YOURSELF A MERRY CHRISTMAS」のメドレー。サンデー・ソングブックの年末恒例夫婦放談でよくオンエアしていたのが正式ミックス、正式リマスター・ヴァージョンとして今回の2014年ヴァージョンの「クリスマス・イブ」のシングルに今年だけメドレーを足したかたちで発売される。詳しくはワーナーの山下達郎スペシャル・サイトにて。
http://wmg.jp/tatsuro/

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

11月30日は、「大滝詠一 ベスト・アルバム『BEST ALWAYS』特集」
http://www.tatsuro.co.jp
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